JP6061003B1 - コンテナ用冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンテナの庫内空気の酸素濃度を確実に低下させ、コンテナに収容された植物などの鮮度を保持する。【解決手段】ガス供給装置は、窒素濃縮空気をコンテナの庫内空間へ供給することによって、庫内空間の酸素濃度を低下させる。庫内空間の酸素濃度が次第に低下して基準濃度C2に達すると、ガス供給装置が停止する。コンテナとコンテナ用冷凍装置の隙間から外気が庫内空間へ侵入している場合は、その後に庫内空間の酸素濃度が上昇する。庫内空間の酸素濃度が上昇して上限濃度C3に達すると、庫内ファン制御部が庫内ファンの回転速度を「高速」から「低速」へ切り換え、ガス供給装置が起動する。【選択図】図12
Description
本発明は、窒素濃縮空気をコンテナの庫内に供給するガス供給装置を備えたコンテナ用冷凍装置に関するものである。
従来より、海上輸送等に用いられるコンテナ内の空気を冷却するための冷凍装置として、例えば特許文献1に開示されているようなコンテナ用冷凍装置が知られている。
ここで、バナナやアボカド等の植物は、収穫後であっても、空気中の酸素を取り込んで二酸化炭素を放出する呼吸を行う。この植物の呼吸により、植物に蓄えられた養分と水分とが減少するため、呼吸量が多くなると、植物の鮮度が著しく低下する。そのため、コンテナの庫内の酸素濃度は、呼吸障害が起きない程度に低い方が好ましい。
特許文献1には、大気よりも窒素濃度の高い窒素濃縮空気を生成し、この窒素濃縮空気をコンテナの庫内に供給することで庫内空気の酸素濃度を低下させる庫内環境制御システムが開示されている。該庫内環境制御システムによって庫内空気の酸素濃度が低下すると、植物の呼吸量が低減し、植物の鮮度の低下が抑制される。
上述したコンテナ用冷凍装置は、コンテナの庫内空間とコンテナ用冷凍装置の間で庫内空気を循環させるための庫内ファンを備えている。通常、庫内ファンの回転速度は、コンテナ用冷凍装置の運転状態を表すパラメータ(例えば、コンテナの庫内空間の気温など)に基づいて制御される。
庫内ファンの作動中において、庫内ファンの吸込側近傍は、コンテナの庫内空間に比べて気圧が低くなり、庫内ファンの吹出側近傍は、コンテナの庫内空間に比べて気圧が高くなる。このため、庫内ファンの回転速度が高い場合には、庫内ファンの吸込側近傍の気圧が大気圧よりも低くなり、コンテナの庫内へ外気が侵入してくるおそれがある。コンテナの庫内へ侵入する外気の流量が多くなると、コンテナの庫内空気の酸素濃度を充分に低下させることができず、その結果、コンテナの庫内空間に収容された植物の鮮度を保持できなくなるおそれがあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテナの庫内空気の酸素濃度を確実に低下させ、コンテナに収容された植物などの鮮度を保持することにある。
第1の発明は、コンテナ(11)に取り付けられて該コンテナ(11)の庫内空気を冷却するコンテナ用冷凍装置を対称とする。そして、上記コンテナ(11)の庫内空間(11a)と上記コンテナ用冷凍装置の間で庫内空気を循環させるための庫内ファン(26)と、上記庫内ファン(26)の回転速度を制御する庫内ファン制御部(101)と、外気よりも窒素濃度が高く酸素濃度が低い窒素濃縮空気を上記コンテナ(11)の庫内空間(11a)に供給するガス供給装置(30)とを備え、上記ガス供給装置(30)は、上記庫内空間(11a)の酸素濃度が基準濃度にまで低下すると停止するように構成され、上記庫内ファン制御部(101)は、上記庫内空間(11a)の酸素濃度が上昇したことを示す濃度上昇条件が上記ガス供給装置(30)の停止中に成立すると、上記庫内ファン(26)の回転速度を低下させて基準回転速度以下に保つファン制限動作を行うように構成されるものである。
第1の発明において、ガス供給装置(30)が窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内空間(11a)へ供給すると、庫内空間(11a)の酸素濃度(即ち、庫内空間(11a)に存在する空気の酸素濃度)が外気よりも低くなる。一方、庫内ファン(26)の作動中において、庫内ファン(26)の回転速度が高い場合には、庫内ファン(26)の吸込側近傍の気圧が大気圧よりも低くなり、コンテナ(11)の庫内空間(11a)へ外気が侵入してくるおそれがある。そして、ガス供給装置(30)が停止しているときにコンテナ(11)の庫内空間(11a)へ外気が侵入してくると、庫内空間(11a)の酸素濃度が上昇してゆく。
そこで、第1の発明の庫内ファン制御部(101)は、濃度上昇条件がガス供給装置(30)の停止中に成立すると、ファン制限動作を行い、庫内ファン(26)の回転速度を低下させて基準回転速度以下に保つ。庫内ファン(26)の回転速度が基準回転速度以下となる状態では、庫内ファン(26)の回転速度が基準回転速度を上回っている状態に比べて、庫内ファン(26)の吸込側近傍の気圧が高くなり、その結果、コンテナ(11)の庫内空間(11a)へ侵入する外気の流量が減少する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記庫内ファン制御部(101)の上記濃度上昇条件を、上記庫内空間(11a)の酸素濃度が上記基準濃度よりも高い上限濃度になるという条件とするものである。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記ガス供給装置(30)は、該ガス供給装置(30)の停止中に上記濃度上昇条件が成立すると運転を開始するように構成されるものである。
第3の発明では、濃度上昇条件がガス供給装置(30)の停止中に成立すると、庫内ファン制御部(101)がファン制限動作を行うと共に、ガス供給装置(30)が供給動作を開始する。このため、コンテナ(11)の庫内空間(11a)へ侵入する外気の流量が抑制されるだけでなく、ガス供給装置(30)による庫内空間(11a)への窒素濃縮空気の供給が再開される。従って、庫内空間(11a)の酸素濃度は、外気の侵入によって一旦上昇するが、その後、庫内空間(11a)への窒素濃縮空気の供給によって速やかに引き下げられる。
第4の発明は、上記第1〜第3のいずれか一つの発明において、上記庫内ファン制御部(101)は、上記庫内空間(11a)の上記庫内空気の温度が所定の目標温度範囲に入っている場合にだけ、上記ファン制限動作を行うように構成されるものである。
第4の発明において、庫内空間(11a)の庫内空気の温度が所定の目標温度範囲から外れている場合、庫内ファン制御部(101)は、濃度上昇条件がガス供給装置(30)の停止中に成立しても、ファン制限動作を行わない。つまり、庫内ファン制御部(101)は、庫内空間(11a)の温度の制御を、庫内空間(11a)の酸素濃度の制御よりも優先させる。
本発明の庫内ファン制御部(101)は、濃度上昇条件がガス供給装置(30)の停止中に成立すると、ファン制限動作を行い、庫内ファン(26)の回転速度を低下させて基準回転速度以下に保つ。このため、コンテナ(11)の庫内空間(11a)へ侵入する外気の流量を削減でき、ガス供給装置(30)の停止中における庫内空間(11a)の酸素濃度の上昇を抑えることができる。その結果、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度を確実に低下させることが可能となり、コンテナ(11)に収容された植物などの鮮度を保持することが可能となる。
ここで、コンテナ(11)の庫内空間(11a)にバナナやアボカド等の植物が収容されている場合、庫内空間(11a)に収容された植物の呼吸によって消費される酸素の量が、庫内空間(11a)へ侵入する酸素の流入量よりも多ければ、ガス供給装置(30)が停止したままでも、庫内空間(11a)の酸素濃度は次第に低下してゆく。
一方、上記第3の発明では、濃度上昇条件がガス供給装置(30)の停止中に成立すると、ガス供給装置(30)が運転を開始する。従って、窒素濃縮空気がコンテナ(11)の庫内空間(11a)へ供給されることとなり、庫内空間(11a)の酸素濃度を速やかに引き下げることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1及び図2に示すように、コンテナ用冷凍装置(10)は、海上輸送等に用いられるコンテナ(11)に設けられ、該コンテナ(11)の庫内空気を冷却するものである。コンテナ(11)の庫内空間(11a)には、植物(15)が箱詰めされた状態で収納されている。植物(15)は、空気中の酸素(O2)を取り込んで二酸化炭素(CO2)を放出する呼吸を行うものであり、例えば、バナナやアボカド等の青果物、野菜、穀物、球根、生花等である。
コンテナ(11)は、一方の端面が開口する細長い箱状に形成されている。コンテナ用冷凍装置(10)は、ケーシング(12)と、冷媒回路(20)と、ユニット制御部(100)と、CA装置(庫内空気調節装置/Controlled Atmosphere System)(60)とを備え、コンテナ(11)の開口端を塞ぐように取り付けられている。
〈ケーシング〉
図2に示すように、ケーシング(12)は、コンテナ(11)の庫外側に位置する庫外壁(12a)と、コンテナ(11)の庫内側に位置する庫内壁(12b)とを備えている。庫外壁(12a)及び庫内壁(12b)は、例えば、アルミニウム合金によって構成されている。
図2に示すように、ケーシング(12)は、コンテナ(11)の庫外側に位置する庫外壁(12a)と、コンテナ(11)の庫内側に位置する庫内壁(12b)とを備えている。庫外壁(12a)及び庫内壁(12b)は、例えば、アルミニウム合金によって構成されている。
庫外壁(12a)は、コンテナ(11)の開口端を塞ぐようにコンテナ(11)の開口の周縁部に取り付けられている。庫外壁(12a)は、下部がコンテナ(11)の庫内側へ膨出するように形成されている。
庫内壁(12b)は、庫外壁(12a)と対向して配置されている。庫内壁(12b)は、庫外壁(12a)の下部に対応して庫内側へ膨出している。庫内壁(12b)と庫外壁(12a)との間の空間には、断熱材(12c)が設けられている。
このように、ケーシング(12)の下部は、コンテナ(11)の庫内側に向かって膨出するように形成されている。これにより、ケーシング(12)の下部におけるコンテナ(11)の庫外側には庫外収納空間(S1)が形成され、ケーシング(12)の上部におけるコンテナ(11)の庫内側には庫内収納空間(S2)が形成されている。
図1に示すように、ケーシング(12)には、メンテナンス用の2つのサービス用開口(14)が幅方向に並んで形成されている。2つのサービス用開口(14)は、それぞれ開閉自在な第1及び第2サービス扉(16A,16B)によって閉塞されている。第1及び第2サービス扉(16A,16B)は、いずれもケーシング(12)と同様に、庫外壁と庫内壁と断熱材とによって構成されている。
図2に示すように、コンテナ(11)の庫内には、仕切板(18)が配置されている。この仕切板(18)は、略矩形状の板部材に構成され、ケーシング(12)のコンテナ(11)の庫内側の面と対向する姿勢で立設されている。この仕切板(18)によって、コンテナ(11)の庫内と庫内収納空間(S2)とが区画されている。
仕切板(18)の上端とコンテナ(11)内の天井面との間には吸込口(18a)が形成されている。コンテナ(11)の庫内空気は、吸込口(18a)を通って庫内収納空間(S2)に取り込まれる。
また、庫内収納空間(S2)には、水平方向に延びる区画壁(13)が設けられている。区画壁(13)は、仕切板(18)の上端部に取り付けられ、後述する庫内ファン(26)が設置される開口が形成されている。区画壁(13)は、庫内収納空間(S2)を、庫内ファン(26)の吸込側の1次空間(S21)と、庫内ファン(26)の吹出側の2次空間(S22)とに区画する。なお、本実施形態では、庫内収納空間(S2)は、区画壁(13)によって上下に区画され、吸込側の1次空間(S21)が上側、吹出側の2次空間(S22)が下側に形成されている。
コンテナ(11)内には、コンテナ(11)の底面との間に隙間を存して床板(19)が設けられている。床板(19)上には、箱詰めされた植物(15)が載置されている。コンテナ(11)内の底面と床板(19)との間には、床下流路(19a)が形成されている。仕切板(18)の下端とコンテナ(11)内の底面との間には隙間が設けられ、床下流路(19a)に連通している。
床板(19)におけるコンテナ(11)の奥側(図2で右側)には、コンテナ用冷凍装置(10)によって冷却された空気をコンテナ(11)の庫内へ吹き出す吹出口(18b)が形成されている。
上述したように、庫内収納空間(S2)は、1次空間(S21)と2次空間(S22)とに区画されている。1次空間(S21)は、吸込口(18a)を介して庫内空間(11a)と連通する。2次空間(S22)は、床下流路(19a)及び吹出口(18b)を介して庫内空間(11a)と連通する。そして、庫内ファン(26)が動作すると、庫内空間(11a)とコンテナ用冷凍装置(10)の庫内収納空間(S2)との間で空気が循環する。
〈冷媒回路等の構成と配置〉
図3に示すように、冷媒回路(20)は、圧縮機(21)と、凝縮器(22)と、膨張弁(23)と、蒸発器(24)とを、冷媒配管(20a)によって順に接続することによって構成された閉回路である。
図3に示すように、冷媒回路(20)は、圧縮機(21)と、凝縮器(22)と、膨張弁(23)と、蒸発器(24)とを、冷媒配管(20a)によって順に接続することによって構成された閉回路である。
凝縮器(22)の近傍には、庫外ファンモータ(25a)によって回転駆動され、コンテナ(11)の庫外空間の空気(外気)を庫外収納空間(S1)内へ誘引して凝縮器(22)へ送る庫外ファン(25)が設けられている。凝縮器(22)では、圧縮機(21)で加圧されて凝縮器(22)の内部を流れる冷媒と庫外ファン(25)によって凝縮器(22)に送られた外気との間で熱交換が行われる。本実施形態では、庫外ファン(25)は、プロペラファンによって構成されている。
蒸発器(24)の近傍には、庫内ファンモータ(26a)によって回転駆動され、コンテナ(11)の庫内空気を吸込口(18a)から誘引して蒸発器(24)へ吹き出す庫内ファン(26)が2つ設けられている。蒸発器(24)では、膨張弁(23)によって減圧されて蒸発器(24)の内部を流れる冷媒と庫内ファン(26)によって蒸発器(24)に送られた庫内空気との間で熱交換が行われる。
図2に示すように、庫内ファン(26)は、プロペラファン(回転翼)(27a)と、複数の静翼(27b)と、ファンハウジング(27c)とを有している。プロペラファン(27a)は、庫内ファンモータ(26a)に連結され、庫内ファンモータ(26a)によって回転軸周りに回転駆動されて軸方向に送風する。複数の静翼(27b)は、プロペラファン(27a)の吹出側に設けられて該プロペラファン(27a)から吹き出されて旋回する空気流れを整流する。ファンハウジング(27c)は、複数の静翼(27b)が内周面に取り付けられた円筒部材によって構成され、プロペラファン(27a)の外周まで延び、プロペラファン(27a)の外周を取り囲んでいる。
図1に示すように、圧縮機(21)及び凝縮器(22)は、庫外収納空間(S1)に収納されている。凝縮器(22)は、庫外収納空間(S1)の上下方向の中央部分において、該庫外収納空間(S1)を下側の第1空間(S11)と上側の第2空間(S12)とに区画するように設けられている。第1空間(S11)には、上記圧縮機(21)と、該圧縮機(21)を可変速で駆動するための駆動回路が収納されたインバータボックス(29)と、CA装置(60)のガス供給装置(30)とが設けられている。一方、第2空間(S12)には、庫外ファン(25)と、電装品ボックス(17)とが設けられている。第1空間(S11)は、コンテナ(11)の庫外空間に対して開放される一方、第2空間(S12)は、庫外ファン(25)の吹出口のみが庫外空間に開口するように庫外空間との間が板状部材によって閉塞されている。
一方、図2に示すように、蒸発器(24)は、庫内収納空間(S2)の2次空間(S22)に収納されている。庫内収納空間(S2)における蒸発器(24)の上方位置には、ケーシング(12)の幅方向に並んで2つの庫内ファン(26)が設けられている。
〈ユニット制御部〉
ユニット制御部(100)は、冷媒回路(20)の圧縮機(21)及び膨張弁(23)の制御と、庫外ファン(25)の制御と、庫内ファン(26)の制御とを行うように構成されている。このうち、庫内ファン(26)の制御は、ユニット制御部(100)に設けられた庫内ファン制御部(101)が行う。庫内ファン制御部(101)は、庫内ファン(26)の回転速度を、「高速」と「低速」の二段階に調節するように構成されている。本実施形態では、「低速」の場合の庫内ファン(26)の回転速度が、基準回転速度となっている。
ユニット制御部(100)は、冷媒回路(20)の圧縮機(21)及び膨張弁(23)の制御と、庫外ファン(25)の制御と、庫内ファン(26)の制御とを行うように構成されている。このうち、庫内ファン(26)の制御は、ユニット制御部(100)に設けられた庫内ファン制御部(101)が行う。庫内ファン制御部(101)は、庫内ファン(26)の回転速度を、「高速」と「低速」の二段階に調節するように構成されている。本実施形態では、「低速」の場合の庫内ファン(26)の回転速度が、基準回転速度となっている。
〈CA装置〉
図4に示すように、CA装置(60)は、ガス供給装置(30)と、排気部(46)と、センサユニット(50)と、制御部(55)とを備え、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度と二酸化炭素濃度とを調節するものである。なお、以下の説明で用いる「濃度」は、全て「体積濃度」を指す。
図4に示すように、CA装置(60)は、ガス供給装置(30)と、排気部(46)と、センサユニット(50)と、制御部(55)とを備え、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度と二酸化炭素濃度とを調節するものである。なお、以下の説明で用いる「濃度」は、全て「体積濃度」を指す。
[ガス供給装置]
−ガス供給装置の構成−
ガス供給装置(30)は、コンテナ(11)の庫内に供給するための低酸素濃度の窒素濃縮空気を生成する装置である。本実施形態では、ガス供給装置(30)は、VPSA(Vacuum Pressure Swing Adsorption)によって構成されている。また、ガス供給装置(30)は、図1に示すように、庫外収納空間(S1)の左下のコーナー部に配置されている。
−ガス供給装置の構成−
ガス供給装置(30)は、コンテナ(11)の庫内に供給するための低酸素濃度の窒素濃縮空気を生成する装置である。本実施形態では、ガス供給装置(30)は、VPSA(Vacuum Pressure Swing Adsorption)によって構成されている。また、ガス供給装置(30)は、図1に示すように、庫外収納空間(S1)の左下のコーナー部に配置されている。
図4に示すように、ガス供給装置(30)は、エアポンプ(31)と、第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)と、空気中の窒素成分を吸着するための吸着剤が設けられた第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)とが接続された空気回路(3)と、該空気回路(3)の構成部品が収納されたユニットケース(36)とを有している。このようにガス供給装置(30)は、構成部品がユニットケース(36)の内部に収納されることによって1つのユニットとして構成され、コンテナ用冷凍装置(10)に後付けすることができるように構成されている。
(エアポンプ)
エアポンプ(31)は、ユニットケース(36)内に設けられ、それぞれ空気を吸引して加圧して吐出する第1ポンプ機構(加圧部)(31a)及び第2ポンプ機構(減圧部)(31b)を有している。第1ポンプ機構(31a)及び第2ポンプ機構(31b)は、モータ(31c)の駆動軸に接続され、モータ(31c)によって回転駆動されることにより、それぞれ空気を吸引して加圧して吐出する。
エアポンプ(31)は、ユニットケース(36)内に設けられ、それぞれ空気を吸引して加圧して吐出する第1ポンプ機構(加圧部)(31a)及び第2ポンプ機構(減圧部)(31b)を有している。第1ポンプ機構(31a)及び第2ポンプ機構(31b)は、モータ(31c)の駆動軸に接続され、モータ(31c)によって回転駆動されることにより、それぞれ空気を吸引して加圧して吐出する。
第1ポンプ機構(31a)の吸込口は、ユニットケース(36)を内外に貫通するように設けられた外気通路(41)の一端が接続されている。外気通路(41)の他端には、通気性と防水性を有するメンブレンフィルタ(76)が設けられている。外気通路(41)は、可撓性を有するチューブによって構成されている。図示を省略するが、メンブレンフィルタ(76)が設けられた外気通路(41)の他端は、庫外収納空間(S1)の凝縮器(22)の上方の第2空間(S12)に設けられている。このような構成により、第1ポンプ機構(31a)は、外気通路(41)の他端に設けられたメンブレンフィルタ(76)を介してユニットケース(36)の外から中へ流入する際に水分が除去された外気を吸い込んで加圧する。一方、第1ポンプ機構(31a)の吐出口には吐出通路(42)の一端が接続されている。該吐出通路(42)の他端は、下流側において2つに分岐して第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)のそれぞれに接続されている。
第2ポンプ機構(31b)の吸込口には、吸引通路(43)の一端が接続されている。該吸引通路(43)の他端は、上流側において2つに分かれ、第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)のそれぞれに接続されている。一方、第2ポンプ機構(31b)の吐出口には、供給通路(44)の一端が接続されている。供給通路(44)の他端は、コンテナ(11)の庫内収納空間(S2)における庫内ファン(26)の吹出側の2次空間(S22)において開口している。供給通路(44)の他端部には、一端から他端へ向かう向きの空気の流通のみを許容し、空気の逆流を防止する逆止弁(65)が設けられている。
なお、本実施形態では、吐出通路(42)と吸引通路(43)とは、バイパス通路(47)によって接続されている。バイパス通路(47)には、制御部(55)によって開閉制御されるバイパス開閉弁(48)が設けられている。
エアポンプ(31)の第1ポンプ機構(31a)及び第2ポンプ機構(31b)は、潤滑用のオイルを使用しないオイルレスのポンプで構成されている。また、エアポンプ(31)の側方には、エアポンプ(31)に向かって送風することでエアポンプ(31)を冷却するための送風ファン(49)が2つ設けられている。
(方向制御弁)
第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)は、空気回路(3)におけるエアポンプ(31)と第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)との間に設けられ、エアポンプ(31)と第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)との接続状態を後述する3つの接続状態(第1〜第3の接続状態)に切り換えるものである。この切り換え動作は、制御部(55)によって制御される。
第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)は、空気回路(3)におけるエアポンプ(31)と第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)との間に設けられ、エアポンプ(31)と第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)との接続状態を後述する3つの接続状態(第1〜第3の接続状態)に切り換えるものである。この切り換え動作は、制御部(55)によって制御される。
具体的に、第1方向制御弁(32)は、第1ポンプ機構(31a)の吐出口に接続された吐出通路(42)と、第2ポンプ機構(31b)の吸込口に接続された吸引通路(43)と、第1吸着筒(34)の一端部(加圧時の流入口)とに接続される。この第1方向制御弁(32)は、第1吸着筒(34)を第1ポンプ機構(31a)の吐出口に連通させて第2ポンプ機構(31b)の吸込口から遮断する第1状態(図4に示す状態)と、第1吸着筒(34)を第2ポンプ機構(31b)の吸込口に連通させて第1ポンプ機構(31a)の吐出口から遮断する第2状態(図5に示す状態)とに切り換わる。
第2方向制御弁(33)は、第1ポンプ機構(31a)の吐出口に接続された吐出通路(42)と、第2ポンプ機構(31b)の吸込口に接続された吸引通路(43)と、第2吸着筒(35)の一端部とに接続される。この第2方向制御弁(33)は、第2吸着筒(35)を第2ポンプ機構(31b)の吸込口に連通させて第1ポンプ機構(31a)の吐出口から遮断する第1状態(図4に示す状態)と、第2吸着筒(35)を第1ポンプ機構(31a)の吐出口に連通させて第2ポンプ機構(31b)の吸込口から遮断する第2状態(図5に示す状態)とに切り換わる。
第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)を共に第1状態に設定すると、空気回路(3)が、第1ポンプ機構(31a)の吐出口と第1吸着筒(34)とが接続され且つ第2ポンプ機構(31b)の吸込口と第2吸着筒(35)とが接続される第1の接続状態に切り換わる(図4を参照)。この状態では、第1吸着筒(34)で外気中の窒素成分を吸着剤に吸着させる吸着動作が行われ、第2吸着筒(35)で吸着剤に吸着された窒素成分を脱着させる脱着動作が行われる。
第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)を共に第2状態に設定すると、空気回路(3)が、第1ポンプ機構(31a)の吐出口と第2吸着筒(35)とが接続され且つ第2ポンプ機構(31b)の吸込口と第1吸着筒(34)とが接続される第2の接続状態に切り換わる(図5を参照)。この状態では、第2吸着筒(35)で吸着動作が行われ、第1吸着筒(34)で脱着動作が行われる。
第1方向制御弁(32)を第1状態に設定し、第2方向制御弁(33)を第2状態に設定すると、空気回路(3)が、第1ポンプ機構(31a)の吐出口と第1吸着筒(34)とが接続され且つ第1ポンプ機構(31a)の吐出口と第2吸着筒(35)とが接続される第3の接続状態に切り換わる(図6を参照)。この状態では、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)の両方が第1ポンプ機構(31a)の吐出口に接続され、第1ポンプ機構(31a)によって第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)の両方に加圧された外気が供給される。この状態では、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)の両方で吸着動作が行われる。
(吸着筒)
第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)は、内部に吸着剤が充填された円筒部材によって構成されている。第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)に充填された吸着剤は、加圧下で窒素成分を吸着して、減圧下で吸着した窒素成分を脱着させる性質を有している。
第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)は、内部に吸着剤が充填された円筒部材によって構成されている。第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)に充填された吸着剤は、加圧下で窒素成分を吸着して、減圧下で吸着した窒素成分を脱着させる性質を有している。
第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)に充填された吸着剤は、例えば、窒素分子の分子径(3.0オングストローム)よりも小さく且つ酸素分子の分子径(2.8オングストローム)よりも大きな孔径の細孔を有する多孔体のゼオライトで構成されている。このような孔径のゼオライトで吸着剤を構成すれば、空気中の窒素成分を吸着することができる。
また、ゼオライトの細孔内には、陽イオンが存在しているために電場が存在し極性を生じているので、水分子などの極性分子を吸着する性質を有している。そのため、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)に充填されたゼオライトからなる吸着剤には、空気中の窒素だけでなく、空気中の水分(水蒸気)も吸着される。そして、吸着剤に吸着された水分は、脱着動作によって窒素成分と共に吸着剤から脱着される。そのため、水分を含んだ窒素濃縮空気がコンテナ(11)の庫内に供給されることとなり、庫内の湿度を上げることができる。さらに、吸着剤が再生されるので、吸着剤の長寿命化を図ることができる。
このような構成により、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)では、エアポンプ(31)から加圧された外気が供給されて内部が加圧されると、吸着剤に該外気中の窒素成分が吸着する。その結果、外気よりも窒素成分が少なくなることで外気よりも窒素濃度が低く且つ酸素濃度が高い酸素濃縮空気が生成される。一方、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)では、エアポンプ(31)によって内部の空気が吸引されて減圧されると、吸着剤に吸着されていた窒素成分が脱着する。その結果、外気よりも窒素成分を多く含むことで外気よりも窒素濃度が高く且つ酸素濃度が低い窒素濃縮空気が生成される。本実施形態では、例えば、窒素濃度92%、酸素濃度8%の成分比率の窒素濃縮空気が生成される。
第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)の他端部(加圧時の流出口)には、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)において、第1ポンプ機構(31a)によって加圧された外気が供給されて生成された酸素濃縮空気を、コンテナ(11)の庫外へ導くための酸素排出通路(45)の一端が接続されている。酸素排出通路(45)の一端は、2つに分岐し、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)の他端部のそれぞれに接続されている。酸素排出通路(45)の他端は、ガス供給装置(30)の外部、即ち、コンテナ(11)の庫外において開口している。酸素排出通路(45)の第1吸着筒(34)の他端部に接続された部分及び第2吸着筒(35)の他端部に接続された部分には、酸素排出通路(45)から第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)への空気の逆流を防止するための逆止弁(61)がそれぞれ設けられている。
酸素排出通路(45)の中途部には、逆止弁(62)とオリフィス(63)とが一端から他端に向かって順に設けられている。逆止弁(62)は、後述する排気用接続通路(71)からの窒素濃縮空気の第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)側への逆流を防止する。オリフィス(63)は、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)から流出した酸素濃縮空気が庫外へ排出される前に減圧する。
(給排切換機構)
空気回路(3)には、生成した窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給する後述するガス供給動作(図4及び図5を参照)と生成した窒素濃縮空気を庫外へ排出するガス排出動作(図7を参照)とを切り換えるための給排切換機構(70)が設けられている。給排切換機構(70)は、排気用接続通路(71)と、排気用開閉弁(72)と、供給側開閉弁(73)とを有している。
空気回路(3)には、生成した窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給する後述するガス供給動作(図4及び図5を参照)と生成した窒素濃縮空気を庫外へ排出するガス排出動作(図7を参照)とを切り換えるための給排切換機構(70)が設けられている。給排切換機構(70)は、排気用接続通路(71)と、排気用開閉弁(72)と、供給側開閉弁(73)とを有している。
排気用接続通路(71)は、一端が供給通路(44)に接続され、他端が酸素排出通路(45)に接続されている。排気用接続通路(71)の他端は、酸素排出通路(45)のオリフィス(63)よりも庫外側に接続されている。
排気用開閉弁(72)は、排気用接続通路(71)に設けられている。排気用開閉弁(72)は、排気用接続通路(71)の中途部において、供給通路(44)から流入した窒素濃縮空気の流通を許容する開状態と、窒素濃縮空気の流通を遮断する閉状態とに切り換わる電磁弁によって構成されている。排気用開閉弁(72)の開閉動作は、制御部(55)によって制御される。
供給側開閉弁(73)は、供給通路(44)における排気用接続通路(71)が接続される接続部よりも他端側(庫内側)に設けられている。供給側開閉弁(73)は、供給通路(44)の排気用接続通路(71)の接続部よりも庫内側において、窒素濃縮空気の庫内側への流通を許容する開状態と、窒素濃縮空気の庫内側への流通を遮断する閉状態とに切り換わる電磁弁によって構成されている。供給側開閉弁(73)の開閉動作は、制御部(55)によって制御される。
(測定ユニット)
空気回路(3)には、生成した窒素濃縮空気の濃度を、コンテナ(11)の庫内に設けられた後述するセンサユニット(50)の酸素センサ(51)を用いて測定する給気測定動作(図8を参照)を行うための測定ユニット(80)が設けられている。測定ユニット(80)は、分岐管(測定用通路)(81)と測定用開閉弁(82)とを備え、供給通路(44)を流れる窒素濃縮空気の一部を分岐させて酸素センサ(51)に導くように構成されている。
空気回路(3)には、生成した窒素濃縮空気の濃度を、コンテナ(11)の庫内に設けられた後述するセンサユニット(50)の酸素センサ(51)を用いて測定する給気測定動作(図8を参照)を行うための測定ユニット(80)が設けられている。測定ユニット(80)は、分岐管(測定用通路)(81)と測定用開閉弁(82)とを備え、供給通路(44)を流れる窒素濃縮空気の一部を分岐させて酸素センサ(51)に導くように構成されている。
具体的には、分岐管(81)は、一端が供給通路(44)に接続され、他端が酸素センサ(51)の後述する酸素センサボックス(51a)に連結されている。なお、本実施形態では、分岐管(81)は、ユニットケース(36)内において供給通路(44)から分岐し、ユニットケースの内外に亘るように設けられている。
測定用開閉弁(82)は、分岐管(81)のユニットケースの内部に設けられている。測定用開閉弁(82)は、分岐管(81)における窒素濃縮空気の流通を許容する開状態と、分岐管(81)における窒素濃縮空気の流通を遮断する閉状態とに切り換わる電磁弁によって構成されている。測定用開閉弁(82)の開閉動作は、制御部(55)によって制御される。詳細については後述するが、測定用開閉弁(82)は、後述する給気測定動作が実行される際にのみ開状態となり、その他のモードでは閉状態となる。
(制御部)
上述したように、制御部(55)は、ガス供給装置(30)に設けられた機器(即ち、エアポンプ(31)、方向制御弁(32,33)など)の制御を行う。
上述したように、制御部(55)は、ガス供給装置(30)に設けられた機器(即ち、エアポンプ(31)、方向制御弁(32,33)など)の制御を行う。
また、制御部(55)には、後述するセンサユニット(50)の酸素センサ(51)の計測値(即ち、庫内空間(11a)に存在する庫内空気の酸素濃度の実測値)が入力される。制御部(55)は、庫内空間(11a)の酸素濃度に応じてガス供給装置(30)の運転を制御するように構成されている。
具体的に、制御部(55)は、モード切換用基準濃度C1と、停止用基準濃度C2と、上限濃度C3と、設定濃度Csとを記憶している。停止用基準濃度C2は上限濃度C3よりも低く、上限濃度C3はモード切換用基準濃度C1よりも低い(C2<C3<C1)。また、本実施形態の制御部(55)では、設定濃度Csが停止用基準濃度C2よりも低くなっている(Cs<C2)。ただし、場合によっては、設定濃度Csが停止用基準濃度C2と等しくなることもある。
制御部(55)は、庫内空間(11a)の酸素濃度(即ち、酸素センサ(51)の計測値)が低下してモード切換用基準濃度C1に達すると、実行する運転モードを、後述する第1運転モードから第2運転モードに切り換えるように構成されている。また、制御部(55)は、庫内空間(11a)の酸素濃度が低下して停止用基準濃度C2に達すると、ガス供給装置(30)を停止させるように構成されている。また、制御部(55)は、庫内空間(11a)の酸素濃度が上昇して上限濃度C3に達すると、ガス供給装置(30)に運転を開始させるように構成されている。なお、ガス供給装置(30)の停止中にはエアポンプ(31)が停止し、ガス供給装置(30)の運転中にはエアポンプ(31)が作動する。
−ガス供給装置の運転動作−
(ガス生成動作)
ガス供給装置(30)では、第1吸着筒(34)が加圧されると同時に第2吸着筒(35)が減圧される第1動作(図4を参照)と、第1吸着筒(34)が減圧されると同時に第2吸着筒(35)が加圧される第2動作(図5を参照)とが、所定の時間(例えば、14.5秒)ずつ交互に繰り返し行われることにより、窒素濃縮空気と酸素濃縮空気とが生成される。また、本実施形態では、第1動作と第2動作との各合間に、第1吸着筒(34)と第2吸着筒(35)のいずれもが加圧される均圧動作(図6を参照)が、所定の時間(例えば、1.5秒)行われる(図9を参照)。各動作の切り換えは、制御部(55)が第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)を操作することによって行われる。
(ガス生成動作)
ガス供給装置(30)では、第1吸着筒(34)が加圧されると同時に第2吸着筒(35)が減圧される第1動作(図4を参照)と、第1吸着筒(34)が減圧されると同時に第2吸着筒(35)が加圧される第2動作(図5を参照)とが、所定の時間(例えば、14.5秒)ずつ交互に繰り返し行われることにより、窒素濃縮空気と酸素濃縮空気とが生成される。また、本実施形態では、第1動作と第2動作との各合間に、第1吸着筒(34)と第2吸着筒(35)のいずれもが加圧される均圧動作(図6を参照)が、所定の時間(例えば、1.5秒)行われる(図9を参照)。各動作の切り換えは、制御部(55)が第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)を操作することによって行われる。
《第1動作》
第1動作では、制御部(55)によって、第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)が共に、図4に示す第1状態に切り換えられる。これにより、空気回路(3)は、第1吸着筒(34)が第1ポンプ機構(31a)の吐出口に連通して第2ポンプ機構(31b)の吸込口から遮断され、且つ第2吸着筒(35)が第2ポンプ機構(31b)の吸込口に連通して第1ポンプ機構(31a)の吐出口から遮断された第1接続状態となる。
第1動作では、制御部(55)によって、第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)が共に、図4に示す第1状態に切り換えられる。これにより、空気回路(3)は、第1吸着筒(34)が第1ポンプ機構(31a)の吐出口に連通して第2ポンプ機構(31b)の吸込口から遮断され、且つ第2吸着筒(35)が第2ポンプ機構(31b)の吸込口に連通して第1ポンプ機構(31a)の吐出口から遮断された第1接続状態となる。
第1ポンプ機構(31a)は、加圧した外気を第1吸着筒(34)へ供給する。第1吸着筒(34)へ流入した空気に含まれる窒素成分は、第1吸着筒(34)の吸着剤に吸着される。このように、第1動作中、第1吸着筒(34)では、上記第1ポンプ機構(31a)から加圧された外気が供給されて該外気中の窒素成分が吸着剤に吸着されることにより、窒素濃度が外気よりも低く酸素濃度が外気よりも高い酸素濃縮空気が生成される。酸素濃縮空気は、第1吸着筒(34)から酸素排出通路(45)に流出する。
一方、第2ポンプ機構(31b)は、第2吸着筒(35)から空気を吸引する。その際、第2吸着筒(35)の吸着剤に吸着された窒素成分が、空気と共に第2ポンプ機構(31b)に吸引されて吸着剤から脱着する。このように、第1動作中、第2吸着筒(35)では、第2ポンプ機構(31b)によって内部の空気が吸引されて吸着剤に吸着された窒素成分が脱着することにより、吸着剤から脱着した窒素成分を含み、窒素濃度が外気よりも高く酸素濃度が外気よりも低い窒素濃縮空気が生成される。窒素濃縮空気は、第2ポンプ機構(31b)に吸い込まれ、加圧された後、供給通路(44)に吐出される。
《第2動作》
第2動作では、制御部(55)によって、第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)が共に、図5に示す第2状態に切り換えられる。これにより、空気回路(3)は、第1吸着筒(34)が第2ポンプ機構(31b)の吸込口に連通して第1ポンプ機構(31a)の吐出口から遮断され、且つ第2吸着筒(35)が第1ポンプ機構(31a)の吐出口に連通して第2ポンプ機構(31b)の吸込口から遮断された第2接続状態となる。
第2動作では、制御部(55)によって、第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)が共に、図5に示す第2状態に切り換えられる。これにより、空気回路(3)は、第1吸着筒(34)が第2ポンプ機構(31b)の吸込口に連通して第1ポンプ機構(31a)の吐出口から遮断され、且つ第2吸着筒(35)が第1ポンプ機構(31a)の吐出口に連通して第2ポンプ機構(31b)の吸込口から遮断された第2接続状態となる。
第1ポンプ機構(31a)は、加圧した外気を第2吸着筒(35)へ供給する。第2吸着筒(35)へ流入した空気に含まれる窒素成分は、第2吸着筒(35)の吸着剤に吸着される。このように、第2動作中、第2吸着筒(35)では、上記第1ポンプ機構(31a)から加圧された外気が供給されて該外気中の窒素成分が吸着剤に吸着されることにより、窒素濃度が外気よりも低く酸素濃度が外気よりも高い酸素濃縮空気が生成される。酸素濃縮空気は、第2吸着筒(35)から酸素排出通路(45)に流出する。
一方、第2ポンプ機構(31b)は、第1吸着筒(34)から空気を吸引する。その際、第1吸着筒(34)の吸着剤に吸着された窒素成分が、空気と共に第2ポンプ機構(31b)に吸引されて吸着剤から脱着する。このように、第2動作中、第1吸着筒(34)では、第2ポンプ機構(31b)によって内部の空気が吸引されて吸着剤に吸着された窒素成分が脱着することにより、吸着剤から脱着した窒素成分を含み、窒素濃度が外気よりも高く酸素濃度が外気よりも低い窒素濃縮空気が生成される。窒素濃縮空気は、第2ポンプ機構(31b)に吸い込まれ、加圧された後、供給通路(44)に吐出される。
《均圧動作》
図6に示すように、均圧動作では、制御部(55)によって、第1方向制御弁(32)が第1状態に切り換える一方、第2方向制御弁(33)が第2状態に切り換えられる。これにより、空気回路(3)は、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)が、共に第1ポンプ機構(31a)の吐出口に連通して第2ポンプ機構(31b)の吸込口から遮断された第3接続状態となる。
図6に示すように、均圧動作では、制御部(55)によって、第1方向制御弁(32)が第1状態に切り換える一方、第2方向制御弁(33)が第2状態に切り換えられる。これにより、空気回路(3)は、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)が、共に第1ポンプ機構(31a)の吐出口に連通して第2ポンプ機構(31b)の吸込口から遮断された第3接続状態となる。
第1ポンプ機構(31a)は、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)の両方に加圧した外気を供給する。第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)へ流入した空気に含まれる窒素成分は、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)の吸着剤に吸着され、酸素濃縮空気が生成される。酸素濃縮空気は、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)から酸素排出通路(45)に流出する。
一方、第2ポンプ機構(31b)は、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)から遮断される。そのため、均圧動作中には、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)において新たに窒素濃縮空気が生成されることはなく、第2ポンプ機構(31b)は、吸引通路(43)に残存する窒素濃縮空気を吸引して加圧した後、供給通路(44)に吐出する。
ところで、上述したように、第1動作中には、第1吸着筒(34)では第1ポンプ機構(31a)によって加圧されて吸着動作が行われ、第2吸着筒(35)では第2ポンプ機構(31b)によって減圧されて脱着動作が行われる。一方、第2動作中には、第2吸着筒(35)では第1ポンプ機構(31a)によって加圧されて吸着動作が行われ、第1吸着筒(34)では第2ポンプ機構(31b)によって減圧されて脱着動作が行われる。そのため、上述の均圧動作を挟むことなく、第1動作から第2動作へ切り換える又は第2動作から第1動作へ切り換えると、切り換え直後は、切り換え前に脱着動作を行っていた吸着筒内の圧力が著しく低いため、該吸着筒内の圧力が上昇するのに時間がかかり、すぐには吸着動作が行われない。
そこで、本実施形態では、第1動作から第2動作へ切り換える際、及び第2動作から第1動作へ切り換える際に、空気回路(3)を第3接続状態に切り換え、第1吸着筒(34)と第2吸着筒(35)とを、第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)を介して連通させることとしている。これにより、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)の互いの内部圧力が、速やかに等しくなる(互いの内部圧力の中間の圧力になる)。このような均圧動作により、切り換え前に第2ポンプ機構(31b)によって減圧されて脱着動作を行っていた吸着筒内の圧力が、速やかに上昇するため、第1ポンプ機構(31a)への接続後、速やかに吸着動作が行われる。
このようにして、ガス供給装置(30)では、均圧動作を挟みながら第1動作と第2動作とを交互に繰り返すことによって空気回路(3)において窒素濃縮空気と酸素濃縮空気とが生成される。
(ガス供給動作/ガス排出動作)
また、ガス供給装置(30)では、給排切換機構(70)によって、空気回路(3)において生成した窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給するガス供給動作と、脱着動作の開始時点から所定時間の間、生成した窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内へ供給せずに排気するガス排出動作とが切り換えられる。
また、ガス供給装置(30)では、給排切換機構(70)によって、空気回路(3)において生成した窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給するガス供給動作と、脱着動作の開始時点から所定時間の間、生成した窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内へ供給せずに排気するガス排出動作とが切り換えられる。
《ガス供給動作》
ガス供給動作では、制御部(55)によって、排気用開閉弁(72)が閉状態に制御され、供給側開閉弁(73)が開状態に制御される。これにより、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)において交互に生成された窒素濃縮空気が供給通路(44)を通ってコンテナ(11)の庫内へ供給され、酸素濃縮空気は酸素排出通路(45)を通って庫外へ排出される。
ガス供給動作では、制御部(55)によって、排気用開閉弁(72)が閉状態に制御され、供給側開閉弁(73)が開状態に制御される。これにより、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)において交互に生成された窒素濃縮空気が供給通路(44)を通ってコンテナ(11)の庫内へ供給され、酸素濃縮空気は酸素排出通路(45)を通って庫外へ排出される。
《ガス排出動作》
図7に示すように、ガス排出動作では、制御部(55)によって、排気用開閉弁(72)が開状態に制御され、供給側開閉弁(73)が閉状態に制御される。これにより、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)において交互に生成されて供給通路(44)に吐出された窒素濃縮空気は、供給通路(44)において供給側開閉弁(73)よりも庫内側への流通が阻止され、排気用接続通路(71)に流入する。排気用接続通路(71)に流入した窒素濃縮空気は、酸素排出通路(45)に流入し、酸素排出通路(45)を流れる酸素濃縮空気と共に庫外へ排出される。
図7に示すように、ガス排出動作では、制御部(55)によって、排気用開閉弁(72)が開状態に制御され、供給側開閉弁(73)が閉状態に制御される。これにより、第1吸着筒(34)及び第2吸着筒(35)において交互に生成されて供給通路(44)に吐出された窒素濃縮空気は、供給通路(44)において供給側開閉弁(73)よりも庫内側への流通が阻止され、排気用接続通路(71)に流入する。排気用接続通路(71)に流入した窒素濃縮空気は、酸素排出通路(45)に流入し、酸素排出通路(45)を流れる酸素濃縮空気と共に庫外へ排出される。
[排気部]
−排気部の構成−
図2に示すように、排気部(46)は、庫内収納空間(S2)と庫外空間とを繋ぐ排気通路(46a)と、排気通路(46a)に接続された排気弁(46b)と、排気通路(46a)の流入端部(庫内側端部)に設けられたメンブレンフィルタ(46c)とを有している。排気通路(46a)は、ケーシング(12)を内外に貫通するように設けられている。排気弁(46b)は、排気通路(46a)の庫内側に設けられ、排気通路(46a)における空気の流通を許容する開状態と、排気通路(46a)における空気の流通を遮断する閉状態とに切り換わる電磁弁によって構成されている。排気弁(46b)の開閉動作は、制御部(55)によって制御される。
−排気部の構成−
図2に示すように、排気部(46)は、庫内収納空間(S2)と庫外空間とを繋ぐ排気通路(46a)と、排気通路(46a)に接続された排気弁(46b)と、排気通路(46a)の流入端部(庫内側端部)に設けられたメンブレンフィルタ(46c)とを有している。排気通路(46a)は、ケーシング(12)を内外に貫通するように設けられている。排気弁(46b)は、排気通路(46a)の庫内側に設けられ、排気通路(46a)における空気の流通を許容する開状態と、排気通路(46a)における空気の流通を遮断する閉状態とに切り換わる電磁弁によって構成されている。排気弁(46b)の開閉動作は、制御部(55)によって制御される。
−排気部の運転動作−
庫内ファン(26)の回転の回転中に、制御部(55)によって排気弁(46b)を開くことによって、庫内に繋がる庫内収納空間(S2)の空気(庫内空気)が庫外へ排出される排気動作が行われる。
庫内ファン(26)の回転の回転中に、制御部(55)によって排気弁(46b)を開くことによって、庫内に繋がる庫内収納空間(S2)の空気(庫内空気)が庫外へ排出される排気動作が行われる。
具体的には、庫内ファン(26)が回転すると、吹出側の2次空間(S22)の圧力が、庫外空間の圧力(大気圧)よりも高くなる。これにより、排気弁(46b)が開状態であるときには、排気通路(46a)の両端部の間で生じる圧力差(庫外空間と2次空間(S22)との間の圧力差)により、庫内に繋がる庫内収納空間(S2)の空気(庫内空気)が排気通路(46a)を通って庫外空間へ排出される。
[センサユニット]
−センサユニットの構成−
図2に示すように、センサユニット(50)は、庫内収納空間(S2)における庫内ファン(26)の吹出側の2次空間(S22)に設けられている。センサユニット(50)は、酸素センサ(51)と、二酸化炭素センサ(52)と、固定プレート(53)と、メンブレンフィルタ(54)と、連絡管(56)と、排気管(57)とを有している。
−センサユニットの構成−
図2に示すように、センサユニット(50)は、庫内収納空間(S2)における庫内ファン(26)の吹出側の2次空間(S22)に設けられている。センサユニット(50)は、酸素センサ(51)と、二酸化炭素センサ(52)と、固定プレート(53)と、メンブレンフィルタ(54)と、連絡管(56)と、排気管(57)とを有している。
酸素センサ(51)は、内部にガルバニ電池式センサが収容された酸素センサボックス(51a)を有している。酸素センサ(51)は、ガルバニ電池式センサの電解液に流れる電流値を計測することによって、酸素センサボックス(51a)内の気体中の酸素濃度を測定する。酸素センサボックス(51a)の外面は、固定プレート(53)に固定されている。酸素センサボックス(51a)の外面であって固定プレート(53)への固定面とは反対側の面には、開口が形成され、該開口には、通気性と防水性を有するメンブレンフィルタ(54)が取り付けられている。また、酸素センサボックス(51a)の一方の側面には、コネクタを介して連絡管(56)の一端が連結されている。さらに、酸素センサボックス(51a)の下面には、コネクタ(管継手)を介して測定ユニット(80)の分岐管(81)が連結されている。
二酸化炭素センサ(52)は、二酸化炭素センサボックス(52a)を有し、二酸化炭素センサボックス(52a)内の気体に赤外線を放射し、二酸化炭素に固有の波長の赤外線の吸収量を計測することによって気体中の二酸化炭素濃度を測定する非分散型赤外線方式(NDIR:non dispersive infrared)のセンサである。二酸化炭素センサボックス(52a)の一方の側面には、コネクタを介して連絡管(56)の他端が連結されている。また、二酸化炭素センサボックス(52a)の他方の側面には、コネクタを介して排気管(57)の一端が連結されている。
固定プレート(53)は、酸素センサ(51)と二酸化炭素センサ(52)とが取り付けられた状態で、ケーシング(12)に固定されている。
連絡管(56)は、上述のように、酸素センサボックス(51a)の側面と二酸化炭素センサボックス(52a)の側面とに連結され、酸素センサボックス(51a)の内部空間と二酸化炭素センサボックス(52a)の内部空間とを連通させている。
排気管(57)は、上述のように、一端が二酸化炭素センサボックス(52a)の他方の側面に連結され、他端が庫内ファン(26)の吸込口の近傍において開口している。つまり、排気管(57)は、二酸化炭素センサボックス(52a)の内部空間と庫内収納空間(S2)の1次空間(S21)とを連通させている。
−濃度測定動作−
上述のように、庫内収納空間(S2)の2次空間(S22)と1次空間(S21)とは、メンブレンフィルタ(54)、酸素センサボックス(51a)の内部空間、連絡管(56)、二酸化炭素センサボックス(52a)の内部空間、及び排気管(57))によって形成される空気通路(58)を介して連通している。そのため、庫内ファン(26)の運転中には、1次空間(S21)の圧力が、2次空間(S22)の圧力よりも低くなる。この圧力差により、酸素センサ(51)と二酸化炭素センサ(52)とが接続された空気通路(58)において、2次空間(S22)側から1次空間(S21)側へ庫内空気が流れる。このようにして、庫内空気が酸素センサ(51)と二酸化炭素センサ(52)とを順に通過し、酸素センサ(51)において庫内空気の酸素濃度が測定され、二酸化炭素センサ(52)において庫内空気の二酸化炭素濃度が測定される。
上述のように、庫内収納空間(S2)の2次空間(S22)と1次空間(S21)とは、メンブレンフィルタ(54)、酸素センサボックス(51a)の内部空間、連絡管(56)、二酸化炭素センサボックス(52a)の内部空間、及び排気管(57))によって形成される空気通路(58)を介して連通している。そのため、庫内ファン(26)の運転中には、1次空間(S21)の圧力が、2次空間(S22)の圧力よりも低くなる。この圧力差により、酸素センサ(51)と二酸化炭素センサ(52)とが接続された空気通路(58)において、2次空間(S22)側から1次空間(S21)側へ庫内空気が流れる。このようにして、庫内空気が酸素センサ(51)と二酸化炭素センサ(52)とを順に通過し、酸素センサ(51)において庫内空気の酸素濃度が測定され、二酸化炭素センサ(52)において庫内空気の二酸化炭素濃度が測定される。
[制御部]
制御部(55)は、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度及び二酸化炭素濃度を所望の濃度にする濃度調節運転を実行するように構成されている。具体的には、制御部(55)は、酸素センサ(51)及び二酸化炭素センサ(52)の測定結果に基づいて、コンテナ(11)の庫内空気の組成(酸素濃度及び二酸化炭素濃度)が所望の組成(例えば、酸素濃度3%、二酸化炭素濃度5%)になるように、ガス供給装置(30)及び排気部(46)の動作を制御する。具体的には、制御部(55)は、ガス供給装置(30)によるガス生成動作(図9を参照)とガス供給動作(図4〜6を参照)とガス排出動作(図7を参照)と、排気部(46)による排気動作とを組み合わせて行う後述する第1運転モード(図10を参照)と第2運転モード(図11を参照)とを実行するように構成されている。
制御部(55)は、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度及び二酸化炭素濃度を所望の濃度にする濃度調節運転を実行するように構成されている。具体的には、制御部(55)は、酸素センサ(51)及び二酸化炭素センサ(52)の測定結果に基づいて、コンテナ(11)の庫内空気の組成(酸素濃度及び二酸化炭素濃度)が所望の組成(例えば、酸素濃度3%、二酸化炭素濃度5%)になるように、ガス供給装置(30)及び排気部(46)の動作を制御する。具体的には、制御部(55)は、ガス供給装置(30)によるガス生成動作(図9を参照)とガス供給動作(図4〜6を参照)とガス排出動作(図7を参照)と、排気部(46)による排気動作とを組み合わせて行う後述する第1運転モード(図10を参照)と第2運転モード(図11を参照)とを実行するように構成されている。
また、制御部(55)は、ユーザからの指令により又は定期的に、測定用開閉弁(82)の動作を制御して、ガス供給装置(30)において生成された窒素濃縮空気の酸素濃度を測定する給気測定動作を行うように構成されている。
本実施形態では、制御部(55)は、CA装置(60)の各要素を本願で開示するように制御するマイクロコンピュータと、実施可能な制御プログラムが記憶されたメモリやハードディスク等とを含んでいる。なお、上記制御部(55)は、CA装置(60)の制御部の一例であり、制御部(55)の詳細な構造やアルゴリズムは、本発明に係る機能を実行するどのようなハードウェアとソフトウェアとの組み合わせであってもよい。
−運転動作−
〈冷媒回路の運転動作〉
本実施形態では、図3に示すユニット制御部(100)によって、コンテナ(11)の庫内空気を冷却する冷却運転が実行される。
〈冷媒回路の運転動作〉
本実施形態では、図3に示すユニット制御部(100)によって、コンテナ(11)の庫内空気を冷却する冷却運転が実行される。
冷却運転では、ユニット制御部(100)によって、圧縮機(21)、膨張弁(23)、庫外ファン(25)及び庫内ファン(26)の動作が、庫内温度センサ(150)の測定結果に基づいて庫内空気の温度が所望の目標温度になるように制御される。このとき、冷媒回路(20)では、冷媒が循環して蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。そして、庫内ファン(26)によって庫内収納空間(S2)へ導かれたコンテナ(11)の庫内空気が、蒸発器(24)を通過する際に該蒸発器(24)の内部を流れる冷媒によって冷却される。蒸発器(24)において冷却された庫内空気は、床下流路(19a)を通って吹出口(18b)から再びコンテナ(11)の庫内へ吹き出される。これにより、コンテナ(11)の庫内空気が冷却される。
〈濃度調節運転〉
また、本実施形態では、図4に示す制御部(55)によって、CA装置(60)が、コンテナ(11)の庫内空気の組成(酸素濃度及び二酸化炭素濃度)を所望の組成(例えば、酸素濃度3%、二酸化炭素濃度5%)に調節する濃度調節運転を行う。濃度調節運転では、制御部(55)によって、酸素センサ(51)及び二酸化炭素センサ(52)の測定結果に基づいて、コンテナ(11)の庫内空気の組成が所望の組成となるように、ガス供給装置(30)及び排気部(46)の動作が制御される。
また、本実施形態では、図4に示す制御部(55)によって、CA装置(60)が、コンテナ(11)の庫内空気の組成(酸素濃度及び二酸化炭素濃度)を所望の組成(例えば、酸素濃度3%、二酸化炭素濃度5%)に調節する濃度調節運転を行う。濃度調節運転では、制御部(55)によって、酸素センサ(51)及び二酸化炭素センサ(52)の測定結果に基づいて、コンテナ(11)の庫内空気の組成が所望の組成となるように、ガス供給装置(30)及び排気部(46)の動作が制御される。
なお、濃度調節運転中は、制御部(55)は、測定用開閉弁(82)を閉状態に制御する。また、濃度調節運転中、制御部(55)は、ユニット制御部(100)と通信し、該ユニット制御部(100)によって庫内ファン(26)を回転させる。これにより、酸素センサ(51)及び二酸化炭素センサ(52)には、庫内ファン(26)によって庫内空気が供給され、庫内空気の酸素濃度と二酸化炭素濃度とが測定されることとなる。
(酸素濃度の調節)
[第1運転モード]
制御部(55)は、酸素センサ(51)で測定された庫内空気の酸素濃度が8%よりも高い場合、第1運転モードを実行する。
[第1運転モード]
制御部(55)は、酸素センサ(51)で測定された庫内空気の酸素濃度が8%よりも高い場合、第1運転モードを実行する。
第1運転モードでは、制御部(55)は、図9に示すように、第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)を切り換えて均圧動作を挟みながら第1動作と第2動作とを交互に繰り返し行い、窒素濃度が外気よりも高く酸素濃度が外気よりも低い窒素濃縮空気を生成する(ガス生成動作)。本実施形態では、第1動作及び第2動作の動作時間が14.5秒、均圧動作の動作時間が1.5秒に設定されている。
また、第1運転モードでは、制御部(55)は、図4,5,10に示すように、排気用開閉弁(72)を閉状態、供給側開閉弁(73)を開状態に制御して、上記ガス生成動作によって生成された窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給するガス供給動作を実行する。
なお、第1動作及び第2動作の各動作において初期と末期とでは、生成される窒素濃縮空気の組成が異なる。具体的には、各動作の初期では、吸着筒や配管等に外気が残存しているために比較的酸素濃度の高い窒素濃縮空気が生成され、各動作の末期には、吸着筒内の圧力が初期よりも低下するために窒素成分が多く脱着され、比較的酸素濃度の低い窒素濃縮空気が生成される。第1運転モードでは、第1動作及び第2動作の各動作において、生成された全ての窒素濃縮空気がコンテナ(11)の庫内に供給される。その結果、コンテナ(11)の庫内には、平均窒素濃度(第1動作及び第2動作の各動作において、庫内に供給される窒素濃縮空気の窒素濃度の平均値)が92%、平均酸素濃度(第1動作及び第2動作の各動作において、庫内に供給される窒素濃縮空気の酸素濃度の平均値)が8%の窒素濃縮空気が供給されることとなる。
また、第1運転モードでは、制御部(55)は、排気部(46)の排気弁(46b)を開状態に制御して排気動作を行い、ガス供給動作によって窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給した分だけ庫内空気を庫外へ排出する。
第1運転モードでは、上述のようなガス供給動作と排気動作とにより、庫内空気が窒素濃縮空気に置換され、庫内空気の酸素濃度が低下する。
[第2運転モード]
第1運転モードにより、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度が、8%まで低下すると、制御部(55)は、第2運転モードを実行する。
第1運転モードにより、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度が、8%まで低下すると、制御部(55)は、第2運転モードを実行する。
第2運転モードにおいても、制御部(55)は、図9に示すように、第1運転モードと同様に、第1方向制御弁(32)及び第2方向制御弁(33)を切り換えて均圧動作を挟みながら第1動作と第2動作とを交互に繰り返し行い、窒素濃度が外気よりも高く酸素濃度が外気よりも低い窒素濃縮空気を生成する(ガス生成動作)。
一方、第2運転モードでは、制御部(55)は、図7,11に示すように、第1動作及び第2動作の初期の所定時間の間(本実施形態では、各動作の開始時から4秒経過するまでの間)、排気用開閉弁(72)を開状態、供給側開閉弁(73)を閉状態に制御して、上記ガス生成動作によって生成された窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給せずに庫外へ排出するガス排出動作を実行する。そして、制御部(55)は、ガス排出動作の終了後、排気用開閉弁(72)を閉状態、供給側開閉弁(73)を開状態に制御して、上記ガス生成動作によって生成された窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給するガス供給動作を実行する。
第2運転モードでは、上述のような第1動作及び第2動作の初期に窒素濃縮空気を庫内へ供給せずに庫外へ排出するガス排出動作を行うことにより、脱着動作の開始直後の比較的酸素濃度の高い窒素濃縮空気がコンテナ(11)の庫内に供給されなくなる。その結果、コンテナ(11)の庫内には、平均窒素濃度が95%、平均酸素濃度が5%の窒素濃縮空気が供給されることとなる。このように、第2運転モードでは、第1運転モードにおいてコンテナ(11)の庫内に供給した窒素濃縮空気よりも酸素濃度の低い窒素濃縮空気が供給される。
また、第2運転モードにおいても、制御部(55)は、第1運転モードと同様に、排気部(46)の排気弁(46b)を開状態に制御して排気動作を行い、ガス供給動作によって窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給した分だけ庫内空気を庫外へ排出する。
第2運転モードでは、上述のようなガス供給動作と排気動作とにより、庫内空気が窒素濃縮空気に置換され、庫内空気の酸素濃度が低下する。
[停止モード]
第2運転モードにより、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度が、5%まで低下すると、制御部(55)は、ガス供給装置(30)の運転を停止してガス供給動作を停止すると共に、排気弁(46b)を閉じて排気動作を停止する(停止モード)。
第2運転モードにより、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度が、5%まで低下すると、制御部(55)は、ガス供給装置(30)の運転を停止してガス供給動作を停止すると共に、排気弁(46b)を閉じて排気動作を停止する(停止モード)。
ガス供給動作と排気動作とが停止されると、コンテナ(11)の庫内では、空気が何ら入れ替わらない一方、植物(15)が呼吸を行うため、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度が減少し、二酸化炭素濃度が上昇する。これにより、庫内空気の酸素濃度は、やがて目標酸素濃度の3%に至る。
なお、呼吸によってコンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度が3%よりも低下した場合には、ガス供給装置(30)の運転を再開し、第1運転モードを実行する。第1運転モードでは、平均酸素濃度が8%の窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給するガス胸腔動作と、排気部(46)の排気弁(46b)を開状態に制御してガス供給動作によって窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給した分だけ庫内空気を庫外へ排出する排気動作とが行われる。このようなガス供給動作と排気動作とにより、庫内空気が窒素濃縮空気に置換されるため、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度が上昇する。
制御部(55)は、庫内空気の酸素濃度が、目標酸素濃度(3%)よりも所定濃度(例えば、0.5%)だけ高い値(3.5%)になると、ガス供給装置(30)の運転を停止してガス供給動作を停止すると共に、排気弁(46b)を閉じて排気動作を停止する。
なお、庫内空気の酸素濃度の調節は、第1運転モードの代わりに、バイパス開閉弁(48)を開いて、エアポンプ(31)に吸引した外気を、第1及び第2吸着筒(34,35)を通過させることなくバイパスさせて、そのままコンテナ(11)の庫内に供給する外気導入動作と、排気部(46)の排気弁(46b)を開状態に制御して外気導入動作によって外気をコンテナ(11)の庫内に供給した分だけ庫内空気を庫外へ排出する排気動作とを行うこととしてもよい。このように外気導入動作と排気動作とによれば、庫内空気が酸素濃度21%の外気に置換されるため、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度が上昇する。
(二酸化炭素濃度の調節)
制御部(55)は、二酸化炭素センサ(52)で測定された庫内空気の二酸化炭素濃度が5%よりも高い場合、図10に示す第1運転モードを実行する。第1運転モードでは、平均窒素濃度が92%、平均酸素濃度が8%の窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給するガス供給動作と、排気部(46)の排気弁(46b)を開状態に制御してガス供給動作によって窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給した分だけ庫内空気を庫外へ排出する排気動作とが行われる。このようなガス供給動作と排気動作とにより、庫内空気が窒素濃縮空気に置換されるため、コンテナ(11)の庫内空気の二酸化炭素濃度が低下する。
制御部(55)は、二酸化炭素センサ(52)で測定された庫内空気の二酸化炭素濃度が5%よりも高い場合、図10に示す第1運転モードを実行する。第1運転モードでは、平均窒素濃度が92%、平均酸素濃度が8%の窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給するガス供給動作と、排気部(46)の排気弁(46b)を開状態に制御してガス供給動作によって窒素濃縮空気をコンテナ(11)の庫内に供給した分だけ庫内空気を庫外へ排出する排気動作とが行われる。このようなガス供給動作と排気動作とにより、庫内空気が窒素濃縮空気に置換されるため、コンテナ(11)の庫内空気の二酸化炭素濃度が低下する。
制御部(55)は、庫内空気の二酸化炭素濃度が、目標二酸化炭素濃度(5%)よりも所定濃度(例えば、0.5%)だけ低い値(4.5%)になると、ガス供給装置(30)の運転を停止してガス供給動作を停止すると共に、排気弁(46b)を閉じて排気動作を停止する。
なお、庫内空気の二酸化炭素濃度の調節は、ガス供給動作の代わりに、バイパス開閉弁(48)を開いて上記外気導入動作を行うこととしてもよい。このように外気導入動作と排気動作とによれば、庫内空気が二酸化炭素濃度が0.03%の外気に置換されるため、コンテナ(11)の庫内空気の二酸化炭素濃度が低下する。
[給気測定動作]
また、制御部(55)は、ユーザからの指令により又は定期的(例えば、10日毎)に、ガス供給装置(30)において生成された窒素濃縮空気の酸素濃度を測定する給気測定動作を行う。なお、給気測定動作は、上述の濃度調節運転や試運転等のガス供給動作中に庫内ファン(26)が停止した際に並行して行われる。
また、制御部(55)は、ユーザからの指令により又は定期的(例えば、10日毎)に、ガス供給装置(30)において生成された窒素濃縮空気の酸素濃度を測定する給気測定動作を行う。なお、給気測定動作は、上述の濃度調節運転や試運転等のガス供給動作中に庫内ファン(26)が停止した際に並行して行われる。
制御部(55)は、ガス供給動作中に、測定用開閉弁(82)を開状態に制御すると共に供給側開閉弁(73)を閉状態に制御する。これにより、供給通路(44)を流れる窒素濃縮空気の全てが分岐管(81)に流入する。分岐管(81)に流入した窒素濃縮空気は、酸素センサ(51)の酸素センサボックス(51a)内に流入し、酸素濃度が測定される。
このように、ガス供給装置(30)において生成された窒素濃縮空気の酸素濃度を測定することにより、ガス供給装置(30)において生成された窒素濃縮空気の組成(酸素濃度、窒素濃度)が所望の状態であるかを確認することができる。
〈ガス供給装置と庫内ファン制御部の動作〉
ガス供給装置(30)と庫内ファン制御部の動作について、図12を参照しながら説明する。図12は、庫内空間(11a)の酸素濃度を21%(即ち、外気の酸素濃度)から設定濃度Csにまで引き下げるプルダウン中における、庫内空間(11a)の酸素濃度の経時変化を示している。
ガス供給装置(30)と庫内ファン制御部の動作について、図12を参照しながら説明する。図12は、庫内空間(11a)の酸素濃度を21%(即ち、外気の酸素濃度)から設定濃度Csにまで引き下げるプルダウン中における、庫内空間(11a)の酸素濃度の経時変化を示している。
本実施形態のガス供給装置(30)の制御部(55)において、モード切換用基準濃度C1は、第1運転モードのガス供給装置(30)が庫内空間(11a)へ供給する窒素濃縮空気の平均酸素濃度(本実施形態では、8%)と同じ値に設定され、停止用基準濃度C2は、第2運転モードのガス供給装置(30)が庫内空間(11a)へ供給する窒素濃縮空気の平均酸素濃度(本実施形態では、5%)と同じ値に設定されている。また、この制御部(55)では、上限濃度C3が6%に設定され、設定濃度Csが3%に設定されている。なお、これらの濃度の値は、いずれも単なる一例である。
時刻t0において、庫内空間(11a)の酸素濃度のプルダウンが開始される。つまり、時刻t0において、ガス供給装置(30)の運転が開始される。このとき、ガス供給装置(30)の制御部(55)は、第1運転モードを実行する。ガス供給装置(30)は、平均酸素濃度が8%で平均窒素濃度が92%の窒素濃縮空気を、コンテナ(11)の庫内空間(11a)へ供給する。その結果、庫内空間(11a)の酸素濃度は、21%から次第に低下してゆく。
ここで、庫内ファン制御部(101)は、通常、庫内ファン(26)の回転速度を「高速」に設定している。これは、庫内空間(11a)の空気をかき混ぜて、庫内空間(11a)の各部分における庫内空気の温度を均一化するためである。従って、時刻t0に開始された庫内空間(11a)の酸素濃度のプルダウン中においても、庫内ファン制御部(101)は、原則として庫内ファン(26)の回転速度を「高速」に設定する。
時刻t1において庫内空間(11a)の酸素濃度がモード切換用基準濃度C1=8%に達すると、ガス供給装置(30)の制御部(55)は、第1運転モードを停止して第2運転モードを開始する。この制御部(55)が第2運転モードを実行すると、ガス供給装置(30)は、平均酸素濃度が5%で平均窒素濃度が95%の窒素濃縮空気を、コンテナ(11)の庫内空間(11a)へ供給する。その結果、庫内空間(11a)の酸素濃度は、8%から次第に低下してゆく。
時刻t2において庫内空間(11a)の酸素濃度が停止用基準濃度C2=5%に達すると、制御部(55)がガス供給装置(30)の運転を停止させる。ガス供給装置(30)の停止中は、エアポンプ(31)が停止し、庫内空間(11a)への窒素濃縮空気の供給が停止する。
庫内ファン制御部(101)は、時刻t0から時刻t2までの間、庫内ファン(26)の回転速度を「高速」に保持する。また、庫内ファン制御部(101)は、時刻t2が経過した後も、庫内ファン(26)の回転速度を「高速」に保持し続ける。
ここで、庫内ファン(26)の作動中において、庫内ファン(26)の吸込側に位置する1次空間(S21)の気圧は、コンテナ(11)の庫内空間(11a)の気圧よりも低くなり、庫内ファン(26)の吹出側に位置する2次空間(S22)の気圧は、コンテナ(11)の庫内空間(11a)の気圧よりも高くなる。そして、庫内ファン(26)の回転速度が「高速」に設定されている場合、1次空間(S21)には、気圧が大気圧よりも低い領域が形成されるおそれがある。
もし、コンテナ用冷凍装置(10)とコンテナ(11)の連結箇所の気密性が充分に確保されていれば、1次空間(S21)に大気圧よりも低圧の領域が形成されても、コンテナ用冷凍装置(10)とコンテナ(11)の隙間を通って庫内空間(11a)へ侵入する外気の流量は、実質的にゼロとなる。このため、時刻t2においてガス供給装置(30)が停止した後は、庫内空間(11a)に収容された植物の呼吸によって庫内空気中の酸素が消費され、図12に破線で示すように、庫内空間(11a)の酸素濃度が次第に低下してゆく。
ところが、コンテナ用冷凍装置(10)とコンテナ(11)の連結箇所の気密性が不充分な場合は、コンテナ用冷凍装置(10)とコンテナ(11)の隙間を通って庫内空間(11a)へ侵入する外気の流量が比較的多くなる。そして、単位時間当たりに庫内空間(11a)へ侵入する外気中の酸素量が、単位時間当たりに庫内空間(11a)の植物の呼吸によって消費される酸素量を上回ると、時刻t2においてガス供給装置(30)が停止した後は、図12に実線で示すように、庫内空間(11a)の酸素濃度が次第に上昇してゆく。
本実施形態の庫内ファン制御部(101)では、庫内空間(11a)の酸素濃度が上限濃度C3=6%になるという条件が、庫内空間(11a)の酸素濃度が上昇したことを示す濃度上昇条件となっている。時刻t3において庫内空間(11a)の酸素濃度が上限濃度C3=6%に達すると(即ち、ガス供給装置(30)の停止中に濃度上昇条件が成立すると)、庫内ファン制御部(101)は、庫内温度センサ(150)の検出値Tが所定の目標範囲(例えば、5℃±1℃)に入っているか(即ち、この例では4℃≦T≦6℃という条件の成否)を判断する。
そして、時刻t3において濃度上昇条件が成立し、且つ庫内温度センサ(150)の検出値Tが目標範囲に入っている場合、庫内ファン制御部(101)は、庫内ファン(26)の回転速度を「高速」から「低速」へ切り換える動作を、ファン制限動作として行う。庫内ファン(26)の回転速度が「高速」に設定されている状態に比べると、庫内ファン(26)の回転速度が「低速」に設定されている状態では、庫内ファン(26)の吸込側に位置する1次空間(S21)の気圧が高くなり、その結果、コンテナ用冷凍装置(10)とコンテナ(11)の隙間を通って庫内空間(11a)へ侵入する外気の流量が減少する。
また、時刻t3において庫内空間(11a)の酸素濃度が上限濃度C3=6%に達すると、ガス供給装置(30)が運転を開始する。その際、ガス供給装置(30)の制御部(55)は、第2運転モードを実行する。従って、ガス供給装置(30)は、平均酸素濃度が5%の窒素濃縮空気を庫内空間(11a)へ供給する。
このように、時刻t3において庫内空間(11a)の酸素濃度が上限濃度C3=6%に達すると、庫内ファン(26)の回転速度が「低速」となり、ガス供給装置(30)が運転を開始する。このため、時刻t3を過ぎた後は、庫内空間(11a)の酸素濃度が次第に低下してゆく。
時刻t4において庫内空間(11a)の酸素濃度が停止用基準濃度C2=5%に達すると、制御部(55)がガス供給装置(30)の運転を停止させる。一方、庫内ファン制御部(101)は、時刻t4を過ぎた後も、庫内ファン(26)の回転速度を「低速」に保持する。従って、時刻t4を過ぎた後も、コンテナ用冷凍装置(10)とコンテナ(11)の隙間を通って庫内空間(11a)へ侵入する外気の流量が低く抑えられる。
このため、時刻t4においてガス供給装置(30)が停止した後は、庫内空間(11a)に収容された植物の呼吸によって庫内空気中の酸素が消費され、図12に実線で示すように、庫内空間(11a)の酸素濃度が次第に低下してゆく。そして、庫内空間(11a)の酸素濃度が設定濃度Cs=3%に達した後は、CA装置(60)が、上述した庫内空間(11a)の酸素濃度を3%に保つための動作を行う。
一方、時刻t3において濃度上昇条件が成立するが、庫内温度センサ(150)の検出値Tが目標範囲から外れている場合(即ち、T<4℃またはT>6℃の場合)、庫内ファン制御部(101)は、庫内ファン(26)の回転速度を「高速」を保ち続ける。つまり、庫内ファン制御部(101)は、庫内温度センサ(150)の検出値Tが目標範囲に入っている場合にだけファン制限動作を行い、庫内温度センサ(150)の検出値Tが目標範囲から外れている場合はファン制限動作を行わない。これは、庫内空間(11a)の酸素濃度を設定濃度Csにまで引き下げることよりも、庫内空間(11a)の庫内空気の温度を目標範囲内にすることを優先させるためである。
時刻t3において濃度上昇条件が成立するが、庫内温度センサ(150)の検出値Tが目標範囲から外れている場合、ガス供給装置(30)は、庫内温度センサ(150)の検出値Tが目標範囲内に入っている場合と同様に、その運転を開始する。その際、ガス供給装置(30)の制御部(55)は、第2運転モードを実行する。このため、ガス供給装置(30)は、平均酸素濃度が5%の窒素濃縮空気を庫内空間(11a)へ供給する。そして、庫内空間(11a)には平均酸素濃度が5%の窒素濃縮空気がガス供給装置(30)から供給され、庫内空間(11a)の酸素濃度が次第に低下してゆく。
なお、時刻t4が過ぎた後において、庫内ファン制御部(101)は、庫内温度センサ(150)の検出値Tを監視し続ける。そして、庫内ファン制御部(101)は、庫内温度センサ(150)の検出値Tが目標範囲から外れた場合は、庫内ファン(26)の回転速度を「高速」に設定し、その後に庫内温度センサ(150)の検出値Tが目標範囲内に入ると、庫内ファン(26)の回転速度を「低速」に戻す。
−実施形態の効果−
本実施形態の庫内ファン制御部(101)は、濃度上昇条件がガス供給装置(30)の停止中に成立すると、ファン制限動作を行い、庫内ファン(26)の回転速度を「高速」から「低速」に切り換える。このため、コンテナ(11)の庫内空間(11a)へ侵入する外気の流量を削減でき、ガス供給装置(30)の停止中における庫内空間(11a)の酸素濃度の上昇を抑えることができる。その結果、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度を確実に低下させることが可能となり、コンテナ(11)に収容された植物などの鮮度を保持することが可能となる。
本実施形態の庫内ファン制御部(101)は、濃度上昇条件がガス供給装置(30)の停止中に成立すると、ファン制限動作を行い、庫内ファン(26)の回転速度を「高速」から「低速」に切り換える。このため、コンテナ(11)の庫内空間(11a)へ侵入する外気の流量を削減でき、ガス供給装置(30)の停止中における庫内空間(11a)の酸素濃度の上昇を抑えることができる。その結果、コンテナ(11)の庫内空気の酸素濃度を確実に低下させることが可能となり、コンテナ(11)に収容された植物などの鮮度を保持することが可能となる。
ここで、コンテナ(11)の庫内空間(11a)にバナナやアボカド等の植物が収容されている場合、単位時間当たりに庫内空間(11a)に収容された植物の呼吸によって消費される酸素の量が、単位時間当たりに庫内空間(11a)へ侵入する外気中の酸素量よりも多ければ、ガス供給装置(30)が停止したままでも、庫内空間(11a)の酸素濃度は次第に低下してゆく。
一方、本実施形態では、濃度上昇条件がガス供給装置(30)の停止中に成立すると、ガス供給装置(30)が運転を開始する。従って、窒素濃縮空気がコンテナ(11)の庫内空間(11a)へ供給されることとなり、庫内空間(11a)の酸素濃度を速やかに引き下げることができる。
−実施形態の変形例1−
本実施形態のガス供給装置(30)は、ガス供給装置(30)の停止中に濃度上昇条件が成立すると、運転を開始して窒素濃縮空気を庫内空間(11a)へ供給するように構成されているが、このガス供給装置(30)は、ガス供給装置(30)の停止中に濃度上昇条件が成立しても停止したままとなるように構成されていてもよい。この場合でも、単位時間当たりに庫内空間(11a)へ侵入する外気中の酸素量が、単位時間当たりに庫内空間(11a)の植物の呼吸によって消費される酸素量を下回っていれば、庫内空間(11a)の酸素濃度は次第に低下してゆく。
本実施形態のガス供給装置(30)は、ガス供給装置(30)の停止中に濃度上昇条件が成立すると、運転を開始して窒素濃縮空気を庫内空間(11a)へ供給するように構成されているが、このガス供給装置(30)は、ガス供給装置(30)の停止中に濃度上昇条件が成立しても停止したままとなるように構成されていてもよい。この場合でも、単位時間当たりに庫内空間(11a)へ侵入する外気中の酸素量が、単位時間当たりに庫内空間(11a)の植物の呼吸によって消費される酸素量を下回っていれば、庫内空間(11a)の酸素濃度は次第に低下してゆく。
−実施形態の変形例2−
本実施形態の庫内ファン制御部(101)では、庫内空間(11a)の酸素濃度が上限濃度C3=6%になるという条件が、庫内空間(11a)の酸素濃度が上昇したことを示す濃度上昇条件となっているが、これは単なる一例である。例えば、庫内ファン制御部(101)は、現在の庫内空間(11a)の酸素濃度が所定時間前の庫内空間(11a)の酸素濃度よりも高いという条件を、濃度上昇条件としてもよい。
本実施形態の庫内ファン制御部(101)では、庫内空間(11a)の酸素濃度が上限濃度C3=6%になるという条件が、庫内空間(11a)の酸素濃度が上昇したことを示す濃度上昇条件となっているが、これは単なる一例である。例えば、庫内ファン制御部(101)は、現在の庫内空間(11a)の酸素濃度が所定時間前の庫内空間(11a)の酸素濃度よりも高いという条件を、濃度上昇条件としてもよい。
−実施形態の変形例3−
本実施形態の庫内ファン制御部(101)は、庫内ファン(26)の回転速度を三段階以上に調節するように構成されていてもよい。ここでは、庫内ファン制御部(101)が、庫内ファン(26)の回転速度を、最低の「第1段」から最高の「第4段」までの四段階に調節する場合を例に、本変形例の庫内ファン制御部(101)の動作を説明する。
本実施形態の庫内ファン制御部(101)は、庫内ファン(26)の回転速度を三段階以上に調節するように構成されていてもよい。ここでは、庫内ファン制御部(101)が、庫内ファン(26)の回転速度を、最低の「第1段」から最高の「第4段」までの四段階に調節する場合を例に、本変形例の庫内ファン制御部(101)の動作を説明する。
図12の時刻t0から時刻t3までの間、本変形例の庫内ファン制御部(101)は、庫内ファン(26)の回転速度を、例えば「第3段」または「第4段」に設定する。そして、時刻t3において濃度上昇条件が成立し、且つ庫内温度センサ(150)の検出値Tが目標範囲に入っている場合、本変形例の庫内ファン制御部(101)は、庫内ファン(26)の回転速度を、「第3段」及び「第4段」よりも低い「第1段」または「第2段」に設定する。この場合、「第2段」における庫内ファン(26)の回転速度が、基準回転速度となる。
−実施形態の変形例4−
本実施形態では、1つのエアポンプ(31)が第1ポンプ機構(31a)と第2ポンプ機構(31b)とを有する構成としていたが、第1ポンプ機構(31a)と第2ポンプ機構(31b)とは、2つの個別のエアポンプによって構成されていてもよい。
本実施形態では、1つのエアポンプ(31)が第1ポンプ機構(31a)と第2ポンプ機構(31b)とを有する構成としていたが、第1ポンプ機構(31a)と第2ポンプ機構(31b)とは、2つの個別のエアポンプによって構成されていてもよい。
−実施形態の変形例5−
本実施形態では、第1吸着部及び第2吸着部として、それぞれ1本の吸着筒を用いて窒素の吸着及び脱着を行うようにしていたが、各吸着部を構成する吸着筒の本数は1本に限定されない。例えば、各吸着部を3本の吸着筒で構成し、合計6本の吸着筒を用いることとしてもよい。
本実施形態では、第1吸着部及び第2吸着部として、それぞれ1本の吸着筒を用いて窒素の吸着及び脱着を行うようにしていたが、各吸着部を構成する吸着筒の本数は1本に限定されない。例えば、各吸着部を3本の吸着筒で構成し、合計6本の吸着筒を用いることとしてもよい。
以上説明したように、本発明は、コンテナの庫内に窒素濃縮空気を供給するガス供給装置を備えたコンテナ用冷凍装置について有用である。
10 コンテナ用冷凍装置
11 コンテナ
11a 庫内空間
26 庫内ファン
30 ガス供給装置
101 庫内ファン制御部
11 コンテナ
11a 庫内空間
26 庫内ファン
30 ガス供給装置
101 庫内ファン制御部
Claims (4)
- コンテナ(11)に取り付けられて該コンテナ(11)の庫内空気を冷却するコンテナ用冷凍装置であって、
上記コンテナ(11)の庫内空間(11a)と上記コンテナ用冷凍装置の間で庫内空気を循環させるための庫内ファン(26)と、
上記庫内ファン(26)の回転速度を制御する庫内ファン制御部(101)と、
外気よりも窒素濃度が高く酸素濃度が低い窒素濃縮空気を上記コンテナ(11)の庫内空間(11a)に供給するガス供給装置(30)とを備え、
上記ガス供給装置(30)は、上記庫内空間(11a)の酸素濃度が基準濃度にまで低下すると停止するように構成され、
上記庫内ファン制御部(101)は、上記庫内空間(11a)の酸素濃度が上昇したことを示す濃度上昇条件が上記ガス供給装置(30)の停止中に成立すると、上記庫内ファン(26)の回転速度を低下させて基準回転速度以下に保つファン制限動作を行うように構成されている
ことを特徴とするコンテナ用冷凍装置。 - 請求項1において、
上記庫内ファン制御部(101)の上記濃度上昇条件は、上記庫内空間(11a)の酸素濃度が上記基準濃度よりも高い上限濃度になるという条件である
ことを特徴とするコンテナ用冷凍装置。 - 請求項1又は2において、
上記ガス供給装置(30)は、該ガス供給装置(30)の停止中に上記濃度上昇条件が成立すると運転を開始するように構成されている
ことを特徴とするコンテナ用冷凍装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
上記庫内ファン制御部(101)は、上記庫内空間(11a)の上記庫内空気の温度が所定の目標温度範囲に入っている場合にだけ、上記ファン制限動作を行うように構成されている
ことを特徴とするコンテナ用冷凍装置。
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