JP6055178B2 - 詰め替え容器 - Google Patents
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Description
上述した構成において、例えば容器内に内容物を充填する場合等においては、まず充填口を上向き、注出口を下向きにした倒立姿勢に容器を保持した状態で、充填口から内容物を充填する。その後、充填口の上端部を熱シールすることによって充填口を閉塞する。
本発明に係る詰め替え容器は、内部に内容物が収容される筒状の胴部と、該胴部の下端開口部を閉塞し、かつ当該胴部の内方に向けて張り出す底部と、前記胴部と前記底部とを連結し、かつ接地面上に載置されることにより前記胴部を自立させる接地部と、前記胴部の内部に内容物が充填されるとともに、該内容物が外部に注出される流通筒と、前記胴部の内部に外気を導入する外気導入孔と、を備え、前記流通筒は、前記胴部の上端側に連設されるとともに、破断可能な第1弱化部を介して連設された第1蓋体により閉塞され、前記第1蓋体の上端開口部は、熱シール部によって閉塞され、前記外気導入孔は、前記底部に形成されるとともに、該底部に破断可能な第2弱化部を介して連設された第2蓋体により閉塞され、該第2蓋体は、前記接地部よりも前記胴部の内方に位置し、前記胴部のうち、前記接地部に連なる部分には、下方に向かうに従い径方向の内側に向けて延在した後、径方向の外側に延在することで、径方向の内側に向けて窪むくびれ部が形成され、前記底部は、前記接地部を起点に上方に向けて反転変形した状態において、前記接地部から上方に向かうに従い漸次縮径された第1テーパ部を備え、前記第1テーパ部は、下半部が前記くびれ部における下半部の内面に径方向の内側から密接するとともに、上端部が前記胴部の内方で全周に亘って前記くびれ部よりも上方に位置していることを特徴としている。
また、本発明に係る詰め替え容器は、内部に内容物が収容される筒状の胴部と、該胴部の下端開口部を閉塞し、かつ当該胴部の内方に向けて張り出す底部と、前記胴部と前記底部とを連結し、かつ接地面上に載置されることにより前記胴部を自立させる接地部と、前記胴部の内部に内容物が充填されるとともに、該内容物が外部に注出される流通筒と、前記胴部の内部に外気を導入する外気導入孔と、を備え、前記流通筒は、前記胴部に連なり、内容物が充填される充填筒と、前記充填筒に着脱可能に装着されるとともに、その上端開口縁に破断可能な第1弱化部を介して第1蓋体が連設された装着筒と、を備え、前記外気導入孔は、前記底部に形成されるとともに、該底部に破断可能な第2弱化部を介して連設された第2蓋体により閉塞され、該第2蓋体は、前記接地部よりも前記胴部の内方に位置し、前記胴部のうち、前記接地部に連なる部分には、下方に向かうに従い径方向の内側に向けて延在した後、径方向の外側に延在することで、径方向の内側に向けて窪むくびれ部が形成され、前記底部は、前記接地部を起点に上方に向けて反転変形した状態において、前記接地部から上方に向かうに従い漸次縮径された第1テーパ部を備え、前記第1テーパ部は、下半部が前記くびれ部における下半部の内面に径方向の内側から密接するとともに、上端部が前記胴部の内方で全周に亘って前記くびれ部よりも上方に位置していることを特徴としている。
この構成によれば、流通筒を分割して成形することで、充填後に流通筒を熱シール(ヒートシール)等の溶着により封止することなく、充填筒に装着筒を螺着等によって装着することで流通筒を封止することができる。
図1に示すように、本実施形態に係る詰め替え容器1は、内部に内容物が収容される筒状の胴部11と、胴部11の下端開口部を閉塞し、かつ胴部11の内方に向けて張り出す底部12と、胴部11と底部12とを連結し、かつ接地面(不図示)上に載置されることにより胴部11を自立させる接地部13と、胴部11の内部に内容物が充填されるとともに、内容物が外部に注出される流通筒14と、胴部11の内部に外気を導入する外気導入孔15と、を備えている。なお、本実施形態の詰め替え容器1は、合成樹脂等からなり、ブロー成形によって全体が一体的に形成されている。
ここで、胴部11及び流通筒14それぞれの中心軸は共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿って流通筒14側を上側、底部12側を下側といい、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに沿った方向を周方向という。
栓筒体26の上端部には、上端開口部26aが加熱されて径方向に挟まれて溶着または融着された熱シール部28が形成され、この熱シール部28により栓筒体26の上端開口部26aが閉塞されている。なお、熱シール部28は、詰め替え容器1内への内容物の充填が完了した後に形成される。すなわち、栓筒体26は、図2に示す成形直後の状態において、容器軸O方向に沿って開口する筒状に形成され、その上端開口部26aを通じて詰め替え容器1内に内容物が充填されるようになっている。また、熱シール部28は、詰め替え容器1の側面視で径方向のうち一方向に長い長方形状に形成されている。
この場合、第1テーパ部31は、接地部13を起点にして容器軸O方向に沿って反転変形された状態で保持されている。具体的に、第1テーパ部31は、図2に示す成形直後の状態においては、胴部11に対して底部12を下方に突出させる突出位置で保持されており、この状態から接地部13を起点にして上方に向けて反転変形することで、図1に示すような胴部11に対して底部12を上方に陥没させた陥没位置に保持されている。
第2蓋体41は、破断可能な第2弱化部42を介して外気導入孔15の外周縁に連結された栓体43と、栓体43から径方向の外側に向けて突設された一対の摘み片44と、を備えている。
図2に示す成形直後の状態において、詰め替え容器1の底部12を胴部11に対して上方に向けて押し込む。すると、第2テーパ部32がヒンジ部33を起点にして第1テーパ部31に対して回動するとともに、第1テーパ部31が接地部13を起点にして反転変形することになる。これにより、第1テーパ部31が胴部11に対して内方に位置するとともに、第2テーパ部32及び第2蓋体41が接地部13よりも上方で胴部11及び第1テーパ部31に対して内方に位置することになる。なお、このとき第1テーパ部31が接地部13を起点にして折り返されることで、第1テーパ部31の内面は、くびれ部17の内面に密接することになる。以上により、詰め替え容器1の底部12が図2に示す突出位置から図1に示す陥没位置となる。
そして、詰め替え容器1を充填装置の充填位置まで搬送した後、図2に示す栓筒体26の上端開口部26aから詰め替え容器1内に内容物を充填し、その後栓筒体26を熱シールすることで、図1に示す詰め替え容器1が完成する。
まず、図3に示すように、詰め替え容器1の第1蓋体24をねじり取って、流通筒14の上端開口部を開口させる。次に、図4に示すように、詰め替え容器1の流通筒14のうち小径筒23を本容器80の口部81内に挿入して、流通筒14が下向き、底部12が上向きの倒立姿勢に詰め替え容器1を保持する。これにより、詰め替え容器1内と本容器80内とが流通筒14を介して連通する。
このとき、図4に示す状態では外気導入孔15を閉塞したままなので、詰め替え容器1を倒立姿勢にしても内容物が流通筒14から流出し難いため、内容物の漏出が抑えられる。そこで、図5に示すように、第2蓋体41をねじり取って外気導入孔15を開口させることで、外気導入孔15を通して胴部11内に外気を導入しつつ、内容物が流通筒14を通じて本容器80内に注入されることになる。
以上により、詰め替え容器1から本容器80内への内容物の詰め替え作業が終了する。
この構成によれば、第2蓋体41が接地部13よりも胴部11の内方に位置しているので、詰め替え容器1を正立姿勢としたときに、接地部13を介して接地面上に詰め替え容器1を自立させることができる。この場合、例えば充填装置内での搬送時等において、保持部材を用いずに、詰め替え容器1を正立姿勢に保持させたまま上向きにある流通筒14を通して胴部11内に内容物を充填し、その後で流通筒14を第1蓋体24で閉塞できるので、充填装置の簡素化、及び充填作業の効率化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、図1に示す陥没位置において、底部12の第1テーパ部31とくびれ部17の内面同士を密接させることで、底部12と胴部11との間に内容物が進入するのを抑制できるとともに、底部12が復元変形することを抑制して、底部12の反転変形状態を維持できる。
したがって、図7に示すように、詰め替え容器1内の内容物を本容器80内に注入する場合は、まず第1蓋体24をねじり取って、注出筒112を開口させる。そして、流通筒114のうち注出筒112を本容器80(図5参照)の口部81内に挿入した後、上述した実施形態と同様に注入作業を行う。
また、上述した実施形態では、流通筒114を分割して構成し、詰め替え容器1を2分割で構成する場合について説明したが、これに限られない。
また、上述した実施形態では、接地部13を起点にして底部12を折り返す構成について説明したが、これに限られない。
11…胴部
12…底部
13…接地部
14…流通筒
15…外気導入孔
24…第1蓋体
25…第1弱化部
41…第2蓋体
42…第2弱化部
Claims (2)
- 内部に内容物が収容される筒状の胴部と、
該胴部の下端開口部を閉塞し、かつ当該胴部の内方に向けて張り出す底部と、
前記胴部と前記底部とを連結し、かつ接地面上に載置されることにより前記胴部を自立させる接地部と、
前記胴部の内部に内容物が充填されるとともに、該内容物が外部に注出される流通筒と、
前記胴部の内部に外気を導入する外気導入孔と、を備え、
前記流通筒は、前記胴部の上端側に連設されるとともに、破断可能な第1弱化部を介して連設された第1蓋体により閉塞され、
前記第1蓋体の上端開口部は、熱シール部によって閉塞され、
前記外気導入孔は、前記底部に形成されるとともに、該底部に破断可能な第2弱化部を介して連設された第2蓋体により閉塞され、
該第2蓋体は、前記接地部よりも前記胴部の内方に位置し、
前記胴部のうち、前記接地部に連なる部分には、下方に向かうに従い径方向の内側に向けて延在した後、径方向の外側に延在することで、径方向の内側に向けて窪むくびれ部が形成され、
前記底部は、前記接地部を起点に上方に向けて反転変形した状態において、前記接地部から上方に向かうに従い漸次縮径された第1テーパ部を備え、
前記第1テーパ部は、下半部が前記くびれ部における下半部の内面に径方向の内側から密接するとともに、上端部が前記胴部の内方で全周に亘って前記くびれ部よりも上方に位置していることを特徴とする詰め替え容器。 - 内部に内容物が収容される筒状の胴部と、
該胴部の下端開口部を閉塞し、かつ当該胴部の内方に向けて張り出す底部と、
前記胴部と前記底部とを連結し、かつ接地面上に載置されることにより前記胴部を自立させる接地部と、
前記胴部の内部に内容物が充填されるとともに、該内容物が外部に注出される流通筒と、
前記胴部の内部に外気を導入する外気導入孔と、を備え、
前記流通筒は、
前記胴部に連なり、内容物が充填される充填筒と、
前記充填筒に着脱可能に装着されるとともに、その上端開口縁に破断可能な第1弱化部を介して第1蓋体が連設された装着筒と、を備え、
前記外気導入孔は、前記底部に形成されるとともに、該底部に破断可能な第2弱化部を介して連設された第2蓋体により閉塞され、
該第2蓋体は、前記接地部よりも前記胴部の内方に位置し、
前記胴部のうち、前記接地部に連なる部分には、下方に向かうに従い径方向の内側に向けて延在した後、径方向の外側に延在することで、径方向の内側に向けて窪むくびれ部が形成され、
前記底部は、前記接地部を起点に上方に向けて反転変形した状態において、前記接地部から上方に向かうに従い漸次縮径された第1テーパ部を備え、
前記第1テーパ部は、下半部が前記くびれ部における下半部の内面に径方向の内側から密接するとともに、上端部が前記胴部の内方で全周に亘って前記くびれ部よりも上方に位置していることを特徴とする詰め替え容器。
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