JP6053388B2 - 放射線遮蔽材収納容器及び放射線遮蔽システム - Google Patents

放射線遮蔽材収納容器及び放射線遮蔽システム Download PDF

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Description

本発明は、常時は内部に放射線遮蔽材を充填することなく、放射線遮蔽を必要とする箇所にて放射線遮蔽材を充填することを可能とした放射線遮蔽材収納容器及び放射線遮蔽システムに関する。
一般産業、原子力プラント並びに医療等の分野では、高放射線下において作業を行う場合がある。このようなときには、作業者の放射線被曝量の低減を図ることが求められる。被曝低減方法としては、
1.作業方法の工夫及び事前の訓練を行い、短時間で作業が完了するように確認を行う、
2.作業エリアの除染及び現場に放射線遮蔽体を設置する、
3.作業員の作業について時間制限を行い、交代作業を行う、
などを組合わせて作業を行うことが多い。
簡易な放射線遮蔽体として鉛毛マットを使用したり、他の手段として厚さ100mm等の鉄板を設置することも行なわれている。
また、特許文献1には鉄球を利用した各種の放射線遮蔽体が開示されている。特許文献1の図4には、放射線遮蔽体として、予め波板間に挟まれるように多数の鉄球を挿入し、鉄球と波板の全周に被覆材を塗布しておき、これを袋に収納したものが示されている。そして、この遮蔽体は現場で遮蔽利用した後は、剥離材を除去することにより鉄球並びに波板をリサイクル可能である旨の開示もある。また、この特許文献1の図5には予め多数の鉄球を樹脂に埋め込み放射線遮蔽体を形成する例も開示されている。
また、特許文献2には、原子炉圧力容器の周囲に、内壁と外壁間に鉛球と鉄球の混合材を充填して原子炉遮蔽壁を形成する例が開示されている。
特開2001−13292号公報 特開平9−211169号公報
鉛毛マットは、薄く持ち運びに便利ではあるが、板厚が薄いため遮蔽効果が低く何層も積み重ねる必要があった。また、遮蔽効果が期待できる厚さがある鉄板(例えば100mmの鉄板)は重量が重く、現地設置には困難を伴う。また、特許文献1に示された例は、作業現場に到着前に予め鉄球の充填を完了させた遮蔽体を作成しておき、これを作業現場へ運搬して設置する必要があり、重量物を現場へ持参しなければならない課題がある。特許文献2の例は、建造物の一部として組み込まれる遮蔽体であり、自在に各所の現場で繰返し利用可能なものではない。
本発明は、上述した各種の課題を解決して、各種の作業箇所にて軽量な容器に遠隔から鉄球を充填可能とした放射線遮蔽システムを提供することを目的とする。
本発明に係る放射線遮蔽材収納容器は、対向する両端に硬質材で形成された一対のフレームを有し、前記フレームのいずれか一方に放射線遮蔽材を投入する投入口並びに投入された前記放射線遮蔽材を排出する排出口が形成され、前記投入口が形成されているフレームに対向する他のフレームに排気用のベントが形成され、前記フレーム間には前記投入口に連通する伸縮自在な遮蔽材収納部を備えたことを特徴とする。
本発明に係る放射線遮蔽システムは、放射線遮蔽材収納容器を備え、放射線遮蔽材送給・回収部を有し、前記放射線遮蔽材収納容器と前記放射線遮蔽材送給・回収部間をホースで連結することを特徴とする。
常時は内部に放射線遮蔽材を充填することなく、伸縮自在の容器を用いることにより、放射線遮蔽を必要とする箇所にて放射線遮蔽材を充填することを可能とした。
本発明の一実施形態を説明するための構成図。 本発明の一実施形態のシステム構成を説明するための図。 本発明の他の実施形態のシステム構成を説明するための図。 本発明の他の実施形態のシステム構成を説明するための図。 本発明の他の実施形態を説明するための構成図。 図4の要部の構成並びに動作を説明するための図。 本発明の他の実施形態を説明するための構成図。 本発明の他の実施形態を説明するための構成図。 本発明の他の実施形態を説明するための構成図。 本発明の他の実施形態を説明するための正面図。 本発明の他の実施形態を説明するための側面図。 本発明の他の実施形態を説明するための上面図。 図10−a〜図10−cに示した本発明の実施形態の動作を説明するための図。 本発明の他の実施形態を説明するための側面図。 本発明の他の実施形態を説明するための正面図。 本発明の他の実施形態を説明するための上面図。 本発明の他の実施形態の移動部材を示す図。 本発明の他の実施形態を説明するための構成図。
以下に本発明に係る実施形態を図を参照して説明する。図1には、本発明の第1の実施形態を説明するための図である。すなわち、図1(a)に示すように、放射線遮蔽材を収納するための放射線遮蔽容器11並びにこの放射線遮蔽容器11に放射線遮蔽材を充填するための放射線遮蔽材を送給する機能並びに放射線遮蔽容器11内に充填されている放射線遮蔽材を回収する機能を主として備えている放射線遮蔽材送給・回収部12を有する。なお、放射線遮蔽容器11は、高放射線エリアに設置されるが、放射線遮蔽材送給・回収部12は、低放射線エリアに設置することができる。放射線遮蔽材送給・回収部12の具体的構成については、後述する。
放射線遮蔽容器11は、常時は図1(a)のように折りたたまれた状態で格納しておくことが可能で、放射線遮蔽を必要とする箇所までは、この状態で運搬することが可能となっている。放射線遮蔽容器11の両端は、鋼鉄などの硬質材からなるフレーム13、14で形成されている。フレーム13並びに14間には、伸縮自在な遮蔽材収納部15が取り付けられている。
伸縮自在の遮蔽材収納部15は、図のように蛇腹状に形成することで、より一層縮小、拡張を確実かつ容易に実施することができる。また、遮蔽材収納部15内には、後述するが鉛球や鉄球などが高速で充填される際の大きな衝撃と重量が付加されることから、遮蔽材収納部15は、防弾チョッキなどに使用される高強度のアラミド繊維で作成されている。また、放射線遮蔽容器11の下部には車輪16が取り付けられており、移動を容易にしている。
放射線遮蔽容器11の一方のフレーム13には、遮蔽材を遮蔽材収納部15内部に充填するための投入口17と、充填されている遮蔽材を外部へ回収するための排出口18が設けられている。このような構成の放射線遮蔽容器11内には、図1(b)に示すように、放射線遮蔽材送給・回収部12から送給ホース19並びに投入口17を介して遮蔽材20が投入される。
放射線遮蔽容器11内に遮蔽材が充填されるに伴って、図1(c)に示すように、放射線遮蔽容器11の収縮していた遮蔽材収納部15は横方向に拡張し始め、所定の容量が充填されるまで伸びて放射線遮蔽体21が形成される。放射線遮蔽の目的が完了した際には、図1(d)に示すように、放射線遮蔽容器11内部の遮蔽材は、排出口18から放射線遮蔽材送給・回収部12へ回収ホース22によって回収される。
放射線遮蔽材送給・回収部12と放射線遮蔽容器11とは、作業環境に応じて必要な距離離間させることが可能であり、送給ホース19並びに回収ホース22の長さもこの距離に対応した長さにすればよい。また、図1の例では、遮蔽材20の放射線遮蔽容器11内への投入にあたり、投入口17のみへ送給ホース19を接続させたが、これは充填する遮蔽材の種類、各粒子の大きさ、送給圧力などによって選択される方法であって、条件が異なる際には後述するような他の容器構成による必要がある。
次に図2を参照して、放射線遮蔽材送給・回収部12の具体的構成と、放射線遮蔽容器11への遮蔽材の送給並びに放射線遮蔽容器11からの遮蔽材の回収について説明する。なお、遮蔽材としては鉄球を例に説明する。放射線遮蔽材送給・回収部12には、コンプレッサ23並びにこのコンプレッサ23によって生成された高圧空気を貯蔵する空気貯槽24が設けられている。そして、鉄球は鉄球タンク25に貯蔵されており、この鉄球タンク25からの鉄球は、開閉器26を開き空気貯槽24からの高圧空気によって送給ホース19を介して放射線遮蔽容器11の投入口17から容器内部へ投入される。
そして、放射線遮蔽容器11からの鉄球の回収は、ブロア31を起動して容器内部の鉄球を吸引し、回収タンク28内へ鉄球を収納する。回収タンク28へ回収された鉄球の内、砕けて軽くなった鉄球や塵類は、フィルタ部30の下方に送られ、フィルタ部30のバグフィルタ32並びにヘパフィルタ33でろ過される。そして、その他の非浮遊性の鉄球類は開閉部34から排出される。
図3は他の実施形態を示したものであるが、先に図1並びに図2の例で示した構成において、放射線遮蔽容器11への鉄球の投入量、投入速度を高くして充填時間の短縮を図る場合、鉄球が放射線遮蔽容器11の隅々まで充分に充填をさせることが困難になる。そこで、放射線遮蔽容器11の投入口17が設けられたフレーム13に対向する他端のフレーム14に、排気用のベント34を設けて投入口17への高圧空気流により投入される鉄球を、ベント34からの排気を付加することで容器内の隅々まで充填することを可能とした。
図4には更に他の実施形態を示してあるが、この例では、図3に示したベント34を別途設けずに、放射線遮蔽容器11の投入口17にサイクロンセパレータ35を設けることで、高速投入される鉄球を容器11の隅々まで充填することを可能とした構成である。
なお、図1〜図4に示した例においては、放射線遮蔽容器11内の使用済鉄球は、ブロア31によって、排出口18から回収ホース22を介して回収タンク25へ回収していた。
しかしながら、図5に示したように、放射線遮蔽容器11の下端の鉄球を移送する移送部27を設ける方式も可能である。すなわち、移送部27は、モータ27a並びにこのモータ27aによって駆動されるスクリューコンベア27bにより構成されており、スクリューコンベア27bは、図5に図示しない排出口に連結されている。容器11内の鉄球は、スクリューコンベア27bにより容器11外へ移送され、ブロア31の起動によって回収ホース22を介して回収タンク28へ移送される。
次に、このサイクロンセパレータ35の構成並びに動作を図6を参照して説明する。送給ホース19はサイクロンセパレータ35の吸引端36に接続され、鉄球は回転矢印37に示すように下方へ高速回転されて下方矢印38に沿って放射線遮蔽容器11内部へ投入される。同時にサイクロンセパレータ35の内部では、上方矢印39の方向に排気され、焼結金属フィルタ40を介して排気口41から外部へ排気される。しかしながら、そのまま容器に鉄球を充填すると、圧力が不足するために容器の隅々まで鉄球が充填されない。そこで、サイクロンセパレータ35の排気出口に定期的に作動するシャット機構41aを付けることにより背圧がかかり、図3に示したベント34を使用することなく、容器11の隅々まで鉄球を充填することを可能とした。
図6に示したサイクロンセパレータ35においては、円筒部35aとこの円筒部35aと放射線遮蔽容器11間に、下端が径小のコーン部35bを有する形状である。この構成によれば、コーン部35bと容器11間は大気圧になっており、このため、上述したようにシャット機構41aによる背圧によって容器11内に鉄球を充填する。なお、図6に示したコーン部35bを設けずに円筒部35aを直接容器11に連結するストレート型のサイクロンセパレータの場合には、残圧がかかるので、図6に示した排気口41並びにシャット機構41aがなくても容器11内に鉄球を充填することが可能である。
次に図7を参照して、本発明の他の実施形態を説明する。図5までの各々の例では、放射線遮蔽容器11はいずれも遮蔽材収納部11が横方向に伸縮するいわゆる横型構成であった。従って、これらにおいては、フレーム13、14のいずれも垂直方向に立設された構成である。しかしながら、本発明に係る放射線遮蔽容器の設置箇所の条件によっては、横型タイプの設置が困難な場合もある。
そこで、このような場合に適用可能な、縦型タイプの放射線遮蔽容器42を示した。図7(a)は正面図、図7(b)は側面図である。上下方向に伸縮自在な遮蔽材収納部43は、台座を兼ねた下端のフレーム44と上端のフレーム45間に設置されている。
そして、上端のフレーム45には、図6に示したサイクロンセパレータ35が遮蔽材収納部43内に連通するように設置されている。縦型タイプの放射線遮蔽容器42は、下端のフレーム44上に立設している支柱46に支持されている。すなわち、放射線遮蔽容器42は、支柱46の上端に取り付けられている横桁47からロープ又はチェーン48によって吊り上げられている。
ロープ又はチェーン48は、支柱46に取り付けられた手動荷締め機49によって上下駆動され、縦型タイプの放射線遮蔽容器42を上下に伸縮させることができる。下端のフレーム44には移動用の車輪50が取り付けられている。また、支柱46には転倒防止のための一対の支持体51を取り付けることができる。この縦型タイプの放射線遮蔽容器42のその他の材質や、図7には図示していない鉄球の送給、回収を行う放射線遮蔽材送給・回収部12については、前述の構成と同一である。
なお、図7にはサイクロンセパレータ35を取り付けた例のみを示したが、図1〜3に横型の容器について説明した、投入口、排出口、あるいはベントを取り付けた構成とすることが可能である。
また、図8には前述した横型の放射線遮蔽容器11と放射線遮蔽材送給・回収部12をホースで連結した状態を模式的に示したものであるが、容器11に鉄球が充填された後には、容器11を安定して設置しておくため、前後一対の支持体52を取り付けることもできる。
図9には本発明の他の実施形態として、一点斜線で示した高放射線の配管53を遮蔽するために、この配管53に伸縮自在の放射線遮蔽容器54を巻き付ける構成を示した。すなわち、対向する一対のフレーム55、56は、中心からそれぞれ2分割されて、それぞれ左右のフレーム55a、55b並びに56a、56bから構成されている。左右のフレームの一端(図の上部)は、回転具57、58から図の矢印のように左右に回転できる構成となっている。
そして、伸縮自在な遮蔽材収納部59は、円環柱状の一部に切欠部60をなしている袋状に形成されており、遮蔽材収納部59の両端は前述した他の実施形態と同様にフレーム55、56に接続されている。そして、一方のフレーム56の側部には模式的な表示ではあるが、サイクロンセパレータ61が取り付けられおり、フレーム56内部にて遮蔽体収納部59に連結している。
配管53に放射線遮蔽容器54を巻き付ける際には、フレーム55、56を回転具57、58を中心に開き(図ではフレームの下方が左右に開く)、それとともに、遮蔽材収納部59も高強度のアラミド繊維から形成されていることから、フレーム55、56の回転動とともに左右に広がる。その状態で配管53にフレーム55、56並びに遮蔽材収納部59をかぶせるように巻き付け、その後、サイクロンセパレータ61から鉄球を投入することで、配管53の放射線を遮蔽することを可能とした。特に高放射線量の配管間のバルブなどの部材の点検、修理、交換などの際にはこれらの部材の両側の配管の放射線を容易に遮蔽することを可能とした。
次に、図10−a〜図10−cを参照して本発明の他の実施形態を説明する。図10−aは放射線遮蔽容器59の正面図、図10−bは側面図、図10−cは上面図である。この実施形態は、図7に示した構成と同様にいわゆる縦型形式の構成ではあるが、図7の構成が吊下げ方式であるのに対し、図10−a〜図10−cに示した構成は自立方式となっている。
すなわち、四角い架台60の四隅には、断面円形の支持棒61a、61b、61c、61dが立設されている。そして、架台60上には、四角形の下部のフレーム62が固定されている。このフレーム62の四隅には、支持棒61a〜61dに対応した位置に、支持棒61a〜61dが挿通する貫通孔63a、63b、63c、63dが形成されている。
また、四角形の上部のフレーム64の四隅にも支持棒61a〜61dに対応した位置に、支持棒61a〜61dが挿通する貫通孔64a、64b、64c、64dが形成されている。上部並びに下部のフレーム62、64の貫通孔63a〜63d、64a〜64dには、それぞれ支持棒61a〜61dが挿通されるが、上部のフレーム64は、支持棒61a〜61dに対して上下動が可能な如く貫通孔64a〜64dの直径が設定されている。
上部のフレーム64上には、サイクロンセパレータ32が取り付けられている。このサイクロンセパレータ32の詳細な構成等については、先に詳述してあるため、ここではその説明を省略する。
下部並びに上部のフレーム62、64間には、伸縮自在の遮蔽材収納部65が取り付けられており、図10−a、図10−bには、遮蔽材収納部65内部に遮蔽材である鉄球が充填されている状態を示してある。また、図10−aに示すように、架台60の下部には、水平調整可能な支持脚66が設けられている。なお、設置場所の条件によっては、図10−bに示すようにこの支持脚を設けなくともよい。
このような図10−a〜図10−cに示した放射線遮蔽容器59は、先に述べたように自立方式であるため、設置が容易であり、また遮蔽材収納部65が断面四角形状でかつ断面積も大きく設定することが可能であって、放射線遮蔽効果をより高める必要がある場所でも適用可能である。
なお、図11には、図10−a〜図10−cで説明した放射線遮蔽容器59の内部に放射線遮蔽材が充填されていない空の状態を示してある。支持棒61a〜61dが貫通している上部のフレーム64は下方へ降下しており、遮蔽材収納部65も蛇腹状に折りたたまれている。
次に、本発明の他の実施形態を図12−a〜図12−dを参照して説明する。この実施形態に示した放射線遮蔽容器67は、特に放射線遮蔽壁の機能を必要とする場合に有効である。図12−aは側面図、図12−bは正面図、図12−cは上面図、図12−dは放射線遮蔽容器67を移動させるための移動部材68を示した図である。
本実施形態に係る放射線遮蔽容器67は、薄い鉄板で形成された外部容器69の内部に伸縮自在の遮蔽材収納部70が、上部のフレームに相当する外部容器69の上板71と下部のフレームに相当する外部容器69の下板72との間に取り付けられている。
上述したように、本実施形態の放射線遮蔽容器67は、特に放射線遮蔽壁の機能を発揮するため、図12−aに示したように、2点鎖線で示した高放射線濃度領域73に対向する面積を大きくしてある。高放射線濃度領域73に平行な面の面積(図12−b)を大きくとり、高放射線濃度領域73直交する断面積、いわゆる幅を小さくする(図12−a)ことが有効である。
また、本例にあっては、遮蔽材収納部70が鉄球等の遮蔽材を収納するためにケプラー繊維製の強靭な伸縮自在の袋状収納部であることから、外部容器69は、この伸縮自在の遮蔽材収納部70を立設させることが可能であればよく、この立設機能を満たす範囲の薄い鉄板製でよい。
また、本実施形態に係る放射線遮蔽容器67の下端には。容器67を現地に設置する際の容器転倒を防止するため、図12−aに矢印74で示すように、高放射線濃度領域73に直交する方向に引き出し自在の転倒防止具75が設けられている。
容器67の下部には。図12−bでは点線で示し、図12−dでは実線で示した移動部材68のリフト部76を受ける一対のリフト受け部77が形成されている。移動部材68のリフト部76は、図12−dに示すように上下動可能であって、更にリフト部76は、容器67を持ち上げた状態で移動可能なように車輪77を備えている。
図13には、図12−a〜図12−dにて説明した放射線遮蔽容器67を、図12−aの高放射線濃度領域73に平行な方向に延在するように、複数連結して長大な放射線遮蔽壁を形成する、本発明の他の実施形態を示してある。すなわち、放射線遮蔽容器67の連結は、図12−aに示す容器67の幅方向(高放射線濃度領域73に直交する面)を連結することでなされる。そして、図13(a)に示すように各容器67、67の対向する連結面には、各々の上下交互に放射線遮蔽効果を有する無垢のプレート78、79が設けられている。両容器67、67を連結した状態では、図13(b)に示すように、両容器67、67間からの放射線漏洩がないように、互いのプレート78、79が上下から組み合わされている。
なお、鉄球の粒径は、0.5mm、1.0mm、1.5mmについて確認試験を実施したところ、充填性、回収性優れた1mm径の鉄球が好適であることが判明した。0.5mm径の鉄球では、充填性には適するが、細か過ぎて容器からの回収に時間がかかり、狭隘部などから回収ができないケースもあった。1.5mm径の鉄球の場合には、鉄球同士の間に間隙が発生してしまうことと、回収時に重すぎて回収ホース内に鉄球が滞留するおそれがある。また、各容器内で、少なくとも投入口が形成されているフレーム内の鉄球の衝突によって容器の破損が懸念される箇所には、容器内側にクッション材としてウレタンゴムを敷設することが有効である。遮蔽効果としては、鉛球の方が鉄球より効果が高いことから、鉛球を使用することも可能である。しかしながら、回収に際して鉛球は鉄球と比較して変形し易く、この点で鉄球の方が好適である。
11、42、54、59、67…放射線遮蔽容器、12…放射線遮蔽材送給・回収部、13、14、44、45、55、56、62、64…フレーム、15、43、59、65、70…遮蔽材収納部、16、50、77…車輪、17…投入口、18…排出口、19…送給ホース、20…遮蔽材、21…放射線遮蔽体、22…回収ホース、23…コンプレッサ、24…空気貯槽、25…鉄球タンク、26…開閉器、27…移送部、27a…モータ、27b…スクリューコンベア、28…回収タンク、30…フィルタ部、31…ブロア、32…バグフィルタ、33…ヘパフィルタ、34…ベント、35、61…サイクロンセパレータ、35a…円筒部、35b…コーン部、36…吸引端、37…回転矢印、38…下方矢印、39…上方矢印、40…焼結金属フィルタ、41…排気口、41a…排気弁、46…支柱、47…横桁、48…ロープ又はチェーン、49…手動荷締め機、51、52…支持体、53…配管、55a、56a…左フレーム、55b、56b…右フレーム、57、58…回転具、60…架台、61a、61b、61c、61d…支持棒、63a、63b、63c、63d、64a、64b、64c、64d…貫通孔、66…支持脚、68…移動部材、69…外部容器、71…上板、72…下板、73…高放射線濃度領域、74…矢印、75…転倒防止具、76…リフト部、77…リフト受け部、78、79…プレート。

Claims (14)

  1. 対向する両端に硬質材で形成された一対のフレームを有し、前記フレームいずれか一方に放射線遮蔽材を投入する投入口並びに投入された前記放射線遮蔽材を排出する排出口が形成され、前記投入口が形成されているフレームに対向する他のフレームに排気用のベントが形成され、前記フレーム間には前記投入口に連通する伸縮自在な遮蔽材収納部を備えたことを特徴とする放射線遮蔽材収納容器。
  2. 対向する両端に硬質材で形成された一対のフレームを有し、前記フレームいずれか一方に放射線遮蔽材を投入する投入口並びに投入された前記放射線遮蔽材を排出する排出口が形成され、前記投入口には、サイクロンセパレータが取り付けられ、前記フレーム間には前記投入口に連通する伸縮自在な遮蔽材収納部を備えたことを特徴とする放射線遮蔽材収納容器。
  3. 前記伸縮自在な遮蔽材収納部は、横方向に伸縮することを特徴とする請求項1または2記載の放射線遮蔽材収納容器。
  4. 前記伸縮自在な遮蔽材収納部は、縦方向に伸縮することを特徴とする請求項1または2記載の放射線遮蔽材収納容器。
  5. 前記遮蔽材収納部は、上部のフレームが吊り上げられて設置されていることを特徴とする請求項記載の放射線遮蔽材収納容器。
  6. 部のフレームは架台上に固定されており、前記架台には4本の支持棒が立設されていて、前記支持棒は上部のフレームが上下動可能に貫通していることを特徴とする請求項記載の放射線遮蔽材収納容器。
  7. 前記一対のフレームの各々は2分割されており、前記一対のフレームの一端が回転可能に取着されていて、前記フレーム間に前記遮蔽材収納部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の放射線遮蔽材収納容器。
  8. 前記遮蔽材収納部は、円環柱状の一部に切欠部が形成されている袋状であることを特徴とする請求項記載の放射線遮蔽材収納容器。
  9. 少なくとも前記投入口が形成されているフレーム内部にクッション材が取着されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項記載の放射線遮蔽材収納容器。
  10. 前記請求項1乃至のいずれか1項記載の放射線遮蔽材収納容器を備え、放射線遮蔽材送給・回収部を有し、前記放射線遮蔽材収納容器と前記放射線遮蔽材送給・回収部間をホースで連結することを特徴とする放射線遮蔽システム。
  11. 前記放射線遮蔽材送給・回収部は、圧縮空気生成部と、放射線遮蔽材格納部とを備え、前記圧縮空気生成部からの圧縮空気によって前記放射線遮蔽材格納部内の放射線遮蔽材を前記ホースを介して前記放射線遮蔽材収納容器の前記投入口から前記遮蔽材収納部内へ投入することを特徴とする請求項1記載の放射線遮蔽システム。
  12. 前記放射線遮蔽材送給・回収部には、前記放射線遮蔽材収納容器の排出口から排出された放射線遮蔽材を収納する回収タンクを有することを特徴とする請求項1又は1記載の放射線遮蔽システム。
  13. 前記回収タンクには、フィルタ部が接続されていることを特徴とする請求項1記載の放射線遮蔽システム。
  14. 前記放射線遮蔽材は、鉄球であることを特徴とする請求項1乃至1のいずれか1項記載の放射線遮蔽システム。
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