JP6044783B2 - 車両用内装材 - Google Patents
車両用内装材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6044783B2 JP6044783B2 JP2013130826A JP2013130826A JP6044783B2 JP 6044783 B2 JP6044783 B2 JP 6044783B2 JP 2013130826 A JP2013130826 A JP 2013130826A JP 2013130826 A JP2013130826 A JP 2013130826A JP 6044783 B2 JP6044783 B2 JP 6044783B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- fiber
- base material
- interior material
- design
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Arrangements Of Lighting Devices For Vehicle Interiors, Mounting And Supporting Thereof, Circuits Therefore (AREA)
Description
前記通気止めフィルムは加飾されており、
前記照明手段を発光させると、前記通気止めフィルムを光が透過することによって、本車両用内装材の表面に意匠が浮かび上がり、
前記透光性基材には、繊維基材、ウレタンフォーム、又は樹脂発泡基材が用いられていることを要旨とする。
また、通気止めフィルムの片面又は両面には接着層が形成されている場合には、通気止めフィルムの取扱い性が向上し、効率よく車両用内装材を製造することができる。
更に、通気止めフィルムにおける加飾が印刷により形成されたものである場合には、照明手段による発光によって、内装材表面において、種々の図柄等の意匠を浮かび上がらせることができ、室内の雰囲気をより向上させることができる。
本発明の車両用内装材は、透光性基材と、透光性基材の裏面側に配設された通気止めフィルムと、通気止めフィルムの裏面側に配設された照明手段と、を備えている。
本発明においては、これらの透光性基材のなかでも、吸音特性に優れる、繊維基材、ウレタンフォーム、樹脂発泡基材が用いられる。
上記無機繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維(PAN系、ピッチ系、セルロース系等)、金属繊維(アルミニウム、ステンレス等)、セラミック繊維(バサルト、炭化ケイ素、窒化ケイ素等)等が挙げられる。
上記有機繊維としては、合成繊維、天然繊維等が挙げられる。合成繊維としては、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維(アラミド繊維等)、ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維及びビニロン系繊維等が挙げられる。また、天然繊維としては、植物及び動物に由来する繊維が挙げられる。植物に由来する繊維としては、例えば、ケナフ、マニラ麻、サイザル麻、ジュート麻、綿花、雁皮、三椏、バナナ、パイナップル、ココヤシ、トウモロコシ、サトウキビ、バガス、ヤシ、パピルス、葦、エスパルト、サバイグラス、麦、稲、竹及び各種針葉樹等の各種植物から得られる植物性繊維が挙げられる。
これらの繊維は種類を問わず、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
尚、繊維長は、JIS L1015における直接法に準拠し、無作為に取り出した1本の繊維を伸張させずに真っ直ぐに延ばし、置尺上で測定した繊維長であり、繊維径は、繊維長を測定した繊維について、長さ方向中央部における径を、光学顕微鏡を用いて測定した値である。
上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール系樹脂等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体等のポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、カルボキシル基又は酸無水物基により変性された変性ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
ポリエステル系樹脂としては、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン等の脂肪族ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル樹脂が挙げられる。
ポリアクリル系樹脂としては、メタアクリレート、アクリレート等が挙げられる。
また、上記ウェブを製造する方法も特に限定されない。具体的には、例えば、繊維と熱可塑性樹脂体とを気相中に分散させて混合し、混合された繊維及び熱可塑性樹脂を下方に堆積させることにより、ウェブを得ることができる(乾式法)。また、分散媒内で、繊維と熱可塑性樹脂とを堆積させることにより、ウェブを得ることもできる(湿式法)。尚、いずれの方法においても、必要に応じてウェブにニードリングを施すことができる。
<透過率の測定方法>
図5に示すように、被照射面17から600mm離れたところに、100mm角の面発光光源19(株式会社オプトデザイン社製、「UniBrite」)を、その発光面21と被照射面17とが平行になるように設置し、面発光光源19の中央の直下における被照射面17の照度をaとする。次いで、図6に示すように、被照射面17から600mm離れたところに、裏面に100mm角の上記面発光光源19を載せた透光性基材3を、その発光面23と被照射面17とが平行になるように設置し、透光性基材3上の面発光光源19の中央の直下における被照射面の照度をbとし、[(b/a)×100(%)]により、透過率を算出する。
通気止めフィルムは、例えば、ポリアミド、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等の各種の合成樹脂を用いてなるフィルム等により形成することができる。
この通気止めフィルムの片面又は両面には接着層が形成されていることが好ましい。接着層が形成された通気止めフィルムは、積層フィルム、例えば、ポリオレフィン樹脂フィルムとポリアミド樹脂フィルムとの積層フィルム等により形成し、低融点側のフィルムを接着層とすることができる。
この通気止めフィルムにおける加飾としては、例えば、基材フィルムへの印刷によるものや、基材フィルムへの表面処理による凹凸部等を挙げることができる。更には、フィルム製造時に顔料等を配合することによる色彩的な加飾を挙げることもできる。これらのなかでも、上記加飾は印刷により形成されていることが好ましい。
上記印刷の方法としては、例えば、凸版印刷、凹版印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷等を用いることができる。
上記加飾により表現される意匠は特に限定されないが、例えば、文字、記号、図柄、及びこれらを組合せたもの等が挙げられる。尚、本車両用内装材における意匠面にも図柄等の意匠が形成されている場合には、照明手段を発光させた際に浮かび上がる意匠と融合させることもできる。
この照明手段の構成は特に限定されない。具体的には、例えば、発光ダイオード(LED)、白熱電球、蛍光灯等の光源を利用する形態の照明手段を挙げることができる。尚、これらの光源は1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
[1]車両用内装材(実施形態1〜2)
(1−1)車両用内装材の構成
実施形態1の車両用内装材1は、車両の天井用内装材として用いられるものであり、図1及び図2に示すように、透光性基材3と、透光性基材3の裏面側(天井側)に配設された通気止めフィルム5と、通気止めフィルム5の裏面側(天井側)に配設された照明手段7と、を備えている。
透光性基材3は、繊維基材層9と、接着フィルム層11と、表皮層13とを、この順に備えている(透過率:45%)。
繊維基材層9は、繊維(ガラス繊維)と、熱可塑性樹脂(ポリプロピレン)と、発泡剤とを用いて製造した。尚、繊維の含有割合は、繊維基材層を100質量%とした場合に、35質量%である。
接着フィルム層11は、ポリプロピレン(PP)により構成されている。
表皮層13は、PET繊維を用いた表皮により構成されている。
また、透光性基材3の目付けは430g/m2(繊維基材層9;400g/m2、接着フィルム層11;30g/m2)であり、その板厚は5mmである。
通気止めフィルム5は、ポリアミド[PA(基材層)]/ポリプロピレン[PP(接着層)]により構成されており、その厚みは30μmである。尚、PP側が繊維基材層9側となるように配設されている。
また、この通気止めフィルム5の裏面には、スクリーン印刷により、印刷部(加飾)が形成されている。尚、実施形態1〜2では、それぞれ、異なる図柄の印刷を施した。
照明手段7は、面状発光体(光源:LED)により構成されており、スクリム層15(スパンポンド不織布)を介して、通気止めフィルム5の裏面側に配設されている。
実施形態1〜2の各車両用内装材1における照明手段7を発光させ、加飾された通気止めフィルム5の裏面側から表皮層13に光を透過したところ、通気止めフィルム5に形成された印刷部(加飾)による意匠が、図3(実施形態1)及び図4(実施形態2)に示すように、表皮層13の表面に浮かび上がり、浮かび上がった意匠Dをはっきりと視認することができた。尚、各実施形態における目的の意匠Dは、非照明時には認識されなかった(図1参照)。
また、これらの車両用内装材1では、繊維基材層9を備える透光性基材3を用いているため、吸音特性にも優れている。
尚、本実施形態における車両用内装材1では、特許文献1の照明装置(透光性の芯材の表面側(室内側)に、柄を演出するフィルムを備える照明装置)とは異なり、吸音特性を有する透光性基材3の裏面側(室外側)に、印刷部(加飾)を備える通気止めフィルム5を配している。そのため、透光性基材3の吸音特性が損なわれずに確保され、十分な吸音性が発揮される。
Claims (3)
- 透光性基材と、前記透光性基材の裏面側に配設された通気止めフィルムと、前記通気止めフィルムの裏面側に配設された照明手段と、を備える車両用内装材であって、
前記通気止めフィルムは加飾されており、
前記照明手段を発光させると、前記通気止めフィルムを光が透過することによって、本車両用内装材の表面に意匠が浮かび上がり、
前記透光性基材には、繊維基材、ウレタンフォーム、又は樹脂発泡基材が用いられていることを特徴とする車両用内装材。 - 前記通気止めフィルムの片面又は両面には接着層が形成されている請求項1に記載の車両用内装材。
- 前記加飾は印刷により形成されたものである請求項1又は2に記載の車両用内装材。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013130826A JP6044783B2 (ja) | 2013-06-21 | 2013-06-21 | 車両用内装材 |
DE102014211665.1A DE102014211665B4 (de) | 2013-06-21 | 2014-06-18 | Basis, Belichtungsvorrichtung, die dieselbe verwendet, und Innenmaterial |
US14/307,852 US9180810B2 (en) | 2013-06-21 | 2014-06-18 | Base, illumination apparatus using the same, and interior material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013130826A JP6044783B2 (ja) | 2013-06-21 | 2013-06-21 | 車両用内装材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015003662A JP2015003662A (ja) | 2015-01-08 |
JP6044783B2 true JP6044783B2 (ja) | 2016-12-14 |
Family
ID=52299905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013130826A Expired - Fee Related JP6044783B2 (ja) | 2013-06-21 | 2013-06-21 | 車両用内装材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6044783B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6372380B2 (ja) | 2015-02-05 | 2018-08-15 | 豊田合成株式会社 | 内装部品 |
JP6699162B2 (ja) * | 2015-12-18 | 2020-05-27 | 大日本印刷株式会社 | 照明装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4247873B2 (ja) * | 2002-08-20 | 2009-04-02 | 河西工業株式会社 | 車両用トリム基材 |
JP2008293944A (ja) * | 2006-10-24 | 2008-12-04 | Aiba Procucts Co Ltd | 発光パネル |
JP2013099936A (ja) * | 2011-10-14 | 2013-05-23 | Toyota Boshoku Corp | 繊維基材及びこれを用いた内装材 |
-
2013
- 2013-06-21 JP JP2013130826A patent/JP6044783B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015003662A (ja) | 2015-01-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6044784B2 (ja) | 内装材 | |
CN104246360B (zh) | 照明装置 | |
US20170291536A1 (en) | Interior trim part of a motor vehicle | |
JP5666911B2 (ja) | 発光タフテッドカーペット | |
KR101750552B1 (ko) | 카펫 이면 조명 시스템 | |
JP2010506369A (ja) | 光ファイバーのウェブを有する光源を備えた照明複合体 | |
WO2006129246A3 (en) | Light-source with fabric diffusing layer | |
US8387257B2 (en) | Vehicle interior panel and method to manufacture | |
JP6044783B2 (ja) | 車両用内装材 | |
WO2006129244A3 (en) | Light-source with fabric diffusing layer | |
US9180810B2 (en) | Base, illumination apparatus using the same, and interior material | |
JP2015003627A (ja) | 車両用内装材 | |
JP6955252B2 (ja) | 加飾部材及び加飾部材の製造方法 | |
JP6003821B2 (ja) | 基材及びそれを用いた照明装置 | |
CN102239287A (zh) | 用于毯的衬垫以及毯-衬垫组合 | |
JP2010196224A (ja) | 透光性ボード材 | |
JP5305157B2 (ja) | 羽虫陰影痕防止性に優れた光天井用膜材、及びその光天井システム | |
JP2008189134A (ja) | 車両用照明装置 | |
JP5998339B2 (ja) | Led照明用光透過性和紙 | |
JP2012077432A (ja) | 透光性シート及びその製造方法 | |
JP2013056099A (ja) | 鉄道模型の室内灯セットにおける照明板 | |
WO2015141276A1 (ja) | 装飾用照明構造 | |
WO2021201204A1 (ja) | 着色樹脂シート及び皮革様シート | |
KR102659684B1 (ko) | 조명 장치 | |
JP2023072301A (ja) | 光透過性意匠材および照明付き装飾品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160809 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160916 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161019 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161101 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6044783 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |