JP6061157B2 - 核医学診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体に投与した放射性薬剤の体内分布を画像化する核医学診断装置に関する。
従来、この種の核医学診断装置として、PET(Positron Emission Tomography)装置がある(例えば、特許文献1参照)。PET装置101は、図9(a)および図9(b)に示すように、ガントリ103と、被検体Mを載置するベッド装置105とを備えている。ガントリ103は、被検体Mを導入するトンネル部102と、トンネル部102を複数の検出器がリング状に取り囲んで構成する検出器リング107とを備えている。検出器リング107は、ポジトロン標識薬剤が投与された被検体Mから放射された2本のγ線(γ線対)を検出する。
図9(a)および図9(b)のPET装置101は、被検体Mの全身が入る大きさの円周上に複数個の検出器を配置した全身用PET装置101である。全身用PET装置101は、被検体Mの全身を撮像することができるが、高分解能および高感度に全身の断層像を撮像することが難しい。一方、撮像する対象が被検体Mの頭部だけであれば、図10(a)および図10(b)に示すような、頭部用PET装置201がある。頭部用PET装置201は、検出器の径を全身用PET装置101よりも小さくすることができ、高分解能および高感度に頭部の断層像を撮像することができる。
なお、頭部以外の部位を撮像する核医学診断装置として、乳がんの診断に用いられるマンモPET装置がある(例えば、特許文献2参照)。このマンモPET装置は、環状検出器ユニット(検出器リング)の一部に検出器を備えないようにした切り欠き部を有する構成となっている。その切り欠き部に被検体Mの片方の肩を入り込ませて、被検体Mの乳房を環状検出器ユニットに導入することにより、乳房だけでなく、乳房周辺部を撮像視野に含ませて広範囲に撮像することができる。
また、従来の核医学診断装置として、図11に示すように、ガンマカメラと呼ばれる2つの検出器307が被検体を挟んで対向配置した装置301がある。
国際公開第2010/109523号 特開2010−204125号公報
従来のPET装置において、被検体Mの頭部だけではなく、頭部から、頸部と隣接する体幹部(胴部)の上部(以下、「体幹上部」と称する)にかけて、高分解能および高感度に撮像したいという要望がある。例えば、被検体Mの頭部および頸部(以下、「頭頸部」と称する)に発生した腫瘍が、頸部近くの体幹上部のリンパ節(例えば鎖骨上リンパ節など)へ転移する場合があり、頭部から体幹上部にかけて、その腫瘍の経過を治療と連携して撮像したいとき等である。なお、上述の頭頸部に発生した腫瘍とは、特定の部位に限定して発生するものではなく、脳などを含んで頭頸部全体のうちいずれかの部位に発生する腫瘍である。例えば、脳腫瘍が挙げられる。
従来の全身用PET装置101(図9(a)および図9(b)参照)では、頭部から体幹上部にかけて現れる腫瘍を撮像することができる。しかしながら、頭部から体幹上部にかけて高分解能および高感度に撮像することは難しい。一方、従来の頭部用PET装置201(図10(a)および図10(b)参照)では、頭頸部を、高分解能および高感度に撮像することができる。しかしながら、検出器リング107の入口で被検体Mの両肩部が当たってしまい、体幹上部を撮像領域内に収めることができず、首(頸部)の付け根までしか撮像できない。
なお、図11および図12の従来装置301,401においても、被検体の頭部から体幹上部にかけて高分解能および高感度に断層像を撮像することができない。
図11に示す装置においては、2つの検出器が被検体Mの周りを回転してデータ収集する場合、2つの検出器は被検体Mと当たらないように、被検体全身の周りで回転される。検出器307は、図9(a)および図9(b)と同様に被検体に対して離れるので、被検体の頭部から体幹上部にかけて高分解能および高感度に撮像することは難しい。また、2つの検出器307を被検体Mに近づけて固定してデータ収集する場合、ある特定の方向(図11中のG2方向)は、比較的、高分解能および高感度のデータ収集を行うことができる。しかしながら、そのG2方向と直交するG1方向では、良好なデータを得ることができない。
また、特許文献1には、図12に示すように、全身用PET装置101と頭部用PET装置201とを備えたPET装置401が提案されている。このPET装置401では、被検体Mの頭頸部の断層像を高分解能および高感度に撮像することができるが、被検体Mの体幹上部の断層像を高分解能および高感度に撮像することができない。また、図12において、頭頸部と体幹部を個別にデータ収集する場合は、体幹部の分解能、感度が低いので、また、頭頸部と体幹上部の段差部分でγ線が遮られてしまうので、頸部と体幹上部の接合部分付近および体幹上部を高分解能、高感度に撮像することができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、被検体の頭部から体幹部にかけて高分解能および高感度に断層像を撮像することができる核医学診断装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明の核医学診断装置は、被検体に投与した放射性薬剤の体内分布を画像化する核医学診断装置において、前記被検体から放射される放射線を検出する検出器がリング状に複数個配置された、被検体の頭頸部を撮像する頭頸部用検出部と、前記頭頸部用検出部のリングの中心軸に沿った方向に前記頭頸部用検出部と並んで設けられ、前記検出器がリング状に複数個配置されると共に、それらの検出器のうち被検体の両肩部を収めることができるよう前記検出器を取り除いて構成される切り欠き部が設けられた、被検体の体幹部を撮像する体幹部用検出部と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明の核医学診断装置によれば、体幹部用検出部は、複数個の検出器がリング状に配置された頭頸部用検出部のリングの中心軸に沿った方向に頭頸部用検出部と並んで設けられている。体幹部用検出部は、検出器がリング状に複数個配置されると共に、それらの検出器のうち被検体の両肩部を収めることができるよう検出器を取り除いて構成される切り欠き部が設けられている。その切り欠き部に両肩部を収めることができるので、切り欠き部以外に設けられた体幹部用検出部の検出器を体幹部に近づけることができ、高分解能および高感度に体幹部の断層像を撮像することができる。したがって、頭頸部用検出部と体幹部用検出部とにより、被検体の頭部から体幹部にかけて高分解能および高感度に断層像を撮像することができる。
また、本発明に係る核医学診断装置において、前記頭頸部用検出部および前記体幹部用検出部は、それらの検出器径が同一となるように構成されていることが好ましい。頭頸部用検出部および体幹部用検出部の検出器径が同一であるので、頭頸部用検出部および体幹上部用検出部における分解能および感度の違いを抑えることができる。
また、本発明に係る核医学診断装置において、前記頭頸部用検出部と前記体幹部用検出部との間においても同時計数を行ってデータ収集するデータ収集部を備えていることが好ましい。すなわち、頭頸部用検出部のみ、あるいは体幹部用検出部のみでデータ収集部により同時計数を行ってデータ収集するだけでなく、頭頸部用検出部と体幹部用検出部との間においても同時計数を行ってデータ収集する。これにより、頭頸部と体幹部との接続部分の感度を増加させて、被検体の頭部から体幹部にかけて撮像することができる。
また、本発明に係る核医学診断装置において、前記切り欠き部は、前記中心軸から延びて前記切り欠き部の中央を通過する線が、前記中心軸を通過する水平線よりも低い位置となるように設けられていることが好ましい。一般的に、被検体を載置する天板のヘッドレストは、被検体の頭部を体幹部よりも高い位置で保持する。そのため、頭頸部用検出部と体幹部用検出部とで共有する中心軸上に、頭部の中心を配置する場合、体幹部は頭部よりも低い位置となる。そのため、切り欠き部は、中心軸から延びて切り欠き部の中央を通過する線が、中心軸を通過する水平線よりも低い位置となるように設ければ、被検体が身体を曲げることなく、切り欠き部に楽な姿勢で両肩部を収めることができる。
本発明に係る核医学診断装置によれば、体幹部用検出部は、複数個の検出器がリング状に配置された頭頸部用検出部のリングの中心軸に沿った方向に頭頸部用検出部と並んで設けられている。体幹部用検出部は、検出器がリング状に複数個配置されると共に、それらの検出器のうち被検体の両肩部を収めることができるよう検出器を取り除いて構成される切り欠き部が設けられている。その切り欠き部に両肩部を収めることができるので、切り欠き部以外に設けられた体幹部用検出部の検出器を体幹部に近づけることができ、高分解能および高感度に体幹部の断層像を撮像することができる。したがって、頭頸部用検出部と体幹部用検出部とにより、被検体の頭部から体幹部にかけて高分解能および高感度に断層像を撮像することができる。
実施例に係るPET装置の概略構成を示す図である。 頭頸部用検出部および体幹上部用検出部を備えたγ線検出部を示す斜視図である。 体幹上部用検出部に設けられた切り欠き部の位置、および円周方向に配列した検出器ブロックの検出器を示す図である。 (a)は、切り欠き部と頭部と体幹部の関係を示す図であり、(b)は、天板の側面図であり、(c)は、(b)のヘッドレスト側から見た図である。 ガントリを一部拡大した縦断面図である。 (a)は、ガントリを横断面図で示した実施例に係るPET装置の平面図であり、(b)は、ガントリを縦断面図で示した実施例に係るPET装置の側面図である。 (a)〜(c)は、変形例に係る頭頸部用検出部および体幹上部用検出部を備えたγ線検出部を示す斜視図である。 (a)は、変形例に係るガントリを一部拡大した横断面図であり、(b)は、変形例に係るガントリを一部拡大した縦断面図である。 (a)は、ガントリを横断面図で示した従来の全身用PET装置の平面図であり、(b)は、ガントリを縦断面図で示した従来の全身用PET装置の側面図である。 (a)は、ガントリを横断面図で示した従来の頭部用PET装置の平面図であり、(b)は、ガントリを縦断面図で示した従来の頭部用PET装置の側面図である。 従来の核医学診断装置を示す図である。 特許文献1に示された、全身用PET装置と頭部用PET装置とを備えたPET装置であり、装置全体を横断面図で示した平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1は、実施例に係るPET装置の概略構成を示す図である。図2は、頭頸部用検出部および体幹上部用検出部を備えたγ線検出部を示す斜視図である。
本実施例において、核医学診断装置の一例としてPET装置について説明する。図1を参照する。PET装置1は、被検体Mを導入するための円筒状のトンネル部2を有するガントリ3と、被検体Mを載置する天板4を有するベッド装置5とを備えている。
ガントリ3は、被検体Mから放射されるγ線対を検出するγ線検出部7を備えている。γ線検出部7は、トンネル部2の外周に設けられている。γ線検出部7は、被検体Mの体軸方向(図1中のY方向)に延びて形成されており、その体軸方向Yに大きく2つの部分に分けられる。すなわち、γ線検出部7は、図2に示すように、被検体Mの頭頸部を主に撮像するための頭頸部用検出部9と、被検体Mの体幹上部を主に撮像するための体幹上部用検出部11とを備えている。なお、体幹上部用検出部11は本発明の体幹部用検出器に相当する。
頭頸部用検出部9は、被検体Mから放射されるγ線を検出する検出器ブロック13をリング状に複数個配置して構成されている。すなわち、検出器ブロック13は、全円周上に配列している。なお、検出器ブロック13は本発明の検出器に相当する。
一方、体幹上部用検出部11は、検出器ブロック13がリング状に複数個配置されると共に、それらの検出器ブロック13のうち、被検体Mの両肩部に対応する部分の検出器ブロック13を取り除いて構成される切り欠き部15が設けられている。すなわち、検出器ブロック13は、全円周上のうち被検体Mの両肩部に対応する部分を除いて配列している。切り欠き部15は、両肩が入る程度の大きさ(例えば、図3中の符号Eで示す鉛直方向の開口幅が10〜20cm程度)で左右対称に設けられている。
また、体幹上部用検出部11は、図2に示すように、頭頸部用検出部9の複数個の検出器ブロック13で形成されるリングの中心軸CLに沿った方向に頭頸部用検出部9と並んで(隣接して)設けられている。すなわち、頭頸部用検出部9および体幹上部用検出部11は、互いの中心軸CLを共有して中心軸CL方向に並んで設けられている。
頭頸部用検出部9および体幹上部用検出部11は、図2に示すように、それらの検出器径Dが同一となるように構成されている。検出器径Dは、リング状に配置された複数個の検出器ブロック13(後述する検出器13a)における検出面の直径である。頭頸部用検出部9および体幹上部用検出部11の検出器径Dが同一であるので、頭頸部用検出部9および体幹上部用検出部11における分解能および感度の違いを抑えることができる。なお、検出器径Dは、トンネル部2の径とほぼ等しい。
次に、切り欠き部分15が設けられる位置について説明する。切り欠き部15は、図3に示すように、中心軸CLから延びて切り欠き部15の中央を通過する線L1,L2が、中心軸CLを通過する水平線L3よりも低い位置となるように設けられている。
これは、図4(a)に示すように、天板4に被検体Mを載置した場合、被検体Mの頭部M1が、体幹部M2よりも高い位置にあるからである。すなわち、図4(b)および図4(c)に示すように、天板4の天板本体4aに取り付けられたヘッドレスト4bが、天板本体4aの載置面4cよりも6cm程度、高い位置で頭部を保持するように構成されている。これにより、被検体Mを天板4に自然で楽な姿勢で載置することになる。また、切り欠き部15の中央線L1,L2が水平線L3よりも低い位置となるように設けられている。これにより、被検体Mが身体を曲げることなく、切り欠き部15に楽な姿勢で両肩部を収めることができる。なお、図4(a)において、中心軸CLは、視野Fの中心と一致するものとする。
次に、検出器ブロック13について説明する。図3を参照する。検出器ブロック13は、1個または複数個の検出器13aで構成されており、検出器ブロック13ごとに検出器ケース13bに収容されている。検出器13aは、いずれも図示しないシンチレータブロックとライトガイドと光電子増倍管とを備えている。シンチレータブロックは、複数個のシンチレータから構成される。シンチレータブロックは、γ線が入射すると、γ線を光に変換する。ライトガイドは、変換された光を光電子増倍管に導くようになっている。そして、光電子増倍管は、導かれた光を光電変換して電気信号を出力する。また、検出器13aの一例としては、例えば複数個のシンチレータブロックを多層に構成して、深さ方向の位置情報を取得できるDOI(depth of interaction)検出器であってもよい。
検出器ブロック13は、切り欠き部15が無いところでは、円周方向(中心軸CL周り)に4個の検出器13aが設けられ(図3参照)、また、奥行き方向(体軸方向)Yに8個の検出器13aが設けられている(図5参照)。すなわち、検出器ブロック13は、合計32個の検出器13aで構成される。また、検出器ブロック13は、切り欠き部15を有するところでは、円周方向に4個の検出器13a、奥行き方向Yに6個の検出器13aの合計24個の検出器13aで構成される。すなわち、奥行き方向Yの8個の検出器13aのうち、トンネル部2に被検体Mを導入する入口側から順番に、2個の検出器13aが体幹上部用検出部11を構成し、6個の検出器13aが頭頸部用検出部9を構成する。
図1に戻る。ベッド装置5は、天板4を上下(Z方向)に移動させ、また、天板4を被検体Mの体軸方向Yに移動させるようになっている。これら天板4の移動は、例えば、図示しないモータやギア等により行われる。
また、γ線検出部7で検出された信号は、データ収集部17で収集される。データ収集部17は、図示しない同時計数回路を備えている。データ収集部17は、被検体Mから180°反対方向に放出された2本のγ線が同時に検出されたことを判定し、その同時検出と判定したデータを収集して、被検体Mに対する各方向の投影データを取得する。データ収集部17は、図5の符号Pに示すように、頭頸部用検出部9と体幹上部用検出部11との間でも同時計数を行ってデータ収集する。すなわち、頭頸部用検出部9のみ、あるいは体幹上部用検出部11のみで、データ収集部17により3次元収集するだけでなく、頭頸部用検出部9と体幹上部用検出部11との間においても3次元収集する。これにより、頭頸部と体幹部との接続部分の感度を増加させて、被検体Mの頭頸部から体幹上部にかけて撮像する。
データ収集部17で3次元収集されて取得された投影データは、画像再構成部19により画像再構成されて断層像が得られる。画像再構成部19は、データ収集部17で取得された投影データに基づき、3次元画像再構成を行い断層像を取得する。3次元画像再構成方法としては、例えばOS−EM(ordered subsets - expectation maximization)法などの逐次近似画像再構成法が用いられる。また、その他の3次元画像再構成方法としては、例えば、リビニング(rebinning)法やFORE(Fourier rebinning)法等とOS−EM法等の逐次近似画像再構成法とを組み合わせたものが挙げられる。これらの手法により、切り欠き部15を有することによる影響が抑えられた断層像を得ることができる。なお、γ線を検出してから画像再構成までの過程において、必要に応じて、吸収補正などの必要な補正を行ってもよい。
また、PET装置1は、この装置1の各構成を統括的に制御する主制御部21と、画像再構成部19で生成された断層像を表示する表示部23と、操作者による入力設定や各種操作のための操作部25と、画像再構成部19で得られた断層像等を記憶する記憶部27とを備えている。主制御部21は、中央演算処理装置(CPU)などで構成される。表示部23は、モニタ等で構成される。操作部25は、キーボードやマウス等で構成される。記憶部27は、ROM(Read-only Memory)、RAM(Random-Access Memory)またはハードディスク等、取り外し可能なものを含む記憶媒体で構成される。
次に、PET装置1の動作について説明する。被検体Mにポジトロン標識薬剤を投与し、被検体Mをベッド装置5の天板4に載置する。天板4を移動させて、被検体Mの頭頸部をトンネル部2内に導入すると共に、体幹上部用検出部11に左右対称に設けられた2つの切り欠き部15に被検体Mの両肩を導入する(図1参照)。これにより、図6(a)および図6(b)に示すように、被検体Mの頭頸部および体幹上部をγ線検出部7の撮像領域内に収めることができる。
被検体M内に分布したポジトロン標識薬剤から180°反対方向に2本のγ線が放出される。放出された2本のγ線は、γ線検出部7のいずれか2つの検出器13aで検出される。データ収集部17は、その2つの検出器13aで2本のγ線が同時に検出されたことを判定し、同時と判定したデータを収集して各方向の投影データを取得する。データ収集部17によるデータ収集は、被検体Mの体軸方向Yの検出器13a間にγ線を遮蔽する遮蔽部材を設けない3次元収集(図5参照)で行われる。この収集方法により感度を向上させることができる。画像再構成部19は、取得した投影データに基づき、例えばOS−EM法等の逐次近似画像再構成法で画像再構成して断層像を得ることができる。得られた断層像は、表示部23に表示され、また、記憶部27に記憶される。
本実施例によれば、被検体Mに投与したポジトロン標識薬剤の体内分布を画像化するPET装置1において、頭頸部用検出部9は、被検体Mから放射されるγ線対を検出する検出器ブロック13(検出器13a)がリング状に複数個配置されており、被検体Mの頭頸部を撮像する。一方、体幹上部用検出部11は、頭頸部用検出部9のリングの中心軸CLに沿った方向に頭頸部用検出部9と並んで設けられている。また、体幹上部用検出部11は、検出器ブロック13がリング状に複数個配置されると共に、それらの検出器ブロック13のうち被検体Mの両肩部に対応する部分の検出器ブロック13を取り除いて構成される切り欠き部15が設けられている。体幹上部用検出部11は、被検体Mの体幹上部を撮像する。
すなわち、体幹上部用検出部11は、複数個の検出器ブロック13がリング状に配置された頭頸部用検出部9のリングの中心軸CLに沿った方向に頭頸部用検出部9と並んで設けられている。体幹上部用検出部11は、検出器ブロック13がリング状に複数個配置されると共に、それらの検出器ブロック13のうち被検体Mの両肩部に対応する部分の検出器ブロック13を取り除いて構成される切り欠き部15が設けられている。その切り欠き部15に両肩部を収めることができるので、切り欠き部15以外に設けられた体幹上部用検出部11の検出器ブロック13を体幹部に近づけることができ、高分解能および高感度に体幹部の断層像を撮像することができる。したがって、頭頸部用検出部9と体幹上部用検出部11とにより、被検体Mの頭部から体幹上部にかけて高分解能および高感度に断層像を撮像することができる。
これにより、治療と連携して、頭頸部に発生した腫瘍、および体幹上部のリンパ節に転移した腫瘍の断層像を高分解能および高感度に撮像することができる。
また、被検体Mを載置する天板4のヘッドレスト4bは、被検体Mの頭部を体幹部よりも高い位置で保持する。そのため、頭頸部用検出部9と体幹上部用検出部11とで共有する中心軸CL上に頭部の中心軸を配置する場合、体幹部は頭部よりも低い位置となる。そのため、切り欠き部15は、中心軸CLから延びて切り欠き部15の中央を通過する線L1,L2が、中心軸CLを通過する水平線L3よりも低い位置となるように設ければ、被検体Mが身体を曲げることなく、切り欠き部15に楽な姿勢で両肩部を収めることができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、体幹上部用検出部11には、左右対称に切り欠き部15が設けられている。切り欠き部15は、図3に示すように、中心軸CLから延びて切り欠き部15の中央を通過する線L1,L2が、中心軸CLを通過する水平線L3よりも低い位置となるように設けられている。この点、図7(a)に示すように、大きい体格の被検体Mに対応するために、例えば、切り欠き部15の中心軸CL周りを拡げて構成してもよい。
また、頭頸部用検出部9は、図5に示すように、体軸方向Yに検出器13aが6個配置され、体幹上部用検出部11は、体軸方向Yに検出器13aが2個配置されている。この点、図7(b)に示すように、例えば、体幹上部用検出部11の体軸方向Yの撮像範囲を拡げてもよい。この場合、体幹上部用検出部11の体軸方向Yの検出器13aを例えば4個とする。また、必要に応じて、頭頸部用検出部9および体幹上部用検出部11の体軸方向Yの撮像範囲を変更してもよい。なお、体幹上部用検出部11は、被検体Mの体幹上部だけでなく、体幹部全体を撮像するように体軸方向Yの撮像範囲を変更してもよい。
また、図7(a)と図7(b)の例を組み合わせた図7(c)に示す構成としてもよい。すなわち、頭頸部用検出部9および体幹上部用検出部11の体軸方向Yの撮像範囲、および切り欠き部15の大きさを変更してもよい。なお、切り欠き部15は、図7(a)〜図7(c)に示すように、開口幅E(図3参照)、左右対称に形成する角度、および体軸方向Yの奥行きによって、必要に応じて設定される。検出器ブロック13を取り除いて開口幅Eを大きくする場合は、その大きさに伴って得られる断層像が劣化しまうので、適切な大きさに設定されることが好ましい。
(2)上述した実施例および変形例(1)では、頭頸部用検出部9および体幹上部用検出部11は、円周上に配置される複数個の検出器13の径Dが同一となるように構成されている。この点、図8(a)および図8(b)に示すように、体幹上部用検出部11は、頭頸部用検出部9の検出器径D1よりも、検出器径D2を大きくして構成してもよい。これにより、被検体Mの頭頸部および体幹上部をγ線検出部7の撮像領域に収めやすくなる。なお、この場合、実施例と同様に、体幹上部用検出部11には、左右対称の切り欠き部15が設けられているので、体幹上部用検出部11の検出器13を被検体Mの体幹部を近づけることができ、高分解能および高感度に撮像することができる。
なお、頭頸部用検出部9および体幹上部用検出部11の検出器径D1,D2が異なっている場合、頭頸部用検出部9および体幹上部用検出部11の検出器13の段差部分でγ線が遮られてしまうおそれがある。そのため、頭頸部用検出部9および体幹上部用検出部11の接続部分の感度を増加させ、取得する画像の画質を向上させるためには、実施例のように、検出器径D1,D2が同一であることが好ましい。
(3)上述した実施例および各変形例では、データ収集部17は、頭頸部用検出部9と体幹上部用検出部11との間でも3次元収集して投影データを取得していた。この点、必要に応じて、頭頸部用検出部9と体幹上部用検出部11は、個別に3次元収集してもよい。また、体軸方向Yの2つの検出器13間に、斜めから入射するγ線を遮蔽する遮蔽板を設置して、2次元収集して投影データを取得してもよい。この場合、画像再構成部19は、例えばOS−EM法などの逐次近似再構成法によって2次元画像再構成して、断層像を取得してもよい。
(4)上述した実施例および各変形例では、切り欠き部15は、検出器ブロック13ごとに取り除いて構成していたが、検出器13aごとに取り除いて構成してもよい。
(5)上述した実施例および各変形例では、被検体Mに投与したポジトロン標識薬剤から放射されるγ線を検出するPET装置1であった。この点、被検体Mに投与したシングルフォトン標識薬剤をから放射されるγ線を検出するSPECT(single photon emission computed tomography)装置であってもよい。
1 … PET装置
4b … ヘッドレスト
7 … γ線検出部
9 … 頭頸部用検出部
11 … 体幹上部用検出部
13 … 検出器ブロック
13a… 検出器
15 … 切り欠き部
17 … データ収集部
21 … 主制御部
M … 被検体
M1 … 頭部
M2 … 体幹部
CL … 中心軸
L1,L2 … 中央線
L3 … 水平線

Claims (4)

  1. 被検体に投与した放射性薬剤の体内分布を画像化する核医学診断装置において、
    前記被検体から放射される放射線を検出する検出器がリング状に複数個配置された、被検体の頭頸部を撮像する頭頸部用検出部と、
    前記頭頸部用検出部のリングの中心軸に沿った方向に前記頭頸部用検出部と並んで設けられ、前記検出器がリング状に複数個配置されると共に、それらの検出器のうち被検体の両肩部を収めることができるよう前記検出器を取り除いて構成される切り欠き部が設けられた、被検体の体幹部を撮像する体幹部用検出部と、
    を備えていることを特徴とする核医学診断装置。
  2. 請求項1に記載の核医学診断装置において、
    前記頭頸部用検出部および前記体幹部用検出部は、それらの検出器径が同一となるように構成されていることを特徴とする核医学診断装置。
  3. 請求項1または2に記載の核医学診断装置において、
    前記頭頸部用検出部と前記体幹部用検出部との間においても同時計数を行ってデータ収集するデータ収集部を備えていることを特徴とする核医学診断装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の核医学診断装置において、
    前記切り欠き部は、前記中心軸から延びて前記切り欠き部の中央を通過する線が、前記中心軸を通過する水平線よりも低い位置となるように設けられていることを特徴とする核医学診断装置。
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