JP6050636B2 - 産業機械、産業機械の制御方法、形状測定装置及び形状測定装置の制御方法 - Google Patents

産業機械、産業機械の制御方法、形状測定装置及び形状測定装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は産業機械、産業機械の制御方法、形状測定装置及び形状測定装置の制御方法に関する。
近年、機械工作における加工精度の確認などを目的に、産業機械の一種である形状測定装置が用いられる。なかでも、測定対象物の立体的形状の測定には、三次元測定機が用いられる。三次元測定機による倣い測定は、倣い移動経路が未知である自律倣い測定と既知の設計値倣い測定とに分けられる。このうち、設計値倣い測定は、既知の倣い移動経路として、直線、円、直線と円の組み合わせ、円と円筒の軸方向の直線との組み合わせである円筒スパイラルなどを用いることが可能である。設計値倣い測定では、これらの移動経路を移動中に、倣いプローブの中心座標を測定ピッチごとに取り込むことにより、測定データを取得する(特許文献1)。
設計値倣い測定においては、移動経路の終点から遡って、移動経路の始点から終点までの各区間での移動速度などの測定パラメータを算出している(特許文献2)。
三次元測定機では、形状測定を行う際にプローブを移動させるため、プローブの移動速度パターンを算出する。この際、高い測定精度を実現するには、衝撃が加わらぬよう、プローブを滑らかに移動させる必要がある。そのため、一定の測定区間でプローブを加速させるには、小さな加速度にて加速を開始してから徐々に加速度を大きくして最大加速度に到達し、その後加速度を徐々に小さくして目標速度に到達する。これにより、加速度の急峻な変化に起因してプローブに衝撃が加わることを防止できる。
特開2003−202219号公報 特開2008−241420号公報
ところが、発明者らは、上述の手法には、以下の問題点が有ることを見出した。被測定物の形状測定を行う際にプローブが辿る測定経路は、一般に複数の測定区間により構成される。それぞれの測定区間により上述の加速度制御を行うことにより、プローブに衝撃が加わることを防止することが可能である。ところが、上述の加速度制御は、1つの測定区間内のみに限定される。このため、測定区間のそれぞれにおいて加速度の変化が繰り返されることとなる。その結果、加速度の細かな変化に起因してプローブに振動が生じる恐れがある。プローブに振動が生じると測定精度が低下してしまうので、上述のような細かな加速度変化を抑制することが望ましい。
本発明の第1の態様である産業機械は、移動体の移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のそれぞれについて前記移動体を移動させる速度パターンを決定する速度パターン選択部と、前記複数の区間のそれぞれの前記速度パターンに基づいて、前記移動体の移動速度を制御する速度制御部と、を備え、前記速度制御部は、前記複数の区間から1つの区間を選択し、前記1つの区間に設定された速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させるものである。
本発明の第2の態様である産業機械は、上記の産業機械であって、前記第1及び第2の期間では、前記移動体が加速され、前記速度制御部は、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の正の値に増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の正の値から0に減少させるものである。
本発明の第3の態様である産業機械は、上記の産業機械であって、前記複数の区間のそれぞれについて前記移動体の最大速度を算出する移動速度算出部を更に備えるものである。
本発明の第4の態様である産業機械は、上記の産業機械であって、前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間の前記最大速度を超えないものである。
本発明の第5の態様である産業機械は、上記の産業機械であって、前記第1及び第2の期間では、前記移動体が減速され、前記速度制御部は、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の負の値に減少させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の負の値から0に増大させるものである。
本発明の第6の態様である産業機械は、上記の産業機械であって、前記複数の区間のそれぞれについて前記移動体の最大速度を算出する移動速度算出部を更に備えるものである。
本発明の第7の態様である産業機械は、上記の産業機械であって、前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間の1つ後の区間の最大速度を超えないものである。
本発明の第8の態様である産業機械は、上記の産業機械であって、前記速度制御部は、前記加速度の絶対値を連続的に変化させるものである。
本発明の第9の態様である産業機械は、上記の産業機械であって、前記速度制御部は、前記加速度の絶対値を時間の二乗に比例して変化させるものである。
本発明の第10の態様である産業機械は、上記の産業機械であって、前記第1の時期は、前記第3の期間の始期と終期の中間であるものである。
本発明の第11の態様である産業機械の制御方法は、移動体の移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のうち、1つの区間を選択し、前記1つの区間に設定された前記移動体の移動速度を示す速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の速度パターンの始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させるものである。
本発明の第12の態様である産業機械の制御方法は、上記の産業機械の制御方法であって、 前記第1及び第2の期間では、前記移動体が加速され、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の正の値に増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の正の値から0に減少させるものである。
本発明の第13の態様である産業機械の制御方法は、上記の産業機械の制御方法であって、前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間の最大速度を超えないものである。
本発明の第14の態様である産業機械の制御方法は、上記の産業機械の制御方法であって、前記第1及び第2の期間では、前記移動体が減速され、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の負の値に減少させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の負の値から0に増大させるものである。
本発明の第15の態様である産業機械の制御方法は、上記の産業機械の制御方法であって、前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間の1つ後の区間の最大速度を超えないものである。
本発明の第16の態様である産業機械の制御方法は、上記の産業機械の制御方法であって、前記加速度の絶対値は連続的に変化するものである。
本発明の第17の態様である産業機械の制御方法は、上記の産業機械の制御方法であって、前記加速度の絶対値は時間の二乗に比例して変化するものである。
本発明の第18の態様である産業機械の制御方法は、上記の産業機械の制御方法であって、前記第1の時期は、前記第3の期間の始期と終期の中間であるものである。
本発明の第19の態様である形状測定装置は、プローブの移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のそれぞれの前記プローブ移動の速度パターンを決定する速度パターン選択部と、前記複数の区間のそれぞれの前記速度パターンに基づいて、プローブ移動の速度を制御する速度制御部と、を備え、前記速度制御部は、前記複数の区間から1つの区間を選択し、前記1つの区間に設定された速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させるものである。
本発明の第20の態様である形状測定装置の制御方法は、プローブの移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のうち、1つの区間を選択し、前記1つの区間に設定された前記プローブの移動速度を示す速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の速度パターンの始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させるものである。
本発明によれば、産業機械及び形状測定装置における移動制御の精度を向上させることができる。
本発明の上述及び他の目的、特徴、及び長所は以下の詳細な説明及び付随する図面からより完全に理解されるだろう。付随する図面は図解のためだけに示されたものであり、本発明を制限するためのものではない。
実施の形態1にかかる形状測定装置100の外観の概要を示す斜視図である。 実施の形態1にかかる形状測定装置100の構成を模式的に示すブロック図である。 NURBS曲線とPCC曲線との関係を示す図である。 PCC曲線の構成を模式的に示す図である。 速度パターン選択部411cにより決定される1つのセグメントにおける速度パターンを示す図である。 移動経路と速度パターンの例を示す図である。 加速部及び減速部を有する速度パターンでの速度及び加速度の変化を示すグラフである。 速度パターンPAT1に速度パターンPAT2が続く場合のS字処理の態様を示すグラフである。 速度パターンPAT1及びPAT2を加速連結してS字処理を行う場合の態様を示すグラフである。 速度パターンPAT7及びPAT6を減速連結してS字処理を行う場合の態様を示すグラフである。 加速連結が可能な速度パターンの組み合わせを示す図である。 減速連結が可能な速度パターンの組み合わせを示す図である。 加速連結及び減速連結を行う場合のS字処理方法を示すフローチャートである。 加速連結時の加速時間前段での速度算出方法を示すグラフである。 加速連結時の加速時間後段での速度算出方法を示すグラフである。 減速連結時の減速時間前段での速度算出方法を示すグラフである。 減速連結時の減速時間後段での速度算出方法を示すグラフである。 移動経路を示すPCC曲線を構成するセグメントSEG1〜SEG15をブロック化した場合のセグメント配置を模式的に示す図である。 ブロック間に有効半径Rが同一又は近似していないセグメントが存在する場合のセグメント配置を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
図1は、実施の形態1にかかる形状測定装置100の外観の概要を示す斜視図である。形状測定装置100は産業機械の一例であり、以降の実施の形態においても、形状測定装置は産業機械であるもものとする。形状測定装置100は、三次元測定機1及びコンピュータ2を有する。コンピュータ2は、ケーブル3を介して、三次元測定機1を駆動制御して必要な測定値を取り込むと共に、測定処理に必要な演算処理を実行する。コンピュータ2は、例えばパーソナルコンピュータにより構成される。
三次元測定機1は、例えば図1に示すように構成されており、除震台10の上には、定盤11が、その上面(ベース面)が水平面(図1のXY平面)と一致するように設置される。定盤11のX方向の一端の上には、Y方向に延びる駆動機構14が設置されている。駆動機構14上には、ビーム支持体12aが立設されている。これにより、駆動機構14は、ビーム支持体12aをY方向に駆動する。定盤11のX方向の他端の上には、ビーム支持体12bが立設されている。ビーム支持体12bの下端は、エアーベアリングによってY軸方向に移動可能に支持されている。ビーム13は、垂直方向(Z軸方向)に延びるコラム15を支持する。コラム15は、ビーム13に沿ってX軸方向に駆動される。コラム15には、スピンドル16がコラム15に沿ってZ軸方向に駆動されるように設けられている。スピンドル16の下端には、接触式のプローブ17が装着されている。また、プローブ17の先端には、任意形状(例えば楕円球形状)の接触子17aが形成されている。この接触子17aにてワーク31に対して倣い測定が行われ、測定結果であるXYZ座標値がコンピュータ2に取り込まれる。
プローブ17は、産業機械においては、モータ等により駆動される移動体として理解することができる。産業機械においては、移動体は、例えば被加工対象物を加工する加工部、測定手段を有する測定部などとして理解することが可能である。
コンピュータ2は、図1に示すように、コンピュータ本体21、キーボード22、マウス23、モニタ24及びプリンタ25を有する。キーボード22、マウス23、モニタ24及びプリンタ25については、それぞれ一般的なものを用いることが可能であるので、詳細については説明を省略する。コンピュータ本体21の詳細については、後述する。
図2は、実施の形態1にかかる形状測定装置100の構成を模式的に示すブロック図である。図2に示すように、三次元測定機1は、コントローラ41、XYZ軸駆動部42、プローブ17、XYZ軸エンコーダ43、A/D変換器44を有する。XYZ軸駆動部42は、コントローラ41からの制御により、プローブ17を駆動する。XYZ軸エンコーダ43は、プローブ17先端の接触子17aの接触に基づく信号を検出する。接触子17aのワーク31との接触による接触信号は、A/D変換器44を介して、コンピュータ本体21に供給され、メモリ52に一時的に格納される。
コントローラ41は、CPU(Central Processing Unit)411、プログラム記憶部412を有する。プログラム記憶部412は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等であり、三次元測定に用いられるプログラムを記憶する機能を有している。CPU411は、プログラム記憶部412からプログラムを読み出し、XYZ軸駆動部42を制御する。なお、CPU411は、第1の演算器とも称する。CPU411は、読み出したプログラムを実行し、移動速度算出部411a、接触子移動制御部411b、速度パターン選択部411c及び速度制御部411dとして機能する。
移動速度算出部411aは、コンピュータ2から受け取った経路情報(後述するPCC曲線群等)に基づき、複数の区間毎に始点側から順に接触子17aの移動速度を算出する機能を有している。具体的には、外部からコンピュータ2に予め入力されている測定の指定速度と、各セグメントのPCC曲線の曲率から求められる制限速度とから小さい方の速度を、各セグメントの最大速度として算出する。これにより、プローブ17を、形状測定装置100の設計制限及び所望の測定精度が実現可能な範囲内の速度で移動させることができる。
そして、接触子移動制御部411bは、移動速度算出部411aにて移動速度を算出済みの区間において、算出された移動速度で接触子17aを移動させる機能を有している。なお、接触子移動制御部411bは、接触子17aを移動させる速度については、後述する速度制御部411dの制御を受ける。
速度パターン選択部411cは、各セグメントでプローブ17(接触子17a)を移動させる際の速度パターンを決定する。速度パターンの詳細については、後述する。
速度制御部411dは、決定された速度パターンに基づいて、プローブ17(接触子17a)を実際に移動させるための速度を算出する。
コンピュータ本体21は、CPU51、メモリ52、プログラム記憶部53、ワークメモリ54、表示制御部55及びインタフェース(I/F)56〜58を有する。
CPU51は、キーボード22及びマウス23から入力されるオペレータの指示情報(入力情報)を、インタフェース56を介して受け付ける。また、CPU51は、XYZ軸エンコーダ43で検出され、A/D変換器44でデジタル変換されたXYZ座標(入力情報)を、メモリ52を介して受け付ける。CPU51は、これらの入力情報、オペレータの指示及びプログラム記憶部53に格納されたプログラムに基づいて、XYZ軸駆動部42によるステージ移動及びワーク31の測定値の解析処理などを実行する。なお、CPU51は、第2の演算器とも称する。
また、CPU51は、読み出したプログラムにより、経路情報変換部(RI変換部)51a、経路情報分割部(RI分割部)51b、経路情報出力部(RI出力部)51cとして機能する。
経路情報変換部(RI変換部)51aは、外部のCADシステム(図示せず)よりインタフェース58を介して受け付けたワーク31の設計値(NURBS(Non-Uniform Rational B-Spline:非一様有理Bスプライン)データ)をPCC(Parametric Cubic Curves:パラメトリック3次曲線)曲線等の経路情報に変換する機能を有する。経路情報分割部(RI分割部)51bは、PCC曲線を複数のセグメント(以下、区間とも称する)に分割する機能を有する。経路情報出力部(RI出力部)51cは、複数のセグメントに分割されたPCC曲線にかかる経路情報を、コントローラ41へ出力する機能を有する。
プログラム記憶部53に記憶されたプログラムとは、ワーク31の形状測定の移動経路となる経路情報がプログラムされたパートプログラム、その他、経路情報変換部(RI変換部)51a、経路情報分割部(RI分割部)51b、経路情報出力部(RI出力部)51cを実現させるプログラム等である。
上述したCPU51及びプログラム記憶部53は、設計値データに基づく経路情報を複数区間に分割して生成した分割経路情報を、コントローラ41へ出力するデータ制御部59として機能する。
ワークメモリ54は、CPU51の各種処理のための作業領域を提供する。プリンタ25は、三次元測定機1の測定結果等を、インタフェース57を介して印刷する。表示制御部55は、測定データ及びパートプログラムの実行画面等をモニタ24に表示させる。
ここで、PCC曲線について説明する。図3は、NURBS曲線とPCC曲線との関係を示す図である。図3に示すように制御点の座標値とパラメータを有するNURBSデータにより、ワーク31の形状をNURBS曲線、NURBS曲面で表現可能である。さらに、直線や平面であってもNURBSデータで表現可能であるので、ワーク31の全体形状をNURBSデータで一括表現可能である。従って、曲線、円弧、直線を含んだ接触子17aの移動の経路情報をNURBSデータで一括表現して、このNURBSデータに基づいてPCC曲線を生成可能である。経路情報となるPCC曲線L_PCCは、NURBS曲線L_NURBSを、その法線方向にオフセットさせたものとなる。ここで、オフセット量OFFSETは、接触子17aの半径から基準となる押し込み量を減じた値である。このPCC曲線上を接触子17aの球の中心が通過するようにCPU41により制御が行われる。
図4は、PCC曲線の構成を模式的に示す図である。図4に示すように、PCC曲線L_PCCは、点Pにより複数のセグメントに分割される。よって、各セグメントもPCC曲線で構成される。各セグメントの終了点は、次のセグメント(PCC曲線)の開始点となる。ここで、任意のPCC曲線の開始点の座標を(KX0、KY0、KZ0)とし、そのPCC曲線における始点と終点との間の直線の長さをDとする。このように定義すると、PCC曲線上の任意の位置における座標{X(S)、Y(S)、Z(S)}は、以下に示す式(1)で表される。

Figure 0006050636
次に、速度パターン選択部411cにより決定される速度パターンについて説明する。以下では、セグメントの数をN(Nは、2以上の整数)とし、セグメントの順番をi(iは、1≦i≦Nの整数)とする。速度パターン選択部411cは、移動速度算出部411aが算出した最大速度VBiを基に、PCC曲線に即した速度パターンを決定する機能を有する。なお、i番目のセグメントにおいては、プローブ17は最大速度VBiを超えて移動することはできない。
一般に、速度を制御する場合には、加速(正の加速度)、減速(負の加速度)、一定速度(加速度が0)の3つの状態が存在する。本実施の形態では、この3つの状態を用いて、1つのセグメントにおける速度変化を9通りのパターンで表現する。図5は、速度パターン選択部411cにより決定される1つのセグメントにおける速度パターンを示す図である。図5では、プローブ17の初速度をVSi、終端速度をVFiとして表示した。また、最大到達速度をVUiとした。なお、セグメントにおける最高速度をVmaxと表示している。
速度パターンPAT1〜PAT9について説明する。速度パターンPAT1では、初速度VSiから終端速度VFiまで線形に加速する。よって、速度パターンPAT1での最高速度Vmaxは終端速度VFiとなる。
速度パターンPAT2では、初速度VSiから終端速度VFiまで線形に加速し、終端速度VFiに到達後は等速運動を行う。よって、速度パターンPAT2での最高速度Vmaxは終端速度VFiとなる。
速度パターンPAT3では、初速度VSiから最大到達速度VUi(但し、VUi<VBi)まで線形に加速し、最大到達速度VUiに到達後は終端速度VFiまで線形に減速する。なお、速度パターンPAT3では、加速時間は減速時間よりも長い。よって、速度パターンPAT3での最高速度Vmaxは最大到達速度VUiとなる。
速度パターンPAT4では、初速度VSiから最大速度VBi(但し、VUi<VBi)まで線形に加速し、最大速度VBiに到達後は等速運動を行う。そして、等速運動を行った後に、終端速度VFiまで線形に減速する。なお、速度パターンPAT4では、加速時間は減速時間よりも長い。よって、速度パターンPAT4での最高速度Vmaxは最大速度VBiとなる。
速度パターンPAT5では、初速度VSiから等速運動を行う。つまり、初速度VSiは、終端速度VFiと等しい。よって、速度パターンPAT5での最高速度Vmaxは初速度VSi(終端速度VFi)となる。
速度パターンPAT6では、初速度VSiから終端速度VFiまで線形に減速する。よって、速度パターンPAT6での最高速度Vmaxは初速度VSiとなる。
速度パターンPAT7では、初速度VSiにて等速運動を行い、その後、終端速度VFiまで線形に減速する。よって、速度パターンPAT7での最高速度Vmaxは初速度VSiとなる。
速度パターンPAT8では、初速度VSiから最大到達速度VUi(但し、VUi<VBi)まで線形に加速し、最大到達速度VUiに到達後は終端速度VFiまで線形に減速する。なお、速度パターンPAT8では、加速時間は減速時間よりも短い。よって、速度パターンPAT8での最高速度Vmaxは最大到達速度VUiとなる。
速度パターンPAT9では、初速度VSiから最大速度VBi(但し、VUi<VBi)まで線形に加速し、最大速度VBiに到達後は等速運動を行う。そして、等速運動を行った後に、終端速度VFiまで線形に減速する。なお、速度パターンPAT9では、加速時間は減速時間よりも短い。よって、速度パターンPAT9での最高速度Vmaxは最大速度VBiとなる。
図6は、移動経路と速度パターンの例を示す図である。図6に示すように、セグメントSEG1〜SEG13に対して、PCC曲線L_PCCに対応して速度パターンを割り当てることができる。
上述の各速度パターンは、線形の加速部及び減速部の一方又は両方を有する。図7は、加速部及び減速部を有する速度パターンでの速度及び加速度の変化を示すグラフである。図7では、線形加速部をL1、線形減速部をL2、等速運動部をUM、線形加速及び線形減速を行う場合の加速度をαL、線形加速及び線形減速を行う場合の加速度の最大値をαmax、最小値を−αmaxと表示している。また、図面の簡略化のため、初速度VSiと終端速度VFiとを等しくした。
図7に示すように、線形加速及び線形減速を行うと、線形加速部L1と等速運動部UMとの連結点(タイミングT11)及び等速運動部UMと線形減速部L2との連結点(タイミングT12)において、加速度αLが大きく変化する。なお、加速度αLが成す面積SL1及びSL2は、それぞれ最高速度Vmaxを示す。
しかしながら、形状測定装置100の測定誤差をなるべく抑制するためには、急激な加速度の変化は避ける必要がある。加速度の急激な変化が有るとプローブに衝撃が加わり、プローブに振動等が生じる恐れがあるからである。
そのため、本実施の形態においては急激な加速度の変化を避けるため、プローブの速度VをS字状に変化させるS字処理を行う。図7では、S字加速部をS11、S字減速部をS12、S字加速及びS字減速を行う場合の加速度をαS、S字加速及びS字減速を行う場合の加速度の最大値を2αmax、最小値を−2αmaxと表示している。
図7に示すように、S字加速部S11では、初速度VSiから緩やかに加速を始め、徐々に加速度が増加し、S字加速部S11の中央で最大加速度2αmaxに到達する。その後、徐々に加速度が減少し、最高速度Vmaxに到達する。この際、加速度αSが成す面積SS1が、線形加速部L1における面積SL1と等しくなるように制御することで、線形加速での最高速度VmaxとS字処理での最高速度Vmaxとを等しくすることができる。
S字減速部S12では、最高速度Vmaxから緩やかに減速を始め、徐々に加速度が減少し、S字減速部S12の中央で最小加速度−2αmaxに到達する。その後、徐々に加速度が増加し、終端速度VFiに到達する。この際、加速度αSが成す面積SS2が、線形減速部L2における面積SL2と等しくなるように制御することで、終端速度VFiを等しくすることができる。
線形加減及び線形減速を行うと加速度αLの変化が不連続となるが、S字処理を行うと加速度αSの変化を連続にすることができる。よって、S字処理を行うことにより、プローブへ衝撃が加わることを抑制し、形状測定装置100の測定誤差をより小さくすることが可能である。
ところが、移動経路に基づいて各セグメントに速度パターンを割り当てると、隣接するセグメントの間では、加速部又は減速部がセグメントを跨いで継続する場合が有り得る。この場合、各セグメントについてS字処理を行うと、S字処理が連続することとなる。図8は、速度パターンPAT1に速度パターンPAT2が続く場合のS字処理の態様を示すグラフである。図8では、速度パターンPAT1のS字加速部をSP1、速度パターンPAT2のS字加速部をSP2、等速運動部をUMと表示している。なお、比較例として、線形加速を行う場合の速度パターンPAT1の線形加速部LP1、速度パターンPAT2の線形加速部LP2を表示している。なお、線形加速部LP1が存在する期間を第1の期間、線形加速部LP2が存在する期間を第2の期間とも称する。
図8に示すように、加速部が連なる場合には、速度パターンPAT1及びPAT2のそれぞれについてS字処理が行われる。そのため、S字加速部SP1及びSP2が生じ、高周波数の加速度変動が生じることとなる。その結果、周波数がプローブなどの形状測定装置を構成する部材などの固有振動数に一致する又は近い場合には、形状測定装置100の全体又は一部が振動してしまい、測定誤差が大きくなる恐れがある。
この場合、本実施の形態では、加速部が継続する複数のセグメントを連結(加速連結)し、又は減速部が継続する複数のセグメントを連結(減速連結)する。そして、複数のセグメントに跨る加速部又は減速部を、1つの加速部又は減速部としてS字処理を行う。
図9Aは、速度パターンPAT1及びPAT2を加速連結してS字処理を行う場合の態様を示すグラフである。速度パターンPAT1の加速部(第1の期間)及び速度パターンPAT2の加速部(第2の期間)を1つの加速部としてS字処理を行うと、1つのS字加速部SP11が生成される。なお、S字加速部SP11が存在する期間を第3の期間とも称する。S字加速部SP11は、図8のS字加速部SP1及びSP2と比べて、より加速度の変化を緩やかにすることができる。従って、加速度変動も低周波数となり、形状測定装置100の測定誤差を好適に抑制することができる。但し、セグメントの連結点における終端速度VFiが、前のセグメント(図9Aでは速度パターンPAT1)での最大速度VBiよりも大きい場合には、前のセグメントでは最大速度VBiを超えた加速はできないので、その場合は、加速連結は行わない。
図9Bは、速度パターンPAT7及びPAT6を減速連結してS字処理を行う場合の態様を示すグラフである。なお、図9Bでは、比較例として、線形減速を行う場合の速度パターンPAT7の線形減速部LM1、速度パターンPAT6の線形減速部LM2を表示している。速度パターンPAT7の減速部(第1の期間)及び速度パターンPAT6の減速部(第2の期間)を1つの減速部としてS字処理を行うと、1つのS字減速部SP12が生成される。なお、S字減速部SP12が存在する期間を第3の期間とも称する。S字減速部SP12は、図9AのS字加速部SP11と同様に、より加速度の変化を緩やかにすることができる。従って、加速度変動も低周波数となり、形状測定装置100の測定誤差を好適に抑制することができる。但し、セグメントの連結点における初速度VS(i+1)を、後ろのセグメント(図9Bでは速度パターンPAT6)での最大速度VB(i+1)よりも大きくすることはできないので、加速連結は行わない。
図10は、加速連結が可能な速度パターンの組み合わせを示す図である。図11は、減速連結が可能な速度パターンの組み合わせを示す図である。図10に示すように、加速連結は、速度パターンPAT1の後に、加速部で始まる速度パターンPAT1〜PAT4、PAT8及びPAT9のいずれかが続く場合に可能である。図11に示すように、減速連結は、減速部で終わる速度パターンPAT3、PAT4及びPAT6〜PAT9のいずれか後に、速度パターンPAT6が続く場合に可能である。
続いて、加速連結及び減速連結を行う場合のS字処理方法について説明する。図12は、加速連結及び減速連結を行う場合のS字処理方法を示すフローチャートである。図12に示すS字処理は、速度制御部411dにて実施される。まず、セグメントの順番を示すパラメータiを「1」に設定する(ステップS101)。次いで、セグメントの連結数を示す連結数Mを「1」に設定する(ステップS102)。
i番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT1であるかを判定する(ステップS103)。加速連結を行うには、はじめの速度パターンが速度パターンPAT1である必要がある。よって、ステップS103では、加速連結を行える可能性があるかを判別している。
ステップS103でi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT1である場合には、連結数M及びセグメントの順番を示すパラメータiに「1」を加算する(ステップS104)。
再度、i番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT1であるかを判定する(ステップS105)。ステップS105においてi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT1である場合には、ステップS104に戻る。つまり、速度パターンPAT1については、3個以上連結することが可能である。
ステップS105でi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT1でない場合には、i番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT2〜PAT4、PAT8及びPAT9のいずれかであるかを判定する(ステップS106)。
ステップS106でi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT2〜PAT4、PAT8及びPAT9のいずれかである場合には、M個の加速連結が可能なセグメントを連結してS字処理を行う(ステップS107)。ステップS107のS字処理の詳細については、後述する。
ステップS106でi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT2〜PAT4、PAT8及びPAT9のいずれかではない場合には、連結不可と判断する(ステップS109)。
ステップS107でのS字処理後、各セグメントにおける速度が、各セグメントの最大速度以内であるかを判定する(ステップS108)。なお、ステップS108の速度判定処理の詳細については、後述する。判定結果がOKであれば、連結可能と判定する。判定結果がNGであればS字処理を取り消し、連結不可と判定する(ステップS109)。
一方、ステップS103でi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT1ではない場合には、i番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT3、PAT4、PAT6〜PAT9でのいずれかであるかを判定する(ステップS110)。減速連結を行うには、はじめの速度パターンが速度パターンPAT3、PAT4、PAT6〜PAT9のいずれかである必要がある。よって、ステップS110では、減速連結を行える可能性があるかを判別している。
ステップS110でi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT3、PAT4、PAT6〜PAT9のいずれかである場合には、連結数M及びセグメントの順番を示すパラメータiに「1」を加算する(ステップS111)する。
ステップS110でi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT3、PAT4、PAT6〜PAT9ではない場合には、連結不可と判断する(ステップS117)。
ステップS111の後、i番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT6であるかを判定する(ステップS112)。ステップS112でi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT6である場合には、連結数M及びセグメントの順番を示すパラメータiに「1」を加算する(ステップS113)。
ステップS112でi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT6で ない場合には、連結不可と判断する(ステップS117)。
ステップS113の後、再度、i番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT6であるかを判定する(ステップS114)。ステップS114でi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT6である場合には、ステップS113に戻る。つまり、速度パターンPAT6が続く場合には、連続する速度パターンPAT6を連結することが可能である。
ステップS114でi番目のセグメントの速度パターンPiが速度パターンPAT6でない場合には、M個の加速連結が可能なセグメントを連結してS字処理を行う(ステップS115)。ステップS115のS字処理の詳細については、後述する。
ステップS115でのS字処理後、各セグメントにおける速度が、次のセグメントの最大速度以内であるかを判定する(ステップS116)。なお、ステップS116の速度判定処理の詳細については、後述する。判定結果がOKであれば、連結可能と判定する。判定結果がNGであれば、S字処理を取り消し、連結不可と判定する(ステップS117)。
ステップS108、S109、S116、S117の後、セグメントの順番を示すパラメータiがセグメントの個数nと等しいか判定する(ステップS118)。i≠nであれば、ステップS102に戻る。i=nであれば、処理を終了する。
続いて、ステップS107の加速連結時のS字処理について説明する。ここでは、S字処理を行うにあたり、加速時間を2等分して、前段では初速度VSから徐々に加速度が0から大きくなり、加速時間の中央点で加速度が最大になる。後段では、中間点から最高速度Vmaxに向けて徐々に加速度が小さくなる。図13は、加速連結時の加速時間前段での速度算出方法を示すグラフである。図13は、全加速時間tのうち、前段の0≦t≦t/2の間の加速の様子を示している。図13より、加速時間前段での初速度VSからの速度の増分S1は、時間をtとして、以下の式(2)で表される。

Figure 0006050636
式(2)より、加速時間前段での速度V1は、以下の式(3)で表される。

Figure 0006050636
図14は、加速連結時の加速時間後段での速度算出方法を示すグラフである。図14は、全加速時間tのうち、後段のt/2<t≦tの間の加速の様子を示している。図14より、加速時間前段での初速度VSからの速度の増分S2は、時間をtとして、以下の式(4)で表される。

Figure 0006050636
式(4)より、加速時間後段での速度V1は、以下の式(5)で表される。

Figure 0006050636
続いて、ステップS115の減速連結時のS字処理について説明する。ここでは、S字処理を行うにあたり、減速時間を2等分して、前段では最高速度Vmaxから徐々に加速度が0から小さくなり、減速時間の中央点で加速度が最小になる。後段では、中間点から終端速度VFに向けて徐々に加速度が大きくなる。図15は、減速連結時の減速時間前段での速度算出方法を示すグラフである。図15は、全減速時間tのうち、前段の0≦t≦t/2の間の減速の様子を示している。図15より、減速時間前段での最高速度Vmaxからの速度の増分S3は、時間をtとして、以下の式(6)で表される。

Figure 0006050636
式(6)より、加速時間前段での速度V2は、以下の式(7)で表される。


Figure 0006050636
図16は、減速連結時の減速時間後段での速度算出方法を示すグラフである。図16は、全減速時間tのうち、後段のt/2<t≦tの間の加速の様子を示している。図16より、減速時間前段での最高速度Vmaxからの速度の増分S4は、時間をtとして、以下の式(8)で表される。

Figure 0006050636
式(8)より、加速時間後段での速度V2は、以下の式(9)で表される。

Figure 0006050636
次に、ステップS108の加速連結時の速度判定処理について説明する。加速連結処理では、2以上のセグメントの加速部が連結される。連結数Mの場合の加速連結時のそれぞれのセグメントにおける加速時間をtaj(jは、2≦j≦Mの整数)とする。このとき、S字処理後の各セグメントの終期における速度Vajは、最大速度VBjを超えることはできない。よって、各セグメントの終期における速度Vajは、以下の式(10)を満たさなければならない。

Figure 0006050636
式(10)が2≦j≦Mの範囲で成立するならば、S字処理後の速度曲線は各セグメントにおいて最大速度を超えることはなく、正常に加速連結が可能である。式(10)を満たさない場合には、加速連結ができないので連結不可と判定する。
次に、ステップS116の減速連結時の速度判定処理について説明する。連結数Mの場合の減速連結時のそれぞれのセグメントにおける減速時間をtdj(jは、2≦j≦Mの整数)とする。このとき、S字処理後の各セグメントの終期における速度Vdjは、次のセグメントの最大速度VB(j+1)を超えることはできない。よって、各セグメントの終期における速度Vdjは、以下の式(11)を満たさなければならない。

Figure 0006050636
式(11)が2≦j≦Mの範囲で成立するならば、S字処理後の速度曲線は各セグメントにおいて次のセグメントの最大速度を超えることはなく、正常に減速連結が可能である。式(11)を満たさない場合には、減速連結ができないので連結不可と判定する。
以上の連結処理を行うことで、1番目のセグメントからn番目のセグメントへ向けて、順に加速連結又は減速連結を行うことが可能となる。これにより、加速度の変化を緩やかにし、測定誤差を好適に抑制することができる。
実施の形態2
次に、実施の形態2にかかる形状測定装置200について説明する。形状測定装置200は、実施の形態1にかかる形状測定装置100の変形例であり、形状測定動作をより高速化することができる。なお、形状測定装置200の構成は、形状測定装置100と同様であるので、説明を省略する。
実施の形態1で説明したように、移動経路を示すPCC曲線は、複数のセグメントに分割される。ところが、最大速度VBiが同一又は近似したセグメントが連続して並んでいる場合がある。この場合、最大速度VBiが同一又は近似したセグメントについては、1つのブロックとして取り扱えばよい。
図17は、移動経路を示すPCC曲線を構成するセグメントSEG1〜SEG15をブロック化した場合のセグメント配置を模式的に示す図である。図17に示すように、移動速度算出部411aは、最大速度VBiが同一又は近似するセグメントをブロックBLOCK1〜BLOCK4にまとめる。そして、移動速度算出部411aは、ブロックBLOCK1〜BLOCK4について、最大速度VBiを算出する。三次元測定機1は、ブロックごとに設定された最大速度VBiに基づき、プローブ17の移動速度を制御すればよい。
なお、図17では、全てのセグメントがブロック化されている例について示したが、ブロック間に最大速度VBiが同一又は近似していないセグメントが存在する場合がある。図18は、ブロック間に最大速度VBiが同一又は近似していないセグメントが存在する場合のセグメント配置を模式的に示す図である。この場合も同様に、三次元測定機1は、ブロック及びブロック化されていないセグメントごとに設定された最大速度に基づき、移動速度を制御すればよい。なお、この際、ブロック化されていないセグメント(つまり単一のセグメント)を1つのブロックとして取り扱うことができる。従って、図18では、ブロック及びブロック化されていないセグメントを含め、ブロックBLOCK1〜BLOCK6として表示している。
なお、セグメントをブロック化するには、例えば最大速度VBiのばらつきに許容範囲を設けるとよい。例えば、連続する複数のセグメントを選択し、選択した複数のセグメントの最大速度VBiの平均値を求め、求めた平均値を中心値として許容範囲を設定する。そして、選択した複数のセグメントの最大速度VBiが許容範囲に収まる場合には、選択した複数のセグメントをブロック化すればよい。
また、この際、セグメントごとではなく、ブロックごとに速度パターンを割り当てることも可能である。
これにより、ブロック化によりセグメント間にわずかな最大速度の違いによる速度変動を防止できる。その結果、三次元測定機1に生じる振動などを防止し、形状測定精度を高精度化することが可能となる。
本実施の形態によれば、ブロック化を導入することにより、速度パターンの決定に要するアルゴリズムの実行回数を大幅に削減することが可能となる。その結果、形状測定の高速化を実現することができる。更に、ブロック化により、加速・減速の回数を抑制することができるので、三次元測定機1に生じる振動などを更に防止し、形状測定精度をより高精度化することが可能となる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。上述の実施の形態では、三次元測定機を有する形状測定装置について説明した。しかし、上述の実施の形態にかかる形状測定装置の制御方法は、プローブが曲線経路を移動する任意の測定装置、切削工具などの加工部が曲線経路を移動する工作機械などに適用することが可能である。
上述の実施の形態では、プローブの移動経路としてPCC曲線を用いたが、これは例示に過ぎない。よって、PCC以外の3次曲線や4次以上の曲線をプローブの移動経路として用いることが可能であることは言うまでもない。PCC以外の3次曲線や4次以上の曲線を、複数のセグメントに分割することで、上述の実施の形態にかかる形状測定装置の制御方法を適用することが可能である。
上述の実施の形態では、S字処理において、加速度が増加する期間と加速度が減少する期間とを等しいものとして説明したが、これは例示に過ぎない。よって、加速度が増加する期間と加速度が減少する期間とは、任意の比率で設定することができる。また、S字処理における最大加速度を2αmax、最小加速度を−2αmaxとしたが、これは例示に過ぎない。つまり、S字処理における最大加速度及び最小加速度は任意の値とすることができる。
上述の実施の形態では、S字処理において、速度は2次曲線に沿って変化するものとして説明したが、これは例示に過ぎない。すなわち、速度は他の次数の曲線に沿って変化させてもよい。
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)移動体の移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のそれぞれについて前記移動体を移動させる速度パターンを決定する速度パターン選択部と、前記複数の区間のそれぞれの前記速度パターンに基づいて、前記移動体の移動速度を制御する速度制御部と、を備え、前記速度制御部は、前記複数の区間から1つの区間を選択し、前記1つの区間に設定された速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させる、産業機械。
(付記2)前記第1及び第2の期間では、前記移動体が加速され、前記速度制御部は、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の正の値に増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の正の値から0に減少させる、付記1に記載の産業機械。
(付記3)前記複数の区間のそれぞれについて前記移動体の最大速度を算出する移動速度算出部を更に備える、付記2に記載の産業機械。
(付記4)前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間の前記最大速度を超えない、付記3に記載の産業機械。
(付記5)前記第1及び第2の期間では、前記移動体が減速され、前記速度制御部は、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の負の値に減少させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の負の値から0に増大させる、付記1に記載の産業機械。
(付記6)前記複数の区間のそれぞれについて前記移動体の最大速度を算出する移動速度算出部を更に備える、付記5に記載の産業機械。
(付記7)前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間1つ後の区間の最大速度を超えない、付記6に記載の産業機械。
(付記8)前記速度制御部は、前記加速度の絶対値を連続的に変化させる、付記1乃至7のいずれか一に記載の産業機械。
(付記9)前記速度制御部は、前記加速度の絶対値を時間の二乗に比例して変化させる、付記8に記載の産業機械。
(付記10)前記第1の時期は、前記第3の期間の始期と終期の中間である、付記1乃至9のいずれか一に記載の産業機械。
(付記11)移動体の移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のうち、1つの区間を選択し、前記1つの区間に設定された前記移動体の移動速度を示す速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の速度パターンの始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させる、産業機械の制御方法。
(付記12)前記第1及び第2の期間では、前記移動体が加速され、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の正の値に増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の正の値から0に減少させる、付記11に記載の産業機械の制御方法。
(付記13)前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間の最大速度を超えない、付記12に記載の産業機械の制御方法。
(付記14)前記第1及び第2の期間では、前記移動体が減速され、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の負の値に減少させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の負の値から0に増大させる、付記11に記載の産業機械の制御方法。
(付記15)前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間の1つ後の区間の最大速度を超えない、付記14に記載の産業機械の制御方法。
(付記16)前記加速度の絶対値は連続的に変化する、付記11乃至15のいずれか一に記載の産業機械の制御方法。
(付記17)前記加速度の絶対値は時間の二乗に比例して変化する、付記16に記載の産業機械の制御方法。
(付記18)前記第1の時期は、前記第3の期間の始期と終期の中間である、付記11乃至17のいずれか一に記載の産業機械の制御方法。
(付記19)プローブの移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のそれぞれの前記プローブ移動の速度パターンを決定する速度パターン選択部と、前記複数の区間のそれぞれの前記速度パターンに基づいて、プローブ移動の速度を制御する速度制御部と、を備え、前記速度制御部は、前記複数の区間から1つの区間を選択し、前記1つの区間に設定された速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させる、形状測定装置。
(付記20)前記第1及び第2の期間では、前記プローブが加速され、前記速度制御部は、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の正の値に増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の正の値から0に減少させる、付記19に記載の形状測定装置。
(付記21)前記複数の区間のそれぞれについて前記プローブの最大速度を算出する移動速度算出部を更に備える、付記20に記載の形状測定装置。
(付記22)前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間の前記最大速度を超えない、付記21に記載の形状測定装置。
(付記23)前記第1及び第2の期間では、前記プローブが減速され、前記速度制御部は、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の負の値に減少させ、前記第1の時期から前記第3の期間の前記終期へ向けて加速度を前記所定の負の値から0に増大させる、付記19に記載の形状測定装置。
(付記24)前記複数の区間のそれぞれについて前記プローブの最大速度を算出する移動速度算出部を更に備える、付記23に記載の形状測定装置。
(付記25)前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間1つ後の区間の最大速度を超えない、付記24に記載の形状測定装置。
(付記26)前記速度制御部は、前記加速度の絶対値を連続的に変化させる、付記19乃至25のいずれか一に記載の形状測定装置。
(付記27)前記速度制御部は、前記加速度の絶対値を時間の二乗に比例して変化させる、付記26に記載の形状測定装置。
(付記28)前記第1の時期は、前記第3の期間の始期と終期の中間である、付記19乃至27のいずれか一に記載の形状測定装置。
(付記29)プローブの移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のうち、1つの区間を選択し、前記1つの区間に設定された前記プローブの移動速度を示す速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の速度パターンの始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させる、形状測定装置の制御方法。
(付記30)前記第1及び第2の期間では、前記プローブが加速され、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の正の値に増大させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の正の値から0に減少させる、付記29に記載の形状測定装置の制御方法。
(付記31)前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間の最大速度を超えない、付記30に記載の形状測定装置の制御方法。
(付記32)前記第1及び第2の期間では、前記プローブが減速され、前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の負の値に減少させ、前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の負の値から0に増大させる、付記29に記載の形状測定装置の制御方法。
(付記33)前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記1つの区間の1つ後の区間の最大速度を超えない、付記32に記載の形状測定装置の制御方法。
(付記34)前記加速度の絶対値は連続的に変化する、付記29乃至33のいずれか一に記載の形状測定装置の制御方法。
(付記35)前記加速度の絶対値は時間の二乗に比例して変化する、付記34に記載の形状測定装置の制御方法。
(付記36)前記第1の時期は、前記第3の期間の始期と終期の中間である、付記29乃至35のいずれか一に記載の形状測定装置の制御方法。
1 三次元測定機
2 コンピュータ
3 ケーブル
10 除震台
11 定盤
12a、12b ビーム支持体
13 ビーム
14 駆動機構
15 コラム
16 スピンドル
17 プローブ
17a 接触子(移動体)
21 コンピュータ本体
22 キーボード
23 マウス
24 モニタ
25 プリンタ
31 ワーク
41 コントローラ
42 XYZ軸駆動部
43 XYZ軸エンコーダ
44 A/D変換器
52 メモリ
53 プログラム記憶部
54 ワークメモリ
55 表示制御部
56〜58 インタフェース(I/F)
59 データ制御部
100、200、300 形状測定装置
411a 移動速度算出部
411b 接触子移動制御部
411c 速度パターン選択部
411d 速度制御部
412 プログラム記憶部
BLOCK1〜BLOCK6 ブロック
L_NURBS NURBS曲線
L_PCC PCC曲線
L1 線形加速部
L2 線形減速部
OFFSET オフセット量
PAT1〜PAT9 速度パターン
S11 S字加速部
S12 S字減速部
SEG1〜SEG15 セグメント

Claims (20)

  1. 移動体の移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のそれぞれについて前記移動体を移動させる速度パターンを決定する速度パターン選択部と、
    前記複数の区間のそれぞれの前記速度パターンに基づいて、前記移動体の移動速度を制御する速度制御部と、を備え、
    前記速度制御部は、
    前記複数の区間から1つの区間を選択し、
    前記1つの区間に設定された速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、
    前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、
    前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、
    前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させる、
    産業機械。
  2. 前記第1及び第2の期間では、前記移動体が加速され、
    前記速度制御部は、
    前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の正の値に増大させ、
    前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の正の値から0に減少させる、
    請求項1に記載の産業機械。
  3. 前記複数の区間のそれぞれについて前記移動体の最大速度を算出する移動速度算出部を更に備える、
    請求項2に記載の産業機械。
  4. 前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記第1の期間の前記最大速度を超えない、
    請求項3に記載の産業機械。
  5. 前記第1及び第2の期間では、前記移動体が減速され、
    前記速度制御部は、
    前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の負の値に減少させ、
    前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の負の値から0に増大させる、
    請求項1に記載の産業機械。
  6. 前記複数の区間のそれぞれについて前記移動体の最大速度を算出する移動速度算出部を更に備える、
    請求項5に記載の産業機械。
  7. 前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記第2の期間の最大速度を超えない、
    請求項6に記載の産業機械。
  8. 前記速度制御部は、前記加速度の絶対値を連続的に変化させる、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の産業機械。
  9. 前記速度制御部は、前記速度の絶対値を時間の二乗に比例して変化させる、
    請求項8に記載の産業機械。
  10. 前記第1の時期は、前記第3の期間の始期と終期の中間である、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の産業機械。
  11. 移動体の移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のうち、1つの区間を選択し、
    前記1つの区間に設定された前記移動体の移動速度を示す速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の速度パターンの始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、
    前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、
    前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、
    前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させる、
    産業機械の制御方法。
  12. 前記第1及び第2の期間では、前記移動体が加速され、
    前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の正の値に増大させ、
    前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の正の値から0に減少させる、
    請求項11に記載の産業機械の制御方法。
  13. 前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記第1の期間の最大速度を超えない、
    請求項12に記載の産業機械の制御方法。
  14. 前記第1及び第2の期間では、前記移動体が減速され、
    前記第3の期間の始期から前記第1の時期へ向けて加速度を0から所定の負の値に減少させ、
    前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度を前記所定の負の値から0に増大させる、
    請求項11に記載の産業機械の制御方法。
  15. 前記第1の期間の終期での速度は、予め定められた前記第2の期間の最大速度を超えない、
    請求項14に記載の産業機械の制御方法。
  16. 前記加速度の絶対値は連続的に変化する、
    請求項11乃至15のいずれか一項に記載の産業機械の制御方法。
  17. 前記速度の絶対値は時間の二乗に比例して変化する、
    請求項16に記載の産業機械の制御方法。
  18. 前記第1の時期は、前記第3の期間の始期と終期の中間である、
    請求項11乃至17のいずれか一項に記載の産業機械の制御方法。
  19. プローブの移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のそれぞれの前記プローブ移動の速度パターンを決定する速度パターン選択部と、
    前記複数の区間のそれぞれの前記速度パターンに基づいて、プローブ移動の速度を制御する速度制御部と、を備え、
    前記速度制御部は、
    前記複数の区間から1つの区間を選択し、
    前記1つの区間に設定された速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、
    前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、
    前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、
    前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させる、
    形状測定装置。
  20. プローブの移動経路を示す曲線が始点側から分割された複数の区間のうち、1つの区間を選択し、
    前記1つの区間に設定された前記プローブの移動速度を示す速度パターンの終期に至る第1の期間の加速状態が、前記1つの区間の1つ後の区間の速度パターンの始期から始まる第2の期間の加速状態と同じであるかを判定し、
    前記第1及び第2の期間の加速状態が同じであれば、前記第1及び第2の期間を第3の期間として連結し、
    前記第3の期間の始期から前記第3の期間の始期と終期との間の第1の時期へ向けて加速度の絶対値を増大させ、
    前記第1の時期から前記第3の期間の終期へ向けて加速度の絶対値を減少させる、
    形状測定装置の制御方法。
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