JP7322564B2 - 制振ダンパー - Google Patents

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Description

本発明は、制振ダンパーに関する。
特開2000-120783号公報には、粘弾性体を用いた制振ダンパー装置が開示されている。同公報で開示された制振ダンパーは、粘弾性体の軸方向中間部に対応する一対の剛性板材のうち、一方または両方の剛性板材に、他方の剛性板材との対向面に、その板幅方向の全幅に亘って金属プレート等の剛性板を溶接あるいはビス止めなどの手段を介して固定することが開示されている。これにより、粘弾性体の軸方向中間部に、軸方向両端部分の厚さt1よりも小さい厚さt2の薄肉部分が形成されている。
特開2000-120783号公報
ところで、本発明者の研究によれば、粘弾性体はせん断変位を付与すると、変位が大きくなると急激にせん断荷重が大きくなる。せん断荷重が大きくなると、制振ダンパーを取り付ける部材や、制振ダンパーが取り付けられる構造に所要の強度が必要となる。このため、変位に対してせん断荷重が急激に大きくなるような領域まで、粘弾性体の変形が進まないように、ゴムの厚みが調整されたり、ストッパが設けられたりする。
ここで提案される制振ダンパーは、第1プレートと、第1プレートの一方の面に対向した第2プレートと、第1プレートと第2プレートとの間に配置され、第1プレートと前記第2プレートとに接着された粘弾性体とを備えている。第1プレートは、力を作用させる第1作用部を有しているとよい。第2プレートは、第1作用部に作用する力とは異なる方向に力を作用させる第2作用部を有しているとよい。第1プレートは、粘弾性体が接着された領域において、第2プレートに対向する方向に向けて盛り上がった部位を有しているとよい。当該盛り上がった部位は、粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっているとよい。
かかる制振ダンパーによれば、第1プレートと第2プレートの大きなせん断変位に対して、反力が大きくなりすぎない。制振ダンパーが設置される構造物に要する構造上の強度が緩和される。
また、他の形態として、制振ダンパーは、中間プレートと、中間プレートの一方の面に対向した第1サイドプレートと、中間プレートの他方の面に対向した第2サイドプレートと、中間プレートと第1サイドプレートとの間に配置され、中間プレートと前記第1サイドプレートとに接着された第1粘弾性体と、中間プレートと第2サイドプレートとの間に配置され、中間プレートと第2サイドプレートとに接着された第2粘弾性体とを備えていてもよい。この場合、中間プレートは、力を作用させる第1作用部を有しているとよい。第1サイドプレートと第2サイドプレートは、第1作用部に作用する力とは異なる方向に力を作用させる第2作用部をそれぞれ有しているとよい。第1サイドプレートと第2サイドプレートは、粘弾性体が接着された領域において、中間プレートに対向する方向に向けて盛り上がった部位を有しているとよい。当該盛り上がった部位は、粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっているとよい。
さらに他の形態として、制振ダンパーの中間プレートは、粘弾性体が接着された領域において、第1サイドプレートと第2サイドプレートに対向する側面が、それぞれ第1サイドプレートと第2サイドプレートに向けて盛り上がった部位を有しており、当該盛り上がった部位は、粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっていてもよい。
この場合、制振ダンパーでは、第1サイドプレートおよび第2サイドプレートに対する中間プレートのせん断変位に対して、第1粘弾性体と第2粘弾性体から受ける反力が大きくなりすぎない。このため、制振ダンパーが設置される構造物に要する構造上の強度が緩和される。
図1は、ここで提案される制振ダンパーの一実施形態を示す断面図である。 図2は、ここで提案される制振ダンパーの他の一実施形態を示す断面図である。 図3は、制振ダンパーの変位と荷重との関係を示すグラフである。 図4は、グラフK2が得られる制振ダンパー30の構造が示された断面図である。 図5は、制振ダンパーの変位と荷重との関係を他の観点で示すグラフである。 図6は、ここで提案される制振ダンパーの他の変形例を示す断面図である。 図7は、ここで提案される制振ダンパーの他の変形例を示す断面図である。 図8は、ここで提案される制振ダンパーの他の変形例を示す断面図である。 図9は、ここで提案される制振ダンパーの他の変形例を示す断面図である。
以下、ここで提案される制振ダンパーを図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、各図面は、一例を示すのみであり、特に言及されない限りにおいて本発明を限定しない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、ここで提案される制振ダンパーの一実施形態を示す断面図である。図2は、ここで提案される制振ダンパーの他の一実施形態を示す断面図である。ここで提案される制振ダンパー10は、図1および図2に示されているように、第1プレート11と、第2プレート12と、粘弾性体13とを備えている。第2プレート12は、第1プレート11の一方の面に対向している。粘弾性体13は、第1プレート11と第2プレート12との間に配置され、第1プレート11と第2プレート12とに接着されている。第1プレート11と第2プレート12は、所要の剛性を有する金属性のプレート、例えば、所要の厚さおよび剛性を有する鋼板やアルミ板が用いられる。
第1プレート11は、力を作用させる第1作用部11aを有している。第2プレート12は、第1作用部に作用する力とは異なる方向に力を作用させる第2作用部12aを有している。
この実施形態では、粘弾性体13は、第1プレート11および第2プレート12にそれぞれ接着されている。図1および図2に示された形態では、平面視において、第1プレート11と第2プレート12は、それぞれ略長方形である。粘弾性体13は、平面視において、正方形である。
第1プレート11は、粘弾性体13が接着された領域11bからはみ出て両側に延びている。第1作用部11aは、第1プレート11に粘弾性体13が接着された領域11bからはみ出た部位に設けられている。第2プレート12は、粘弾性体13が接着された領域12bからはみ出て両側に延びている。第2作用部12aは、第2プレート12に粘弾性体13が接着された領域12bからはみ出た部位に設けられている。
第1作用部11aには、制振ダンパー10に力を作用させる第1部材A1が取り付けられる。第2作用部12aは、制振ダンパー10に力を作用させる第2部材A2に取り付けられる。第1作用部11aは、第1プレート11を第1部材A1にボルトナットのような締結部材によって締結される締結部でありうる。第2作用部12aは、第2プレート12を第2部材A2にボルトナットのような締結部材によって締結される締結部でありうる。この場合、第1作用部11aと第2作用部12aには、例えば、ボルト装着孔がそれぞれ形成されているとよい。
なお、図1および図2では、第1作用部11aは、第1プレート11に粘弾性体13が接着された領域11bからはみ出た部位に設けられている。第2作用部12aは、第2プレート12に粘弾性体13が接着された領域12bからはみ出た部位に設けられている。第1プレート11および第2プレート12の形状や、第1作用部11aや第2作用部12aが設けられる位置などは、上述した形態に限定されない。第1作用部11aは、第1プレート11において第2プレート12に対向する側とは反対側の面に設けられていてもよい。第2作用部12aは、第2プレート12において第1プレート11に対向する側とは反対側の面に設けられていてもよい。
図1に示された形態では、第1プレート11は、粘弾性体13が接着された領域11bに、第2プレート12に対向する方向に向けて盛り上がった部位11cを有している。当該盛り上がった部位11cは、第1プレート11に粘弾性体13が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっている。盛り上がった部位11cは、例えば、曲面または傾斜面であるとよい。例えば、図1に示された形態では、第1プレート11に粘弾性体13が接着された領域11bの中央部が略球面状に盛り上がっている。また、図2に示された形態では、盛り上がった部位11cは、傾斜面である。具体的には、粘弾性体13が接着された領域11bが、両側から中央部に向けて徐々に盛り上がった傾斜面であり、両側から中央部に向けて第2プレート12との間隔が徐々に狭くなっている。換言すると、図2に示された形態では、第1プレート11の粘弾性体13が接着された領域11bが、第2プレート12に向けて山形に折り曲った形状を有している。
なお、図1および図2は、第1プレート11の粘弾性体13が接着された領域11b、および、盛り上がった部位11cの形状を例示している。第1プレート11の粘弾性体13が接着された領域11b、および、盛り上がった部位11cの形状など、第1プレート11および粘弾性体13は、図1および図2に示された構造に限定されない。例えば、盛り上がった部位11cでは、第1プレート11の粘弾性体13が接着された領域11bが両側から中央部に向けて円弧状に盛り上がっていてもよい。また、盛り上がった部位11cでは、粘弾性体13が接着された領域11bが、中央部に向けて円錐状あるいは角錐状に盛り上がっていてもよい。
粘弾性体13は、第1プレート11と第2プレート12との間に配置され、第1プレート11と第2プレート12とに接着されている。特に、粘弾性体13は、かかる第1プレート11が盛り上がった部位11cおよび第1プレート11に対向する第2プレート12に接着されている。
粘弾性体13には、高減衰性を有する粘弾性ゴム(制震ゴム)が好適に採用されうる。高減衰性を有する粘弾性ゴム(制震ゴム)には、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブタジエンゴム素材(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X-IIR)、クロロプレンゴム(CR)、あるいは、これらのゴムのうち複数のゴム素材を混合したゴム素材に、高減衰性を発揮する添加剤を加えて生成された高減衰性ゴム組成物を用いることができる。高減衰性を発揮する添加剤としては、例えば、カーボンブラックなど、種々の添加剤が知られている。第1プレート11および第2プレート12と、粘弾性体13との接着は、それぞれ加硫接着によって接着されているとよい。
かかる制振ダンパー10によれば、図1および図2に示されているように、第1プレート11と第2プレート12との間で、粘弾性体13の厚さは、第1プレート11の盛り上がった部位11cの形状に応じて異なる。第1プレート11は、粘弾性体13が接着された領域に、第2プレート12に対向する方向に向けて盛り上がった部位11cを有している。当該盛り上がった部位11cは、粘弾性体13が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっている。ここで、第1プレート11が盛り上がった部位11cでは、第1プレート11が盛り上がるにつれて粘弾性体13は薄くなっている。粘弾性体13が接着された領域の中央部に向けて徐々に粘弾性体13が薄くなっている。かかる制振ダンパー10では、第1プレート11が取り付けられた第1部材A1と、第2プレート12が取り付けられた第2部材A2とに作用する反力は、第2プレート12に対する第1プレート11の相対変位が大きくなっても、大きくなりすぎない傾向がある。
図3は、制振ダンパーの変位と荷重との関係を示すグラフである。図3のグラフは、例えば、制振ダンパー10の第1プレート11と第2プレート12とを、相対的に変位させる器具に取り付ける。器具を通じて第1プレート11と第2プレート12とを相対的に変位させ、当該変位を生じさせるのに要する荷重を得る。そして、変位と荷重との関係を記録することによって得られる。
ここで、図3には、グラフK1と、グラフK2が描かれている。
グラフK1は、第1プレート11の粘弾性体13が接着された領域11bが、第2プレート12に対向する方向に向けて盛り上がった部位11cを有する制振ダンパー10のグラフである。第1プレート31は、例えば、図2に示されているように、粘弾性体13が接着された領域11bが、両側から中央部に向けて徐々に盛り上がった傾斜面を有している。
図4は、グラフK2が得られる制振ダンパー30の構造が示された断面図である。グラフK2は、図4に示されているように、粘弾性体の厚さが一定の制振ダンパー30の変位と荷重との関係を示すグラフである。ここで、グラフK2が得られた制振ダンパー30は、グラフK1が得られた制振ダンパー10と粘弾性体の質量を同じとし、粘弾性体の厚さを一定とした。
制振ダンパー30では、中央部に盛り上がった部位がなく、平坦なプレートが第1プレート31として用いられている。さらに、かかる第1プレート31と同じく平坦なプレートが第2プレート32として用いられている。第1プレート31は第2プレート32に対して平行に配置されており、当該粘弾性体33の厚さが一定である。ここで、第1プレート31に第1部材A1が取り付けられており、第2プレート32に第2部材A2が取り付けられている。ここで、変位は、第2プレート12,32を固定して、第1プレート11,31を第2プレート12,32に対してせん断方向S1に変位させたときの変位量として得られる。荷重は、第2プレート12,32を固定して、第1プレート11,31を第2プレート12,32に対してせん断方向S1に変位させたときに、第1プレート11,31が取り付けられた第1部材A1に作用する反力として得られる(図1,図2,図4参照)。
ここで、図3において、グラフK1が得られる制振ダンパー10と、グラフK2が得られる制振ダンパー30では、平面視での粘弾性体13の形状を一辺が同じ長さの正方形とした。図3に示された例では、グラフK2が得られる制振ダンパー30の粘弾性体33の厚さy3(図4参照)は、12.5mmとした。グラフK1が得られた制振ダンパー10の粘弾性体13と、グラフK2が得られた制振ダンパー30の粘弾性体33には、同じ組成からなる粘弾性体を用いた。また、制振ダンパー10の粘弾性体13の質量は、グラフK2が得られた制振ダンパー30の粘弾性体33と同じである。粘弾性体13は、図2に示されているように、最も厚い部分の厚さy1が、グラフK2が得られる制振ダンパー30の粘弾性体33よりも厚くなる。粘弾性体13が接着された領域11bの中央部では、粘弾性体13の厚さは、グラフK2が得られる制振ダンパー30の粘弾性体33の厚さよりも薄くなる。図3に示された例では、グラフK1が得られた制振ダンパー10(図2参照)の粘弾性体13では、最も厚い部分の厚さy1は、20mmとした。また、粘弾性体13の最も薄い部位の厚さy2は、5mmとした。
図3に示されているように、粘弾性体33の厚さが一定である制振ダンパー30(図4参照)では、粘弾性体33のせん断特性によって、せん断歪み(ゴム変位)が大きくなると徐々に反力(荷重)が大きくなる。そして、あるせん断歪みから急激に荷重が大きくなる。
なお、制振ダンパー10のグラフK1は、第1プレート11の盛り上がった部位11cの形状に応じて異なりうる。例えば、図1に示されているように第1プレート11が、球面状に盛り上がっている場合と、図2に示されているように第1プレート11が山形に盛り上がっている場合とで、制振ダンパー10のせん断変位と荷重との関係を示すグラフは異なる。
制振ダンパー10のグラフK1は、図3のグラフK2のような粘弾性体13の厚さとせん断変位と荷重との関係を、それぞれ実測値として予め得ておき、当該実測値のデータに基づいてコンピュータ上の演算などシミュレーションによって得てもよい。この場合、第1プレート31の盛り上がった部位11cの形状に応じて粘弾性体13の形状を得る。そして、予め得られる粘弾性体13のせん断変位と荷重との関係を得ておき、粘弾性体13に作用する力を有限要素解析で得る。そして、第2プレート12に対する第1プレート11のせん断変位に対して、粘弾性体13によって第1プレート11に生じる反力を求めるとよい。これにより、粘弾性体13によって第1プレート11に生じる反力を荷重とし、第1プレート31の盛り上がった部位11cの形状に応じた制振ダンパー10のせん断変位と荷重との関係を得るとよい。
また、第2プレート12に対する第1プレート11のせん断変位の速度によっても、得られるグラフが変化する。この場合も、図3に示されているように、せん断変位の速度との関係で、さらに予め得られる粘弾性体33の厚さが一定である制振ダンパー30のグラフK2(せん断変位と荷重との関係)を得ておく。そして、粘弾性体13が接着された領域に、第2プレート12に対向する方向に向けて盛り上がった部位11cを有する制振ダンパー10について、せん断変位の速度との関係で、さらにせん断変位と荷重との関係をシミュレーションで得てもよい。
図3にグラフK1で示されているように、制振ダンパー10では、第2プレート12に対する第1プレート11の変位が大きくなると、制振ダンパー10が取り付けられる第1部材A1と第2部材A2に作用する反力が徐々に大きくなっていく。
この際、制振ダンパー10では、第2プレート12に対する第1プレート11の変位が大きくなり始めたときに、第1部材A1と第2部材A2に作用する反力が早期に大きくなっていく。例えば、ゴム変位が概ね15mm~35mmくらいの範囲C1では、グラフK1の荷重は、グラフK2よりも大きい。つまり、かかるゴム変位の範囲C1では、第1プレート11が盛り上がった部位11cを有する制振ダンパー10(図2参照)では、第1プレート31が平坦な制振ダンパー30(図4参照)に比べて荷重(反力)が大きい。このため、かかるゴム変位の範囲C1では、第1プレート11が盛り上がった部位11cを有する制振ダンパー10(図2参照)の方が大きい反力を作用させる。
この点について、第1プレート11が盛り上がった部位11cを有する制振ダンパー10(図2参照)では、盛り上がった部位11cに応じて粘弾性体13が部分的に薄くなっている。当該薄い部分では、第1プレート11の相対変位に対して、粘弾性体13のせん断変位が大きくなりやすい。このため、粘弾性体13全体として、反力が大きくなりやすい。ゴム変位が概ね15mm~35mmくらいの範囲では、グラフK1の荷重は、グラフK2よりも大きい理由について、本発明者は、このようなメカニズムであると推測している。つまり、制振ダンパー10は、設置される構造物に生じる変位が小さい場合でも、大きな反力が得られる。このため、制振ダンパー10は、設置される構造物に生じる変位が小さい場合でも、構造物の揺れを早期に減衰させることができる。
しかし、制振ダンパー10は、第2プレート12に対する第1プレート11の変位がある程度大きくなると、反力はそれ以上に大きくならず、概ね一定の反力で維持される。例えば、ゴム変位が概ね35mm以上60mmの範囲C2では、グラフK1の荷重は、グラフK2よりも小さく、概ね一定の荷重で推移する。つまり、かかるゴム変位の範囲C2では、第1プレート11が盛り上がった部位11cを有する制振ダンパー10(図2参照)では、第1プレート31が平坦な制振ダンパー30(図4参照)に比べて荷重(反力)が小さく維持される。このため、制振ダンパー10が取り付けられた第1部材A1と第2部材A2に作用する反力は高くならない。図3に示された例では、35mm以上60mmの範囲C2では、グラフK1の最大荷重は、グラフK2の最大荷重の概ね6割程度に低く抑えられている。
この点について、第1プレート11が盛り上がった部位11cを有する制振ダンパー10(図2参照)では、盛り上がった部位11cに応じて粘弾性体13が部分的に薄くなっていることに起因していると、本発明者は考えている。その詳しいメカニズムは、さらに研究しているところである。このように、ここで提案される制振ダンパー10では、第2プレート12に対する第1プレート11のせん断変位に対して、反力が大きくなりすぎない。このため、制振ダンパー10が設置される構造物に必要とされる構造上の強度が緩和される。
ここでは、図2に示されているように、粘弾性体13が接着された領域において、第1プレート11が第2プレート32に対して山形に盛り上がった形状を有する制振ダンパー10について説明したが、ここで提案される制振ダンパー10は、これに限定されない。つまり、第1プレート11が、粘弾性体13が接着された領域において第2プレート12に対向する方向に向けて盛り上がった部位11cを有し、粘弾性体13が接着された領域の中央部に当該盛り上がった部位11cが向けて徐々に盛り上がっているとよい。例えば、図1に示されているように、第1プレート11は、粘弾性体13が接着された領域の中央部が略球面状に盛り上がっていてもよい。
図1および図2に示されているように、第1プレート11は、粘弾性体13が接着された領域に、第2プレート12に対向する方向に向けて盛り上がった部位11cを有している。当該盛り上がった部位11cは、第1プレート11に粘弾性体13が接着された領域11bの中央部に向けて徐々に盛り上がっているとよい。かかる制振ダンパー10では、図3のグラフK1に示されているように、第2プレート12に対する第1プレート11の変位が大きくなっても、第1プレート11および第2プレート12に作用する反力はある程度以上は大きくならない傾向がある。このような傾向があるため、ここで提案される制振ダンパー10では、制振ダンパー10が設置される構造物に要する構造上の強度が緩和される。
図5は、制振ダンパーの変位と荷重との関係を他の観点で示すグラフである。図5は、ここで提案される制振ダンパー10が、厚さが一定の粘弾性体33が用いられた制振ダンパー30と、最大反力を同程度にするように設計された場合について、制振ダンパーの変位と荷重との関係が示されている。図5のグラフK3では、図2のような盛り上がった部位11cを傾斜面で設けた制振ダンパー10について、制振ダンパー10の変位と荷重との関係が示されている。図2のような盛り上がった部位11cを傾斜面で設けた制振ダンパー10では、図5のグラフK3に示されているように、本発明者の試算では、ゴムの厚さ一定である制振ダンパー30よりも、ゴムの面積を約1.6倍にできる。その結果、初期剛性は約1.6倍となり、エネルギー吸収量は約1.4倍になる。つまり、ここで提案される制振ダンパー10では、最大反力を同程度に設計した場合には、ゴムの厚さ一定である制振ダンパー30よりも、初期剛性やエネルギー吸収性能の観点で性能向上が図られる。ここで、エネルギー吸収量は、制振ダンパーの変位と荷重のグラフK2,K3で囲まれた面積として算出されうる。初期剛性は、制振ダンパーの変位が変位し始めたときに生じる荷重である。図3および図5を基に説明した傾向は、制振ダンパー10のゴムに用いられる粘弾性体の組成に大きく依存せず、概ね同様の傾向が得られる。
図1および図2に示された制振ダンパー10では、第1プレート11は、粘弾性体13が接着された側の反対側に、盛り上がった部位の形状に応じた窪みを有していてもよい。この場合、第1プレート11はプレス加工などで形成され、第1プレート11に盛り上がった部位が設けられても、第1プレート11自体が重くならない。
図6は、ここで提案される制振ダンパーの他の変形例を示す断面図である。図6に示された制振ダンパー10Aでは、第2プレート12は、粘弾性体13が接着された領域12bにおいて、第1プレート11に対向する方向に向けて盛り上がった部位12cを有している。当該盛り上がった部位12cは、粘弾性体13が接着された領域12bの中央部に向けて徐々に盛り上がっている。この場合、粘弾性体13は、第1プレート11と第2プレート12の間に配置され、第1プレート11と第2プレート12にそれぞれ接着されている。そして、せん断方向S1に対して中央部が薄く、両側が厚くなっている。このような場合も、図3のグラフK1に示されているように、第2プレート12に対する第1プレート11の変位が大きくなっても、第1プレート11および第2プレート12に作用する反力はある程度以上は大きくならない傾向がある。
ここで、第2プレート12の盛り上がった部位12cの形状は、上記に限定されない。例えば、球面形状や、円弧状や、角錐状、円錐状など、上述した第1プレート11の盛り上がった部位11cの形状と同様に種々の形状を取り得る。第1プレート11の盛り上がった部位11cの形状と、第2プレート12の盛り上がった部位12cの形状は同じ形状が採用されてもよいし、異なる形状が採用されてもよい。また、第2プレート12は、図6に示されているように、粘弾性体13が接着された側の反対側に、盛り上がった部位12cの形状に応じた窪みを有していてもよい。この場合、第2プレート12は、プレス加工などで成形され、第2プレート12に盛り上がった部位が設けられても、第2プレート12自体が重くならない。
図7は、ここで提案される制振ダンパーの他の変形例を示す断面図である。図7に示された制振ダンパー50は、中間プレート51と、第1サイドプレート61と、第2サイドプレート62と、第1粘弾性体71と、第2粘弾性体72とを備えている。
第1サイドプレート61は、中間プレート51の第1面51aに対向している。第2サイドプレート62は、中間プレート51の第2面51bに対向している。第1粘弾性体71は、中間プレート51と第1サイドプレート61との間に配置されており、中間プレート51と第1サイドプレート61とに接着されている。第2粘弾性体72は、中間プレート51と第2サイドプレート62との間に配置され、中間プレート51と第2サイドプレート62とに接着されている。
中間プレート51は、力を作用させる第1作用部51cを有している。第1サイドプレート61と第2サイドプレート62は、第1作用部51cに作用する力とは異なる方向に力を作用させる第2作用部61a,62aをそれぞれ有している。例えば、図7に示されているように、中間プレート51の第1作用部51cに第1部材A1が取り付けられている。第1サイドプレート61と第2サイドプレート62の第2作用部61a,62aに第2部材A2が取り付けられている。
第1サイドプレート61は、第1粘弾性体71が接着された領域61bにおいて、中間プレート51に対向する方向に向けて盛り上がった部位61cを有している。当該盛り上がった部位61cは、第1粘弾性体71が接着された領域61bの中央部に向けて徐々に盛り上がっている。
第2サイドプレート62は、第2粘弾性体72が接着された領域62bにおいて、中間プレート51に対向する方向に向けて盛り上がった部位62cを有している。当該盛り上がった部位62cは、第2粘弾性体72が接着された領域62bの中央部に向けて徐々に盛り上がっている。
かかる制振ダンパー50は、第1サイドプレート61および第2サイドプレート62と、中間プレート51との間に、相対的なせん断方向S1に変位が入力される。例えば、第2部材A2によって第1サイドプレート61および第2サイドプレート62を固定する。第1部材A1によって中間プレート51にせん断方向S1の変位を入力する。この際、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72が、せん断変位と荷重との関係において、それぞれ図3のグラフK1と同様の傾向を示す。つまり、制振ダンパー50では、第1サイドプレート61および第2サイドプレート62に対する中間プレート51のせん断変位に対して、反力が大きくなりすぎない。このため、制振ダンパー50が設置される構造物に要する構造上の強度が緩和される。
図7に示された形態では、制振ダンパー50の第1サイドプレート61および第2サイドプレート62は、それぞれ中間プレート51を挟んで線対称に配置されている。より具体的には、第1粘弾性体71が接着された領域61bおよび第2粘弾性体72が接着された領域62b、さらに、盛り上がった部位61cおよび盛り上がった部位62c、第1粘弾性体71および第2粘弾性体72の形状なども、中間プレート51を挟んで線対称である。このため、第1サイドプレート61および第2サイドプレート62と、中間プレート51との間に、相対的なせん断方向S1に変位が入力されると、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72がバランス良く中間プレート51に反力を作用させる。このため、中間プレート51が安定した挙動で、せん断方向S1に変位可能である。
さらに、第1サイドプレート61は、第1粘弾性体71が接着された側の反対側に、盛り上がった部位61cの形状に応じた窪みを有している。第2サイドプレート62は、第2粘弾性体72が接着された側の反対側に、盛り上がった部位62cの形状に応じた窪みを有している。この場合、第1サイドプレート61および第2サイドプレート62は、プレス加工などで成形され、第2プレート12に盛り上がった部位が設けられても、第2プレート12自体が重くならない。
図8は、ここで提案される制振ダンパーの他の変形例を示す断面図である。図8に示されているように、制振ダンパー50Aの中間プレート51は、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72とが接着された領域に、それぞれ第1サイドプレート61と第2サイドプレート62に向けて盛り上がった部位を有している。そして、当該盛り上がった部位は、粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっている。この実施形態では、中間プレート51は、第1サイドプレート61に対向した第1面51aと、第2サイドプレート62に対向した第2面51bとに、それぞれ盛り上がった部位51d,51eが設けられている。
この制振ダンパー50Aにおいても、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72は、せん断変位と荷重との関係において、それぞれ図3のグラフK1と同様の傾向を示す。つまり、制振ダンパー50では、第1サイドプレート61および第2サイドプレート62に対する中間プレート51のせん断変位に対して、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72から受ける反力が大きくなりすぎない。このため、制振ダンパー50が設置される構造物に要する構造上の強度が緩和される。
ここで、中間プレート51は、第1サイドプレート61に対向した第1面51aと、第2サイドプレート62に対向した第2面51bとに、それぞれせん断方向S1に沿った中間プレート51の中心線に対して線対称に盛り上がった部位51d,51eが設けられている。このため、第1サイドプレート61および第2サイドプレート62と、中間プレート51との間に、相対的なせん断方向S1に変位が入力されると、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72がバランス良く中間プレート51に反力を作用させる。このため、中間プレート51が安定した挙動で、せん断方向S1に変位可能である。
また、中間プレート51は、第1サイドプレート61に対向した第1面51aと、第2サイドプレート62に対向した第2面51bとに設けられる盛り上がった部位51d,51eは、例えば、切削加工によって設けられてもよい。
図9は、ここで提案される制振ダンパーの他の変形例を示す断面図である。図9に示されているように、制振ダンパー50Bでは、中間プレート51に対向する第1サイドプレート61と第2サイドプレート62は、それぞれ平坦なプレートである。しかし、中間プレート51は、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72とが接着された領域に、それぞれ第1サイドプレート61と第2サイドプレート62に向けて盛り上がった部位51d,51eを有している。そして、当該盛り上がった部位51d,51eは、粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっている。この実施形態では、中間プレート51は、第1サイドプレート61に対向した第1面51aと、第2サイドプレート62に対向した第2面51bとに、それぞれ盛り上がった部位51d,51eが設けられている。
この制振ダンパー50Bにおいても、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72は、せん断変位と荷重との関係において、それぞれ図3のグラフK1と同様の傾向を示す。つまり、制振ダンパー50では、第1サイドプレート61および第2サイドプレート62に対する中間プレート51のせん断変位に対して、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72から受ける反力が大きくなりすぎない。このため、制振ダンパー50が設置される構造物に要する構造上の強度が緩和される。第1サイドプレート61および第2サイドプレート62と、中間プレート51との間に、相対的なせん断方向S1に変位が入力されると、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72がバランス良く中間プレート51に反力を作用させる。このため、中間プレート51が安定した挙動で、せん断方向S1に変位可能である。
ここで、中間プレート51、第1サイドプレート61および第2サイドプレート62に、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72とが接着された領域、および、それぞれ盛り上がった部位の形状が例示されている。中間プレート51、第1サイドプレート61および第2サイドプレート62に、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72とが接着された領域、および、盛り上がった部位のそれぞれの形状など、中間プレート51、第1サイドプレート61、第2サイドプレート62、第1粘弾性体71および第2粘弾性体72は、図7から図9に示された構造に限定されない。例えば、中間プレート51、第1サイドプレート61、第2サイドプレート62の盛り上がった部位では、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72が接着された領域が、両側から中央部に向けて円弧状に盛り上がっていてもよい。また、盛り上がった部位では、第1粘弾性体71と第2粘弾性体72が接着された領域が、中央部に向けて円錐状あるいは角錐状に盛り上がっていてもよい。
以上、ここで提案される制振ダンパーについて、種々説明したが、ここで提案される制振ダンパーは、特に言及されない限りにおいて、上述した実施形態に限定されない。
10,10A 制振ダンパー
11 第1プレート
11a 第1作用部
11b 第1プレート11に粘弾性体13が接着された領域
11c 第1プレート11の盛り上がった部位
12 第2プレート
12a 第2作用部
12b 第2プレート12に粘弾性体13が接着された領域
12c 第2プレート12の盛り上がった部位
13 粘弾性体
30 制振ダンパー
31 第1プレート
32 第2プレート
33 粘弾性体
50,50A,50B 制振ダンパー
51 中間プレート
51a 第1面
51b 第2面
51c 第1作用部
61 第1サイドプレート
61a,62a 第2作用部
61b 第1サイドプレート61に第1粘弾性体71が接着された領域
61c 第1サイドプレート61の盛り上がった部位
62 第2サイドプレート
62b 第2サイドプレート62に第2粘弾性体72が接着された領域
62c 第2サイドプレート62の盛り上がった部位
71 第1粘弾性体
72 第2粘弾性体
A1 第1部材
A2 第2部材

Claims (6)

  1. 第1プレートと、
    前記第1プレートの一方の面に対向した第2プレートと、
    前記第1プレートと前記第2プレートとの間に配置され、前記第1プレートと前記第2プレートとに接着された粘弾性体と、
    を備え、
    前記第1プレートは、力を作用させる第1作用部を有し、
    前記第2プレートは、前記第1作用部に作用する力とは異なる方向に力を作用させる第2作用部を有し、かつ、
    前記第1プレートは、前記粘弾性体が接着された領域において、前記第2プレートに対向する方向に向けて盛り上がった部位を有しており、当該盛り上がった部位は、粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっており、
    前記第1プレートは、前記粘弾性体が接着された側の反対側に、前記盛り上がった部位の形状に応じた窪みをさらに有している、制振ダンパー。
  2. 前記第2プレートは、前記粘弾性体が接着された領域において、前記第1プレートに対向する方向に向けて盛り上がった部位を有しており、当該盛り上がった部位は、粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっており、
    前記第2プレートは、前記粘弾性体が接着された側の反対側に、前記盛り上がった部位の形状に応じた窪みをさらに有している、請求項1に記載された制振ダンパー。
  3. 中間プレートと、
    前記中間プレートの一方の面に対向した第1サイドプレートと、
    前記中間プレートの他方の面に対向した第2サイドプレートと、
    前記中間プレートと前記第1サイドプレートとの間に配置され、前記中間プレートと前記第1サイドプレートとに接着された第1粘弾性体と、
    前記中間プレートと前記第2サイドプレートとの間に配置され、前記中間プレートと前記第2サイドプレートとに接着された第2粘弾性体と
    を備え、
    前記中間プレートは、力を作用させる第1作用部を有し、
    前記第1サイドプレートと前記第2サイドプレートは、前記第1作用部に作用する力とは異なる方向に力を作用させる第2作用部をそれぞれ有し、かつ、
    前記第1サイドプレートは、前記第1粘弾性体が接着された領域において、前記中間プレートに対向する方向に向けて盛り上がった部位を有しており、当該盛り上がった部位は、前記第1粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっており、
    前記第2サイドプレートは、前記第2粘弾性体が接着された領域において、前記中間プレートに対向する方向に向けて盛り上がった部位を有しており、当該盛り上がった部位は、第2粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっている
    制振ダンパー。
  4. 前記第1サイドプレートは、前記第1粘弾性体が接着された側の反対側に、前記盛り上がった部位の形状に応じた窪みを有しており、かつ、
    前記第2サイドプレートは、前記第2粘弾性体が接着された側の反対側に、前記盛り上がった部位の形状に応じた窪みを有している、請求項に記載された制振ダンパー。
  5. 前記中間プレートは、前記第1粘弾性体と前記第2粘弾性体とが接着された領域に、それぞれ第1サイドプレートと第2サイドプレートに向けて盛り上がった部位を有しており、当該盛り上がった部位は、粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっている、請求項またはに記載された制振ダンパー。
  6. 中間プレートと、
    前記中間プレートの一方の面に対向した第1サイドプレートと、
    前記中間プレートの他方の面に対向した第2サイドプレートと、
    前記中間プレートと前記第1サイドプレートとの間に配置され、前記中間プレートと前記第1サイドプレートとに接着された第1粘弾性体と、
    前記中間プレートと前記第2サイドプレートとの間に配置され、前記中間プレートと前記第2サイドプレートとに接着された第2粘弾性体と
    を備え、
    前記中間プレートは、力を作用させる第1作用部を有し、
    前記第1サイドプレートと前記第2サイドプレートは、前記第1作用部に作用する力とは異なる方向に力を作用させる第2作用部をそれぞれ有し、かつ、
    前記中間プレートは、
    前記第1粘弾性体が接着された領域において、前記第1サイドプレートに対向する側面が、第1サイドプレートに向けて盛り上がった部位を有しており、当該盛り上がった部位は、粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっており、
    前記第2粘弾性体が接着された領域において、前記第2サイドプレートに対向する側面が、第2サイドプレートに向けて盛り上がった部位を有しており、当該盛り上がった部位は、前記第2粘弾性体が接着された領域の中央部に向けて徐々に盛り上がっている
    制振ダンパー。
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