JP6059623B2 - 免震クリアランス用床板垂直可動装置 - Google Patents
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Description
免震建物40は、例えば、基礎と上部構造との間に免震用のゴム支承が据え付けられた建物からなる。図1においては、免震建物40と、地盤(以後、本明細書において、同義で固定側、地球側とも称する。)50と、を連絡するように設けられた免震クリアランス用床板垂直可動装置10(以下、簡略のために床板垂直可動装置10と記す。)の全体図が示されている。免震建物40の周囲には、地震時に免震建物40が地盤50に接触しないように、地盤50との間の隙間である、いわゆる免震クリアランス15が設けられている。本発明の実施形態に係る免震クリアランス用床板垂直可動装置10では、後述するデッキプレート20で免震クリアランス15を覆い塞ぐことにより、地盤50側と免震建物40内との間の通路を確保するものである。なお、免震建物40の端部及び地盤50の端部には、免震建物40の床面及び地盤50面から一段下がった、床板垂直可動装置10を収容するための段落ち部40b、50bが形成されている。床板垂直可動装置10は、通常時、これらの段落ち部40b、50bに設置され収容されている。
床板垂直可動装置10は、免震クリアランス15を塞いで歩行者等の通行路となる、床板として機能するデッキプレート20と、このデッキプレート20を上昇、下降させる昇降装置30と、デッキプレート20の水平方向の動きを制限する水平固定ピン60とを備えている。なお、図1(a)においては、昇降装置30及び段落ち部40b、50bを表現するために、デッキプレート20の一部の図示を省略している。
図3(a)に示すように、通常時に、デッキプレート支持材34はデッキプレート20等の自重により押し下げられた状態にある。スライド軸32は、ガイド溝34bの上端に位置しているため、これ以上デッキプレート支持材は斜め下方に押し下げられることはない。この状態から、デッキプレート支持材34の先端が後方に向けて押圧されると、デッキプレート支持材34はストッパ33に沿って斜め上方にせり上がるとともに、スライド軸32はガイド溝34bの上端から中央部分にまで移動する(図3(b))。図3(b)の状態から、さらにデッキプレート支持材34の先端が側壁50aによって後方に向けて押圧されると、デッキプレート支持材34はさらに斜め上方にせり上がる。このように、デッキプレート支持材34の先端が後方に向けて押圧されることにより、デッキプレート支持材34を斜め45度の方向に所定量移動させることができる。なお、デッキプレート支持材34はの高さ分だけ上昇するが、その高さ以上では側壁50aからの押圧力が伝わらないので、デッキプレート支持材34は上昇することはない。その後、図3(c)の状態からデッキプレート支持材34に前方からの押圧がなくなると(側壁50aとの接触が解かれると)、デッキプレート支持材34は自重により斜め下方に押し下げられ、図3(a)の状態に復帰する。
図1(b)に示すように、水平固定ピン60は、例えば普通ボルトから構成されており、免震建物40に形成されたピン穴40c及びデッキプレート20に形成されたピン孔(不図示)に連通されている。免震建物40に形成されたピン穴40cの径は、水平固定ピン60の径よりも大きい。そのため、水平固定ピン60はピン穴40cに抜き差し自在となっている。また、水平固定ピン60の首下長さLは、デッキプレート20が上下方向に移動可能な長さ以上が確保されている。そのため、デッキプレート20の上下方向の移動により水平固定ピン60が抜け落ちることはない。このような構成とすることで、デッキプレート20は、固定ピンがピン穴40cに引っ掛ることより水平方向の移動が拘束される一方、上下方向の移動は可能である。
次に、第2発明の実施形態として、床板垂直可動装置100の構成について図7を参照して説明する。
この実施形態は、免震建物40と地盤50の間の開口幅が大きい(例えば600mm以上)場合に、昇降装置130をデッキプレート120の下面に取り付けるようにしたことを特徴とする。開口幅に合わせてデッキプレート支持材が長くなると、第1発明の昇降装置では、デッキプレート支持材の地盤側が片持ち状態となるおそれがある。第2発明の床垂直可動装置は、そのような問題を解消できる構成となっている。以下、実施形態としての床板垂直可動装置100の構成について、図7を参照して説明する。
床板垂直可動装置100は、第1発明の実施形態と同じく、免震クリアランス15(図1)を塞いで歩行者等の通行路となる、床板として機能するデッキプレート120と、このデッキプレート120に支持され、デッキプレート120を上昇、下降させる昇降装置130と、デッキプレート120の水平方向の動きを所定範囲でロックするロックプレート133とを備えている。なお、図10においては、デッキプレート120を支持している免震建物40、地盤50を仮想線で示している。
15 免震クリアランス
20,120 デッキプレート(床板)
30,130 昇降装置
31 取付部材
32 スライド軸
33 ストッパ
34,134 デッキプレート支持材
34b ガイド溝
40 免震建物
40b 段落ち部
40c ピン穴
50 地盤
50b 段落ち部
50c 段落ち水平部
60,160 水平固定ピン
121 連結プレート
121a 長孔
130a スライド板
132 吊り軸
133 ロックプレート
141 受け枠
Claims (6)
- 免震建物とその周囲の地盤との間に設けられた免震クリアランスを塞ぐための免震クリアランス用床板垂直可動装置であって、
前記免震建物と地盤とに形成された段落ち部内に収容されるように架設され、前記免震クリアランスを塞ぐ床板と、該床板を下方から支持する床板支持材を有し、前記免震クリアランスを画定する前記免震建物側、前記地盤側の側壁のいずれか一方の側壁に取り付けられた昇降装置とを備え、
前記床板支持材が、地震時に、前記一方の側壁に対向する他方の側壁の移動により水平方向に押圧されることで斜め方向を上方移動するとともに、前記他方の側壁による押圧がなくなると、自重及び前記床板の自重により斜め方向を下方移動するように、前記昇降装置に、前記斜め方向と一致する方向に沿った第1の端面を有するストッパを設け、前記床板支持材に、前記斜め方向と一致する方向に沿った第2の端面を設け、該第2の端面を、前記第1の端面に沿って摺動させ、前記床板支持材の前記斜め方向の上方移動及び下方移動に伴って、前記床板が略水平を保持して上下方向に移動することを特徴とする免震クリアランス用床板垂直可動装置。 - 免震建物とその周囲の地盤との間に設けられた免震クリアランスを塞ぐための免震クリアランス用床板垂直可動装置であって、
前記免震建物と地盤との間に架設され、前記免震クリアランスを塞ぐ床板と、該床板の延長方向に沿って所定範囲にスライド可能に吊持された床板支持材と、該床板支持材のスライドをロックするロック部材とを有する昇降装置とを備え、前記床板支持材は、地震時に、前記床板の移動により水平方向に押圧された際に、前記免震建物側の端面に沿って斜め方向に上方移動するのに伴って前記床板に対して水平スライドしながら上方移動し、前記地盤側の段落ち水平部に乗り上げた以後、前記ロック部材で前記床板に対する水平スライドが抑止され、前記床板と床板支持部材とが一体的に前記地盤側の段落ち水平部を移動することを特徴とする免震クリアランス用床板垂直可動装置。 - 前記床板支持材は、前記斜め方向に沿った端面を有し、該端面が、前記免震建物側の出隅頂点に沿って摺動することで、前記床板支持材が前記斜め方向に沿って上方移動、下方移動することを特徴とする請求項2に記載の免震クリアランス用床板垂直可動装置
- 前記床板の上端が保持され、前記一方の側壁側に形成されたピン受けに挿入された水平固定ピンを更に備え、前記水平固定ピンが前記ピン受けに対して鉛直方向に抜き差し可能に保持されることにより、前記床板は、水平方向に移動することなく鉛直方向のみ移動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の免震クリアランス用床板垂直可動装置。
- 前記床板の先端部は、水平方向に対して角度θの傾きを有する端面を有し、前記前記他方の側壁側に形成された前記段落ち部に前記端面と合致する、前記角度θを有する斜面が形成され、前記床板支持材が前記角度θで、前記斜め方向に上方移動、下方移動することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の免震クリアランス用床板垂直可動装置。
- 前記ロック部材は、前記床板支持材の前記床板に対する水平スライドに伴って吊り軸回りに回動して該床板支持材の一部に係止して、その後のスライド時に前記床板と前記床板支持材とを一体動作させる請求項2に記載の免震クリアランス用床板垂直可動装置。
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