JP6054055B2 - ソフトデマッピング装置および方法並びに記録媒体 - Google Patents
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Description
このような信号空間ダイバーシティーを取得するためには、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号を特定の角度だけ回転させた後、IチャネルとQチャネルを相互にインターリビングして送信することを行う。
特に、受信部でIまたはQチャネルのいずれか1つのチャネルをなくす消失チャネル(erasure channel)、または0dBエコチャンネル(Echo channel)で相当な性能利得が取得される。
簡単なインターリビング方法において、Qチャネル遅延を有するrotated(またはtilted)QAM信号が用いられてもよく、これはデジタル放送システムなどで標準として採択されて用いられている。
受信機としてML(Maximum Likelihood)方式を用いるとき、non−rotatedQAMではIチャネルとQチャネルが独立的であるため、2つのPAM(Pulse Amplitude Modulation)を受信するものと見なされる。すなわち、2m QAMの場合、2×22/m個の1次元LLR算出を必要とする。
しかしrotatedQAMの場合、IとQ信号は互いに関連性を有するため、ここでは2次元のLLR算出を必要とする。
また、このような距離は2m個だけ必要とするため、高変調である場合は、ソフトデマッピング(soft demapping)アルゴリズムが受信機のほとんどの演算量を占めることになる。
したがって、受信機の複雑さを減らすためには少ない演算量を有するソフトデマッピングアルゴリズムが求められる。
前述した受信機の複雑さを減らすために最大ログ近似法(Max−Log approximation)が提案されたが(例えば、全体検索)、これには回転した信号数だけ2次元の距離算出が必要である。
また、この方法では、正規化されたLLR値(例えば、受信機を通過した信号電力が1になるよう正規化した場合)が、受信された信号の位置に応じて予め算出することもできる。
さらに、この方法を用いて部分的に線形化する場合、1次元のテーブルを用いて簡単に算出できるため、全体検索対比の性能劣化がない。
したがって、rotatedQAMソフトデマッパの演算量をnon−rotatedQAM信号のソフトデマッパのレベルに引き下げることのできる装置を開発することが必要となっている。
しかし、上記のような構成は、所望するダイバーシティーを取得することができず、消失チャネルではエラーフロア(error flooring)が発生する。
そのため、低い複雑度を有しながらも低複雑度設計による性能劣化を減らすことのできる前処理器が必要になっている。
また、本発明の目的は、rotatedQAM信号から2次元のLLR値算出を行うことにおいて、演算量を低くするために1次元のLLR値を算出するための前処理器を提供することにある。
また、本発明の目的は、ダイバーシティーをさらに取得するために多様な干渉除去方式を用いた前処理器を提供することにある。
前記デマッピング処理部は、前記2次干渉除去されたrotatedQAM信号を1次元でデマッピングすることが好ましい。
また、rotatedQAM信号から2次元のLLR値算出を行うことにおいて、演算量を低くするために1次元のLLR値を算出することができる。
また、ダイバーシティーをさらに取得するために多様な干渉除去方式を用いることができる。
図1を参照すれば、本発明の一実施形態によるソフトデマッピング装置は、rotatedQAM信号を受信する受信部110、rotatedQAM信号に含まれた干渉を除去する1つ以上の干渉除去器120、及び干渉が除去されたrotatedQAM信号を1次元でソフトデマッピングするデマッピング処理部130から構成される。
QAM信号は、それぞれ1つ以上のデータビットを有するコンスタレーション(constellation)を用いてマッピングされたI信号及びQ信号に変調し、変調されたI信号及びQ信号を所定の角度で回転または傾斜形態の信号であってもよい。
本実施形態の受信部110は、I信号及びQ信号をそれぞれIチャネル及びQチャネルを介して受信し、推定されたチャネル情報を用いてそれぞれのIチャネル及びQチャネルを補償する。
図2は、本発明の一実施形態によるソフトデマッピング方法のフローチャートである。
本実施形態によるソフトデマッピング装置は、受信部110によってrotatedQAM信号を受信し(S210)、1つ以上の干渉除去器を用いてrotatedQAM信号に含まれた干渉を除去する(S220)。
ここで、閾値は、2つのチャネルに対する信号対雑音と干渉比(SINR:Signal to Interference plus Noise Ratio)のような2つのチャネルの信頼度を比較する基準値、及び2つのチャネルのうち消失チャネルを区分する基準値などを意味する。
ここで、デマッピング処理部130は、2つの干渉が除去された信号をそれぞれ1次元でデマッピングしてもよい。
また、ソフトデマッピング装置は、チャネル利得の高いチャネルを干渉除去した後、信号から送信シンボルを決定(ここで、送信シンボルの決定は硬判定と軟判定を含む)して受信信号から除去した後、チャネルを等化する干渉除去器を用いることでチャネル利得の低いチャネルに該当する送信シンボルに対するソフトデマッピングを行なってもよい。
また、デマッピング処理部130は、干渉除去器120によってIチャネルとQチャネルを区分した2つのPAM信号
を入力値として1次元のLLRを算出する。
ここで、1次元のLLR算出は、予め算出されてテーブルで格納されてもよく、これを用いて正規化されたLLR値を算出してもよい。
デマッピング処理部130は、干渉除去後のSINRに該当するソフトスケーリング値βIとβQを入力して、先に算出した正規化されたLLR値をスケーリングすることによって最終のLLR値を取得する。
図3は、本発明の一実施形態によるソフトデマッピング方法を説明するためのフローチャートである。
図3を参照すれば、本実施形態のソフトデマッピング装置は、2つのチャネルρI、ρQのうちチャネル利得が良好な1つのチャネルのみを用いて1次元における送信シンボルを決定し、送信シンボルを除去した後に選択されたチャネルを用いてLLRを算出することが好ましい。
例えば、ソフトデマッピング装置において、判断部の判断結果、2つのチャネルのチャネル利得がいずれも高いかあるいはいずれも低い場合、干渉除去器120は、線形干渉除去器を用いてrotatedQAM信号の干渉を除去し、干渉が除去されたrotatedQAM信号によってLLR値を演算する。
例えば、ソフトデマッピング装置において、判断部の判断の結果、2つのチャネルのチャネル利得がいずれも高いかあるいはいずれも低い場合、干渉除去器120は、線形干渉除去器を用いてrotatedQAM信号を1次干渉を除去した後、1次干渉除去されたrotatedQAM信号を、非線形干渉除去器を用いて2次干渉を除去し、デマッピング処理部130は、2次干渉が除去されたrotatedQAM信号を1次元でデマッピングする。
例えば、ソフトデマッピング装置において、判断部の判断の結果、2つのチャネルのチャネル利得が同じ範囲内の値を有する場合、干渉除去器120は、線形干渉除去器と非線形干渉除去器を全て用いてrotatedQAM信号の干渉を除去し、デマッピング処理部130は、線形干渉除去器と非線形干渉除去器の全てを用いて干渉の除去されたrotatedQAM信号を線形組み合わせて1次元でデマッピングしてLLR値を演算する。
本実施形態によるソフトデマッピング装置において、チャネル利得が1であると仮定する場合、閾値は0.01であると仮定してもよく、図3で提案されるソフトデマッピングは、前処理器(1)310が用いられた後、1次元のLLR値を算出したことをグラフ化したものである。
例えば、図3に示した非線形干渉除去器2においては、PIC(parallel interference cancellation)を用いてもよく、2種類の線形フィルタを用いてもよい。
本実施形態において、rotatedQAM信号を逆回転することによって、rotatedQAM信号のみを用いることよりもSINRをさらに増加させることができ、IチャネルとQチャネルのチャネル利得の差を減らして、PICの効果を増加させることができる。
また、前処理器(2)320を用いると、一般チャネルに対しても非線形干渉除去器を1つ追加することによる演算量の増加があるものの、前処理器(1)310が使用されたよりも良好なダイバーシティーを取得することができる。
また、本実施形態によれば、256rotatedQAMの場合は前処理器(1)310だけでも全ての検索に近接する性能を取得できる。
さらに、本実施形態によれば、前処理過程によって干渉を除去し1次元LLRを算出する場合、前処理がシンボル単位からなるため高変調において少ない演算量で算出することができる。
例えば、64QAMの場合、前処理器(2)320を用いても6個の乗算器と1、2個の除算器を使用することになる。
本発明の一実施形態によるソフトデマッピング方法によってLLR値を演算する場合、図4〜図6の提案されたソフトデマッピング(proposed soft demap)の結果のように、全体検索に近づいた性能の取得のみならず、演算量は、256QRMの場合に全体検索対比1%ほどの演算量でLLR値を算出することができる。
のように定義し、干渉成分をガウスと仮定するとき、下記の数式(3)のように定義された最大ログ近似法(max−log approximation)が適用されたLLRは、U−MMSE(Unbiased Minimum Mean Square Error)で前処理された後、1次元ソフトデマッピング(1Dsoft−demapping)で整理され、1次元デマッピングの結果は、下記の数式(2)のように定義される。
MMSE出力値は、MMSEの後にSNRに該当するγiiによって正規化されることで、U−MMSEのような効果を有し得る。
干渉成分がガウス分布であると仮定する場合、線形干渉除去器の中では、U−MMSEが最適の方法であるが、回転と逆回転する過程によって依然として他のチャネルからの干渉が存在する可能性がある。
線形干渉を除去した後、SINR値の大きいチャネルを先に検出して送信シンボルを決定し、これを受信信号から除去することによって、弱いチャネルのSINRを増加させる方法を適用することができる。
すなわち、チャネル利得が大きい信号は、線形干渉除去LLRを先に算出する。
または
のように定義する場合、先に選択されたチャネルの信号は、受信された信号から除去されてもよい。
表3では、ゼロ信号フォーシング等化器を用いたPICであるが、U−MMSEを用いた場合に2つの信号全てが数式(3)のように算出されて取得できる。詳細な説明は前述した内容と同一であるため省略する。
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものによって定められるものである。
120 干渉除去器
130 デマッピング処理部
140 判断部
310 前処理器(1)
320 前処理器(2)
Claims (15)
- Iチャネルを介して受信したI信号及びQチャネルを介して受信したQ信号に変調された信号に対応するrotatedQAM信号を受信する受信部と、
線形干渉除去器と非線形干渉除去器とを含み、前記rotatedQAM信号に含まれた干渉を除去する1つ以上の干渉除去器と、
前記Iチャネル及びQチャネルの信号のうち閾値以上のチャネル利得を有する信号を判断し、上記Iチャネル及び前記Qチャネルに対するチャネル利得に基づいて、前記線形干渉除去器と前記非線形干渉除去器のいずれか1つを選択する判断部と、
干渉が除去されたrotatedQAM信号を1次元でソフトデマッピングするデマッピング処理部と、を備えることを特徴とするソフトデマッピング装置。 - 前記デマッピング処理部は、前記干渉が除去されたrotatedQAM信号と前記rotatedQAM信号に対応するチャネル利得に基づいて、LLR(Log Likelihood Ratio)を1次元で演算することを特徴とする請求項1に記載のソフトデマッピング装置。
- 前記rotatedQAM信号は、それぞれ1つ以上のデータビットを有するコンスタレーションを用いてマッピングされたI信号及びQ信号に変調し、前記変調されたI信号及びQ信号を所定の角度で回転または傾斜させた形態の信号であることを特徴とする請求項1に記載のソフトデマッピング装置。
- 前記受信部は、推定されたチャネル情報を用いて前記それぞれのIチャネル及びQチャネルを補償することを特徴とする請求項3に記載のソフトデマッピング装置。
- 前記干渉除去器は、前記チャネル利得の大きい信号に該当する信号を前記受信したIチャネル及びQチャネルの信号のうち、前記判断されたチャネル利得の大きい信号に該当する信号のチャネルだけから線形干渉を除去し、前記線形干渉が除去されたチャネルのみを用いて送信シンボルを決定して受信シンボルから除去することによって非線形干渉除去を行って、
前記デマッピング処理部は、前記線形干渉及び前記非線形干渉が除去された信号をそれぞれ1次元でデマッピングすることを特徴とする請求項1に記載のソフトデマッピング装置。 - 前記閾値は、前記2つのチャネルの信頼度を判断するための基準値を含むことを特徴とする請求項1に記載のソフトデマッピング装置。
- 前記干渉除去器は、前記チャネル利得の高いチャネルから前記Iチャネル及びQチャネルの信号のうち、前記判断されたチャネル利得の大きい信号に該当する信号のチャネルだけから線形干渉除去し、前記線形干渉が除去されたチャネルのみを用いて送信シンボルを決定して受信シンボルから除去することによって、チャネル利得の低いチャネルから非線形に干渉を除去し、
前記デマッピング処理部は、前記チャネル利得の高いチャネルを介して前記rotatedQAM信号を1次元でデマッピングすることを特徴とする請求項1に記載のソフトデマッピング装置。 - 前記干渉除去器は、線形干渉除去器を用いて前記rotatedQAM信号の干渉を除去することを特徴とする請求項1に記載のソフトデマッピング装置。
- 前記干渉除去器は、線形干渉除去器を用いて前記rotatedQAM信号を1次干渉除去した後、前記1次干渉除去されたrotatedQAM信号を、非線形干渉除去器を用いて2次干渉を除去し、
前記デマッピング処理部は、前記2次干渉除去されたrotatedQAM信号を1次元でデマッピングすることを特徴とする請求項1に記載のソフトデマッピング装置。 - 前記判断部の判断の結果、前記Iチャネル及びQチャネルのチャネル利得が同じ範囲内の値を有する場合、
前記干渉除去器は、線形干渉除去器と非線形干渉除去器を全て用いて前記rotatedQAM信号の干渉を除去し、
前記デマッピング処理部は、線形干渉除去器を用いて干渉が除去された前記rotatedQAM信号と非線形干渉除去器を用いて干渉が除去された前記rotatedQAM信号とを線形組み合わせて1次元でデマッピングすることを特徴とする請求項1に記載のソフトデマッピング装置。 - Iチャネルを介して受信したI信号及びQチャネルを介して受信したQ信号に変調された信号に対応するrotatedQAM信号を受信するステップと、
線形干渉除去器と非線形干渉除去器とを含む干渉除去器を用いて前記rotatedQAM信号に含まれた干渉を除去するステップと、
前記Iチャネル及びQチャネルの信号のうち閾値以上のチャネル利得を有する信号を判断し、上記Iチャネル及び前記Qチャネルに対するチャネル利得に基づいて、前記線形干渉除去器と前記非線形干渉除去器のいずれか1つを選択するステップと、
前記干渉が除去されたrotatedQAM信号を1次元でソフトデマッピングするステップと、を含むことを特徴とするソフトデマッピング方法。 - 前記ソフトデマッピングするステップは、前記干渉が除去されたrotatedQAM信号と前記rotatedQAM信号に対応するチャネル利得に基づいてLLRを1次元で演算するステップを含むことを特徴とする請求項11に記載のソフトデマッピング方法。
- 前記rotatedQAM信号は、それぞれ1つ以上のデータビットを有するコンスタレーションを用いてマッピングされたI信号及びQ信号に変調し、前記変調されたI信号及びQ信号を所定の角度で回転または傾斜させた形態の信号であることを特徴とする請求項11に記載のソフトデマッピング方法。
- 前記rotatedQAM信号を受信するステップは、前記I信号及びQ信号をそれぞれIチャネル及びQチャネルを介して受信し、推定されたチャネル情報を用いて前記それぞれのIチャネル及びQチャネルを補償するステップを含むことを特徴とする請求項11に記載のソフトデマッピング方法。
- 請求項11乃至請求項14のいずれか1項に記載のソフトデマッピング方法を行うためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータで読取可能な記録媒体。
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