JP6060709B2 - 移動局装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラム - Google Patents

移動局装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、非常送の基地局装置と無線通信を確立する移動局装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラムに関する。
消防・救急無線の分野では、SCPC(Single Channel Per Carrier)方式のデジタル無線通信により、移動局装置と、基地局装置との無線通信を確立する技術が用いられている。
ここで基地局装置には、移動局装置等と無線通信を行っていない期間であっても常時無線信号(空線信号)を送信し続ける常送基地局装置と、移動局装置と音声通話を行うとき等、必要な期間のみ無線信号を送信して、それ以外の期間では送信を停止している非常送基地局装置がある。非常送基地局装置は、電波法等の規制、特に隣接基地局装置への干渉を回避するために、必要な無線通信以外の期間では空線信号を送信しないようにしている。
図10は、関連する移動局装置におけるハンドオーバ時の動作を説明する図である。
ここで本発明に関連する移動局装置71によるハンドオーバ(移動局の移動に伴う通信対象基地局の切り替え処理)について図10を参照しながら説明する。本発明に関連する通常の移動局装置71は、常送基地局装置72Aまたは72Bと無線通信を行う。なお図10において、常送基地局装置72Aが送信する無線信号について移動局装置71が受信可能なエリアを交信エリアAとし、常送基地局装置72Bが送信する無線信号について移動局装置71が受信可能なエリアを交信エリアBとする。また常送基地局装置72Aが使用するチャネルは “CH1”であり、常送基地局装置72Bが使用するチャネルは“CH2”であるとする。
最初、移動局装置71は交信エリアBの外であって交信エリアA内に属する位置aに存在していたとする。この時、常送基地局装置72Aは、チャネル“CH1”を使用して空線信号を定常的に送信している。移動局装置71も交信用チャネルをチャネル“CH1”に設定し、当該常送基地局装置72Aからの空線信号を受信している。なお常送基地局装置72Aが送信する空線信号には所定の報知情報が含まれている。この報知情報は、常送基地局装置72Aに隣接する基地局装置が使用するチャネル情報と、基地局装置72Aのチャネル情報が含まれている。移動局装置71は、当該報知情報に基づいて、今いるエリアに隣接する基地局装置との交信を確立するために必要な情報を入手することができる。
次に、移動局装置71が位置aから、交信エリアA外でかつ交信エリアB内に属する位置bに移動したとする。すると移動局装置71は、ここでチャネル“CH1”を使用している空線信号(すなわち常送基地局装置72Aからの空線信号)の受信強度が、所定の閾値未満まで低下していることを検知する(ステップS100)。
次に移動局装置71はチャネル“CH1”以外の他のチャネルによる無線信号の受信強度を確認する(ステップS101)。ここで移動局装置71は他のチャネルによる無線信号の受信強度を確認する上で、常送基地局装置72Aから受信していた報知情報を参照して、交信用チャネルを設定する。一方、常送基地局装置72Aに隣接する常送基地局装置72Bは交信エリアB範囲内において、チャネル“CH2”を使用した空線信号を送信している。移動局装置71は交信用チャネルを、報知情報に基づいて順に合わせながら受信強度を確認する過程で、所定の閾値以上の受信強度となるチャネル“CH2”を特定する(ステップS102)。そして、常送基地局装置72Bは交信用チャネルを“CH2”に設定する(ステップS103)。
移動局装置71は以上のようにして、常送基地局装置72Aとの交信が可能な交信エリアAの範囲外に移動しても、直ちに他の交信チャネルを検出し、他の常送基地局装置72Bとの無線通信を確立することができる。
なお、上述した内容に関連する技術として、所定の条件を満たした時に、非常送基地局が(「一時常送モード」となって)一時的に常送基地局として機能する基地局装置が開示されている(特許文献1)。
特開2011−244150号公報
図11は、関連する移動局装置におけるハンドオーバ時の動作の問題点を説明する図である。
基地局装置には、常送基地局装置と非常送基地局装置の二種類があることは先に述べたとおりである。ここで図10に説明したハンドオーバ技術は、基地局装置がいずれも常送基地局装置であることを前提としている。図11は、図10における基地局装置が、常送基地局装置72A、72Bではなく、いずれも非常送基地局装置82A、82Bであった場合を示している。
この場合、非常送基地局装置82A、82Bは空線信号を定常的に送信していないので、移動局装置71は基地局装置からの空線信号及びこれに含まれる報知情報を受信することができない。そうすると、移動局装置71が図9に示す位置aから位置bに移動した場合、移動局装置71自身は、自装置が交信エリアAの範囲外となったタイミング、及び、位置bにおいて受信可能なチャネルを特定することができない。
ここで、特許文献1に開示される基地局装置は、移動局装置から所定のSB0信号を受信すると、「非常送モード」から「一時常送モード」へ切り替わることを特徴としている。しかしながら、基地局装置は、元来、電波を公共に放出することについて、電波法等関連規則に従う必要があるところ、非常送基地局装置は、その規制上、常送基地局として動作することが制限されている場合も考えられる。
非常送基地局装置が、電波法等の規制などにより、常送基地局のように定常的に無線信号を送信できない場合、特許文献1に記載の基地局装置では対応することができない。
そこでこの発明は、上述の問題を解決することのできる移動局装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので所定のチャネルを使用して所定の同期信号を送信する送信部と、定常的には無線信号を送信しない非常送基地局装置から前記同期信号に対する折り返し信号を、前記所定のチャネルにより受信したか否かを判定する判定部と、前記折り返し信号を受信した場合には、当該折り返し信号を受信したチャネルを交信用チャネルとして設定するチャネル設定部と、を備え、前記判定部は、前記折り返し信号の受信強度が所定の閾値以上であることを条件に、前記非常送基地局装置から折り返し信号を受信したと判定し、前記送信部は、前記同期信号に対する前記非常送基地局装置による折り返し信号の送信の次のタイミングで、当該非常送基地局装置が全ての送信を停止することを決定するためのチャネル切替識別子を、前記同期信号に多重して送信することを特徴とする移動局装置である。
また本発明は、移動局装置が、所定のチャネルを使用して所定の同期信号を送信する送信部と、前記所定のチャネルを使用して、前記移動局装置に対して定常的には無線信号を送信しない非常送基地局装置から前記同期信号に対する折り返し信号の受信があるか否かを判定する判定部と、前記折り返し信号の受信があった場合には、当該折り返し信号を受信したチャネルを交信用チャネルとして設定するチャネル設定部と、を備え、前記送信部は、前記同期信号に対する前記非常送基地局装置による折り返し信号の送信の次のタイミングで、当該非常送基地局装置が全ての送信を停止することを決定するためのチャネル切替識別子を、前記同期信号に多重して送信し、前記非常送基地局装置が、前記同期信号を受信した場合に、当該受信した同期信号が使用したチャネルを用いて折り返し信号を送信する送信部を備えることを特徴とする無線通信システムである。
また本発明は、移動局装置が、所定のチャネルを使用して所定の同期信号を送信し、前記移動局装置に対して定常的には無線信号を送信しない非常送基地局装置が、前記同期信号を受信した場合に、当該受信した同期信号が使用したチャネルを用いて折り返し信号を送信し、前記移動局装置が、前記所定のチャネルを使用して、前記非常送基地局装置から前記同期信号に対する折り返し信号の受信があるか否かを判定し、前記折り返し信号の受信があった場合には、当該折り返し信号を受信したチャネルを交信用チャネルとして設定し、前記移動局装置は、更に、前記同期信号に対する前記非常送基地局装置による折り返し信号の送信の次のタイミングで、当該非常送基地局装置が全ての送信を停止することを決定するためのチャネル切替識別子を、前記同期信号に多重して送信することを特徴とする無線通信方法である。
また本発明は、移動局装置に対して定常的には空線信号を送信しない非常送基地局装置との通信を確立する移動局装置のコンピュータを、所定のチャネルを使用して所定の同期信号を送信する送信手段、前記所定のチャネルを使用して、前記非常送基地局装置から前記同期信号に対する折り返し信号の受信があるか否かを判定する判定手段、前記折り返し信号の受信があった場合には、当該折り返し信号を受信したチャネルを交信用チャネルとして設定するチャネル設定手段、として機能させ、前記送信手段は、前記同期信号に対する前記非常送基地局装置による折り返し信号の送信の次のタイミングで、当該非常送基地局装置が全ての送信を停止することを決定するためのチャネル切替識別子を、前記同期信号に多重して送信することを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、非常送基地局装置が通信対象となる場合であっても、交信可能な非常送基地局装置を自ら探知し、当該非常送基地局装置と交信可能な状態を維持する移動局装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラムを提供できるという効果が得られる。
本発明の各実施形態による移動局装置の最小構成を示す図である。 本発明の第一の実施形態による移動局装置及び基地局装置からなる無線通信システムの機能構成を示す図である。 本発明の第一の実施形態による移動局装置の処理フローを示す図である。 本発明の第一の実施形態による移動局装置のチャネルサーチの処理を示す図である。 本発明の第一の実施形態による無線通信システムにおけるハンドオーバ時の動作を説明する図である。 本発明の第二の実施形態による移動局装置の処理フローを示す図である。 本発明の第二の実施形態による移動局装置のチャネルサーチの処理を示す図である。 本発明の第三の実施形態による移動局装置及び基地局装置からなる無線通信システムの機能構成を示す図である。 本発明の第三の実施形態による移動局装置の記憶部が記憶する基地局情報である。 関連する移動局装置におけるハンドオーバ時の動作を説明する図である。 関連する移動局装置におけるハンドオーバ時の動作の問題点を説明する図である。
以下、本発明の各実施形態による移動局装置を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の各実施形態による移動局装置の最小構成を示す図である。この図において、符号1は移動局装置である。
移動局装置1は、定常的には無線信号(空線信号)を送信しない非常送基地局装置との通信を確立する移動局装置である。移動局装置1は、所定のチャネルを使用して所定の同期信号(SB0信号)を送信する送信部10と、非常送基地局装置から当該SB0信号に対する折り返し信号を、当該SB0信号を送信したチャネルにより受信したか否かを判定する判定部11と、を備えている。そして、移動局装置1は、折り返し信号を受信した場合には、当該折り返し信号を受信したチャネルを交信用チャネルとして設定するチャネル設定部12を備えている。
<第一の実施形態>
以下、本発明の第一の実施形態による移動局装置を、図面を参照して説明する。
図2は、本発明の第一の実施形態による移動局装置及び基地局装置からなる無線通信システムの機能構成を示す図である。
ここで図2に示す無線通信システム100は、移動局装置1と非常送基地局装置2によって構成されるものである。なお非常送基地局装置2は、チャネル“CHx”を使用して無線通信を行う基地局装置と定められているものとする。またチャネル“CHx”は、上り通信(移動局装置1から基地局装置2への無線通信)には周波数FHxを使用し、下り通信(基地局装置2から移動局装置1への無線通信)には周波数FLxを使用するチャネルであるとする。
なお「チャネル」(CHx)とは、上り通信用の周波数(FLx)、下り通信用の周波数(FHx)の組み合わせを意味するものであり、原則として、一の基地局装置に対して一ずつ割り当てられるものである。ただし、基地局装置同士の距離が大きく離れていてお互いに干渉する恐れがない場合は、異なる基地局装置に対し同一のチャネルが割り当てられる場合もある。また、隣接する基地局において同一のチャネルが割り当てられても良い。
移動局装置1の送信部10は、所定の同期信号すなわちSB0(Synchronous Burst 0)信号の他、例えば音声通話における音声情報など、種々の信号を無線通信により送信する機能部である。ここでSB0信号とは、一方の装置が他方の装置との無線通信を確立すべく、同期を得るための所定のプリアンブルパターンを有する信号である。なおSB0信号には、当該プリアンブルに加え所定の情報を含ませることもできる。送信部10は、チャネル設定部12(後述)により設定されている交信用チャネル(CHx)で指定された周波数(FLx)で各種無線信号を送信する。
受信部13は、外部装置からの無線信号を受信する機能部である。受信部13は、チャネル設定部12(後述)により設定されている交信用チャネル(CHx)で指定された周波数(FHx)に合わせて、各種無線信号を受信する。
判定部11は、受信部13が受信した信号の受信強度を検出する。特に、非常送基地局装置2からSB0信号に対する折り返し信号を受信したか否かを判定する。ここで、判定部11は、当該折り返し信号の受信強度Pが所定の閾値Pth以上であることを条件に、非常送基地局装置2から折り返し信号を受信したと判定する態様であってもよい。
チャネル設定部12は、判定部11の判定結果を参照して、実際に移動局装置1に適用すべき交信チャネルを設定する機能部である。チャネル設定部12は、判定部11がSB0信号に対する折り返し信号の受信があったと判定した場合には、自装置が少なくともその折り返し信号を送信した非常送基地局装置2の交信エリアに属しているものとして、その折り返し信号を受信したチャネルを交信用チャネルとして設定する。このようにすることで移動局装置1は、非常送基地局装置2に対しても、良好な無線通信を確立できる状態を維持することができる。
また判定部11及びチャネル設定部12は、移動局装置1の制御部14がその機能を有しているものとする。制御部14は、例えば汎用のCPU(Central Process Unit:中央演算装置)等であって、移動局装置1の種々の機能を実現する機能部である。制御部14は、移動局装置1が別途有する記憶部(図示せず)に記憶された所定のプログラムを読み出して各種機能を実現する。また送信部10から送信するSB0信号その他種々の信号は、制御部14からの指示に従って送信されるものとする。
ただし本実施形態においては、判定部11及びチャネル設定部12が、制御部14によって実現される態様でなくともよい。例えば、判定部11及びチャネル設定部12は、それぞれの機能を発揮するハードウェアで実装される態様であっても構わない。
非常送基地局装置2は、受信部21、送信部22及び制御部23を備えている。非常送基地局装置2は、電波法等に基づく規制上、及び、隣接する基地局装置との干渉を回避する目的で、定常的には空線信号を送信しない基地局装置である。
非常送基地局装置2の受信部21は移動局装置1からのSB0信号等、各種信号を受信する機能部である。送信部22は、所定の情報が重畳された無線信号を移動局装置1等に向けて送信する機能部である。受信部21で受信した信号は制御部23によって読み取られる。制御部23は、受信した信号に基づいてしかるべき処理を行う。特に制御部23は、移動局装置1からチャネル“CHx”を使用したSB0信号を受信した場合には、当該非常送基地局装置2に割り当てられたチャネル“CHx”にて、送信部22を介して折り返し信号を送信する。
なお、一般的には、非常送基地局装置が送信を停止する前に、空線信号を所定回数送信する必要がある。このため、非常送基地局装置は、移動局装置からSB0信号を受信して折り返し信号を送信した後に、空線信号を所定回数送信してから送信を停止する必要がある。
非常送基地局装置が送信停止するまでに当該空線信号の所定回数送信を必須とすると、下記に説明する「チャネルサーチ」の処理において、非常送基地局装置2は余計な電波(空線信号)を送信し続けることになる。そこで、移動局装置1の送信部22は、SB0信号に対する非常送基地局装置2による折り返し信号の送信の次のタイミングで、当該非常送基地局装置2が全ての送信を停止することを決定するための「チャネル切替識別子」を、SB0信号に多重して送信するようにしても良い。すなわち、非常送基地局装置2は、自身が受信したSB0信号に多重された「チャネル切替識別子」の内容に応じて、折り返し信号を送信した後所定回数の空線信号の送信を行うことなく、すぐに送信を停止するようにしても良い。
例えば、本実施形態による移動局装置1の送信部22は、音声通信のプレス時や非音声通信時に通常送信するSB0信号についてはチャネル切替識別子“0”を多重し、一方、下記に説明する「チャネルサーチ」の処理において送信するSB0信号にはチャネル切替識別子“1”を多重する。そして、例えば非常送基地局装置2が受信したSB0信号においてチャネル切替識別子が“1”の場合には、非常送基地局装置2は折り返し信号を送信した後、空線信号の送信を行わずにすぐに送信を停止する。
図3は、本発明の第一の実施形態による移動局装置の制御部の処理フローを示す図である。
本実施形態による送信部10は、複数のチャネルの各々についてSB0信号を順次送信し、チャネル設定部12は、当該SB0信号の各々に対する折り返し信号を受信したチャネルの何れか一を交信用チャネルとして設定することを特徴とする。以下、この機能について、図3を参照しながら具体的に説明する。
まず移動局装置1の制御部14は、現在設定されている交信用チャネルにおいて基地局装置からの無線信号を受信できているか否かを判定する。具体的には、判定部11は、無線信号の受信強度Pが所定の閾値Pth未満か否かを判定する(ステップS10)。ここで、例えば移動局装置1が常送基地局装置の交信エリア内にあり、当該常送基地局装置と交信可能な状態にあった場合、この時点で交信用チャネルを変更する必要はない。したがって、制御部14は現在設定されている交信用チャネルにおいて受信強度Pが閾値Pth以上であった場合は処理フローを終了する。
次に、ステップS10にて、現在設定されている交信用チャネルにおいて受信強度Pが閾値Pth未満であった場合、制御部14は新たな交信先を探知すべく、チャネルサーチを行う。ここで制御部14は、まず前回チャネルサーチを行ってから所定の期間が経過したか否かを判定する(ステップS11)。これは移動局装置1が設定中の交信用チャネルにおいて定常的に信号を受信できない環境下では、所定の期間ごとにチャネルサーチを繰り返し行うことを意図している。ステップS11においては制御部14が予め備えているタイマ機能を利用してもよい。
次に、ステップS11で所定の期間が経過した場合には、制御部14はチャネルサーチを開始する(ステップS12)。当該チャネルサーチでは、制御部14は交信用チャネルを順番に変化させながらSB0信号を送信して、非常送基地局装置からの折り返し信号があるか否かを判定する。以下、チャネルサーチの具体的な処理フローを説明する。
制御部14はチャネルサーチにて、全チャネルについてSB0信号の送信が完了したか否かを判定する(ステップS13)。これは、全チャネルについてSB0信号に対する折り返し信号がなかった場合は、移動局装置1がいずれの非常送基地局装置2の交信エリア内になかったとして、制御部14がチャネルサーチを終了することを意図している。
ステップS13にて、全チャネルについてSB0信号を送信していない段階であった場合、制御部14のチャネル設定部12は設定可能なチャネルの内、所定のチャネルを設定する(ステップS14)。チャネル設定部12はステップS14において、前回設定したチャネルから順に変更しながらチャネルを設定する。例えば、交信用チャネルとして設定可能なチャネルが、チャネル“CH1”から“CH_n”までnチャネル分存在したとする。そうすると、チャネル設定部12は、最初のステップS14において交信用チャネルをチャネル“CH1”に設定し、以降のステップS14の度に“CH2”、“CH3”、・・・“CH_n”と変更させていく。
次に制御部14は、ステップS14で設定した交信用チャネルを使用してSB0信号を、送信部10を介して送信する(ステップS15)。そして、制御部14の判定部11は、SB0信号の送信から所定の期間、当該SB0信号の送信に使用したチャネルについて受信強度測定を行う(ステップS16)。制御部14はSB0信号を送信してから所定の期間が経過したか否かを判定し(ステップS17)、判定部11によるステップS16の受信強度測定を、当該所定の期間を経過するまで継続する。
ステップS17で所定の期間が経過した場合には、判定部11は、受信強度Pが所定の閾値Pth以上か否かを判定する(ステップS18)。ここで判定部11が、受信強度Pが閾値Pth未満と判定した場合、ステップS15で送信したSB0信号に対する折り返し信号はなかったものとして、次のチャネルに設定すべくステップS13に戻る。
一方、ステップS18にて判定部11が、受信強度Pが所定の閾値Pth以上と判定した場合には、制御部14はステップS14において設定した交信用チャネルにて非常送基地局装置2との交信が可能であると判断し、以降のチャネルサーチを中止して処理フローを終了する。
図4は、本発明の第一の実施形態による移動局装置のチャネルサーチの処理を示す図である。
図3の処理フローに従えば、移動局装置1の送信部10は、複数のSB0信号を順次送信する過程において、判定部11が最初に非常送基地局装置2から折り返し信号の受信があると判定した場合に、その時点でSB0信号の送信を止める。そして、チャネル設定部12は、折り返し信号を最初に受信したチャネルを交信用チャネルとして設定する。
具体的には、移動局装置1はチャネルサーチ実行時において、非常送基地局装置2と図4に示すような無線信号のやり取りを行う。なお図4に示す無線信号のやり取りは、移動局装置1が他の常送基地局装置からの空線信号等を受信できる状況にはないことを前提としている。また移動局装置1は非常送基地局装置2の交信エリア圏内に位置しているものとし、さらに他の基地局装置の交信エリア圏内にはないものとする。また非常送基地局装置2は、例えばチャネル“CH_k”を用いて交信を行う基地局装置であるとする。
なお図4に示すステップ番号は、図3に示すフローチャートのステップ番号に対応している。
移動局装置1は、図4に示すように、チャネルサーチを開始(ステップS12)にあたり、まず交信用チャネルにチャネル“CH1”を設定する(ステップS14)。そして移動局装置1はチャネル“CH1”を使用してSB0信号を送信する。非常送基地局装置2はチャネル“CH1”によるSB0信号は受信できないので、当該SB0信号に対する折り返し信号を送信することはない(ステップS20’)。
移動局装置1は所定の期間折り返し信号がないことを検知(図3のステップS17〜S18)すると、交信用チャネルを次のチャネル“CH2”に設定し、当該チャネル“CH2”を使用してSB0信号を送信する。しかし非常送基地局装置2は、前回と同様、チャネル“CH2”によるSB0信号は受信できないので、当該SB0信号に対する折り返し信号を送信することはない。
移動局装置1は、交信用チャネルの設定を次々と変更しながらSB0信号を送信する処理を繰り返す。そして、移動局装置1が交信用チャネルをチャネル“CH_k”に設定したとする。移動局装置1はチャネル“CH_k”を使用してSB0信号を送信する。非常送基地局装置2はチャネル“CH_k”によるSB0信号を受信し、直ちに当該SB0信号に対する折り返し信号を送信する(ステップS20)。
移動局装置1は、以上のとおり、判定部11が最初に非常送基地局装置から折り返し信号を受信したと判定した場合に、その時点でチャネルの設定変更及びSB0信号の送信を止め、当該折り返し信号を最初に受信したチャネルを交信用チャネルとして設定する。
図5は、本発明の第一の実施形態による無線通信システムにおけるハンドオーバ時の動作を説明する図である。なお図5において、非常送基地局装置2Aが送信する無線信号について移動局装置71が受信可能なエリアを交信エリアAとし、非常送基地局装置2Bが送信する無線信号について移動局装置71が受信可能なエリアを交信エリアBとする。また非常送基地局装置2Aが使用するチャネルはチャネル“CH1”であり、非常送基地局装置2Bが使用するチャネルはチャネル“CH2”であるとする。
図5は、本実施形態による移動局装置1が、上述した処理によりハンドオーバを実現する様子を示している。ここで、まず移動局装置1が非常送基地局装置2Aの交信エリアA内の位置aにいたとする。移動局装置1は、常送基地局装置からの空線信号を受けていない(図3のステップS10)ため、所定のタイミングで上述したチャネルサーチを開始(図3のステップS12)する。
そして移動局装置1はチャネルサーチの結果、チャネル“CH1”を使用して送信したSB0信号に対し非常送基地局装置2Aから折り返し信号を受信すると、以降交信用チャネルとしてチャネル“CH1”が設定される。このように設定されれば、移動局装置1は、少なくとも交信エリアAにいる間、チャネル“CH1”を介して、非常送基地局装置2Aと無線通信を行うことができるようになる。
次に移動局装置1が移動して、交信エリアAの範囲外でかつ交信エリアBの範囲内に位置する位置bに到達したとする。しかし、非常送基地局装置2A及び2Bは、必要な無線通信時以外は無線信号を送信しない(空線信号を送信しない)ので、移動局装置1は、交信エリアAを外れたことを検知できない。また、移動局装置1は、このままでは自身が交信エリアBに入っており、チャネル“CH2”を介して非常送基地局装置2Bと無線通信が可能であることも検知できない。
しかし、移動局装置1は前回のチャネルサーチから所定の期間が経過すると、自動的に再度チャネルサーチを開始することとなっている(図3のステップS11)。したがって、移動局装置1は、交信エリアBに入ったか入らないかに関わらず、前回のチャネルサーチから所定の期間経過後、再度チャネルサーチを実行する。そして移動局装置1は再度チャネルサーチを実行した結果、チャネル“CH2”を使用して送信したSB0信号に対し非常送基地局装置2Bから折り返し信号を受信すると、以降交信用チャネルとしてチャネル“CH2”が設定される。
このように移動局装置1は、自らが所定の期間ごとにチャネルサーチを行うため、自装置が意図しないうちに基地局装置の交信エリアが変わったとしても、そのチャネルサーチごとに通信可能なチャネルを探し出して再設定する。
以上、本発明によれば、非常送基地局装置が通信対象となる場合であっても、交信可能な非常送基地局装置を自ら探知し、当該非常送基地局装置と交信可能な状態を維持する移動局装置を提供することができる。
なお本実施形態による移動局装置1の制御部14は、所定の期間が経過するごとにチャネルサーチを実行するものとして説明したが、本実施形態においては、それ以外のタイミングでチャネルサーチを実行しても構わない。例えば、移動局装置1のオペレータによる所定の指示を受け付けたタイミングでチャネルサーチを実行してもよい。また、移動局装置1は、自装置の電源が投入されたタイミングや所定の距離を移動したタイミングでチャネルサーチを実行してもよい。
<第二の実施形態>
以下、本発明の第二の実施形態による移動局装置を、図面を参照して説明する。なお、第二の実施形態による移動局装置1の機能構成は、第一の実施形態(図2)と同一であるため説明を省略する。
本実施形態による判定部11は、複数のSB0信号に対する折り返し信号の各々の受信強度を記憶し、チャネル設定部12は、受信強度が最も大きいチャネルを交信用チャネルとして設定することを特徴とする。以下、図面を参照しながら当該機能について具体的に説明する。
図6は、本発明の第二の実施形態による移動局装置の処理フローを示す図である。
図6に示す処理ステップの内、第一の実施形態(図3)と同一の処理ステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
ここで、第二の実施形態による移動局装置1の制御部14は、チャネルサーチ開始(ステップS12)にあたり、第一の実施形態の場合と同様に順にチャネル設定を行い(ステップS14)、さらに当該チャネルを使用してSB0信号を送信する(ステップS15)。そして判定部11は、当該チャネルについて非常送基地局装置から折り返し信号があったか否かを判定すべく、その受信強度を測定する(ステップS16〜ステップS17)。
次に、判定部11は測定した折り返し信号の受信強度を、現在設定中のチャネルと対応付けながら一時的に記憶する(ステップS30)。具体的には、判定部11は、受信強度を対応するチャネル番号(チャネル識別子)とともに順次記憶していく。
本実施形態による移動局装置1の制御部14は交信用チャネルを変更しながらのSB0送信処理(ステップS14〜S15)を、非常送基地局装置2からの折り返し信号の有無に関わらず、全チャネル(“CH1”〜“CH_n”)について繰り返し実行する。そして移動局装置1が全チャネルについてのSB0信号の送信が終了した段階で、判定部11は、複数のSB0信号に対する折り返し信号の各々の受信強度を全チャネルについて記憶している。
移動局装置1が全てのチャネルについてSB0信号を送信した場合(ステップS13→YES)、チャネル設定部12は、判定部11が一時的に記憶した各受信強度を比較し、最も受信強度が大きいチャネルを交信用チャネルとして設定する(ステップS31)。
図7は、本発明の第二の実施形態による移動局装置のチャネルサーチの処理を示す図である。
本実施形態による移動局装置1はチャネルサーチ実行時において、非常送基地局装置2と図7に示すような無線信号のやり取りを行う。なお図7に示す無線信号のやり取りは、第一の実施形態における図4と同様、移動局装置1が他の常送基地局装置からの空線信号等を受信できる状況にはないことを前提としている。また移動局装置1は非常送基地局装置2Aの交信エリア圏内に位置しているものとし、さらに別の非常送基地局装置2Bの交信エリア圏内にもいるものとする。また非常送基地局装置2Aは、例えばチャネル“CH_k”を用いて交信を行う基地局装置であり、一方、非常送基地局装置2Bは、チャネル“CH_n”を用いて交信を行う基地局装置であるとする。
なお図7に示すステップ番号は、図6に示すフローチャートのステップ番号に対応している。
移動局装置1は、図7に示すように、チャネルサーチを開始(ステップS12)にあたり、まず交信用チャネルにチャネル“CH1”を設定する(ステップS14)。そして移動局装置1はチャネル“CH1”を使用してSB0信号を送信する。非常送基地局装置2A及び2Bはチャネル“CH1”によるSB0信号は受信できないので、当該SB0信号に対する折り返し信号を送信することはない(ステップS20’)。
移動局装置1は非常送基地局装置2A、2Bからの折り返し信号についてその受信強度Pを記憶(図6のステップS30)する(折り返し信号が無かった場合でも受信強度“0”の受信強度データとして記憶する)。次に、移動局装置1は交信用チャネルを次のチャネル“CH2”に設定し、当該チャネル“CH2”を使用してSB0信号を送信する。そして移動局装置1は、“CH2”を使用して送信したSB0信号に対する折り返し信号の受信強度を取得して記憶する。
移動局装置1は、交信用チャネルの設定を次々と変更しながらSB0信号を送信する処理を繰り返す。そして、移動局装置1が交信用チャネルをチャネル“CH_k”に設定したとする。移動局装置1はチャネル“CH_k”を使用してSB0信号を送信する。非常送基地局装置2Aはチャネル“CH_k”によるSB0信号を受信し、直ちに同一チャネル(CH_k)による、当該SB0信号に対する折り返し信号を送信する(ステップS20A)。一方、基地局装置2Bは“CH_k”のSB0信号を受信できないため依然として折り返し信号を送信しない。そして移動局装置1は、“CH_k”を使用して送信したSB0信号に対する折り返し信号(非常送基地局装置2Aが送信した折り返し信号)の受信強度を取得して記憶する。
本実施形態による移動局装置1は、引き続き、全てのチャネルについてSB0信号の送信を行うまで以上の処理(図6のステップS14〜S30)を繰り返す。そして、移動局装置1がチャネル“CH_n”を使用してSB0信号を送信したとき、非常送基地局装置2Bは当該SB0信号を受信し、直ちに当該SB0信号に対する折り返し信号を送信する(ステップS20B)。一方、このとき基地局装置2Aは“CH_n”のSB0信号を受信できないため折り返し信号を送信しない。そして移動局装置1は、“CH_n”を使用して送信したSB0信号に対する折り返し信号(非常送基地局装置2Bが送信した折り返し信号)の受信強度を取得して記憶する。
移動局装置1は全チャネルについてSB0信号の送信及び受信強度の測定を実施すると、最後にチャネル設定部12は全チャネルのうち最も受信強度が大きかったチャネルを交信用チャネルとして設定する(ステップS31)。
このように第二の実施形態による移動局装置1は、全てのチャネルについて非常送基地局装置2の折り返し信号の有無を検出する。そして、複数の非常送基地局装置2からの折り返し信号があった場合には、移動局装置1は、その中から最も良好な無線通信が期待できるチャネル、すなわち受信強度が最も大きかったチャネルを交信用チャネルとして設定する。
以上、本発明によれば、非常送基地局装置に対し、より良好な無線通信が可能となる移動局装置を提供することができる。
なお第二の実施形態においても第一の実施形態と同様、所定の期間経過ごと以外のタイミングでチャネルサーチを実行しても構わない。
<第三の実施形態>
以下、本発明の第三の実施形態による移動局装置を、図面を参照して説明する。
図8は、本発明の第三の実施形態による移動局装置及び基地局装置からなる無線通信システムの機能構成を示す図である。ここで図8に示す無線通信システム100は、移動局装置1と非常送基地局装置2によって構成されるものである。なお図8において、第一の実施形態及び第二の実施形態と同一の機能構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第三の実施形態による移動局装置1は、自装置の位置情報を取得する位置情報取得部15と、非常送基地局装置2の位置情報と、当該非常送基地局装置2が使用するチャネルと、を対応付けて記憶した基地局情報を予め記憶する記憶部16と、を備えている。
位置情報取得部15は、例えばGPS(Global Positioning System)により実現される機能部である。移動局装置1は、位置情報取得部15を介して自装置がどこに存在しているかを把握することができる。位置情報取得部15は自装置の位置を、当該GPSで受信した信号に基づいて、所定の地図上における座標情報(X、Y)を検出する。
図9は、本発明の第三の実施形態による移動局装置の記憶部が記憶する基地局情報である。
移動局装置1は予め、記憶部16に非常送基地局装置2の位置情報と各非常送基地局装置2が使用するチャネル情報を対応付けた「基地局情報」を記憶しておく。基地局情報とは、例えば図9に示すように、複数の非常送基地局装置2を個々に識別する「非常送基地局装置番号」に対し、当該非常送基地局装置2の「位置情報」及び「使用チャネル」を対応付けて構成される情報テーブルである。
そして第三の実施形態による移動局装置1の送信部10は、自装置の位置から所定の範囲内に存在する非常送基地局装置2が使用するチャネルについてSB0信号を送信することを特徴としている。
ここで第三の実施形態による移動局装置1のチャネルサーチについて説明する。第三の実施形態による移動局装置1のチャネルサーチは第二の実施形態(図6、図7)と同等である。しかし、チャネルサーチ時のチャネル設定(図6のステップS14)については、全チャネル(“CH1”〜“CH_n”)を対象とはせずに、自装置の位置から所定の範囲内に存在する非常送基地局装置2が使用するチャネルについてのみを対象とする。
具体的には、制御部14は、ステップS14の処理にあたり、まず自装置の位置情報(X、Y)を位置情報取得部15から取得する。そして制御部14は、基地局情報に記憶された各非常送基地局装置2の位置情報と自装置の位置情報を照らし合わせながら、各非常送基地局装置2と自装置との間の距離を算出し、自装置から所定の範囲内に位置する非常送基地局装置2を抽出する。さらに制御部14は、基地局情報に基づいて、当該抽出された非常送基地局装置2が使用するチャネルを参照する。そして制御部14は、送信部10を介して、参照した非常送基地局装置2が使用するチャネルについてSB0信号を送信する。
すなわち、本実施形態による移動局装置1は、自装置から離れた位置に存在する非常送基地局装置2の使用するチャネルについてはチャネルサーチの対象とはせず、自装置の近くに存在する非常送基地局装置2のチャネルについてのみチャネルサーチを実行する、対象チャネル限定機能を有する。なお、チャネルサーチの対象とする非常送基地局装置2は、自装置からの距離が所定値以下のすべての非常送基地局装置2としても良いし、自装置からの距離が近い所定数の非常送基地局装置2としても良い。
このようにすることで、移動局装置1は、GPS機能及び予め記憶しておいた基地局情報に基づいて通信可能と予想される非常送基地局装置2についてのみSB0信号を送信すればよいから、全チャネルについてSB0信号を送信し、受信強度を取得する必要がなくなる。また、チャネルサーチ時のSB0信号の送信に用いるチャネルの順番は、移動局装置1に近い非常送基地局装置2の順としても良いし、単一の非常送基地局装置2に複数のチャネルが割り当てられている場合には、同一の非常送基地局装置2内のチャネルの中では若番から選んでも良いし、ランダムに選んでも良い。
以上、本発明によれば、非常送基地局装置に対し無線通信を可能とするために行うチャネルサーチをより迅速に処理することができる移動局装置を提供することができる。
なお、以上に説明した第三の実施形態では、移動局装置1の制御部14の処理フローが第二の実施形態に基づくものであったが、本実施形態では、制御部14の処理フローが第一の実施形態に基づくものであってもよい。
また第三の実施形態においても第一の実施形態及び第二の実施形態と同様、所定の期間経過ごと以外のタイミングでチャネルサーチを実行しても構わない。
なお、上述の移動局装置1は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した移動局装置1における各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
1、71・・・移動局装置
10、22・・・送信部
11・・・判定部
12・・・チャネル設定部
13、21・・・受信部
14、23・・・制御部
15・・・位置情報取得部
16・・・記憶部
2(2A、2B)・・・非常送基地局装置
72(72A、72B)・・・常送基地局装置
82(82A、82B)・・・非常送基地局装置
100・・・無線通信システム

Claims (9)

  1. 所定のチャネルを使用して所定の同期信号を送信する送信部と、
    定常的には無線信号を送信しない非常送基地局装置から前記同期信号に対する折り返し信号を、前記所定のチャネルにより受信したか否かを判定する判定部と、
    前記折り返し信号を受信した場合には、当該折り返し信号を受信したチャネルを交信用チャネルとして設定するチャネル設定部と、
    を備え、
    前記判定部は、
    前記折り返し信号の受信強度が所定の閾値以上であることを条件に、前記非常送基地局装置から折り返し信号を受信したと判定し、
    前記送信部は、
    前記同期信号に対する前記非常送基地局装置による折り返し信号の送信の次のタイミングで、当該非常送基地局装置が全ての送信を停止することを決定するためのチャネル切替識別子を、前記同期信号に多重して送信する
    ことを特徴とする移動局装置。
  2. 前記送信部は、
    複数のチャネルの各々について前記同期信号を順次送信し、
    前記チャネル設定部は、
    前記同期信号の各々に対する折り返し信号を受信したチャネルの何れか一を交信用チャネルとして設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の移動局装置。
  3. 前記送信部は、
    前記複数の同期信号を順次送信する過程において、
    前記判定部が最初に前記非常送基地局装置から折り返し信号を受信したと判定した場合に、その時点で同期信号の送信を止め、
    前記チャネル設定部は、
    前記折り返し信号を最初に受信したチャネルを交信用チャネルとして設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の移動局装置。
  4. 前記判定部は、
    さらに、前記複数の同期信号に対する折り返し信号の各々の受信強度を記憶し、
    前記チャネル設定部は、
    前記受信強度が最も大きいチャネルを交信用チャネルとして設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の移動局装置。
  5. 自装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記非常送基地局装置の位置情報と、当該非常送基地局装置が使用するチャネルと、を対応付けて記憶した基地局情報を予め記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記送信部は、
    自装置の位置から所定の範囲内に存在する非常送基地局装置が使用するチャネルについて同期信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の移動局装置。
  6. 前記送信部は、
    前記同期信号を、少なくとも所定の期間ごと、所定の移動距離ごとのいずれかのタイミングで送信する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の移動局装置。
  7. 移動局装置が、
    所定のチャネルを使用して所定の同期信号を送信する送信部と、
    前記所定のチャネルを使用して、前記移動局装置に対して定常的には無線信号を送信しない非常送基地局装置から前記同期信号に対する折り返し信号の受信があるか否かを判定する判定部と、
    前記折り返し信号の受信があった場合には、当該折り返し信号を受信したチャネルを交信用チャネルとして設定するチャネル設定部と、
    を備え
    前記送信部は、
    前記同期信号に対する前記非常送基地局装置による折り返し信号の送信の次のタイミングで、当該非常送基地局装置が全ての送信を停止することを決定するためのチャネル切替識別子を、前記同期信号に多重して送信し、
    前記非常送基地局装置が、
    前記同期信号を受信した場合に、当該受信した同期信号が使用したチャネルを用いて折り返し信号を送信する送信部
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  8. 移動局装置が、所定のチャネルを使用して所定の同期信号を送信し、
    前記移動局装置に対して定常的には無線信号を送信しない非常送基地局装置が、前記同期信号を受信した場合に、当該受信した同期信号が使用したチャネルを用いて折り返し信号を送信し、
    前記移動局装置が、前記所定のチャネルを使用して、前記非常送基地局装置から前記同期信号に対する折り返し信号の受信があるか否かを判定し、前記折り返し信号の受信があった場合には、当該折り返し信号を受信したチャネルを交信用チャネルとして設定し、
    前記移動局装置は、更に、
    前記同期信号に対する前記非常送基地局装置による折り返し信号の送信の次のタイミングで、当該非常送基地局装置が全ての送信を停止することを決定するためのチャネル切替識別子を、前記同期信号に多重して送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  9. 移動局装置に対して定常的には空線信号を送信しない非常送基地局装置との通信を確立する移動局装置のコンピュータを、
    所定のチャネルを使用して所定の同期信号を送信する送信手段、
    前記所定のチャネルを使用して、前記非常送基地局装置から前記同期信号に対する折り返し信号の受信があるか否かを判定する判定手段、
    前記折り返し信号の受信があった場合には、当該折り返し信号を受信したチャネルを交信用チャネルとして設定するチャネル設定手段、
    として機能させ
    前記送信手段は、
    前記同期信号に対する前記非常送基地局装置による折り返し信号の送信の次のタイミングで、当該非常送基地局装置が全ての送信を停止することを決定するためのチャネル切替識別子を、前記同期信号に多重して送信する
    ことを特徴とするプログラム。
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