JP6046531B2 - 漏水防止方法及び漏水防止構造 - Google Patents
漏水防止方法及び漏水防止構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6046531B2 JP6046531B2 JP2013059122A JP2013059122A JP6046531B2 JP 6046531 B2 JP6046531 B2 JP 6046531B2 JP 2013059122 A JP2013059122 A JP 2013059122A JP 2013059122 A JP2013059122 A JP 2013059122A JP 6046531 B2 JP6046531 B2 JP 6046531B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- water leakage
- crack
- stop plate
- leakage prevention
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
Description
(1)打継ぎ面とひび割れ誘発部が交差する「交差部」で生じる漏水を、的確に防止することができる。特に、水密性を必要とするコンクリート構造物において、確実にその機能を発揮することができる。
(2)従来の手法に比べると手間がかからず、しかも特別な材料は交差部だけで足りるので、全体施工費のコストアップを抑制することができる。
(3)コンクリート打設後の作業を必要としないので、全体工程への影響が極めて小さい。
図1は、コンクリート構造物10の一部を切り欠いた斜視図である。このコンクリート構造物10は、延長方向に長方形の断面が連続する竪壁である。このコンクリート構造物10は、上下2回の打設により構築されるもので、つまり上段ブロック11と下段ブロックの間には打継ぎ面20が形成されている。なお、本実施形態では竪壁を例として説明するが、本願発明を実施する上では竪壁以外のコンクリート構造物であっても構わない。
本願発明は、図1に示す打継ぎ面20と、ひび割れ誘発部40が交差する「交差部」に生じる漏水を特に対象としている。なお厳密には、打継ぎ面20とひび割れ誘発部40が交差するのは“線”であるが、ここでは便宜上この交差する線の周辺空間を含んで「交差部」としている。
本願発明に使用する止水板30は、止水効果のある板状の材料であり、従来から用いられている止水板を採用することができる。図1にも示すように止水板30は、部材厚方向に略直交して(つまり延長方向に)配置され、打継ぎ面20と略直交して交差するように、上段ブロック11と下段ブロック12に跨って設置される。
本願発明に使用する漏水防止材43は、防水機能を有するものであり、例えば基板と防水層からなる材料で構成することができる。具体的には、亜鉛メッキ鋼板等からなる基板の表面に、防水機能を有する材料の層を重ねた構成とする。なお、防水機能を有する材料としては、ブチルゴムなどの高分子材料が例示できる。また基板は、打設時のコンクリート流動に対して変形しない材料であれば、金属板のほかに硬質の合成樹脂など他の材料を使用してもよい。漏水防止材43は、基板と防水層の2層構造とするものに限らず、相当の変形剛性を備えた防水材料を使用すれば1層の構造とすることもできるし、従来から用いられている止水板を漏水防止材43として採用することもできる。
図4は、ひび割れ誘発目地42の一例を示す斜視図である。この図に示すひび割れ誘発目地42は、断面が山形となる突起部分と、その突起部分の両脇にフランジ部分が設けられている。この断面形状が軸方向に連続することで、長尺材料のひび割れ誘発目地42を形成している。この突起部分はコンクリート内部で断面欠損を構成するためのものであり、フランジ部分はコンクリート内部に固定するためのもので、例えばフランジ部分に設けられた貫通孔を用いなまし鉄線(番線)等で鉄筋等にくくり付けられる。
図5は、鉛直防水材44の一例を示す斜視図である。この図に示す鉛直防水材44は、断面がT字形であり、両脇のフランジ部分とその中央に突出する突起部分が設けられている。このT字の断面形状が軸方向に連続することで、長尺材料の鉛直防水材44を形成している。このフランジ部分はコンクリート内部に固定するためのもので、例えばフランジ部分に設けられた貫通孔を用いなまし鉄線等で鉄筋等にくくり付けられる。もちろんT字形断面の鉛直防水材44に限らず、図2(a)に示すようにL字形断面の鉛直防水材44など、様々な形状の鉛直防水材44を採用することができる。図5に示す鉛直防水材44は、突起部分が断面欠損を構成することから、鉛直防水材44としての機能に加えひび割れ誘発目地としての機能も兼ね備えている。
11 (コンクリート構造物の)上段ブロック
12 (コンクリート構造物の)下段ブロック
20 打継ぎ面
30 止水板
40 ひび割れ誘発部
41 (ひび割れ誘発部にある)切欠き部
42 (ひび割れ誘発部にある)ひび割れ誘発目地
42B (ひび割れ誘発目地の)基板
42S (ひび割れ誘発目地の)粘着層
43 (ひび割れ誘発部にある)漏水防止材
44 (ひび割れ誘発部にある)鉛直防水材
44B (鉛直防水材の)基板
44S (鉛直防水材の)防水層
C 擁壁
Cb (擁壁の)底版
Ch (擁壁の)竪壁
H 打継ぎ面
J1,J2,J3 割れ誘発目地
S 止水板
V ひび割れ誘発部
Claims (4)
- コンクリート部材のうち打継ぎ面とひび割れ誘発部が交差する交差部において、部材厚方向に流れる漏水を防止する方法であって、
前記部材厚方向に略直交し、且つ前記打継ぎ面と交差するように止水板を設置し、
前記交差部に、前記止水板及び前記打継ぎ面と交差するように、しかも前記止水板と連結して漏水防止材を設置し、
前記交差部のうち前記漏水防止材よりも漏水の流出側となるように、しかも前記漏水防止材と連結して鉛直防水材を設置する、ことを特徴とする漏水防止方法。 - 前記鉛直防水材として、防水機能を具備するひび割れ誘発目地を設置する、ことを特徴とする請求項1記載の漏水防止方法。
- コンクリート部材のうち打継ぎ面とひび割れ誘発部が交差する交差部において、部材厚方向に流れる漏水を防止する構造であって、
止水板と、漏水防止材と、鉛直防水材と、を備え、
前記止水板は、前記部材厚方向に略直交し、且つ前記打継ぎ面と交差するように配置され、
前記漏水防止材は、前記交差部で前記止水板及び前記打継ぎ面と交差するように配置されるとともに、前記止水板に連結され、
前記鉛直防水材は、前記交差部のうち前記漏水防止材よりも漏水の流出側となるように配置されるとともに、前記漏水防止材に連結された、ことを特徴とする漏水防止構造。 - 前記鉛直防水材は、防水機能を具備するひび割れ誘発目地である、ことを特徴とする請求項3記載の漏水防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013059122A JP6046531B2 (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 漏水防止方法及び漏水防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013059122A JP6046531B2 (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 漏水防止方法及び漏水防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014185425A JP2014185425A (ja) | 2014-10-02 |
JP6046531B2 true JP6046531B2 (ja) | 2016-12-14 |
Family
ID=51833249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013059122A Active JP6046531B2 (ja) | 2013-03-21 | 2013-03-21 | 漏水防止方法及び漏水防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6046531B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007321398A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Jsp Corp | コンクリート打継部分の止水構造及び止水部材 |
JP5034991B2 (ja) * | 2008-02-06 | 2012-09-26 | 株式会社大林組 | 目地部材及び建築物 |
JP5691050B2 (ja) * | 2011-05-17 | 2015-04-01 | 西武ポリマ化成株式会社 | クラック誘発目地材 |
-
2013
- 2013-03-21 JP JP2013059122A patent/JP6046531B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014185425A (ja) | 2014-10-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101372749B1 (ko) | 복합 구조의 다성능 기능 지수판 | |
KR101331261B1 (ko) | 피씨 지중연속벽을 활용하여 스트럿구조나 어스앙카 구조에서 시공가능한 지하조립식 피씨 저류조 및 이의 시공 방법 | |
JP2011247072A (ja) | 据付け基礎及びその施工方法 | |
KR20140115150A (ko) | 지하주차장 누수에 대한 방수 방법 | |
JP5022947B2 (ja) | 仮締切作業函およびその設置方法 | |
CN106638544A (zh) | 寒冷地区超大型钢筋混凝土生物氧化池的防渗抗裂施工方法 | |
JP6872931B2 (ja) | インバート施工方法 | |
JP6046531B2 (ja) | 漏水防止方法及び漏水防止構造 | |
KR102168165B1 (ko) | 내진보강말뚝과 변위제어슬래브를 이용한 파일 서포트 취수탑 및 취수탑 내진보강공법 | |
CN101963062B (zh) | 一种隧道防水系统的施工方法 | |
JP4194584B2 (ja) | ダム施工方法 | |
JP3905069B2 (ja) | 乾式作業函およびその設置方法 | |
JP2016008431A (ja) | 地中連続壁の止水構造及び方法 | |
JP6400934B2 (ja) | プレキャスト構造物の設置方法 | |
KR102096541B1 (ko) | 터널 구조물의 측부 방수 구조 및 터널 구조물의 측부 방수 구조 시공방법 | |
KR101117774B1 (ko) | 밸브실의 기초콘크리트구조 및 이를 이용한 밸브실의 매설방법 | |
JP2013189804A (ja) | 地盤改良体 | |
JP2011219999A (ja) | トンネル構造 | |
KR101785627B1 (ko) | Pc패널을 이용한 구조물 시공방법 | |
JP7470423B2 (ja) | 浸水防止壁、浸水防止壁の構築方法及びプレキャストコンクリート製の壁体 | |
KR101180451B1 (ko) | 관 보호용 콘크리트블럭과 이를 이용한 관로 시공방법 | |
JP4997424B2 (ja) | 樋管の止水壁構造 | |
KR101524725B1 (ko) | 취수 구조물 벽면 보수 방법 | |
Puller | The Waterproofness of Structural Diaphragm Walls. | |
TWI621757B (zh) | Building leakage prevention structure and construction method thereof |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161025 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6046531 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |