JP6049530B2 - 混合気供給システム及び混合気供給システムに用いる混合気供給装置 - Google Patents

混合気供給システム及び混合気供給システムに用いる混合気供給装置 Download PDF

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Description

本発明は、通常燃料ガスとは異なる予備燃料ガスに空気を混合して、通常燃料ガスを燃焼可能に構成された燃焼装置にて燃焼可能な混合気を生成する混合気生成部と、前記燃焼装置に通常燃料ガスを供給する通常燃料供給路に連通接続されて、前記混合気生成部にて生成された混合気を前記燃焼装置に供給する予備燃料供給路と、前記予備燃料供給路を開閉自在な予備路開閉手段とが設けられた混合気供給システム、及び、その混合気供給システムに用いる混合気供給装置に関する。
かかる混合気供給システムは、混合気生成部において、通常燃料ガスとは燃焼性(燃焼速度、発熱量等)が異なる予備燃料ガスに空気を混合して、通常燃料ガスと燃焼性が同等な混合気を生成し、例えば、通常燃料ガスを燃焼装置に供給できなくなったときに、予備路開閉手段を開いて、混合気生成部にて生成された混合気を予備燃料供給路を介して燃焼装置に供給するものである(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、通常燃料ガスの一例は、都市ガスであり、予備燃料ガスの一例は、LPガス(液化石油ガス)である。つまり、自然災害等により燃焼装置への都市ガスの供給が停止したときに、この混合気供給システムにて、LPガスに空気を混合して都市ガスと燃焼性が同等な混合気を生成し、その混合気を都市ガスの代用として、燃焼装置に供給することができる。
特開2010−2133号公報
ところで、このような混合気供給システムは、例えば、自然災害の発生時等に、通常燃料ガスの供給が停止したときに稼動されるものであるので、一般に、一旦稼動された後、次に稼動されるまでの期間が長くなる。
本願発明の発明者らは、このような混合気供給システムでは、その稼動後、混合気が予備燃料供給路に残留したままで長期間が経過すると、次に混合気供給システムを稼動させるときには、燃焼装置を適切に稼動させることができなくなる問題が発生する場合があることを見出した。
つまり、予備燃料ガスと空気とは比重が異なるので、それら予備燃料ガスと空気との混合気が予備燃料供給路に残留したままで長期間が経過すると、比重の違いにより予備燃料ガスと空気とが分離する。そして、そのように予備燃料ガスと空気とが分離してそれらの混合状態が不均等な混合気(以下、不均等混合気と記載する場合がある)が予備燃料供給路に残留する状態で、混合気生成部にて新たに生成された混合気が予備燃料供給路に供給されると、新たに供給される混合気により、不均等混合気が押されて、予備燃料ガスと空気との混合比が不適正な(燃焼性が通常燃料ガスと異なる)不均等混合気が燃焼装置に供給されることになり、燃焼装置を適切に稼動させることができなくなる。
このような問題を解消するために、予備燃料供給路に、その予備燃料供給路内の気体を外部に放出する放出路を設けると共に、その放出路を開閉自在な放出弁を設けて、予備路開閉手段を開く前に、放出弁を開くことにより、予備燃料供給路に残留している不均等混合気を新たに供給される混合気により放出路に押し出して外部に放出することが想定される。
しかしながら、放出弁を開いて予備燃料供給路に残留している不均等混合気を外部に完全に放出するには、かなりの時間がかかり、しかも、不均等混合気を外部に放出するので、予備燃料ガスの損失が生じる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、混合気を通常燃料ガスに換えて燃焼装置に供給する際に、予備燃料ガスの損失を回避しながら、混合状態が適正な混合気を速やかに供給し得る混合気供給システム及び混合気供給システムに用いる混合気供給装置を提供することにある。
本発明に係る混合気供給システムは、通常燃料ガスとは異なる予備燃料ガスに空気を混合して、通常燃料ガスを燃焼可能に構成された燃焼装置にて燃焼可能な混合気を生成する混合気生成部と、前記燃焼装置に通常燃料ガスを供給する通常燃料供給路に連通接続されて、前記混合気生成部にて生成された混合気を前記燃焼装置に供給する予備燃料供給路と、前記予備燃料供給路を開閉自在な予備路開閉手段とが設けられた混合気供給システムであって、
その特徴構成は、前記予備燃料供給路に、前記予備燃料供給路に残留している混合気が前記混合気生成部から前記予備燃料供給路に供給される混合気により押されて下流側に流動するのに伴って、その流れをエネルギー源として混合気の混合を促進する混合促進手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、混合気生成部による混合気の送出が可能になった状態で、予備路開閉手段が開かれて、混合気生成部にて生成された混合気が新たに予備燃料供給路に供給されると、予備燃料供給路に残留している混合気が新たに供給される混合気により下流側に押されるので、予備燃料供給路に残留していた混合気が先頭となって、混合気が予備燃料供給路を流動する。そして、予備燃料供給路に残留していた混合気を先頭に予備燃料供給路を流動する混合気は、その流れをエネルギー源として、混合促進手段により混合が促進された後、通常燃料供給路に流入して、その通常燃料供給路を通して燃焼装置に供給される。
従って、混合気を通常燃料ガスに換えて燃焼装置に供給する際に、予備燃料ガスの損失を回避しながら、混合状態が適正な混合気を速やかに供給し得る混合気供給システムを提供することができる。
本発明に係る混合気供給システムの更なる特徴構成は、
前記混合促進手段が、前記予備燃料供給路内に当該予備燃料供給路の長さ方向に間隔を隔てて設けられて、前記予備燃料供給路を部分的に遮断する複数の邪魔板により構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、混合気生成部にて生成された混合気が新たに予備燃料供給路に供給されることにより、予備燃料供給路に残留していた混合気が先頭となって、混合気が予備燃料供給路を流動すると、混合気が邪魔板に衝突する度に、流動方向が変化して乱流化が促進されるので、予備燃料供給路に残留していた混合気を先頭に、混合気は間隔を隔てて設けられた各邪魔板により繰り返し混合が促進されながら、予備燃料供給路を下流側に流動して通常燃料供給路に流入する。
そして、最も下流側の邪魔板を極力通常燃料供給路に近付けて設けることにより、予備燃料供給路に残留している混合気のうち、邪魔板により混合が促進されること無く通常燃料供給路に流入する分を極力少なくすることができ、又、邪魔板の設置数を多くするほど、予備燃料供給路に残留していた混合気を初めとして、混合気の混合の促進状態を強めることができる。
従って、混合状態がより一層適正な混合気を速やかに供給することができる。
本発明に係る混合気供給システムの更なる特徴構成は、
前記予備燃料供給路における少なくとも下流側の部分が、長さ方向を略水平方向に沿わせた横向き供給路部分に構成され、
前記複数の邪魔板が、下方側邪魔板と上方側邪魔板とが交互になる状態で、前記横向き供給路部分に設けられた複数の前記下方側邪魔板と複数の前記上方側邪魔板にて構成され、
前記下方側邪魔板が、前記横向き供給路部分内の下方側を当該横向き供給路部分における長手方向視での面積に対して、予備燃料ガス及び空気のうち混合割合が小さい方の体積割合以上にわたって遮断するように設けられ、
前記上方側邪魔板が、前記横向き供給路部分内の上方側を当該横向き供給路部分における長手方向視での面積に対して、予備燃料ガス及び空気のうち混合割合が小さい方の体積割合以上にわたって遮断するように設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、予備燃料供給路に残留していた混合気が先頭となって、混合気が予備燃料供給路を流動すると、混合気が下方側邪魔板に衝突する度に流動方向が上方に変化すると共に、上方側邪魔板に衝突する度に流動方向が下方に変化して乱流化が促進されるので、予備燃料供給路に残留していた混合気を先頭に、混合気は間隔を隔てて交互に設けられた下方側邪魔板と上方側邪魔板とにより繰り返し混合が促進されながら、予備燃料供給路を下流側に流動して通常燃料供給路に流入する。
そして、下方側邪魔板により横向き供給路部分を遮断する部分の面積、及び、上方側邪魔板により横向き供給路部分を遮断する部分の面積を、いずれも、当該横向き供給路部分における長手方向視での面積に対して、予備燃料ガス及び空気のうち混合割合が小さい方の体積割合以上とすることにより、予備燃料ガスと空気とが略完全に分離して予備燃料供給路の横向き供給路部分に残留していたとしても、予備燃料ガスの全量と空気の全量とを良好に混合することができる。ちなみに、横向き供給路部分における長手方向視での面積は、横向き供給路部分における長手方向に直交する横断面の面積である。
例えば、通常燃料ガスとして都市ガスの13Aが用いられ、予備燃料ガスとしてLPガスが用いられる場合、混合気の燃焼性を通常燃料ガスと同等にするために、予備燃料ガスと空気とが例えば35:65程度の混合比で混合されるので、下方側邪魔板により横向き供給路部分を遮断する部分の面積、及び、上方側邪魔板により横向き供給路部分を遮断する部分の面積は、いずれも、当該横向き供給路部分における長手方向視での面積の35%以上とする。
従って、混合状態が更に適正な混合気を速やかに供給することができる。
本発明に係る混合気供給システムの更なる特徴構成は、
前記混合促進手段が、軸心方向を前記予備燃料供給路の長さ方向に沿わせて当該予備燃料供給路内に配設された螺旋状の螺旋羽根にて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、混合気生成部にて生成された混合気が新たに予備燃料供給路に供給されると、予備燃料供給路に残留していた混合気が先頭となって、混合気が螺旋状の螺旋羽根により旋回させられて乱流化されることにより混合が促進されながら、予備燃料供給路を下流側に流動する。
そして、螺旋羽根を、その下流側の端部を極力通常燃料供給路に近付けて設けることにより、予備燃料供給路に残留している混合気のうち、螺旋羽根により混合が促進されること無く通常燃料供給路に流入する分を極力少なくすることができ、又、螺旋羽根の軸心方向の長さを長くするほど、予備燃料供給路に残留していた混合気を初めとして、混合気の混合の促進状態を強めることができる。
従って、混合状態がより一層適正な混合気を速やかに供給することができる。
本発明に係る混合気供給システムの更なる特徴構成は、
前記螺旋羽根が、旋回方向が右向きの右向き螺旋部と旋回方向が左向きの左向き螺旋部とが交互になる状態で、前記軸心方向に並ぶ複数の前記右向き螺旋部と複数の前記左向き螺旋部とを備えて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、混合気生成部にて生成された混合気が新たに予備燃料供給路に供給されると、予備燃料供給路に残留していた混合気を先頭に、混合気は、交互に並ぶ右向き螺旋部と左向き螺旋部とにより、旋回方向が繰り返し反転させられながら、予備燃料供給路を下流側に流動するので、予備燃料供給を流動する混合気の乱流化がより一層促進されることになり、予備燃料供給路に残留していた混合気を初めとして、混合気の混合をより一層促進することができる。
従って、混合状態が更に適正な混合気を速やかに供給することができる。
本発明に係る混合気供給システムの更なる特徴構成は、
前記混合促進手段が、中央部分の開口幅が前記予備燃料供給路の横断方向において互いに対向する両端側部分の開口幅よりも狭い概略鼓形の孔を有する孔開き板にて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、混合気生成部にて生成された混合気が新たに予備燃料供給路に供給されるのに伴って、予備燃料供給路に残留していた混合気は孔開き板の概略鼓形の孔から二つの噴流となって噴き出す。そして、二つの噴流の周辺に逆流域が生じて、予備燃料供給路の横断方向におけるより広い流域において混合気の乱流化を効果的に促進することができるので、混合気の混合を促進することができる。又、孔開き板を極力通常燃料供給路に近付けて設けることにより、予備燃料供給路に残留している混合気のうち、孔開き板により混合が促進されること無く通常燃料供給路に流入する分を極力少なくすることができる。
従って、混合状態がより一層適正な混合気を速やかに供給することができる。
本発明に係る混合気供給システムの更なる特徴構成は、
前記混合促進手段が、ベンチュリー効果により混合気の混合を促進するベンチュリー管部を備えて構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、混合気生成部にて生成された混合気が新たに予備燃料供給路に供給されると、予備燃料供給路に残留していた混合気が先頭となって、混合気がベンチュリー管部を通過しつつ予備燃料供給路を流動する。そして、混合気がベンチュリー管部を通過する際に、ベンチュリー効果が発現して、混合気の外周側と中心側とで圧力差が生じて乱流化が効果的に促進するので、混合気の混合が促進される。
そして、このベンチュリー管部を予備燃料供給路の下流端に設けることにより、予備燃料供給路に残留している混合気のうち、ベンチュリー管部により混合が促進されること無く通常燃料供給路に流入する分を極力少なくすることができる。
従って、混合状態がより一層適正な混合気を速やかに供給することができる。
本発明に係る混合気供給システムに用いる混合気供給装置は、通常燃料ガスとは異なる予備燃料ガスに空気を混合して、通常燃料ガスを燃焼可能に構成された燃焼装置にて燃焼可能な混合気を生成する混合気生成部と、前記燃焼装置に通常燃料ガスを供給する通常燃料供給路に連通接続されて、前記混合気生成部にて生成された混合気を前記燃焼装置に供給する予備燃料供給路と、前記予備燃料供給路を開閉自在な予備路開閉手段とが設けられた混合気供給システムに用いる混合気供給装置であって、
その特徴構成は、前記混合気生成部と前記予備燃料供給路とを備え、
前記予備燃料供給路に、前記予備燃料供給路に残留している混合気が前記混合気生成部から前記予備燃料供給路に供給される混合気により押されて下流側に流動するのに伴って、その流れをエネルギー源として混合気の混合を促進する混合促進手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、混合気生成部による混合気の送出が可能になった状態で、予備路開閉手段が開かれて、混合気生成部にて生成された混合気が新たに予備燃料供給路に供給されると、予備燃料供給路に残留している混合気が新たに供給される混合気により下流側に押されるので、予備燃料供給路に残留している混合気が先頭となって、混合気が予備燃料供給路を流動する。そして、予備燃料供給路に残留していた混合気を先頭に予備燃料供給路を流動する混合気は、その流れをエネルギー源として、混合促進手段により混合が促進された後、通常燃料供給路に流入して、その通常燃料供給路を通して燃焼装置に供給される。
従って、混合気を通常燃料ガスに換えて燃焼装置に供給する際に、予備燃料ガスの損失を回避しながら、混合状態が適正な混合気を速やかに供給し得る混合気供給システムに用いる混合気供給装置を提供することができる。
第1実施形態に係る混合気供給システムの全体構成を示すブロック図 第1実施形態に係る混混合気供給システムの予備燃料供給路の縦断面図 第1実施形態に係る混混合気供給システムの予備燃料供給路の透視斜視図 第2実施形態に係る混合気供給システムの全体構成を示すブロック図 第2実施形態に係る混合気供給システムの螺旋羽根を示す図 第3実施形態に係る混合気供給システムの全体構成を示すブロック図 第3実施形態に係る混合気供給システムの孔開き板を示す斜視図 第4実施形態に係る混合気供給システムの全体構成を示すブロック図 第4施形態に係る混合気供給システムにおける混合促進用ベンチュリミキサーの縦断面図
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、混合気供給システムは、通常燃料供給路1により通常燃料ガスG1が供給されるコージェネレーションシステムS(燃焼装置の一例)に、通常燃料ガスG1に代えて、通常燃料ガスG1とは異なる予備燃料ガスG2に空気Aを混合して生成した混合気Gmを供給するものである。ちなみに、この実施形態では、通常燃料ガスG1として都市ガス(例えば、13A)が用いられ、予備燃料ガスG2としてLPガスが用いる場合を例にして、説明する。
そして、この混合気供給システムには、通常燃料ガスG1とは異なる予備燃料ガスG2に空気Aを混合して、通常燃料ガスG1を燃焼可能に構成されたコージェネレーションシステムSにて燃焼可能な混合気Gmを生成する混合気生成部Nと、コージェネレーションシステムSに通常燃料ガスG1を供給する通常燃料供給路1に連通接続されて、混合気生成部Nにて生成された混合気GmをコージェネレーションシステムSに供給する予備燃料供給路2とを備えた混合気供給システムに用いる混合気供給装置M(以下、混合気供給装置と略称する場合がある)と、予備燃料供給路2を開閉自在な予備路開閉手段Vとが設けられている。
本発明では、予備燃料供給路2に、予備燃料供給路2に残留している混合気Gmが混合気生成部Nから予備燃料供給路2に供給される混合気Gmにより押されて下流側に流動するのに伴って、その流れをエネルギー源として混合気Gmの混合を促進する混合促進手段Pが設けられている。
そして、この第1実施形態では、混合促進手段Pが、予備燃料供給路2内に当該予備燃料供給路2の長さ方向に間隔を隔てて設けられて、予備燃料供給路2を部分的に遮断する複数の邪魔板13により構成されている。
図1に示すように、コージェネレーションシステムSは、通常燃料供給路1を通して通常燃料ガスG1が供給されるガスエンジン21と、そのガスエンジン21にて駆動される発電装置22と、そのガスエンジン21の排熱を回収する排熱回収装置23等を備えて構成されている。
詳細な説明を省略するが、発電装置22は商用電力系統(図示省略)に連系されて、発電装置22にて発電された電力が商用電力系統に供給可能に構成されている。
又、排熱回収装置23は、ガスエンジン21の燃焼排ガスが熱源として通流される排熱回収用熱交換器24に貯湯タンク25内の湯水を循環通流させて、ガスエンジン21の排熱を貯湯タンク25内の湯水に回収可能に構成され、貯湯タンク25内の温水が給湯栓や暖房機器等の熱負荷(図示省略)に供給可能に構成されている。
次に、図1に基づいて、混合気供給システムの各部について説明を加える。
予備燃料供給路2は、三方弁3を介して、通常燃料供給路1の途中に接続されている。
つまり、三方弁3の3つのポートのうちの2つのポートに、通常燃料供給路1における予備燃料供給路2が接続される部分よりも上流側の上流側供給路部分1uの下流端、通常燃料供給路1における予備燃料供給路2が接続される部分よりも下流側の下流側供給路部分1dの上流端が各別に接続され、残りの一つのポートに、予備燃料供給路2の下流端が接続されている。
そして、通常燃料供給路1の上流側供給路部分1uの下流端が接続されたポートと、下流側供給路部分1dの上流端が接続されたポートとが連通する第1流通状態に、三方弁3を操作すると、通常燃料供給路1を通して通常燃料ガスG1をコージェネレーションシステムSに供給可能となり、通常燃料供給路1の下流側供給路部分1dの上流端が接続されたポートと予備燃料供給路2の下流端が接続されたポートとが連通する第2流通状態に、三方弁3を操作すると、予備燃料供給路2及び通常燃料供給路1の下流側供給路部分1dを通して混合気GmをコージェネレーションシステムSに供給可能となる。
つまり、この三方弁3は、予備燃料供給路2を開閉自在な予備路開閉手段Vとして機能し、並びに、通常燃料供給路2の上流側供給路部分1uを開閉自在な通常路開閉手段としても機能するように構成されている。
又、通常燃料供給路1の下流側供給路部分1dには、コージェネレーションシステムSのガスエンジン21への通常燃料ガスG1や混合気Gmの供給を断続する燃料断続弁4が設けられている。
混合気生成部Nは、予備燃料ガスG2を貯留する複数の予備ガスボンベ5、それら複数の予備ガスボンベ5が並列接続された元供給路6、その元供給路6に設けられた調圧弁7、その元供給路6を通して供給される予備燃料ガスG2と空気供給路8を通して供給される空気Aとを混合して、混合気Gmを生成するベンチュリミキサー9、及び、空気供給路8における空気Aの流量を調整する混合比調整弁10等を備えて構成されている。空気供給路8の基端には、空気Aを吸い込む吸気口11が設けられている。
ベンチュリミキサー9は、ベンチュリー管部9aと、そのベンチュリー管部9aに予備燃料ガスG2を噴射する噴射ノズル9bと、その噴射ノズル9bの近傍にベンチュリー管部9aに連通する状態で設けられた空気吸込口9c等を備えて構成されている。噴射ノズル9bに、元供給路6が接続され、空気吸込口9cに、空気供給路8が接続され、ベンチュリー管部9aの先端の吹出口9dに、予備燃料供給路2が接続されている。
そして、噴射ノズル9bからベンチュリー管部9aへの予備燃料ガスG2の噴射に伴う吸引力により、空気供給路8を通して空気吸込口9cから空気Aをベンチュリー管部9aに吸い込んで、ベンチュリー管部9aにて予備燃料ガスG2と空気Aとを混合して、混合気Gmとしてベンチュリー管部9aの先端の吹出口9dから予備燃料供給路2に吹き出すように構成されている。
調圧弁7は、ベンチュリミキサー9に供給される予備燃料ガスG2の圧力を減圧調整するものであり、混合比調整弁10は、混合気Gmの燃焼性を通常燃料ガスG1の燃焼性と同等にすべく、空気供給路8における空気Aの流量を調整することにより、混合気Gmにおける予備燃料ガスG2と空気Aとの混合比を目標混合比に調整するものである。
ちなみに、予備ガスボンベ5に貯留される予備燃料ガスG2(即ち、LPガス)の圧力は、例えば、0.15〜1.56MPaであり、調圧弁7及び混合比調整弁10による圧力調整により、混合気Mの圧力が所望の圧力(例えば、1.5〜2.5kPa)に調整される。
目標混合比は、混合気Gmのウォッベ指数WIを通常燃料ガスG1のウォッベ指数WIと同等にするための予備燃料ガスG2と空気Aとの混合比に設定される。例えば、通常燃料ガスG1が都市ガスの13Aの場合、混合気Gmのウォッベ指数WIは、13Aのウォッベ指数WIと同等の52.7〜57.8の範囲に設定される。ちなみに、ウォッベ指数WIは、ガス(通常燃料ガスG1や混合気Gm)の総発熱量H(MJ/m3)をガスの空気Aに対する比重sの平方根で割った数値(WI=H/√s)で表され、ガス機器の完全燃焼性の指標となるものである。
図1に示すように、予備燃料供給路2における少なくとも下流側の部分が、長さ方向を略水平方向に沿わせた横向き供給路部分2pに構成されている。この予備燃料供給路2の横向き供給路部分2pは、長さ方向を略水平方向に沿わせて配設された円筒状の管部材12により構成されている。
この第1実施形態では、管部材12の上流端がベンチュリミキサー9の吹出口9dに接続され、管部材12の下流端が三方弁3に接続されている。
つまり、この第1実施形態では、横向き供給路部分2pは、予備燃料供給路2において、ベンチュリミキサー9の吹出口9dに接続される上流端から三方弁3に接続される下流端に至る略全長にわたって備えられていることになる。
次に、混合促進手段Pについて、説明を加える。
図2及び図3にも示すように、複数の邪魔板13が、下方側邪魔板13dと上方側邪魔板13uとが交互になる状態で、予備燃料供給路2の横向き供給路部分2pに交互に設けられた複数の下方側邪魔板13dと複数の上方側邪魔板13uにて構成されている。ちなみに、この第1実施形態では、下方側邪魔板13dが4枚設けられ、上方側邪魔板13uが3枚設けられて、混合促進手段Pは、7枚の邪魔板13にて構成されている。
複数の邪魔板13のうち、最も下流側の邪魔板13(この第1実施形態では下方側邪魔板13d)は、三方弁3に極力近づけて予備燃料供給路2の横向き供給路部分2pに設けられている。
図2及び図3に示すように、各下方側邪魔板13dは、横断面形状が円形の管部材12内の下方側を概略半円状で遮断するように、管部材12内に設けられている。
又、各上方側邪魔板13uは、横断面形状が円形の管部材12内の上方側を概略半円状で遮断するように、管部材12内に設けられている。
つまり、下方側邪魔板13dが、予備燃料供給路2の横向き供給路部分2p内の下方側を当該横向き供給路部分2pにおける長手方向視での面積(即ち、横断面積)に対して、予備燃料ガスG2及び空気Aのうち混合割合が小さい方の体積割合以上(この第1実施形態では50%)にわたって遮断するように設けられ、上方側邪魔板13uが、予備燃料供給路2の横向き供給路部分2p内の上方側を当該横向き供給路部分2pにおける長手方向視での面積に対して、予備燃料ガスG2及び空気Aのうち混合割合が小さい方の体積割合以上(この第1実施形態では50%)にわたって遮断するように設けられていることになる。
三方弁3は、混合気供給装置Mを設置可能にするために、通常燃料供給路1に当初から設けられている。
図示を省略するが、混合気供給装置Mは、混合気生成部N、及び、混合促進手段P(この第1実施形態では、複数の邪魔板13により構成される)を備えた予備燃料供給路2を枠体(図示省略)等に一体的に組み付けて、可搬式に構成されている。
そして、混合気供給装置Mを設置対象箇所に搬送して、予備燃料供給路2の先端を通常燃料供給路1の三方弁3に接続すると、混合気供給システムが構築されることになる。
次に、図1に基づいて、混合気供給システムの運転方法について説明する。
通常燃料ガスG1の供給が可能な時は、燃料断続弁4を開くと共に、三方弁3を第1流通状態に操作する。すると、通常燃料ガスG1が通常燃料供給路1を通してコージェネレーションシステムSに供給される。
一方、自然災害等により通常燃料ガスG1の供給が停止したときは、燃料断続弁4を開くと共に、三方弁3を第2流通状態に操作する。すると、混合気生成部Nにて予備燃料ガスG2に空気Aを混合して生成された混合気Gmが、予備燃料供給路2及び通常燃料供給路1の下流側供給路部分1dを通してコージェネレーションシステムSに供給される。
混合気供給システムの稼動後、混合気Gmが予備燃料供給路2に残留したままで長期間が経過すると、予備燃料供給路2内において、比重の違いにより予備燃料ガスG2と空気Aとが分離する。この第1実施形態では、予備燃料ガスG2としてLPガスが用いられ、予備燃料ガスG2の方が空気Aよりも比重が大きく、予備燃料ガスG2と空気Aとの混合比が例えば35:65程度である。従って、予備燃料ガスG2と空気Aとが略完全に分離した場合を想定すると、図2に示すように、予備燃料供給路2内の横向き供給路部分2p内には、横向き供給路部分2pの長さ方向視において、概略、下方の35%の範囲に予備燃料ガスG2の相が存在し、上方の65%の範囲に空気Aの相が存在することになる。
次に、この第1実施形態の混合促進手段Pによる混合気Gmの混合促進作用について説明する。
混合気生成部Nを混合気Nの送出が可能な状態にした状態で、三方弁3を第2流通状態に操作すると、混合気生成部Nにて生成された混合気Gmが新たに予備燃料供給路2に供給されて、予備燃料供給路2に残留していた混合気Gmが新たに供給される混合気Gmにより下流側に押されるので、予備燃料供給路2に残留していた混合気Gmが先頭となって、混合気Gmが予備燃料供給路2を流動する。
すると、混合気Gmが下方側邪魔板13dに衝突する度に流動方向が上方に変化すると共に、上方側邪魔板13uに衝突する度に流動方向が下方に変化して乱流化が促進されるので、予備燃料供給路2に残留していた混合気Gmを先頭に、混合気Gmは間隔を隔てて交互に設けられた下方側邪魔板13dと上方側邪魔板13uとにより繰り返し混合が促進されながら、予備燃料供給路2を下流側に流動して通常燃料供給路1に流入する。
そして、下方側邪魔板13dにより横向き供給路部分2pを遮断する部分が、当該横向き供給路部分2pの下方側の横断面積が50%程度の範囲であり、上方側邪魔板13uにより横向き供給路部分2pを遮断する部分が、当該横向き供給路部分2pの上方側の横断面積が50%程度の範囲であるので、横向き供給路部分2p内において予備燃料ガスG2と空気Aとが略完全に分離していたとしても、予備燃料ガスG2の全量と空気Aの全量とを良好に混合して、コージェネレーションシステムSに供給することができる。
又、最も下流側の邪魔板13(この第1実施形態では下方側邪魔板13d)が、三方弁3に極力近づけて予備燃料供給路2の横向き供給路部分2pに設けられているので、予備燃料供給路2に残留している混合気Gmのうち、邪魔板13により混合が促進されること無く通常燃料供給路1に流入する分を極力少なくすることができる。
従って、混合気Gmを通常燃料ガスG1に換えてコージェネレーションシステムSに供給する際に、予備燃料ガスG1の損失を回避しながら、混合状態が適正な混合気Gmを速やかに供給することができる。
以下、本発明の第2〜第4の各実施形態を説明するが、各実施形態は、混合促進手段Pの別の実施形態を説明するものであり、混合気供給システムの全体構成は上記の第1実施形態と同様であるので、各実施形態では、混合気供給システムの全体構成の説明を省略して、主として、混合促進手段Pについて説明する、
〔第2実施形態〕
図4及び図5に示すように、第2実施形態では、混合促進手段Pが、軸心方向(即ち、軸心14a(図5参照)の延びる方向)を予備燃料供給路2の長さ方向に沿わせて当該予備燃料供給路2内に配設された螺旋状の螺旋羽根14にて構成されている。
螺旋羽根14は、旋回方向が右向きの右向き螺旋部14mと旋回方向が左向きの左向き螺旋部14hとが交互になる状態で、軸心方向に並ぶ複数の右向き螺旋部14mと複数の左向き螺旋部14hとを備えて、軸心方向視において外周が円状になるように構成されている。
説明を加えると、右向き螺旋部14m及び左向き螺旋部14h夫々における軸心方向の両端縁夫々は、軸心14aに略直交する方向に延びる形態に形成されている。
そして、右向き螺旋部14m及び左向き螺旋部14hは、軸心方向視において、右向き螺旋部14mの軸心方向の端縁と左向き螺旋部14hの軸心方向の端縁とを互いに略直交させた形態で連結されている。
そして、図5に示すように、上述のように構成された螺旋羽根14が、その外周部が予備燃料供給路2を形成する管部材12の内周面に当接し、且つ、混合気Gmの通流方向下流側に対応する端部を三方弁3に極力近付けた状態で、管部材12内に配設されている。
次に、この第2実施形態の混合促進手段Pによる混合気Gmの混合促進作用について説明する。
三方弁3を第2流通状態に操作すると、混合気生成部Nにて生成された混合気Gmが新たに予備燃料供給路2に供給されるのに伴って、予備燃料供給路2に残留していた混合気Gmが先頭となって、混合気Gmが螺旋羽根14により旋回させられて乱流化することにより混合が促進されながら、予備燃料供給路2を下流側に流動する。
しかも、螺旋羽根14には、右向き螺旋部14mと左向き螺旋部14hとが交互に並ぶ状態で備えられているので、予備燃料供給路2に残留していた混合気Gmを先頭に、混合気Gmは、交互に並ぶ右向き螺旋部14mと左向き螺旋部14hとにより、旋回方向が繰り返し反転させられながら、並びに、各右向き螺旋部14m及び各左向き螺旋部14hを通過する度に流れが分割されながら、予備燃料供給路2を下流側に流動するので、予備燃料供給2を流動する混合気Gmの乱流化がより一層促進されることになり、予備燃料供給路2に残留していた混合気Gmを初めとして、混合気Gmの混合をより一層促進することができる。
又、螺旋羽根14が、その下流側端部を三方弁3に極力近付けた状態で予備燃料供給路2内に配設されているので、予備燃料供給路2に残留している混合気Gmのうち、螺旋羽根14により混合が促進されること無く通常燃料供給路1に流入する分を極力少なくすることができる。
〔第3実施形態〕
図6及び図7に示すように、第3実施形態では、混合促進手段Pが、中央部分の開口幅が予備燃料供給路2の横断方向において互いに対向する両端側部分の開口幅よりも狭い概略鼓形の孔15wを有する孔開き板15にて構成されている。
孔開き板15は、円環状の支持リング16に支持されている。
そして、孔開き板15を支持した支持リング16が、孔開き板15の面方向を予備燃料供給路2を形成する管部材12の軸心方向に直交させた姿勢で、且つ、三方弁3に極力近付けた状態で、管部材12に介装されている。
次に、この第3実施形態の混合促進手段Pによる混合気Gmの混合促進作用について説明する。
三方弁3を第2流通状態に操作すると、混合気生成部Nにて生成された混合気Gmが新たに予備燃料供給路2に供給されるのに伴って、予備燃料供給路2に残留していた混合気Gmは、孔開き板15の概略鼓形の孔15wから二つの噴流となって噴き出す。すると、二つの噴流夫々内において速度分布が生じると共に、二つの噴流の周辺に逆流域が生じることにより、横断方向におけるより広い流域において混合気Gmの乱流化が効果的に促進されることになるので、混合気Gmの混合を促進することができる。
又、孔開き板15が、予備燃料供給路2における三方弁3に極力近付けた箇所に介装されているので、予備燃料供給路2に残留している混合気Gmのうち、孔開き板15により混合が促進されること無く通常燃料供給路1に流入する分を極力少なくすることができる。
〔第4実施形態〕
図8及び図9に示すように、第4実施形態では、混合促進手段Pが、ベンチュリー効果により混合気Gmの混合を促進するベンチュリー管部31を備えた混合促進用ベンチュリミキサー30にて構成されている。
このベンチュリー管部31は、流入口32iと流出口32eとを夫々の軸心が直交する状態で備えた受入部32とベンチュリー管部31とを連結して構成されている。
図9に示すように、ベンチュリー管部31には、孔径が流入側から流動方向の中間部までは急減し、その最小部から流出側に向かって漸増する形態の絞り流路31pが形成されている。
混合促進用ベンチュリミキサー30は、受入部32とベンチュリー管部31とを、受入部32の流出口32eがベンチュリー管部31の絞り流路31pの流入側に連通する状態で連結して構成されている。
そして、図8に示すように、上述のように構成された混合促進用ベンチュリミキサー30が、その受入部32の流入口32iが予備燃料供給路2を形成する管部材12の下流端に連通接続され、且つ、そのベンチュリー管部31の絞り流路31pの流出側が三方弁3に直接に連通接続された状態で設けられている。
次に、この第4実施形態の混合促進手段Pによる混合気Gmの混合促進作用について説明する。
三方弁3を第2流通状態に操作すると、混合気生成部Nにて生成された混合気Gmが新たに予備燃料供給路2に供給されるのに伴って、予備燃料供給路2に残留していた混合気Gmが先頭となって、混合気Gmがベンチュリー管部の絞り流路31pを通過しつつ予備燃料供給路2を流動する。そして、混合気Gmがベンチュリー管部31の絞り流路31pを通過する際に、ベンチュリー効果が発現して、図9に示すように、混合気Gmの外周側と中心側とで圧力差が生じて乱流化が効果的に促進するので、混合気Gmの混合が促進される。
又、ベンチュリー管部31の絞り流路31pの流出側が三方弁3に直接に連通接続されているので、予備燃料供給路2に残留している混合気Gmのうち、ベンチュリー管部31により混合が促進されること無く通常燃料供給路1に流入する分を極力少なくすることができる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 混合促進手段Pを複数の邪魔板13にて構成する場合、複数の邪魔板13の予備燃料供給路2への配置形態や配列形態は、上記の第1実施形態において説明した例に限定されるものではない。
例えば、複数の邪魔板13を、下方側邪魔板13dか上方側邪魔板13uのいずれか一方のみにて構成しても良い。
又、複数の邪魔板13を、周方向での位相を周方向の同方向に同量ずつずらしながら、即ち螺旋状に、予備燃料供給路2に間隔を開けて並設しても良い。
(ロ) 混合促進手段Pを螺旋羽根14にて構成する場合、螺旋羽根14の形態は、上記の第2実施形態において説明した形態、即ち、右向き螺旋部14mと左向き螺旋部14hとが交互になる状態で、複数の右向き螺旋部14mと左向き螺旋部14hとが軸心方向に並ぶ構成に限定されるものではない。
例えば、螺旋羽根14を、同一の旋回方向に一連に連なった螺旋状に構成しても良い。
(ハ) 混合促進手段Pの具体構成は、上記の第1〜第4の各実施形態において説明した構成に限定されるものではなく、種々の構成を採用することができる。
例えば、第1〜第4の各実施形態において説明した構成、即ち、複数の邪魔板13にて構成するもの、螺旋羽根14にて構成するもの、概略鼓形の孔15wを有する孔開き板15にて構成するもの、及び、ベンチュリー管部31にて構成するものの4種から、2種以上を組み合わせて設けても良い。
又、多孔状体、パンチングメタル、オリフィス等にて構成しても良い。
(ニ) 予備路開閉手段Vの具体構成は、上記の第1〜第4の各実施形態において例示した三方弁3に限定されるものではない。例えば、予備燃料供給路2を開閉自在な開閉弁にて構成しても良い。この場合、通常燃料供給路1の上流側供給路部分1uを開閉自在な通常路開閉手段として、開閉弁を設けることになる。
(ホ) 上記の第1〜第4の各実施形態では、混合気供給装置Mを混合気供給システムとは別体に構成したが、混合気供給装置Mを構成する部材が混合気供給システムに組み込まれた構成としても良い。
(ヘ) 混合気生成部Nの具体構成は、上記の第1〜第4の各実施形態において例示した構成に限定されるものではなく、種々の構成が可能である。
(ト) 燃焼装置の具体例は、上記の第1〜第4の各実施形態において例示したコージェネレーションシステムS(具体的には、ガスエンジン21)に限定されるものではなく、例えば、ガスタービンやガスバーナ等、種々のものが適用可能である。
以上説明したように、混合気を通常燃料ガスに換えて燃焼装置に供給する際に、予備燃料ガスの損失を回避しながら、混合状態が適正な混合気を速やかに供給し得る混合気供給システム及び混合気供給システムに用いる混合気供給装置を提供することができる。
1 通常燃料供給路
2 予備燃料供給路
2p 横向き供給路部分
13 邪魔板
13d 下方側邪魔板
13u 上方側邪魔板
14 螺旋羽根
14h 左向き螺旋部
14m 右向き螺旋部
15 孔開き板
15w 孔
31 ベンチュリー管部
A 空気
G1 通常燃料ガス
G2 予備燃料ガス
Gm 混合気
M 混合気供給装置
N 混合気生成部
P 混合促進手段
S コージェネレーションシステム(燃焼装置)
V 予備路開閉手段

Claims (8)

  1. 通常燃料ガスとは異なる予備燃料ガスに空気を混合して、通常燃料ガスを燃焼可能に構成された燃焼装置にて燃焼可能な混合気を生成する混合気生成部と、
    前記燃焼装置に通常燃料ガスを供給する通常燃料供給路に連通接続されて、前記混合気生成部にて生成された混合気を前記燃焼装置に供給する予備燃料供給路と、
    前記予備燃料供給路を開閉自在な予備路開閉手段とが設けられた混合気供給システムであって、
    前記予備燃料供給路に、前記予備燃料供給路に残留している混合気が前記混合気生成部から前記予備燃料供給路に供給される混合気により押されて下流側に流動するのに伴って、その流れをエネルギー源として混合気の混合を促進する混合促進手段が設けられている混合気供給システム。
  2. 前記混合促進手段が、前記予備燃料供給路内に当該予備燃料供給路の長さ方向に間隔を隔てて設けられて、前記予備燃料供給路を部分的に遮断する複数の邪魔板により構成されている請求項1に記載の混合気供給システム。
  3. 前記予備燃料供給路における少なくとも下流側の部分が、長さ方向を略水平方向に沿わせた横向き供給路部分に構成され、
    前記複数の邪魔板が、下方側邪魔板と上方側邪魔板とが交互になる状態で、前記横向き供給路部分に設けられた複数の前記下方側邪魔板と複数の前記上方側邪魔板にて構成され、
    前記下方側邪魔板が、前記横向き供給路部分内の下方側を当該横向き供給路部分における長手方向視での面積に対して、予備燃料ガス及び空気のうち混合割合が小さい方の体積割合以上にわたって遮断するように設けられ、
    前記上方側邪魔板が、前記横向き供給路部分内の上方側を当該横向き供給路部分における長手方向視での面積に対して、予備燃料ガス及び空気のうち混合割合が小さい方の体積割合以上にわたって遮断するように設けられている請求項2に記載の混合気供給システム。
  4. 前記混合促進手段が、軸心方向を前記予備燃料供給路の長さ方向に沿わせて当該予備燃料供給路内に配設された螺旋状の螺旋羽根にて構成されている請求項1に記載の混合気供給システム。
  5. 前記螺旋羽根が、旋回方向が右向きの右向き螺旋部と旋回方向が左向きの左向き螺旋部とが交互になる状態で、前記軸心方向に並ぶ複数の前記右向き螺旋部と複数の前記左向き螺旋部とを備えて構成されている請求項4に記載の混合気供給システム。
  6. 前記混合促進手段が、中央部分の開口幅が前記予備燃料供給路の横断方向において互いに対向する両端側部分の開口幅よりも狭い概略鼓形の孔を有する孔開き板にて構成されている請求項1に記載の混合気供給システム。
  7. 前記混合促進手段が、ベンチュリー効果により混合気の混合を促進するベンチュリー管部を備えて構成されている請求項1に記載の混合気供給システム。
  8. 通常燃料ガスとは異なる予備燃料ガスに空気を混合して、通常燃料ガスを燃焼可能に構成された燃焼装置にて燃焼可能な混合気を生成する混合気生成部と、
    前記燃焼装置に通常燃料ガスを供給する通常燃料供給路に連通接続されて、前記混合気生成部にて生成された混合気を前記燃焼装置に供給する予備燃料供給路と、
    前記予備燃料供給路を開閉自在な予備路開閉手段とが設けられた混合気供給システムに用いる混合気供給装置であって、
    前記混合気生成部と前記予備燃料供給路とを備え、
    前記予備燃料供給路に、前記予備燃料供給路に残留している混合気が前記混合気生成部から前記予備燃料供給路に供給される混合気により押されて下流側に流動するのに伴って、その流れをエネルギー源として混合気の混合を促進する混合促進手段が設けられている混合気供給装置。
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