JP6062268B2 - 光検出ユニットおよびアルファ線観測装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、アルファ線によって発生する発生光を計測することによってアルファ線を観測する光検出ユニットおよびこれを用いたアルファ線観測装置に関する。
放射線のうちアルファ線の検出器として、たとえば、アルファ線が入射すると発光するZnSシンチレーターを用いた検出器が知られている。これに対して、アルファ線が大気中の窒素を発光させることを利用し、窒素の発光を観測してアルファ線を検出し遠隔からでもアルファ線を観測できるアルファ線観測装置がある。この発光は紫外光である。
図9は、窒素の発光を観測してアルファ線を検出するアルファ線観測装置の従来の構成の例を示す横断面図である。
図9のように、窒素の発光を集光する集光レンズ101、集光した光から窒素の発光を抽出する波長選択素子102、抽出された窒素の発光を透過光と反射光に分ける光学素子103、反射光の伝搬方向を変える方向変更部104、透過光と反射光を受光して光子数を計数する光検出器105a、105b、光検出器105a、105bにおいて透過光と反射光を同時計測することによりアルファ線による窒素の発光を選択する信号処理装置106とから構成されるアルファ線観測装置が知られている。
特表2000−507698号公報
Remote Optical Detection of Alpha Radiation, IAEA―CN−184/23
前記のような装置は、測定環境の変動で測定値に誤差が生じてしまうという課題があった。たとえば、アルファ線以外に、検出器が検出する対象にガンマ線等が含まれている場合、ガンマ線の影響を受けノイズ信号が発生し測定結果に誤差が生じるという課題があった。
図9に示されるように、窒素の発光を測定することでアルファ線の計測を行っているが、アルファ線の線源近傍の窒素の発光により、この発光が光検出器に直進する体系である。アルファ線源の核種の多くはガンマ線源でもあり、この場合は、ガンマ線も検出器に到達することになる。また、アルファ線源がガンマ線源ではない場合でも、環境からのガンマ線がアルファ線の計測結果に影響を与えることになる。
本発明の実施形態は、上述の課題を解決するためになされたものであり、アルファ線によって発生する発生光を計測することによってアルファ線を観測する際に、ガンマ線等の測定環境のもとでも、アルファ線由来の信号を正確に測定可能とすることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態は、計測対象の領域において生じたアルファ線によって発生する発生光を計測することによって前記アルファ線を観測する光検出ユニットであって、前記発生光の進行方向を変更する進行方向変更部と、前記発生光の進行方向変更後の転進光を検出する光検出部と、前記光検出部の周囲を包囲し、前記計測対象から前記光検出部に至る直線上に設けられた部分と、前記発生光が前記進行方向変更部に到達するための侵入口と、前記侵入口と反対側に開口部と、を有して前記光検出部を放射線から遮へいする遮へい部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の実施形態は、計測対象の領域において生じたアルファ線によって発生する発生光を計測することによって前記アルファ線を観測する光検出ユニットであって、前記発生光の進行方向を変更する進行方向変更部と、前記発生光の進行方向変更後の転進光を検出する光検出部と、前記光検出部の周囲を包囲し、前記計測対象から前記光検出部に至る直線上に設けられた部分と、前記発生光が前記進行方向変更部に到達するための侵入口と、前記進行方向変更部からみて前記光検出部の反対側に窪みと、を有して前記光検出部を放射線から遮へいする遮へい部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、アルファ線によって発生する発生光を計測することによってアルファ線を観測する際に、ガンマ線等の測定環境のもとでも、アルファ線由来の信号を正確に測定することができる。
本発明の第1の実施形態の構成を示す横断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例の構成を示す横断面図である。 本発明の第2の実施形態の構成を示す横断面図である。 本発明の第3の実施形態の構成を示す横断面図である。 本発明の第4の実施形態の構成を示す横断面図である。 本発明の第5の実施形態の構成を示す横断面図である。 本発明の第6の実施形態の構成を示す横断面図である。 本発明の第7の実施形態の構成を示す横断面図である。 アルファ線観測装置の従来の構成の例を示す横断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る光検出ユニットおよびアルファ線観測装置について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態の構成を示す横断面図である。なお、図1の名称を横断面図と呼んでいるが必ずしも鉛直方向に対して横方向等の意味ではなく、方向は問わない。以下の図面についても同様である。
アルファ線観測装置202は、計測対象3内にアルファ線源1が存在するか否かを確認するために使用される。図1に示すように、計測対象3内にはガンマ線源2も存在することが多い。アルファ線観測装置202は、具体的には一つの光検出ユニット201を有する。
計測対象3にアルファ線源1が存在する場合には、アルファ線源1からアルファ線が発せられたときに、アルファ線との相互作用によってその周囲の空気中の窒素が励起する。この励起した窒素が基底状態に戻る際に特定波長の紫外光を発する。
ここで、アルファ線と窒素との相互反応により放出される紫外光の波長は、311.67nmないし391.44nm程度の可視光に近い波長の近紫外光である。313.6nm、315.93nm、337.13nmなど波長の紫外光の強度が相対的に大きい。これらを総称して紫外光という。
アルファ線観測装置202は、光検出ユニット201がこの紫外光を検出することによってアルファ線の存在を観測するものである。
光検出ユニット201は、集光部14a、進行方向変更部13、光検出器11、遮へい部材21およびこれらを収納する筐体12を有する。
集光部14aは、計測対象3からの紫外光をまとめる機能を持つ。すなわち、光検出ユニット201が計測対象3に近く、かつ紫外光を取り入れる面積が大きい場合は、光検出ユニット201に到達する紫外光の方向は立体的な広がりを持っているために、この紫外光を平行な光とする、ないしは光検出器11で収束させる必要がある。
集光部14aは、たとえば単レンズや平凸レンズ、凹面鏡等などでよい。また、光検出器11の検出対象である紫外光を含む波長の領域を反射する反射防止膜等のコーティングがされていてもよい。
光検出器11は、アルファ線とその周囲の空気中の窒素との相互作用によって発生して光検出器11に到達した紫外光を検出する。光検出器11は、たとえば、光電子増倍管やMPPC(Multi−Pixel Photon Counter)などの検出器や、冷却CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等が適用される。
光電子増倍管やMPPC等はアレイ化することで2次元データを複数得ることができるほか、冷却CCDではビニング等を実施することによって感度を変更することができる。
光検出器11の出力は、出力ケーブル11aによって光検出ユニット201から取り出される。なお、取り出し手段はケーブルに限定されない。たとえば、無線等により光検出ユニット201の外部と信号の授受を行ってもよい。
遮へい部材21は、光検出器11と計測対象3との間に設けられている。遮へい部材21は、計測対象3内のガンマ線源2からのガンマ線が直接的に光検出器11に到達しないように、計測対象3からのガンマ線を遮るための放射線遮へいの機能を有する。遮へい部材21の材料としては密度の重いものが適しており、たとえばタングステン、鉛、金、ステンレス鋼などがある。
たとえば、ガンマ線源2として通常の環境に比較的多く存在するCs137を例にとると、それぞれの材料の厚みに対して、Cs137から放出されるガンマ線の透過率は次の通りである。
すなわち、ステンレス鋼の場合は、1cm厚さで55%、2cm厚さで30%、3cm厚さで16%である。また、鉛の場合は、1cm厚さで24%、2cm厚さで5.8%、3cm厚さで1.4%である。また、タングステンの場合は、1cm厚さで12%、2cm厚さで1.5%、3cm厚さで0.2%である。
到達するガンマ線の想定される強度に基づいて求められた必要な減衰量から材料を選定し厚さを設定すればよい。
進行方向変更部13は、集光部14aによってまとめられた紫外光の方向を転換させるものである。光検出器11に計測対象3からのガンマ線が直接到達しないように遮へい部材21が設けられているために、計測対象3からの紫外光も光検出器11に直接到達することができない。このために、計測対象3から光検出ユニット201に入ってきた紫外光の方向を光検出器11の方向に変更するために設けられている。
進行方向変更部13は、たとえば、ミラー、プリズム、結晶格子等でよい。たとえばミラーであれば、アルファ線源1から発生する紫外光を高効率で反射させるようUV反射強化アルミ等でコーティングされているものでもよい。また、凹面鏡など光の集光能力を持っているものでもよい。
図1では、進行方向変更部13は、集光部14aと光検出器11の間に設けられている場合を示しているが、これに限定されない。図2は、本発明の第1の実施形態の変形例の構成を示す横断面図である。たとえば、図2に示すように、進行方向変更部13で進行方向を変更した後に、集光部14aで紫外光がまとめられて光検出器11に入るという順番の並び方でもよい。
なお、計測対象3からガンマ線が発せられている場合、進行方向変更部13がガンマ線を散乱させないように、たとえば原子番号が大きく重量の大きな材料を進行方向変更部13に使用することを避けるなど、進行方向変更部13の材料の選定や重量等の設定がなされる。
筐体12には、計測対象3からの紫外光を取り入れる侵入口22が形成されている。侵入口22には集光部14aが取り付けられている。また、遮へい部材21は、侵入口22を防がないように配設されている。
以上のように構成された本実施形態においては、アルファ線源1からアルファ線が放出されると、大気中の窒素が励起されて微弱ではあるが紫外光が生じる。紫外光は、光検出ユニット201に到達し、侵入口22から筐体12内に入るとともに、侵入口22に設けられた集光部14aでまとめられる。集光部14aを経由した紫外光は、進行方向変更部13によって光検出器11の方角に進行方向を転換した後に、光検出器11に入る。
一方、計測対象3内のガンマ線源2から放出され光検出ユニット201に到達したガンマ線のうち、遮へい部材21に至ったものは遮へい部材21で吸収等され、無視し得る量まで減衰したガンマ線のみが光検出器11に到達する。
また、計測対象3内のガンマ線源2から放出され光検出ユニット201に到達したガンマ線のうち、侵入口22に至ったものは、集光部14a、進行方向変更部13およびその先の筐体12を透過する。集光部14a、進行方向変更部13およびその先の筐体12のいずれかにおいて散乱するガンマ線は無視し得る程度の微量である。
以上のように、光検出器11に到達するガンマ線の量は微小であり、必要量の遮へい部材21を設けることによりアルファ線に起因する紫外光の計測の上で、ガンマ線の寄与を無視することができ、ガンマ線等が存在する測定環境のもとでも、アルファ線由来の信号を正確に測定することができる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態の構成を示す横断面図である。本実施形態は、第1の実施形態の変形である。
遮へい部材21は、光検出器11の周囲を包囲するように形成されている。また、遮へい部材21にも筐体12と同様に、紫外光を取り入れる侵入口22が形成されている。また遮へい部材21は、紫外光が集光部14aおよび進行方向変更部13を経由して光検出器11に到達するために、紫外光の通路を阻害しないような形状に形成されている。
また、侵入口22から紫外光が侵入した直後の部分、すなわち集光部14aの内側の部分の、光検出器11と反対側には、遮へい部材21に窪み部25が形成されている。
このように構成された本実施形態においては、ガンマ線源2が計測対象3以外の場所にも存在する場合に、光検出器11の周囲を遮へい部材21が包囲していることによって、計測対象3以外の場所にあるガンマ線源2からのガンマ線が光検出器11に直接到達することを防止し、ガンマ線によるバックグラウンドを抑制することができる。
また、計測対象3内のガンマ線源2からのガンマ線が集光部14aから光検出ユニット201内に入った時に、遮へい部材21に窪み部25が存在していることによって、この部分の遮へい部材21で光検出器11の方向に散乱することがなく、ガンマ線のバックグラウンドを軽減することができる。
[第3の実施形態]
図4は、本発明の第3の実施形態の構成を示す横断面図である。本実施形態は、第2の実施形態の変形である。第2の実施形態では侵入口22に集光部14aが設けられていたが、本実施形態における集光部14bは、進行方向変更部13からみて光検出器11の反対側に配設されている。集光部14bは、図4に示すようにたとえば凹面鏡でよい。あるいは、たとえば、凸レンズと反射鏡との組み合わせでもよい。
このように構成された本実施形態においては、計測対象3からの紫外光は、侵入口22から入り、進行方向変更部13で光検出器11の方向に進路を転換する。その後、先ず、集光部14bに到達し、集光部14bにおいて光検出器11の感応部分に収束するように集光され、光検出器11に到達する。
このように構成された本実施形態は、第2の実施形態と同様の効果が得られるものであり、集光部14bが、第2の実施形態における集光部14aと異なる位置に配せられることにより、光検出ユニット201内の各部分の配置を設計する上でのバリエーションを与え、光検出ユニット201の構成の設定の容易化に寄与する。
[第4の実施形態]
図5は、本発明の第4の実施形態の構成を示す横断面図である。本実施形態は第2の実施形態の変形である。本実施形態においては、光検出ユニット201内の進行方向変更部13から光検出器11に至る紫外光の通路に絞り部24が設けられている。
絞り部24は、遮へい部材21と同様に放射線遮へいの機能を有する材料を用いた部材である。絞り部24は、遮へい部材21と結合しており、絞り部24の中央には紫外光の通路が形成されている。絞り部24は、絞り部24に到達したガンマ線のうち絞り部24を通過するガンマ線の量を低減するものである。
進行方向変更部13および集光部14aから光検出器11への方向の絞り部24の厚さを増やすことによって、絞り部24に至ったガンマ線の減衰効果を更に高めることができる。
絞り部24に到達するガンマ線は、遮へい部材21で散乱したものであるので、光検出器11に向かう方向への方向性をほとんど有していないと考えられる。したがって、絞り部24に当たらずに光検出器11に直進するガンマ線は少なく、絞り部24の入口に到達したガンマ線の大部分は絞り部24の通路の側壁で吸収等されることによって減衰する。絞り部24の通路の面積に対する通路方向の長さの比が大きいほど減衰の程度は大きくなる。
したがって、絞り部24を設けたことによって、侵入口22から侵入して周囲の遮へい部材21に当たって光検出器11の方向に反射するガンマ線を、絞り部24で減衰させることができる。このように、光検出器11に対するガンマ線の影響をさらに低減させることができる。
[第5の実施形態]
図6は、本発明の第5の実施形態の構成を示す横断面図である。本実施形態は、第2の実施形態の変形である。本実施形態における遮へい部材21には、侵入口22の反対側に開口部23が形成されている。
このように形成された本実施形態においては、侵入口22に設けられた集光部14aを通過して光検出ユニット201に入ったガンマ線は、そのほとんどが進行方向変更部13を通過して、開口部23から光検出ユニット201の外部に出ていく。
開口部23が設けられていない場合は、開口部23の場所に相当する部分の遮へい部材21で散乱して光検出器11の方向に向かうガンマ線の成分が存在することから、この成分の量に対応するガンマ線のバックグラウンドを低減することができる。
[第6の実施形態]
図7は、本発明の第6の実施形態の構成を示す横断面図である。本実施形態は、第1の実施形態の変形である。本実施形態においては、光検出ユニット201は、温度計31、湿度計32および信号補正部33を有している。
温度計31は、計測対象3を含む雰囲気の温度を測定する。湿度計32は、計測対象3を含む雰囲気の湿度を測定する。
信号補正部33は、先ず、温度計31の出力である温度信号と、湿度計32の出力である湿度信号から雰囲気中の水の分圧PH2Oを算出する。次に、信号補正部33は、次の式(1)で示すStern―Volmerの式により光検出器11の出力信号量Iの補正を行う。
=(1+k・PH2O)・I (1)
ここで、Iは光検出器11の出力信号量、Iは水分がない場合に得られるべき信号量、kは定数、PH2Oは水の分圧である。
アルファ線によって生じる発光は励起状態の窒素が基底状態に戻る際に起こる現象であるが、空気中に酸素や水が存在する場合、励起窒素はエネルギーを奪われ脱励起してしまう。空気中の酸素濃度は約20%と通常あまり変動がないが、空気中の水分は季節、時間帯、天候等で大きく変動するため、測定時の誤差要因となる。
本実施形態の構成によれば、温度計31および湿度計32からの信号を用いて、信号補正部33において雰囲気中の水の分圧PH2Oが算出され、算出された水の分圧PH2Oに基づいて、式(1)により水分がない場合に得られるべき信号量Iが算出される。
信号補正部33の出力は、出力ケーブル11bによって光検出ユニット201から取り出される。
以上のように、ガンマ線に加えて湿度の変化のある測定環境のもとでも、アルファ線由来の信号を正確に測定することができる。
なお、本実施形態では、温度計31および湿度計32は、光検出ユニット201の筐体12内に収納されている場合を示したが、これに限定されない。測定すべき温度および湿度は、計測対象3における温度および湿度であるので、温度計31および湿度計32が必ずしも光検出ユニット201内に収納されている必要はなく、計測対象3の温度および湿度を測定する温度計31および湿度計32は別の場所、たとえば、計測対象3の付近に設置されることでもよい。
また、光検出ユニット201が複数ある場合は、温度計31および湿度計32を共通に用いて、温度計31および湿度計32の出力信号が、それぞれの光検出ユニット201の信号補正部33に送られることでもよい。
[第7の実施形態]
図8は、本発明の第7の実施形態の構成を示す横断面図である。本実施形態におけるアルファ線観測装置202は、3つの光検出ユニット201および信号合成部107を有する。ここで、光検出ユニット201は、第1の実施形態ないし第7の実施形態における光検出ユニット201のいずれでもよい。
なお、光検出ユニット201の台数は3つには限定されない。光検出ユニット201から測定できる計測対象3の広がり角度、計測対象3の延びている程度等によって、光検出ユニット201の台数を設定すればよい。
光検出ユニット201は、計測対象3が1次元的に延びている方向に沿って配設されている。信号合成部107は、3つの光検出ユニット201からの信号を受けて、これらを合成して、計測対象3におけるアルファ線源1の分布を求め、その結果を出力する。
以上のように構成された本実施形態によれば、計測対象におけるアルファ線源の分布を把握することができる。
なお、本実施形態では、計測対象3が1次元的に延びている場合を示したが、計測対象3が2次元的に広がっている場合にも、適用できる。この場合は、計測対象3の広がりに対応して2次元的に光検出ユニット201を配設すればよい。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。たとえば、実施形態では、空気雰囲気中の窒素とアルファ線との相互作用により生ずる紫外光の場合を示したが、窒素以外の元素との相互作用によって生ずる光でも本発明は適用できる。
また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。たとえば、第4の実施形態における集光部14aの位置は、第1の実施形態と同様の位置でもよい。
さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…アルファ線源、2…ガンマ線源、3…計測対象、11…光検出器(光検出部)、11a、11b…出力ケーブル、12…筐体、13…進行方向変更部、14a、14b…集光部(発生光集光部、転進光集光部)、21…遮へい部材、22…侵入口、23…開口部、24…絞り部、25…窪み部、31…温度計、32…湿度計、33…信号補正部、101…集光レンズ、102…波長選択素子、103…光学素子、104…方向変更部、105a、105b…光検出器、106…信号処理装置、107…信号合成部、201…光検出ユニット、202…アルファ線観測装置

Claims (7)

  1. 計測対象の領域において生じたアルファ線によって発生する発生光を計測することによって前記アルファ線を観測する光検出ユニットであって、
    前記発生光の進行方向を変更する進行方向変更部と、
    前記発生光の進行方向変更後の転進光を検出する光検出部と、
    前記光検出部の周囲を包囲し、前記計測対象から前記光検出部に至る直線上に設けられた部分と、前記発生光が前記進行方向変更部に到達するための侵入口と、前記侵入口と反対側に開口部と、を有して前記光検出部を放射線から遮へいする遮へい部材と、
    を備えることを特徴とする光検出ユニット。
  2. 計測対象の領域において生じたアルファ線によって発生する発生光を計測することによって前記アルファ線を観測する光検出ユニットであって、
    前記発生光の進行方向を変更する進行方向変更部と、
    前記発生光の進行方向変更後の転進光を検出する光検出部と、
    前記光検出部の周囲を包囲し、前記計測対象から前記光検出部に至る直線上に設けられた部分と、前記発生光が前記進行方向変更部に到達するための侵入口と、前記進行方向変更部からみて前記光検出部の反対側に窪みと、を有して前記光検出部を放射線から遮へいする遮へい部材と、
    を備えることを特徴とする光検出ユニット。
  3. 前記遮へい部材は、前記進行方向変更部と前記光検出部の間に、前記転進光の進路の面積が狭い絞り部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光検出ユニット。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の前記光検出ユニットを複数具備するとともに、アルファ線源の分布を求める信号合成部を具備するアルファ線観測装置において、
    前記光検出ユニットは前記計測対象が広がっている方向に沿って互いに異なる位置に配設されていることを特徴とするアルファ線観測装置。
  5. 前記計測対象の領域の温度を計測する温度計と、
    前記計測対象の領域の湿度を計測する湿度計と、
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の光検出ユニットと、
    を具備して、
    前記光検出ユニットは、前記温度計からの温度信号および前記湿度計からの湿度信号に基づいて前記光検出部による計測結果を補正する信号補正部を備えることを特徴とするアルファ線観測装置。
  6. 前記進行方向変更部の前記計測対象側に設けられた発生光集光部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の光検出ユニット。
  7. 前記進行方向変更部と前記光検出部との間に設けられた転進光集光部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の光検出ユニット。
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