JP6044516B2 - 運転支援装置 - Google Patents
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Description
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本実施形態のナビゲーション装置10は、位置検出器11,記憶部12,制御部13,カメラ14,表示部15,音声出力部16,操作部17,車内LAN通信部18,操舵角センサ19等から構成される(図1参照)。
GPS受信器11aは、図示しないGPSアンテナを介してGPS用の人工衛星からの信号を受信して自車両の位置,方位,速度等を検出し、ジャイロセンサ11bは、自車両に加えられる回転運動の大きさを検出する。また、加速度センサ11cは、自車両の前後方向の加速度を検出する。そして、これらは、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。
また、表示部15は、例えば、液晶ディスプレイ等として構成されており、制御部13からの指示に応じて各種画像を表示する。
また、操作部17は、キースイッチやタッチパネル等として構成されており、ドライバや同乗者等から各種操作を受け付ける。
また、操舵角センサ19は、自車両のハンドルの操舵角を測定するための部位である。
次に、本実施形態のナビゲーション装置10の動作について説明する。
ナビゲーション装置10は、ドライバ等からの操作に応じて、自車両周辺の地図画像の表示や、経路案内や、各種施設の検索等を行うよう構成されている。
(1)相関データ生成処理について
まず、ドライバ毎に相関データを生成する相関データ生成処理について、図2に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、自車両の運転中、ナビゲーション装置10の制御部13により周期的なタイミングで実行される。
具体的には、位置検出器11により自車両の現在地を特定すると共に、記憶部12に記憶されている地図DBにアクセスする。また、該現在地と地図データとに基づき走行中の道路区間を特定し、該道路区間の形状を特定する。
なお、制御部13は、車内LAN20を介して他のECUから受信したコマンドに基づき、自車両のウインカが稼働しているかどうかを判定し、上記条件を満たす場合であっても、ウインカが稼働している場合には、自車両が直進中でないとみなしても良い。こうすることにより、車線変更中等に測定された顔向き角度及び操舵角に基づき、相関データが生成されてしまうことを防ぐことができる。
S105では、制御部13は、カメラ14により撮影されたドライバの顔画像を解析し、ドライバの顔の向きを特定すると共に、顔向き角度を測定する。また、操舵角センサからの信号に基づき操舵角を測定すると共に、時計機能に基づき現在の年月日時を特定する。
S110では、制御部13は、現在のドライバの顔向き角度及び操舵角の測定データに基づき、該ドライバに対応する相関データの生成或いは更新を行い、本処理を終了する。なお、相関データの生成方法や更新方法については、以下に記載する。
ドライバに対応する相関データが存在しない場合には、該ドライバに対応する顔向き角度及び操舵角の測定結果が所定数に達した段階で、該ドライバに対応する測定データに基づき相関データが新たに生成される。なお、以下では、同じタイミングで測定された顔向き角度及び操舵角の測定結果を、単に測定結果と記載する。
このようにして生成された相関データは、左右方向の顔向き角度の各測定値と、該測定値と共に測定された右方向或いは左方向の操舵角の加重平均値とを示すデータとして構成される(図3参照)。
しかしながら、このほかにも、右方向の顔向き角度として0°〜10°,10°〜20°…、左方向の顔向き角度として0°〜10°,10°〜20°…といった具合に、予め顔向き角度の領域を複数設定しておいても良い。そして、測定データが示す各測定結果について、顔向き角度の測定値が同一の領域に属するもの毎にグループ化を行っても良い。
具体的には、測定データに基づき、最新の顔向き角度の測定値と同一の測定値を含む測定結果を特定し、特定した特定結果と、最新の測定結果とに基づき、同様にして、該顔向き角度の測定値に対応する操舵角の加重平均を算出しても良い。そして、相関データを更新し、該顔向き角度の測定値に対応付けられている加重平均値を、新たに算出した加重平均値としても良い。
また、上述したように、ナビゲーション装置10は、直進中のドライバの顔向き角度と、該ドライバの相関データとに基づき、ハンドル操作のふらつきの危険性を判定し、該危険性が高い場合には該ドライバに対する警告等を行う。
次に、ドライバに対し、ハンドル操作のふらつきに関する警告やアドバイスを行うふらつき警告処理について、図4に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、自車両の運転中、ナビゲーション装置10の制御部13により周期的なタイミングで実行される。
S215では、制御部13は、測定した顔向き角度が、警告領域或いはアドバイス領域となっているか否かを判定し、S220に処理を移行する。
具体的には、例えば、制御部13は、車内LAN20を介して自車両のブレーキを制御するECU30と通信を行い、ブレーキを作動させて車速を低下させても良い。
S235では、制御部13は、アドバイス出力タイミングが到来したか否かを判定する。
S240では、制御部13は、判定データに基づき、顔向き角度がアドバイス領域や警告領域となったか否かを判定し、判定結果に応じて、表示部15或いは音声出力部16を介して、ドライバに対し、ハンドル操作のふらつきに関するアドバイスメッセージを出力する。
また、例えば、所定期間内に、所定回数以上、顔向き角度が警告領域となった場合には、ハンドル操作のふらつきについて警告し、ハンドル操作の改善を促すアドバイスメッセージを出力しても良い。
そして、操舵角の加重平均値が増加している場合や、アドバイス領域や警告領域が拡大している場合には、ハンドル操作のふらつきが悪化している旨を報知するアドバイスメッセージを出力しても良い。
[効果]
本実施形態のナビゲーション装置10によれば、直進中のドライバの顔向き角度が警告領域となると、ハンドル操作のふらつきの危険性についての警告メッセージが出力される。また、アドバイス出力タイミングになると、ドライバの顔向き角度がアドバイス領域となった場合には、ハンドル操作のふらつきに関するアドバイスメッセージが出力される。
(1)本実施形態では、ナビゲーション装置10にて相関データ生成処理やふらつき警告処理を実行し、ドライバの顔向き角度や操舵角に基づき、ハンドル操作のふらつきに対する運転支援を行っている。
また、車外カメラにより撮影された画像に基づき、走行中の車線における自車両の位置を特定すると共に、自車両の位置と車線中央との隔たりを特定し、操舵角に替えて、車線中央からの隔たりを用いても良い。
(2)また、本実施形態のナビゲーション装置10は、ドライバを識別する機能を有し、ドライバ毎に相関データを設ける構成となっている。しかしながら、これに限定されることは無く、例えば、1人のドライバにより自車両が運転されるという場合であれば、ドライバの識別を行うことなく、1つの相関データを設ける構成としても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(4)また、本実施形態における相関データは、顔向き角度の各測定値と、該測定値と共に測定された操舵角の測定値の加重平均とを示す。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
また、相関データ生成処理のS100が走行判定手段に、S105が顔向き測定手段,ふらつき測定手段に、S110が生成手段に相当する。
Claims (4)
- 自車両が直進中であるか否かを判定する走行判定手段(S100,S205)と、
自車両の直進中に、自車両の正面方向と、ドライバの顔の向きとの間の隔たりである顔向きを測定する顔向き測定手段(S105,S210)と、
前記顔向きが測定された際の、自車両の直進方向と、自車両の進行方向との間の隔たりであるふらつきを測定するふらつき測定手段(S105)と、
前記顔向き、及び、該顔向きと共に測定された前記ふらつきの測定結果に基づき、前記顔向きと前記ふらつきとの相関関係を示す相関データを生成する生成手段(S110)と、
前記相関データに基づき、前記ふらつきが予め定められたふらつき警告レベルに達する可能性が高い前記顔向きである顔向き警告レベルを特定すると共に、自車両の直進中、前記顔向きが、前記顔向き警告レベルとなったか否かを判定する警告判定手段(S215,S220)と、
前記警告判定手段により前記顔向きが前記顔向き警告レベルに達したと判定されると、運転支援を行う運転支援手段(S225)と、
を備えることを特徴とする運転支援装置。 - 請求項1に記載の運転支援装置において、
前記運転支援手段は、前記運転支援として、ハンドル操作に関する警告を行うこと、
を特徴とする運転支援装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の運転支援装置において、
前記相関データに基づき、前記ふらつきが、前記ふらつき警告レベルには達せず、且つ、前記ふらつき警告レベルよりも低いふらつきアドバイスレベルに達する可能性が高い前記顔向きである顔向きアドバイスレベルを特定すると共に、自車両の直進中、前記顔向きが、前記顔向きアドバイスレベルとなったか否かを判定するアドバイス判定手段(S215)と、
前記アドバイス判定手段により前記顔向きが前記顔向きアドバイスレベルとなったと判定された場合に、予め定められたタイミングで、ハンドル操作に関するアドバイスを行うアドバイス手段(S240)と、
をさらに備えることを特徴とする運転支援装置。 - 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の運転支援装置において、
前記生成手段は、
複数の前記測定結果が得られると、前記顔向きが同程度である前記測定結果をグループとし、各グループについて、該グループに属する前記測定結果をなす前記ふらつきに対し重み付けを行うと共に、重み付けがなされた該ふらつきに基づき予め定められた指標を算出し、さらに、それぞれの前記グループの前記顔向きと、該グループについて算出された前記指標とが対応付けられたデータを、前記相関データとして生成し、
より新しく測定された前記ふらつき程、前記指標への影響が大きくなるよう、前記重み付けを行うこと、
を特徴とする運転支援装置。
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