JP6061840B2 - 周波数調整装置、及び画像形成装置 - Google Patents

周波数調整装置、及び画像形成装置 Download PDF

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本発明は、画像形成装置内の励磁コイルに供給される交流電流の周波数を変更することが可能な周波数調整装置、及び画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンター、ファクシミリ等の電子写真印刷方式の画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、シートの表面にトナー像を転写させた後に、定着装置によって、トナーを加熱加圧してトナー像をシートに定着させる。このような定着装置は、ヒーター等の加熱装置により加熱される加熱ローラーと、これに圧接された加圧ローラーとを備えている。
前記加熱装置による前記加熱ローラーの加熱方式として、効率が良く急速な温度上昇が可能な誘導加熱方式がある。この誘導加熱方式では、導電性を有する前記加熱ローラーのローラー面に対向するようにソレノイド状の励磁コイルを配置して、この励磁コイルに交流電流を流して時間的に変化する交番磁界を発生させる。励磁コイルに高周波の交流電流を流すことにより、表皮効果によって前記加熱ローラーの表面に高周波の交番磁界が発生する。発生した交番磁界が前記加熱ローラーに鎖交すると、前記加熱ローラー表面の導電層で電磁誘導作用が生じて起電力が誘導される。誘導された起電力によって前記加熱ローラー表面の導電層に渦電流が流れる。前記加熱ローラー表面の導電層に渦電流が流れると前記加熱ローラーの導電層自身がもつ内部抵抗によってジュール損が発生し、これにより前記加熱ローラーが加熱される。このような誘導加熱方式において、ジュール損による発熱量は励磁コイルに供給される電力量に比例する。
このような誘導加熱方式で励磁コイルに流す高周波の交流電流を発生させるインバーター回路として、電流共振型インバーター回路を用いる方式と電圧共振型インバーター回路を用いる方式とがある。このうち電流共振型インバーター回路は、共振用コイルと共振用コンデンサとを直列接続することによって共振回路が構成されている。このような共振方式では、周波数を変更するためのスイッチング時に生じる電圧又は電流の振動状態を積極的に利用する。共振方式による具体的なスイッチングは、スイッチング素子の電圧値又は電流値がゼロのときにスイッチング素子を切り替えるものであり、ソフトスイッチングと称されている。前記ソフトスイッチングでは、前記スイッチング素子で生じる電力の損失を低減させることができる。また、前記ソフトスイッチングでは、前記スイッチング素子に流す交流電流の周波数を変更することによって、励磁コイルに流れる交流電流の周波数を変更して、前記加熱ローラーに供給する電力量を変更することができる。
しかしながら、電流共振型インバーター回路に電源が投入された直後には、電流共振型インバーター回路では十分な共振エネルギーが確保できない。そのため、電源投入直後は電流値がゼロのときにスイッチングが行えず、前記スイッチング素子で生じるエネルギー損失が著しく増大し、発熱による劣化や熱破壊の恐れがある。また、電源投入直後には、共振用コンデンサへの充電電流の供給、共振用コイルのインダクタンス及び励磁コイルのインダクタンスの影響によって突入電流が流れる恐れがある。そのため、一般的な電流共振型インバーター回路では、電源投入直後は、テーブル制御によって予め定められた周波数の交流電流を流し、徐々に周波数を上げるソフトスタート制御がなされる。しかし、共振用コンデンサの静電容量、共振用コイルのインダクタンス、及び励磁コイルなどの電気的特性は、使用される部品ごとに異なる。そのため、画像形成装置が備える電流共振型インバーター回路に対して一律に定められた周波数の交流電流が供給された場合に、共振用コンデンサ等の電気的特性のばらつきが影響して、画像形成装置ごとに電流共振型インバーター回路から出力される出力電力がばらつくことになる。このような出力電力のばらつきは、画像形成装置ごとに前記加熱ローラーが異なる温度に加熱されるという問題を生じさせる。この問題に対して、特許文献1では、前記スイッチング素子の導通又は遮断を切り替えるタイミングを記載したテーブル値を、算出されたインダクタンス及び入力電圧に基づいて補正する技術が開示されている。また、関連する技術として、特許文献2及び特許文献3には、前記加熱ローラーを加熱させる制御に電圧共振型インバーター回路を適用した技術が開示されている。
特開2004−21174号公報 特開2007−47559号公報 特開2003−229239号公報
しかしながら、励磁コイルのインダクタンスは、温度変化の影響を受ける。特に、電源投入直後に前記加熱ローラーの温度を急速に上昇させる場合、励磁コイルの温度も急激に上昇するため、励磁コイルのインダクタンスが急激に変化する。したがって、特許文献1に記載の方法では、励磁コイル自体の温度上昇に伴う励磁コイルのインダクタンスの変化に対して十分な補正をすることができない。また、特許文献2及び特許文献3に記載の方法は、励磁コイル自体の温度上昇に伴う励磁コイルのインダクタンスの変化の影響を含めた補正をすることができない。そのため、ソフトスタート制御の際に目標電力量よりも大きい出力電力が励磁コイルに供給されると、非共振状態で前記スイッチング素子が切り替えられるため、前記スイッチング素子が破壊される可能性がある。一方、ソフトスタート制御の際に目標電力量よりも小さい出力電力が励磁コイルに出力されると、前記加熱ローラーを目標の温度まで加熱するのに時間がかかりすぎる問題が生じる。
本発明の目的は、誘導加熱に用いられる励磁コイルごとのインダクタンスにばらつきがあっても、また、励磁コイル自体の温度上昇にともないインダクタンスが変化した場合でも、励磁コイルに供給される出力電力の電力量を一定の値に維持することを可能にする画像形成装置、及び前記画像形成装置に適用される周波数調整装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る周波数調整装置は、励磁コイル及び加熱制御部を有する画像形成装置に適用され、定電力供給部、周波数取得部、及び変更部を備える。前記励磁コイルは、共振型インバーター回路から供給される高周波交流電流によって励磁されることによって被加熱体を加熱する。前記加熱制御部は、前記励磁コイルに関して予め定められた温度と制御信号の周波数との対応情報から前記励磁コイルの温度に対応する前記制御信号の周波数を抽出し、その周波数の前記制御信号を前記共振型インバーター回路に供給して前記高周波交流電流を出力させる。前記定電力供給部は、前記加熱制御部による加熱制御が実行されていないタイミングで、前記共振型インバーター回路から前記励磁コイルに出力される電力量を予め定められた設定値に維持するように変更される周波数の前記制御信号を前記共振型インバーター回路に供給して前記励磁コイルを励磁する。前記周波数取得部は、前記定電力供給部によって変化される前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数とを取得する。前記変更部は、前記周波数取得部によって取得された前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数とに基づいて、前記加熱制御部により用いられる前記対応情報を変更する。
また、本発明の他の局面に係る画像形成装置は、励磁コイル、共振型インバーター回路、温度取得部、加熱制御部、及び更新部を備える。また、前記更新部、定電力供給部、周波数取得部、及び変更部を備える。前記励磁コイルは、供給された高周波交流電流により励磁し、励磁によって生じる磁束によって被加熱体を誘導加熱する。前記共振型インバーター回路は、入力された制御信号の周波数に応じた前記高周波交流電流を前記励磁コイルに出力する。前記温度取得部は、前記励磁コイルの温度を取得する。前記加熱制御部は、前記励磁コイルに関して予め定められた温度と前記制御信号の周波数との対応情報から、前記温度取得部によって取得された前記励磁コイルの温度に対応する前記制御信号の周波数を抽出し、その周波数の前記制御信号を前記共振型インバーター回路に供給して前記被加熱体を加熱する。前記更新部は、前記加熱制御部による加熱制御が実行されていないタイミングで前記加熱制御部により用いられる前記対応情報を更新する。前記定電力供給部は、前記共振型インバーター回路から前記励磁コイルに出力される電力量を予め定められた設定値に維持するように変更される周波数の前記制御信号を前記共振型インバーター回路に供給して前記励磁コイルを励磁する。前記周波数取得部は、前記定電力供給部によって変化される前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数とを取得する。前記変更部は、前記周波数取得部によって取得された前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数とに基づいて、前記対応情報を変更する。
本発明によれば、誘導加熱に用いられる励磁コイルごとのインダクタンスにばらつきがあっても、また、励磁コイル自体の温度上昇にともない励磁コイルのインダクタンスが変化した場合でも、励磁コイルに供給される出力電力の電力量を一定の値に維持することを可能にする。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図。 定着装置及び周波数調整装置の構成を示す図。 画像形成装置の制御部及び周波数調整装置の制御部の機能ブロック図。 立ち上げ時に画像形成装置の制御部が実行する段階的加熱処理におけるコイルに供給される電力量、制御信号の周波数、及び加熱ローラーの表面温度との関係の一例を示す図。 周波数調整装置によって電力量ごとに取得された加熱ローラーの表面温度と制御信号の周波数の対応関係の一例を示す表。 周波数調整装置によって電力量ごとに取得された加熱ローラーの表面温度と制御信号の周波数の対応関係の一例を示す図。 周波数調整装置が加熱ローラーの表面温度と制御信号の周波数の値の対応関係を取得する際に、電力が供給される励磁コイルの温度変化の一例を示す図。 周波数調整装置の制御部が実行する周波数調整処理の一例を示すフローチャート。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置1の概略構成]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置1(本発明の画像形成装置の一例)の概略構成について説明する。
図1に示される画像形成装置1は、プリンター、複写機、ファクシミリ等の各機能を備えた画像形成装置である。この画像形成装置1は、入力された画像データに基づいてトナー等の現像材を用いて印刷用紙Sに画像を印刷する。画像形成装置1は、原稿の画像を読み取る画像読取部10を上部に備え、電子写真方式の画像形成部22を下部に備える。なお、本実施形態では、本発明の画像形成装置の一例として画像形成装置1を例示して説明するが、これに限られず、例えばプリンター、ファクシミリ装置、複写機も本発明の画像形成装置に該当する。
[画像読取部10]
画像読取部10は、原稿載置面を構成するコンタクトガラス11と、コンタクトガラス11に対して開閉する原稿カバー20とを備える。画像形成装置1が複写機として機能する場合は、コンタクトガラス11に原稿がセットされて原稿カバー20が閉じられた後に、不図示の操作パネルからコピー開始指示が入力されると、画像読取部10による読取動作が開始されて、原稿の画像データが読み取られる。画像読取部10の内部には、LED光源121及びミラー122を備えた読取ユニット12、ミラー13、ミラー14、光学レンズ15、及びCCD16等の光学系機器が設けられている。モーター等によって読取ユニット12が副走査方向7へ移動され、その移動中にLED光源121からコンタクトガラス11へ向けて照射される光が副走査方向7へ走査され、この反射光がCCD16に入力される。これにより、コンタクトガラス11上の原稿の画像が読み取られる。
なお、原稿カバー20には、ADF21が設けられている。ADF21は、原稿セット部21Aにセットされた複数の原稿を複数の搬送ローラー(不図示)によって順次搬送して、コンタクトガラス11上に定められた読取位置を副走査方向7の右向きへ通過するように原稿を移動させる。ADF21による原稿の移動時は、前記読取位置の下方に読取ユニット12が配置され、この位置で読取ユニット12によって移動中の原稿の画像が読み取られる。
[画像形成部22]
画像形成部22は、画像読取部10で読み取られた画像データ、又は外部の情報処理装置から入力された画像データに基づいて画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の画像形成手段である。画像形成部22は、図1に示されるように、給紙カセット19、感光体ドラム31、帯電装置32、現像装置33、転写装置34、クリーニングブレード35、除電装置36、定着装置4、露光装置37、及び用紙排出部29等を備えている。
図1に示されるように、給紙カセット19は、画像形成部22の下方に設けられている。本実施形態では3つの給紙カセット19が上下方向に配置されている。各給紙カセット19には、複数のシート状の印刷用紙Sが積層された状態で収容される。給紙カセット19に収容された印刷用紙Sは、給送ローラー等の給送機構17によって一枚ずつ取り出された後に、画像形成部22の内部の搬送路18を通って転写装置34へ向けて搬送される。
感光体ドラム31は、ドラム形状に形成された回転体であり、画像形成部22の内部のフレーム等に回転可能に支持されている。感光体ドラム31は、図示しないモーター等の駆動源から駆動力が伝達されて、図1における時計回転方向へ回転駆動される。
感光体ドラム31の外周面に沿うように、帯電装置32、現像装置33、転写装置34、クリーニングブレード35、及び除電装置36の順に配置されている。
帯電装置32は、感光体ドラム31の上方において、感光体ドラム31の外周面に対向するように設けられている。帯電装置32は、画像形成時に感光体ドラム31の外周面の感光層を所定の極性の表面電位となるように一様に帯電させる。現像装置33は、帯電装置32よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。現像装置33は、感光体ドラム31の表面電位よりも低いバイアス電圧が印加された現像ローラーを有している。現像ローラーによって、図示しないトナーコンテナから運ばれたトナーが感光体ドラム31へ供給される。
露光装置37は、帯電装置32と現像装置33との間から感光体ドラム31へ向けてレーザービームを照射して、感光体ドラム31の外周面を露光する。これにより、レーザービームに含まれる画像情報に応じた静電潜像が感光体ドラム31の外周面に形成される。感光体ドラム31の外周面にレーザービームが照射されると、その照射された露光部分の電荷が放電し、その露光部分によって静電潜像が形成される。現像装置33によって感光体ドラム31にトナーが供給されると、そのトナーは、静電潜像とトナーとの電位差による静電気力によって静電潜像に付着する。
転写装置34は、現像装置33よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。転写装置34は、感光体ドラム31の下方において、感光体ドラム31の外周面に対向するように設けられている。転写装置34は、感光体ドラム31の外周面に接触して回転する転写ローラーを有している。画像形成時に感光体ドラム31と転写ローラーとのニップ部に印刷用紙Sが挟持された状態になると、感光体ドラム31のトナー像が印刷用紙Sの表面に付着(転写)する。
クリーニングブレード35は、転写装置34よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。クリーニングブレード35は、用紙に転写されずに感光体ドラム31の外周面上に残存したトナーを除去するものであり、シリコンゴム等によって形成されている。
除電装置36は、クリーニングブレード35よりも感光体ドラム31の回転方向の下流側に設けられている。除電装置36は、感光体ドラム31の感光層に残った電荷を除去する。
[定着装置4]
図1に示されるように、定着装置4は、転写装置34よりも印刷用紙Sの搬送方向7Aの下流側に設けられている。定着装置4は、印刷用紙Sに転写されたトナー像をその印刷用紙Sに定着させる。定着装置4を通過した印刷用紙Sは、用紙排出部29へ排出される。図2及び図3に示されるように、定着装置4は、加熱ローラー41(本発明の被加熱体の一例)、加圧ローラー42、励磁コイル43(本発明の励磁コイルの一例)温度センサー44(本発明の温度取得部の一例)、駆動モーター45、及び電力供給部46等を備えている。
加熱ローラー41は、トナー像が転写された印刷用紙Sに熱を伝達するものであり、回転可能に支持されている。加熱ローラー41は、筒状のステンレス鋼等の金属によってローラー形状に形成されている。
加圧ローラー42は、加熱ローラー41に対向する位置に圧接して配置されている。加熱ローラー41と加圧ローラー42との圧接部分である定着ニップ部47を通過する印刷用紙Sに圧力を加えてトナー像を印刷用紙Sに定着させる。加圧ローラー42は、ステンレス鋼等の円筒型の芯金と、芯金上に形成される例えばシリコン樹脂の弾性層と、弾性層の表面を覆うフッ素樹脂等からなる離型層と、を備える。これによって、加圧ローラー42は、適正なニップ幅及び適正な圧力で印刷用紙Sを加圧することができる。
駆動モーター45は、加圧ローラー42に駆動力を付与し、加圧ローラー42を回転駆動させる。加熱ローラー41は、定着ニップ部47で圧接する加圧ローラー42から駆動力が伝達されて従動する。
励磁コイル43は、加熱ローラー41の近傍に設けられており、温度に応じてインダクタンスが変化する。励磁コイル43は、電力供給部46から供給された高周波交流電流により励磁し、励磁によって生じる磁束によって加熱ローラー41を誘導加熱する。なお、励磁コイル43は、加熱する加熱ローラー41の表面の近くに配設されるため、加熱ローラー41の表面温度TL1の上昇に応じて、励磁コイル43の温度も上昇する。
温度センサー44は、加熱ローラー41の表面温度TL1を検知して、検知温度を制御部5に出力する。温度センサー44は、温度の上昇に伴って抵抗が比例的に減少するNTCサーミスターを用いている。温度センサー44の検出部分は、加熱ローラー41の搬送方向7Aの上流側に配置されている。励磁コイル43が加熱ローラー41の近傍に配置されているため、温度センサー44によって検知される加熱ローラー41の表面温度TL1は、励磁コイル43の温度に近似している。そのため、制御部5は、温度センサー44から加熱ローラー41の表面温度TL1を取得することによって、励磁コイル43の温度を取得することができる。
電力供給部46は、スイッチング素子を有する電流共振型インバーター回路を備える。前記電流共振型インバーター回路は、励磁コイル43の両端に接続されるとともに、コンセント等を介して外部の商用交流電源に接続されており、高周波交流電流を励磁コイル43に供給する。前記電流型インバーター回路は、共振用コイル及び共振用コンデンサが直列に接続されている。前記スイッチング素子は、入力された制御信号の周波数FL1(本発明の制御信号の周波数の一例)に応じてスイッチング制御されることによって、前記電流共振型インバーター回路に流れる電流を共振させる。これによって、電力供給部46は、商用交流電源から供給される交流電流の周波数を高い周波数に変更して、励磁コイル43に供給する高周波交流電流にする。また、電力供給部46は、前記スイッチング素子に入力される制御信号の周波数FL1を変更することによって、変更後の高周波交流電流の周波数を変更することができる。励磁コイル43に流れる高周波交流電流の周波数が変更されると、励磁コイル43で消費される電力量も変更される。但し、制御信号の周波数FL1を、共振用コンデンサの静電容量と共振用コイルのインダクタンスにより決まる共振周波数以上にする必要がある。なお、電力供給部46は、前記共振用コイル及び前記共振用コンデンサが並列に接続されており、電圧を共振させる電圧共振回路が形成されているものでもよい。
電源投入直後において、電力供給部46の前記スイッチング素子が、電気回路の共振作用を利用してゼロ電流の状態でスイッチング動作を行うためには、前記共振用コイル、前記共振用コンデンサ、及び励磁コイル43のインピーダンスに応じた電力量にする必要である。そのため、電力量が低い場合には、共振作用を利用することができず、前記スイッチング素子は、電流値がゼロの状態を利用してスイッチング動作を行うことができない。電流値がゼロでないにもかかわらず、前記スイッチング素子がスイッチング動作を行なわせると、前記スイッチング素子の切り替えタイミングで、電圧の印加と電流の供給とが同時に行われる。そのため、切り替えタイミングでのエネルギー損失が著しく増大して、前記スイッチング素子は、発熱による劣化が生じたり、熱破壊が生じたりするおそれがある。そのため、電力供給部46の前記スイッチング素子は、電源投入直後に、前記スイッチング素子の状態に応じた制御がされる必要がある。
また、電力供給部46には、電源投入直後の出力電圧の立ち上がりによる突入電流が流れる。この突入電流が大きすぎると電力供給部46から供給される電流が過剰になり、画像形成装置1や励磁コイル43で電圧降下が発生し、最悪のケースとして電源が遮断されることがある。突入電流の原因として、電力供給部46が備える前記共振用コンデンサへの充電電流の供給や前記共振用コイルのインダクタンスの影響等がある。そのため、電力供給部46は、電源投入直後に、突入電流の影響に応じた制御がされる必要がある。
例えば、図4に示されるように、励磁コイル43が加熱ローラー41の表面温度TL1を100度〜200度まで急激に上昇させる場合、電力供給部46が励磁コイル43に供給する予め定められた電力量WL1は、出力電力が低い設定値である200Wから出力電力が高い設定値に順番に変更して、1000Wまでの電力量WL1を段階的に供給する。その際に、供給される電力量WL1によって励磁コイル43の温度が上昇するため、励磁コイル43のインダクタンスが変化する。インダクタンスが変化するにもかかわらず、供給する電力量WL1を一定に保つためには、電力供給部46が励磁コイル43に供給する電流の周波数FL1を変更する必要がある。そのため、制御部5は、励磁コイル43の温度に応じて前記設定値それぞれを維持するように、制御信号の周波数FL1を変更して、高周波交流電流によって励磁コイル43を励磁する。電力量WL1が一定に維持されている場合でも、加熱ローラー41の表面温度TL1の緩やかな上昇に応じて、交流電流の周波数を低下させるために制御信号の周波数FL1は緩やかに低下させる。なお、図4に示される例は、電力量WL1を段階的に低い値から高い値に順番に変更するものであるが、これに限るものではない。例えば、電力量WL1を一定値に維持したまま、取得された励磁コイル43の温度に応じた制御信号の周波数FL1を前記スイッチング素子に供給して、出力される高周波交流電流によって励磁コイル43を励磁して加熱ローラー41を加熱するものでもよい。図4に示される段階的加熱処理の詳細については、後述する。
[制御部5の構成]
制御部5は、画像形成装置1を統括制御する。図1に示されるように、制御部5は、CPU5A、ROM5B、RAM5C、及びEEPROM5D等を主な構成要素とするマイクロコンピュータとして構成されている。なお、制御部5は、集積回路(ASIC、DSP)等の電子回路で構成されたものであってもよい。
制御部5は、画像形成装置1の内部において、画像読取部10、ADF21、画像形成部22、及び給送機構17等に接続されており、これらの構成要素を制御する。また、図3に示されるように、制御部5は、画像形成部22に含まれる定着装置4を構成する各要素、具体的には、励磁コイル43、温度センサー44、駆動モーター45、及び電力供給部46等にも接続されている。ROM5Bには、画像形成処理を実行するためのプログラムが記憶されている。CPU5Aは、ROM5B内の制御プログラムを実行することによって、制御部5に接続された各要素を制御して、印刷用紙Sに画像を印刷する。
本実施形態では、制御部5のROM5Bに、前記段階的加熱処理を実行するためのプログラム等が記憶されている。CPU5Aは、このプログラムを実行することにより、前記段階的加熱処理を実行する。また、CPU5Aが前記プログラムを実行することにより、前記段階的加熱処理において、制御部5は、加熱制御部51(本発明の加熱制御部の一例)、記憶処理部52、駆動制御部53として機能する(図3参照)。
また、EEPROM5Dには、前記段階的加熱処理に用いられる供給する電力量WL1の値、加熱ローラー41の表面温度TL1の温度値、電力量WL1それぞれの供給時間の値、及び前記スイッチング素子を制御する制御信号の周波数FL1の値等の予め定められた設置値が記憶されている。例えば、図5に示されるように、前記段階的加熱処理で使用される電力量WL1の値ごとに、励磁コイル43の温度に相当する加熱ローラー41の表面温度TL1の値と、前記スイッチング素子を制御する制御信号の周波数FL1の値との対応情報がEEPROM5Dに記憶されている。図5に示される内容を、電力量WL1ごとに、加熱ローラー41の表面温度TL1の値と前記スイッチング素子を制御する制御信号の周波数FL1の値との関係をグラフにして示したものが図6である。図6から明らかなように、供給する電力量WL1を一定に保つためには、加熱ローラー41の表面温度TL1が高くなるにつれて、制御部5が電力供給部46の前記スイッチング素子に供給する制御信号の周波数FL1を低くする必要がある。これによって、励磁コイル43に供給する高周波交流電流の周波数を低くする。
記憶処理部52は、加熱制御部51の指示により、EEPROM5Dに記憶された加熱ローラー41の表面温度TL1の値と、前記スイッチング素子を制御する制御信号の周波数の値との前記対応情報を加熱制御部51に出力する。
加熱制御部51は、検知した加熱ローラー41の表面温度TL1に応じた制御信号の周波数FL1を電力供給部46の前記スイッチング素子に供給して、前記電流共振型インバーター回路から出力された高周波交流電流によって励磁コイル43を励磁して加熱ローラー41を加熱する。
駆動制御部53は、加熱制御部51が励磁コイル43によって加熱ローラー41を加熱する際に、加熱ローラー41を回転駆動させる。これにより、加熱ローラー41の表面が満遍なく加熱される。
[段階的加熱処理]
制御部5は、電源投入又は印刷開始指示等が入力されると、電力供給部46から励磁コイル43に供給する電力量WL1を変更して、励磁コイル43によって加熱ローラー41を加熱する。その際に、前記スイッチング素子の発熱、突入電流、ファーストプリント時間等に基づいて組まれたプログラムに基づいて、制御部5は前記段階的加熱処理を実行する。図4に示される例では、加熱ローラー41の表面温度TL1は、省エネとファーストプリント時間等に基づいて予め定められた待機温度Temp1(本発明の第1温度の一例)である100度から、印刷時にトナーを定着させるための予め定められた定着温度Temp2(第2温度の一例)である200度まで高められる。なお、待機温度Temp1は、画像形成装置1が待機状態のときの励磁コイル43の温度である。定着温度Temp2は、励磁コイル43により加熱される加熱ローラー41から熱が伝えられる印刷用紙Sの表面に形成されたトナー像を印刷用紙Sに定着させる温度である。その際に、制御部5は、温度センサー44によって検知された加熱ローラー41の表面温度TL1に基づいて、電力供給部46を制御する。制御部5が、電力供給部46に励磁コイル43に予め定められた時間が経過したときに供給させる電力量は予め定められており、複数の段階的な電力量WL1である。図4に示される例では、複数の段階的な電力量WL1は、200Wから1000Wまで200Wごとに定められている。励磁コイル43のインダクタンスは、温度に応じて変化するため、制御部5は、インダクタンスの変化に応じて電力供給部46の前記スイッチング素子を制御する制御信号の周波数FL1を変更させることによって、複数の段階的な電力量WL1ごとに維持しながら低い電力量の200Wから順番に高い電力量を励磁コイル43に供給させる。
例えば、図5及び図6に示された電力量の値ごとの温度の値と制御信号の周波数の値との対応関係に基づいて、図4に示される前記段階的加熱処理を、制御部5が実行すると供給する電力量WL1と制御信号の周波数FL1の関係は以下のようになる。200Wの一定の電力量WL1を供給する場合、加熱ローラー41の表面温度TL1が待機温度Tmep1の100度から約110度まで変化するため、制御部5は、制御信号の周波数FL1の値を46.0KHzから約45.5KHzまで変更する。400Wの一定の電力量WL1を供給する場合、加熱ローラー41の表面温度TL1が約110度から約130度まで変化するため、制御部5は、制御信号の周波数FL1の値を43.5KHzから約42.5KHzまで変更する。600Wの一定の電力量WL1を供給する場合、加熱ローラー41の表面温度TL1が約130度から約160度まで変化するため、制御部5は、制御信号の周波数FL1の値を40.5KHzから約39.0KHzまで変更する。800Wの一定の電力量WL1を供給する場合、加熱ローラー41の表面温度TL1が約160度から約180度まで変化するため、制御部5は、制御信号の周波数FL1の値を37.0KHzから約36.0KHzまで変更する。1000Wの一定の電力量WL1を供給する場合、加熱ローラー41の表面温度TL1が約180度から定着温度Temp2の200度まで変化するため、制御部5は、制御信号の周波数FL1の値を34.0KHzから約33.0KHzまで変更する。
[周波数調整装置60の概略構成]
図2及び図3を参照して、本発明の実施形態に係る周波数調整装置60(本発明周波数調整装置の一例)の概略構成について説明する。周波数調整装置60は、実際の励磁コイル43の温度に応じた制御信号の周波数FL1を電力供給部46の前記スイッチング素子に供給して、前記電流共振型インバーター回路から供給される高周波交流電流によって励磁コイル43を励磁して加熱ローラー41を誘導加熱する画像形成装置1に適用される。周波数調整装置60は、画像形成装置1のEEPROM5Dに記憶されている励磁コイル43の温度と制御信号の周波数FL1との前記対応情報に基づいて制御信号の周波数FL1を調整するものである。
周波数調整装置60は、電力量検知部61(本発明の電力量検知部の一例)及び制御部62を備える。周波数調整装置60は、画像形成装置1の励磁コイル43に高周波交流電流を供給するための制御信号の周波数FL1を調整する際に、画像形成装置1に電気的に接続して使用される。電力量検知部61は、画像形成装置1の励磁コイル43に電力を供給する電力供給部46に接続される。制御部62は、画像形成装置1の温度センサー44、電力供給部46、及び制御部5に接続される。
電力量検知部61は、電力供給部46の前記電流共振型インバーター回路から励磁コイル43に供給されている電力量WL1を測定し、測定結果を制御部62へ出力する。電力量検知部61は、温度センサー44から取得した加熱ローラー41の表面温度TL1が所定の温度になったとき又は所定の検知周期に達したときに、励磁コイル43に供給される電力量WL1を測定する。
制御部62は、周波数調整装置60を統括制御する。制御部5は、CPU62A、ROM62B、RAM62C、及びEEPROM62D等を主な構成要素とするマイクロコンピュータとして構成されている。なお、制御部62は、集積回路(ASIC、DSP)等の電子回路で構成されたものであってもよい。
制御部62は、周波数調整装置60の内部において、電力量検知部61等に接続されている。ROM62Bには、周波数調整処理を実行するためのプログラムが記憶されている。CPU62Aは、ROM62B内の制御プログラムを実行することによって、制御部62に接続された画像形成装置1の制御部5に指示をして、画像形成装置1及び周波数調整装置60を協調して稼働して、前記周波数調整処理を実行する。また、CPU62Aが前記プログラムを実行することにより、前記周波数調整処理において、制御部62は、定電力供給部63(本発明の定電力供給部の一例)、周波数取得部64(本発明の周波数取得部の一例)、補間部65(本発明の補間部の一例)、及び変更部66(本発明の変更部の一例)、として機能する(図3参照)。
定電力供給部63は、励磁コイル43への出力電力を予め定められた設定値に維持するように制御信号の周波数FL1を変更する。定電力供給部63の加熱制御は、温度センサー44により取得される加熱ローラー41の表面温度TL1が待機温度Temp1は、から定着温度Temp2になるまで励磁コイル43を励磁して加熱ローラー41を加熱する。定電力供給部63の加熱制御は、複数の出力電圧の設定値ごとに、各設定値それぞれを維持するように制御信号の周波数FL1を変更して行われる。その場合いに、定電力供給部63は、PID制御などによって電力量検知部61の検知電力量が設定値に一致するように、制御信号の周波数FL1を変更する。
例えば、図7に示されるように、定電力供給部63は、電力供給部46に、電力量WL1を一定に保たせながら、加熱ローラー41の表面温度TL1が待機温度Temp1から定着温度Temp2までの予め定められた複数の温度で制御信号の周波数FL1の値を取得する。定電力供給部63は、制御信号の周波数FL1の値を取得する処理を、予め定め段階的に定められた電力量WL1(1000W、800W、600W、400W、及び200W)ごとに繰り返し実行する。タイミングT1からタイミングT2の加熱期間HT1に維持される電力量WL1は、1000Wである。タイミングT11からタイミングT12の加熱期間HT2に維持される電力量WL1は、800Wである。タイミングT21からタイミングT22の加熱期間HT2に維持される電力量WL1は、600Wである。タイミングT31からタイミングT32の加熱期間HT4に維持される電力量WL1は、400Wである。タイミングT41からタイミングT42の加熱期間HT5に維持される電力量WL1は、200Wである。また、各加熱期間の間の期間では、定電力供給部63は、電力供給部46への制御信号の供給を停止させる。そのため、加熱ローラー41は加熱されなくなり、温度センサー44によって検知される加熱ローラー41の表面温度TL1が定着温度Temp2から待機温度Temp1にまで低下する。なお、定電力供給部63による具体的な加熱処理については後述する。
周波数取得部64は、定電力供給部63によって変化される励磁コイル43の温度に相当する加熱ローラー41の表面温度TL1を温度センサー44から取得する。更に、周波数取得部64は、加熱ローラー41の表面温度TL1に対応する制御信号の周波数FL1を取得する。周波数取得部64は、電力供給部46が励磁コイル43に供給する設定された電力量WL1ごとに、加熱ローラー41の表面温度TL1と制御信号の周波数FL1とを取得する。
加熱期間HT1において、周波数取得部64は、温度センサー44から加熱ローラー41の表面温度TL1を取得し、定電力供給部63が電力供給部46の前記スイッチング素子を制御する制御信号の周波数FL1の値を取得する(図7の加熱期間HT1の温度曲線VIIの黒点部分)。加熱期間HT1において、周波数取得部64によって取得された加熱ローラー41の表面温度TL1の値と制御信号の周波数FL1の値とは、図6における1000Wの温度周波数曲線HL1の黒点部分に相当する。周波数取得部64は、加熱期間HT2、加熱期間HT3、加熱期間HT4、及び加熱期間HT5においても、同様に温度センサー44から加熱ローラー41の表面温度TL1の値を取得し、定電力供給部63が電力供給部46の前記スイッチング素子を制御する制御信号の周波数FL1の値を取得する。取得された加熱ローラー41の表面温度TL1の値と制御信号の周波数FL1の値との関係は、図6に示されるように、800Wの温度周波数曲線HL2の黒点部分、600Wの温度周波数曲線HL3の黒点部分、400Wの温度周波数曲線HL4の黒点部分、及び200Wの温度周波数曲線HL5の黒点部分に相等する。なお、周波数取得部64による具体的な周波数取得処理については後述する。
補間部65は、周波数取得部64によって取得された励磁コイル43の温度に相当する加熱ローラー41の表面温度TL1と制御信号の周波数FL1との対応関係に基づいて、未取得の励磁コイル43の温度に相当する温度の値と制御信号の周波数FL1の値との対応関係を線形補間する。例えば、図6に示されるように、周波数取得部64によって取得された加熱ローラー41の表面温度TL1の値と制御信号の周波数FL1の値との温度周波数曲線HL1の黒点部分に基づいて、その間の値を線形補間して、未取得の加熱ローラー41の表面温度TL1の値と制御信号の周波数FL1の値とを対応づけた補間値を得る。線形補間された補間値が、温度周波数曲線HL1の白点部分である。なお、補間部65による具体的な補間処理については後述する。
変更部66は、周波数取得部64によって取得された励磁コイル43の温度に相当する加熱ローラー41の表面温度TL1と制御信号の周波数FL1との対応関係に基づいて、画像形成装置1のEEPROM5Dに記憶されている前記対応情報を更新する。その際に、変更部66は、励磁コイル43に供給される複数の出力電圧の設定値ごとに、前記対応情報を更新する。さらに、変更部66は、補間部65によって線形補間された励磁コイル43の温度に相当する温度の値と制御信号の周波数FL1の値との対応関係に基づいて、画像形成装置1のEEPROM5Dに記憶されている前記対応情報を更新する。なお、変更部66による具体的な変更処理については後述する。
[周波数調整処理]
次に、図8のフローチャートを参照して、制御部62によって実行される前記周波数調整処理の手順について説明する。図中のS1、S2、・・・は処理手順(ステップ)の番号を表している。各ステップにおける処理は、制御部62によって、より詳細にはCPU62AがROM62B内のプログラムを実行することによって行われる。
以下の説明においては、ステップS1の時点で、電力量検知部61は、画像形成装置1の励磁コイル43に電力を供給する電力供給部46に接続され、制御部62は、画像形成装置1の温度センサー44及び制御部5に接続されているものとする。
(ステップS1)
ステップS1では、制御部62は、温度変化にかかわらず電力供給部46から励磁コイル43に供給される電力量WL1を一定の値に維持するための調整指示が入力されたか否かを判定する。ステップS1において、制御部5は、調整指示が入力されるまで待ち続ける(S1のNO側)。一方、調整指示が入力されたと判定すると、制御部5は、処理をステップS2に移行させる(S1のYES側)。
(ステップS2)
ステップS2では、制御部62は、電力供給部46が励磁コイル43に供給する電力量WL1を設定する。図7に示される例では、制御部62は、電力量WL1を1000Wに設定する。
(ステップS3)
ステップS3では、制御部62は、励磁コイル43の温度に相当する温度センサー44から加熱ローラー41の表面温度TL1を取得し、取得した加熱ローラー41の表面温度TL1が待機温度Temp1以下になったか否かを判定する。ステップS3において、制御部62は、待機温度Temp1以下になるまで待ち続ける(S3のNO側)。一方、待機温度Temp1以下になったと判定すると、制御部62は、処理をステップS4に移行させる(S3のYES側)。
(ステップS4)
ステップS4では、制御部62は、電力供給部46から励磁コイル43に高周波交流電流を流して、励磁コイル43に設定された電力量WL1を供給させる。高周波交流電流が流される励磁コイル43は、電流が流れることによる抵抗発熱や加熱ローラー41を誘導加熱することにより発生する熱等によって温度が上昇し、インダクタンスが変化する。仮に、高周波交流電流の周波数が一定であるとすると、温度上昇にともなうインダクタンスの変化によって、励磁コイル43に供給される電力量が低下することになる。そこで、制御部62は、電力量検知部61の検知電力量に基づいて、検知電力量が設定された電力量WL1を維持するように、制御部5が電力供給部46の前記スイッチング素子に入力する制御信号の周波数FL1を変更する。ステップS4を実行する制御部62が本発明の定電力供給部の一例に相当する。
(ステップS5)
ステップS5では、制御部62は、温度センサー44から取得した加熱ローラー41の表面温度TL1が待機温度Temp1から定着温度Temp2の間の予め定められた温度になったときに、制御部5が電力供給部46の前記スイッチング素子に入力する制御信号の周波数FL1の値を取得する。具体的には、制御部62は、図7に示されるような温度曲線VIIの黒点部分に相当する温度の値と周波数の値とを取得する。ステップS5を実行する制御部62が本発明の周波数取得部の一例に相当する。
(ステップS6)
ステップS6では、制御部62は、温度センサー44から取得した加熱ローラー41の表面温度TL1が定着温度Temp2になったか否かを判定する。ステップS6において、制御部62は、定着温度Temp2になるまで、ステップS4及びステップS5を繰り返し実行する(S6のNO側)。一方、定着温度Temp2になったと判定すると、制御部62は、処理をステップS7に移行させる(S6のYES側)。
(ステップS7)
ステップS7では、制御部62は、制御部5から電力供給部46の前記スイッチング素子への制御信号を停止させる。前記スイッチング素子が動作しないため、電力供給部46による励磁コイル43へ高周波交流電流が流れなくなり、励磁コイル43に電力量WL1が供給されなくなる。
(ステップS8)
ステップS8では、制御部62は、予め定められた段階的な電力量WL1の全ての測定が終了したか否かを判定する。具体的には、図7に示される例では、電力量WL1の値が1000W、800W、600W、400W、200Wの5値について、測定したか否かが制御部62に判定される。後述するステップS9で、設定された電力量WL1の値が200Wごと引いた値に変更設定されるため、制御部62は、設定された電力量WL1の値が200Wか否かを判定する。ステップS8において、制御部62は、全ての電力量WL1を設定して測定したと判定されると、処理をステップS10へ移行する(ステップS8のYES側)。一方、全ての電力量WL1を測定していないと判定すると、制御部62は、処理をステップS9に移行させる(S8のNO側)。
(ステップS9)
ステップS9では、制御部62は、電力供給部46が励磁コイル43に供給する電力量WL1を変更設定して、ステップS4に移行する。図7に示される例では、制御部62は、設定された電力量WL1の値を200W引いた値に設定する。これによって、制御部62は、電力供給部46から励磁コイル43に供給される電力量WL1を複数の設定量に変更することができ、複数の設定値ごとにステップS4及びステップS5を実行する。ステップS4に移行すると、制御部62は、加熱ローラー41の表面温度TL1が冷えて、温度センサー44から取得した加熱ローラー41の表面温度TL1が待機温度Temp1になるまで待ち続ける。待機温度Temp1になってから、制御部62は、ステップS9で変更設定された電力量WL1に基づく、温度の値と制御信号の周波数FL1の値との特性を取得する処理をする。
(ステップS10)
ステップS8において全ての電力量WL1を測定したと判定されると(S8のYES側)、ステップS10において、制御部62は、取得された加熱ローラー41の表面温度TL1の値と制御信号の周波数FL1の値との対応関係に基づいて(図6の黒点部分に相当する)、未取得の温度の値と制御信号の周波数FL1の値との対応関係を線形補間する(図6の白点部分に相当する)。これによって、制御部62は、高周波交流電流を変更するために使用される全ての加熱ローラー41の表面温度TL1の値と制御信号の周波数FL1の値と取得するよりも取得時間を短くすることができる。若しくは、制御部62は、制御部5の前記段階的加熱処理において、取得した加熱ローラー41の表面温度TL1の値と制御信号の周波数FL1の値との対応関係だけで制御するよりも、高い精度で電力量WL1を一定に保つことが可能になる。なお、ステップS10を実行する制御部62が本発明の補間部の一例に相当する。
(ステップS11)
ステップS11において、制御部62は、制御部5のEEPROM5Dに記憶されている加熱ローラー41の表面温度TL1の各値に対応する制御信号の周波数FL1の値を更新して、処理を終了する。制御部62は、ステップS5において電力量WL1ごとに取得された加熱ローラー41の表面温度TL1と制御信号の周波数FL1の値との対応関係に基づいて、EEPROM5Dに記憶されている電力量WL1ごとの加熱ローラー41の表面温度TL1の各値に対応する制御信号の周波数FL1の値を更新する。また、制御部62は、ステップS10によって前記複数の段階的な電力量WL1ごとに補間された温度の値と制御信号の周波数FL1の値との対応関係に基づいて、EEPROM5Dに記憶されている加熱ローラー41の表面温度TL1の各値に対応する制御信号の周波数FL1の値を更新する。ステップS11を実行する制御部62が本発明の変更部の一例に相当する。
上述したように、本実施形態では、前記周波数調整処理によって、周波数調整装置60は、画像形成装置1ごとに異なる励磁コイル43のインダクタンスのばらつきがあっても、また、励磁コイル43自体の温度上昇にともないインダクタンスが変化した場合でも、励磁コイル43に供給される出力電力を一定の値に維持することが可能な加熱ローラー41の表面温度TL1と制御信号の周波数FL1との対応関係を取得することができる。また、画像形成装置1は、加熱ローラー41の表面温度TL1と制御信号の周波数FL1との対応関係を用いて前記段階的加熱処理を実行することによって、励磁コイル43が待機温度Temp1から定着温度Temp2まで加熱される間、励磁コイル43に供給される電力量WL1を一定の値に維持することが可能になる。
本実施形態の説明では、励磁コイル43が待機温度Temp1から定着温度Temp2の間で段階的な電力量WL1で加熱される場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、待機温度Temp1の代わりに、励磁コイル43が未加熱時の室温から定着温度Temp2の間で段階的な電力量で加熱するものでもよい。
本実施形態の説明では、画像形成装置1と周波数調整装置60は、別の装置であり、周波数調整装置60が前記周波数調整処理を実行する場合に、周波数調整装置60が、画像形成装置1に接続される場合について説明したがこれに限るものではない。例えば、画像形成装置1が周波数調整装置60を内部に備えたものでもよい。この場合、周波数調整装置60が本発明の更新部に相当する。また、画像形成装置は、電力量検知部61以外の周波数調整装置60を備えており、前記周波数調整処理を実行する場合にのみ、電力量検知部61が接続されるものでもよい。この構成の場合、画像形成装置1は、制御部5に前記周波数調整処理プログラムを追加するだけで、本発明を実現することが可能となる。
周波数調整装置60は、画像形成装置1が出荷される際、メンテナンスが実行される際、及び励磁コイル43を調整する調整モードが実行される際などにおいて、画像形成装置1に接続され、前記制御信号の周波数調整を実行する。
1:画像形成装置
4:定着装置
5:制御部
5A,62A:CPU
5B,62B:ROM
5C,62C:RAM
5D,62D:EEPROM
41:加熱ローラー
42:加圧ローラー
43:励磁コイル
44:温度センサー
46:電力供給部
51:加熱制御部
52:記憶処理部
60:周波数調整装置
61:電力量検知部
62:制御部
63:定電力供給部
64:周波数取得部
65:変更部
66:補間部
WL1:電力量
FL1:制御信号の周波数
TL1:加熱ローラーの表面温度

Claims (15)

  1. 共振型インバーター回路から供給される高周波交流電流によって励磁されることによって被加熱体を加熱する励磁コイルと、前記励磁コイルに関して予め定められた温度と制御信号の周波数との対応情報から前記励磁コイルの温度に対応する前記制御信号の周波数を抽出し、その周波数の前記制御信号を前記共振型インバーター回路に供給して前記高周波交流電流を出力させる加熱制御部と、を有する画像形成装置に適用され、
    前記加熱制御部による加熱制御が実行されていないタイミングで、前記共振型インバーター回路から前記励磁コイルに出力される電力量を予め定められた設定値に維持するように変更される周波数の前記制御信号を前記共振型インバーター回路に供給して前記励磁コイルを励磁する定電力供給部と、
    前記定電力供給部によって変化される前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数とを取得する周波数取得部と、
    前記周波数取得部によって取得された前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数とに基づいて、前記加熱制御部により用いられる前記対応情報を変更する変更部と、
    を備える周波数調整装置。
  2. 前記対応情報は、前記共振型インバーター回路から前記励磁コイルに供給される複数の電力量の設定値ごとに予め定められており、
    前記定電力供給部は、前記複数の電力量の設定値ごとに、前記設定値それぞれの電力量を維持するように前記制御信号の周波数を変更し、
    前記周波数取得部は、前記複数の電力量の設定値ごとに、前記画像形成装置の温度取得部から前記励磁コイルの温度を取得し、且つ前記定電力供給部から前記制御信号の周波数を取得し、
    前記変更部は、前記複数の電力量の設定値ごとに、前記対応情報を変更する請求項1に記載の周波数調整装置。
  3. 前記周波数取得部によって取得された前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数との対応関係に基づいて、未取得の前記励磁コイルの温度の値と前記制御信号の周波数の値との対応関係を線形補間する補間部を更に備え、
    前記変更部は、前記補間部によって補間された前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数と前記対応関係に基づいて、前記対応情報を変更する請求項1又は2に記載の周波数調整装置。
  4. 前記共振型インバーター回路から前記励磁コイルに供給される電力量を検知する電力量検知部を更に備え、
    前記定電力供給部は、前記電力量検知部の検知電力量が前記設定値の電力量に一致するように、前記制御信号の周波数を変更する請求項1〜3の何れかに記載の周波数調整装置。
  5. 前記周波数取得部は、前記画像形成装置の温度取得部から取得された前記励磁コイルの温度が予め定められた第1温度から予め定められた第2温度になるまで、前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数とを取得する請求項1〜4の何れかに記載の周波数調整装置。
  6. 給された高周波交流電流により励磁し、励磁によって生じる磁束によって前記被加熱体を誘導加熱する前記励磁コイルと、
    入力された前記制御信号の周波数に応じた前記高周波交流電流を前記励磁コイルに出力する前記共振型インバーター回路と、
    前記励磁コイルの温度を取得する温度取得部と、
    前記励磁コイルに関して予め定められた温度と前記制御信号の周波数との前記対応情報から、前記温度取得部によって取得された前記励磁コイルの温度に対応する前記制御信号の周波数を抽出し、その周波数の前記制御信号を前記共振型インバーター回路に供給して前記被加熱体を加熱する加熱制御部と、
    を備える画像形成装置に適用される請求項1〜5の何れかに記載の周波数調整装置
  7. 供給された高周波交流電流により励磁し、励磁によって生じる磁束によって被加熱体を誘導加熱する励磁コイルと、
    入力された制御信号の周波数に応じた前記高周波交流電流を前記励磁コイルに出力する共振型インバーター回路と、
    前記励磁コイルの温度を取得する温度取得部と、
    前記励磁コイルに関して予め定められた温度と前記制御信号の周波数との対応情報から、前記温度取得部によって取得された前記励磁コイルの温度に対応する前記制御信号の周波数を抽出し、その周波数の前記制御信号を前記共振型インバーター回路に供給して前記被加熱体を加熱する加熱制御部と、
    前記加熱制御部による加熱制御が実行されていないタイミングで前記加熱制御部により用いられる前記対応情報を更新する更新部と、を備え、
    前記更新部は、
    前記共振型インバーター回路から前記励磁コイルに出力される電力量を予め定められた設定値に維持するように変更される周波数の前記制御信号を前記共振型インバーター回路に供給して前記励磁コイルを励磁する定電力供給部と、
    前記定電力供給部によって変化される前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数とを取得する周波数取得部と、
    前記周波数取得部によって取得された前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数とに基づいて、前記対応情報を変更する変更部と、
    を備える画像形成装置。
  8. 前記対応情報は、前記共振型インバーター回路から前記励磁コイルに供給される複数の電力量の設定値ごとに予め定められており、
    前記加熱制御部は、前記共振型インバーター回路から前記励磁コイルに供給する電力量を低い前記設定値から高い前記設定値に順番に変更して供給するものであり、前記励磁コイルの温度に応じて供給される電力量を前記設定値それぞれの電力量に維持するように前記制御信号の周波数を変更する請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記定電力供給部は、前記複数の電力量の設定値ごとに、前記設定値それぞれの電力量を維持するように前記制御信号の周波数を変更し、
    前記周波数取得部は、前記複数の電力量の設定値ごとに、前記温度取得部から前記励磁コイルの温度を取得し、且つ前記定電力供給部から前記制御信号の周波数を取得し、
    前記変更部は、前記複数の電力量の設定値ごとに、前記対応情報を変更する請求項7又は8に記載の画像形成装置。
  10. 前記周波数取得部によって取得された前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数との対応関係に基づいて、未取得の前記励磁コイルの温度の値と前記制御信号の周波数の値との対応関係を線形補間する補間部を更に備え、
    前記変更部は、前記補間部によって補間された前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数と前記対応関係に基づいて、前記対応情報を変更する請求項7〜9の何れかに記載の画像形成装置。
  11. 前記励磁コイルは、前記被加熱体の近傍に配置されており、
    前記温度取得部は、前記被加熱体の温度を検知することによって前記励磁コイルの温度を取得する請求項7〜10の何れか記載の画像形成装置。
  12. 前記共振型インバーター回路から前記励磁コイルに供給される電力量を検知する電力量検知部を更に備え、
    前記定電力供給部は、前記電力量検知部の検知電力量が前記設定値の電力量に一致するように、前記制御信号の周波数を変更する請求項7〜11の何れかに記載の画像形成装置。
  13. 前記周波数取得部は、前記温度取得部から取得された前記励磁コイルの温度が予め定められた第1温度から予め定められた第2温度になるまで、前記励磁コイルの温度と前記制御信号の周波数とを取得する請求項7〜12の何れかに記載の画像形成装置。
  14. 前記加熱制御部及び前記定電力供給部は、前記温度取得部から取得された前記励磁コイルの温度が前記第1温度から前記第2温度になるまで前記励磁コイルを励磁して前記被加熱体を加熱するものであり、
    前記第1温度は、待機状態における前記励磁コイルの待機温度又は非励磁状態における前記励磁コイルの非加熱温度であり、
    前記第2温度は、前記励磁コイルにより加熱された前記被加熱体から熱が伝えられるシートの表面に形成されたトナー像を前記シートに定着させる定着温度である請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記共振型インバーター回路は、コイル及びコンデンサが直列に接続された電流共振回路を備え、前記制御信号の周波数に応じてスイッチング素子をスイッチング制御することにより前記電流共振回路を共振させて、前記高周波交流電流を出力する請求項7〜14の何れかに記載の画像形成装置。
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