JP6056444B2 - バーコード読取装置、バーコード読取方法、バーコード読取プログラム及び印字装置 - Google Patents

バーコード読取装置、バーコード読取方法、バーコード読取プログラム及び印字装置 Download PDF

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本発明は、バーコード読取装置、バーコード読取方法、バーコード読取プログラム及び印字装置に関する。
従来、不正・改竄防止のために記録用紙の裏面に一枚ごとに異なるバーコードが印刷されており、表面に旅券等の情報を印刷しながらバーコードを読み取り、その情報を管理している。このバーコードには、印刷位置(バーコード読取開始位置)を検出するためのマーカが付随して設けられており、このマーカを検出後に記録用紙の表面への印刷及びバーコードの読み取りを実施する。
このようなバーコードの読み取りを行う従来のバーコード読取装置は、マーカとバーコードについては、同じセンサで検出を行っている。そのため、マーカとバーコードの区別ができるように、例えば、図4に示すように、バーコードBには一定間隔で白色バー(セパレータバーB3,B5,B7,B9)が含まれるように構成される一方、マーカMはバーコードB上に表れないような幅(太さ)の黒色バーによって構成されている。このように構成されたバーコードを読み取るバーコード読取装置は、記録用紙を搬送しながらセンサの出力値を読み取る。そして、このバーコード読取装置は、例えば、図11に示すように、センサ上をマーカが通過してセンサの出力値Aがマーカを検出するための閾値Tを下回った後、センサの出力値Aがこの閾値Tを下回っている間の記録用紙の搬送量(w1)を判定する。バーコード読取装置は、この搬送量(w1)が所定範囲内(例えば、Wa≦w1≦Wb)にある場合にマーカが通過したと判定するように構成されている。一方で、バーコード読取装置は、例えば、図12に示すように、マーカの検出を行っているときにセンサ上をバーコードBCが通過した場合には、センサ上をバーコードBC中の白色バーWB1が通過したときにセンサの出力値Aが閾値Tを上回るため、センサの出力値Aが閾値Tを下回っている間の記録用紙の搬送量(w2,w3)が所定範囲(Wa)よりも小さく、マーカとして判定が行われないようになっている(例えば、特許文献1)。
特開2006−260396号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、センサの検出性能のバラツキにより、センサによってはセパレータバーがセンサ上を通過したにもかかわらず出力値が閾値を超えない場合がある。具体的には、例えば、図13に示すように、センサ上をバーコードBCが通過して、センサの出力値Aが閾値Tを下回った後、センサ上をバーコードBC中の白色バーWB1が通過すると、センサの出力値Aは上昇する。しかしながら、センサの検出性能によっては、センサの出力値Aが閾値Tを上回らないことがある。その結果、センサの出力値Aが閾値Tを下回っている間の記録用紙の搬送量(w4)が所定範囲内(例えば、Wa≦w4≦Wb)と判定された場合には、これを誤ってマーカとして判定してしまうおそれがある。
本発明の課題は、センサによりバーコード及びマーカを検出する際に、センサによるマーカの誤検出を防止することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載のバーコード読取装置は、
バーコードからの反射光を検出し、検出結果を出力するセンサと、
前記センサの出力から出力値を取得する出力値取得手段と、
前記出力値取得手段によって取得されたセンサの出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する出力値判定手段と、
前記出力値取得手段によって取得されたセンサの出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、前記極大値と前記極小値との差分を導出する差分導出手段と、
前記出力値判定手段によってセンサの出力値が前記予め定められた範囲内にあると判定されたときに、前記差分導出手段によって導出された差分が予め定められた第1の判定値以上であるか否かを判定する差分判定手段と、
前記差分判定手段によって前記差分が前記第1の判定値以上であると判定されたときに、前記センサの出力値が前記予め定められた範囲を超えたと判定するみなし判定手段と、
前記差分判定手段によって前記差分が前記第1の判定値未満であると判定された場合に、前記第1の判定値から所定値だけ減じた第2の判定値と前記差分とを比較し前記差分が前記第2の判定値以上であったときに前記第2の判定値を前記第1の判定値に更新する判定値更新手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項に記載の印字装置は、
請求項1または2に記載のバーコード読取装置を備えた印字装置であって、
バーコードが形成された用紙に発券情報を印字する印字手段と、
前記バーコードに含まれるマーカを検出するマーカ検出手段と、
前記マーカ検出手段によるマーカの検出に基づいて、前記印字手段に前記用紙への前記発券情報の印字を実行させる印字制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、センサによりバーコード及びマーカを検出する際に、センサによるマーカの誤検出を防止することができる。
印字装置の外観について説明する斜視図である。 印字装置の概略構成を示す図である。 印字装置の機能的構成を示すブロック図である 印字装置によって読み取られるバーコードの一例を示す図である。 マーカ検出処理について説明するフローチャートである。 マーカ検出処理について説明するフローチャートである。 セパレータ認識処理について説明するフローチャートである。 セパレータ認識処理について説明するフローチャートである。 バー幅チェック処理について説明するフローチャートである。 センサ出力値の一例を示す図である。 センサ上をマーカが通過したときのセンサ出力値の一例を示す図である。 マーカの検出を行っているときにセンサ上をバーコードが通過したときのセンサ出力値の一例を示す図である。 マーカの検出を行っているときにセンサ上をバーコードが通過したときのセンサ出力値の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態に係るバーコード読取装置としての印字装置20は、図1に示すように、例えば、箱形状に形成された本体部20aを有し、この本体部20aの先端部に印字部26が設けられている。
印字手段としての印字部26は、図2に示すように、ロール軸Rに巻回された記録用紙Pを収容している。記録用紙Pの表面には、発券業務に係る発券情報が記録される。また、記録用紙Pの裏面には、発券の記録管理等に用いるための情報がバーコードの態様で連続的に記録されており、各バーコードはそれぞれ異なる情報を有して形成されている。なお、本実施の形態では、記録用紙Pの裏面にバーコードが記録されているものとしたが、これに限定されず、例えば、記録用紙Pの表面に記録されていてもよい。ロール軸Rは、例えば、ステッピングモータ等のモータに接続されており、モータによって図中矢印方向に回転させることにより、記録用紙Pを印字解像度である1ドットライン単位で搬送することができるようになっている。印字部26は、プリンタ26a備えており、1ドットラインごとに搬送される記録用紙Pの表面に対し、所定の発券情報を記録(印字)することで発券を行う。この発券情報の記録開始位置は、後述するセンサ部28により検出される記録用紙Pの裏面に存在するマーカに基づいて決定され、このマーカ開始位置から次のマーカ開始位置までに対応する記録用紙Pの表面の領域に、発券情報が記録されるようになっている。なお、本実施の形態では、プリンタ26aは、感熱により記録を行うサーマルヘッドとしているが、これに限定されず、例えば、レーザプリンタやインクジェットプリンタ等であってもよい。
印字部26の所定位置には、センサ部28が設けられている。センサ部28は、例えば、フォトカプラ、フォトインタラプタ等の光センサを備えており、記録用紙Pの搬入を検出し、この検出信号をA/D変換したセンサ出力値を後述するCPU21に出力する。また、センサ部28は、このセンサ部28上を通過する記録用紙Pの裏面に記録されたマーカ及びバーコードの白黒パターンによる反射光を検出し、この検出結果をCPU21に出力する。すなわち、CPU21は、センサの出力から出力値を取得する出力値取得手段として機能する。
本体部20aの上面における印字部26の近傍には、横方向に延びた用紙取出部20bが開設されており、プリンタ26aによって発券情報が記録された記録用紙Pの排出を行う。
本体部20aの上面中央には、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等からなる表示部23が設けられており、後述するCPU21から入力された表示データに基づいて表示画面上に画像を表示する。
また、表示部23の下部には、操作部22が設けられている。操作部22は、文字入力キー、数字入力キーその他各種機能に対応付けられたキーを備えたキーボード等を含み、ユーザによるキー操作で押下されたキーに対応する押下信号をCPU21に出力する。
次に、印字装置20の機能的構成について、図3を参照しながら説明する。
印字装置20は、図3に示すように、CPU21、操作部22、表示部23、ROM24、RAM25、印字部26、通信部27、センサ部28等を備えて構成されている。
CPU21は、RAM25の所定領域を作業領域として、ROM24に予め記憶されている各種制御プログラムを実行し、印字装置20を構成する各部の動作を制御する。また、CPU21は、操作部22を介して入力される制御信号に従いながらROM24に記録されたアプリケーションプログラムを読み出し・実行して印字装置20の各種機能を実現するようになっている。
また、CPU21は、センサ部28から出力されるセンサ出力値に基づいて、記録用紙Pの裏面に記録されたマーカを検出すると、印字部26を制御して記録用紙Pの表面に発券情報の印字を行う。すなわち、本実施の形態では、CPU21は、バーコードに含まれるマーカを検出するマーカ検出手段を構成する。また、CPU21は、マーカの検出に基づいて、用紙に発券情報を印字させる印字制御手段を構成する。
また、CPU21は、センサ部28から出力されるセンサ出力値をRAM25に記憶させ、この記憶されたセンサ出力値に基づいてバーコードデータに含まれるデータバー部のデコードを実施する。そして、このデコードした値を、当該バーコードデータの読み取り時に印字した発券情報と対応付けてRAM25に記憶する。
ROM24は、印字装置20に係るシステムプログラムやアプリケーションプログラム、本実施の形態を実現するためのプログラムやデータ等を記憶する。なお、記録用紙Pに記録されたバーコードが予め定められた規約に基づいて構成されている場合、この規約に関する設定データがROM24に記憶されるものとする。
RAM25は、CPU21によって実行される各種プログラム及びこれらプログラムに関わるデータを一時的に記憶するワークエリアを形成する。また、RAM25は、CPU21から出力されるセンサ部28のセンサ出力値を記憶する。また、RAM25は、CPU21から出力されるデータバー部のデコード値と、発券情報とを対応付けて記憶する。
また、RAM25は、CPU21から出力される印字データを一時的に記憶し、CPU21の制御に応じてこの印字データを印字部26に出力する。
CPU21は、RAM25に記憶された印字データを、1ドットラインごとに印字部26に出力させ、ロール軸Rに接続されたモータの動作と同期させてプリンタ26aを発熱させることで1ドットラインの印字を行う。
通信部27は、通信アンテナ、信号処理部、変調部、復調部等を備え、アクセスポイントを介してサーバ装置と通信する無線通信部である。通信部27は、送信情報の信号を信号処理部で処理し、変調部で変調して通信アンテナから電波としてアクセスポイントに送信情報を無線送信する。また、通信部27は、通信アンテナによりアクセスポイントから送信された電波を受信して復調部で復調し、その信号を信号処理部で信号処理して受信情報を取得する。
また、通信部27は、携帯電話通信方式により、基地局を介してサーバ装置と無線通信する無線通信部としてもよい。また、通信部27は、印字装置20を載置するクレードルを介してサーバ装置と有線通信する有線通信部としてもよい。
次に、印字装置20で読み取られるバーコードデータについて、図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、マーカ部Mの後方にバーコードBが記録されており、マーカ部MとバーコードBとの間には、当該マーカ部MとバーコードBとを区分けするためのマージンM1が設けられている。なお、マージンM1の幅は任意に設定できるが、バーコードBに含まれるバーの幅よりも大きいのが好ましい。また、マーカ部Mの幅も任意に設定できるが、バーコードBに含まれるバーの幅よりも大きいことが好ましい。この記録用紙Pは、図中矢印で示した記録用紙搬送方向に搬送されるようになっている。すなわち、マーカ部からストップバーにかけて一方向に搬送される。
バーコードBは、スタートバーB1、データバーB2、セパレータバーB3、データバーB4、セパレータバーB5、データバーB6、セパレータバーB7、データバーB8、パリティバーB9、ストップバーB10を有して構成されている。なお、各バーは均一の固定幅で構成されているものとするが、その幅は任意に設定可能である。また、各バーにおいて、黒色は「0」を、白色は「1」を示している。なおここで、白色とは白色が記録用紙Pに着色された状態、あるいは、記録用紙Pに記録が行われない無着色の状態を含めた意味で用いる。
スタートバーB1は「01」で示されており、ストップバーB10は「10」で示されている。また、このスタートバーB1とストップバーB10との間に、データバーB2「0100」、セパレータバーB3「1」、データバーB4「0000」、セパレータバーB5「1」、データバーB6「0110」、セパレータバーB7「1」、データバーB8「001」、パリティバーB9「1」が配置されている。
本例では、数値データ「64」及び「49」がそれぞれ入力された場合を例示しており、データバーB2及びB4からなるデータバー部(以下、D1という)「01000000」により「64」が、データバーB6及びB8からなるデータバー部(以下、D2という)「0110001」により「49」がそれぞれ示されている。また、各データバー部D1、D2は、マーカ部Mの幅より小さくなるよう、所定のデータ群毎にセパレータバーB3及びB7が挿入されている。セパレータバーB5は、データバー部D1とD2とを区別するために挿入されたセパレータバーであって、入力される数値データの区切毎に挿入されるものとする。
パリティバーB9は、バーコードBに含まれる「0」(黒色バー)の総数が偶数か奇数かを示すものであって、偶数の場合には「1」(白色バー)、奇数の場合には「0」(黒色バー)で表されている。図4においては、スタートバーB1からデータバーB8までのバーについてのパリティコードが導出された場合を示しているため、偶数となり「1」を示す白色バーとなっている。なお、本実施の形態では、スタートバーB1を含めることとしたが、これに限らず、スタートバーB1を除いたデータバーB2〜データバーB8の間のパリティコードに基づいてパリティバーB9を表すこととしてもよい。
本例では、15bitのデータを23個のバーにより表したが、センサ部28の分解能が1.5mmであるような場合、バーコード長は34.5mmとなる。これと比較し、従来のITF規格に準拠したバーコードで同様のデータを表した場合には、75.0mmとなるため、本実施の形態におけるバーコードは50%以下の長さで同データ量を表すことが可能である。
以上のように、本実施の形態では、データバー部の幅が、マーカ部の幅より小さくなるようセパレータバーが置かれるため、データバー部とマーカ部とを明確に区別することが可能となり、誤検出を防止することができる。
次に、図5及び図6を参照しながら、マーカ検出処理について説明する。なお、マーカ検出処理は、CPU21と、ROM24に記憶された所定のプログラムとの協働によるソフトウェア処理により実行される処理である。マーカ検出処理は、例えば、ユーザが操作部22を操作して発券を行う旨の信号が入力されたときに実行される。
まず、CPU21は、図5に示すように、印字部26を制御して記録用紙Pのフィードを開始する(ステップS101)。すなわち、CPU21は、印字部26のモータを駆動してロール軸Rに巻回された記録用紙Pの搬送を行う。
CPU21は、マーカ検出状態を「マーカ待ち」に設定し、黒検出幅を0にリセットする(ステップS102)。
続いて、CPU21は、所定のマーカ検出長だけ記録用紙Pが搬送されたか否かを判定する(ステップS103)。すなわち、CPU21は、マーカを検出する際の最大の紙送り量を超えて記録用紙Pの搬送が行われたか否かを判定する。記録用紙Pの紙送り量は、例えば、モータの回転量によって検出することができる。
CPU21は、マーカ検出長だけ記録用紙Pが搬送されたと判定したときは(ステップS103:Y)、印字部26を制御して記録用紙Pのフィードを停止した後(ステップS104)、所定のエラー処理を実行し(ステップS105)、この処理を終了する。エラー処理は、例えば、表示部23に所定のエラーメッセージを表示したり、警告音を出力する等の処理である。なお、エラー処理を実行しないようにしてもよい。
一方、CPU21は、ステップS103において、マーカ検出長だけ記録用紙Pが搬送されたと判定しないときは(ステップS103:N)、マーカ検出状態が「マーカ待ち」であるか否かを判定する(ステップS106)。CPU21は、マーカ検出状態が「マーカ待ち」であると判定したときは(ステップS106:Y)、黒色バーを検出したか否かを判定する(ステップS107)。黒色バーの検出は、センサ部28から出力されたセンサ出力値が閾値を下回っていることを検出することにより行う。
CPU21は、黒色バーを検出したと判定したときは(ステップS107:Y)、マーカ検出状態を「マーカ検出中」に設定した後(ステップS108)、ステップS103の処理を実行する。一方、CPU21は、黒色バーを検出したと判定しないときは(ステップS107:N)、ステップS108の処理を実行することなく、ステップS103の処理を実行する。
また、CPU21は、ステップS106において、マーカ検出状態が「マーカ待ち」であると判定しないときは(ステップS106:N)、マーカ検出状態が「マーカ検出中」であるか否かを判定する(ステップS109)。CPU21は、マーカ検出状態が「マーカ検出中」であると判定したときは(ステップS109:Y)、黒色バーを検出したか否かを判定する(ステップS110)。CPU21は、黒色バーを検出したと判定したときは(ステップS110:Y)、黒検出幅をインクリメントした後(ステップS111)、セパレータ認識処理を実行する(ステップS112)。ここで、セパレータとは、マーカとバーコードとを区別するためのものであって、バーコードにおいて所定間隔毎に配置されている白色バーである。セパレータ認識処理の詳細な説明については後述する。このように、CPU21は、取得されたセンサの出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する出力値判定手段として機能する。
CPU21は、後述するセパレータ認識フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS113)。CPU21は、セパレータ認識フラグがセットされていると判定したときは(ステップS113:Y)、センサ部28がバーコード上を通過しているとしてマーカ検出状態を「白待ち中」に設定した後(ステップS114)、ステップS103の処理を実行する。一方、CPU21は、セパレータ認識フラグがセットされていると判定しないときは(ステップS113:N)、ステップS114の処理を実行することなく、ステップS103の処理を実行する。
また、CPU21は、ステップS110において、黒色バーを検出したと判定しないときは(ステップS110:N)、黒検出幅がマーカ検出範囲内であるか否かを判定する(ステップS115)。すなわち、CPU21は、黒検出幅を判定することにより、センサ部28からのセンサ出力値が閾値を下回った後、このセンサ出力値が閾値を下回っている間の記録用紙Pの搬送量が所定範囲内であるかについて判定することができる。
CPU21は、黒検出幅がマーカ検出範囲内であると判定しないときは(ステップS115:N)、マーカを検出していないとして、マーカ検出状態を「マーカ待ち」に設定し、黒検出幅を0にリセットした後(ステップS116)、ステップS103の処理を実行する。一方、CPU21は、黒検出幅がマーカ検出範囲内であると判定したときは(ステップS115:Y)、マーカを検出したとして、印字部26を制御して記録用紙Pのフィードを停止した後(ステップS117)、印字指示を待って(ステップS118)、上述したようにして印字処理を行った後(ステップS119)、この処理を終了する。なお、本実施の形態では、記録用紙Pに対する印字を行いながら、センサ部28によるバーコードの読み取りを行う。
また、CPU21は、ステップS109において、マーカ検出状態が「マーカ検出中」であると判定しないときは(ステップS109:N)、図6に示すように、マーカ検出状態が「白待ち中」であるか否かを判定する(ステップS120)。CPU21は、マーカ検出状態が「白待ち中」であると判定したときは(ステップS120:Y)、黒色バーを検出したか否かを判定する(ステップS121)。CPU21は、黒色バーを検出したと判定しないときは(ステップS121:N)、マーカ検出状態を「マーカ待ち」に設定し、黒検出幅を0にリセットした後(ステップS122)、ステップS103の処理を実行する。一方、CPU21は、黒色バーを検出したと判定したときは(ステップS121:Y)、ステップS122の処理を実行することなく、ステップS103の処理を実行する。また、CPU21は、ステップS120において、マーカ検出状態が「白待ち中」であると判定しないときは(ステップS120:N)、ステップS103の処理を実行する。
次に、マーカ検出処理のステップS112において実行されるセパレータ認識処理について、図7及び図8を参照しながら説明する。
まず、CPU21は、図7に示すように、センサ出力値の増減方向が「未決定」であるか否かを判定する(ステップS201)。CPU21は、センサ出力値の増減方向が「未決定」であると判定したときは(ステップS201:Y)、センサ出力値の現在値が前回値よりも大きいか否かを判定する(ステップS202)。CPU21は、センサ出力値の現在値が前回値よりも大きいと判定したときは(ステップS202:Y)、センサ出力値の増減方向を「増加」に設定するとともに、現在値を仮極大値にセットする(ステップS203)。なお、本実施の形態において、センサ出力値の現在値が前回値よりも大きいとの判定が所定回数行われたことを条件としてセンサ出力値の増減方向を「増加」に設定するようにしてもよい。
続いて、CPU21は、仮極小値がセットされているか否かを判定する(ステップS204)。CPU21は、仮極小値がセットされていると判定したときは(ステップS204:Y)、仮極小値を極小値にセットした後(ステップS205)、バー幅チェック処理を実行する(ステップS206)。バー幅チェック処理の詳細については後述する。
一方、CPU21は、ステップS204において、仮極小値がセットされていると判定しないときは(ステップS204:N)、ステップS205の処理を実行することなく、ステップS206の処理を実行する。
続いて、CPU21は、後述するバー認識フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS207)。CPU21は、バー認識フラグがセットされていると判定したときは(ステップS207:Y)、セパレータ認識フラグをセットした後(ステップS208)、センサ出力値の現在値を前回値にセットし(ステップS209)、この処理を終了する。
一方、CPU21は、ステップS207において、バー認識フラグがセットされていると判定しないときは(ステップS207:N)、ステップS208の処理を実行することなく、ステップS209の処理を実行する。
また、CPU21は、ステップS202において、センサ出力値の現在値が前回値よりも大きいと判定しないときは(ステップS202:N)、センサ出力値の現在値が前回値よりも小さいか否かを判定する(ステップS210)。CPU21は、センサ出力値の現在値が前回値よりも小さいと判定したときは(ステップS210:Y)、センサ出力値の増減方向を「減少」に設定するとともに、現在値を仮極小値にセットする(ステップS211)。なお、本実施の形態において、センサ出力値の現在値が前回値よりも小さいとの判定が所定回数行われたことを条件としてセンサ出力値の増減方向を「減少」に設定するようにしてもよい。
続いて、CPU21は、仮極大値がセットされているか否かを判定する(ステップS212)。CPU21は、仮極大値がセットされていると判定したときは(ステップS212:Y)、仮極大値を極大値にセットした後(ステップS213)、ステップS206の処理を実行する。一方、CPU21は、仮極大値がセットされていると判定しないときは(ステップS212:N)、ステップS213の処理を実行することなく、ステップS206の処理を実行する。
また、CPU21は、ステップS210において、センサ出力値の現在値が前回値よりも小さいと判定しないときは(ステップS210:N)、ステップS209の処理を実行する。
また、CPU21は、ステップS201において、センサ出力値の増減方向が「未決定」であると判定しないときは(ステップS201:N)、図8に示すように、センサ出力値の増減方向が「増加」であるか否かを判定する(ステップS214)。CPU21は、センサ出力値の増減方向が「増加」であると判定したときは(ステップS214:Y)、センサ出力値の現在値が前回値よりも小さいか否かを判定する(ステップS215)。CPU21は、センサ出力値の現在値が前回値よりも小さいと判定したときは(ステップS215:Y)、センサ出力値の増減方向を「未決定」に設定した後、ステップS209の処理を実行する。
一方、CPU21は、センサ出力値の現在値が前回値よりも小さいと判定しないときは(ステップS215:N)、センサ出力値の現在値が仮極大値よりも大きいか否かを判定する(ステップS217)。CPU21は、センサ出力値の現在値が仮極大値よりも大きいと判定したときは(ステップS217:Y)、この現在値を仮極大値にセットした後(ステップS218)、ステップS209の処理を実行する。一方、CPU21は、センサ出力値の現在値が仮極大値よりも大きいと判定しないときは(ステップS217:N)、ステップS218の処理を実行することなく、ステップS209の処理を実行する。
また、CPU21は、ステップS214において、センサ出力値の増減方向が「増加」であると判定しないとき、すなわち、センサ出力値の増減方向が「減少」であるときは(ステップS214:N)、センサ出力値の現在値が前回値よりも大きいか否かを判定する(ステップS219)。CPU21は、センサ出力値の現在値が前回値よりも大きいと判定したときは(ステップS219:Y)、センサ出力値の増減方向を「未決定」に設定した後、ステップS209の処理を実行する。
一方、CPU21は、センサ出力値の現在値が前回値よりも大きいと判定しないときは(ステップS219:N)、センサ出力値の現在値が仮極小値よりも小さいか否かを判定する(ステップS221)。CPU21は、センサ出力値の現在値が仮極小値よりも小さいと判定したときは(ステップS221:Y)、この現在値を仮極小値にセットした後(ステップS222)、ステップS209の処理を実行する。一方、CPU21は、センサ出力値の現在値が仮極小値よりも小さいと判定しないときは(ステップS221:N)、ステップS222の処理を実行することなく、ステップS209の処理を実行する。
次に、セパレータ認識処理のステップS206において上述したバー幅チェック処理について、図9を参照しながら説明する。
まず、CPU21は、固定幅チェックモードであるか否かを判定する(ステップS301)。本実施の形態では、固定幅チェックモードと可変幅チェックモードとをユーザによって予め選択することができるようになっている。ここで、固定幅チェックモードは、後述するように、極大値と極小値との差分がバー認識幅以上であるか否かを判定する際に、このバー認識幅を固定のものとするためのモードである。一方、可変幅チェックモードは、バー認識幅を後述する条件に応じて可変とするためのモードである。
CPU21は、固定幅チェックモードであると判定したときは(ステップS301:Y)、上述のようにしてセットされた極大値と極小値との差分を求め、この差分が固定バー認識幅以上であるか否かを判定する(ステップS302)。CPU21は、極大値と極小値との差分が固定バー認識幅以上であると判定したときは(ステップS302:Y)、バー認識フラグをセットした後(ステップS303)、この処理を終了する。一方、極大値と極小値との差分が固定バー認識幅以上であると判定しないとき、すなわち、極大値と極小値との差分が固定バー認識幅よりも小さい場合には(ステップS302:N)、ステップS303の処理を実行することなく、この処理を終了する。このように、CPU21は、出力値取得手段によって取得されたセンサの出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、極大値と極小値との差分を算出する差分算出手段として機能する。また、CPU21は、出力値判定手段によってセンサの出力値が予め定められた範囲内になると判定したときに、差分算出手段によって算出された差分が予め定められた判定値以上であるか否かを判定する差分判定手段として機能する。また、CPU21は、差分判定手段によって差分が判定値以上であると判定したときに、センサの出力値が予め定められた範囲を超えたと判定するみなし判定手段として機能する。
また、CPU21は、ステップS301において、固定幅チェックモードであると判定しないとき、すなわち、可変幅チェックモードである場合は(ステップS301:N)、極大値と極小値との差分が可変バー認識幅以上であるか否かを判定する(ステップS304)。CPU21は、極大値と極小値との差分が可変バー認識幅以上であると判定したときは(ステップS304:Y)、ステップS303の処理を実行する。なお、可変バー認識幅は、最初は固定バー認識幅と同じ値に設定されているものとするが、異なっていてもよい。
一方、CPU21は、極大値と極小値との差分が可変バー認識幅以上であると判定しないとき、すなわち、極大値と極小値との差分が可変バー認識幅よりも小さい場合には(ステップS304:N)、可変バー認識幅の90%にあたる値が固定バー認識幅の50%にあたる値以上であるか否かを判定する(ステップS305)。CPU21は、可変バー認識幅の90%にあたる値が固定バー認識幅の50%にあたる値以上であると判定したときは(ステップS305:Y)、極大値と極小値との差分が可変バー認識幅の90%にあたる値以上であるか否かを判定する(ステップS306)。CPU21は、極大値と極小値との差分が可変バー認識幅の90%にあたる値以上であると判定したときは(ステップS306:Y)、可変バー認識幅の値をその90%の値に更新した後(ステップS307)、ステップS303の処理を実行する。このように、CPU21は、判定値を変更する判定値変更手段として機能する。
一方、CPU21は、極大値と極小値との差分が可変バー認識幅の90%にあたる値以上であると判定しないときは(ステップS306:N)、ステップS307の処理を実行することなく、この処理を終了する。
また、CPU21は、ステップS305において、可変バー認識幅の90%にあたる値が固定バー認識幅の50%にあたる値以上であると判定しないときは(ステップS305:N)、この処理を終了する。
このように、本実施の形態では、固定バー認識幅の100%から50%までの間で可変バー認識幅の値を可変することができるので、センサ部28の検出性能のバラツキを効果的に吸収することができるようになる。なお、可変バー認識幅の可変幅については、上述したものに限定されず、例えば、センサの特性に応じて任意に設定することができる。また、可変バー認識幅の値をその90%の値に更新するようにしたが、更新後の値は、例えば、センサの特性に応じて任意に設定することができる。
このように、本実施の形態では、上述したようにして、センサ出力値が閾値を超えない場合であっても、バー(特に、白色バー)を認識することが可能となる。したがって、マーカ検出を行っているときにセンサ部28上をセパレータバーが通過した場合でもこれを確実に認識することが可能となり、バーコードをマーカとして誤検出することを防止することができるようになる。
次に、図10を参照しながら、本実施の形態に係る印字装置20の動作について説明する。図10は、RAM25に記憶された全センサ出力値の一例を示す図である。図10において、Aはセンサ出力値を示し、Tは閾値を示している。すなわち、センサ出力値Aが閾値Tを下回ったときに、CPU21は黒色バーを通過したと認識することができる。一方で、センサ出力値Aが閾値T以上となると、CPU21は白色バーを通過したと認識することができる。そして、センサ出力値Aの上に凸となる変極点が極大値であることを意味し、下に凸となる変極点が極小値であることを意味している。
まず、センサ部28上をマーカが通過すると、センサ出力値Aが減少し、マーカの幅の分だけセンサ出力値Aが閾値Tを下回る。すなわち、CPU21は、閾値Tを下回っている間の記録用紙Pの搬送量(w11)がマーカ検出範囲内と判定されることを条件に、マーカの通過を認識することができる。その後、センサ部28上を白色領域であるマージン上が通過すると、センサ出力値Aが上昇して閾値Tよりも上回る。そして、センサ部28上をバーコードが通過し、バーの色に応じてセンサ出力値Aが増減する。すなわち、センサ部28上を黒色バーが通過することに伴ってセンサ出力値Aが減少し、白色バーが通過することに伴ってセンサ出力値Aが増加することとなる。
このとき、センサ出力値Aが増加傾向である場合には、上述したように、その現在値が仮極大値として随時更新される。その後、センサ出力値Aが変極点に達し、減少傾向となったときに、最後に更新された仮極大値が極大値として設定される。また、センサ出力値Aが減少傾向である場合には、その現在値が仮極小値として随時更新される。その後、センサ出力値Aが変極点に達し、増加傾向となったときに、最後に更新された仮極小値が極小値として設定される。
ここで、例えば、図10に示すように、センサの検出性能により、センサ部28上を黒色バーが通過した後、セパレータバー等の白色バーが通過したときに、センサ出力値Aの極大値Vbが閾値Tを超えない場合がある。従来では、センサ出力値Aが閾値Tを超えない場合には、センサ部28上を黒色バーが通過したと認識してしまうので、その結果、閾値Tを下回っている間の記録用紙Pの搬送量(w12)がマーカ検出範囲内と判定された場合には、マーカを通過したと誤検出してしまうことになる。
本実施の形態では、センサ出力値Aが変極点(例えば、極大値Vb)に達する毎に、直前の極大値Vbと極小値Vaとの差分gを求め、この差分gが上述した固定バー認識幅(可変バー認識幅)よりも大きい場合には、センサ出力値Aが閾値Tを超えていない場合でも、白色バーを通過したと認識させることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、センサ部28は、用紙に形成されたバーコードを光学的に読み取り、読み取った結果を出力する。CPU21は、センサ部28の出力から出力値を取得する。CPU21は、取得されたセンサ部28の出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する。CPU21は、取得されたセンサ部28の出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、極大値と極小値との差分を算出する。CPU21は、センサ部28の出力値が予め定められた範囲内にあると判定したときに、算出された差分が予め定められた固定バー認識幅(可変バー認識幅)以上であるか否かを判定する。CPU21は、差分が固定バー認識幅(可変バー認識幅)以上であると判定したときに、センサ部28の出力値が予め定められた範囲を超えたと判定する。その結果、センサの検出性能にバラツキがあっても、センサ上を白色バーが通過したことを確実に検出することができるようになり、例えば、バーコードをマーカと誤検出してしまうことを防止することができるようになる。
また、本実施の形態では、CPU21は、可変バー認識幅を変更する。その結果、センサの検出特性に応じた値に変更することができる。
また、本実施の形態では、CPU21は、差分が可変バー認識幅以上であると判定しないときに可変バー認識幅の合値を所定量減じ、差分が所定量減じた後の可変バー認識幅以上であるか否かを判定する。CPU21は、差分が所定量減じた後の可変バー認識幅以上であると判定したときに、可変バー認識幅を所定量減じた後の値に変更する。その結果、製品製造時のセンサのキャリブレーションが不要となるため、製造コストが低減できる。また、センサの経年劣化に対応することができるので、製品寿命に優れる。
また、本実施の形態では、印字部26は、バーコードが形成された記録用紙Pに発券情報を印字する。CPU21は、バーコードに含まれるマーカを検出する。CPU21は、マーカの検出に基づいて、印字部26に記録用紙Pへの発券情報の印字を実行させる。その結果、バーコードの読み取りと発券情報の印字とを同時に行うことができる。
なお、上記実施形態における記述内容は、本発明に係るバーコード読取装置の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
また、本実施の形態では、ユーザにより固定幅チェックモードと可変幅チェックモードとを選択可能に構成したが、何れか一方のモードのみ有するものであってもよい。
また、本実施の形態では、印字機能を備えた印字装置20に適用したものであるが、印字機能を備えないものについても適用することができる。
また、本実施の形態では、センサ出力値に応じて可変バー認識幅を可変するように構成されているが、可変バー認識幅をユーザにより任意に変更できるようにしてもよい。
また、本実施形態における固定バー認識幅及び可変バー認識幅はセンサの特性に応じて適宜設定することができる。
また、本実施の形態において、極小値及び極大値が複数保存されたことを条件としてバー幅チェック処理が実行されるように構成してもよい。
また、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
その他、印字装置を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施の形態及び変形例を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態及び変形例に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
用紙に形成されたバーコードを光学的に読み取り、読み取った結果を出力するセンサと、
前記センサの出力から出力値を取得する出力値取得手段と、
前記出力値取得手段によって取得されたセンサの出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する出力値判定手段と、
前記出力値取得手段によって取得されたセンサの出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、前記極大値と前記極小値との差分を算出する差分算出手段と、
前記出力値判定手段によってセンサの出力値が前記予め定められた範囲内にあると判定したときに、前記差分算出手段によって算出された差分が予め定められた判定値以上であるか否かを判定する差分判定手段と、
前記差分判定手段によって前記差分が前記判定値以上であると判定したときに、前記センサの出力値が前記予め定められた範囲を超えたと判定するみなし判定手段と、
を備えたことを特徴とするバーコード読取装置。
<請求項2>
前記判定値を変更する判定値変更手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のバーコード読取装置。
<請求項3>
前記差分判定手段は、前記差分が前記判定値以上であると判定しないときに該判定値を所定量減じ、前記差分が所定量減じた後の判定値以上であるか否かを判定し、
前記判定値変更手段は、前記差分判定手段によって前記差分が所定量減じた後の判定値以上であると判定したときに、前記判定値を該所定量減じた後の判定値に変更することを特徴とする請求項2に記載のバーコード読取装置。
<請求項4>
用紙に形成されたバーコードをセンサで光学的に読み取り、読み取った結果を出力する読取工程と、
前記センサの出力から出力値を取得する出力値取得工程と、
前記出力値取得工程において取得されたセンサの出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する出力値判定工程と、
前記出力値取得工程において取得されたセンサの出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、前記極大値と前記極小値との差分を算出する差分算出工程と、
前記出力値判定工程においてセンサの出力値が前記予め定められた範囲内にあると判定したときに、前記差分算出工程において算出された差分が予め定められた判定値以上であるか否かを判定する差分判定工程と、
前記差分判定工程において前記差分が前記判定値以上であると判定したときに、前記センサの出力値が前記予め定められた範囲を超えたと判定するみなし判定工程と、
を含むことを特徴とするバーコード読取方法。
<請求項5>
前記判定値を変更する判定値変更工程をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のバーコード読取方法。
<請求項6>
前記差分判定工程は、前記差分が前記判定値以上であると判定しないときに該判定値を所定量減じ、前記差分が所定量減じた後の判定値以上であるか否かを判定し、
前記判定値変更工程は、前記差分判定工程において前記差分が所定量減じた後の判定値以上であると判定したときに、前記判定値を該所定量減じた後の判定値に変更することを特徴とする請求項5に記載のバーコード読取方法。
<請求項7>
コンピュータに、
用紙に形成されたバーコードをセンサで光学的に読み取り、読み取った結果を出力する読取機能と、
前記センサの出力から出力値を取得する出力値取得機能と、
前記出力値取得機能によって取得されたセンサの出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する出力値判定機能と、
前記出力値取得機能によって取得されたセンサの出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、前記極大値と前記極小値との差分を算出する差分算出機能と、
前記出力値判定機能によってセンサの出力値が前記予め定められた範囲内にあると判定したときに、前記差分算出工程において算出された差分が予め定められた判定値以上であるか否かを判定する差分判定機能と、
前記差分判定機能によって前記差分が前記判定値以上であると判定したときに、前記センサの出力値が前記予め定められた範囲を超えたと判定するみなし判定機能と、
を実現させるバーコード読取プログラム。
<請求項8>
前記コンピュータに、前記判定値を変更する判定値変更機能をさらに実現させることを特徴とする請求項7に記載のバーコード読取プログラム。
<請求項9>
前記差分判定機能は、前記差分が前記判定値以上であると判定しないときに該判定値を所定量減じ、前記差分が所定量減じた後の判定値以上であるか否かを判定し、
前記判定値変更機能は、前記差分判定機能によって前記差分が所定量減じた後の判定値以上であると判定したときに、前記判定値を該所定量減じた後の判定値に変更することを特徴とする請求項8に記載のバーコード読取プログラム。
<請求項10>
請求項1〜3の何れか一項に記載のバーコード読取装置を備えた印字装置であって、
バーコードが形成された用紙に発券情報を印字する印字手段と、
前記バーコードに含まれるマーカを検出するマーカ検出手段と、
前記マーカ検出手段によるマーカの検出に基づいて、前記印字手段に前記用紙への前記発券情報の印字を実行させる印字制御手段と、
を備えたことを特徴とする印字装置。
20 印字装置
21 CPU
26 印字部
28 センサ部

Claims (10)

  1. バーコードからの反射光を検出し、検出結果を出力するセンサと、
    前記センサの出力から出力値を取得する出力値取得手段と、
    前記出力値取得手段によって取得されたセンサの出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する出力値判定手段と、
    前記出力値取得手段によって取得されたセンサの出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、前記極大値と前記極小値との差分を導出する差分導出手段と、
    前記出力値判定手段によってセンサの出力値が前記予め定められた範囲内にあると判定されたときに、前記差分導出手段によって導出された差分が予め定められた第1の判定値以上であるか否かを判定する差分判定手段と、
    前記差分判定手段によって前記差分が前記第1の判定値以上であると判定されたときに、前記センサの出力値が前記予め定められた範囲を超えたと判定するみなし判定手段と、
    前記差分判定手段によって前記差分が前記第1の判定値未満であると判定された場合に、前記第1の判定値から所定値だけ減じた第2の判定値と前記差分とを比較し前記差分が前記第2の判定値以上であったときに前記第2の判定値を前記第1の判定値に更新する判定値更新手段と、
    を備えたことを特徴とするバーコード読取装置。
  2. 前記判定値更新手段は、前記第2の判定値を、次回のバーコードを読み取る際に前記差分判定手段が判定するための前記第1の判定値として予め更新しておくことを特徴とする請求項1に記載のバーコード読取装置。
  3. バーコードからの反射光を検出し、検出結果を出力する検出工程と
    ンサの出力から出力値を取得する出力値取得工程と、
    前記出力値取得工程において取得されたセンサの出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する出力値判定工程と、
    前記出力値取得工程において取得されたセンサの出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、前記極大値と前記極小値との差分を導出する差分導出工程と、
    前記出力値判定工程においてセンサの出力値が前記予め定められた範囲内にあると判定したときに、前記差分導出工程において導出された差分が予め定められた判定値以上であるか否かを判定する差分判定工程と、
    前記差分判定工程において前記差分が前記判定値以上であると判定されたときに、前記センサの出力値が前記予め定められた範囲を超えたと判定するみなし判定工程と、
    前記差分判定工程によって前記差分が第1の判定値未満であると判定された場合に、前記第1の判定値から所定値だけ減じた第2の判定値と前記差分とを比較し前記差分が前記第2の判定値以上であったときに前記第2の判定値を前記第1の判定値に更新する判定値更新工程と、
    を備えたことを特徴とするバーコード読取方法。
  4. 前記判定値更新工程は、前記第2の判定値を、次回のバーコードを読み取る際に前記差分判定工程が判定するための前記第1の判定値として予め更新しておくことを特徴とする請求項3に記載のバーコード読取方法。
  5. コンピュータに、
    センサによりバーコードからの反射光を検出し、検出結果を出力する検出機能と、
    前記センサの出力から出力値を取得する出力値取得機能と、
    前記出力値取得機能によって取得されたセンサの出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する出力値判定機能と、
    前記出力値取得機能によって取得されたセンサの出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、前記極大値と前記極小値との差分を導出する差分導出機能と、
    前記出力値判定機能によってセンサの出力値が前記予め定められた範囲内にあると判定したときに、前記差分導出工程において導出された差分が予め定められた判定値以上であるか否かを判定する差分判定機能と、
    前記差分判定機能によって前記差分が前記判定値以上であると判定されたときに、前記センサの出力値が前記予め定められた範囲を超えたと判定するみなし判定機能と、
    前記差分判定機能によって前記差分が第1の判定値未満であると判定された場合に、前記第1の判定値から所定値だけ減じた第2の判定値と前記差分とを比較し前記差分が前記第2の判定値以上であったときに前記第2の判定値を前記第1の判定値に更新する判定値更新機能と、
    を実現させるバーコード読取プログラム。
  6. 前記判定値更新機能は、前記第2の判定値を、次回のバーコードを読み取る際に前記差分判定機能が判定するための前記第1の判定値として予め更新しておくことを特徴とする請求項5に記載のバーコード読取プログラム。
  7. 請求項1または2に記載のバーコード読取装置を備えた印字装置であって、
    バーコードが形成された用紙に発券情報を印字する印字手段と、
    前記バーコードに含まれるマーカを検出するマーカ検出手段と、
    前記マーカ検出手段によるマーカの検出に基づいて、前記印字手段に前記用紙への前記発券情報の印字を実行させる印字制御手段と、
    を備えたことを特徴とする印字装置。
  8. バーコードからの反射光を検出し、検出結果を出力するセンサの出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する出力値判定手段と、
    前記センサの出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、前記極大値と前記極小値との差分を導出する差分導出手段と、
    前記出力値判定手段によってセンサの出力値が前記予め定められた範囲内にあると判定したときに、前記差分導出手段によって導出された差分が予め定められた第1の判定値以上であるか否かを判定する差分判定手段と、
    前記差分判定手段によって前記差分が前記第1の判定値以上であると判定されたときに、前記センサの出力値が前記予め定められた範囲を超えたと判定するみなし判定手段と、
    前記差分判定手段によって前記差分が前記第1の判定値未満であると判定された場合に、前記第1の判定値から所定値だけ減じた第2の判定値と前記差分とを比較し前記差分が前記第2の判定値以上であったときに前記第2の判定値を前記第1の判定値に更新する判定値更新手段と、
    を備えたことを特徴とするバーコード読取装置。
  9. バーコードからの反射光を検出し、検出結果を出力するセンサの出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する出力値判定工程と、
    前記センサの出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、前記極大値と前記極小値との差分を算出する差分算出工程と、
    前記出力値判定工程においてセンサの出力値が前記予め定められた範囲内にあると判定したときに、前記差分算出工程において算出された差分が予め定められた第1の判定値以上であるか否かを判定する差分判定工程と、
    前記差分判定工程において前記差分が前記第1の判定値以上であると判定されたときに、前記センサの出力値が前記予め定められた範囲を超えたと判定するみなし判定工程と、
    前記差分判定工程によって前記差分が前記第1の判定値未満であると判定された場合に、前記第1の判定値から所定値だけ減じた第2の判定値と前記差分とを比較し前記差分が前記第2の判定値以上であったときに前記第2の判定値を前記第1の判定値に更新する判定値更新工程と、
    を備えたことを特徴とするバーコード読取方法。
  10. コンピュータに、
    バーコードからの反射光を検出し、検出結果を出力するセンサの出力値が予め定められた範囲内にあるか否かを判定する出力値判定機能と、
    前記センサの出力値が極大となったときの極大値と極小となったときの極小値とを取得し、前記極大値と前記極小値との差分を算出する差分算出機能と、
    前記出力値判定機能によってセンサの出力値が前記予め定められた範囲内にあると判定したときに、前記差分算出工程において算出された差分が予め定められた第1の判定値以上であるか否かを判定する差分判定機能と、
    前記差分判定機能によって前記差分が前記第1の判定値以上であると判定されたときに、前記センサの出力値が前記予め定められた範囲を超えたと判定するみなし判定機能と、
    前記差分判定機能によって前記差分が前記第1の判定値未満であると判定された場合に、前記第1の判定値から所定値だけ減じた第2の判定値と前記差分とを比較し前記差分が前記第2の判定値以上であったときに前記第2の判定値を前記第1の判定値に更新する判定値更新機能と、
    を実現させるバーコード読取プログラム。
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