JP6051902B2 - 樹脂成形品の製造方法 - Google Patents
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Description
筒部の底部には、空気抜け孔(13)が形成されるとともに、底部の前記空気抜け孔の周囲には、環状の突起部(14)が形成され、
筒部の内空間に柱部を挿入した後、溶融状態の樹脂を筒部と柱部との間の空間に充填することにより樹脂部を形成し、
溶融状態の樹脂が筒部と柱部との間の空間に充填されるとき、空気抜け孔により、筒部と柱部との間の空間に空気が残ることが抑制され、
突起部は、筒部と柱部との間の空間内の、溶融状態の樹脂の流動によって生じるせん断発熱によって溶融し、
筒部と柱部との間の空間に溶融状態の樹脂を注入する際に、空気抜け孔に、空気抜け孔への溶融状態の樹脂の流入を抑制する圧力を印加することを特徴とする。
さらに、空気抜け孔に、空気抜け孔への溶融状態の樹脂の流入を抑制する圧力を印加することにより、空気抜け穴に樹脂バリが生じることを抑制することができる。
(第1実施形態)
図1〜図4に基づいて、本実施形態に係る回転角センサを説明する。なお、図1では、後述する筒部11と壁部12との境界を明瞭にするために、その境界を破線で示している。また、図4では、後述する溶融樹脂の流動を明瞭とするために、その流動方向を実線矢印で示している。また、溶融樹脂の非流動方向を破線矢印で示している。
次に、本発明の第2実施形態を、図5及び図6に基づいて説明する。第2実施形態に係る回転角センサ100は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、以下においては、第1実施形態で示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与する。
次に、本発明の第3実施形態を、図7に基づいて説明する。第3実施形態に係る回転角センサは、上記した各実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、図7では、明瞭とするために、後述する第1爪部34と環状部31との境界、及び、第2爪部35と樹脂部材32との境界それぞれを破線で示している。
11・・・底部
12・・・壁部
13・・・空気抜け孔
14・・・突起部
30・・・柱部
50・・・樹脂部
100・・・回転角センサ
Claims (15)
- 底部(11)、及び、該底部の縁部に形成された環状の壁部(12)を有する筒部(10)と、
該筒部の壁部によって囲まれた内空間に設けられる柱部(30)と、
該柱部と前記筒部との間に充填される樹脂部(50)と、を有する樹脂成形品の製造方法であって、
前記筒部の底部には、空気抜け孔(13)が形成されるとともに、前記底部の前記空気抜け孔の周囲には、環状の突起部(14)が形成され、
前記筒部の内空間に前記柱部を挿入した後、溶融状態の樹脂を前記筒部と前記柱部との間の空間に充填することにより前記樹脂部を形成し、
溶融状態の樹脂が前記筒部と前記柱部との間の空間に充填されるとき、前記空気抜け孔により、前記筒部と前記柱部との間の空間に空気が残ることが抑制され、
前記突起部は、前記筒部と前記柱部との間の空間内の、溶融状態の樹脂の流動によって生じるせん断発熱によって溶融し、
前記筒部と前記柱部との間の空間に溶融状態の樹脂を注入する際に、前記空気抜け孔に、前記空気抜け孔への溶融状態の樹脂の流入を抑制する圧力を印加することを特徴とする樹脂成形品の製造方法。 - 前記柱部は、環状部(31)と、該環状部の内壁面によって囲まれた空間に設けられた樹脂部材(32)と、を有し、
前記樹脂部は、前記筒部と前記柱部との間の空間だけではなく、前記環状部と前記樹脂部材との間の空間にも設けられていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品の製造方法。 - 前記突起部の先端は、前記環状部と対向し、
前記環状部と前記樹脂部材との間の隙間は、前記筒部と前記環状部との間の隙間よりも狭く、
前記突起部と前記環状部との間の隙間は、前記筒部と前記環状部との間の隙間よりも狭いことを特徴とする請求項2に記載の樹脂成形品の製造方法。 - 前記突起部の先端は、前記樹脂部材と対向し、
前記環状部と前記樹脂部材との間の隙間は、前記筒部と前記環状部との間の隙間よりも狭いことを特徴とする請求項2に記載の樹脂成形品の製造方法。 - 前記筒部、及び、前記柱部の少なくとも一方に、両者の位置決めをする位置決め部(33)が形成されていることを特徴とする請求項2〜4いずれか1項に記載の樹脂成形品の製造方法。
- 前記位置決め部は、前記環状部における前記筒部の底部と対向する端部とは反対側の端部に設けられた第1爪部(34)を有し、
前記環状部を前記筒部の壁部によって囲まれた内空間に挿入する際に、前記第1爪部が前記壁部における前記底部との連結端とは反対側の自由端に接触することで、前記環状部の前記筒部への挿入深さが決定されることを特徴とする請求項5に記載の樹脂成形品の製造方法。 - 前記位置決め部は、前記樹脂部材における前記筒部の底部と対向する端部とは反対側の端部に設けられた第2爪部(35)を有し、
前記樹脂部材を前記環状部の内壁面によって囲まれた空間に挿入する際に、前記第2爪部が前記環状部における前記底部と対向する端部とは反対側の端部に接触することで、前記樹脂部材の前記環状部への挿入深さが決定されることを特徴とする請求項6に記載の樹脂成形品の製造方法。 - 前記位置決め部は、前記筒部の壁部の内環面に形成された、柱状を成す複数の第1凸部(36)を有し、
前記筒部の中心軸に直交する平面に、前記第1凸部が複数位置し、その先端が前記柱部と接触し、
前記筒部の中心軸に直交する平面に位置する複数の前記第1凸部の先端中心を結んで成る閉じた線は、正多角形を成すことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の樹脂成形品の製造方法。 - 前記第1凸部は、溶融状態の樹脂の流動によって生じるせん断発熱によって溶融することを特徴とする請求項8に記載の樹脂成形品の製造方法。
- 前記位置決め部は、前記筒部の底部における前記柱部との対向面に形成された、柱状を成す複数の第2凸部(37)を有し、
複数の前記第2凸部の高さは同一であり、その先端が前記柱部と接触することを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の樹脂成形品の製造方法。 - 前記第2凸部は、溶融状態の樹脂の流動によって生じるせん断発熱によって溶融することを特徴とする請求項10に記載の樹脂成形品の製造方法。
- 環状の前記突起部の外環面は、前記突起部と前記底部との連結部位である根元から先端に向かうにしたがって外径が徐々に狭まるように、傾斜していることを特徴とする請求項1〜11いずれか1項に記載の樹脂成形品の製造方法。
- 前記柱部の中心軸と、前記筒部の中心軸とが一致し、前記柱部と前記筒部それぞれは、自身の中心軸を対称軸として、点対称な形状を成しており、
前記突起部の高さは均一になっていることを特徴とする請求項1〜12いずれか1項に記載の樹脂成形品の製造方法。 - 前記突起部は、前記筒部の底部に複数形成されており、
複数の前記突起部によって、前記空気抜け孔は多重に囲まれていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の樹脂成形品の製造方法。 - 複数の前記突起部それぞれの高さは同一ではなく、
前記空気抜け孔から遠ざかるにつれて、複数の前記突起部の高さが低くなっていることを特徴とする請求項14に記載の樹脂成形品の製造方法。
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