JP6058919B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

本発明は機械室の側壁に通風孔を備えた冷蔵庫に関する。

従来の冷蔵庫は特許文献１に開示されている。この冷蔵庫は外箱と内箱との間に断熱材を充填した断熱箱体を備える。断熱箱体により形成される各貯蔵室の前面は断熱扉により開閉される。断熱箱体の外箱は側面板を有し、断熱箱体の下方には断熱材が充填されて無い側壁を外箱で形成された機械室が設けられる。

機械室内には圧縮機、送風ファン及び補強材が設けられる。圧縮機は冷媒を流通させて冷凍サイクルを運転する。側面板は断熱箱体の側壁の外面を形成するとともに機械室の側壁を形成する。これにより、断熱箱体の下方に機械室を備えた本体部が側面板の下端で支持される。機械室の側壁には側面版に開口した通気孔が設けられる。

送風ファンの駆動により通気孔から機械室に外気が流入し、圧縮機並びに放熱器が冷却される。

補強材は機械室の側壁の後端に上下方向に延びて形成され、断熱箱体の断熱材が充填されていない外箱の下面を支持する。これにより、通気孔の開口により強度が低下する側面板を補強することができる。

特開２０１１−５８６９１号公報

しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、通気孔を開口した側面板の補強のために補強材を設けているので、部品点数が増加して冷蔵庫の製造コストが増加するという問題があった。

本発明は、冷蔵庫の製造コスト上昇を抑制しつつ、機械室内の放熱効果を向上させる事ができる冷蔵庫を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために本発明の冷蔵庫は、貯蔵室を形成する断熱箱体と、前記断熱箱体の下方に設けられるとともに冷凍サイクルを運転する圧縮機を配した機械室と、を備えた冷蔵庫において、前記断熱箱体の側壁の外面を形成する側面板を下方に延出して前記機械室の側壁を形成するとともに前記機械室の側壁に複数の通風孔を設け、前記通風孔の周縁から突出して前記側面板と一体に形成される突出部を有することを特徴とする。

この構成によると、通風孔から外気が機械室内に流入して圧縮機が冷却され、圧縮機の駆動によって冷媒が流通して冷凍サイクルが運転される。突出部は通風孔の周縁から突出して側面板と一体に形成され、断熱材が充填されていない側面板を補強することができる。

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記通風孔をバーリング加工して前記突起部を形成したことを特徴とする。

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、隣接する前記通風孔間の周縁から突出して互いに対向する前記突出部が突出端で連続したＶ字状に形成されることを特徴とする。

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記突出部が上下方向に延びて形成されることを特徴とする。

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記機械室内に左右方向に通風させる送風ファンを備えたことを特徴とする。

本発明によると、断熱箱体の側面板により形成される機械室の側壁に複数の通風孔を設け、通風孔の周縁から突出して側面板と一体に形成される突出部を有する。これにより側面板を容易に補強することができ、冷蔵庫の製造コストの上昇を抑制しつつ、機械室内の放熱効果を向上させる事ができる。

本発明の第１実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図 本発明の第１実施形態の冷蔵庫の機械室を示す斜視図 本発明の第１実施形態の冷蔵庫の側面板を示す斜視図 本発明の第１実施形態の冷蔵庫の側面板を示す水平断面図 本発明の第２実施形態の冷蔵庫の側面板を示す斜視図 本発明の第２実施形態の冷蔵庫の機械室を示す斜視図 本発明の第２実施形態の冷蔵庫の側面板を示す水平断面図

以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図１は第１実施形態の冷蔵庫１を示す側面断面図を示している。冷蔵庫１は外箱２ａと内箱２ｂとの間に断熱材２ｃを充填した断熱箱体２を有する本体部３を備える。断熱箱体２の上部には冷蔵室４が設けられ、冷蔵室４の下方には冷凍室５が設けられる。

冷蔵室４及び冷凍室５の前面は断熱扉４ａ、５ａによりそれぞれ開閉される。断熱箱体２の後方下部には機械室６が設けられる。機械室６には冷凍サイクルを運転する圧縮機３１及び圧縮機３１を冷却する送風ファン１３（図２参照）が配される。

冷凍室５の背後には冷気が流通する冷気通路８が設けられる。冷気通路８には冷凍サイクルの低温部となる冷却器３５が配され、冷却器３５の上方には送風ファン９が配される。送風ファン９の駆動によって、冷気通路８を流通する空気が冷却器３５と熱交換して冷気が生成される。

断熱箱体２の下端の前部にはストッパ−を兼ねたネジ式で高さを調節できる調節足と車輪により構成される脚部１９が設けられる。断熱箱体２の下端の後部には車輪２０が設けられる。断熱箱体２の調節足を回して調節足を上方に上げると、脚部１９の車輪と車輪２０が冷蔵庫１の設置面上を転動して冷蔵庫１を移動させることができる。

図２は機械室６を背面から見た斜視図を示している。断熱箱体２の外箱２ａは側壁の外面を形成する側面板７を有し、側面板７を下方に延出して機械室６の側壁を形成する。これにより、断熱箱体２の下方に機械室６を備えた本体部３が側面板７の下端で支持される。また、機械室６の側壁を形成する側面板７は断熱材が充填されていない。機械室６の側壁になる両側の側面板７の下部には複数の通風孔１１が設けられる。

圧縮機３１は背面から見て左部に配置され、送風ファン１３は背面から見て右部に配置される。送風ファン１３の駆動により、一方の通風孔１１から吸い込んだ外気を左右方向に通風させ、圧縮機３１が冷却される。

図４、図５は側面板７の下部の斜視図、水平断面図を示している。通風孔１１は側面板７にバーリング加工して形成され、通風孔１１の周縁１１ａから突出部１２を形成する。

突出部１２は上下方向に延びて機械室６内に突出するように形成される。突出部１２は通風孔１１上を通る側面板７の上面断面がコ字状に形成される。これにより、通風孔１１を開口した側面板７を突出部１２により補強することができる。

本実施形態によると、断熱箱体２の側面板７により形成される機械室６の側壁に複数の通風孔１１を設け、通風孔１１の周縁１１ａから突出して側面板７と一体に形成される突出部１２を有する。これにより側面板７を容易に補強することができ、冷蔵庫１の製造コストを削減できるとともに、機械室６内の放熱効果を向上させる事ができる。

また、通風孔１１をバーリング加工して突出部１２を形成したため、容易に突出部１２を形成することができる。

また、突出部１２が上下方向に延びて形成されるため、本体部３をより確実に支持できる。

また、機械室６内に左右方向に通風させる送風ファン１３を備えたため、通風孔１１からの外気を吸い込んで、機械室６を冷却することができる。

（第２実施形態）
次に図５〜図７は第２実施形態の冷蔵庫１の側面板７を示す斜視図、斜視図及び水平断面図を示す。説明の便宜上、前述の図１〜図４に示す第１実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。

本実施形態では第１実施形態と異なり突出部１２の形状が異なるが、その他は第１実施形態と同様である。突出部１５は上下方向に延びて形成され、側面板７に対して傾斜する。隣接する通風孔１１間の周縁１１ａから突出した突出部１２は互いに対向して突出端１２ａで連続したＶ字状に形成される。

側面板７は２つの突出部１２により形成されるＶ字状の板を側面板７に溶接して形成される。これにより、側面板７と突出部１２とが一体化され、側面板７が補強される。

突出部１２は突出端１２ａが機械室６に対して外向きになるように配される。これにより、突出部１２による空気抵抗を少なくし、通風孔１１からの外気の流入を円滑に行うことができる。

本実施形態によると、突出部１２を側面板７に設けたので第１実施形態と同様の効果を得ることができる。

また、隣接する通風孔１１間の周縁１１ａから突出して互いに対向する突出部１２が突出端１２ａで連続したＶ字状に形成されるため、突出部１２による空気抵抗を少なくし、通風孔１１からの外気の流入を円滑に行うことができる。

第１、第２実施形態において突出部１２は側面板７の片面でもよい。また、機械室６に送風ファン１３を設けない構成であってもよい。

本発明によると、機械室の側壁に通風孔を備えた冷蔵庫に利用することができる。

１ 冷蔵庫
２ 断熱箱体
２ａ 外箱
２ｂ 内箱
２ｃ 断熱材
３ 本体部
４ 冷蔵室
５ 冷凍室
６ 機械室
７ 側面板
８ 冷気通路
９ 送風ファン
１１ 通風孔
１１ａ 周縁
１２ 突出部
１２ａ 突出端
１３ 送風ファン
３１ 圧縮機
３５ 冷却器

Claims (2)

1. 貯蔵室を形成する断熱箱体と、前記断熱箱体の下方に設けられるとともに冷凍サイクル
   を運転する圧縮機を配した機械室と、を備えた冷蔵庫において、
   前記断熱箱体の側壁の外面を形成する側面板を下方に延出して前記機械室の側壁を形成
   するとともに前記機械室の側壁に複数の通風孔を設け、前記通風孔の周縁から突出して前
   記側面板と一体に形成される突出部を有し、
   隣接する前記通風孔間の周縁から突出して互いに対向する前記突出部が突出端で連続し
   たＶ字状に形成され、
   前記突出部が上下方向に延びて形成されることを特徴とする冷蔵庫。
2. 前記機械室内に左右方向に通風させる送風ファンを備えたことを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫。

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