JP6055450B2 - 着脱ルーフ付き車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体のルーフにルーフ開口部が設けられ、ルーフ開口部にソフトトップが着脱自在に設けられ、ソフトトップでルーフ開口部を覆う着脱ルーフ付き車体構造に関する。
着脱ルーフ付き車体構造として、車体のルーフ開口部に着脱ルーフ(以下、ソフトトップという)が着脱自在に取り付けられた状態で、ソフトトップの前端部(以下、前押付端部という)がルーフ開口部の前シール部材に当接され、ソフトトップの後端部(以下、後押付端部という)がルーフ開口部の後シール部材に当接されるものが知られている。
具体的には、前シール部材に第1シール部および第2シール部が車体前後方向に間隔をおいて配置されている。また、ソフトトップの前押付端部に下部シートやワイヤ部材が設けられている。下部シートは、可撓性を有する幌布で形成されている。
ルーフ開口部にソフトトップが取り付けられた状態で、下部シートがワイヤ部材で下方に引っ張られることにより、下部シートが傾斜状に形成された状態で第1シール部に当接する。これにより、ソフトトップの前押付端部および前シール部材間の密封性が保たれる。同様に、ソフトトップの後押付端部および後シール部材間の密封性が保たれる(例えば、特許文献1参照。)。
特許第5478673号公報
特許文献1の着脱ルーフ付き車体構造は、下部シートが傾斜状に形成された状態で第1シール部に当接されることにより、ソフトトップの前押付端部および前シール部材間の密封性が保たれる。よって、ソフトトップの前押付端部および前シール部材間の密封性を保つために、第1シール部に対する下部シートの押圧力を高めることが好ましい。
しかし、下部シートは可撓性を有する幌布製のシートで形成されている。このため、第1シール部に対する下部シートの押圧力を高める(確保する)ことが難しく、この観点から改良の余地が残されていた。
また、特許文献1の着脱ルーフ付き車体構造は、下部シートが傾斜状に形成された状態で車体前方側から第1シール部に当接される。よって、ソフトトップが移動した場合に、下部シートが第1シール部から離れる方向に移動することが考えられる。
このため、ソフトトップが移動した場合に、第1シール部に対する下部シートの押圧力を好適に保つことが難しく、この観点から改良の余地が残されていた。
本発明は、シール部材およびソフトトップ間の密封性を確保し、かつ、ソフトトップが移動した場合にシール部材およびソフトトップ間の密封性を保つことができる着脱ルーフ付き車体構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体のルーフに設けられたルーフ開口部と、前記ルーフ開口部に着脱自在に設けられて前記ルーフ開口部を覆うソフトトップと、前記ソフトトップに設けられ、前記ルーフ開口部に沿う前記ソフトトップの押付端部を下方に押し付けるワイヤ部材と、前記ルーフ開口部の開口縁部に設けられ、前記ソフトトップの押付端部に当接するシール部材と、を備え、前記シール部材は、前記ワイヤ部材の延長方向に直交する水平方向において離間して配置される第1シール部および第2シール部を備え、前記ソフトトップは、撓性を有し、かつ、前記ルーフ開口部を覆うシートと、該シートの車室側に設けられ、前記シートより剛性の高い材料で形成された補強部材と、該補強部材に前記ワイヤ部材を連結する連結部と、を備え、前記補強部材は、前記第1シール部および前記第2シール部に上方から当接し、前記第1シール部および前記第2シール部を結ぶ方向に沿って、前記第1シール部側の一端から前記第2シール部側の他端まで延びる溝部を備えることを特徴とする。
請求項は、前記溝部は、前記補強部材の上面に設けられる上溝部と、前記補強部材の下面に設けられる下溝部と、を備えることを特徴とする。
請求項は、前記上溝部および前記下溝部は上下方向で重なる位置に設けられることを特徴とする。
請求項は、前記ワイヤ部材は、前記ワイヤ部材の延長方向に直交する水平方向において、前記第1シール部および前記第2シール部間に設けられることを特徴とする。
請求項は、前記連結部は、前記ワイヤ部材の延長方向に直交する方向において前記補強部材の略中間位置に連結されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ルーフ開口部の開口縁部にシール部材を設け、シール部材に第1シール部および第2シール部を備えた。また、第1シール部および第2シール部の両方に補強部材を上方から当接させるようにした。さらに、補強部材をシートより剛性の高い材料で形成した。
よって、剛性の高い補強部材を第1シール部および第2シール部の両方に当接させることができる。これにより、第1シール部や第2シール部に対する補強部材の押圧力(付勢力)を高めることができる。したがって、シール部材および補強部材(すなわち、ソフトトップ)間の密封性を確保することができる。
また、第1シール部および第2シール部の両方に補強部材を上方から当接させるようにした。さらに、補強部材にワイヤ部材を連結し、補強部材でソフトトップを下方に押し付けるようにした。よって、ソフトトップが水平方向(例えば、車体前後方向、車幅方向)へ移動した場合でも、第1シール部や第2シール部に補強部材を良好に当接させた状態に保つことができる。すなわち、第1シール部や第2シール部(すなわち、シール部材)に対する補強部材の押圧力を良好に保つことができる。
これにより、ソフトトップが水平方向へ移動した場合でも、シール部材および補強部材(すなわち、ソフトトップ)間の密封性を確保した状態に保つことができる。
また、補強部材に溝部を備え、溝部を第1シール部および第2シール部を結ぶ方向に沿って補強部材の一端から他端まで延ばした。補強部材の溝部を一端から他端まで延ばすことにより、補強部材を溝部で曲げることができる。
よって、補強部材を丸めるように折り畳むことができる。これにより、ソフトトップを小さく折り畳むことができ、畳んだソフトトップを容易に収納することができる。
また、第1シール部および第2シール部を結ぶ方向に沿って溝部を延ばした。よって、補強部材をワイヤ部材で下方に押し付けた状態において、第1シール部と第2シール部との間で溝部に沿って補強部材が変形することを防止できる。これにより、ワイヤ部材の押付力を補強部材から各シール部に効率よく伝えることができる。
したがって、第1シール部や第2シール部に対する補強部材の押圧力を高め、シール部材および補強部材(すなわち、ソフトトップ)間の密封性を確保できる。
請求項に係る発明では、溝部として上溝部および下溝部を備えた。そして、上溝部を補強部材の上面に設け、下溝部を補強部材の下面に設けた。これにより、補強部材を上溝部および下溝部で上方、下方の両方向に曲げることができ、ソフトトップを折り畳む際の作業性を向上させることができる。
請求項に係る発明では、上溝部および下溝部を上下方向で重なる位置に設けた。これにより、上溝部や下溝部の溝深さ寸法(すなわち、上溝部や下溝部の堀込深さ)を小さく抑えることができ、上溝部や下溝部の加工が容易になる。
また、上溝部および下溝部を上下方向で重なる位置に設けることにより、上溝部および下溝部を形成する部位を少なく抑えることができる。これにより、補強部材の剛性が低下することを抑制でき、ワイヤ部材の押付力を補強部材から第1シール部や第2シール部に効率よく伝えることができる。
請求項に係る発明では、第1シール部および第2シール部間にワイヤ部材を設けた。よって、第1シール部とワイヤ部材との間の距離寸法を小さくでき、かつ、第2シール部とワイヤ部材との間の距離寸法を小さくできる。
これにより、ワイヤ部材の押付力を補強部材から第1シール部および第2シール部の両方に効率よく伝えることができる。
ここで、第1シール部、第2シール部のいずれか一方より外側にワイヤ部材が設けられることが考えられる。この場合、ワイヤ部材の押付力は、補強部材が一方のシール部を支点(回転中心)として他方のシール部から離れる方向に回転する力として補強部材に作用する。このため、他方のシール部に対する補強部材の押圧力を良好に保つことが難しい。
そこで、請求項において、第1シール部および第2シール部間にワイヤ部材を設けた。これにより、ワイヤ部材の押付力を補強部材から第1シール部および第2シール部の両方に効率よく伝えることができる。
請求項に係る発明では、補強部材の略中間位置に連結部を連結させた。この連結部を介してワイヤ部材が補強部材の略中間位置に連結されている。よって、ワイヤ部材の押付力を補強部材の略中間位置に伝え、伝えられた押付力を補強部材の一端および他端に略均一に伝えることができる。
これにより、第1シール部および第2シール部の両方に対する補強部材の押圧力を略均一に確保できる。
本発明に係る着脱ルーフ付き車体構造を示す斜視図である。 図1の着脱ルーフ付き車体構造から着脱ルーフ(ソフトトップ)を外した状態を示す分解斜視図である。 図1の3矢視図である。 図2の着脱ルーフ付き車体構造を車体後方から見た状態を示す斜視図である。 図1の5−5線断面図である。 図5の前シール部材とソフトトップの関係を示す分解斜視図である。 図5の前シール部材からソフトトップを上方に離した状態を示す断面図である。 図5の8部拡大図である。 図2のソフトトップを示す斜視図である。 図6のソフトトップを示す斜視図である。 図1の11−11線断面図であり、大径部の左側近傍で破断した状態を示す。 本発明に係る前シール部材およびソフトトップ間の密封性を第1ストッパ部および第2ストッパ部で確保する例を説明する図である。 本発明に係る前シール部材およびソフトトップ間の密封性を前補強部材で保つ例を説明する図である。 本発明に係る前ワイヤ部材の大径部でソフトトップを押し下げる例を説明する図である。 本発明に係るソフトトップを左右のサイドレール側から丸めるように折り畳む例を説明する図である。 本発明に係るソフトトップを畳んだ状態を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係る着脱ルーフ付き車体構造10について説明する。なお、実施例においては着脱ルーフをソフトトップ30として説明する。
図1、図2に示すように、着脱ルーフ付き車体構造10は、車体11の前両側部11aから車体後方に向けて傾斜状に延出された左右のフロントピラー12と、左右のフロントピラー12間に架け渡されたフロントルーフレール14と、車体11の後両側部11bに設けられたロールバー15と、左フロントピラー12およびロールバー15間に設けられた左サイドドア21と、右フロントピラー12およびロールバー15間に設けられた右サイドドア21(図3参照)とを備えている。
さらに、着脱ルーフ付き車体構造10は、フロントルーフレール14およびロールバー15のリアルーフレール16で形成されたルーフ開口部23と、ルーフ開口部23に設けられたシール手段26と、ルーフ開口部23に着脱自在に設けられたソフトトップ30とを備えている。
フロントルーフレール14およびリアルーフレール16が所定間隔をおいて設けられている。これにより、フロントルーフレール14およびリアルーフレール16で車体11のルーフにルーフ開口部23が形成されている。
ルーフ開口部23は、フロントルーフレール14に形成された前開口縁部(開口縁部)24と、リアルーフレール16に形成された後開口縁部(開口縁部)25とを備えている。
図3、図4に示すように、前開口縁部24および後開口縁部25は車幅方向に延在され、車体前後方向において互いに対向するように設けられている。ルーフ開口部23の前開口縁部24および後開口縁部25にシール手段26が設けられている。
図5に示すように、前開口縁部24の内側端部(すなわち、ルーフ開口部23の内側の端部)24aにフランジ29が設けられている。フランジ29は、前開口縁部24の内側端部24aから上方に延びるように折り曲げられている。
すなわち、前開口縁部24の内側端部24aにフランジ29が上下方向へ延びるように設けられている。フランジ29にシール手段26の保持部46が支持されている。
図3、図4に戻って、シール手段26は、前開口縁部24に設けられた前シール部材(シール部材)27と、後開口縁部25に設けられた後シール部材(シール部材)28とを備えている。
前シール部材27は、ソフトトップ30の前押付端部(押付端部)31に当接することにより、前押付端部31との密封性(密閉性)が確保可能に形成されている。この前シール部材27は前開口縁部24に沿って設けられている。
後シール部材28は、ソフトトップ30の後押付端部(押付端部)32に当接することにより、後押付端部32との密封性が確保可能に形成されている。
なお、後シール部材28は、車体前後方向で前シール部材27と略対称な部材であり、以下、後シール部材28の詳しい説明を省略する。
図5、図6に示すように、前シール部材27は、前開口縁部24に取り付けられるベース部33と、ベース部33の車体前上部33aに設けられた第1シール手段34と、ベース部33の車体後部33bに設けられた保持部46と、保持部46に設けられた第2シール手段37とを備えている。
この前シール部材27は、第1シール手段34と第2シール手段37との間が開口され、かつ、開口が下方に向けて凹むように形成されることにより断面略U字状に形成されている。
第1シール手段34および第2シール手段37は、ソフトトップ30の前ワイヤ部材85(後述する)の延長方向に直交する水平方向において離間した状態に配置されている。
前ワイヤ部材85の延長方向を矢印A−A(すなわち、車幅方向)で示し、前ワイヤ部材85の延長方向に直交する水平方向を矢印B−B(すなわち、車体前後方向)で示す。
第1シール手段34の基部および第2シール手段37の基部間にベース部33が配置され、第1シール手段34および第2シール手段37の各基部がベース部33で一体に連結されている。
第1シール手段34の基部は、前開口縁部24に両面テープで接着されている。
図5、図7に示すように、ベース部33の前端部に第1シール手段34が設けられている。第1シール手段34は、ソフトトップ30に対する密封性を保つ第1シール部35と、第1シール部35の車体後方に隣接して設けられた第1ストッパ部36とを備えている。
第1シール部35は、第1ストッパ部36の車体前方に隣接して設けられている。この第1シール部35は、中空状に形成され、上部35aが第1ストッパ部36の上面36aより上方に設けられている。第1シール部35の上部35aにソフトトップ30(具体的には、前押付端部31)の前縁部(縁部)31aが略水平方向後方から当接して押圧されることにより、上部35aが前下方に変形してソフトトップ30の前縁部31aに対する密封性が保たれる。
第1ストッパ部36は、第1シール部35の車体後方に隣接して設けられ、第1シール部35(特に、上部35a)の下方に配置された上面36aを有する。第1ストッパ部36の上面36aは、ルーフ開口部23の外側(すなわち、車体前方)に向けて下向きに傾斜され、ソフトトップ30の前縁部31aに沿って平坦に形成されている。
ソフトトップ30の前縁部31aが第1ストッパ部36の上面36aに略水平方向後方から当接され、上面36aで所定高さ位置に支持される。
また、保持部46の頂部46cに第2シール手段37が設けられている。第2シール手段37は、ソフトトップ30に対する密封性を保つ第2シール部38と、第2シール部38の車体後方に隣接して設けられた第2ストッパ部39とを備えている。
第2シール部38は、第1シール部35よりルーフ開口部23の内側(すなわち、車体後方側)で、かつ、第2ストッパ部39の車体前方に隣接して設けられている。この第2シール部38は、第1シール部35と同様に中空状に形成され、上部38aが第2ストッパ部39の上面39aより上方に設けられている。
第2シール部38の上部38aにソフトトップ30の前押付端部31が上下方向から当接して押圧されることにより、上部38aが下方に変形してソフトトップ30の前押付端部31に対する密封性が保たれる。
第2ストッパ部39は、第2シール部38の車体後方に隣接して設けられている。この第2ストッパ部39は、第2シール部38(具体的には、上部38a)の下方で、かつ、第1ストッパ部36の上方に配置された上面39aを有する。
第2ストッパ部39の上面39aは、ルーフ開口部23の外側に向けて下向きに傾斜され、かつ、ソフトトップ30の前押付端部31に沿って平坦に形成されている。
ソフトトップ30の前押付端部31が第2ストッパ部39の上面39aに上方から当接され、上面39aで所定高さ位置に支持される。
このように、第1ストッパ部36の平坦な上面36aに前押付端部31の前縁部31aが当接され、第2ストッパ部39の平坦な上面39aに前押付端部31が当接される。よって、ソフトトップ30の自重や、前ワイヤ部材85の引張力により、第1ストッパ部36および第2ストッパ部39の両方で前押付端部31が安定的に支持される。
前押付端部31を安定的に支持することにより、ソフトトップ30の車幅方向中央部に撓みが生じた場合でも、前押付端部31が上下方向に傾くように変位することが防止される。
前押付端部31の傾きを防止することにより、第1シール部35および第2シール部38に対して前押付端部31が偏ることが抑えられる。
これにより、第1シール部35と前押付端部31の前縁部31aとの間の密封性を確保でき、かつ、第2シール部38と前押付端部31との間の密封性を確保できる。すなわち、前シール部材27と前押付端部31との間の密封性を確保することができる。
また、第1シール部35に隣接させて第1ストッパ部36が設けられ、第2シール部38に隣接させて第2ストッパ部39が設けられている。よって、第1ストッパ部36および第2ストッパ部39で前押付端部31を支持することにより、第1シール部35や第2シール部38において前押付端部31に撓みが生じることが防止される。
これにより、第1シール部35や第2シール部38(すなわち、前シール部材27)と前押付端部31との間の密封性を一層確実に確保することができる。
さらに、第2シール部38が第1シール部35よりもルーフ開口部23の内側に配置され、かつ、第2ストッパ部39が第1ストッパ部36よりも上方に配置されている。また、第2ストッパ部39が第1シール部35よりもルーフ開口部23の内側に配置されている。
よって、ソフトトップ30の自重や、前ワイヤ部材85の引張力により前押付端部31の前縁部31aが第1シール部35側に好適に移動させられる(寄せられる)。これにより、第1シール部35と前押付端部31の前縁部31aとの間の密封性を確実に確保することができる。
ここで、第2ストッパ部39の上面39aは、傾斜状の面において、第1ストッパ部36の上面36aと同一面上(すなわち、面一)に形成されている。すなわち、第2ストッパ部39の上面39aおよび第1ストッパ部36の上面36aがルーフ開口部23の外側に向けて下向きに傾斜されている。
よって、ソフトトップ30の自重や、前ワイヤ部材85の引張力により前押付端部31の前縁部31aを第1シール部35側に好適に移動させることができる。
これにより、第1シール部35と前押付端部31の前縁部31aとの間の密封性を一層確実に確保することができる。
特に、第2ストッパ部39の上面39aおよび第1ストッパ部36の上面36aの両方が傾斜されることにより、前押付端部31の前縁部31aを第1シール部35側に一層円滑に移動させることができる。
図6、図8に示すように、ベース部33の車体後部33bに保持部46が設けられ、保持部46がフランジ29に支持されている。保持部46は、第2シール手段37が連結されたゴム製の溝形部47と、溝形部47の内部に埋設された金属製の心材48とを有する。
保持部46は、第1シール手段34側に設けられた外壁46aと、外壁46aよりもルーフ開口部23の内側に設けられた内壁46bと、外壁46aの上端部および内壁46bの上端部を連結する頂部46cとを有する。
この保持部46は、外壁46a、内壁46bおよび頂部46cで断面形状が下向きの溝形状(略U字形状)に形成され、下端部が開口されている。下端部の開口から、保持部46の内部にフランジ29が挿入されることにより、保持部46がフランジ29で支持される。
保持部46の頂部46cに第2シール部38の下部および第2ストッパ部39の下部が連結されている。よって、第2ストッパ部39がフランジ29の上方に配置される。
これにより、ソフトトップ30から第2ストッパ部39に作用する荷重をフランジ29で支えることが可能になり、ソフトトップ30を第2ストッパ部39で確実に支えることができる。
また、保持部46の開口からフランジ29を上向きに挿入させることにより、フランジ29の先端29aを保持部46の頂部46cに下方から当接させることができる。
これにより、ソフトトップ30から第2ストッパ部39に作用する荷重をフランジ29で支えることが可能になり、ソフトトップ30を第2ストッパ部39で一層確実に支えることができる。
頂部46cおよび第2ストッパ部39がストッパ連結部49で連結されている。このストッパ連結部49の車体後方側で、かつ、心材48の頂部48aより上方に凹部49aが形成されている。ストッパ連結部49に凹部49aを形成することにより、頂部46c(特に、心材48の頂部48a)の上方を車体前方に向けて凹ませることができる。
よって、頂部46cの剛性を好適に抑えることが可能になる。これにより、内壁46bが車体後方側に広げ易くなり、保持部46のフランジ29への取付性が向上する。
図1、図2に戻って、ルーフ開口部23にソフトトップ30が着脱自在に設けられている。ルーフ開口部23にソフトトップ30を取り付けることにより、ソフトトップ30でルーフ開口部23が覆われる。
一方、ルーフ開口部23からソフトトップ30を外すことにより、ルーフ開口部23が開放状態に保たれる。
すなわち、ソフトトップ30は、ルーフ開口部23に着脱自在に構成され、可撓性を有する着脱ルーフである。
図2、図6に示すように、ソフトトップ30は、ソフトトップ30の左右の枠部を形成する左右のサイドレール(取付部材)51と、左右のサイドレール51が取り付けられたシート52と、シート52を補強する補強手段53と、シート52を下方に押し付ける押下手段56と、補強手段53に押下手段56を連結する連結手段61と、シート52および補強手段53などを覆う玉縁手段65とを備えている。
このソフトトップ30は、前押付端部31が前開口縁部24に沿わせて車体前方へ向けて湾曲状に形成されている(図3参照)。前押付端部31は、シート52の前部(端部)52e、補強手段53の前補強部材54、連結手段61の前接合部77や後接合部78、および玉縁手段65の前玉縁66で形成されている。
左サイドレール51がフロントルーフレール14の左端部およびリアルーフレール16の左端部間に着脱可能に取り付けられる(架け渡される)。同様に、右サイドレール51がフロントルーフレール14の右端部およびリアルーフレール16の右端部間に着脱可能に取り付けられる(架け渡される)。
これにより、ソフトトップ30がルーフ開口部23に着脱自在に取り付けられる。
左サイドレール51にシート52の左側部が設けられ、右サイドレール51にシート52の右側部が設けられている。シート52は、可撓性を有する幌布で平面視において略矩形状に形成されている。
具体的には、図3、図9に示すように、シート52は、左サイドレール51に設けられた左縁部52aと、右サイドレール51に設けられた右縁部52bと、前開口縁部24に沿って配置可能に形成された前縁部52cと、後開口縁部25に沿って配置可能に形成された後縁部52dとを有する。
左縁部52a、右縁部52b、前縁部52cおよび後縁部52dでシート52が平面視略矩形状に形成され、矩形状のシート52でルーフ開口部23が上方から覆われる。ルーフ開口部23をシート52で覆った状態で、シート52の上面がルーフ開口部23の上方に露出される。
シート52の前部52eおよび後部(端部)52fに補強手段53が接合されている。
補強手段53は、シート52の前部52eに設けられて前部52eを補強する前補強部材(補強部材)54と、シート52の後部52fに設けられて後部52fを補強する後補強部材(補強部材)55と、前補強部材54および後補強部材55に架け渡された複数の補強バー58とを備えている。
前補強部材54の前端(一端)54a、後端(他端)54b、左側端54cおよび右側端54dで前補強部材54が平面視略矩形状に形成されている。
図8、図10に示すように、前補強部材54は、車体前後方向の幅寸法W1に設定され、第1シール手段34および第2シール手段37の両方に上方から当接可能に形成されている。
この前補強部材54は、シート52(具体的には、前部52e)の車室71側に配置され、前部52eに車室71側から重ね合わされている。この状態で、前補強部材54の前端54a(具体的には、上面)がシート52の前縁部52cに接合(縫合)されている。
よって、シート52の前部52e(特に、前縁部52c)が前補強部材54で補強されている。
前補強部材54は、シート52より剛性の高い材料(例えば、PP(ポリプロピレン)などの樹脂)で板状に形成され、車幅方向に所定間隔をおいて設けられた複数の溝部73を有する。
このように、前補強部材54がシート52より剛性の高い材料で形成され、剛性の高い前補強部材54が第1シール手段34および第2シール手段37の両方に上方から当接されている。
よって、剛性の高い前補強部材54が第1シール手段34の第1ストッパ部36および第2シール手段37の第2ストッパ部39に上方から当接される。これにより、第1ストッパ部36および第2ストッパ部39の2箇所で前補強部材54が安定的に支持され、ソフトトップ30の前押付端部31が上下方向に傾くように変位することを確実に防止できる。
前押付端部31の傾きを防止することにより、前シール部材27(すなわち、第1シール部35、第2シール部38)に対する前押付端部31の密封性を一層確実に確保できる。
また、剛性の高い前補強部材54が第1シール手段34の第1シール部35や第2シール手段37の第2シール部38に上方から当接される。よって、前補強部材54の前端54aによる第1シール部35への押圧力(付勢力)F1や、前補強部材54の後端54bによる第2シール部38への押圧力(付勢力)F2が、剛性の高い前補強部材54で高められる。
これにより、第1シール部35および前端54aの間の密封性が確保され、さらに、第2シール部38および後端54b間の密封性が確保される。したがって、第1シール部35や第2シール部38に対するソフトトップ30の密封性が確保される。
また、前補強部材54には複数の溝部73が車幅方向に所定間隔をおいて設けられている。複数の溝部73の所定間隔は、前補強部材54の形状などに対応させて適宜選択される。
溝部73は、前補強部材54の上面54eに形成される上溝部(上スリットともいう)74と、前補強部材54の下面54fに形成される下溝部(下スリットともいう)75とを有する。上溝部74および下溝部75は上下方向で重なる位置に設けられている。
上溝部74は、断面略V字状に形成され、前補強部材54の前端54aから前補強部材54の後端54bまで上面54eに沿って直線状に延出されている。前補強部材54の前端54aは、前シール部材27の第1シール手段34側に配置されている。また、前補強部材54の後端54bは、前シール部材27の第2シール手段37側に配置されている。
よって、上溝部74は、前シール部材27の第1シール手段34および第2シール手段37を結ぶ方向に沿って延出されている。
下溝部75は、上溝部74と上下対称に断面略V字状に形成され、前補強部材54の前端54aから前補強部材54の後端54bまで下面54fに沿って直線状に延出されている。下溝部75も、上溝部74と同様に、前シール部材27の第1シール手段34および第2シール手段37を結ぶ方向に沿って延出されている。
このように、上溝部74が前補強部材54の前端54aから前補強部材54の後端54bまで上面54eに沿って直線状に延出されている。また、下溝部75が前補強部材54の前端54aから前補強部材54の後端54bまで下面54fに沿って直線状に延出されている。さらに、前補強部材54がPP(ポリプロピレン)などの樹脂で形成されている。
よって、前補強部材54のうち上溝部74および下溝部75を有する部位(谷部)が折曲げ可能に薄肉状に形成される。これにより、前補強部材54を上溝部74および下溝部75で上方向(矢印C方向)や下方向(矢印D方向)の両方向に曲げることが可能になる。
このように、前補強部材54を上溝部74や下溝部75で曲げることにより、前補強部材54を丸めるように折り畳むことができ、ソフトトップ30(図2も参照)を小さく折り畳むことができる。
さらに、前補強部材54を上溝部74および下溝部75で上方向(矢印C方向)、下方向(矢印D方向)の両方向に曲げることにより、ソフトトップ30を小さく折り畳む際の作業性を向上させることができる。
また、第1シール手段34(具体的には、第1ストッパ部36)および第2シール手段37(具体的には、第2ストッパ部39)を結ぶ方向に沿って上溝部74や下溝部75が延出されている。第1ストッパ部36および第2ストッパ部39を結ぶ方向において、前補強部材54の断面積が一定に形成される。
具体的には、上溝部74および下溝部75が形成されていない部位の断面積S1(図10参照)が第1ストッパ部36および第2ストッパ部39を結ぶ方向において一定に形成されている。また、上溝部74および下溝部75が形成されている部位の断面積S2(図8参照)が第1ストッパ部36および第2ストッパ部39を結ぶ方向において一定に形成されている。すなわち、前補強部材54は、第1ストッパ部36および第2ストッパ部39を結ぶ方向において強度が一定に保たれている。
さらに、第1ストッパ部36に前補強部材54の前端54aが支えられ、第2ストッパ部39に前補強部材54の後端54bが支えられている。すなわち、第1ストッパ部36および第2ストッパ部39の両方で前補強部材54が両端支持されている。
よって、前補強部材54を押下手段56の前ワイヤ部材85(後述する)で下方に押し付けた状態において、前ワイヤ部材85の押付力F3で前補強部材54の略中間位置54gが下方へ変形することを防止できる。これにより、前ワイヤ部材85の押付力F3で前補強部材54が下向き湾曲状に変形することを防止できる。
換言すれば、第1、第2のシール手段34,37を結ぶ方向に沿って上下の溝部74,75を延ばすことにより、前ワイヤ部材85の押付力で第1シール手段34および第2シール手段37間で上下の溝部74,75に沿って前補強部材54が変形することを防止できる。
このように、前補強部材54の変形を防止することにより、前ワイヤ部材85の押付力F3が前補強部材54から第1シール部35および第2シール部38に効率よく伝えられる。
これにより、第1シール部35に対する前補強部材54の押圧力F1や、第2シール部38に対する前補強部材54の押圧力F2が高められる。
したがって、第1シール部35および前補強部材54の前端54aの間の密封性が確保され、さらに、第2シール部38および前補強部材54の後端54b間の密封性が確保される。すなわち、第1シール部35や第2シール部38に対するソフトトップ30の密封性が確保される。
さらに、上溝部74および下溝部75が上下方向で重なる位置に設けられている。よって、前補強部材54の上面54eにおいて上溝部74を形成する部位が少なく抑えられ、前補強部材54の下面54fにおいて下溝部75を形成する部位が少なく抑えられている。
これにより、前補強部材54の剛性が低下することが抑制され、前ワイヤ部材85の押付力F3が前補強部材54から第1シール手段34(具体的には、第1シール部35)および第2シール手段37(具体的には、第2シール部38)に効率よく伝えられる。
したがって、第1シール部35や第2シール部38に対するソフトトップ30の密封性が一層良好に確保される。
また、上溝部74および下溝部75が上下方向で重なる位置に設けられている。よって、上溝部74や下溝部75の溝深さ寸法D1(すなわち、上溝部74や下溝部75の堀込深さ)が小さく抑えられる。これにより、上溝部74や下溝部75の加工が容易になり、前補強部材54の生産性が高められる。
さらに、前補強部材54に上溝部74および下溝部75を設けて前補強部材54を曲げ可能に形成することにより、前補強部材54を一枚の板材で形成できる。よって、前補強部材54を複数個に分割して、分割した部材をシート52の前部52eに一つずつ縫製する手間を省くことができる。
これにより、前補強部材54の取扱いや、取付作業が容易になり、前補強部材54の生産性が一層高められる。
図9に示すように、後補強部材55は、前補強部材54と同様に平面視略矩形状に形成されている。なお、後補強部材55は、前補強部材54と前後方向で略対称な部材であり、以下、後補強部材55の詳しい説明を省略する。
前補強部材54および後補強部材55に連結手段61(図8、図10参照)が設けられている。
前補強部材54および後補強部材55に複数の補強バー58が架け渡されている。複数の補強バー58として、車幅方向中央に設けられる中央補強バー58、中央補強バー58より車幅方向左側に設けられる左補強バー58、および中央補強バー58より車幅方向右側に設けられる右補強バー58を備えている。
複数の補強バー58は、左サイドレール51および右サイドレール51間の一部(具体的には、車幅方向略中央範囲H)に矢印B−B方向へ向けて延在するように設けられている。複数の補強バー58は、剛性の高い部材である。
矢印B−Bは、前ワイヤ部材85の延長方向と交差(詳しくは、直交)する方向である。
複数の補強バー58を備えることにより、ソフトトップ30が複数の補強バー58で矢印B−B方向において補強される。よって、ソフトトップ30が矢印B−B方向において曲がることを複数の補強バー58で防止できる。これにより、ソフトトップ30の剛性が確保され、ソフトトップ30の安定性が向上する。
さらに、複数の補強バー58は、前端部58aが連結手段61の前連結部62と上下方向において重なる位置に設けられ、後端部58bが連結手段61の後連結部(図示せず)と上下方向において重なる位置に設けられている。
特に、補強バー58の前端部58aは、前連結部62の連結袋部79と上下方向において重なる位置に設けられている。また、補強バー58の後端部58bは、後連結部の連結袋部と上下方向において重なる位置に設けられている。
補強バー58の前端部58aを連結袋部79と重なる位置に設け、補強バー58の後端部58bを連結袋部と重なる位置に設けた理由については後で詳しく説明する。
図8、図10に示すように、連結手段61は、前補強部材54の下面54fに接合された前連結部62と、後補強部材55の下面54fに接合された後連結部(図示せず)とを備えている。
前連結部62は、前補強部材54の下面54fのうち前半部に接合(縫合)された前接合部77と、後補強部材55の下面54fのうち後半部に接合(縫合)された後接合部78と、前接合部77の後端77aおよび後接合部78の前端78aに連結された連結袋部(連結部)79とを有する。
前連結部62は、シート52の前部52eに前補強部材54を介して車室71側から重ね合わされた状態に設けられている。この前連結部62は、シート52と同様に、可撓性を有する幌布で形成されている。
前補強部材54(下面54f)の前半部に前接合部77が車室71側から重ね合わされた状態で接合されることにより、前接合部77が前半部に沿って取り付けられている。
前接合部77の前端77bは、シート52の前縁部52cや前補強部材54の前端54aと同様に、前開口縁部24に沿って形成されている。
また、前補強部材54(下面54f)の後半部に後接合部78が車室71側から重ね合わされた状態で接合されることにより、後接合部78が後半部に沿って取り付けられている。
連結袋部79は、前上端部79aおよび後上端部79bが車体前後方向に重ね合わされた状態で縫合部81が縫合されることにより断面袋状に形成されている。前上端部79aは、前接合部77の後端77aに連結されている。後上端部79bは、後接合部78の前端78aに連結されている。
縫合された縫合部81は、前補強部材54の略中間位置54gに連結されている。略中間位置54gは、押下手段56(具体的には、後述する前ワイヤ部材85)の延長方向(矢印A−A方向)に直交する方向(矢印B−B方向)において、前補強部材54の略中間に位置する。
よって、前補強部材54の略中間位置54gにおいて下面54fから下方へ向けて連結袋部79が垂下される。この状態において、前接合部77および後接合部78を介して前補強部材54の下面54fに連結袋部79が支持されている。
連結袋部79が断面袋状に形成されることにより、連結袋部79の内部82に空間が形成される。連結袋部79の内部82には押下手段56の前ワイヤ部材85が収納されている。
すなわち、前ワイヤ部材85が連結袋部79を介して前補強部材54の略中間位置54gに連結されている。
後連結部(図示せず)は、前連結部62と前後方向で略対称な部材であり、以下、後連結部の詳しい説明を省略する。
シート52の前縁部52c、前補強部材54の前端54a、および前連結部62(具体的には、前接合部77)の前半部(前端77bを含む)が玉縁手段65の前玉縁66で覆われている。
また、図3に示すシート52の後縁部52d、後補強部材55の後端、および後連結部(具体的には、後接合部)の後半部が玉縁手段65(図10参照)の後玉縁(図示せず)で覆われている。
玉縁手段65は前玉縁66(図8、図10参照)および後玉縁で構成されている。
図8、図10に戻って、前玉縁66は、シート52の前縁部52cを上方から覆う上玉縁部位67と、前接合部77の前半部(前端77bを含む)を車室71側から覆う下玉縁部位68と、上玉縁部位67の前端および下玉縁部位68の前端を連結する前玉縁部位69とを有する。
前玉縁66は、前連結部62やシート52と同様に、可撓性を有する幌布で形成されている。
後玉縁(図示せず)は、前玉縁66と前後方向で略対称な部材であり、以下、後連結部の詳しい説明を省略する。
また、連結手段61(すなわち、前連結部62の連結袋部79や、後連結部の連結袋部(図示せず))に押下手段56が収納されている。
押下手段56は、前連結部62の連結袋部79に収納された前ワイヤ部材85(ワイヤ部材)と、後連結部の連結袋部に収納された後ワイヤ部材(ワイヤ部材)(図示せず)とを備えている。
図6、図9に示すように、前ワイヤ部材85は、断面が一定に形成された主ワイヤ86と、主ワイヤ86よりも大径に形成された左筒部材87および右筒部材88と、左筒部材87の両端側に設けられた一対の固定部材89と、右筒部材88の両端側に設けられた一対の固定部材91とを備えている。
右筒部材88および右側の固定部材91は、左筒部材87および左側の固定部材89と略左右対称な部材であり、以下、右筒部材88および右側の固定部材91の詳しい説明を省略する。
主ワイヤ86は、左サイドレール51および右サイドレール51間に架け渡され、かつ、連結袋部79の内部82に挿通されている。主ワイヤ86は、通常用いられる一般のワイヤと同様に、断面が一定に確保され、弾性変形可能な部材で形成されている。よって、主ワイヤ86として、通常用いられる一般のワイヤを使用することができる。
この主ワイヤ86は、前補強部材54(すなわち、ソフトトップ30)が丸めるように折り畳まれる際に、前補強部材54に合わせて丸めるように曲げることができる。
主ワイヤ86の離間位置86aに左筒部材87が配置されている。離間位置86aは、左サイドレール51から車幅方向内側に距離L1だけ離間した位置である。
すなわち、主ワイヤ86は、左サイドレール51から車幅方向内側に距離L1だけ離間した離間位置86aと、離間位置86aの他の領域86bとを有する。以下、「主ワイヤ86の他の領域86b」を「小径部86b」として説明する。
左筒部材87は、主ワイヤ86より大径になるように弾性部材で筒状に形成され、軸線上に貫通孔92が形成されている。この左筒部材87により前ワイヤ部材85の大径部が形成される。
以下、「左筒部材87」を「大径部87」として説明する。
大径部87の貫通孔92は、内径が主ワイヤ86の外径より大きく形成されている。よって、貫通孔92に主ワイヤ86が挿通された状態において、大径部87が主ワイヤ86に対して相対移動可能に保たれる。
一対の固定部材89は、主ワイヤ86のうち大径部87の両端87a,87b側において、主ワイヤ86に対して移動不能(すなわち、固定された状態)に加締められている。一対の固定部材89は、車幅方向内側の固定部材89が大径部87の内端87aに当接可能に固定され、車幅方向外側の固定部材89が大径部87の外端87bに当接可能に固定されている。よって、大径部87は一対の固定部材89で離間位置86aに配置された状態に保たれる。
一対の固定部材89は、主ワイヤ86に沿う方向の長さ寸法が、大径部87の主ワイヤ86に沿う方向の長さ寸法よりも小さく形成されている。
ここで、大径部87(すなわち、前ワイヤ部材85)は連結袋部79に収納されている。連結袋部79は、前述したように、補強バー58の前端部58aと上下方向において重なる位置に配置されている。よって、大径部87を離間位置86aに配置することで、大径部87が所望の取付位置(すなわち、左補強バー58の前端部58a下方位置)に配置されるように規制される。
左補強バー58は、剛性の高い部材である。大径部87を左補強バー58の前端部58a下方位置に配置することにより、連結袋部79の底部79cを大径部87で押し付けた状態において、大径部87による下方への押付力を前端部58aに効率よく伝えることができる。
よって、大径部87による下方への押付力で左補強バー58をルーフ開口部23側に確実に押し付けることができる。これにより、ソフトトップ30の浮き上がりを防止して、ソフトトップ30の安定性を向上させることができる。
また、大径部87を左補強バー58の前端部58a下方位置に配置することにより、左補強バー58の前端部58aと同じ位置に大径部87がまとめて設けられる。
これにより、補強バー58から外れた丸め易い領域を広く確保でき、ソフトトップ30をコンパクトに折り畳むことが可能になる。
さらに、一対の固定部材89は、一対の固定部材89間の距離L2が大径部87の長さL3よりも大きくなるように小径部86bに取り付けられている。よって、一対の固定部材89間において大径部87を主ワイヤ86に対して相対移動させることができる。
これにより、熱膨張による大径部87の伸びを一対の固定部材89で妨げることがない(すなわち、許容できる)。
また、一対の固定部材89間の距離L2を大径部87の長さL3より大きくすることにより、大径部87の弾性変形を一対の固定部材89で抑制しないようにできる(すなわち、許容できる)。
これにより、前ワイヤ部材85の曲げ易さが高められ、ソフトトップ30を容易に折り畳むことができる。
以上説明したように、前ワイヤ部材85は、主ワイヤ86、左筒部材87、右筒部材88および複数の固定部材89で構成され、左筒部材87および右筒部材88で大径部87が形成されている。よって、主ワイヤ86の断面を一般のワイヤと同様に一定に確保できる。すなわち、通常用いられる一般のワイヤを主ワイヤ86として使用できる。
これにより、前ワイヤ部材85を容易に形成することができ、前ワイヤ部材85の生産性を向上させることができる。
図9、図10に示すように、前ワイヤ部材85は、連結袋部79の内部82に収納された状態で主ワイヤ86が矢印A−A方向(車幅方向)に延長されている。この状態において、主ワイヤ86、大径部87および一対の固定部材89が連結袋部79の底部79cに上方から接触されている。
すなわち、前ワイヤ部材85は、前補強部材54およびシート52の前部52eに連結袋部79を介して連結されている。
主ワイヤ86の左端部86cが左サイドレール51の前端部に取り付けられ、主ワイヤ86の右端部86dが右サイドレール51の前端部に取り付けられている。
主ワイヤ86の左端部86c、右端部86dの一方に張力調整用のターンバックル(図示せず)が連結されている。ターンバックルを操作することにより前ワイヤ部材85の張力が好適に調整される。
よって、主ワイヤ86の張力が調整された状態で、主ワイヤ86、大径部87および一対の固定部材89が連結袋部79の底部79cに上方から接触される。
図6、図8に示すように、連結袋部79の底部79cに主ワイヤ86の張力が作用することにより、主ワイヤ86、大径部87および一対の固定部材89(すなわち、前ワイヤ部材85)により連結袋部79の底部79cに下方への押付力F3が作用する。
押付力F3が作用することにより、前補強部材54とともにシート52の前部52eが前ワイヤ部材85で前シール部材27に向けて下方(車室71側)に押し付けられる。
よって、前補強部材54の前端54aのうち下面54fが、前玉縁66の下玉縁部位68を介して第1シール部35の上部35aおよび第1ストッパ部36の上面36aに上後方から当接される。
換言すれば、ソフトトップ30(具体的には、前押付端部31)の前縁部31aが第1シール部35の上部35aおよび第1ストッパ部36の上面36aに上後方から当接される。第1ストッパ部36の上面36aは、前押付端部31の前縁部31a(例えば、前玉縁66の下玉縁部位68や前補強部材54の前端54a)に沿って平坦に形成されている。
さらに、前補強部材54の後端54bのうち下面54fが、後接合部78を介して第2シール部38の上部38aおよび第2ストッパ部39の上面39aに上方から当接される。
換言すれば、ソフトトップ30の前押付端部31が第2シール部38の上部38aおよび第2ストッパ部39の上面39aに上方から当接される。第2ストッパ部39の上面39aは、前押付端部31(例えば、前連結部62の後接合部78や前補強部材54の後端54b)に沿って平坦に形成されている。
ここで、第1シール部35の上部35aが第1ストッパ部36の上面36aより上方に位置されている(図7参照)。よって、第1シール部35の上部35aが前押付端部31の前縁部31a(具体的には、前玉縁66の下玉縁部位68)で下方に押し付けられて変形する。これにより、前押付端部31の前縁部31a(すなわち、前補強部材54の前端54a)および第1シール部35間の密封性が保たれる。
この状態において、前補強部材54の前端54aが、前玉縁66の下玉縁部位68を介して第1ストッパ部36の上面36aに上方から当接される。すなわち、前押付端部31の前縁部31aが第1ストッパ部36の上面36aに上方から当接される。
また、第2シール部38の上部38aが第2ストッパ部39の上面39aより上方に位置している(図7参照)。よって、第2シール部38の上部38aが前押付端部31(後接合部78)で下方に押し付けられて変形する。これにより、前押付端部31(すなわち、前補強部材54の後端54b)および第2シール部38間の密封性が保たれる。
この状態において、前補強部材54の後端54bが、後接合部78を介して第2ストッパ部39の上面39aに上方から当接される。すなわち、前押付端部31が第2ストッパ部39の上面39aに上方から当接される。
ここで、第1ストッパ部36の上面36aおよび第2ストッパ部39の上面39aが前補強部材54の前端54aおよび後端54b(すなわち、前押付端部31)に沿って上向きの平坦に形成されている。
よって、第1ストッパ部36の上面36aおよび第2ストッパ部39の上面39aで前補強部材54が水平方向に沿わせて支えられる。これにより、第1シール部35の上部35aや第2シール部38の上部38aが下方に向けて略均等に押し下げられる。
すなわち、第1シール部35や第2シール部38の一方のみが大きく変形して前補強部材54が水平方向に対して傾くことを防止できる。よって、第1シール部35および第2シール部38に対する前補強部材54の押圧力が偏ることが抑えられる。
この状態において、前補強部材54の前端54aおよび第1シール部35間の密封性が確保され、かつ、前補強部材54の後端54bおよび第2シール部38間の密封性が確保される。
また、前ワイヤ部材85は、前ワイヤ部材85の延長方向(矢印A−A方向)に直交する水平方向(矢印B−B方向)において、第1シール手段34および第2シール手段37間の空間96に設けられている。すなわち、前ワイヤ部材85は、第1ストッパ部36および第2ストッパ部39間に設けられている。
よって、前ワイヤ部材85の押付力F3が前補強部材54から第1シール手段34および第2シール手段37へ下向きの押圧力として作用する。
また、前ワイヤ部材85が第1シール手段34および第2シール手段37間に設けられることにより、第1シール手段34および前ワイヤ部材85間の距離寸法が小さく抑えられ、第2シール手段37および前ワイヤ部材85間の距離寸法が小さく抑えられる。
これにより、前ワイヤ部材85の押付力F3が、前補強部材54から第1シール手段34(第1シール部35、第1ストッパ部36)および第2シール手段37(第2シール部38、第2ストッパ部39)の両方に効率よく伝えられる。
一方、前ワイヤ部材85の配置箇所を決める際に、例えば、前ワイヤ部材85が第1ストッパ部36、第2ストッパ部39のいずれか一方より外側(具体的には、車体前後方向において一方のストッパ部より外側)に設けられることが考えられる。この場合、前ワイヤ部材85の押付力は一方のストッパ部より外側において前補強部材54に作用する。
すなわち、前補強部材54が一方のストッパ部を支点(回転中心)として他方のストッパ部から離れる方向に回転する力として、前ワイヤ部材85の押付力が前補強部材54に作用する。このため、他方のストッパ部に対する前補強部材54の押圧力を良好に保つことが難しくなる。
そこで、前述したように、第1ストッパ部36および第2ストッパ部39間に前ワイヤ部材85を設けるように設定した。これにより、前ワイヤ部材85の押付力F3を、前補強部材54から第1シール手段34(第1シール部35、第1ストッパ部36)および第2シール手段37(第2シール部38、第2ストッパ部39)の両方に効率よく伝えることができる。
また、前ワイヤ部材85は、連結袋部79を介して前補強部材54の略中間位置54gに連結されている。よって、前ワイヤ部材85の押付力F3が前補強部材54の略中間位置54gに伝えられ、伝えられた押付力F3が前補強部材54の前端54aおよび後端54bに略均一に伝えられる。
これにより、第1シール手段34(特に、第1シール部35)に対する前端54aの押圧力F1と、第2シール手段37(特に、第2シール部38)の後端54bの押圧力F2とが略均一に確保される。換言すれば、第1シール部35および第2シール部38の両方に対する前補強部材54の押圧力F1,F2が略均一に確保される。
ところで、ソフトトップ30がルーフ開口部23(図1参照)に取り付けられた状態において、ソフトトップ30(すなわち、前補強部材54)が水平方向(例えば、車体前後方向(矢印B−B方向)や車幅方向(矢印A−A方向))へ移動することが考えられる。
そこで、第1シール手段34および第2シール手段37の両方に前補強部材54を上方から当接するようにした。さらに、前補強部材54に前ワイヤ部材85を連結し、前ワイヤ部材85の押付力F3で前補強部材54とともにソフトトップ30の前押付端部31を下方に押し付けるようにした。
よって、ソフトトップ30(すなわち、前補強部材54)が水平方向へ移動した場合でも、第1シール手段34(第1シール部35)に前補強部材54の前端54aが良好に当接された状態に保たれる。同様に、第2シール手段37(第2シール部38)に前補強部材54の後端54bが良好に当接された状態に保たれる。すなわち、第1シール部35や第2シール部38の両方に前補強部材54の前端54aや後端54bが良好に当接された状態に保たれる。
これにより、第1シール部35や第2シール部38に対する前補強部材54の押圧力F1,F2が良好に保たれ、第1シール部35や第2シール部38に対するソフトトップ30の密封性が高められた状態に保たれる。
また、第1シール手段34の第1ストッパ部36は上面36aが平坦に形成され、第2シール手段37の第2ストッパ部39は上面39aが平坦に形成されている。これにより、ソフトトップ30(すなわち、前補強部材54)が水平方向へ移動した場合でも、前補強部材54を安定的に支えることができる。
図9、図11に示すように、前ワイヤ部材85のうち、左サイドレール51から離間した離間位置86aに大径部87が備えられている。大径部87は小径部86b(図6参照)よりも大径に形成されている。よって、車体11にソフトトップ30を取り付けた状態で、大径部87が小径部86bよりも下方に大きく張り出され、連結袋部79の底部79cに大径部87が強く押し付けられる。
大径部87が強く押し付けられることにより、ソフトトップ30の前押付端部31が前ワイヤ部材85(特に、大径部87)で好適に押し下げられる。これにより、ソフトトップ30の前押付端部31がルーフ開口部23の前シール部材27に好適に押し付けられ、前シール部材27に対する前押付端部31の密封性が良好に保たれる。
また、大径部87が弾性変形可能に形成されている。よって、連結袋部79の底部79cに小径部86bが接触した状態において、大径部87(特に、大径部87の下端部87c)が圧縮されるように弾性変形され、この状態で連結袋部79の底部79cに下端部87cが接触する。これにより、主ワイヤ86の押付力に加えて大径部87の弾性力(すなわち、圧縮状態からの復元力)で連結袋部79の底部79cが下方に押し付けられる。
したがって、連結袋部79の底部79cが大きな力で下方に押し付けられ、前シール部材27に対する前押付端部31の密封性が一層良好に保たれる。
ここで、前ワイヤ部材85のうち左サイドレール51から離間した離間位置86aにのみ大径部87が備えられている。よって、大径部87を除いた前ワイヤ部材85が小径部86bに形成される。この小径部86bは、大径部87より小径なワイヤ部であり、丸め易く形成されている。
これにより、前ワイヤ部材85を丸める作業が容易になり、ソフトトップ30を折り畳み易くできる。
さらに、大径部87が弾性部材で形成されることにより、大径部87が弾性変形可能に形成されている。よって、大径部87を弾性変形させることによる、前ワイヤ部材85の曲げ難さを抑えることができる。これにより、ソフトトップ30を折り畳む際に、前ワイヤ部材85が丸め難くなることを抑制できる。
加えて、大径部87が主ワイヤ86に対して相対移動可能に保たれている。よって、大径部87を弾性変形する際に、大径部87の弾性変形を主ワイヤ86で抑制しないようにできる。
これにより、前ワイヤ部材85の曲げ易さが高められ、ソフトトップ30を容易に折り畳むことができる。
後ワイヤ部材(図示せず)は、前ワイヤ部材85と類似部材であり、以下、後ワイヤ部材の詳しい説明を省略する。
後ワイヤ部材により、図3に示す後補強部材55とともにシート52の後部52fが後シール部材に向けて下方(車室71(図8参照)側)に押し付けられている。
よって、左右のサイドレール51がルーフ開口部23に設けられることにより、前開口縁部24に沿ってシート52の前縁部52cが配置され、かつ、後開口縁部25に沿ってシート52の後縁部52dが配置される。
つぎに、前シール部材27およびソフトトップ30間の密封性を第1ストッパ部36および第2ストッパ部39で確保する例を図12に基づいて説明する。
図12に示すように、ソフトトップ30はシート52が可撓性を有する幌布で形成されている。よって、ソフトトップ30の車体前後中央部側に撓みが矢印Eの如く生じることが考えられる。ソフトトップ30に撓みが生じた場合、ソフトトップ30の前押付端部31が車体後方(ルーフ開口部23の内側)に向けて矢印Fの如く引っ張られる。
そこで、第2ストッパ部39を第1ストッパ部36よりも上方に配置し、第1ストッパ部36の上面36aおよび第2ストッパ部39の上面39aをルーフ開口部23の外側(すなわち、車体前方)に向けて下向きに傾斜させた。
よって、ソフトトップ30の自重や、前ワイヤ部材85の下方への引張力により前押付端部31の前縁部31aを、第1シール部35側に向けて矢印Gの如く好適に移動させることができる。
これにより、ソフトトップ30の前押付端部31に生じる矢印F方向への引張力に抗して、前押付端部31を所定の取付位置に保持できる。したがって、第1シール部35と前押付端部31の前縁部31aとの間の密封性を確実に確保することができる。
なお、ソフトトップ30を剛性の高いルーフガラスや金属製のパネルに代えた場合、車体前後方向中央部側に生じる撓み量が小さく抑えられる。このため、第2ストッパ部39を第1ストッパ部36よりも上方に配置し、第1ストッパ部36の上面36aや第2ストッパ部39の上面39aを傾斜させなくても、第1シール部35と前縁部31aとの間の密封性を確保することが可能である。
また、第1ストッパ部36の上面36aや第2ストッパ部39の上面39aの両方に前押付端部31が当接されることにより前押付端部31が安定的に支持される。よって、前押付端部31が上下方向に傾くように変位することが抑えられる。
さらに、第1シール部35に隣接する第1ストッパ部36や、第2シール部38に隣接する第2ストッパ部39で前押付端部31が支持される。よって、第1シール部35や第2シール部38において前押付端部31に撓みが上下方向に生じることが防止される。
このように、前押付端部31の傾きや前押付端部31の撓みを抑えることにより、第1シール部35と前押付端部31の前縁部31aとの間の密封性を確保でき、かつ、第2シール部38と前押付端部31との間の密封性を確保できる。
ついで、前シール部材27およびソフトトップ30間の密封性を前補強部材54で保つ例を図13に基づいて説明する。
図13(a)に示すように、第1ストッパ部36の上面36aおよび第2ストッパ部39の上面39aで前補強部材54が水平方向に沿わせて支えられている。これにより、前補強部材54の前端54aおよび第1シール部35間の密封性が確保され、かつ、前補強部材54の後端54bおよび第2シール部38間の密封性が確保される。
また、前補強部材54が各上面36a,39aで支えられることにより、前補強部材54が水平方向に保持された状態で、第1シール部35や第2シール部38に上方から当接される。
よって、ソフトトップ30が水平方向(例えば、車体前後方向(矢印H方向)や車幅方向)へ移動した場合でも前補強部材54が水平方向に沿わせて支えられた状態に保たれる。
これにより、前補強部材54の前端54aから第1シール部35に作用する押圧力F4を良好に保つことができる。同様に、前補強部材54の後端54bから第2シール部38に作用する押圧力F5を良好に保つことができる。
したがって、前シール部材27およびソフトトップ30の前押付端部31間の密封性を良好に保つことにより、前開口縁部24および前押付端部31間の密封性が良好に保たれる。
ところで、図13(b)に示すように、車両の走行中に、走行風が矢印Iの如く流れることによりソフトトップ30の上方に負圧が発生し、ソフトトップ30に上方への引上げ力F6が作用する。
ここで、前補強部材54の前端54aにシート52の前縁部52cのみが接合(縫合)され、前補強部材54の他の部位(前端54aより車体後方側の部位)54hにはシート52が接合(縫合)されていない。
よって、ソフトトップ30に引上げ力F6が作用した際に、シート52を前補強部材54の他の部位54hから上方に離間させる(逃がす)ことができる。これにより、前補強部材54が引上げ力F6で前シール部材27(すなわち、第1シール手段34や第2シール手段37)から上方に押し上げられることを好適に防止できる。
したがって、走行風などでソフトトップ30に引上げ力F6が作用した場合でも、前シール部材27およびソフトトップ30の前押付端部31間の密封性を良好に保つことにより、前開口縁部24および前押付端部31間の密封性が良好に保たれる。
つぎに、前ワイヤ部材85の大径部87でソフトトップ30を押し下げる例を図14に基づいて説明する。
図14に示すように、車体11にソフトトップ30を取り付けた状態で、前ワイヤ部材85の大径部87が小径部86bよりも下方に大きく張り出されている。よって、大径部87を連結袋部79の底部79cに強く押し付けて、ソフトトップ30の前押付端部31を好適に押し下げることができる。
また、連結袋部79の底部79cに小径部86bを接触させた状態において、大径部87(特に、大径部87の下端部87c)を圧縮するように弾性変形させることができる。この状態で連結袋部79の底部79cに下端部87cが接触する。よって、主ワイヤ86の押付力F7に加えて大径部87の弾性力F8(すなわち、圧縮状態からの復元力)で連結袋部79の底部79cを下方に押し付けることができる。
これにより、ソフトトップ30の前押付端部31を好適に押し下げることができる。
さらに、大径部87が左補強バー58の前端部58a下方位置に配置されている。よって、大径部87により下方への押付力を左補強バー58の前端部58aで受けることができる。
左補強バー58は剛性の高い部材である。よって、左補強バー58の前端部58aで大径部87の押付力を受けることにより、押付力をソフトトップ30の前押付端部31に効率よく伝えることができる。
このように、ソフトトップ30の前押付端部31を好適に押し下げることにより、車両の走行中に、ソフトトップ30がルーフ開口部23の前シール部材27から浮き上がらないように保つことができる。
これにより、前シール部材27に対するソフトトップ30の密封性を保つことができる。
ついで、ソフトトップ30を小さく折り畳む例を図2、図15、図16に基づいて説明する。なお、図15(b)においては構成の理解を容易にするために、左側の大径部87についてのみ説明して右側の大径部の説明を省略する。
図2に示すように、着脱ルーフ付き車体構造10のルーフ開口部23からソフトトップ30を取り外す。
図15(a)に示すように、ソフトトップ30をルーフ開口部23(図2参照)から取り外した状態で、前補強部材54を上溝部74や下溝部75で曲げて、前補強部材54を矢印Jの如く丸めるように折り畳む。
同時に、後補強部材55(図15(b)参照)を前補強部材54と同様に矢印J(図15(b)参照)の如く丸めるように折り畳む。
図15(b)に示すように、前補強部材54および後補強部材55を左側から丸めるように折り畳むことにより、ソフトトップ30が左サイドレール51側から矢印Jの如く丸めるように折り畳まれる。
同様に、前補強部材54および後補強部材55を右側から丸めるように折り畳むことにより、ソフトトップ30が右サイドレール51側から矢印Kの如く丸めるように折り畳まれる。
ソフトトップ30を左右のサイドレール51側から丸めるように折り畳むことにより、前ワイヤ部材85(図13参照)および後ワイヤ部材がソフトトップ30に合わせて丸めるように曲げられる。
ここで、前ワイヤ部材85のうち左サイドレール51から離間した離間位置86aにのみ大径部87を備えることにより、大径部87を除いた前ワイヤ部材85を小径部86bに形成できる。この小径部86bは、大径部87より小径な領域(すなわち、ワイヤ)であり、丸め易く形成されている。
さらに、大径部87が弾性部材で形成されることにより、大径部87が弾性変形可能に形成されている。よって、大径部87を弾性変形させることによる、前ワイヤ部材85の曲げ難さを抑えることができ、前ワイヤ部材85を丸め易くできる。
加えて、大径部87が主ワイヤ86に対して相対移動可能に保たれている。よって、大径部87を弾性変形する際に、大径部87の弾性変形を主ワイヤ86で抑制しないようにでき、前ワイヤ部材85を丸め易くできる。
このように、前ワイヤ部材85を丸め易くできるので、前ワイヤ部材85を丸める作業が容易になり、ソフトトップ30を折り畳み易くできる。
ところで、ソフトトップ30に複数の補強バー58が備えられている。これにより、ソフトトップ30を折り畳む際に補強バー58を備えた部位は折畳み難い箇所になることが考えられる。
そこで、左補強バー58の前端部58aと上下方向で同じ位置に大径部87をまとめて設けるようにした。よって、補強バー58から外れた箇所、すなわち、丸め易い領域を広く確保できる。これにより、ソフトトップ30をコンパクトに折り畳むことが可能になり、ソフトトップ30の収納性が向上する。
また、左右のサイドレール51付近には前補強部材54や後補強部材55を設けないようにした。これにより、ソフトトップ30が丸め易くなり、ソフトトップ30を容易に折り畳むことができる。
ここで、ソフトトップ30を丸めるように折り畳む際に、前ワイヤ部材85(図13参照)が前補強部材54の外側に丸められ、後ワイヤ部材が後補強部材55の外側に丸められる。また、前ワイヤ部材85は前補強部材54と略同じ長さに形成され、後ワイヤ部材は後補強部材55と略同じ長さに形成されている。
よって、ソフトトップ30を丸めるように折り畳む際に、前補強部材54および後補強部材55の外側(外周側)が前ワイヤ部材85および後ワイヤ部材で規制され、前補強部材54および後補強部材55が内側にたるむような状態に折り曲げられる。
前補強部材54および後補強部材55が内側にたるんだ後、ソフトトップ30がさらに丸められることにより、前補強部材54および後補強部材55が前ワイヤ部材85および後ワイヤ部材に向けて外側に向けて折り曲げられる(折り返される)。
そこで、前補強部材54に上溝部74および下溝部75を形成し、さらに、後補強部材55上溝部74および下溝部75を形成した。
これにより、前補強部材54および後補強部材55の内側へのたるみと、外側への折り曲げが円滑になり、ソフトトップ30がさらに丸め易くなり、ソフトトップ30を一層容易に折り畳むことができる。
図16に示すように、ソフトトップ30を左右のサイドレール51側から丸めるように折り畳むことにより、ソフトトップ30が小さく折り畳まれる。これにより、折り畳んだソフトトップ30を車体の収容部に容易に収納することができる。
加えて、ソフトトップ30を小さく畳むことにより、折り畳んだソフトトップ30を収納する収納空間を小さく抑えることが可能になる。
図15(a)に戻って、前補強部材54の上面54eに上溝部74が設けられ、前補強部材54の下面54fに下溝部75が設けられている。よって、前補強部材54を上溝部74および下溝部75で矢印J方向、矢印J方向の反対方向(すなわち、上方、下方)の両方向に曲げることができる。
これにより、ソフトトップ30を小さく折り畳む際の作業性を向上させることができる。
なお、本発明に係る着脱ルーフ付き車体構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、シート52、前補強部材54、後補強部材55、前連結部62および後連結部などの各部材を縫い合わせて接合する例について説明したが、これに限らないで、各部材を接着剤やリベットなどの他の手段で接合することも可能である。
また、前記実施例では、前補強部材54に溝部73として上溝部74および下溝部75を備えた例について説明したが、これに限らないで、前補強部材54に上溝部74、下溝部75の一方を備えることも可能である。
さらに、前記実施例では、上溝部74および下溝部75の溝深さ寸法D1を前補強部材54の前端54aから後端54bまで一定に形成した例について説明したが、これに限らないで、上溝部74および下溝部75の溝深さ寸法を前端54aおよび後端54b間において傾けることも可能である。
この場合でも、前記実施例と同様に、前補強部材54の変形を防止でき、第1シール部35や第2シール部38に対するソフトトップ30の密封性を確保できる。
また、前記実施例では、ルーフ開口部23の前開口縁部24やソフトトップ30の前押付端部31などを車体前方に向けて湾曲状に形成する例について説明したが、これに限らないで、前開口縁部24やソフトトップ30の前押付端部31などを車幅方向に略直線状に形成することも可能である。
さらに、前記実施例では、第1シール手段34に第1シール部35および第1ストッパ部36を備え、第2シール手段37に第2シール部38および第2ストッパ部39を備えた例について説明したが、これに限らないで、第1シール手段34に第1シール部35のみを備え、第2シール手段37に第2シール部38のみを備えることも可能である。
この場合、前ワイヤ部材85が第1シール部35および第2シール部38間に設けられることにより、第1シール部35および前ワイヤ部材85間の距離寸法が小さく抑えられ、第2シール部38および前ワイヤ部材85間の距離寸法が小さく抑えられる。
これにより、前ワイヤ部材85の押付力を前補強部材54から第1シール部35および第2シール部38の両方に効率よく伝えられる。
ここで、前ワイヤ部材85の配置箇所を決める際に、例えば、前ワイヤ部材85が第1シール部35、第2シール部38のいずれか一方より外側(具体的には、車体前後方向において一方のシール部より外側)に設けられることが考えられる。この場合、前ワイヤ部材85の押付力は一方のシール部より外側において前補強部材54に作用する。
すなわち、前補強部材54が一方のシール部を支点(回転中心)として他方のシール部から離れる方向に回転する力として、前ワイヤ部材85の押付力が前補強部材54に作用する。このため、他方のシール部に対する前補強部材54の押圧力を良好に保つことが難しくなる。
これに対して、第1シール部35および第2シール部38間に前ワイヤ部材85を設けることにより、前ワイヤ部材85の押付力を前補強部材54から第1シール部35および第2シール部38の両方に効率よく伝えることができる。
また、前記実施例で示した着脱ルーフ付き車体構造、車体、ルーフ開口部、前後の開口縁部、前後のシール部材、ソフトトップ、第1シール手段、第1シール部、第2シール手段、第2シール部、シート、前後の補強部材、溝部(上溝部、下溝部)、連結袋部および前後のワイヤ部材などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、車体のルーフ開口部にソフトトップが着脱自在に設けられ、ソフトトップでルーフ開口部を覆う着脱ルーフ付き車体構造を備えた自動車への適用に好適である。
10 着脱ルーフ付き車体構造
11 車体
23 ルーフ開口部
24 前開口縁部(開口縁部)
25 後開口縁部(開口縁部)
27 前シール部材(シール部材)
28 後シール部材(シール部材)
30 ソフトトップ(着脱ルーフ)
31 ソフトトップの前押付端部(押付端部)
32 ソフトトップの後押付端部(押付端部)
34 第1シール手段
35 第1シール部
37 第2シール手段
38 第2シール部
52 シート
54 前補強部材(補強部材)
54a 第1シール部側の前端(一端)
54b 第2シール部側の後端(他端)
54e 前補強部材の上面
54f 前補強部材の下面
54g 前補強部材の略中間位置
55 後補強部材(補強部材)
71 車室
73 溝部
74 上溝部
75 下溝部
79 連結袋部(連結部)
85 前ワイヤ部材(ワイヤ部材)
矢印A−A 前ワイヤ部材の延長方向
矢印B−B ワイヤ部材の延長方向に直交する水平方向

Claims (5)

  1. 車体のルーフに設けられたルーフ開口部と、
    前記ルーフ開口部に着脱自在に設けられて前記ルーフ開口部を覆うソフトトップと、
    前記ソフトトップに設けられ、前記ルーフ開口部に沿う前記ソフトトップの押付端部を下方に押し付けるワイヤ部材と、
    前記ルーフ開口部の開口縁部に設けられ、前記ソフトトップの押付端部に当接するシール部材と、を備え、
    前記シール部材は、
    前記ワイヤ部材の延長方向に直交する水平方向において離間して配置される第1シール部および第2シール部を備え、
    前記ソフトトップは、
    撓性を有し、かつ、前記ルーフ開口部を覆うシートと、
    該シートの車室側に設けられ、前記シートより剛性の高い材料で形成された補強部材と、
    該補強部材に前記ワイヤ部材を連結する連結部と、を備え、
    前記補強部材は、前記第1シール部および前記第2シール部に上方から当接し、前記第1シール部および前記第2シール部を結ぶ方向に沿って、前記第1シール部側の一端から前記第2シール部側の他端まで延びる溝部を備えることを特徴とする着脱ルーフ付き車体構造。
  2. 前記溝部は、
    前記補強部材の上面に設けられる上溝部と、
    前記補強部材の下面に設けられる下溝部と、
    を備えることを特徴とする請求項記載の着脱ルーフ付き車体構造。
  3. 前記上溝部および前記下溝部は上下方向で重なる位置に設けられることを特徴とする請求項記載の着脱ルーフ付き車体構造。
  4. 前記ワイヤ部材は、
    前記ワイヤ部材の延長方向に直交する水平方向において、前記第1シール部および前記第2シール部間に設けられることを特徴とする請求項記載の着脱ルーフ付き車体構造。
  5. 前記連結部は、
    前記ワイヤ部材の延長方向に直交する方向において前記補強部材の略中間位置に連結されることを特徴とする請求項記載の着脱ルーフ付き車体構造。
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