JP6055231B2 - 橋梁および橋梁用制振ダンパー - Google Patents

橋梁および橋梁用制振ダンパー Download PDF

Info

Publication number
JP6055231B2
JP6055231B2 JP2012178008A JP2012178008A JP6055231B2 JP 6055231 B2 JP6055231 B2 JP 6055231B2 JP 2012178008 A JP2012178008 A JP 2012178008A JP 2012178008 A JP2012178008 A JP 2012178008A JP 6055231 B2 JP6055231 B2 JP 6055231B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
bridge
connecting plate
upper structure
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012178008A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014034853A (ja
Inventor
達弥 丸山
達弥 丸山
智宏 ▲辻▼
智宏 ▲辻▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2012178008A priority Critical patent/JP6055231B2/ja
Publication of JP2014034853A publication Critical patent/JP2014034853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6055231B2 publication Critical patent/JP6055231B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、橋梁および橋梁用制振ダンパーに関する。
橋梁は、橋桁と、橋桁を支持する支持構造体(橋台又は橋脚)と、橋桁と支持構造体との間に配置された支承とを備えている。橋桁は、温度変化に対する影響で伸縮する。橋桁の歪はそれ程大きくない。しかし、橋桁は橋軸に沿って長い部材である。このため、伸縮量は、数センチから数十センチに達する場合がある。かかる橋桁の熱による伸縮を吸収するため、橋桁と、支持構造体(橋台又は橋脚)とは剛結せず、橋桁と支持構造体との間に支承が配置されている。支承は、沓(シュー)とも称され、支持構造体に対する橋桁の変位を吸収しうる構造を備えている。支承には、色々な種類がある。例えば、固定支承は、回転変位のみを許容し、鉛直荷重と水平荷重を支持する。可動支承は、鉛直荷重を支持し、支持構造体に対する橋桁の水平方向の変位は許容する。橋桁の両端を橋台によって支持する場合、橋桁の一端を固定支承とし、他端を可動支承とする。これにより、橋軸に沿った当該橋桁の伸縮を許容することができる。しかしながら、橋桁の一端を固定支承とし、他端を可動支承とする場合、地震動に伴う荷重が固定支承に集中し易く、固定支承が設けられた支持構造体へ負荷が集中する。
このように地震時に固定支承に負荷が集中するのを緩和するため、水平力を分散させることができる水平力分散支承が提案されている。かかる水平力分散支承には、振動を減衰させる装置としてオイルダンパーや、鉛プラグ入り積層ゴム支承などの減衰機能を備えた装置を組み合わせた構造が知られている(例えば、実開平5−3315号公報、特許第4336857号公報、特開平2007−32046号公報)。また、摩擦力によって地震動を減衰させる部材として摩擦ダンパーを用いた構造が知られている(特許4336857号公報)。また、水平力分散支承として、高減衰ゴムと鋼板とを交互に複数枚積層した積層ゴムを用いた構造も提案されている(例えば、特開2011−33194号公報)。
実開平5−3315号公報 特許第4336857号公報 特開平2007−32046号公報 特許第4336857号公報 特開2011−33194号公報
橋梁の支承構造では、地震動に対する橋桁の揺れを小さくし、かつ、地震動を早期に減衰させることができるように、地震動を減衰させる構造を設けることが望ましい。かかる地震動を減衰させる構造は、構造的にコンパクトかつ軽量とし、橋脚への負荷を小さく抑えることが望まれる。
ここで、地震動を減衰させる構造として、シリンダ型のオイルダンパーなどは、シリンダ軸線に沿った一方向には減衰機能を発揮するが、シリンダ軸線に直交する方向には機能しない。このため、シリンダの軸方向を変位させるクレビス構造を組み合わせることや、複数のオイルダンパーを非平行に取り付けることなどが提案されている。この場合、構造は複雑になるが、それでもシリンダ型のオイルダンパーでは、橋桁の可動方向に沿った全方向に均一に減衰機能を発揮させるには至らない。また、シリンダ型のオイルダンパーは、経年的にはオイルが漏れるなどの問題が生じ得る。このため、メンテナンスの頻度を高くする必要がある。また、オイルダンパーは、速度依存性がある。例えば、橋桁のゆっくりとした変位や、長周期の振動に対しては抵抗が小さくなるが、直下型の地震動のように、短周期の振動に対しては抵抗が高くなる。
また、水平な面に対して全方向に機能させることができる減衰装置として、積層ゴムがある。積層ゴムは、所要の鉛直荷重を支持する必要があるため、減衰ゴムと、鋼板とを交互に複数枚積層する構造である。かかる積層ゴムは、製造上割高であり、コストが嵩み易く、かつ、設置するスペースに所要の高さや面積を要する。
本発明の一実施形態に係る橋梁は、上部構造体と、上部構造体を支持する支持構造体と、上部構造体と支持構造体との間に介在し、上部構造体の鉛直荷重を支持する可動支承と、上部構造体と支持構造体との間に介在し、上部構造体に作用する水平力を減衰させる制振ダンパーとを備えている。ここで、制振ダンパーは、上部構造体に取り付けられた第1プレートと、支持構造体に取り付けられ、第1プレートに対向するように配置された第2プレートと、第1プレートの、第2プレート側に向いた面に取り付けられた第1連結板と、第2プレートの、第1プレート側に向いた面に取り付けられた第2連結板と、第1プレートと第2プレートとの間において、第1連結板と第2連結板を覆うように配置され、第1連結板と第2連結板とに接着された粘弾性体とを備えている。
この橋梁によれば、第1連結板と第2連結板に接着された粘弾性体の上下の端部の周縁には、応力が集中しない。このため、上部構造体が支持構造体に対して大きく水平方向に変位しても、粘弾性体の当該部位が損傷することがない。このため、上部構造体に大きな揺れが生じる場合でも、粘弾性体を適切に機能させることができ、上部構造体に生じる揺れを早期に減衰させることができる。
この場合、第1連結板と第2連結板は周縁部にR加工が施されていてもよい。また、第1プレートと第1連結板との間、および、第2プレートと第2連結板との間のうち、少なくとも一方にキーが取り付けられていてもよい。この場合、キーは、第1プレートと第1連結板、または、第2プレートと第2連結板に設けられたキー溝に装着されていてもよい。また、キーは円板であり、キー溝はキーが嵌る円形の窪みであってもよい。
また、第1プレートを上部構造体に取り付ける第1ブラケットを備えていてもよい。また、第2プレートを支持構造体に取り付ける第2ブラケットを備えていてもよい。また、粘弾性体は、高減衰ゴム成形体であってもよい。この場合、高減衰ゴム成形体は、主鎖にC−C結合を有するポリマーからなる基材ゴムに、該基材ゴム100重量部に対して100〜150重量部のシリカを添加し、該シリカに対してシラン化合物を10重量%〜30重量%の割合で配合したゴムであってもよい。
図1は本発明の一実施形態に係る橋梁を示す側面図である。 図2は、橋梁に取り付けられた制振ダンパーの側面図である。 図3は、制振ダンパーが取り付けられた部位について、橋軸Lに対して直交する断面図である。 図4は、制振ダンパーの横断平面図(図2中のIV−IV断面矢視図)である。 図5は、制振ダンパーの縦断面図(図4中のV−V断面図)である。 図6は、図5中のVI−VI断面を示す図である。 図7は、粘弾性体の実測ヒステリシス曲線の模式図である。 図8は、制振ダンパーにせん断変形が生じた状態を示す側面図である。 図9は、比較例としての制振ダンパーを示す図である。 図10は、制振ダンパーの他の取り付け構造を示す図である。 図11は、制振ダンパーの他の取り付け構造を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る橋梁および橋梁用制振ダンパーを図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。また、同じ作用を奏する部材または部位には、適宜に同じ符号を付している。また、各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。
≪橋梁100≫
図1は、本発明の一実施形態に係る橋梁100を示す図である。橋梁100は、図1に示すように、上部構造体102と、支持構造体104と、可動支承106と、制振ダンパー108とを備えている。ここで、上部構造体102には、橋桁や床版などが含まれる。また、支持構造体104は、上部構造体102(橋桁や床版など)を支持する部材である。支持構造体104には、橋脚121、122や橋台123、124が含まれる。橋脚121、122は、橋梁の中間に設置されて上部構造体102を支える橋の下部構造であり、橋台123、124は、橋梁の端部に設置されて上部構造体102を支える橋の下部構造である。
≪橋脚121、122、橋台123、124≫
この実施形態では、橋脚121、122は、基礎部121a,122aを有している。基礎部121a,122aは地面10に埋設されている。橋脚121、122は、地面10に埋設された基礎部121a、122aから立った状態で設置されている。橋脚121、122の上端には、上部構造体102を直接支持する支承を設置する支承設置部121b、122bが設けられている。橋台123、124は、概ね地面10に埋設されている。地面10から露出した橋台123、124の上部には、上部構造体102を直接支持する支承を設置する支承設置部123a、124aが設けられている。
≪上部構造体102≫
ここで、上部構造体102のうち、例えば、橋桁は、一般的な鋼橋やコンクリート橋などでは、長さが数メートルから数十メートルに達する鋼板製の長軸の部材であり、温度環境の変化に伴う熱膨張と熱収縮によって伸縮する。伸縮量としては、数センチ、場合によっては、数十センチに達する。かかる上部構造体102の熱による伸縮を吸収するため、上部構造体102と、支持構造体104(橋台123、124または橋脚121、122)とは、剛結せず、支持構造体104に対する上部構造体102の変位を許容しうる構造としている。この実施形態では、支持構造体104が上部構造体102の変位を許容できるように、上部構造体102と支持構造体104との間に、図2および図3に示すように、可動支承106と制振ダンパー108とが設けられている。図2は、この実施形態における橋梁100に取り付けられた制振ダンパー108の側面図である。また、図3は、制振ダンパー108が取り付けられた部位について、橋軸Lに対して直交する断面図である。ここでは、可動支承106は、特に模式的に描かれている。
≪可動支承106≫
ここで、可動支承106は、上部構造体102と支持構造体104との間に介在し、上部構造体102の鉛直荷重を支承する部材である。この実施形態では、可動支承106は、支持構造体104(ここでは、橋脚121、122と橋台123、124)に対して上部構造体102が変位するのを許容する部材である。この実施形態では、上部構造体102は、橋脚121、122と橋台123、124に対して、橋軸Lの方向のみならず、橋軸Lに対して幅方向に移動することが許容されている。上部構造体102は、橋軸Lの方向および幅方向に、斜めに移動することも許容されている。なお、上部構造体102の支承構造によって、上部構造体102が支持構造体104に対して橋軸Lの方向に移動することが許容されているが、幅方向には移動が規制されている場合もある。かかる可動支承106は、滑り支承や転がり支承などで構成するとよい。なお、支持構造体104に対する上部構造体102の可動領域を拘束するため、支持構造体104と上部構造体102との間には、適宜に固定支承(図示省略)やストッパ(図示省略)が設けられている。
この実施形態では、図1に示すように、橋台123、124の支承設置部123a、124aに制振ダンパー108が設けられている。ここでは、図3に示すように、可動支承106は、支承設置部123a、124aにおいて、上部構造体102の幅方向W(橋軸直交方向とも称される。)において、少なくとも2箇所に設けられている。図3に示す例では、可動支承106は、支承設置部123a、124aにおいて、制振ダンパー108を間に挟むように、2箇所に設けられている。これにより、上部構造体102は、上部構造体102の長さ方向に沿った橋軸Lの周りに回転しないように可動支承106によって支持されている。ここで、制振ダンパー108は、上部構造体102と支持構造体104との間に介在し、上部構造体102に作用する水平力を減衰させる部材である。
≪制振ダンパー108≫
図4は、制振ダンパー108の横断平面図である。図4は、制振ダンパー108について、図2中のIV−IV断面矢視図である。図4は、制振ダンパー108について描かれている。図4では、図示の便宜上、締結ボルトは省略されている。また、図5は、制振ダンパー108の縦断面図である。ここでは、図4中のV−Vに示すように、各部材の締結構造が分かるように断面が設定されている。図6は、図5中のVI−VI断面を示す図である。図6でも、各部材の締結ボルトは図示の便宜上省略されている。
制振ダンパー108は、図4および図5に示すように、第1プレート141と、第2プレート142と、第1連結板143と、第2連結板144と、粘弾性体145と、キー147、148を備えている。
第1プレート141は、上部構造体102に取り付けられる板材である。第2プレート142は、支持構造体104に取り付けられる板材であり、第1プレート141に対向するように配置されている。第1連結板143は、第1プレート141の第2プレート142側に向いた面に取り付けられている。第2連結板144は、第2プレート142の第1プレート141側に向いた面に取り付けられている。粘弾性体145は、第1プレート141と第2プレート142の間において、第1連結板143と第2連結板144を覆うように配置され、第1連結板143と第2連結板144とに接着されている。
この実施形態では、第1プレート141、第2プレート142、第1連結板143および第2連結板144は、それぞれ所要の剛性を備えた略正方形の鋼板で構成されている。また、図4および図5に示すように、第1プレート141と第2プレート142は、第1連結板143と第2連結板144よりも一回り大きい。第1プレート141と第1連結板143とは、図4に示すように、中心を合わせて第1連結板143に対して第1プレート141が均一にはみ出るように重ねられる。同様に、第2プレート142と第2連結板144とは、中心を合わせて第2連結板144に対して第2プレート142が均一にはみ出るように重ねられる。
第1プレート141と第1連結板143、および、第2プレート142と第2連結板144は、それぞれボルト151(ここでは、六角穴付きボルト)で固定されている。この実施形態では、第1プレート141と第2プレート142側から、それぞれボルト151を装着して、第1連結板143と第2連結板144とを固定している。ここで、第1プレート141と第1連結板143および第2プレート142と第2連結板144には、それぞれ重なる領域の周縁部に均等にボルト装着穴152が設けられている。ボルト装着穴152は、第1プレート141と第2プレート142の表面側において、ボルト151の頭が出ないように、ボルト151の頭が嵌るように凹んだ座ぐり穴が形成されている。
さらに、第1プレート141と上部構造体102とは、図5に示すように、複数のボルト153で固定されている。第1プレート141には、図4に示すように、第1連結板143からはみ出た周縁部に、上部構造体102に取り付けるための複数のボルト穴154が均一に設けられている。同様に、第2プレート142と支持構造体104とは、図5に示すように、複数のボルト155で固定されている。第2プレート142には、第2連結板144からはみ出た周縁部に、支持構造体104に取り付けるための複数のボルト穴156が均一に設けられている。
さらに、この実施形態では、第1連結板143と第2連結板144は、周縁部にR加工が施されている。ここでは、図5に示すように、第1連結板143は、第1プレート141に取り付けられた側とは反対側の面の周縁部R1にR加工が施されている。第2連結板144は、第2プレート142に取り付けられた側とは反対側の面の周縁部R2にR加工が施されている。また、この実施形態では、図4または図6に示すように、第1連結板143と第2連結板144は、略正方形の板材であり、当該正方形の角部R3もR加工が施されている。
また、この実施形態では、第1プレート141と第1連結板143との間、および、第2プレート142と第2連結板144との間に、それぞれキー147、148が取り付けられている。ここで、キー147、148は、図5に示すように、第1プレート141と第2連結板144、および、第2プレート142と第2連結板144に設けられた、キー溝157、158に装着されている。この実施形態では、キー147、148は、円板状の部材であり、キー溝157、158は、キー147、148が嵌る円形の窪みである。
≪粘弾性体145≫
粘弾性体145は、この実施形態では、第1プレート141と第2プレート142の間において、第1連結板143と第2連結板144を覆うように配置された矩形のゴム成形体である。粘弾性体145には、例えば、高減衰性を有する粘弾性ゴム(高減衰ゴム)を用いることができる。かかる高減衰ゴムには、例えば、天然ゴム,スチレンブタジエンゴム(SBR),ニトリルブタジエンゴム(NBR),ブタジエンゴム素材(BR),イソプレンゴム(IR),ブチルゴム(IIR),ハロゲン化ブチルゴム(X−IIR),クロロプレンゴム(CR)のゴム素材に、高減衰性を発揮する添加剤を加えて生成された高減衰性ゴム組成物を用いることができる。高減衰性を発揮させうる添加剤としては、例えば、カーボンブラックやシラン化合物など、種々の添加剤が知られている。また、ここでは、粘弾性体145は、ある程度以上のせん断歪(せん断変位/厚さ(高さ))が許容されるとよく、例えば、150%以上、より好ましくは200%以上のせん断歪が許容される材料を選択するとよい。
図7は、粘弾性体に生じたせん断変位と、せん断荷重との関係を示すヒステリシスループA(実測ヒステリシス曲線)が模式的に示されている。図7中、横軸はせん断方向の変位を示し、縦軸はその際のせん断荷重を示している。かかるヒステリシスループAによれば、粘弾性体生じたせん断変位が増加するにつれてせん断荷重が高くなり、抵抗力が大きくなることが分かる。この粘弾性体は、せん断変形を伴う振動を受けると、一周期毎に、当該ヒステリシスループAで囲まれたエネルギに相当するエネルギを吸収し得る。
この実施形態では、粘弾性体145は、第1プレート141と第2プレート142の間において、第1連結板143と第2連結板144を覆うように配置され、第1連結板143と第2連結板144とに接着されている。ここでは、粘弾性体145は、基材としてゴムを用い、加硫成形する際に、第1連結板143と第2連結板144とに加硫接着させることができる。図示は省略するが、例えば、ゴム素材を成形する金型のキャビティー空間の対向する側面に、第1連結板143と第2連結板144(図5参照)とを対向配置する。金型のキャビティー空間は、第1連結板143と第2連結板144の対向する面143a、144aおよび周側面143b、144bが覆われるように構築されている。そして、当該第1連結板143と第2連結板144との間の所定のキャビティー空間に、ゴム素材を入れて加硫成形するとよい。これにより、粘弾性体145は、図5に示すように、第1連結板143と第2連結板144の互いに対向する面143a、144a、および、周側面143b、144bに接着した状態で成形される。
この制振ダンパー108では、上述したように第1連結板143と第2連結板144が、第1プレート141と第2プレート142にそれぞれ取り付けられている。粘弾性体145は、第1連結板143と第2連結板144には接着されているが、第1プレート141と第2プレート142には接着されていない。
この実施形態では、第1連結板143と第2連結板144との距離は、凡そ60mm程度であり、粘弾性体145は、単純な高減衰性を有する粘弾性ゴム(高減衰ゴム)の成形体である。つまり、粘弾性体145は、積層ゴムのように鋼板が含まれておらず、純粋に粘弾性ゴム(高減衰ゴム)の成形体である。この制振ダンパー108は、図2に示すように、第1プレート141と第2プレート142との間で、上部構造体102から受けうる荷重を実質的に支持することができない。つまり、この制振ダンパー108は、粘弾性体145を圧縮させるような荷重を継続して受けることができない。
仮に、上部構造体102から制振ダンパー108に鉛直荷重が作用すると、第1プレート141と第2プレート142との間に配置された粘弾性体145を圧縮させるように荷重が作用する。粘弾性体145は、過度の圧縮荷重が継続して作用するとクリープ(応力緩和)が生じ、成形された形状が維持できなくなる。この実施形態では、図1から図3に示すように、上部構造体102は、上部構造体102と支持構造体104との間に設けられた支承(可動支承106)によって支持されている。このため、上部構造体102から制振ダンパー108に鉛直荷重は作用しない。つまり、この制振ダンパー108は、薄いゴム板と鋼板とが交互に積層され、圧縮荷重を支持することができる積層ゴム(例えば、鉛プラグ入り積層ゴム支承)などと明確に区別される。また、この制振ダンパー108は、積層ゴムに比べて、格段に安価に製造でき、同程度のせん断変位を許容する場合には、格段に薄くできる。反対に、上部構造体102と支持構造体104との間隔が同じであれば、この制振ダンパー108は、積層ゴムよりも格段に大きいせん断変位を許容しうる。
≪粘弾性体145の厚さ(第1連結板143と第2連結板144の距離)≫
ここで、粘弾性体145の厚さ(第1連結板143と第2連結板144の距離)は、10mm以上、好ましくは25mm以上、より好ましくは30mm以上、さらに好ましくは40mm以上、さらには60mm以上であるとよい。粘弾性体145は、同じ材料であれば厚さが厚い程、せん断変位を許容できる。つまり、例えば、粘弾性体145が200%程度のせん断歪(せん断変位/厚さ(高さ))が許容される場合には、粘弾性体145の厚さが25mm以上であれば、上部構造体102と支持構造体104の水平変位を50mm程度許容できる。また、粘弾性体145の厚さが30mm以上であれば60mmの水平変位を許容できる。さらに粘弾性体145の厚さが40mm以上であれば、80mmの水平変位が許容できる。このように、粘弾性体145の厚さは、厚いほど上部構造体102と支持構造体104の水平変位を許容できる。
≪耐候性ゴム≫
また、図4および図5に示すように、粘弾性体145を覆う耐候性ゴム160を備えていてもよい。ここでは、耐候性ゴム160は、シート状のゴムであり、粘弾性体145の外周を覆うように、粘弾性体145の周囲に巻かれている。耐候性ゴム160は、粘弾性体145の挙動を阻害しない程度に、適度に軟らかいシート状のゴムを採用するとよい。ここで、耐候性ゴム160に用いられ得るゴムとしては、例えば、クロロプレンアクリロゴム(CR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)などが挙げられる。
≪制振ダンパー108の取り付け≫
この制振ダンパー108は、図2に示すように、上下に対向する上部構造体102と支持構造体104との間に配置されている。そして、第1プレート141が上部構造体102に取り付けられ、第2プレート142が支持構造体104に取り付けられている。図2および図3に示すように、上部構造体102の鉛直荷重は、可動支承106によって支持されている。また、上部構造体102は、可動支承106によって支持構造体104に対して水平移動可能に支持されている。このように、上部構造体102の鉛直荷重は、可動支承106によって支持されているので、制振ダンパー108には、上部構造体102の鉛直荷重は作用しない。また、上部構造体102は、支持構造体104に対して水平移動すると、制振ダンパー108にせん断変形が生じる。
図8は、制振ダンパー108にせん断変形が生じた状態を示す側面図である。図8に示すように、制振ダンパー108の第1プレート141は上部構造体102に取り付けられており、第2プレート142は支持構造体104に取り付けられている。このため、上部構造体102が支持構造体104に対して水平移動すると、同様に、制振ダンパー108の第1プレート141が第2プレート142に対して水平移動する。ここで、第1プレート141には、第1連結板143が取り付けられており、第2プレート142には第2連結板144が取り付けられている。そして、第1連結板143と第2連結板144の間には、図5に示すように、粘弾性体145が配置されている。粘弾性体145は、第1連結板143と第2連結板144とに接着されている。このため、図8に示すように、上部構造体102が支持構造体104に対して水平移動し、制振ダンパー108の第1プレート141が第2プレート142に対して水平移動すると、粘弾性体145にせん断変形が生じる。
また、上部構造体102が支持構造体104に対して水平方向に振動すると、粘弾性体145にせん断変形が繰返し生じる。この粘弾性体145は、せん断変形を伴う振動を受けると、一周期毎に、当該ヒステリシスループAで囲まれたエネルギに相当するエネルギを吸収し得る。このため、上部構造体102に生じる水平方向の振動を早期に減衰させることができる。
このように、この制振ダンパー108は、上部構造体102に第1プレート141が取り付けられ、支持構造体104に第2プレート142が取り付けられる。そして、上部構造体102が支持構造体104に対して水平方向に移動した場合には、制振ダンパー108の第1プレート141が第2プレート142に対して水平移動する。そして、制振ダンパー108の第1プレート141が第2プレート142に対して水平移動した場合には、粘弾性体145にせん断変形が生じ、上部構造体102に生じる水平方向の振動を早期に減衰させることができる。
図9は、比較例としての制振ダンパー108Aを示す。図9では、上部構造体102が支持構造体104に対して水平方向に変位し、制振ダンパー108Aがせん断変形した状態が描かれている。ここで、比較例としての制振ダンパー108Aでは、図9に示すように、第1連結板143と第2連結板144(図8参照)がない。粘弾性体145Aは単純な矩形の成形体である。さらに、粘弾性体145Aの上下の端面が直接第1プレート141と第2プレート142に接着された単純な構造である。かかる制振ダンパー108Aは、上部構造体102と支持構造体104との間に配置され、制振ダンパー108Aの第1プレート141と第2プレート142とが、それぞれ上部構造体102と支持構造体104とに取り付けられている。
この場合、上部構造体102が支持構造体104に対して水平方向に変位すると、制振ダンパー108Aがせん断変形する。この際、第1プレート141と第2プレート142に接着された粘弾性体145Aの上下の端部の周縁は引張荷重が集中しやすい。このため、上部構造体102が支持構造体104に対して大きく水平方向に変位すると、粘弾性体145の損傷や粘弾性体145Aの接着箇所の剥がれなどの原因となりやすい。
これに対して、図2に示す制振ダンパー108では、粘弾性体145は、第1プレート141と第2プレート142の間において、第1連結板143と第2連結板144を覆うように配置され、第1連結板143と第2連結板144とに接着されている。この実施形態では、具体的には、粘弾性体145は、第1連結板143と第2連結板144の互いに対向する面143a、144a、および、周側面143b、144bに接着している。そして、粘弾性体145は、第1連結板143と第2連結板144とを介して、第1プレート141と第2プレート142とに取り付けられている。
この場合、上部構造体102が支持構造体104に対して水平方向に変位すると、図8に示すように、制振ダンパー108がせん断変形する。この際、第1連結板143と第2連結板144に接着された粘弾性体145の上下の端部の周縁は、第1プレート141と第2プレート142には、接着されておらず、当該部位はフリーな状態であり、応力が集中しない。このため、上部構造体102が支持構造体104に対して大きく水平方向に変位しても、粘弾性体145の当該部位が損傷することがない。つまり、図2に示す制振ダンパー108では、上部構造体102が支持構造体104に対して大きく水平方向に変位しても、粘弾性体145に生じる応力集中が緩和される。このため、大きな地震のように上部構造体102に大きな揺れが生じる場合でも、粘弾性体145を適切に機能させることができる。これにより、上部構造体102に生じる揺れを早期に減衰させることができる。
以上、制振ダンパー108について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上述した実施形態では、粘弾性体145は、図6に示すように、横断面が矩形の柱状に成形されている。矩形の角部R3にはRが設けられている。このように、粘弾性体145の角部に所要の大きさのRを設けられている。これにより、せん断変形する際に角部への応力集中が小さく抑えられている。また、所要の大きさのRを設けることによって、第2プレート142に対して第1プレート141が変位する方向に対する影響が小さくなる。なお、制振ダンパー108の粘弾性体145は、断面を矩形とすることに限らない。例えば、制振ダンパー108の粘弾性体145は、断面を円形にしてもよい。粘弾性体145は、断面を円形にすることにより、第2プレート142に対して第1プレート141が変位する方向に対する影響が概ね均一になる。
但し、橋梁用の制振ダンパー108としては、上部構造体102と支持構造体104が垂直方向において重なった部分は、橋軸L(図1参照)に沿って長方形である場合が多い。また、粘弾性体145が振動を吸収する機能は、粘弾性体145のせん断変形に対する抵抗に起因する。この際、粘弾性体145のせん断変形に対する抵抗は、せん断方向に対する粘弾性体145の断面積に比例して大きくなる。このため、橋梁用の制振ダンパー108としては、水平方向の横断面において、粘弾性体145の有効面積を広く確保したい。この場合、上部構造体102と支持構造体104が、橋軸Lに沿って垂直方向において重なった部分が橋軸Lに沿った長方形であるので、粘弾性体145は水平方向の断面において矩形であることが有効である。
≪制振ダンパー108の他の取り付け構造≫
また、図1および図2に示すように、上述した実施形態では、制振ダンパー108は、上部構造体102と支持構造体104とが対向する部位に配置されている。制振ダンパー108を取り付ける構造は、かかる形態に限定されない。
例えば、図10および図11に示す例では、上部構造体102と支持構造体104とに適当なブラケット210、220が取り付けられている。そして、制振ダンパー108は、当該ブラケット210、220を介して、上部構造体102と支持構造体104との間に取り付けられている。
ここで、図10に示す例では、上部構造体102と支持構造体104との間隙が、設置しようとする制振ダンパー108に対して狭い。ここでは、図10に示すように、支持構造体104の側壁104aに、制振ダンパー108を取り付けるためのブラケット210(第2ブラケット)が取り付けられている。ここで、ブラケット210は、直角に組まれた2枚の板材211、212と、当該2枚の板材を支持するリブ213とが互いに溶接されている。このブラケット210は、一方の板材211が、支持構造体104の側壁104aに取り付けられ、他方の板材212が上部構造体102の下面に対向している。
また、図11に示す例では、上部構造体102と支持構造体104との間隙が、設置しようとする制振ダンパー108に対して広い。また、支持構造体104に、制振ダンパー108を配置するスペースがない。ここでは、図11に示すように、支持構造体104の側壁104aに、制振ダンパー108を取り付けるためのブラケット210(第2ブラケット)が取り付けられている。さらに、上部構造体102の下面にブラケット220(第1ブラケット)が取り付けられている。ブラケット220は、上部構造体102の下面に取り付けられる板材221と、制振ダンパー108の第1プレート141が取り付けられる板材222と、板材221と板材222との間に配置された柱材223とを備えている。
このように、制振ダンパー108は、当該ブラケット210、220を介して、上部構造体102と支持構造体104との間に取り付けられていてもよい。また、図1に示す例では、制振ダンパー108は、支持構造体104として橋台123、124に取り付けられているが、支持構造体104としての橋脚121、122に取り付けられていてもよい。
また、上述した制振ダンパー108は、第1プレート141と第1連結板143との間、および、第2プレート142と第2連結板144との間に、それぞれキー147、148が取り付けられている。ここで、キー147、148は、図5に示すように、第1プレート141と第1連結板143、および、第2プレート142と第2連結板144に設けられた、キー溝157、158に装着されている。この実施形態では、キー147、148は、円板状の部材であり、キー溝157、158は、キー147、148が嵌る円形の窪みである。かかるキー147、148によって、大きなせん断力に対して、第1プレート141と第1連結板143との連結、第2プレート142と第2連結板144との連結が確保されている。このようなキー147、148を設けることによって、第1プレート141と第1連結板143、および、第2プレート142と第2連結板144を取り付けるボルト151(図5参照)に作用するせん断力を緩和することができる。
キー147、148およびキー溝157、158の構造は、第1プレート141と第1連結板143、および、第2プレート142と第2連結板144に作用するせん断力を受けることができればよく、その形状や構造などは、特に言及されない限りにおいて限定されない。例えば、図4から図6に示す例では、キー147、148およびキー溝157、158は円形であるが、矩形のキーでもよい。また、キー147、148は、それぞれ複数設けても良い。また、上部構造体102と第1プレート141との連結構造、支持構造体104と第2プレート142との連結構造にも、同様にキー構造を採用してもよい。これにより、上部構造体102と第1プレート141、および、支持構造体104と第2プレート142を取り付けるボルト153、155(図5参照)に作用するせん断力を緩和することができる。
また、初期状態で、粘弾性体145にせん断変形が生じないように調整する調整部材(図示省略)を配置してもよい。調整部材として、例えば、上部構造体102と第1プレート141との間や、支持構造体104と第2プレート142との間に、スペーサ(図示省略)を配置してもよい。
≪粘弾性体145の好適例≫
ここで、粘弾性体145には、せん断変形に対して、所要の抗力を発揮し、振動を早期に減衰させる機能を奏する高減衰ゴムの成形体が用いられていると良い。かかる高減衰ゴム成形体としては、主鎖にC−C結合を有するポリマーからなる基材ゴム100重量部に対してシリカを100〜150重量部添加し、そのシリカに対してシラン化合物を10重量%〜30重量%配合したものを挙げることができる。
以上、本発明の一実施形態に係る橋梁100および橋梁用制振ダンパー108について、種々を説明したが、本発明は、特段言及されない限りにおいて、上述した何れの実施形態にも限定されない。
10 地面
100 橋梁
102 上部構造体
104 支持構造体
104a 支持構造体の側壁
106 可動支承
108 制振ダンパー(橋梁用制振ダンパー)
121、122 橋脚
121a、122a 基礎部
121b、122b 支承設置部
123、124 橋台
123a、124a 支承設置部
141 第1プレート
142 第2プレート
143 第1連結板
143a、144a 第1連結板143と第2連結板144の対向する面
143b、144b 第1連結板143と第2連結板144の周側面
144 第2連結板
145 粘弾性体
147、148 キー
151 ボルト
152 ボルト装着穴
153 ボルト
154 ボルト穴
155 ボルト
156 ボルト穴
157、158 キー溝
160 耐候性ゴム
210 ブラケット(第2ブラケット)
211 板材
212 板材
213 リブ
220 ブラケット(第1ブラケット)
221 板材
222 板材
223 柱材
L 橋軸
W 橋桁の幅方向

Claims (18)

  1. 上部構造体と、
    前記上部構造体を支持する支持構造体と、
    前記上部構造体と前記支持構造体との間に介在し、前記上部構造体の鉛直荷重を支持する可動支承と、
    前記上部構造体と前記支持構造体との間に介在し、前記上部構造体に作用する水平力を減衰させる制振ダンパーとを備え、
    前記制振ダンパーは、
    前記上部構造体に取り付けられた第1プレートと、
    前記支持構造体に取り付けられ、前記第1プレートに対向するように配置された第2プレートと、
    前記第1プレートの、前記第2プレート側に向いた面に取り付けられた第1連結板と、
    前記第2プレートの、前記第1プレート側に向いた面に取り付けられた第2連結板と、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの間において、前記第1連結板と前記第2連結板を覆うように配置され、前記第1連結板と前記第2連結板とに接着された粘弾性体と
    を備え
    ここで、粘弾性体は、内部に鋼板を含まず、かつ、厚さが10mm以上である、橋梁。
  2. 前記第1連結板と前記第2連結板は、周縁部にR加工が施されている、請求項1に記載された橋梁。
  3. 前記第1プレートと前記第1連結板との間、および、前記第2プレートと前記第2連結板との間のうち、少なくとも一方にキーが取り付けられている、請求項1または2に記載された橋梁。
  4. 前記キーは、前記第1プレートと前記第1連結板、または、前記第2プレートと前記第2連結板に設けられた、キー溝に装着された、請求項に記載された橋梁。
  5. 前記キーは円板であり、前記キー溝は前記キーが嵌る円形の窪みである、請求項4に記載された橋梁。
  6. 前記第1プレートを前記上部構造体に取り付ける第1ブラケットを備えた、請求項1から5までの何れか一項に記載された橋梁。
  7. 前記第2プレートを前記支持構造体に取り付ける第2ブラケットを備えた、請求項1から6までの何れか一項に記載された橋梁。
  8. 前記粘弾性体は、高減衰ゴム成形体である、請求項1から7までの何れか一項に記載された橋梁。
  9. 前記高減衰ゴム成形体は、主鎖にC−C結合を有するポリマーからなる基材ゴムに、該基材ゴム100重量部に対して100〜150重量部のシリカを添加し、該シリカに対してシラン化合物を10重量%〜30重量%の割合で配合したゴムである、請求項8に記載された橋梁。
  10. 第1プレートと、
    前記第1プレートに対向するように配置された第2プレートと、
    前記第1プレートの、前記第2プレート側に向いた面に取り付けられた第1連結板と、
    前記第2プレートの、前記第1プレート側に向いた面に取り付けられた第2連結板と、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの間において、前記第1連結板と前記第2連結板を覆うように配置され、前記第1連結板と前記第2連結板とに接着された粘弾性体とを備え
    前記第1プレートは、橋梁の上部構造体に取り付けられる第1取付部を備え、
    前記第2プレートは、前記橋梁の支持構造体に取り付けられる第2取付部を備え
    ここで、粘弾性体は、内部に鋼板を含まず、かつ、厚さが10mm以上である、
    橋梁用制振ダンパー。
  11. 前記第1連結板と前記第2連結板は、周縁部にR加工が施されている、請求項10に記載された橋梁用制振ダンパー。
  12. 前記第1プレートと前記第1連結板との間、および、前記第2プレートと前記第2連結板との間のうち、少なくとも何れか一方にキーが取り付けられている、請求項10または11に記載された橋梁用制振ダンパー。
  13. 前記キーは、前記第1プレートと前記第1連結板、または、前記第2プレートと前記第2連結板に設けられた、キー溝に装着された、請求項12に記載された橋梁用制振ダンパー。
  14. 前記キーは円板であり、前記キー溝は前記キーが嵌る円形の窪みである、請求項13に記載された橋梁用制振ダンパー。
  15. 前記第1プレートを前記上部構造体に取り付ける第1ブラケットを備えた、請求項10から14までの何れか一項に記載された橋梁用制振ダンパー。
  16. 前記第2プレートを前記支持構造体に取り付ける第2ブラケットを備えた、請求項10から15までの何れか一項に記載された橋梁用制振ダンパー。
  17. 前記粘弾性体は、高減衰ゴム成形体である、請求項10から16までの何れか一項に記載された橋梁用制振ダンパー。
  18. 前記高減衰ゴム成形体は、主鎖にC−C結合を有するポリマーからなる基材ゴムに、該基材ゴム100重量部に対して100〜150重量部のシリカを添加し、該シリカに対してシラン化合物を10重量%〜30重量%の割合で配合したゴムである、請求項17に記載された橋梁用制振ダンパー。
JP2012178008A 2012-08-10 2012-08-10 橋梁および橋梁用制振ダンパー Expired - Fee Related JP6055231B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012178008A JP6055231B2 (ja) 2012-08-10 2012-08-10 橋梁および橋梁用制振ダンパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012178008A JP6055231B2 (ja) 2012-08-10 2012-08-10 橋梁および橋梁用制振ダンパー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014034853A JP2014034853A (ja) 2014-02-24
JP6055231B2 true JP6055231B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=50284005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012178008A Expired - Fee Related JP6055231B2 (ja) 2012-08-10 2012-08-10 橋梁および橋梁用制振ダンパー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6055231B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6513387B2 (ja) * 2014-12-19 2019-05-15 西日本高速道路株式会社 桁橋の制振装置、ならびに桁橋の補強方法
JP6884399B2 (ja) * 2018-05-15 2021-06-09 森松工業株式会社 タンク及びタンクに制震部材を取り付ける方法
JP7322564B2 (ja) * 2019-07-17 2023-08-08 住友ゴム工業株式会社 制振ダンパー

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61242237A (ja) * 1985-04-19 1986-10-28 川田工業株式会社 架構式構造物
US4887788A (en) * 1988-01-15 1989-12-19 The Gates Rubber Company Base isolation pad
JP2575204Y2 (ja) * 1991-09-09 1998-06-25 株式会社 カイモン 構造物用免震弾性ゴム支承
JPH06101740A (ja) * 1992-08-07 1994-04-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd 積層ゴム支承
JP2665730B2 (ja) * 1995-04-07 1997-10-22 株式会社カイモン ゴム支承を用いた全方向固定の支承装置
JP3025177B2 (ja) * 1995-07-28 2000-03-27 鹿島建設株式会社 既存支承を利用した橋梁の免震工法
JP2001207412A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Tokai Rubber Ind Ltd ゴム支承体
JP2007239306A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Tokai Rubber Ind Ltd 免震ダンパーの取付方法
JP4336857B1 (ja) * 2008-04-17 2009-09-30 国立大学法人鳥取大学 緩衝装置付橋梁群及びその衝撃緩衝方法
JP2010133472A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Sumitomo Rubber Ind Ltd 制振構造体
JP2012026164A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Yokohama Rubber Co Ltd:The 橋梁支持構造
JP5860203B2 (ja) * 2010-08-02 2016-02-16 横浜ゴム株式会社 橋梁用弾性支承

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014034853A (ja) 2014-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101659315B1 (ko) 방진패드시공 생략형 방진 스토퍼와 그것이 적용된 내진 발전기
US6354047B1 (en) Columnar structure with earthquake resistance imparted thereto and method of reinforcing the earthquake resistance of a columnar structure
KR100731210B1 (ko) 형상기억합금을 이용한 교량용 면진교좌장치
JP6055231B2 (ja) 橋梁および橋梁用制振ダンパー
KR100965235B1 (ko) 방진댐퍼
JP5535662B2 (ja) 制振ユニット、建物及び建物補強工法
KR101593576B1 (ko) 압전 mr유체 면진받침
KR101028239B1 (ko) 점탄성과 이력특성을 이용한 복합제진장치
JP2013002192A (ja) 引張型免震支承装置
KR0169706B1 (ko) 면진지승
JP4292127B2 (ja) 橋梁用支承装置
KR20120035409A (ko) 구조물용 방진장치
JP2014224404A (ja) 橋梁および橋梁用制震ダンパー
JP2013148106A (ja) 構造物用薄型滑り支承装置
KR101140161B1 (ko) 탄성 받침
JP2013108260A (ja) 橋梁および橋梁用制震ダンパー
KR20010074179A (ko) 일체형 다방향 면진받침
JP4868435B2 (ja) 鉛プラグ入り積層ゴム体
KR101409400B1 (ko) 모자형 강재댐퍼를 구비한 고무탄성받침
JP6635327B2 (ja) 建物の免震構造、および免震方法
JP5136622B2 (ja) 鉛プラグ入り積層ゴム体
JP6809951B2 (ja) 免震支承体の連結防振装置
KR200467787Y1 (ko) 마찰형 내진댐퍼
JP2000104786A (ja) 免震装置の浮き上がり防止機構
KR20100009948A (ko) 면진 장치용 에너지 흡수장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6055231

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees