JP6060702B2 - ポリアリレート及びそれを用いた成形品 - Google Patents
ポリアリレート及びそれを用いた成形品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6060702B2 JP6060702B2 JP2013011114A JP2013011114A JP6060702B2 JP 6060702 B2 JP6060702 B2 JP 6060702B2 JP 2013011114 A JP2013011114 A JP 2013011114A JP 2013011114 A JP2013011114 A JP 2013011114A JP 6060702 B2 JP6060702 B2 JP 6060702B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyarylate
- bis
- hydroxy
- acid
- dihydric phenol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
本発明においてポリアリレートとは、二価フェノール成分と芳香族ジカルボン酸成分から得られるポリアリレートであって、具体的にはビスフェノール残基と芳香族ジカルボン酸残基とから構成されている芳香族ポリエステルであり、その製造方法としては界面重合法、溶液重合法、溶融重合法などが公知である。この中で界面重合法で製造されたポリアリレート樹脂は良好な色調と物性を有しているため好ましい。
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−sec−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−エチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−イソプロピルフェニル)プロパンなどが例示される。これらは、2種類以上併用して用いてもよい。また、これらの中でも特に1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−sec−ブチルフェニル)プロパンが好ましい。
Waters社製アライアンスHPLCシステム、
昭和電工株式会社製Shodex805Lカラム2本、
0.25w/v%クロロホルム溶液サンプル、1ml/分クロロホルム溶離液、
254nmのUV検出の条件で測定。
ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)を求めた。
高架式フローテスター(株式会社島津製作所製CFT−500D)を使用して、温度280℃、圧力15.69MPaで、直径1mm×長さ10mmのノズル穴(オリフィス)より流出する溶融樹脂量(単位:×10-2cm3/秒)を測定した。
小型射出成形機((株)新興セルビック製C.Mobile)を用いて、射出圧283MPa、射出速度20mm/秒、ポリアリレートの樹脂温度を320℃、金型温度100℃、320℃で成形できない場合は、樹脂温度360℃、金型温度150℃で厚さ1mmのJIS7号引張ダンベル片を射出成形した。
前記射出成形評価条件で、500ショット射出成形を繰り返した後、金型表面をウエスで拭き取り、付着物の有無を確認した。付着物が確認できなかった場合を○、付着物が確認できた場合を×で評価した。
5w/w%の水酸化ナトリウム水溶液2.3リットルに、ハイドロサルファイト0.5gと1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン(本州化学工業株式会社製、以下OCZと略)296g(1mol)を溶解し、重合触媒としてトリn−ブチルベンジルアンモニウムクロライド2.1gを加え、さらにテレフタル酸クロライド/イソフタル酸クロライド=1/1混合物(東京化成工業製株式会社製)205gとp−ターシャリーブチルフェノール(DIC株式会社製、以下PTBPと略)12gを溶解した塩化メチレン溶液2.7リットルを加えて、約20℃で2時間界面重縮合反応をおこなった。反応終了後、反応液を水相と有機相に分離し、有機相をリン酸で中和し、洗液(水相)の導電率が10μS/cm以下になるまで水洗を繰り返した。得られた重合体溶液を、60℃に保った温水に滴下し、溶媒を蒸発除去して白色粉末状沈殿物を得た。得られた沈殿物を濾過し、105℃、24時間乾燥して、重合体粉末を得た。
OCZを2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン(本州化学工業株式会社製、以下BPCと略)256gに変更した以外は、実施例1と同様に行い、Mw=33700、Mn=8810のポリアリレートを得た。得られたポリアリレートは、実施例1と同様に成形評価を行った。
OCZの代わりに、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−sec−ブチルフェニル)プロパン(本州化学工業株式会社製、以下OSBAと略)238gとビスフェノールA(三菱化学株式会社製、以下BPAと略)68.4gを用いた以外は、実施例1と同様に行い、Mw=36000、Mn=9710のポリアリレートを得た。得られたポリアリレートは、実施例1と同様に成形評価を行った。
OCZの代わりに、OSBA204gとBPC102.4gを用いた以外は、実施例1と同様に行い、Mw=34300、Mn=8650のポリアリレートを得た。得られたポリアリレートは、実施例1と同様に成形評価を行った。
OCZを177.6gに変更し、さらにBPC102.4g用いた以外は、実施例1と同様に行い、Mw=36200,Mn=9530のポリアリレートを得た。得られたポリアリレートは、実施例1と同様に成形評価を行った。
OCZをBPA228gに変更した以外は、実施例1と同様に行い、Mw=39600、Mn=12300のポリアリレートを得た。得られたポリアリレートは、実施例1と同様に成形評価を行ったが、320℃では射出成形できなかったため、360℃条件で射出成形を行った。
OCZをBPZ268gに変更した以外は、実施例1と同様に行い、Mw=29100,Mn=5640のポリアリレートを得た。得られたポリアリレートは、実施例1と同様に成形評価を行ったが、Q値測定はほとんど樹脂が流れず、時間に対する流出量の傾きがほとんど無かったため検出せず(ND)とした。また、320℃では射出成形できなかったため、360℃条件で射出成形を行ったが、360℃条件でも金型に樹脂を充填には至らず、500ショット射出成形は出来なかった。
Claims (7)
- 二価フェノール成分と芳香族ジカルボン酸成分から得られるポリアリレートであって、二価フェノール成分として一般式(A)で表される化合物を主原料とし、かつQ値(高架式フローテスターで温度280℃、圧力15.69MPa、直径1mm×長さ10mmのノズル穴より流出する溶融樹脂量)が1×10−2cm3/秒以上であることを特徴とするポリアリレートであって、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定されたポリスチレン換算重量平均分子量が2万以上8万未満である、ポリアリレート。
(式中、R1およびR2は、分岐化してもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。R3およびR4は水素原子、分岐化してもよい炭素数1〜11のアルキル基を表すか、R3およびR4が結合して炭素環を形成してもよい。) - 二価フェノール成分が、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、および2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−sec−ブチルフェニル)プロパンからなる群から選ばれた1種以上である請求項1記載のポリアリレート。
- 前記二価フェノール成分が、ビスフェノールAをさらに含む、請求項2に記載のポリアリレート。
- 前記芳香族ジカルボン酸成分が、テレフタル酸、イソフタル酸、それらの酸クロライドからなる群より選ばれるいずれか一種以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリアリレート。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のポリアリレートを成形してなる成形品。
- 射出成形によって成形される請求項5記載の成形品。
- 押出成形によって成形される請求項5記載の成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013011114A JP6060702B2 (ja) | 2013-01-24 | 2013-01-24 | ポリアリレート及びそれを用いた成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013011114A JP6060702B2 (ja) | 2013-01-24 | 2013-01-24 | ポリアリレート及びそれを用いた成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014141590A JP2014141590A (ja) | 2014-08-07 |
JP6060702B2 true JP6060702B2 (ja) | 2017-01-18 |
Family
ID=51423158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013011114A Active JP6060702B2 (ja) | 2013-01-24 | 2013-01-24 | ポリアリレート及びそれを用いた成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6060702B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3781268B2 (ja) * | 2000-10-25 | 2006-05-31 | 三菱化学株式会社 | ポリエステル樹脂及びその製造方法、並びにそれを用いた電子写真感光体 |
JP2006111718A (ja) * | 2004-10-14 | 2006-04-27 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 加熱用ポリエステル樹脂構造体 |
KR101317115B1 (ko) * | 2006-07-21 | 2013-10-11 | 데이진 가부시키가이샤 | 방향족 폴리에스테르 및 그 제조법 |
JP2009035624A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Unitika Ltd | ポリアリレートおよびその製造方法 |
JP2010159366A (ja) * | 2009-01-09 | 2010-07-22 | Unitika Ltd | ポリアリレート樹脂組成物およびそれから得られる成形体 |
-
2013
- 2013-01-24 JP JP2013011114A patent/JP6060702B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014141590A (ja) | 2014-08-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10676566B2 (en) | Polyarylate and molded article using same | |
JP5621811B2 (ja) | 導光板の製造方法 | |
CN102844377B (zh) | 透明阻燃性的芳香族聚碳酸酯树脂组合物及成型品 | |
JP5266639B2 (ja) | 導光板 | |
JP5040224B2 (ja) | 樹脂組成物および樹脂成形体 | |
KR102227160B1 (ko) | 광학 재료용 수지 조성물, 광학 필름 및 액정 표시 장치 | |
JP2014040555A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形体 | |
JP6525087B2 (ja) | ポリアリレート及びそれを用いた成形品 | |
JP5073939B2 (ja) | 導光板 | |
JP6060702B2 (ja) | ポリアリレート及びそれを用いた成形品 | |
JP2016079276A (ja) | ポリカーボネート樹脂、及びそれを用いて形成されたシート、フィルム及び熱成形体 | |
TWI693243B (zh) | 分枝聚碳酸酯樹脂及其製造方法 | |
JP5317564B2 (ja) | オルガノシロキサン共重合樹脂 | |
JP5344861B2 (ja) | オルガノシロキサン共重合樹脂 | |
JPWO2017150276A1 (ja) | ポリカーボネート樹脂及びその製造方法 | |
JP5080017B2 (ja) | 帯電防止耐熱性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JP6060701B2 (ja) | ポリアリレート及びそれを用いた成形品 | |
JPWO2016158844A1 (ja) | 導光板用成形体 | |
JP2007114453A (ja) | 導光板 | |
JP2006131885A (ja) | 耐熱帯電防止ポリカーボネート樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151016 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160830 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161026 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161128 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6060702 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |