JP6061132B2 - 潤滑剤塗布装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、潤滑剤塗布装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、より詳細には、回転するローラ部材によって固形潤滑剤から潤滑剤を削り取って像担持体表面に塗布する潤滑剤塗布装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を利用した複写機、プリンター及びファクシミリ装置等の一般的な画像形成装置は、円筒状で回転可能な感光体、該感光体の表面を一様に帯電する帯電手段、感光体を露光して表面に静電潜像を形成する露光手段、感光体表面の静電潜像をトナーにより現像する現像手段、感光体表面のトナー像を転写体に転写する転写手段、転写されずに残留した感光体表面の残留トナーを除去する清掃手段を備え、画像形成を行う。
このような画像形成装置においては、近年、感光体および清掃手段の長寿命化や転写性の向上などを目的として、ブラシローラによって固形潤滑剤を削り取り、削り取った固形潤滑剤を感光体表面に塗布して、感光体表面のトナー離型性を向上させる装置が提案されている。図10に、従来の潤滑剤塗布装置の概説図を示す。潤滑剤塗布装置2’は、固形潤滑剤22と、固形潤滑剤22を支持する支持部材23と、固形潤滑剤22と感光体11とに接触する回転自在のブラシローラ21と、固形潤滑剤22をブラシローラ21に押圧させる圧縮コイルバネ28とを備える。ここで、固形潤滑剤22をブラシローラ21の方向に付勢するには比較的大きな力が必要であるところ、装置を小型化するために、バネ定数を大きくすると共に、圧縮コイルバネ28の圧縮時の長さ(圧縮長)を短くして、圧縮コイルバネ28の押圧力(=バネ定数×(自由長−圧縮長))を大きくしている。
ところが、固形潤滑剤22が消費されて圧縮コイルバネ28の圧縮長が長くなってくると、バネ定数が大きいために圧縮コイルバネ28の押圧力が極端に小さくなり、ブラシローラ21による固形潤滑剤22の感光体11への塗布量が少なくなる。また、回転するブラシローラ21からの力を受けて固形潤滑剤22が傾き、ホルダー27と支持部材23との間に挟み込まれて、ブラシローラ21の方向に移動できなくなる不具合が生じることもある。
そこで、例えば、特許文献1では、ブラシローラの軸と平行に固定された土台部材に、平行移動可能なリンケージを設け、リンケージ上に固定された固体潤滑剤をブラシローラに押圧する装置が提案されている。また、特許文献2では、固形潤滑剤の長手方向中心に対して対称位置で且つ短手方向でそれぞれ2点で固形潤滑剤を押圧する装置が提案されている。さらに、特許文献3では、1つの付勢手段の付勢力によって、固形潤滑剤の長手方向中心部に対して対称位置において押圧部材で固形潤滑剤を押圧する装置が提案されている。
特開2007-140377号公報 特開2009-42274号公報 特開2007-293240号公報
しかしながら、特許文献1の提案技術では、ブラシローラの回転軸方向に印字率の異なる画像が連続して形成されると、印字率の高い部分側の潤滑剤が多く消費され先に消費される。このため、感光体上に潤滑剤を均一に塗布できなくなるおそれがある。また、特許文献2及び特許文献3の提案技術では、固形潤滑剤が大きい場合には、固形潤滑剤を保持した保持部材の押圧機構による押圧が不十分となり、保持部材と共に固形潤滑剤が傾くおそれがある。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、固形潤滑剤の厚みが消費によって変化した場合でも、付勢手段による固形潤滑剤の押圧力の変化を小さく抑えることができる潤滑剤塗布装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、感光体および清掃手段の長寿命化及びトナー画像の高い転写性などが得られる画像形成装置を提供することにある。
前記目的を達成する本発明に係る潤滑剤塗布装置は、像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置であって、固形潤滑剤と、固形潤滑剤を支持する支持部材と、回転しながら固形潤滑剤に接触して潤滑剤を削り取り、削り取った潤滑剤を像担持体表面に塗布するローラ部材と、固形潤滑剤を前記ローラ部材に押圧する押圧機構とを備え、前記押圧機構は、前記支持部材の、固形潤滑剤を支持する面と反対側面から、前記支持部材の長手方向内方に向かって前記支持部材から離れる方向に傾斜した傾斜部と、前記傾斜部に当接し、前記傾斜部を前記長手方向内方に付勢する付勢部材とを有し、前記傾斜部の、前記ローラ部材の回転方向下流側の側端部が、回転方向上流側の側端部よりも前記支持部材の長手方向外方に位置し、前記傾斜部が、前記支持部材の短手方向に対して所定角度を有していることを特徴とする。
ここで、前記付勢部材は、当接部材を介して前記傾斜部に当接するようにするのが好ましい。前記付勢部材として圧縮コイルバネを用い、前記当接部材に有底穴を設け、圧縮コイルバネの先端部を前記有底穴に係入するようにしてもよい。
前記当接部材の、前記長手方向内方側の端面の前記支持部材側に、前記長手方向内方に突出した突出部を形成してもよい。
前記当接部材はホルダー内を摺動し、前記ホルダーに対する前記当接部材の摩擦係数μsは0.5以下であるのが好ましい。
また、もう一つの本発明に係る潤滑剤塗布装置は、像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置であって、固形潤滑剤と、固形潤滑剤を支持する支持部材と、回転しながら固形潤滑剤に接触して潤滑剤を削り取り、削り取った潤滑剤を像担持体表面に塗布するローラ部材と、固形潤滑剤を前記ローラ部材に押圧する押圧機構とを備え、前記押圧機構は、前記支持部材の、固形潤滑剤を支持する面と反対側面から、前記支持部材の長手方向内方に向かって前記支持部材から離れる方向に傾斜した傾斜部と、前記傾斜部に当接し、前記傾斜部を前記長手方向内方に付勢する付勢部材とを有し、前記付勢部材が、当接部材を介して前記傾斜部に当接し、前記付勢部材が圧縮コイルバネであり、前記当接部材が有底穴を有し、圧縮コイルバネの先端部が前記有底穴に係入していることを特徴とする。
回転するローラ部材からの力を受けて固形潤滑剤及び支持部材が傾くのを防止する観点から、前記傾斜部の、前記ローラ部材の回転方向下流側の側端部が、回転方向上流側の側端部よりも前記支持部材の長手方向外方に位置し、前記傾斜部が、前記支持部材の短手方向に対して所定角度を有するようにするのが好ましい。
前記当接部材の、前記長手方向内方側の端面の前記支持部材側に、前記長手方向内方に突出した突出部を形成してもよい。また、前記当接部材はホルダー内を摺動し、前記ホルダーに対する前記当接部材の摩擦係数μsは0.5以下であるのが好ましい。
ここで、前記傾斜部及び前記付勢部材は、前記支持部材の長手方向中央を中心として対称に設けるのが好ましい。
前記傾斜部の、前記支持部材に対する傾斜角度は25°〜70°の範囲が好ましい。
固形潤滑剤の押圧力を一定にする観点からは、前記傾斜部の傾斜角度は、連続的又は段階的に変化させるのが好ましく、前記傾斜部の傾斜角度は、根元側よりも先端側を大きくするのが好ましい。
また本発明によれば、前記のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置を備えることを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明の潤滑剤塗布装置によれば、固形潤滑剤の厚みが消費によって変化した場合でも、付勢手段による固形潤滑剤の押圧力の変化を小さく抑えることできる。
また、本発明の画像形成装置によれば、感光体および清掃手段の長寿命化及びトナー画像の高い転写性などが図れる。
本発明に係る画像形成装置の概説図である。 作像ユニット10の概説図である。 潤滑剤塗布装置の、ブラシローラの回転軸に対して垂直方向の断面図である。 潤滑剤塗布装置の、ブラシローラの回転軸を通る垂直断面図である。 圧縮コイルバネによる付勢力によって生じる分力を説明する図である。 支持部材に形成された傾斜部の斜視図である。 支持部材に形成された傾斜部の他の例を示す斜視図である。 当接部材の斜視図である。 潤滑剤塗布装置の使用状態図である。 従来の潤滑剤塗布装置の概説図である。
以下、本発明に係る潤滑剤塗布装置及び画像形成装置について図に基づいてさらに説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例を示す概説図を示す。図1の画像形成装置は、導電性を有する無端状の中間転写ベルト30を有する。中間転写ベルト30は、ローラ31,32,33,34に張架されている。ローラ31は不図示のモータに連結されており、モータの駆動によってローラ31は時計回りに回転し、これによって中間転写ベルト30とこれに接するローラ32,33,34は従動回転する。ローラ31に支持されているベルト部分の外側には、2次転写ローラ35が圧接している。この2次転写ローラ35と中間転写ベルト30とのニップ部(2次転写領域)において中間転写ベルト30上に形成されたトナー画像が、搬送されてきた用紙Pに転写される。
中間転写ベルト30の右側には、中間転写ベルト30の回転方向上流側から順に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの作像ユニット10Y,10M,10C,10K(以下、「作像ユニット10」と総称することがある)が配置されている。これらの作像ユニット10では、各色の現像剤をそれぞれ用いて対応する色のトナー画像が作成される。
図2に、作像ユニット10の概説図を示す。作像ユニット10は、静電潜像担持体としての円筒状の感光体11を有する。そして、感光体11の周囲には、その回転方向(反時計回り方向)に沿って順に、帯電装置12、露光装置13、現像装置14、1次転写ローラ15、クリーニングブレード16、潤滑剤塗布装置2、均し用ブレード17、除電装置18が配置されている。1次転写ローラ15は中間転写ベルト30を挟んで感光体11に圧接し、ニップ部(1次転写領域)を形成している。
クリーニングブレード16は、ポリウレタンを素材とした板状のゴムであり、保持板金にホットメルト接着剤で接着されている。
均し用ブレード17は、クリーニングブレード16と同様に、板状のポリウレタンゴムをホットメルト接着剤で接着したものであり、感光体11に対してカウンター方向に接触している。
除電装置18は、LEDを感光体11の回転軸方向に複数個配置した発光部材であって、感光体11に光を照射することによって、感光体11表面に残存した電位を低下させ、次の画像形成に対して前の画像の履歴が残らないようにする。
図1の画像形成装置における画像形成動作について簡単に説明する。まず、各作像ユニット10において、所定の周速度で回転駆動される感光体11の外周面が帯電装置12により帯電される。次に、帯電された感光体11の表面に、画像情報に応じた光が露光装置13から投射されて静電潜像が形成される。続いて、この静電潜像は、現像装置14から供給される現像剤としてのトナーにより顕在化される。このようにして感光体11の表面に形成された各色のトナー画像は、感光体11の回転によって1次転写領域に達すると、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、感光体11から中間転写ベルト30上へ転写(1次転写)されて重ねられる。
中間転写ベルト30に転写されることなく感光体11上に残った残留トナーは、クリーニングブレード16で掻き取られ、感光体11の外周面から除去される。
重ね合わされた4色のトナー画像は、中間転写ベルト30によって2次転写領域に搬送される。一方、そのタイミングに合わせて、不図示のレジストローラ対から2次転写領域に用紙が搬送される。そして、4色のトナー画像が、2次転写領域において中間転写ベルト30から用紙に転写(2次転写)される。4色のトナー画像が転写された用紙Pは、定着装置43へ搬送され、そこで加熱及び加圧されて、用紙上のトナー画像は用紙に溶融定着する。そして、トナー画像が定着した用紙は、不図示の排紙トレイに排出される。
図3及び図4に、潤滑剤塗布装置2の、ブラシローラ(ローラ部材)21の回転軸に対して垂直方向の断面図、及び回転軸を通る垂直断面図を示す。潤滑剤塗布装置2は、固形潤滑剤22と、固形潤滑剤22を支持する支持部材23と、固形潤滑剤22と感光体11とに接触する回転自在のブラシローラ21と、固形潤滑剤22をブラシローラ21に押圧させる押圧機構とを備える。図4に示すように、押圧機構は、支持部材23の長手方向中央を中心として対称に2つ設けられ、支持部材23の下面から、支持部材23の長手方向内方に向かって支持部材23から離れる方向に傾斜した傾斜部26と、傾斜部26に当接する当接部材25と、当接部材25を介して傾斜部26を支持部材23の長手方向内方に付勢する圧縮コイルバネ(付勢部材)24と有する。
ブラシローラ21は、感光体11に対してカウンター方向に回転し、感光体11よりも線速度は速く設定されている(ここでは1.3倍)。ブラシの材質は導電性のアクリルであり、その抵抗値は10Ω・cm程度である。ブラシはループ状とされ、繊維太さは3T(デシテックス)、繊維密度は225kF/inch程度である。ブラシローラ21のシャフトは、鉄製で直径6mmである。ブラシの外径は直径12mmであるが、繊維は厚さ約0.5mmの基布上に織られているため、繊維長さは約2.5mmである。
固形潤滑剤22に特に限定はないが、ステアリン酸亜鉛の粉体を溶融成形したものが好適に使用される。ただし、このままでは脆く割れやすいので、板金で成形した支持部材23に両面接着テープで固定されている。
固形潤滑剤22は、ブラシローラ21の回転と圧縮コイルバネ24による付勢力によって、ブラシローラ21に削り取られて粉体状とされ、感光体11に塗布される。そして、感光体11に塗布された潤滑剤は、均しブレード17によって感光体11表面に成膜される。ステアリン酸亜鉛などの潤滑剤の皮膜は、離型性が高く、摩擦係数が低いので、トナー画像の転写性及びクリーニング性が向上し、感光体11の摩耗が抑制されて、感光体11とクリーニングブレード16の長寿命化が図れる。
図5に示すように、圧縮コイルバネ24が当接部材25を介して傾斜部26に付勢力Fを付与すると、傾斜部26には、大きさが同じで方向が逆の反作用の力F’が生じる。この反作用の力F’を傾斜部26の傾斜方向とそれに垂直な方向に分解すると、傾斜部26の傾斜方向には分力Fが生じる。この分力Fによって支持部材23は図5において上方に移動する。分力Fの大きさは、傾斜部26の傾斜角度θによって調整することができ、傾斜角度θが小さいほど分力Fは大きくなる。したがって、傾斜部26の傾斜角度θを先端側を大きくし根元側を小さくすることによって、圧縮コイルバネ24の伸張による付勢力の低下を補完して、固形潤滑剤22のブラシローラ21への押圧力の変動を抑えることができる。傾斜部26の傾斜角度θの変化は連続的であってもよいし、段階的であってもよい。また、傾斜部26の傾斜角度θとしては25°〜70°の範囲が好ましい。傾斜部26の傾斜角度θが25°未満であると、圧縮コイルバネ24の圧縮長の変動が大きくなりすぎる一方、傾斜部26の傾斜角度θが70°を超えると、支持部材23を移動させる分力Fが小さくなりすぎるからである。
図6に示すように、傾斜部26は、支持部材23から切り起こされることによって支持部材23と一体に成形されている。なお、支持部材23からの切り起こしによって傾斜部26を形成する場合、同じ傾斜角度であっても、切り起こし後の開口部231と傾斜部26とのなす角度が鈍角であるときと(図6(a))、鋭角であるとき(図6(b))とがあるが、開口部231と傾斜部26とのなす角度が鈍角である方が、固形潤滑剤22の押圧力が変動しにくく好ましい。もちろん、傾斜部26を支持部材23と別に作製し、支持部材23に取り付けても構わない。
図7に、傾斜部26の他の実施形態を示す。図7に示す傾斜部26は、ブラシローラ21の回転方向下流側(図7の上側)の側端部が、回転方向上流側(図7の下側)の側端部よりも支持部材23の長手方向外方に位置し、傾斜部26は、支持部材23の短手方向に対して所定角度を有している。図3に示すように、固形潤滑剤22及び支持部材23には、ブラシローラ21の回転によって、図3において右回りの回転力が加わる。このため、固形潤滑剤22及び支持部材23は右側に傾きやすい。そこで、図7に示す傾斜部26では、支持部材23の短手方向に対して所定角度をつけ、ブラシローラ21の回転力と反対方向の力を傾斜部26に発生させて、ブラシローラ21の回転力を相殺するようにしている。
図8に、当接部材25の後方から見た斜視図(図8(a))と、前方から見た斜視図(図8(b))とを示す。図8に示す当接部材25は、略四角柱形状で、長手方向一方の側面には有底穴251が形成され、長手方向他方の側面には上部に外方に突出した突出部253が形成されている。また、当接部材25の短手方向の両側面には外方に突出した突条252a,252bが形成されている。そして、当接部材25の有底穴251に圧縮コイルバネ24の一方端が係入される同時に、当接部材25の突条252a,252bが、ホルダー27(図3に図示)の内側面に形成された溝部(不図示)に移動可能に嵌め入れられる。これにより、当接部材25は傾くことなくホルダー27内を摺動し、圧縮コイルバネ24の付勢力によって当接部材25の突出部253が支持部材23の傾斜部26に当接するようになる。当接部材25の材質に特に限定はないが、ホルダー27内の摺動を円滑にする観点からは少なくとも当接部材25の表面はフッ素などの低摩擦部材で形成されているのが好ましく、その摩擦係数μsは0.5以下であるのが好ましい。
図9に、このような構成の潤滑剤塗布装置の使用状態図を示す。初期状態では、固形潤滑剤22の厚みは厚いので、支持部材23は低い位置にあり、当接部材25は傾斜部26の根元に当接して、圧縮コイルバネ24の圧縮長は短い状態となっている(図9(a))。圧縮コイルバネ24の付勢力によって当接部材25は傾斜部26を、支持部材23の長手方向内方に常に付勢しているので、ブラシローラ21の回転によって固形潤滑剤22が削り取られていくと、支持部材23及び固形潤滑剤22はブラシローラ21の方向に押し上げられていく。そして、終期状態では、固形潤滑剤22の厚みが薄くなり、傾斜部26の先端が当接部材25と当接する状態となる(図9(b))。このように、本発明の潤滑剤塗布装置では、圧縮コイルバネ24の伸縮が、固形潤滑剤22及び支持部材23の移動方向に対して垂直方向であるので、圧縮コイルバネ24の自由長を長くしても装置の大型化を招くことがない。加えて、圧縮コイルバネ24の自由長と圧縮長との差を大きくすることができるので、固形潤滑剤22の使用初期から使用終期まで押圧力の変動を小さく抑えることができる。
以上説明した実施形態では、当接部材25を介して圧縮コイルバネ24を傾斜部26に当接させていたが、圧縮コイルバネ24を傾斜部26に直接当接させるようにしても構わない。なお、圧縮コイルバネ24を傾斜部26に直接当接させる場合、圧縮コイルバネ24の自由長が長い場合には、圧縮コイルバネ24の自由端側が自重及び傾斜部26からの反力によって重力方向に撓むことがある。圧縮コイルバネに撓みが生じると、所定の力で傾斜部26を付勢できないおそれがある。このため、圧縮コイルバネの、下記式から算出される撓み量uが0.5未満となるよう圧縮コイルバネの自由長を定めることが推奨される。
撓み量u=64・W・L/(3E・π・D
(式中、W:荷重,L:バネ長,E:ヤング率,D:バネ径)
また、押圧機構の形成数及び形成位置に特に限定はないが、固形潤滑剤22のブラシローラ21への押圧力を均一にする観点からは、支持部材23の長手方向中央を中心として対称位置に設けるのが好ましい。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。
実施例1
図1に示す構造の画像形成装置(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製「bizhubC8000」(A4用紙横80枚/分)の改造装置)を用いて、温度20℃・湿度65%RHの環境条件下で印字率5%相当の文字画像を6枚間欠で、感光体の積算回転数が1200krotになるまで印字した。途中、400krotごとに下記に示す画像評価を行った。結果を表1に示す。固形潤滑剤としてはステアリン酸亜鉛を用い、ナイロン製ブラシのブラシローラを用いた。
(クリーニング不良)
温度10℃・湿度15%RHの環境条件下で黒ベタ画像を印字した直後に、白ベタ画像を印字し、クリーニング不良の発生を目視により観察し、下記基準で評価した。また、クリーニング不良が発生した場合には、ユニットを分解して固形潤滑剤の傾きによる噛み込みの有無を目視で観察した。
「○」クリーニング不良発生せず
「△」軽微なクリーニング不良が発生
「×」クリーニング不良が発生
(カブリ)
温度30℃・湿度85%RHの環境条件下で白ベタ画像を印字し、目視により観察し、下記基準で画像評価を行った。
「○」カブリ発生せず
「△」軽微なカブリが発生
「×」カブリが発生
実施例2〜9
傾斜部の傾斜角度及び捻りの有無、圧縮コイルバネの圧縮率、当接部材及び突条の有無をそれぞれ表1に示す条件とした以外は、実施例1と同様に、感光体の積算回転数が1200krotになるまで印字し画像評価を行った。結果を表1に示す。
比較例1
図10に示した潤滑剤塗布装置を用い、圧縮コイルバネの圧縮率を0.8とした以外は、実施例1と同様に、感光体の積算回転数が1200krotになるまで印字し画像評価を行った。結果を表1に示す。
比較例2
圧縮コイルバネの圧縮率を0.4とした以外は、比較例1と同様に、感光体の積算回転数が1200krotになるまで印字し画像評価を行った。結果を表1に示す。
表1から明らかなように、実施例3,5〜8の画像形成装置では、1200krotまでの印字において軽微なクリーニング不良又は軽微なカブリが発生したが実使用上は問題がなく、また、実施例1,2,4,9の画像形成装置ではクリーニング不良及びカブリは発生しなかった。
これに対して、圧縮コイルバネの圧縮率が高い比較例1の画像形成装置では、潤滑剤の供給量が過剰となり、現像装置内に潤滑剤が混入し、トナー帯電量が低下してカブリが発生した。一方、圧縮コイルバネの圧縮率が低い比較例2の画像形成装置では、潤滑剤の供給量が不足しクリーニング不良が発生した。
本発明の潤滑剤塗布装置は、固形潤滑剤22の厚みが消費によって変化した場合でも、圧縮コイルバネ24による固形潤滑剤22の押圧力の変化を小さく抑えることでき、安定して潤滑剤を供給できる。これにより、感光体11およびクリーニングブレード16の長寿命化及びトナー画像の高い転写性などが図れ有用である。
11 感光体(像担持体)
21 ブラシローラ(ローラ部材)
22 固形潤滑剤
23 支持部材
24 圧縮コイルバネ(付勢部材)
25 当接部材
26 傾斜部
251 有底穴
253 突出部

Claims (14)

  1. 像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置であって、
    固形潤滑剤と、固形潤滑剤を支持する支持部材と、回転しながら固形潤滑剤に接触して潤滑剤を削り取り、削り取った潤滑剤を像担持体表面に塗布するローラ部材と、固形潤滑剤を前記ローラ部材に押圧する押圧機構とを備え、
    前記押圧機構は、前記支持部材の、固形潤滑剤を支持する面と反対側面から、前記支持部材の長手方向内方に向かって前記支持部材から離れる方向に傾斜した傾斜部と、前記傾斜部に当接し、前記傾斜部を前記長手方向内方に付勢する付勢部材とを有し、
    前記傾斜部の、前記ローラ部材の回転方向下流側の側端部が、回転方向上流側の側端部よりも前記支持部材の長手方向外方に位置し、前記傾斜部が、前記支持部材の短手方向に対して所定角度を有していることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  2. 前記付勢部材が、当接部材を介して前記傾斜部に当接する請求項記載の潤滑剤塗布装置。
  3. 前記付勢部材が圧縮コイルバネであり、前記当接部材が有底穴を有し、圧縮コイルバネの先端部が前記有底穴に係入している請求項記載の潤滑剤塗布装置。
  4. 前記当接部材の、前記長手方向内方側の端面の前記支持部材側に、前記長手方向内方に突出した突出部が形成されている請求項2又は3記載の潤滑剤塗布装置。
  5. 前記当接部材はホルダー内を摺動し、
    前記ホルダーに対する前記当接部材の摩擦係数μsが0.5以下である請求項2〜4のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
  6. 像担持体表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置であって、
    固形潤滑剤と、固形潤滑剤を支持する支持部材と、回転しながら固形潤滑剤に接触して潤滑剤を削り取り、削り取った潤滑剤を像担持体表面に塗布するローラ部材と、固形潤滑剤を前記ローラ部材に押圧する押圧機構とを備え、
    前記押圧機構は、前記支持部材の、固形潤滑剤を支持する面と反対側面から、前記支持部材の長手方向内方に向かって前記支持部材から離れる方向に傾斜した傾斜部と、前記傾斜部に当接し、前記傾斜部を前記長手方向内方に付勢する付勢部材とを有し、
    前記付勢部材が、当接部材を介して前記傾斜部に当接し、
    前記付勢部材が圧縮コイルバネであり、前記当接部材が有底穴を有し、圧縮コイルバネの先端部が前記有底穴に係入していることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  7. 前記傾斜部の、前記ローラ部材の回転方向下流側の側端部が、回転方向上流側の側端部よりも前記支持部材の長手方向外方に位置し、前記傾斜部が、前記支持部材の短手方向に対して所定角度を有している請求項記載の潤滑剤塗布装置。
  8. 前記当接部材の、前記長手方向内方側の端面の前記支持部材側に、前記長手方向内方に突出した突出部が形成されている請求項6又は7記載の潤滑剤塗布装置。
  9. 前記当接部材はホルダー内を摺動し、
    前記ホルダーに対する前記当接部材の摩擦係数μsが0.5以下である請求項6〜8のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
  10. 前記傾斜部及び前記付勢部材が、前記支持部材の長手方向中央を中心として対称に設けられている請求項1〜9のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
  11. 前記傾斜部の、前記支持部材に対する傾斜角度が25°〜70°の範囲である請求項1〜10のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
  12. 前記傾斜部の傾斜角度が連続的又は段階的に変化する請求項1〜11のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
  13. 前記傾斜部の傾斜角度が、根元側よりも先端側が大きい請求項12記載の潤滑剤塗布装置。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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