JP6062187B2 - 座屈拘束ブレース - Google Patents
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Description
この他に、芯材を断面十字形とし、複数の角パイプを拘束材に使用したものも提案されている。
芯材には長手方向の一部分にスリットを設けているので、このスリットが設けられている長さ範囲の部分が他の部分よりも断面積の小さいエネルギー吸収部となり、座屈拘束ブレースに耐震用の部材として必要なエネルギー吸収性能を持たせることができる。
各拘束材には長手方向に延びるリブを設けているので、拘束材の剛性を増大させることができる。前記リブは、スリットで分割された芯材の幅方向範囲内に位置するため、効果的に拘束材の剛性が高められる。このため、拘束材の軽量化を図りながら、拘束材として必要な剛性が確保できる。
また、対向する一対の拘束材を、芯材のスリット内と幅方向両端とで相互に接合しているので、座屈拘束ブレースの剛性が高まり、芯材の座屈をより効果的に拘束することができる。
これらの構成の組み合わせにより、座屈拘束ブレースの軽量化の効果が高められ、構造物の骨組みへ座屈拘束ブレースを組み込む際の施工性が向上すると共に、座屈拘束ブレースの低コスト化も可能となる。
スリットを偏った配置とした場合、芯材の幅方向におけるスリットが設けられていない各芯材分割部分における幅方向寸法が互いに異なるので、エネルギー吸収部のうちでも各芯材分割部分によって座屈モードが異なり、拘束材に発生する力が分散される。よって、拘束材の必要となる補剛力が低減される。このため、複数の鋼材の組み合わせ体によって拘束材を構成してその軽量化を図っても、拘束材として十分な補剛力を確保することができる。
この発明の第1の座屈拘束ブレースは、前記各拘束材の前記鋼材の相互の接合部が前記リブであるため、拘束材の必要となる補剛力が低減される。このため、複数の鋼材の組み合わせ体によって拘束材を構成してその軽量化を図っても、拘束材として十分な補剛力を確保することができる。
この発明の第2の座屈拘束ブレースは、前記対向する一対の拘束材の前記スリット内での接合が、前記対向する両側の拘束材を構成する鋼材を兼ね、かつ前記スリットに位置するスペーサが兼用する部材で行われているため、専用のスペーサが不要となり、部材の共用化によって、より一層のコスト低下が図れ、かつ対向する一対の拘束材の接合がより堅固に行える。
芯材2には長手方向の一部分にスリット8を設けているので、このスリット8が設けられている長さ範囲の部分が他の部分よりも断面積の小さいエネルギー吸収部となり、座屈拘束ブレース1に制振部材として必要なエネルギー吸収性能を持たせることができる。特に、ここでは、スリット8を芯材2の幅方向の中央から偏った位置に設けているので、芯材2の幅方向におけるスリット8が設けられていない各芯材分割部分9,10における幅方向寸法が互いに異なり、これに伴ってエネルギー吸収部のうちでも各芯材分割部分9,10によって座屈モードが異なることになり、拘束材3に発生する力が分散される。すなわち、座屈の波長が各芯材分割部分9,10によって異なり、波形の頂部で押される拘束材3の部分が分散する。よって、拘束材3の補剛力を低減することができる。これにより、鋼材の組み合わせ体によって拘束材3を構成してその軽量化を図っても、拘束材3として十分な補剛力を確保することができる。
また、対向する一対の拘束材3を、芯材2のスリット8内と幅方向両端とで相互に接合しているので、座屈拘束ブレース1の剛性がより高まり、芯材2の座屈をより一層効果的に拘束することができる。
これらにより、構造物の骨組みへ座屈拘束ブレース1を組み込む際の施工性が向上すると共に、座屈拘束ブレース1の低コスト化が可能となる。
この例では、各角形鋼管4P,4Q.4R,4S,4Tの両側の側板部分のうち、角形鋼管4P,4Q.4R,4S,4T同士が互いに隣り合う側板部分がリブ4aとなり、このリブ4aが前記接合部となる。
図8(B)は、図7(A)のVIIIb −VIIIb 矢視断面図、すなわち芯材2のスリット8を横切らない部分の断面図を示す。同図のように、芯材2のスリット8がない長手方向の範囲では、両拘束材3における前記角形鋼管4Rの並び位置の鋼材として、各拘束材3ごとに別々の角形鋼管4R’が配置される。その他の構成および作用効果は、図1〜図3に示した実施形態の場合と同様である。
2…芯材
3…拘束材
4A,4C…溝形鋼
4B,4E,4P〜4T…角形鋼管
4D,4F,4G〜4J…山形鋼
4K,4L…T形鋼
4a…リブ
8…スリット
11…スペーサ
Claims (5)
- 芯材と、この芯材の両面に沿って対向配置した一対の拘束材とを有する座屈拘束ブレースにおいて、前記芯材が帯状の平板鋼板からなり、前記各拘束材が、前記芯材の幅方向に並べられて長手方向に延び互いに接合された複数の鋼材の組み合わせ体からなり、前記芯材の長手方向の一部分に長手方向に沿うスリットが設けられ、前記対向する一対の拘束材が、前記スリット内と幅方向両端とで相互に接合され、前記各拘束材における前記スリットで分割された芯材の幅方向範囲内に位置して前記各拘束材の長手方向に延びるリブが設けられ、前記各拘束材の前記鋼材の相互の接合部が前記リブであることを特徴とする座屈拘束ブレース。
- 請求項1に記載の座屈拘束ブレースにおいて、前記スリットが前記芯材の幅方向の中央から偏った位置に設けられた座屈拘束ブレース。
- 請求項1または請求項2に記載の座屈拘束ブレースにおいて、前記対向する一対の拘束材の前記スリット内での接合が、前記スリット内に入ったスペーサを介して行われた座屈拘束ブレース。
- 芯材と、この芯材の両面に沿って対向配置した一対の拘束材とを有する座屈拘束ブレースにおいて、前記芯材が帯状の平板鋼板からなり、前記各拘束材が、前記芯材の幅方向に並べられて長手方向に延び互いに接合された複数の鋼材の組み合わせ体からなり、前記芯材の長手方向の一部分に長手方向に沿うスリットが設けられ、前記対向する一対の拘束材が、前記スリット内と幅方向両端とで相互に接合され、前記各拘束材における前記スリットで分割された芯材の幅方向範囲内に位置して前記各拘束材の長手方向に延びるリブが設けられ、前記対向する一対の拘束材の前記スリット内での接合が、前記対向する両側の拘束材を構成する鋼材を兼ね、かつ前記スリットに位置するスペーサを兼用する部材で行われた座屈拘束ブレース。
- 請求項2または請求項3に記載の座屈拘束ブレースにおいて、前記対向する一対の拘束材の前記スリット内での接合が、前記対向する両側の拘束材を構成する鋼材を兼ね、かつ前記スリットに位置するスペーサを兼用する部材で行われた座屈拘束ブレース。
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- 2012-08-28 JP JP2012187156A patent/JP6062187B2/ja active Active
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