JP6056276B2 - 表示装置および光源制御方法 - Google Patents

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    • H05B45/24Controlling the colour of the light using electrical feedback from LEDs or from LED modules

Description

本発明は、表示装置および光源制御方法に関するものである。
表示装置において、光源を間欠的に点灯(以下、「間欠照明」と称することがある)させて画像を表示する技術が知られている。例えば、1フレームの間に黒画面を挿入することで、使用者が感じる残像を低減し、動画性能の向上を図ることができる(例えば、特許文献1,2参照)。また、アクティブシャッター方式を採用して3D表示を行う表示装置において、例えば右目用の表示画像から左目用の表示画像に切り替える際に、間欠照明により黒表示を行うことで、右目左目のクロストークを効果的に防止可能であることが知られている。
特開2004−302254号公報 特開2004−354717号公報
また、間欠照明は、上述のようにフレーム内に黒画面を挿入する目的で行うほか、単位時間あたりの点灯時間を制御することで、明るさを調節する(調光する)目的においても用いられている。このような調光は、パルス幅変調(Pulse Width Modulation、PWM)調光として知られている。
表示装置において、間欠照明を2つの目的(例えば、黒画像の挿入と調光)で採用する場合、表示装置の駆動を制御する制御部は、各目的に対応する2つの駆動信号を合成して新たな駆動信号(以下、「合成駆動信号」と称することがある)とし、合成駆動信号を用いて光源を制御する。新たな駆動信号の合成は、例えば、2つの駆動信号の論理積演算により行われる。
この場合、2つの駆動信号のうち一方の駆動信号を変更する(例えば、明るさを変更する)には、変更後の駆動信号に応じて、合成駆動信号も変更する必要がある。例えば、制御部が、一方の駆動信号と合成駆動信号との対応関係をルックアップテーブル(LUT)として備え、LUTに従った制御を行うことで実現できるが、この場合、複数のLUTが必要となり、回路負荷を増大させるとともに、設定の変更時間も増大するという課題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、簡易に間欠照明の駆動条件を制御可能な表示装置を提供することを目的とする。また、間欠照明の駆動条件の制御を簡易に行うことが可能な光源制御方法を提供することをあわせて目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様に係る表示装置は、光源と、第1デューティー比を有する第1パルス幅変調信号および前記第1パルス幅変調信号よりも周波数が高い第2パルス幅変調信号を用いて合成パルス幅変調信号を生成し、前記合成パルス幅変調信号を用いて前記光源の発光状態を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記光源の明るさに関する情報と、前記光源のパルス幅変調信号のデューティー比との対応関係に基づいて求められる第2デューティー比に対して、前記第1パルス幅変調信号と、前記第2デューティー比を有するパルス幅変調信号と、を合成して得られる仮想パルス幅変調信号を用いて前記光源を発光させたときに得られる明るさの予想値と、前記光源の明るさに関する情報に基づく明るさの設定値と、の差を補正する補正情報を、前記第1デューティー比と前記第2デューティー比とを用いて演算し、前記補正情報を用いて、前記第2デューティー比を補正し、補正された前記第2デューティー比を、前記第2パルス幅変調信号のデューティー比とする。
本発明の一態様に係る表示装置は、光源と、第1デューティー比を有する第1パルス幅変調信号および前記第1パルス幅変調信号よりも周波数が高い第2パルス幅変調信号を用いて合成パルス幅変調信号を生成し、前記合成パルス幅変調信号を用いて前記光源の発光状態を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記光源の明るさに関する情報と、前記光源のパルス幅変調信号のデューティー比との対応関係に基づいて求められる第2デューティー比に対して、前記第1パルス幅変調信号と、前記第2デューティー比を有するパルス幅変調信号と、を合成して得られる仮想パルス幅変調信号を用いて前記光源を発光させたときに得られる明るさの予想値と、前記光源の明るさに関する情報に基づく明るさの設定値と、の差を、前記第1デューティー比と前記第2デューティー比とを用いて補正し、補正された前記第2デューティー比を、前記第2パルス幅変調信号のデューティー比として求める。
この構成によれば、光源の設定を変更し第2パルス幅変調信号のデューティー比が変わったとしても、光源の明るさに関する情報に応じて補正された第2デューティー比を用いて、得られる画像の明るさを補正することができる。そのため、簡易に間欠照明の駆動条件を制御可能な表示装置を提供することができる。
本発明の一態様においては、前記光源として、第1光源および第2光源を有し、前記制御部は、前記第1光源と前記第2光源とを同条件で発光させたときの光源出力の差を補正する演算を行うことが望ましい。
この構成によれば、装置が備える複数の光源について、発光特性が異なる場合にも、適宜明るさの補正を行うことができるため、特性の異なる複数の光源を同等に扱うことができ、駆動条件を簡易に制御することができる。
本発明の一態様においては、前記第2パルス幅変調信号の周波数が、前記第1パルス幅変調信号の周波数の整数倍であることが望ましい。
この構成によれば、第1パルス幅変調信号および第2パルス幅変調信号の唸り成分となる低周波数の明滅の発生を防止することができる。
本発明の一態様においては、前記制御部は、前記対応関係を示すルックアップテーブルを用い、前記第2デューティー比を求めることが望ましい。
この構成によれば、演算処理が簡略化される。
本発明の一態様においては、前記制御部は、前記予想値と、前記設定値との差を補正する補正情報を、前記第1デューティー比と前記第2デューティー比とを用いて演算し、前記補正情報を用いて、前記第2デューティー比を補正することが望ましい。
この構成によれば、光源の設定を変更し第2パルス幅変調信号のデューティー比が変わったとしても、都度、適切な補正情報を簡単な計算により求めることができ、得られる画像の明るさを補正することができる。
本発明の一態様においては、前記制御部は、前記予想値と、前記設定値との差を補正する補正情報を、前記第1デューティー比と前記第2デューティー比とを用いて演算し、前記補正情報を用いて、前記ルックアップテーブルを補正し、補正された前記ルックアップテーブルを用いて、補正された前記第2デューティー比である前記第2パルス幅変調信号のデューティー比を求めることが望ましい。
この構成によれば、光源明るさ情報が更新されたとしても、補正されたルックアップテーブルを参照することで、補正情報を再計算することなく目的とする第2パルス幅変調信号のデューティー比を容易に求めることができる。
また、本発明の一態様に係る光源制御方法は、第1デューティー比を有する第1パルス幅変調信号および前記第1パルス幅変調信号よりも周波数が高い第2パルス幅変調信号を用いて生成される合成パルス幅変調信号を用い、光源の発光状態を制御する光源制御方法であって、前記光源の明るさに関する情報と、前記光源のパルス幅変調信号のデューティー比との対応関係に基づいて求められる第2デューティー比に対して、前記第1パルス幅変調信号と、前記第2デューティー比を有するパルス幅変調信号と、を合成して得られる仮想パルス幅変調信号を用いて前記光源を発光させたときに得られる明るさの予想値と、前記光源の明るさに関する情報に基づく明るさの設定値と、の差を、前記第1デューティー比と前記第2デューティー比とを用いて補正し、補正された前記第2デューティー比を、前記第2パルス幅変調信号のデューティー比として求める。
この構成によれば、光源の明るさに関する情報に応じて補正されたデューティー比を用いて、容易に得られる画像の明るさを補正することができる。
本実施形態のプロジェクターを示す模式図である。 本実施形態のプロジェクターが有する制御部の構成図である。 本実施形態のプロジェクターのタイミングチャートである。 PWM信号生成部の構成図である。 補正係数を求める演算の過程の例を示したグラフである。 変形例1のプロジェクターのタイミングチャートである。 補正係数を求める演算の過程の例を示したグラフである。 変形例2のプロジェクターのタイミングチャートである。 変形例2のプロジェクターのタイミングチャートである。 変形例2のプロジェクターのタイミングチャートである。 補正係数を求める演算の過程の例を示したグラフである。
以下、図1〜図11を参照しながら、本発明の実施形態に係るプロジェクター(表示装置)について説明する。本実施形態のプロジェクターは、パルス幅変調方式で光源を制御する構成を採用する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
以下の説明において、「光源出力」とは、パルス幅変調を行う際の駆動信号(パルス幅変調信号)における1周期において、パルス幅変調を行わないで所定の電圧で光源を発光させたときに得られる光量を指す。
また、「デューティー比(Duty比)」とは、パルス幅変調信号における1周期あたりのON期間の割合を指す。単位は%である。
また、「明るさ」とは、上記「光源出力」で発光する光源についてパルス幅変調を行って発光させたときに、パルス幅変調信号における1周期で得られる光量を指す。すなわち、「明るさ」とは、パルス幅変調を行う光源から実際に射出される光量のことを指し、1周期における「光源出力」と「Duty比」との積により求められる値である。
また、「光源明るさ情報」とは、光源の明るさに関する情報であり、デューティー比を調整するための情報を指す。
例えば、画像信号に適応して明るさを調整する場合には、「光源明るさ情報」に画像信号の階調値が含まれる。なお「階調値」とは、プロジェクターに入力される画像信号が有する情報であって、表示すべき画像の画素ごとに規定された、画像の明部から暗部までの明るさの段階を示す値である。
また、使用者が、プロジェクターのメニュー画面から明るさを調整する場合には、「光源明るさ情報」に設定された光源の出力値が含まれる。
さらに、使用者が、プロジェクターのメニュー画面からカラーモードを選択する場合には、「光源明るさ情報」に、カラーモードの選択項目毎にあらかじめ設定された明るさの設定値が含まれる。なお「カラーモード」とは、画像の種別や視聴環境等に応じて画質を調整するための選択項目のことを指す。その選択項目としては、例えば、明るい環境での視聴に適する「ダイナミック」や、薄明かりの中での視聴に適する「リビング」、暗い環境下で入力信号に忠実な画像を再現可能な「ナチュラル」、暗い環境下での映画鑑賞に適する「シアター」等がある。使用者は、これらの中から画像や視聴環境等に応じたカラーモードを選択することができる。また、各選択項目において「画像の明るさ」、「コントラスト」、「色の濃さ」、「色合い」、「シャープネス」の各調整項目のパラメーターは数値で表され、所定の範囲内でパラメーターを増減することにより、それぞれの度合いを調整することができる。
階調値やカラーモードで定まる設定値は、乗算により統合され「光源明るさ情報」が求められる。
パルス幅変調を行うプロジェクターにおいては、入力される画像信号の「光源明るさ情報」に基づき「Duty比」を求め、「Duty比」と光源に印加する電圧とを用いてパルス幅変調信号を生成し、パルス幅変調信号を光源に入力することで「光源明るさ情報」により設定された「明るさ」の画像を表示する。本実施形態のプロジェクターでは、詳しくは後述するが、「光源明るさ情報」に基づいて射出される光の「明るさ」と、「光源明るさ情報」に基づいて設定される「明るさ」の設定値との差を補正する制御部を有している。以下、順に説明する。
図1は、本実施形態のプロジェクターを示す模式図である。図に示すように、本実施形態のプロジェクター100は、光源部(光源)1と、光源部1から射出された光を平行化するコリメート光学系2と、コリメート光学系2を透過して射出された光が入射し、この光(入射光)を変調する光変調手段3と、光変調手段3で変調された光を合成し画像光を形成する光路合成素子4と、画像光を投写する投写光学系5と、光源部1および光変調手段3の駆動を制御する制御部(制御手段)6と、を有している。
光源部1は、赤色光を射出する第1光源1Rと、緑色光を射出する第2光源1Gと、青色光を射出する第3光源1Bと、を有している。赤色光、緑色光および青色光は、フルカラー画像を表示するための典型的な要素色の組合せ例である。
第1光源1R、第2光源1Gおよび第3光源1Bは固体光源であり、例えばLED、有機または無機の半導体レーザー素子、または有機EL(エレクトロルミネッセント)素子を用いることができる。また、LEDまたはレーザーと、これらの光源から射出される光を吸収して蛍光を発する蛍光体と、を有する光源装置を用いることもできる。
なお、本実施形態の光源部1は3つの異なる要素色に対応した3つの光源を有するが、光源部1が4つ以上の異なる要素色に対応した光源を有して構成されていてもよく、2つの異なる要素色に対応した光源を有して構成されていてもよい。また、図では、第1光源1Rと、第2光源1Gと、第3光源1Bと、をそれぞれ1つずつ示しているが、各光源は複数の光源が集積された光源アレイであってもよい。
コリメート光学系2は、光源部1から射出された光を平行化し、光変調手段3に向けて射出する。コリメート光学系2は、レンズ、回折素子などの光学素子を1つ用いて構成されていてもよく、複数の光学素子が組み合わされて構成されていてもよい。
なお、コリメート光学系2と光変調手段3との間の光路上には、光路に直交する面内の光量分布を平均化するインテグレーターや、コリメート光学系2から射出された光をP偏光またはS偏光のいずれか一方の偏光状態に揃えて射出する偏光変換素子が配置されていてもよい。
光変調手段3としては、例えば、液晶ライトバルブやDMD(Digital Mirror Device)を用いることができる。図では、光変調手段3は、赤色光を変調する第1液晶ライトバルブ3Rと、緑色光を変調する第2液晶ライトバルブ3Gと、青色光を変調する第3液晶ライトバルブ3Bと、で構成されている。光変調手段3としては、例えば透過型の液晶ライトバルブを採用することができる。液晶ライトバルブは、一対の偏光板とその間に位置した液晶パネルとを含んでおり、制御部6から供給される画像信号に基づいて、光源部1から射出され自身に入射する入射光を、画素ごとに変調する。
光路合成素子4は、ダイクロイックプリズム等により構成される。ダイクロイックプリズムは、4つの三角柱プリズムが互いに貼り合わされた構造になっている。三角柱プリズムにおいて貼り合わされる面は、ダイクロイックプリズムの内面になる。ダイクロイックプリズムの内面に、赤色光が反射し緑色光および青色光が透過するミラー面と、青色光が反射し緑色光および赤色光が透過するミラー面とが互いに直交して形成されている。ダイクロイックプリズムに入射した緑色光は、ミラー面を通ってそのまま射出される。ダイクロイックプリズムに入射した赤色光、青色光は、ミラー面で選択的に反射あるいは透過して、緑色光の射出方向と同じ方向に射出される。
光路合成素子4により合成された光(画像光)は、投写光学系5を介して被投写面に拡大投写される。
図2は、制御部6の構成図である。制御部6は、光源部1および光変調手段3を駆動制御する。外部から制御部6に入力された画像信号には、光変調手段3の駆動信号と光源部の駆動信号とが含まれている。画像信号のうち光変調手段3の駆動信号は、信号処理部61で画質調整、色調整が施された後、液晶駆動部62に入力される。液晶駆動部62は、光変調手段3に駆動信号を供給する。
一方、信号処理部61においては、カラーモードの設定や画像信号に含まれる階調値等を用いて得られる光源明るさ情報から、光源出力および間欠照明のDuty比などが設定され、PWM信号生成部63に入力される。
PWM信号生成部63においては、入力される制御信号(光源出力の値やDuty比)に基づいて各光源(第1光源1R、第2光源1Gおよび第3光源1B)の発光状態を制御するためのPWM信号(パルス幅変調信号)が生成される。生成されるPWM信号は、それぞれ第1光源駆動部64、第2光源駆動部65および第3光源駆動部66を介して、第1光源1R、第2光源1Gおよび第3光源1BにPWM信号を供給される。
ここで、本実施形態のプロジェクター100は、2つの目的で異なる間欠照明を行う構成となっており、PWM信号生成部63に入力される制御信号には、2つの間欠照明に対応して光源の点灯時間を制御する信号が含まれている。例えば、PWM信号生成部63に入力される制御信号は、各光源を間欠的に点灯し黒画像を挿入するための間欠照明に関する情報(間欠点灯情報)と、光源明るさ情報と、を含んでいる。
従来のプロジェクターにおいて、このように2つの間欠照明が混在する場合、間欠点灯情報および光源明るさ情報のそれぞれについてPWM信号が設定される。以下の説明においては、間欠点灯情報に関するPWM信号を第1PWM信号(第1パルス幅変調信号。以下、「PWM1」と称することがある)、光源明るさ情報に関するPWM信号を第2PWM信号(第2パルス幅変調信号。以下、「PWM2」と称することがある)と称する。第2PWM信号は、第1PWM信号よりも高い周波数を有する信号である。第1PWM信号および第2PWM信号は、個別に周波数およびDuty比が設定される。
そして、PWM1とPWM2との論理積により、合成されたPWM信号が求められる。このような処理により合成されたPWM信号を用いて光源を制御すると、以下のような課題が生じる。
図3は、2つの間欠照明を行うプロジェクターのタイミングチャートである。図において、「VSync」は、画像の垂直同期信号である。
「PWM1」は、1フレームFの中の点灯期間FONと、消灯期間FOFFとを制御するPWM信号である。PWM1のDuty比を「第1Duty比(第1デューティー比)」と称することがある。
「PWM2」は、光源から所望の明るさの光を射出させるためのON期間PONと、OFF期間POFFとを制御するPWM信号である。PWM2のDuty比を「第2Duty比」と称することがある。
「PWM1×PWM2」は、PWM1とPWM2とを用いて論理積で求められるPWM信号である。
図では、PWM2の周波数がPWM1の周波数の6倍であることとして示している。PWM2の周波数がPWM1の周波数の整数倍であると、PWM1およびPWM2の唸り成分となる低周波数の明滅の発生を防止することができる。例えば、VSync、PWM1の周波数が120Hzであり、PWM2の周波数が6倍の720Hzである。
図では、PWM1の立上がりエッジと、PWM2の立上がりエッジが同期する構成であることとしている。ただし、PWM1の点灯期間FONは、PWM2の周期P(周波数の逆数)の整数倍とはなっていない構成となってる。
このようなタイミングチャートにおいて、「PWM1×PWM2」の点灯期間FONは、PWM2におけるON期間PONとOFF期間POFFとを3周期分含む期間(図では符号X1で示す)と、期間X1の後に続く、PWM2におけるON期間PONの一部を含む期間(図では符号X2で示す)と、を有している。
すると、「PWM1×PWM2」における点灯期間FONにおいて、期間X1ではPWM2で規定したDuty比の通りのパルス幅変調がなされるのに対し、期間X2ではPWM2で規定したDuty比の通りのパルス幅変調とならない。図3においては、期間X2で常時点灯となっている。その結果、「PWM1×PWM2」の点灯期間FONにおけるDuty比は、PWM2のDuty比と一致しないこととなる。
このため、従来のプロジェクターにおいては、光源明るさ情報に従った画像表示ができなかった。図3の例では、期間X2が常時点灯となっているため、点灯期間FON全体として、PWM2による設定よりも明るい画像を表示してしまうこととなっていた。
このような、PWM2により規定された明るさ(設定値)と、実際に表示する画像の明るさとのズレは、PWM1の点灯期間FONが、PWM2の周期の整数倍とはなっておらず、期間X2に相当する期間が生じているために生じる。すなわち、PWM2のDuty比が、「PWM1×PWM2」の点灯期間FONにおけるDuty比と一致していないことによりに生じる。したがって、PWM1の点灯期間FONが変更されると、期間X2の長さが変わり、上述のように「PWM1×PWM2」を用いた場合に生じる明るさズレのズレ量も変わってしまう。
このように想定される課題に対し、例えば、PWM2により規定された明るさと、実際に表示する画像の明るさとのズレが生じないように、補正されたLUTをPWM1の設定値ごとに用意しておき、上記明るさズレを解消することは可能である。しかし、このように複数のLUTを用意しておく構成は、回路負荷を増大させるとともに、PWM1の設定変更に要する時間を増大させてしまう。
対して、本実施形態のプロジェクター100においては、図2における信号処理部61とPWM信号生成部63において、明るさズレを補正するための補正情報を演算して求めることとしている。
以下、入力される画像信号により、間欠点灯情報としてPWM1の周波数、Duty比および点灯期間FONの長さが与えられることとして、信号処理部61およびPWM信号生成部63による光源制御方法を説明する。
図4は、信号処理部61およびPWM信号生成部63の構成図である。信号処理部61は、第1演算部611と、記憶部612と、補正係数演算部613と、第2演算部614とを有している。また、PWM信号生成部63は、第1PWM信号生成部631と、第2PWM信号生成部632と、第3演算部633と、を有している。
信号処理部61に入力された光源明るさ情報は、第1演算部611に入力される。第1演算部611では、既知の光源出力の値と入力される光源明るさ情報とから、光源のDuty比の仮想値(第2デューティー比)を求める。
本実施形態のプロジェクター100では、記憶部612に、光源出力の値ごとに光源明るさ情報と光源のPWM信号のDuty比との対応関係を示すLUTが記憶されており、第1演算部611では、このLUTに基づいて、光源明るさ情報から第2Duty比を求めることとしている。このような構成により、演算処理が簡略化される。また、記憶部612は、LUTの代わりに光源明るさ情報と光源のDuty比との対応関係を示す関数を記憶していることとしてもよい。
また、用いる光源(第1光源1R、第2光源1Gおよび第3光源1B)は、射出する光の違い、駆動温度や駆動回路の応答特性などの種々の因子の影響を受ける結果、同条件で発光させたときの光源出力の差が異なることがある。記憶部612は、このような差を補正する補正係数をLUTや関数の形で記憶しておき、第1演算部611において補正する演算を行うこととしてもよい。これにより、複数の光源について、発光特性が異なる場合にも、適宜明るさの補正を行うことができるため、特性の異なる複数の光源を同等に扱うことができ、駆動条件を簡易に制御することができる。
補正係数演算部613では、第1Duty比と第2Duty比とを用いて、図3における期間X2の発光により生じる明るさズレ(明るさの予想値と設定値との差)を補正するための補正係数(補正情報)を演算する。
以下、図3の「PWM2」が、上記の第2Duty比を有するパルス幅変調信号を示すものとして説明する。また、図3の「PWM1×PWM2」は、本発明における仮想パルス幅変調信号(仮想PWM)であることとして説明する。
補正係数演算部613では、まず、PWM1と、第2Duty比を有するパルス幅変調信号と、を合成して得られるPWM1×PWM2(仮想PWM)を想定し、「仮想PWMを用いて光源を発光させたときに得られる明るさの予想値と、光源明るさ情報に基づく明るさの設定値との差が最大となるときのDuty比」(以下、変曲点Duty比)と、「明るさのズレ量が最大となるときの明るさ」(以下、変曲点明るさ)と、を求める。
[変曲点Duty比]の演算においては、まず、図3における「点灯期間FONの長さ」(以下、FON長さ)を「PWM2の周期」(以下、PWM2周期)で割った時の余りを求める。この余りは、図3における「期間X2の長さ」(以下、X2長さ)である。この[X2長さ]が、「PWM2の1周期あたりのON期間PONの長さ」(以下、PON長さ)と一致するとき、PWM2のDuty比において生じる明るさのズレ量が最大となる。
[PON長さ]は、[PWM2周期]とPWM2のDuty比との積であることから、「変曲点Duty比」は、[X2長さ](すなわち、[PON長さ])を[PWM2周期]で除した値(下記式(1))として求めることができる。
Figure 0006056276
[変曲点明るさ]の演算においては、まず、「点灯期間FONにおけるPWM2のON期間PONの回数」(以下、ON回数)を求める。[ON回数]は、[FON長さ]を[X2長さ](すなわち、[PON長さ])で除した値(下記式(2))について、整数切り上げした値として求めることができる。なお、[FON長さ]は「PWM1の周期」(以下、PWM1周期)とPWM1のDuty比との積である。
Figure 0006056276
次に、上記式(2)の整数切り上げした値として得られる[ON回数]と、[PON長さ]との積により、「点灯期間FONにおけるON期間PONの総量」(以下、ON総量)が求められる(下記式(3))。
Figure 0006056276
次に、上記式(3)で得られる値を[FON長さ]で除することで、「仮想PWMの点灯期間FONにおけるDuty比」(以下、仮想PWMDuty比)を求めることができる(下記式(4))。
Figure 0006056276
[変曲点明るさ]は、上記式(4)で求められる[仮想PWMDuty比]と、固定値である光源出力との積により、求めることができる(下記式(5))。
Figure 0006056276
次に、補正係数演算部613では、上述のようにして求めた[変曲点Duty比]と[変曲点明るさ]とを用い、補正情報を求める。図5は、補正係数を求める演算の過程の例を示したグラフである。図5は、説明のために示したものであり、補正係数演算部613においてはグラフ化しなくてもよい。
まず、第1演算部611で用いるLUTと同様の、光源明るさ情報とPWM2のDuty比との対応関係について、グラフとして表す。図5(a)は、横軸を規格化した光源明るさ情報、縦軸をPWM2のDuty比としたグラフである。ここでは、明るさとPWM2のDuty比とが、線形のグラフL1で示される関係にあることとする。図5(a)では、グラフL1を破線で示している。
このグラフに、上記計算により求めた[変曲点Duty比](図中、符号a1で表す)と、[変曲点明るさ](図中、符号a2で表す)と、を示す点を描画する。例えば、符号Aで示す点として示される。
次に、符号Aで示す点と原点(0,0%)との間、および符号Aで示す点と(1,100%)の点との間を線形補間し、2つの間欠照明を行う場合の明るさとPWM2のDuty比との対応関係について、グラフを作成する(図5(b))。図5(b)は、横軸を規格化した明るさ、縦軸をPWM2のDuty比としたグラフである。図5(b)では、比較のため、図5(a)で示したグラフL1を重ねて示している。
得られたグラフによれば、明るさとDuty比とが、符号Aで示す点を変曲点とするグラフL2で示される関係にあるものとして示される。図5(b)では、グラフL2を実線で示している。
例えば、符号a2で示す明るさを得ようとして、記憶部612に記憶されたLUT(グラフL1に対応)でPWM2のDuty比を求めると、グラフL1上の点Bに対応するDuty比(図中、符号a3で表す)となる。しかし、符号a3で示されるDuty比で光源を発光させると、グラフL2上の点Cに対応する明るさ(図中、符号a4で表す)となってしまう。
このようにして生じる明るさズレは、符号a3で示されるDuty比を符号a1で示されるDuty比に補正することで解消される。すなわち、符号a3で示されるDuty比を符号a1で示されるDuty比で除した値が、ズレを補正するための補正係数(補正情報)となる。
同様に、全Duty比の範囲において補正係数を求め、Duty比と補正係数との関係を示すグラフを作成する(図5(c))。得られたグラフによれば、グラフL1を用いて求められるDuty比と、得られるDuty比についての補正係数とが、グラフL3で示される関係にあるものとして示される。
補正係数演算部613では、このようにして補正情報を演算する。補正情報の演算に用いるグラフL1で示される対応関係は、記憶部612に記憶されている。また、補正情報の演算に用いる[FON長さ]や[PON長さ]などの値は、PWM1,PWM2の周波数や設定したDuty比などから求められる。したがって、補正係数演算部613においては、入力される画像信号に応じて、その都度、適切な補正情報を簡単な計算により求めることができる。
第2演算部614では、第1演算部611で求めた第2Duty比と、補正係数演算部613で求めた補正係数とを用いて、第2Duty比を補正したDuty比(補正Duty比)を演算して求める。演算は、例えば、第1演算部611で求めた第2Duty比に補正係数を乗ずることにより行うことができる。
第2PWM信号生成部632では、第2演算部614で求めた補正Duty比を用いて、補正Duty比を有するPWM2を生成する。
一方、PWM信号生成部63に入力された間欠点灯情報は、第1PWM信号生成部631に入力される。第1PWM信号生成部631は、間欠点灯情報を用いて第1Duty比を有するPWM1を生成する。
さらに、第3演算部633では、例えばPWM1とPWM2との論理積により、光源を駆動させる合成パルス幅変調信号(合成PWM信号)を生成する。得られた合成PWM信号は、各光源の駆動に用いられる。
本実施形態のプロジェクター100は、以上のような構成となっている。
以上のような構成の表示装置によれば、明るさズレが補正されたLUTをPWM1の設定値ごとに用意することなく、簡易に間欠照明の駆動条件を制御することができる。
また、以上のような構成の光源制御方法によれば、間欠照明の駆動条件の制御が簡易なものとなる。
なお、本実施形態においては、PWM2の周波数がPWM1の周波数の整数倍であることとしたが、これに限らず、例えば、PWM1の立上りエッジに同期してPWM2がリセットされ、PWM1の立上りエッジとPWM2の立上りエッジとが同期する構成であることとしてもよい。
また、本実施形態においては、PWM1とPWM2を予め生成したうえで、論理積により合成PWM信号を生成する構成としたが、これに限らない。例えば、PWM1の立上がりタイミングをトリガーとして、合成PWM信号を生成し、PWM1の立下りタイミングをトリガーとして、合成PWM信号の出力を停止する構成であってもよい。
また、本実施形態においては、明示的に第2演算部614で第2Duty比に補正係数を演算する例を示したが、これに限らない。合成PWM信号を生成する際に生じる明るさの予測値と設定値との差が補正されていればよく、例えば、記憶部612からLUTを参照する際に、あらかじめ補正情報を用いてLUTを補正し、補正されたLUTを用いて補正された第2Duty比、すなわち補正Duty比を求めることとしてもよい。このような構成とすることで、光源明るさ情報が更新された場合であっても、補正されたLUTを参照するだけで、補正情報を再計算することなく容易に補正Duty比を求めることが可能となる。
[変形例]
また、本実施形態においては、PWM1の立上がりタイミングと、PWM2の立上りタイミングとが同期していることとして説明したが、本発明は、PWM1とPWM2との位相関係には限定されない。
[変形例1]
図6は、本実施形態のプロジェクターの第1の変形例におけるタイミングチャートであり、図3に対応する図である。図6において、図3と同じ定義の要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図に示すように、本変形例のプロジェクターにおいては、PWM1の立上がりタイミングと、PWM2の立下がりタイミングとが同期している。この場合、図3で示した構成と異なり、期間X2ではPWM2で規定したDuty比の通りのパルス幅変調とならず常時消灯となる。その結果、点灯期間FONの全体では、PWM2で規定したDuty比の通りのパルス幅変調とはならず、設定よりも暗い画像を表示してしまうこととなる。
そこで、上記実施形態のプロジェクター100と同様に、制御部6が有するPWM信号生成部63において、補正係数を演算する。その際、上記実施形態のプロジェクター100とは異なり、[ON回数]は、[FON長さ]を[X2長さ]で除した値(上記式(2))について、整数切り下げした値として求める。
図7は、変形例1の補正係数を求める演算の過程の例を示したグラフであり、図5(b)(c)に対応する図である。
図7(a)に示すように、本変形例1では、演算の結果として、明るさとPWM2のDuty比との対応関係が、符号Dで示す点を変曲点とするグラフL4で示される関係にあるものとして求められる。図に示すように、グラフL4は上述のグラフL2と異なり上に凸のグラフとなる。
次いで、図7(b)に示すように、全Duty比の範囲において補正係数を求め、Duty比と補正係数との関係を示すグラフを作成する。得られたグラフによれば、グラフL1を用いて求められるDuty比と、得られるDuty比についての補正係数とが、グラフL5で示される関係にあるものとして示される。
変形例1のプロジェクターにおいては、グラフL5として示される補正係数を用い、PWM2を求め、合成PWM信号を生成して、調光を行うことができる。
[変形例2]
図8は、本実施形態のプロジェクターの第2の変形例におけるタイミングチャートであり、図3に対応する図である。図6において、図3と同じ定義の要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
図に示すように、本変形例のプロジェクターにおいては、PWM1の立上がりタイミングおよび立下りタイミングと、PWM2の立上りタイミングおよび立下がりタイミングとがいずれも同期しておらず、位相がずれている。図8では、PWM1の立上りタイミングおよび立下りタイミングにおいて、PWM2はいずれもOFFとなっている。この場合、図3で示した構成と異なり、期間X1の後に続く期間X2の他に、期間1の前に位相ずれに対応した期間X3についても考慮して補正係数を求める。
なお、位相ずれ時間は既知の値であり、期間X3の長さは定数であることとする。
図8のようなタイミングチャートに従って駆動するプロジェクターでは、(1)期間X2の終わり時においてPWM1の立下がりタイミングとPWM2の立下がりタイミングとが一致するとき、および(2)期間X3の始まり時PWM1の立上がりタイミングとPWM2の立下がりタイミングとが一致するとき、において、上述の変曲点に対応する明るさ変化が起こりうる。以下の説明においては、上記(1)に対応する変曲点を「第1変曲点」、上記(2)に対応する変曲点を「第2変曲点」と称することがある。
第1変曲点および第2変曲点に対応する明るさ変化について、図9,10を用いてさらに詳しく説明する。図9,10は、第1変曲点および第2変曲点が生じるときのタイミングチャートの拡大図である。
PWM2のDuty比を100%から徐々に減じていく場合を想定すると、図9,10に示す2つのケースが考えられる。
まず、ケース1として、図9(a)では、PWM2のDuty比=aのときに(2)期間X3の始まり時PWM1の立上がりタイミングとPWM2の立下がりタイミングとが一致している。また、図9(b)では、PWM2のDuty比=b(ただしa>b)のときに(1)期間X2の終わり時においてPWM1の立下がりタイミングとPWM2の立下がりタイミングとが一致している。
また、ケース2として、図10(a)では、PWM2のDuty比=cのときに(1)期間X2の終わり時においてPWM1の立下がりタイミングとPWM2の立下がりタイミングとが一致している。また、図10(b)では、PWM2のDuty比=d(ただしc>d)のときに(2)期間X3の始まり時PWM1の立上がりタイミングとPWM2の立下がりタイミングとが一致している。
ケース1,2のいずれにおいても、上記実施形態のプロジェクター100と同様に、制御部6が有するPWM信号生成部63において、補正係数を演算する。補正係数の演算においては、まず変曲点を求める。
変曲点の座標(明るさ,Duty比)は、以下のようにして求める。
(ケース1)
ケース1について、第2変曲点のDuty比(第2変曲点Duty比)は、図9(a)において符号αで示した部分に着目して求める。すなわち、[第2変曲点Duty比]は、OFF期間POFFの長さ[POFF長さ]が「期間X3の長さ」(以下、X3長さ)と一致するときのDuty比に等しい。[PON長さ]は、[PWM2周期]から[POFF長さ]を引いた値と等しいため、[第2変曲点Duty比]は、下記式(6)で求めることができる。
Figure 0006056276
また、点灯期間FONにおけるDuty比である[仮想PWMDuty比]は、下記式(7)で求めることができる。
Figure 0006056276
この場合、[ON回数]については、点灯期間FONの長さから位相ずれ期間(期間X3)を捨象した長さを基準として、上記式(2)と同様に、下記式(8)の値を整数切り上げして求める。
Figure 0006056276
また、第2変曲点の明るさ(以下、第2変曲点明るさ)は、[仮想PWMDuty比]と光源出力との積であるため、下記式(7)で求めることができる。
Figure 0006056276
なお、式(7)中の[第1変曲点Duty比]は、下記のように求める。
ケース1について、第1変曲点のDuty比(第1変曲点Duty比)は、図9(b)において符号βで示した部分に着目して求める。すなわち、求めるDuty比は、[PON長さ]が期間X2と一致するときのDuty比に等しい。そのため、まず[X2長さ]を下記式(10)の余りとして求め、[第1変曲点Duty比]を下記式(11)により求める。
Figure 0006056276
Figure 0006056276
また、第1変曲点の明るさ(第1変曲点明るさ)は、上記式(2)〜(4)と同様にして求めることができる。
(ケース2)
ケース2について、[第1変曲点Duty比]は、[PON長さ]が[X2長さ]と一致するときのDuty比に等しいため、ケース1における第1変曲点のDuty比の演算と同様に、上記式(10)(11)を用いて求める。
また、[第1変曲点明るさ]は、まず、期間X1,X2におけるON期間PONの総量と、図10(a)において符号γで示す期間X3におけるON期間と、の和に基づいて、合成PWMDuty比を求める(下記式(12)〜(14))。次いで、合成PWMDuty比と光源出力との積により[第1変曲点明るさ]を求める(下記式(15))。式中の[第2変曲点Duty比]については後述する。
Figure 0006056276
Figure 0006056276
Figure 0006056276
Figure 0006056276
なお、[ON回数]については、上記式(8)の値を整数切り上げして求める。
ケース2について、[第2変曲点Duty比]は、[POFF長さ]が[X3長さ]と一致するときのDuty比に等しいため、上記式(6)で求めることができる。
また、[第2変曲点明るさ]は、上記式(2)〜(4)と同様にして求めることができる。
図11は、変形例2の補正係数を求める演算の過程の例を示したグラフであり、図7に対応する図である。まず、上述の演算により求められた第1変曲点および第2変曲点を用い、図11(a)に示すように、(a)2つの変曲点の間、(b)原点(0,0%)と2つの変曲点のち原点に近い点との間、(c)(1,100%)の点と2つの変曲点のうち(1,100%)の点に近い点との間、をそれぞれ線形補間する。これにより、明るさとPWM2のDuty比との対応関係について、符号E1で示す第1変曲点と、符号E2で示す第2変曲点とを有するグラフL6を作成する。
次いで、図11(b)に示すように、全Duty比の範囲において補正係数を求め、Duty比と補正係数との関係を示すグラフを作成する。得られたグラフによれば、グラフL1を用いて求められるDuty比と、得られるDuty比についての補正係数とが、グラフL7で示される関係にあるものとして示される。
変形例2のプロジェクターにおいては、グラフL7として示される補正係数を用い、PWM2を求め、合成PWM信号を生成して、調光を行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上述の実施形態においては、PWM信号が第1光源、第2光源、および第3光源に共通して適用される例を示したが、これに限定されず、各光源に異なるPWM信号を適用できる。例えば、光源明るさ情報とDutyの関係を示すLUTは、各光源の特性に応じて設定することで、調光時にも良好なホワイトバランスを維持することができる。また、カラーモード毎に各光源で異なる明るさを設定することで、所望のホワイトバランスを実現できる。
1…光源部(光源)、1R…第1光源、1G…第2光源、1B…第3光源、2…コリメート光学系、3…光変調手段、4…光路合成素子、5…投写光学系、6…制御部(制御手段)、61…信号処理部、62…液晶駆動部、63…PWM信号生成部、64…第1光源駆動部、65…第2光源駆動部、66…第3光源駆動部、100…プロジェクター、611…第1演算部、612…記憶部、613…補正係数演算部、614…第2演算部、631…第1PWM信号生成部、632…第2PWM信号生成部、633…第3演算部

Claims (6)

  1. 光源と、
    第1デューティー比を有する第1パルス幅変調信号および前記第1パルス幅変調信号よりも周波数が高い第2パルス幅変調信号を用いて合成パルス幅変調信号を生成し、前記合成パルス幅変調信号を用いて前記光源の発光状態を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記光源の明るさに関する情報と、前記光源のパルス幅変調信号のデューティー比との対応関係に基づいて求められる第2デューティー比に対して、
    前記第1パルス幅変調信号と、前記第2デューティー比を有するパルス幅変調信号と、を合成して得られる仮想パルス幅変調信号を用いて前記光源を発光させたときに得られる明るさの予想値と、前記光源の明るさに関する情報に基づく明るさの設定値と、の差を補正する補正情報を、前記第1デューティー比と前記第2デューティー比とを用いて演算し、
    前記補正情報を用いて、前記第2デューティー比を補正し、補正された前記第2デューティー比を、前記第2パルス幅変調信号のデューティー比とする表示装置。
  2. 前記光源として、第1光源および第2光源を有し、
    前記制御部は、前記第1光源と前記第2光源とを同条件で発光させたときの光源出力の差を補正する演算を行う請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第2パルス幅変調信号の周波数が、前記第1パルス幅変調信号の周波数の整数倍である請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記制御部は、前記対応関係を示すルックアップテーブルを用い、前記第2デューティー比を求める請求項1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 記補正情報を用いて、前記ルックアップテーブルを補正し、
    補正された前記ルックアップテーブルを用いて、補正された前記第2デューティー比である前記第2パルス幅変調信号のデューティー比を求める請求項4に記載の表示装置。
  6. 第1デューティー比を有する第1パルス幅変調信号および前記第1パルス幅変調信号よりも周波数が高い第2パルス幅変調信号を用いて生成される合成パルス幅変調信号を用い、光源の発光状態を制御する光源制御方法であって、
    前記光源の明るさに関する情報と、前記光源のパルス幅変調信号のデューティー比との対応関係に基づいて求められる第2デューティー比に対して、
    前記第1パルス幅変調信号と、前記第2デューティー比を有するパルス幅変調信号と、を合成して得られる仮想パルス幅変調信号を用いて前記光源を発光させたときに得られる明るさの予想値と、前記光源の明るさに関する情報に基づく明るさの設定値と、の差を補正する補正情報を、前記第1デューティー比と前記第2デューティー比とを用いて演算し、
    前記補正情報を用いて、前記第2デューティー比を補正し、補正された前記第2デューティー比を、前記第2パルス幅変調信号のデューティー比とする光源制御方法。
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