JP6043085B2 - 部品トレイ - Google Patents

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Description

本発明は、部品トレイに関する。
電子部品等の各種の部品が搭載される部品トレイは、例えば、射出成型、真空成型などの成型法により作製される。一般に、真空成型法では、射出成型法と比べて低コストで成型品を作製することができる。
特許文献1には、樹脂シートを真空成型法により成型することによって構成された部品トレイについて記載されている。
特許文献1には、互いに同一形状の複数枚の部品トレイにそれぞれ電子部品を搭載し、且つ、これら部品トレイを上下に多段に積み重ねる技術が記載されている。
特許文献1には、更に、互いに形状が異なる下段側及び上段側の一対のトレイを有し、これら一対のトレイを重ね合わせることにより構成される部品トレイについても記載されている。同文献に記載されたこのタイプの部品トレイでは、下段側のトレイは電子部品が搭載される底部、上段側のトレイが蓋部となって、電子部品を収容する。同文献には、このタイプの部品トレイは、上下に多段に積み重ねることができない旨の記載がある。
一方、特許文献2には、ハードディスク用の磁気ヘッドアセンブリに挿通されて該磁気ヘッドアセンブリを位置決めするためのピン(同文献の柱状突起部)を有する部品トレイについて記載されている。なお、特許文献2の部品トレイは、射出成型により製造される。
特開2004−18028号公報 特開2009−40474号公報
部品トレイには、搭載される部品の種類や特性に応じた様々な要求がある。
例えば、真空成型法により作製される部品トレイの微細加工性は、真空成型に供される樹脂薄板の厚み、すなわち部品トレイの肉厚に依存する。より具体的には、例えば、部品に挿通される位置決め用のピンを有する部品トレイ(特許文献2参照)の場合、部品の微細化に伴い、部品に挿通可能なピンの最大径も小さくなる。このような部品トレイを真空成型法により作製する場合、形成可能なピンの最小径は、部品トレイの肉厚に依存する。
しかし、部品トレイの微細加工性を確保するために、部品トレイの肉厚を薄くした場合、部品トレイに必要な剛性が不足する可能性がある。
つまり、部品トレイに対する要求の一例としては、部品トレイの微細加工性の確保と、部品トレイの剛性の確保と、を両立することが挙げられる。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、安価で、且つ、搭載される部品の種類や特性に応じた様々な要求に対して柔軟に対応することが可能な構造の部品トレイを提供する。
本発明は、第1樹脂薄板からなる下側部材と、
第2樹脂薄板からなり、且つ、前記下側部材とは異なる形状の上側部材と、
を有し、
前記下側部材の表裏の面が、互いに同一の形状で且つ互いに凸と凹が反転した形状となっており、
前記上側部材の表裏の面が、互いに同一の形状で且つ互いに凸と凹が反転した形状となっている部品トレイであって、
前記下側部材は第1嵌合部を有し、
前記上側部材は、第2嵌合部を有しているとともに、当該上側部材の上面には、部品が搭載される部品搭載部が形成され、
前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが相互に嵌合するように、前記下側部材上に前記上側部材を重ねることによって、前記下側部材と前記上側部材とが相互に一体化して前記部品トレイを構成し、
第1の前記部品トレイ上に第2の前記部品トレイを積み重ねることにより、前記第2の部品トレイの前記下側部材が前記第1の部品トレイの前記上側部材を覆う蓋となり、
前記部品トレイは、前記上側部材と、当該上側部材の蓋となる前記下側部材と、の相対的な水平移動を規制する位置決め構造を有しており、
第2の前記部品トレイの前記第1嵌合部と、第1の前記部品トレイの前記第2嵌合部とが相互に嵌合した状態において、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが、前記部品トレイの前記下側部材と前記上側部材との上下方向離間を規制する係合構造によって係合することを特徴とする部品トレイを提供する。
この部品トレイは、互いに異なる形状の下側部材と上側部材とを備えて構成されている。そして、下側部材と上側部材との2つの部材が一体化することによって、部品を支持する底部が構成される。つまり、この部品トレイは、底部が2枚重ね構造の真空成型品からなる。
このため、底部を構成する2枚の部材(下側部材及び上側部材)を互いに異なる特性のものとし、これら2枚の部材で、各種の要求に応じた機能分担を行うことができる。一例として、下側部材を構成する第1樹脂薄板と上側部材を構成する第2樹脂薄板との厚みを互いに異ならせることにより、厚い方によって部品トレイの剛性(機械的強度)を担保し、且つ、薄い方には容易に微細加工を施すことが可能である。
また、例えば、下側部材と上側部材とで材質を異ならせることによって、そのうち一方については耐熱性、光透過性(透明性)、耐摩耗性(擦り傷に対する耐性等)、剛性などの各種の特性を十分に確保し、他方については別の特性を確保したり又は低コスト化したりすることなども可能である。
また、一の部品トレイ(第1の部品トレイ)の上側に積み重ねられる他の部品トレイ(第2の部品トレイ)の下側部材が、一の部品トレイの蓋部を兼ねる。このため、各部品トレイ毎に蓋部を準備する必要がない。
また、一般に、真空成型品は、表と裏の形状が同一となるため、単一の真空成型品により部品トレイの底部を構成した場合は、底部の表裏が同一形状となる。これに対し、本発明の部品トレイでは、2枚の部材により底部が構成されるため、底部の表と裏の形状を互いに異なる形状とすることができる。
なお、下側部材及び上側部材の双方が真空成型品であるため、それぞれ安価に製造することができる。
本発明によれば、安価で、且つ、搭載される部品の種類や特性に応じた様々な要求に対して柔軟に対応することが可能な構造の部品トレイを提供することができる。
実施形態に係る部品トレイの正面断面構造を説明するための図である。 実施形態に係る部品トレイの正面断面構造を説明するための図である。 実施形態に係る部品トレイを複数積み重ねた状態での正面断面構造を説明するための図である。 実施形態に係る部品トレイの下側部材を示す図である。 実施形態に係る部品トレイの下側部材を上面側から見た斜視図である。 実施形態に係る部品トレイの下側部材を裏面側から見た斜視図である。 実施形態に係る部品トレイの上側部材を示す図である。 実施形態に係る部品トレイの上側部材を上面側から見た斜視図である。 実施形態に係る部品トレイの上側部材を裏面側から見た斜視図である。 実施形態に係る部品トレイの下側部材と上側部材との係止構造を説明するための図である。 実施形態に係る部品トレイを積み重ねる様子を示す斜視図である。 実施形態に係る部品トレイを積み重ねた状態の正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
図1は実施形態に係る部品トレイ100の正面断面構造を説明するための図である。このうち図1(a)は部品トレイ100の下側部材10と上側部材20とが互いに上下に離間している状態を、図1(b)は下側部材10上に上側部材20を積み重ねて下側部材10と上側部材20とを一体化した状態を、図1(c)は複数の部品トレイ100を積み重ねた状態を、それぞれ示す。なお、図1(a)、図1(b)及び図1(c)は、図4及び図7のA−A線に沿った断面を示す。
図2は実施形態に係る部品トレイ100の正面断面構造をより詳細に説明するための図である。このうち図2(a)は図1(a)に示す上側部材20の部分拡大図、図2(b)は図1(b)に示す下側部材10の部分拡大図である。
図3は複数の部品トレイを積み重ねた状態での正面断面構造を説明するための図であり、図2(a)及び図2(b)と対応する部分を示す。
図4は下側部材10を示す図であり、このうち図4(a)は平面図、図4(b)は下側部材10を図4(a)の矢印C方向から見た正面図、図4(c)は下側部材10を図4(a)の矢印D方向から見た側面図である。
図5は下側部材10を上面側から見た斜視図、図6は下側部材10を裏面側から見た斜視図である。
図7は上側部材20を示す図であり、このうち図7(a)は平面図、図7(b)は上側部材20を図7(a)の矢印C方向から見た正面図、図7(c)は上側部材20を図7(a)の矢印D方向から見た側面図である。
図8は上側部材20を上面側から見た斜視図、図9は上側部材20を裏面側から見た斜視図である。
図10は下側部材10と上側部材20との係止構造を説明するための図である。図10は図4(a)及び図7(a)のB−B線に沿った断面を示す。
図11は2つの部品トレイ100を積み重ねる様子を示す斜視図である。
図12は2つの部品トレイ100を積み重ねた状態の正面図である。
本実施形態に係る部品トレイ100は、第1樹脂薄板10aからなる真空成型品である下側部材10と、第2樹脂薄板20aからなる真空成型品であり且つ下側部材10とは異なる形状の上側部材20と、を有する。
下側部材10は第1嵌合部12を有している。
上側部材20は、第2嵌合部22を有しているとともに、当該上側部材20の上面には、部品(例えば、HDD(Hard Disk Drive)用サスペンション50)が搭載される部品搭載部23が形成されている。
第1嵌合部12と第2嵌合部2とが相互に嵌合するように、下側部材10上に上側部材20を重ねることによって、下側部材10と上側部材20とが相互に一体化して部品トレイ100を構成する。
第1の部品トレイ100(部品トレイ100a)上に第2の部品トレイ100(部品トレイ100b)を積み重ねることにより、第2の部品トレイ100bの下側部材10が第1の部品トレイ100aの上側部材20を覆う蓋となる。
部品トレイ100は、上側部材20と、当該上側部材20の蓋となる下側部材10と、の相対的な水平移動を規制する位置決め構造を有する。
以下、詳細に説明する。
図1(a)に示すように、部品トレイ100は、それぞれ扁平なプレート状に形成された下側部材10と上側部材20とからなる。
下側部材10は、第1樹脂薄板10aを真空成型法により成型加工することによって製造された真空成型品である。同様に、上側部材20は、第2樹脂薄板20aを真空成型法により成型加工することによって製造された真空成型品である。このため、下側部材10は、その全体に亘って肉厚がほぼ一定であるとともに、その表裏の面は、互いに同様の形状で且つ互いに凸と凹が反転した形状となっている。同様に、上側部材20も、その全体に亘って肉厚がほぼ一定であるとともに、その表裏の面は、互いに同様の形状で且つ互いに凸と凹が反転した形状となっている。
下側部材10及び上側部材20の平面視における外形形状は、例えば、それぞれ角丸の矩形状であることが挙げられる(図4(a)、図7(a))。ただし、下側部材10及び上側部材20の外形形状はその他の形状であっても構わない。
下側部材10及び上側部材20は、平面視における外形形状及び外形寸法が互いに等しいことが好ましい。ただし、下側部材10と上側部材20とは、互いに形状が異なる。すなわち、下側部材10と上側部材20とは、それらの凹凸の形状が互いに異なる。
上側部材20の上面には、それぞれHDD用サスペンション50(図1(b))が搭載される複数の部品搭載部23が形成されている。これら部品搭載部23は、規則的に配置されていることが好ましい。具体的な構成の一例としては、例えば、図7(a)に示すように、1列につき15個×3列=計45個の部品搭載部23が上側部材20に形成されている。
ここで、HDD用サスペンション50は、例えば、図7(a)に示すように、板状の本体部51と、板バネ部52と、磁気ヘッド53と、アーム部54と、を有している。本体部51には、該本体部51を表裏に貫通する挿通孔50aが形成されている。板バネ部52は、本体部51とほぼ平行に、本体部51から一方に延出している。板バネ部52の先端には磁気ヘッド53が保持されている。アーム部54は、本体部51とほぼ平行に、板バネ部52とは異なる方向へ本体部51から延出している。なお、HDD用サスペンション50として、未だ磁気ヘッド53が取り付けられていないものを部品トレイ100に搭載することもできる。
図1(a)に示すように、各部品搭載部23は、上方に向けて起立するピン231を含んで構成されている。ピン231がHDD用サスペンション50の挿通孔50aに挿通されるようにHDD用サスペンション50が部品搭載部23に搭載されることにより、HDD用サスペンション50が上側部材20に対して位置決め(主に水平方向において位置決め)される。
下側部材10は第1嵌合部12を有し、上側部材20は第2嵌合部22を有している。第1嵌合部12及び第2嵌合部22は、下側部材10と上側部材20とを互いに位置合わせして下側部材10上に上側部材20を重ねたときに、相互に嵌合可能な形状に形成されている。
第1嵌合部12は、例えば、下側部材10の平面視における周縁部に沿う矩形状の環状の形状に形成されている(図4(a))。同様に、第2嵌合部22は、上側部材20の平面視における周縁部に沿う矩形状の環状の形状に形成されている(図7(a))。
図1(b)に示すように、第1嵌合部12と第2嵌合部22とが相互に嵌合するように下側部材10上に上側部材20を重ねることによって、部品トレイ100の使用状態となる。この状態では、下側部材10と上側部材20とが相互に一体化して1個の部品トレイ100を構成している。
つまり、下側部材10と上側部材20との2つの部材が一体化することによって、HDD用サスペンション50を支持する底部が構成される。換言すれば、部品トレイ100は、その底部が2枚重ね構造の真空成型品からなる。このため、詳細は後述するが、底部を構成する2枚の部材(下側部材10及び上側部材20)を互いに異なる特性のものとし、これら2枚の部材で、各種の要求に応じた機能分担を行うことができる。
このように、部品トレイ100は、下側部材10と上側部材20とからなる底部のみを有し、当該部品トレイ100単体では蓋部が無い構成となっている。
ただし、図1(c)に示すように、複数の部品トレイ100を上下に積み重ねることにより、上側の部品トレイ100の下側部材10が、下側の部品トレイ100を覆う蓋となる。
以下、互いに上下に重ねられ、且つ上下に隣接する2つの部品トレイ100のうち、下側の部品トレイ100を部品トレイ100a(第1の部品トレイ)、上側の部品トレイ100を部品トレイ100b(第2の部品トレイ)と称する。
複数の部品トレイ100を上下に積み重ねた状態では、部品トレイ100bが部品トレイ100aに対して水平移動が規制された位置決め状態となる。
以下、部品トレイ100の各部をより詳細に説明する。
先ず、部品搭載部23を説明する。
部品搭載部23は、上記のピン231の他に、本体部51を支持する支持部232(図1(b)参照)と、アーム部54を支持する支持部238(図1(b)参照)と、板バネ部52を水平方向において位置決めする突起部233(図7(a)参照)と、アーム部54を水平方向において位置決めする突起部234、235(図7(a)参照)と、を有している。
支持部232、突起部233、234、235は、それぞれ上方に向けて起立する突起である。
支持部232は、例えば、ピン231の周囲を囲む円環状の突起である。支持部232は、その円環状の上端面により、本体部51の下面を支持する。支持部232の上端位置は、ピン231、突起部233、234、235の何れの上端位置よりも低い。
1個のピン231と、その周囲に位置する1個の支持部232との対が、直線状に一定間隔で並んでいる(図7乃至図9)。
支持部238は、支持部232の上端と同等の高さの平坦面であり、水平に配置される。図7(a)に示すように、支持部238は、部品搭載部23の1つの列(上記の3列のうちの1つの列)の列方向における両端間に亘って延在し、当該1つの列に含まれる複数の部品搭載部23に共用される。
突起部233は、例えば、円錐台状ないしは円柱状に形成されている。複数の突起部233が、ピン231及び支持部232の対の列と平行に、直線状に一定間隔で並んでいる(図7(a)、図8)。このうち隣り合う一対の突起部233により、板バネ部52を両側から挟んで位置決めするようになっている。
突起部233とピン231は、例えば、互いに千鳥状に配置されている(図7(a))。例えば、突起部233は、1つの列に含まれる部品搭載部23のうち、隣り合う部品搭載部23に共用される。
突起部234は、突起部235よりもピン231及び支持部232の近くに配置されている。
突起部234は、例えば、平面視において角丸の多角形状(例えば六角形状)に形成された柱状体であり、複数の突起部234が、ピン231及び支持部232の対の列と平行に、直線状に一定間隔で並んでいる(図7(a)、図8)。このうち隣り合う一対の突起部234により、アーム部54を両側から挟んで位置決めするようになっている。なお、アーム部54の一辺が、突起部234の平面視における一辺に対して平行に接触又は近接するように、突起部234の形状及び配置が設定されている。例えば、突起部234は、1つの列に含まれる部品搭載部23のうち、隣り合う部品搭載部23に共用される。
突起部235は、例えば、平面視において角丸の多角形状(例えば三角形状)に形成された柱状体であり、複数の突起部235が、ピン231及び支持部232の対の列と平行に、直線状に一定間隔で並んでいる(図7(a)、図8)。アーム部54の一辺が、突起部235の平面視における一辺に対して平行に近接するように、突起部235の形状及び配置が設定されている。
部品搭載部23の1つの列に、突起部233の列と、ピン231及び支持部232の対の列と、突起部234の列と、突起部235の列とが含まれている。図7(a)の左から順に、突起部233の列と、ピン231及び支持部232の対の列と、突起部234の列と、突起部235の列とが、この順に並んでいる。
上側部材20は、このような部品搭載部23の列を、図7(a)の左右方向において互いに離間して3列有している。
ここで、ピン231の上端位置は、例えば、突起部233、234、235の何れの上端位置よりも高い。また、例えば、突起部234の上端位置は、突起部235の上端位置よりも低い。
次に、下側部材10に形成された複数の対向領域13(図2(b))について説明する。対向領域13は、部品トレイ100a上に部品トレイ100bを積み重ねたときに、部品トレイ100aの個々の部品搭載部23と1対1で互いに対向する領域である。なお、下側部材10と上側部材20とを一体化した状態では、下側部材10の個々の対向領域13と上側部材20の個々の部品搭載部23とが対向する。
対向領域13の下面、すなわち下側部材10の下面には、下向きに開口する収容凹部133aが、ピン231と対応する位置に形成されている。図3に示すように、部品トレイ100a上に部品トレイ100bを積み重ねることにより、部品トレイ100aのピン231の上部が収容凹部133aに入り込むようになっている。
ここで、収容凹部133aは、円環状の下向きの突起部133に囲まれた領域である。ピン231の上部が収容凹部133aに入り込んだ状態において、突起部133の底面133bは、ピン231の上端よりも下に位置する。このため、突起部133の存在によって、ピン231からの本体部51の脱落が規制される。
次に、下側部材10の第1鍔状部14及び上側部材20の第2鍔状部24を説明する。
図4に示すように、下側部材10は、平面視において第1嵌合部12より外方に延出する第1鍔状部14を有している。第1鍔状部14は、例えば、平面視において、第1嵌合部12の周囲を囲む矩形状の環状の形状に形成されている。
同様に、図7に示すように、上側部材20は、平面視において第2嵌合部22より外方に延出する第2鍔状部24を有している。第2鍔状部24は、例えば、平面視において、第2嵌合部22の周囲を囲む矩形状の環状の形状に形成されている。
第1鍔状部14及び第2鍔状部24の平面視における外形形状及び外形寸法は、互いに等しいことが好ましい。第1鍔状部14及び第2鍔状部24は、それぞれ水平に配置される。
図2(b)に示すように、下側部材10を水平な載置面70上に載置した際には、第1鍔状部14の下面と、後述する突起部133の底面133bとが載置面70に当接する。
次に、第1嵌合部12及び第2嵌合部22を詳述する。
図2(b)に示すように、第1嵌合部12は、上側に隆起するように湾曲しており、その上面側が凸部12aを構成し、裏面側が凹部12bを構成している。より具体的には、第1嵌合部12は、第1鍔状部14の内側端部より起立する外側起立面123と、外側起立面123の上端部と連続する頂面122と、頂面122の内側端部より下る内側起立面121と、を有している。内側起立面121の下端は、第1鍔状部14よりも上に位置している。頂面122は、例えば、水平に配置される。
同様に、第2嵌合部22は、図2(a)に示すように、上側に隆起するように湾曲しており、その上面側が凸部22aを構成し、裏面側が凹部22bを構成している。より具体的には、第2嵌合部22は、第2鍔状部24の内側端部より起立する外側起立面223と、外側起立面223の上端部と連続する頂面222と、頂面222の内側端部より下る内側起立面221と、を有している。内側起立面221の下端は、第2鍔状部24よりも上に位置している。頂面222は、例えば、水平に配置される。
下側部材10上に上側部材20を積み重ねる際に、第1嵌合部12が第2嵌合部22の凹部22bに対して嵌入することにより、第1嵌合部12と第2嵌合部22とが相互に嵌合する(図1(b)、図3参照)。
具体的には、例えば、外側起立面223と外側起立面123とがほぼ面接触するとともに、頂面222と頂面122とがほぼ面接触する。また、内側起立面221と内側起立面121とは、互いにほぼ面接触しても良いし、図3に示すように僅かなクリアランスを介して対向しても良い。
例えば、第1嵌合部12が裾広がりとなりように、外側起立面123及び内側起立面121は、互いに反対向きに傾斜している。同様に、例えば、第2嵌合部22が裾広がりとなるように、外側起立面223及び内側起立面221は、互いに傾斜している。これにより、第1嵌合部12と第2嵌合部22とが容易に嵌合できるようになっている。
ここで、第1嵌合部12と第2嵌合部22とが嵌合して下側部材10と上側部材20とが相互に一体化した状態において、第1鍔状部14の上面と第2鍔状部24の下面とが互いに当接することが好ましい。この場合、第1鍔状部14と第2鍔状部24との間に隙間が無いため、上側部材20と下側部材10とが互いに外れにくい構成とすることができる。
更に、第1嵌合部12と第2嵌合部22とが相互に嵌合した状態において、第1嵌合部12と第2嵌合部22とは、下側部材10及び上側部材20の互いの上下方向離間を規制する係合構造によって、相互に係合するようになっている。
この係合構造は、例えば、図4乃至図10に示すように、第1嵌合部12に形成された係合凹部41と、第2嵌合部22に形成された係合突起42とからなる。例えば、係合凹部41は、外側起立面123に形成された外向きの凹部である。一方、係合突起42は、例えば、外側起立面223に形成された内向きの突起である。第1嵌合部12を第2嵌合部22に押し込むことによって、係合突起42と係合凹部41とが各々の弾性変形を伴って互いに係合するようになっている。例えば、内側起立面121と内側起立面221との間には若干のクリアランスが存在しており、係合突起42と係合凹部41との係合及び係合離脱を容易に行うことができるようになっている。
この係合構造は、例えば、部品トレイ100の平面視における4辺の各々に複数箇所(例えば2箇所)ずつ設けられている。
係合突起42と係合凹部41とは互いに同様の形状となっており、例えば係合状態において隙間無く密着する。係合突起42の底面42aと係合凹部41の底面41aは、それぞれ水平に配置される。例えば、図10(c)に示すように、部品トレイ100a上に部品トレイ100bを積み重ねた状態では、部品トレイ100aの第2嵌合部22の頂面222によって、部品トレイ100bの係合凹部41の底面41aが支持される。
次に、上側部材20における上記以外の構成を説明する。
上側部材20は、水平に配置される平坦面である基準面21を有している(図1(a)、図2(a)及び図7乃至図9)。基準面21は、第2鍔状部14よりも上、且つ、頂面222よりも下に位置している。基準面21は、例えば、内側起立面221の下端と同じ高さに位置している。
図7(a)及び図8に示すように、基準面21は、部品搭載部23の隣り合う列どうしの境界部、及び、部品搭載部23の列と第2嵌合部22との間に、それぞれ形成されている。各基準面21は、互いに同じ高さに配置されている。
例えば、図8に示すように、突起部233の列が配置されている領域である宙吊り面236と、それに隣接する基準面21との境界には、僅かな段差25が形成されており、宙吊り面236は、例えば、基準面21よりも若干高い位置に配置されている。
図8に示すように、ピン231及び支持部232の対の列が配置されている領域であるピン配置面239と、宙吊り面236との境界には、僅かな段差26が形成されており、ピン配置面239は、例えば、宙吊り面236よりも更に若干高い位置に配置されている。
図8及び図9に示すように、突起部234の列が配置されている領域と、ピン配置面239との間には、ピン配置面239よりも若干低段の被支持面237が形成されている。被支持面237は、ピン配置面239と平行に延在している。被支持面237とピン配置面239との境界には、僅かな段差27が形成されている。
なお、図2(a)に示すように、被支持面237と宙吊り面236は、例えば、互いに同じ高さに配置されている。
図8に示すように、突起部235の列が配置されている領域である支持部238と、それに隣接する基準面21との境界には、段差29が形成されている。支持部238は、基準面21よりも高い位置に配置されている。支持部238は、被支持面237よりも高い位置に配置されている(図2(a)参照)。
以上により、上側部材20における第2嵌合部22よりも中心寄りに位置する構成は、何れも、基準面21と同等以上の高さに配置されている。
次に、下側部材10における上記以外の構成を説明する。
下側部材10は、水平に配置される平坦面である基準面11を有している(図1(a)、図2(b)及び図4乃至図6)。基準面11は、第1鍔状部14よりも上、且つ、頂面122よりも下に位置している。基準面11は、例えば、内側起立面121の下端と同じ高さに位置している。
下側部材10には、基準面11より下向きに窪むリブ131及びリブ135が、互いに平行に延在するように形成されている(図6参照)。
リブ131は、上側部材20のピン配置面239、宙吊り面236及び被支持面237と対向するように、これらピン配置面239、宙吊り面236及び被支持面237と同じ方向に延在している。リブ131の上面側は凹部131a(図2(b))を構成している。
リブ131の底部には、リブ131の底面よりも更に下に突出するリブ132と、上記突起部133と、が形成されている。図6に示すように、複数の突起部133が、リブ133の延在方向に一定間隔で直線状に並んで配置されている。
リブ132は、リブ131と同じ方向に延在している。なお、上記のように、各突起部133は円環状に形成されている。リブ132は、各突起部133と緩衝しないように、当該リブ132の片側の平面形状(裏面形状)が波形となっている(図6参照)。
リブ135は、上側部材20の突起部234の列の配置領域、及び、支持部238(突起部235の配置領域を含む)と対向するように、これらと同じ方向に延在している。
リブ131とリブ135との間には、上向きに隆起する中間支持リブ134が、リブ131及びリブ135と平行に延在するように形成されている。なお、中間支持リブ134の頂面は、基準面11よりも高い位置に配置されている。
以上により、下側部材10における第1嵌合部12よりも中心寄りに位置する構成は、中間支持リブ134を除けば、何れも、基準面11と同等以下の高さに配置されている。
下側部材10には、複数のリブ131、132、134、135が形成されていることにより、下側部材10の剛性が高められている。
同様に、上側部材20には、複数の段差25、26、27、28、29が形成されていることにより、上側部材20の剛性が高められている。
下側部材10及び上側部材20は上記のように構成されている。図1(b)に示すように第1嵌合部12と第2嵌合部22とが嵌合して下側部材10と上側部材20とが相互に一体化した状態において、基準面11と基準面21とが接触し、基準面11により基準面21が支持されるようになっている。また、この状態で、中間支持リブ134によって被支持面237が支持されるようになっている。
更に、下側部材10と上側部材20とが相互に一体化した状態において、上側部材20の部品搭載部23の裏面と、下側部材10の上面との間には、隙間61、62が存在する。
隙間61は、リブ131と対応する位置に形成される。隙間61は、ピン231及び支持部232等(ピン配置面239等)の下側に位置し、ピン231及び支持部232等(ピン配置面239等)の下方への弾性変形を許容する。
隙間62は、リブ135と対応する位置に形成される。隙間62は、突起部234の配置領域及び支持部238(突起部235の配置領域を含む)の下側に位置し、突起部234、突起部235、支持部238等の下方への弾性変形を許容する。
従って、隙間61、62の存在によって、各部品搭載部23のクッション性が得られるので、外力によるHDD用サスペンション50の損傷を抑制することができる。
図3に示すように、部品トレイ100a上に部品トレイ100bを積み重ねた状態では、部品トレイ100aの部品搭載部23に搭載されたHDD用サスペンション50に対して部品トレイ100bの下側部材10の下面が非接触となるように、部品トレイ100aの上側部材20が、部品トレイ100bの下側部材10を支持する。
具体的には、例えば、部品トレイ100aの上側部材20は、その突起部235によって下側部材10のリブ135の底面135aを支持するとともに(図3)、その嵌合部22の頂面222によって係合凹部41の底面41aを支持することによって(図10)、部品トレイ100bの下側部材10を支持する。リブ131、132及び突起部133と、部品搭載部23に搭載されたHDD用サスペンション50との間には、上下方向にクリアランスが存在するようになっている。
下側部材10のリブ136は、例えば、突起部234と突起部235との間隔に収まるようになっている(図3)。また、例えば、突起部234とリブ135の底面135aとの間には上下方向にクリアランスが存在するようになっている。
この状態で、ピン231の先端は、収容凹部133aの天面に突き当たっても良いし、収容凹部133aに対して非接触となるようになっていても良い。
また、HDD用サスペンション50の板バネ部52及び磁気ヘッド53は、突起部233により保護される。磁気ヘッド53の配置領域では、部品トレイ100aの基準面21と部品トレイ100bの基準面11との間に、広いクリアランスが設定されている。
図3に示すように、部品トレイ100a上に部品トレイ100bを積み重ねた状態では、部品トレイ100aの第2嵌合部22及び第1嵌合部12の上端部の側方(外方)に、部品トレイ100bの第2嵌合部22及び第1嵌合部12の下端部が位置するようになっている。より具体的には、部品トレイ100aの外側起立面223及び123の上端部、並びに頂面122、222の側方(外方)に、部品トレイ100bの外側起立面223及び123の下端部が位置するようになっている。これにより、部品トレイ100a上に部品トレイ100bを積み重ねた状態では、部品トレイ100bが部品トレイ100aに対して水平移動が規制された位置決め状態となる。すなわち、部品トレイ100は、上側部材20と、当該上側部材20の蓋となる下側部材10と、の相対的な水平移動を規制する位置決め構造(例えば、第1嵌合部12及び第2嵌合部22の上端部及び下端部)を有する。このような位置決め構造を有することから、部品トレイ100を容易に多段に積み重ねることができる。例えば、部品トレイ100を5段以上に多段積みすることも容易に行うことができる。
図12に示すように、部品トレイ100a上に部品トレイ100bを積み重ねた状態において、部品トレイ100aの第2鍔状部24と部品トレイ100bの第1鍔状部14とが互いに上下に離間するようになっている。この状態で、部品トレイ100aの第2鍔状部24の上面から部品トレイ100bの第1鍔状部14の下面までの高さhは、第1鍔状部14に指を掛けて部品トレイ100bを容易に持ち上げることができるような寸法に設定されている。
ここで、部品トレイ100bは、部品トレイ100a上に載置されるだけであり、部品トレイ100bの下側部材10と部品トレイ100aの上側部材20とは、相互に上下方向離間を規制する係合構造などによって係合する構造ではない。このため、部品トレイ100a上に部品トレイ100bを積み重ねた状態から、部品トレイ100bが持ち上げられると、部品トレイ100bと部品トレイ100aとが上下に離脱する。つまり、蓋部を容易に取り外すことができる。
なお、部品トレイ100bの下側部材10と部品トレイ100aの上側部材20とを、相互に上下方向離間を規制する係合構造などによって係合させる構造も考えられるが、蓋部の取り外し時に、係合構造が外れたときの反動によって、HDD用サスペンション50が部品搭載部23から脱落し、場合によってはHDD用サスペンション50が散乱してしまう可能性もある。
これに対し、本実施形態の場合、容易に蓋部を取り外すことができるため、部品トレイ100からのHDD用サスペンション50の取り出し時に、HDD用サスペンション50の脱落等を抑制することができる。
また、例えば、下側部材10を構成する第1樹脂薄板10aの厚みと、上側部材20を構成する第2樹脂薄板20aとの厚みとが互いに異なる。例えば、第1樹脂薄板10aよりも第2樹脂薄板20aの方が薄い。一例として、第1樹脂薄板10aの厚みは、0.7mm程度、第2樹脂薄板20aの厚みは、0.3mm程度とすることが挙げられる。ただし、第1樹脂薄板10a及び第2樹脂薄板20aの厚みは、それぞれ、その他の任意の厚みとすることができる。
また、上側部材20には、その上面にのみ帯電防止膜(図示略)が形成され、下側部材には、その下面にのみ帯電防止膜(図示略)が形成されている。すなわち、上側部材20及び下側部材10において、HDD用サスペンション50と対向する面にのみ、帯電防止膜が形成され、その反対側の面には、帯電防止膜が形成されていない。これにより、両面に帯電防止膜を形成する場合と比べて、部品トレイ100を低コスト化することができる。第1樹脂薄板10a及び第2樹脂薄板20aとして、片面側にのみ帯電防止膜を有する樹脂板を用いて、上側部材20及び下側部材10を作製することにより、このような構造の上側部材20及び下側部材10を得ることができる。
以上のような実施形態によれば、部品トレイ100は、互いに異なる形状の下側部材10と上側部材20とを備えて構成されている。そして、下側部材10と上側部材20との2つの部材が一体化することによって、HDD用サスペンション50を支持する底部が構成される。つまり、部品トレイ100は、底部が2枚重ね構造の真空成型品からなる。このため、底部を構成する2枚の部材(下側部材及び上側部材)を互いに異なる特性のものとし、これら2枚の部材で、各種の要求に応じた機能分担を行うことができる。
また、一般に、真空成型品は、表と裏の形状が同一となるため、単一の真空成型品により部品トレイの底部を構成した場合は、底部の表裏が同一形状となる。これに対し、本実施形態に係る部品トレイ100では、2枚の部材により底部が構成されるため、底部の表と裏の形状を互いに異なる形状とすることができる。これにより、HDD用サスペンション50に対する部品トレイ100の接触面積をなるべく小さくすることも容易になし得る。
なお、下側部材10及び上側部材20の双方が真空成型品であるため、それぞれ安価に製造することができる。
上述の機能分担の一例として、下側部材10を構成する第1樹脂薄板10aと上側部材20を構成する第2樹脂薄板20aとの厚みを互いに異ならせることにより、厚い方によって部品トレイ100の剛性(機械的強度)を担保し、且つ、薄い方には容易に微細加工を施すことが可能である。
より具体的には、上記の実施形態では、第1樹脂薄板10aよりも第2樹脂薄板20aの方が薄いので、上側部材20の高いクッション性(緩衝性)が得られるとともに、上側部材20として微細加工が施されたものを容易に作製することができる。
更に具体的には、上側部材20は、サスペンション50の位置決め用のピン231を有しているので、そのピン231を容易に細径化することができる。
なお、例えば、下側部材10と上側部材20とで材質を異ならせることによって、そのうち一方については耐熱性、光透過性(透明性)、耐摩耗性(擦り傷に対する耐性等)、剛性などの各種の特性を十分に確保し、他方については別の特性を確保したり又は低コスト化したりすることなども可能である。
また、部品トレイ100bの下側部材10が、部品トレイ100aの蓋部を兼ねる。このため、各部品トレイ100毎に蓋部を準備する必要がない。
上記の実施形態では、上側部材20に複数の部品搭載部23が形成されている例を説明したが、部品搭載部23の数は、任意の自然数とすることができる。
上記の実施形態では、部品トレイ100に搭載される部品がHDD用サスペンション50である例を説明したが、その他の各種の電子部品であっても良い。また、部品トレイ100に搭載される部品は、電子部品以外の部品であっても良い。
上記の実施形態では、第1樹脂薄板10aよりも第2樹脂薄板20aの方が薄い例を説明したが、それとは逆に、第2樹脂薄板20aの方が第1樹脂薄板10aよりも薄くても良い。また、第1樹脂薄板10aと第2樹脂薄板20aの厚さが同じであっても良い。
以下、参考形態の例を付記する。
1.第1樹脂薄板からなる真空成型品である下側部材と、
第2樹脂薄板からなる真空成型品であり、且つ、前記下側部材とは異なる形状の上側部材と、
を有する部品トレイであって、
前記下側部材は第1嵌合部を有し、
前記上側部材は、第2嵌合部を有しているとともに、当該上側部材の上面には、部品が搭載される部品搭載部が形成され、
前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが相互に嵌合するように、前記下側部材上に前記上側部材を重ねることによって、前記下側部材と前記上側部材とが相互に一体化して前記部品トレイを構成し、
第1の前記部品トレイ上に第2の前記部品トレイを積み重ねることにより、前記第2の部品トレイの前記下側部材が前記第1の部品トレイの前記上側部材を覆う蓋となり、
前記部品トレイは、前記上側部材と、当該上側部材の蓋となる前記下側部材と、の相対的な水平移動を規制する位置決め構造を有することを特徴とする部品トレイ。
2.前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが相互に嵌合した状態において、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが、前記部品トレイの前記下側部材と前記上側部材との上下方向離間を規制する係合構造によって係合することを特徴とする1.に記載の部品トレイ。
3.前記下側部材と前記上側部材とが相互に一体化した状態において、前記上側部材の前記部品搭載部の裏面と、前記下側部材の上面と、の間に隙間が存在することを特徴とする1.又は2.に記載の部品トレイ。
4.前記第1樹脂薄板の厚みと、前記第2樹脂薄板の厚みとが互いに異なることを特徴とする1.乃至3.の何れか一つに記載の部品トレイ。
5.前記第1樹脂薄板よりも前記第2樹脂薄板の方が薄いことを特徴とする4.に記載の部品トレイ。
6.前記部品搭載部は、上方に向けて起立するピンを含み、
前記ピンが前記部品に挿通されるように前記部品が前記部品搭載部に搭載されることにより前記部品が位置決めされることを特徴とする1.乃至5.の何れか一つに記載の部品トレイ。
7.前記下側部材の下面には、下側に開口する収容凹部が前記ピンと対応する位置に形成され、
第1の前記部品トレイ上に第2の前記部品トレイを積み重ねることにより、前記ピンの上端部が前記収容凹部に入り込むことを特徴とする6.に記載の部品トレイ。
8.前記第1の部品トレイ上に前記第2の部品トレイを積み重ねた状態において、前記第1の部品トレイの前記部品搭載部に搭載された前記部品に対して前記第2の部品トレイの前記下側部材の下面が非接触となるように、前記第1の部品トレイの前記上側部材が、前記第2の部品トレイの前記下側部材を支持することを特徴とする1.乃至7.の何れか一つに記載の部品トレイ。
9.前記上側部材には、その上面にのみ帯電防止膜が形成され、
前記下側部材には、その下面にのみ帯電防止膜が形成されていることを特徴とする1.乃至8.の何れか一つに記載の部品トレイ。
10.前記第1の部品トレイ上に前記第2の部品トレイを積み重ねた状態から、前記第2の部品トレイが持ち上げられると、前記第2の部品トレイと前記第1の部品トレイとが離脱することを特徴とする1.乃至9.の何れか一つに記載の部品トレイ。
11.前記第1嵌合部は、前記下側部材の平面視における周縁部に沿って形成され、
前記第2嵌合部は、前記上側部材の平面視における周縁部に沿って形成され、
前記下側部材は、平面視において前記第1嵌合部より外方に延出する第1鍔状部を有し、
前記上側部材は、平面視において前記第2嵌合部より外方に延出する第2鍔状部を有していることを特徴とする10.に記載の部品トレイ。
12.前記下側部材と前記上側部材とが相互に一体化した状態において、前記第1鍔状部の上面と前記第2鍔状部の下面とが互いに当接することを特徴とする11.に記載の部品トレイ。
13.前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、それぞれ上側に隆起するように湾曲しており、それぞれの上面側が凸部、裏面側が凹部をなし、
前記第1嵌合部が前記第2嵌合部の前記凹部に対して嵌入することにより、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが相互に嵌合することを特徴とする1.乃至12.の何れか一つに記載の部品トレイ。
14.前記上側部材の上面には、複数の前記部品搭載部が規則的に配置されていることを特徴とする1.乃至13.の何れか一つに記載の部品トレイ。
10 下側部材
10a 第1樹脂薄板
11 基準面
12 第1嵌合部
12a 凸部
12b 凹部
121 内側起立面
122 頂面
123 外側起立面
13 対向領域
131 リブ
131a 凹溝
132 リブ
133 突起部
133a 収容凹部
133b 底面
134 中間支持リブ
135 リブ
135a 下面
136 リブ
14 第1鍔状部
20 上側部材
20a 第2樹脂薄板
21 基準面
22 第2嵌合部
22a 凸部
22b 凹部
221 内側起立面
222 頂面
223 外側起立面
23 部品搭載部
231 ピン
232 支持部
233 突起部
234 突起部
235 突起部
236 宙吊り面
237 被支持面
238 支持部
239 ピン配置面
24 第2鍔状部
25 段差部
26 段差部
27 段差部
28 段差部
29 段差部
41 係合凹部(係合構造)
41a 底面
42 係合突起(係合構造)
42a 底面
50 HDD用サスペンション(部品)
50a 挿通孔
51 本体部
52 板バネ
53 磁気ヘッド
54 アーム部
70 載置面
100 部品トレイ

Claims (14)

  1. 第1樹脂薄板からなる下側部材と、
    第2樹脂薄板からなり、且つ、前記下側部材とは異なる形状の上側部材と、
    を有し、
    前記下側部材の表裏の面が、互いに同一の形状で且つ互いに凸と凹が反転した形状となっており、
    前記上側部材の表裏の面が、互いに同一の形状で且つ互いに凸と凹が反転した形状となっている部品トレイであって、
    前記下側部材は第1嵌合部を有し、
    前記上側部材は、第2嵌合部を有しているとともに、当該上側部材の上面には、部品が搭載される部品搭載部が形成され、
    前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが相互に嵌合するように、前記下側部材上に前記上側部材を重ねることによって、前記下側部材と前記上側部材とが相互に一体化して前記部品トレイを構成し、
    第1の前記部品トレイ上に第2の前記部品トレイを積み重ねることにより、前記第2の部品トレイの前記下側部材が前記第1の部品トレイの前記上側部材を覆う蓋となり、
    前記部品トレイは、前記上側部材と、当該上側部材の蓋となる前記下側部材と、の相対的な水平移動を規制する位置決め構造を有しており、
    第2の前記部品トレイの前記第1嵌合部と、第1の前記部品トレイの前記第2嵌合部とが相互に嵌合した状態において、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが、前記部品トレイの前記下側部材と前記上側部材との上下方向離間を規制する係合構造によって係合することを特徴とする部品トレイ。
  2. 第2の前記部品トレイの前記第1嵌合部が係合凹部を有し、
    第1の前記部品トレイの前記第2嵌合部が係合突起を有し、
    第2の前記部品トレイの前記第1嵌合部と、第1の前記部品トレイの前記第2嵌合部とが相互に嵌合した状態における前記係合構造が、前記係合凹部と前記係合突起とが相互に隙間無く密着するように係合した構造である、請求項1に記載の部品トレイ。
  3. 前記下側部材と前記上側部材とが相互に一体化した状態において、前記上側部材の前記部品搭載部の裏面と、前記下側部材の上面と、の間に隙間が存在することを特徴とする請求項1又は2に記載の部品トレイ。
  4. 前記第1樹脂薄板の厚みと、前記第2樹脂薄板の厚みとが互いに異なることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の部品トレイ。
  5. 前記第1樹脂薄板よりも前記第2樹脂薄板の方が薄いことを特徴とする請求項4に記載の部品トレイ。
  6. 前記部品搭載部は、上方に向けて起立するピンを含み、
    前記ピンが前記部品に挿通されるように前記部品が前記部品搭載部に搭載されることにより前記部品が位置決めされることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の部品トレイ。
  7. 前記下側部材の下面には、下側に開口する収容凹部が前記ピンと対応する位置に形成され、
    第1の前記部品トレイ上に第2の前記部品トレイを積み重ねることにより、前記ピンの上端部が前記収容凹部に入り込むことを特徴とする請求項6に記載の部品トレイ。
  8. 前記第1の部品トレイ上に前記第2の部品トレイを積み重ねた状態において、前記第1の部品トレイの前記部品搭載部に搭載された前記部品に対して前記第2の部品トレイの前記下側部材の下面が非接触となるように、前記第1の部品トレイの前記上側部材が、前記第2の部品トレイの前記下側部材を支持することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の部品トレイ。
  9. 前記上側部材には、その上面にのみ帯電防止膜が形成され、
    前記下側部材には、その下面にのみ帯電防止膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の部品トレイ。
  10. 前記第1の部品トレイ上に前記第2の部品トレイを積み重ねた状態から、前記第2の部品トレイが持ち上げられると、前記第2の部品トレイと前記第1の部品トレイとが離脱することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の部品トレイ。
  11. 前記第1嵌合部は、前記下側部材の平面視における周縁部に沿って形成され、
    前記第2嵌合部は、前記上側部材の平面視における周縁部に沿って形成され、
    前記下側部材は、平面視において前記第1嵌合部より外方に延出する第1鍔状部を有し、
    前記上側部材は、平面視において前記第2嵌合部より外方に延出する第2鍔状部を有していることを特徴とする請求項10に記載の部品トレイ。
  12. 前記下側部材と前記上側部材とが相互に一体化した状態において、前記第1鍔状部の上面と前記第2鍔状部の下面とが互いに当接することを特徴とする請求項11に記載の部品トレイ。
  13. 前記第1嵌合部及び前記第2嵌合部は、それぞれ上側に隆起するように湾曲しており、それぞれの上面側が凸部、裏面側が凹部をなし、
    前記第1嵌合部が前記第2嵌合部の前記凹部に対して嵌入することにより、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが相互に嵌合することを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の部品トレイ。
  14. 前記上側部材の上面には、複数の前記部品搭載部が規則的に配置されていることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の部品トレイ。
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