JP6042554B2 - 出力可否判定装置、出力可否判定装置の制御方法、出力制御装置、出力制御装置の制御方法、制御プログラム、出力装置、およびメッセージ出力システム - Google Patents

出力可否判定装置、出力可否判定装置の制御方法、出力制御装置、出力制御装置の制御方法、制御プログラム、出力装置、およびメッセージ出力システム Download PDF

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Description

本発明は、電気機器によるメッセージの出力を制御する出力可否判定装置および出力可否判定装置の制御方法、電気機器にメッセージを出力させる出力制御装置および出力制御装置の制御方法、並びに、これらの装置の制御プログラム等に関するものである。
近年、ネットワーク対応家電の進化系として、いわゆる「しゃべる家電製品」が普及し始めている。
日本国公開特許公報「特開2009−253358号公報」(2009年10月29日公開)
ネットワークに対応した家電製品(電気機器)は、通常、独立して稼働するため、各家電製品の都合およびタイミングで発言する。そのため、各家電製品が無秩序に発言し、似た内容のメッセージ(例えば「天気が良いね」など)が連続して多数発言される場合など、利用者に不便な状況が発生するという問題がある。また、発言が乱立することにより、一部の重要なメッセージを利用者が聞き逃す可能性がある。
特許文献1には、1つの原因から発生する複数のメッセージを選別する方法が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載の方法は、各電気機器が独立して稼働して発言する場合を想定していないため、そのような場合に適用することができない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のメッセージの出力を、利用者に不便な状況が発生しないように制御することを可能にする出力可否判定装置等を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る出力可否判定装置は、複数の出力装置によるメッセージの出力を制御する出力可否判定装置であって、上記複数の出力装置のうちの1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを受信する問合せ受信手段と、上記問合せ受信手段が上記問合せを受信したとき、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて、上記メッセージの出力の可否を判定する判定手段と、上記問合せに対する応答として上記判定手段による判定結果を送信する指示手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明の一態様に係る出力可否判定装置の制御方法は、複数の出力装置によるメッセージの出力を制御する出力可否判定装置の制御方法であって、上記複数の出力装置のうちの1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを受信する問合せ受信ステップと、上記問合せ受信ステップにて上記問合せを受信したとき、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて、上記メッセージの出力の可否を判定する判定ステップと、上記判定ステップによる判定結果を、上記問合せに対する応答として送信する指示ステップと、を含むことを特徴としている。
また、本発明の一態様に係る出力制御装置は、複数の出力装置のうちの少なくとも1つの出力装置にメッセージを出力させる出力制御装置であって、上記1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを、出力可否判定装置へ送信する問合せ送信手段と、上記問合せ送信手段が送信した上記問合せに対して、上記出力可否判定装置から上記メッセージの出力の許可を受信したとき、上記1つの出力装置に上記メッセージを出力させるメッセージ出力手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明の一態様に係る出力制御装置の制御方法は、複数の出力装置のうちの少なくとも1つの出力装置にメッセージを出力させる出力制御装置の制御方法であって、上記1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを、出力可否判定装置へ送信する問合せ送信ステップと、上記問合せ送信ステップにて送信した上記問合せに対して、上記出力可否判定装置から上記メッセージの出力の許可を受信したとき、上記1つの出力装置に上記メッセージを出力させるメッセージ出力ステップと、を含むことを特徴としている。
さらに、本発明の他の態様に係る出力制御装置は、利用者に通知するメッセージを電気機器からの機器メッセージとして当該利用者の端末装置に出力させる出力制御装置であって、出力を許可したメッセージに応じて他のメッセージの出力可否を判定する出力可否判定装置による上記機器メッセージの出力可否の判定結果を取得する判定結果取得手段と、上記判定結果が出力可である機器メッセージを上記端末装置に出力させる出力制御手段と、を備えている。
また、本発明の一態様に係る出力装置は、メッセージを出力する出力装置であって、出力を許可したメッセージに応じて他のメッセージの出力可否を判定する出力可否判定装置による出力可否の判定結果が出力可であるメッセージを取得するメッセージ取得手段と、上記メッセージ取得手段が取得したメッセージを出力する出力手段と、を備えている。
そして、本発明の一態様に係るメッセージ出力システムは、利用者に対してメッセージを出力する電気機器と、該メッセージを該電気機器からのメッセージとして出力する端末装置と、上記電気機器および上記端末装置に上記メッセージを出力させる出力制御装置と、上記メッセージの出力可否を判定する出力可否判定装置と、を含むメッセージ出力システムであって、上記出力可否判定装置は、出力を許可した他のメッセージに応じて上記メッセージの出力可否を判定して、該判定結果を上記出力制御装置に通知し、上記出力制御装置は、上記出力可否判定装置から通知された判定結果が出力可であるメッセージを上記電気機器および上記端末装置の少なくとも一方に出力させる。
本発明の上記各態様によれば、複数のメッセージの出力を、利用者に不便な状況が発生しないように制御することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態を示すものであり、発言調停システムの概要および発言調停システムが備える発言調停サーバおよびメッセージサーバの要部構成を示す図である。 メッセージの属性の一例を示す図である。 メッセージの各属性の配点例を示す図である。 発言が許可されたメッセージの履歴の一例を示す図である。 発言調停サーバおよびメッセージサーバが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 各時刻における発言予定メッセージのスコアおよび閾値設定部が設定する閾値の変動の一例を示す図である。 各時刻における発言予定メッセージのスコアおよび閾値設定部が設定する閾値の変動の一例を示す図である。 各電気機器に発言させるメッセージの発言許可/発言却下の判定例を示す図である。 各電気機器に発言させるメッセージの発言許可/発言却下の判定例を示す図である。 各電気機器に発言させるメッセージの発言許可/発言却下の判定例を示す図である。 各電気機器に発言させるメッセージの発言許可/発言却下の判定例を示す図である。 本発明の実施形態8に係る発言調停システムの概要を説明する図である。 上記発言調停システムに含まれる端末装置および掲示板サーバの要部構成を示すブロック図である。 出力却下メッセージのうち、上記端末装置が出力可能とする条件の指定を受け付ける受付画面の一例を示す図である。 上記掲示板サーバが格納する表示条件情報の一例を示す図である。 各メッセージサーバが同内容のメッセージを発言させようとした場合に、上記掲示板サーバが上記端末装置に表示させる画像の一例を示す図である。 各メッセージサーバが属性値の異なるメッセージを発言させようとした場合に、上記掲示板サーバが上記端末装置に表示させる画像の一例を示す図である。 各メッセージサーバが異なるメッセージを発言させようとした場合に、上記掲示板サーバが端末装置に表示させる画像の一例を示す図である。 各メッセージサーバが、メインメッセージが共通するメッセージを発言させようとした場合に、上記掲示板サーバが上記端末装置に表示させる画像の一例を示す図である。 上記メッセージサーバが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 上記掲示板サーバが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 上記端末装置が出力却下メッセージを表示させる処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態8に係る電気機器およびメッセージサーバの要部構成を示すブロック図である。 発言調停サーバ、メッセージサーバ、端末装置、掲示板サーバ、または電気機器として利用可能なコンピュータの構成を例示したブロック図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1について図1から図7に基づいて説明すると以下の通りである。まず、本実施形態の発言調停システムの概要について、図1に基づいて説明する。
〔発言調停システムの概要〕
図1は、本実施形態に係る発言調停システム6の概要および発言調停システム6が備える各装置の構成を示す図である。図1に示すように、発言調停システム6は、発言調停サーバ(出力可否判定装置)1、並びに、第1メッセージサーバ2a、第2メッセージサーバ2bおよび第3メッセージサーバ2cを含む。
なお、本実施形態では、発言調停システム6は3つのメッセージサーバ2を備えているが、これに限るものではなく、発言調停システム6は、少なくとも1つのメッセージサーバ2を備えていればよい。
第1メッセージサーバ2a、第2メッセージサーバ2bおよび第3メッセージサーバ2cは、メッセージを生成し、生成したメッセージを所定の電気機器に音声として出力させるものである。以下では、第1メッセージサーバ2a、第2メッセージサーバ2bおよび第3メッセージサーバ2cを区別しない場合、メッセージサーバ(出力制御装置)2と総称する。
本実施形態では、第1メッセージサーバ2aは、掃除機である第1電気機器5aにメッセージを出力するように指示し、第2メッセージサーバ2bは、HEMS(Home Energy Management System)である第2電気機器5bにメッセージを出力するように指示し、第3メッセージサーバ2cは、空気調節機(エアコン)である第3電気機器5cにメッセージを出力するように指示する。なお、1つのメッセージサーバ2が、複数の電気機器5に対して、メッセージの出力を制御してもよい。
そのため、第1メッセージサーバ2a、第2メッセージサーバ2bおよび第3メッセージサーバ2cは、それぞれ、インターネット網3および家庭内に設置された無線ルータ4を介して、第1電気機器5a、第2電気機器5bおよび第3電気機器5cと接続している。以下では、第1電気機器5a、第2電気機器5bおよび第3電気機器5cを区別しない場合、電気機器(出力装置)5と総称する。なお、メッセージサーバ2と電気機器5との接続方法は任意でよい。
電気機器5は、掃除機、HEMS、空気調節機等に限らず、有線通信または無線通信によりメッセージサーバ2と接続し、スピーカ等の音声出力装置を備えているものであれば任意でよい。また、電気機器5は、マイク等の音声入力装置を備えており、音声データまたは音声データを変換したテキストデータをメッセージサーバ2に送信してもよい。
また、各電気機器5は、同じ1つの部屋(所定領域)に配置されており、メッセージサーバ2の指示に基づいて、各々のメッセージを各々のタイミングで提示可能である。
また、以下では、電気機器5が音声を出力することを「電気機器5が発言する」と称し、電気機器5が音声出力するメッセージを「発言メッセージ」と称する。
なお、本実施形態では、電気機器5はメッセージを音声として出力するが、これに限るものではなく、例えば、テキストまたはメッセージに対応する画像を表示してもよい。この場合、電気機器5は、テキストまたは画像を表示する表示部を備えていてもよい。また、電気機器5は、利用者が電気機器5にメッセージを入力するための操作入力部(マウス、キーボード等)を備えていてもよく、これにより電気機器5の発言メッセージに対する利用者の応答メッセージを受け付けることができる。なお、応答メッセージは音声で受け付けることも可能である。
発言調停サーバ1は、各メッセージサーバ2が生成したメッセージを電気機器5に出力させるか否かを判定して、電気機器5の発言を制御するものである。
発言調停サーバ1は、各メッセージサーバ2とそれぞれ有線通信または無線通信により接続する。本実施形態では、発言調停サーバ1とメッセージサーバ2とは直接接続されているが、任意の通信ネットワーク(例えばインターネット網3)を介して接続されていてもよい。
次に、発言調停サーバ1およびメッセージサーバ2の構成について説明する。
〔メッセージサーバの構成〕
まず、メッセージサーバ2の構成について図1に基づいて説明する。図1に示すように、第1メッセージサーバ2aは、第1メッセージサーバ制御部51a、第1メッセージサーバ記憶部52aおよび第1メッセージサーバ通信部53aを備えている。
第1メッセージサーバ通信部53aは、無線通信または有線通信によって、発言調停サーバ1または電気機器5a等の他の装置と通信を行い、第1メッセージサーバ制御部51aの指示に従って、データのやりとりを行うものである。
第1メッセージサーバ制御部51aは、第1メッセージサーバ記憶部52aから一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、第1メッセージサーバ2aが備える各部を統括的に制御するものである。
本実施形態では、第1メッセージサーバ制御部51aは、機能ブロックとして、第1メッセージ生成部61aおよび第1メッセージ出力部62aを備える構成である。これらの第1メッセージサーバ制御部51aの各機能ブロック(61a、62a)は、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等で実現された一時記憶部に読み出して実行することで実現できる。
第1メッセージ生成部61aは、1つの電気機器5(電気機器5a)に発言させるメッセージを生成するものである。具体的には、メッセージ生成部61aは、電気機器5aが所定の状態になった場合、利用者から電気機器5aに対して所定の操作が行われた場合、利用者が所定のメッセージを電気機器5aに音声入力した場合、または、所定の期間が経過した場合等に、第1メッセージサーバ記憶部52aに予め格納されているデータを参照して、状況に応じたメッセージを生成する。
第1メッセージ生成部61aが生成するメッセージには、メインメッセージとサブメッセージの2つの種類がある。メインメッセージは、サブメッセージを伴う場合があり、サブメッセージは、基本的には対応するメインメッセージとセットで発言されるものである。以下では、第1メッセージ生成部61aが生成したメッセージを「発言予定メッセージ」と称し、第1メッセージ生成部61aが生成したメインメッセージを「発言予定メインメッセージ」と称し、第1メッセージ生成部61aが生成したサブメッセージを「発言予定サブメッセージ」と称する。
第1メッセージ生成部61aは、生成した発言予定メッセージを電気機器5aに発言させてよいかを発言調停サーバ1に問い合わせる。具体的には、第1メッセージ生成部61aは、生成した発言予定メッセージの文字列を示す文字列データと、発言予定メッセージの属性を示す属性データとを含むメッセージデータを、第1メッセージサーバ通信部53aを介して発言調停サーバ1に送信する。
ここで、メッセージの属性には、図2に示すように、メッセージの重要度に関する属性およびその他の属性が含まれる。具体的には、重要度に関する属性として、「緊急度」、「主題」、「内容(メイン)」、「内容(サブ)」、「目的」、「返答」等がある。「緊急度」とは、メッセージを伝える時期(緊急度に応じて指定される)を示すものであり、「A:即時」、「B:待機可能」、「C:破棄可能」の3つのランクで示される。「主題」とは、メッセージの主題が何であるかを示すものであり、「A:電気機器自身」、「B:利用者の環境」、「C:一般の話題」の3つに分類される。「内容(メイン)」とは、メインメッセージの内容を示すものであり、「A:警告など」、「B:状況報告」、「C:あいさつなど」の3つに分類される。「内容(サブ)」とは、サブメッセージの内容を示すものであり、「A:警告など」、「B:機器の操作」、「C:行動の提案」の3つに分類される。「目的」とは、何に関するメッセージであるかを示すものであり、「A:安心・安全・健康」、「B:節電・節約」、「C:娯楽・嗜好」の3つに分類される。「返答」とは、メッセージが、電気機器5aの利用者の問いかけに対する返答か、または利用者の自発的な発言であるかを示すものであり、「A:返答」、「B:自発的」で示される。
なお、本実施形態では、メインメッセージには、「緊急度」、「主題」、「内容(メイン)」、「目的」、「返答」の5つの属性が設定されており、サブメッセージには、「内容(サブ)」、「目的」の2つの属性が設定されているとする。
また、メッセージサーバ2が単に属性のランク付けまたは分類を行い、発言調停サーバ1が属性の属性値の解釈を独自に行ってもよい。例えば、メッセージサーバ2は、メッセージの緊急度に応じて、属性「緊急度」を「A(緊急度大)」、「B(緊急度中)」、「C(緊急度小)」にランク付けし、発言調停サーバ1は、属性「緊急度」の属性値が「A」であれば、「即時」であると解釈し、属性値が「B」であれば、「待機可能」であると解釈し、属性値が「C」であれば、「破棄可能」であると解釈してもよい。
ここで、重要度に関する属性を示すデータを重要度データと称する。重要度データは、各属性の属性値(A〜C)を並べたものである。例えば、メインメッセージ「いい天気ですね」の属性「緊急度」が「C:破棄可能」であり、属性「主題」が「C:一般の話題」であり、属性「内容(メイン)」が「B:状況報告」であり、属性「目的」が「C:娯楽・嗜好」であり、属性「返答」が「B:自発的」であるとする。この場合、メインメッセージ「いい天気ですね」の属性データは、「C,C,B,C,B」となる。また、サブメッセージ「電力が逼迫するのでエアコンの設定を1℃上げましょう」の属性「内容(サブ)」が「B:機器の操作」であり、属性「目的」が「B:節電・節約」であるとする。この場合、サブメッセージ「電力が逼迫するのでエアコンの設定を1℃上げましょう」の属性データは、「B,B」となる。
また、その他の属性には、メッセージを特定するための属性およびサブメッセージの付帯情報を示す属性等がある。メッセージを特定するための属性には、「利用者ID」、「電気機器ID」、「メインorサブ」、「サブの有無」、「メッセージの生成日時」等がある。属性「利用者ID」および「電気機器ID」は、それぞれ、利用者または電気機器5を一意に特定するための情報である。また、属性「メインorサブ」は、メッセージがメインメッセージであるか、サブメッセージであるかを示すものである。「サブの有無」は、メッセージ(メインメッセージ)がサブメッセージを有しているか否かを示すものである。「メッセージの生成日時」は、第1メッセージ生成部61aがメッセージを生成した日時を示すものである。
また、サブメッセージの付帯情報を示す属性には、「操作対象の電気機器ID」、「操作の種別」等がある。「操作対象の電気機器ID」は、サブメッセージにおいて操作対象とされている電気機器のIDを示すものである。「操作の種別」は、サブメッセージの内容がどのような操作を示すものであるかを示すものである(例えば、電源のON/OFF、設定温度のUP/DOWN等)。
なお、図2に示す属性は一例であり、属性の種別、属性の数および各属性のランク付けもしくは分類方法等は、適宜設定すればよい。
第1メッセージ出力部62aは、発言調停サーバ1からの指示に基づいて、第1メッセージ生成部61aが生成した発言予定メッセージを発言するように所定の電気機器5aに指示(出力指示)する。また、第1メッセージ出力部62aは、場合によっては、第1メッセージ生成部61aが生成した発言予定メッセージを破棄する。
具体的には、第1メッセージ出力部62aは、発言調停サーバ1から発言許可指示を受信した場合、第1メッセージ生成部61aが生成した発言予定メッセージを発言するように所定の電気機器5aに指示する。また、第1メッセージ出力部62aは、発言調停サーバ1から発言却下指示を受信した場合、第1メッセージ生成部61aが生成した発言予定メッセージを破棄する。また、第1メッセージ出力部62aは、発言調停サーバ1から発言待機指示を受信した場合、発言調停サーバ1から次の指示を受信するまで待機する。第1メッセージ出力部62aは、待機状態において、発言調停サーバ1から待機解除指示を受信した場合、第1メッセージ生成部61aが生成した発言予定メッセージを発言するように所定の電気機器5aに指示する。また、第1メッセージ出力部62aは、待機状態において、発言調停サーバ1から発言却下指示を受信した場合(または、所定の期間、発言調停サーバ1から指示を受信しない場合)、第1メッセージ生成部61aが生成した発言予定メッセージを破棄する。
第1メッセージサーバ記憶部52aは、第1メッセージサーバ制御部51aが参照するプログラムやデータ等を格納するものであり、例えば、第1メッセージ生成部61aがメッセージを生成するためのデータ等を格納している。本実施形態では、図2に示すデータが第1メッセージサーバ記憶部52aに格納されており、第1メッセージ生成部61aは、図2に示すデータを参照して属性値を決定する。
第2メッセージサーバ2bおよび第3メッセージサーバ2cも、第1メッセージサーバ2aと同じ構成であり、同じ機能を有する。以下では、第1メッセージサーバ制御部51a、第2メッセージサーバ制御部51bおよび第3メッセージサーバ制御部51cを、メッセージサーバ制御部51と総称する。また、第1メッセージサーバ記憶部52a、第2メッセージサーバ記憶部52bおよび第3メッセージサーバ記憶部52cを、メッセージサーバ記憶部52と総称する。また、第1メッセージサーバ通信部53a、第2メッセージサーバ通信部53bおよび第3メッセージサーバ通信部53cを、メッセージサーバ通信部53と総称する。また、第1メッセージ生成部61a、第2メッセージ生成部61bおよび第3メッセージ生成部61cを、メッセージ生成部(問合せ送信手段)61と総称する。また、第1メッセージ出力部62a、第2メッセージ出力部62bおよび第3メッセージ出力部62cを、メッセージ出力部(メッセージ出力手段)62と総称する。
なお、電気機器5がメッセージ本体(テキスト、音声データ等)とメッセージIDとを対応付けて記憶している場合、メッセージサーバ2は、発言許可されたメッセージIDを電気機器5に送信して、電気機器5にメッセージを出力させてもよい。
〔発言調停サーバの構成〕
次に、発言調停サーバ1の構成について図1に基づいて説明する。図1に示すように、発言調停サーバ1は、発言調停サーバ制御部11、発言調停サーバ記憶部12および発言調停サーバ通信部13を備えている。
発言調停サーバ通信部13は、無線通信または有線通信によって、メッセージサーバ2等の他の装置と通信を行い、発言調停サーバ制御部11の指示に従って、データのやりとりを行うものである。
発言調停サーバ制御部11は、発言調停サーバ記憶部12から一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、発言調停サーバ1が備える各部を統括的に制御するものである。
本実施形態では、発言調停サーバ制御部11は、機能ブロックとして、問合せ受信部(問合せ受信手段)21、スコア算出部(スコア算出手段)22、判定部(判定手段)23、発言指示部(指示手段)24および閾値設定部(閾値設定手段)25を備える構成である。これらの第1メッセージサーバ制御部51aの各機能ブロック(21〜25)は、CPUが、ROM等で実現された記憶装置に記憶されているプログラムをRAM等で実現された一時記憶部に読み出して実行することで実現できる。
問合せ受信部21は、メッセージサーバ2から発言調停サーバ通信部13を介して、発言予定メッセージを電気機器5に発言させてよいかの問合せを受信するものである。具体的には、問合せ受信部21は、メッセージサーバ2から発言予定メッセージのメッセージデータを受信する。問合せ受信部21は、受信したメッセージデータをスコア算出部22に出力する。
スコア算出部22は、問合せ受信部21から取得した発言予定メッセージのうち、発言予定メインメッセージのメッセージデータに基づいて、メッセージサーバ2から問い合わせを受けた発言予定メインメッセージのスコアを算出するものである。具体的には、スコア算出部22は、発言調停サーバ記憶部12から、属性の各属性値に対して割り振られた配点を示す配点データ31を読み出し、読み出した配点データ31を参照して、取得した発言予定メインメッセージのメッセージデータに含まれる重要度データの示す各属性値の配点を合計したものを発言予定メッセージのスコアとする。
ここで、スコア算出部22が算出するスコアとは、メッセージの重要度を示すものであり、重要度を数値化したものである。
また、図3に示すように、配点データ31が利用者(家庭)ごとに設定されている場合、スコア算出部22は、取得したメッセージデータに含まれる利用者IDに対応付けられた配点データ31を参照する。これにより、利用者(家庭)ごとの生活パターン/趣味嗜好/価値観などの個性に合わせてメッセージのスコア(重要度)を変動させることができる。例えば、メッセージの目的として「安心・安全」を重視するA家では目的の属性値Aの配点が高いが、「節約・節電」を重視するB家では目的の属性値Bの配点が高い。
利用者ごとに各属性値の配点の設定方法としては、
(1)予め各利用者(家庭)の傾向(どのメッセージを重要と考えるか)をアンケート等で把握して、そのアンケートに基づいて各属性値の配点を設定する。
(2)電気機器5の発言メッセージに対する利用者の応答の傾向からメッセージの重要度を類推して設定する(例えば、利用者の応答のあった発言メッセージの属性値の配点を高くする)。
(3)任意の方法で入手した家族構成または電気機器5の使用傾向から類推して設定する。
などが挙げられる。
また、後述のように、発言調停サーバ1が発言を許可したメッセージを記録している場合、スコア算出部22は、発言調停サーバ記憶部12から発言履歴データ32を参照して、配点を加減してスコアを算出してもよい。例えば、スコア算出部22は、問い合わせを受けた発言予定メインメッセージを発言させる電気機器5と、直前に発言を許可したメインメッセージの電気機器5とが同一の場合、発言予定メインメッセージの各属性値の配点の合計値から所定値減点してスコアを算出する。また、スコア算出部22は、問い合わせを受けた発言予定メインメッセージと、直前に発言を許可したメインメッセージとが同一または類似している場合、発言予定メッセージの各属性値の配点の合計値から所定値だけ減点してスコアを算出する。
スコア算出部22は、メインメッセージが類似しているか否かについて、メインメッセージの重要度データに基づいて判定する。例えば、2つのメインメッセージにおいて、属性値が同一の属性が所定数以上ある場合、この2つのメインメッセージは類似していると判定してもよい。メインメッセージの類似の判定方法はこれに限らず任意でよい。
ここで、図3に示す配点データ31、図4に示す発言履歴データ32が発言調停サーバ記憶部12に格納されており、第1メッセージサーバ2aからA家の電気機器5a(電気機器ID:001)に発言させる発言予定メインメッセージ「しりとりしない?」(重要度データ:C,C,B,C,B)の問い合わせを受けたとする。この場合、スコア算出部22は、各属性値の合計(0+10+30+0+30=70)を算出し、直前の発言と同一機器であり(減点5)、直前のメインメッセージと重要度データが一致している(減点5)ため、スコアを60と算出する。
判定部23は、閾値設定部25が設定した閾値(判定基準)よりスコア算出部22が算出したスコアが大きいか否かを判定するものである。判定部23は、判定結果を発言指示部24および閾値設定部25に通知する。
発言指示部24は、判定部23の判定結果に基づいて、スコアが閾値より大きいと判定された発言予定メインメッセージの発言を許可する発言許可指示を、該発言予定メインメッセージの問い合わせを送信したメッセージサーバ2に対して送信する。また、発言指示部24は、判定部23の判定結果に基づいて、スコアが閾値以下であると判定された発言予定メインメッセージの発言を却下する発言却下指示を、該発言予定メインメッセージの問い合わせを送信したメッセージサーバ2に対して送信する。
発言予定メインメッセージがサブメッセージを伴う場合、発言指示部24は、発言を許可した発言予定メインメッセージに対応する発言予定サブメッセージについても発言許可指示をメッセージサーバ2に送信する。また、発言指示部24は、発言を却下した発言予定メインメッセージに対応する発言予定サブメッセージについても発言却下指示をメッセージサーバ2に送信する。
ここで、発言指示部24は、発言予定メインメッセージの属性「緊急度」が「B:待機可能」であった場合に、該発言予定メインメッセージのスコアが閾値以下であったとき、メッセージサーバ2に、発言却下指示に代えて発言待機指示を送信してもよい。なお、発言待機指示は、発言予定メインメッセージの発言を待機させる指示である。この場合、発言指示部24は、待機させる発言予定メインメッセージを一意に特定する待機IDを付加して発言待機指示を送信する。また、発言指示部24は、発言待機指示を送信すると共に、判定部23に対して、待機させた発言予定メインメッセージの再判定処理を指示する。再判定処理を指示された判定部23は、所定期間毎に、待機させた発言予定メインメッセージのスコアが閾値より大きいか否かを判定し、スコアが閾値より大きいと判定した場合、その判定結果を発言指示部24に通知する。発言指示部24は、再判定処理の結果、待機させた発言予定メインメッセージのスコアが閾値より大きいと判定された場合、待機させた発言予定メインメッセージの待機を解除して発言を許可する待機解除指示を、待機IDを付加してメッセージサーバ2に送信する。また、判定部23は、所定期間(または所定回数)、待機している発言予定メインメッセージのスコアが閾値より大きいと判定しなかった場合、待機している発言予定メインメッセージの再判定処理を終了(待機している発言予定メインメッセージを削除)する。そして、その旨を発言指示部24に通知する。発言指示部24は、待機させた発言予定メインメッセージの再判定処理の終了通知を受けると、待機させた発言予定メインメッセージの発言を却下する発言却下指示を、待機IDを付加してメッセージサーバ2に送信する。
閾値設定部25は、判定部23が判定処理に用いる閾値(判定基準)を設定するものである。具体的には、閾値設定部25は下記のルールに基づいて閾値を設定する。
(1)発言が許可されない期間中、所定期間毎に閾値を所定値だけ減少させる。
(2)発言が許可された場合、その許可された発言予定メインメッセージのスコア値に閾値を設定する。
(3)閾値は所定の下限値、上限値の範囲内で設定する。
閾値は、上記ルール(2)に示されるように、過去の判定結果に基づいて決定されるものであるといえる。
本実施形態では、閾値設定部25は、発言が許可された場合、その許可された発言予定メインメッセージのスコア値に閾値を設定し、発言が許可されない場合、1分毎に、閾値を10減少させ、下限値は10、上限値は100とする。なお、夜間など発言を抑制したい時間帯には下限値を引き上げるなど、時間帯に応じて閾値の上限値、下限値、閾値の減少量、閾値を減少させる時間間隔等を変更してもよい。
また、利用者の電気機器5への返答履歴(音声入力履歴)についても発言調停サーバ記憶部12に記録しておき、利用者の生活パターンに合わせて発言タイミングを調停してもよい。具体的には、他の時間帯に比べて、利用者が音声入力を頻繁に行っている時間帯では、上限値や閾値を減少させる時間間隔を小さくしたり、閾値の減少量を増加させたりしてもよい。
発言調停サーバ記憶部12は、発言調停サーバ制御部11が参照するプログラムやデータ等を格納するものであり、例えば、上述の配点データ31および発言履歴データ32等を格納している。
〔発言調停サーバおよびメッセージサーバの処理〕
次に、図5に基づいて、発言調停サーバ1およびメッセージサーバ2が実行する処理の一例について説明する。図5は、発言調停サーバ1およびメッセージサーバ2が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まずメッセージサーバ2の処理について説明する。図5に示すように、メッセージ生成部61がメッセージ(発言予定メッセージ)を生成する(S1)。また、メッセージ生成部61は、発言予定メッセージを生成すると、生成した発言予定メッセージを電気機器5に発言させてよいかを発言調停サーバ1に問い合わせる(S2:問合せ送信ステップ)。
そして、メッセージ出力部62は、問い合わせに対して、発言調停サーバ1から発言許可指示を受信した場合(S3でYES)、メッセージ生成部61が生成した発言予定メッセージを発言するように電気機器5に指示する(S4:メッセージ出力ステップ)。
また、メッセージ出力部62は、問い合わせに対して、発言調停サーバ1から発言待機指示を受信し(S3でNO、S5でYES)、その後、待機解除指示を受信した場合(S6でYES)、メッセージ生成部61が生成した発言予定メッセージを発言するように電気機器5に指示する(S4:メッセージ出力ステップ)。一方、メッセージ出力部62は、発言調停サーバ1から発言待機指示を受信した後(S3でNO、S5でYES)、発言却下指示を受信した場合(S6でNO)、メッセージ生成部61が生成した発言予定メッセージを破棄する(S7)。
また、問い合わせに対して、発言調停サーバ1から発言却下指示を受信した場合(S3でNO、S5でNO)にも、メッセージ出力部62は、メッセージ生成部61が生成した発言予定メッセージを破棄する(S7)。
次に、発言調停サーバ1の処理について説明する。図5に示すように、問合せ受信部21はメッセージサーバ2から問合せを受信するのを待つ(S11)。問合せ受信部21がメッセージサーバ2から問合せを受信すると(S11でYES:問合せ受信ステップ)、スコア算出部22は、問合せを受けた発言予定メインメッセージのスコアを算出する(S12)。そして、判定部23は、スコア算出部22が算出したスコアと閾値設定部25が設定した閾値とを比較する(S13:判定ステップ)。
閾値より発言予定メインメッセージのスコアが大きい場合(S14でYES)、発言指示部24は、発言予定メインメッセージ(およびそのサブメッセージ)の発言を許可する発言許可指示をメッセージサーバ2に送信する(S15:指示ステップ)。閾値設定部25は、発言が許可された発言予定メインメッセージのスコアに基づいて閾値を設定する(S16)。
一方、発言予定メインメッセージのスコアが閾値以下の場合で(S14でNO)、かつ、発言予定メインメッセージの属性「緊急度」が「B:待機可能」の場合(S17でYES)、発言指示部24は、発言予定メインメッセージ(およびそのサブメッセージ)の発言を待機させる発言待機指示をメッセージサーバ2に送信する(S18:指示ステップ)。また、発言指示部24は、待機させた発言予定メッセージの再判定処理を行うように判定部23に指示し、判定部23は再判定処理を実行する(S19)。ここで、閾値より待機させた発言予定メインメッセージのスコアが大きい場合(S20でYES)、発言指示部24は、待機させた発言予定メインメッセージ(およびそのサブメッセージ)の待機を解除し、発言を許可する待機解除指示をメッセージサーバ2に送信する(S21:指示ステップ)。そして、閾値設定部25は、発言が許可された発言予定メインメッセージのスコアに基づいて閾値を設定する(S16)。一方、所定期間(または所定回数)、待機させた発言予定メインメッセージのスコアが閾値より大きいと判定されない場合(S20でNO)、発言指示部24は、待機させた発言予定メインメッセージの発言を却下する発言却下指示をメッセージサーバ2に送信する(S22:指示ステップ)。
また、発言予定メインメッセージのスコアが閾値以下の場合で(S14でNO)、かつ、発言予定メインメッセージの属性「緊急度」が「B:待機可能」ではない場合(S17でNO)、発言指示部24は、発言予定メインメッセージの発言を却下する発言却下指示をメッセージサーバ2に送信する(S23:指示ステップ)。
〔閾値設定処理〕
次に、閾値設定部25が実行する閾値設定処理について図6に基づいて説明する。図6は、各時刻における発言予定メッセージのスコアおよび閾値設定部25が設定する閾値の変動の一例を示す図である。
図6に示すように、時刻t0では、閾値が下限値の10であるとする。時刻t1において、問合せ受信部21がスコア70の発言予定メッセージの問合せを受信すると、スコアが閾値より大きいため、発言指示部24はこの発言予定メッセージの発言を許可する。そして、閾値設定部25は、発言が許可された発言予定メッセージのスコア70に閾値を設定する。
時刻t2にも、問合せ受信部21がスコア70の発言予定メッセージ(属性「緊急度」が「C:破棄可能」)の問合せを受信するが、時刻t2では、閾値が70であり、スコアが閾値より大きくない。このため、発言指示部24はこの発言予定メッセージの発言を却下する。
時刻t1から1分後の時刻t3まで発言指示部24がメッセージの発言を許可していないため、閾値設定部25は、時刻t3において、閾値を10減少させて、60とする。そして、時刻t4では、問合せ受信部21がスコア70の発言予定メッセージの問合せを受信し、スコアが閾値より大きいため、発言指示部24はこの発言予定メッセージの発言を許可する。そして、閾値設定部25は、発言が許可された発言予定メッセージのスコア70に閾値を設定する。また、時刻t5では、問合せ受信部21がスコア90の発言予定メッセージの問合せを受信し、スコアが閾値より大きいため、発言指示部24はこの発言予定メッセージの発言を許可する。そして、閾値設定部25は、発言が許可された発言予定メッセージのスコア90に閾値を設定する。
時刻t6では、問合せ受信部21がスコア140の発言予定メッセージの問合せを受信し、スコアが閾値より大きいため、発言指示部24はこの発言予定メッセージの発言を許可する。そして、閾値設定部25は、発言が許可された発言予定メッセージのスコア140が上限値を超えているため、上限値の100に閾値を設定する。
また、時刻t7では、問合せ受信部21がスコア90の発言予定メッセージの問合せを受信するが、スコアが閾値以下であるため、発言指示部24はこの発言予定メッセージの発言を却下する。また、時刻t8では、問合せ受信部21がスコア110の発言予定メッセージの問合せを受信し、スコアが閾値より大きいため、発言指示部24はこの発言予定メッセージの発言を許可する。そして、閾値設定部25は、発言が許可された発言予定メッセージのスコア110が上限値を超えているため、閾値は変わらず上限値の100とする。
このように、発言が許可されたとき、発言が許可されたメッセージのスコアに閾値を設定することにより、発言が許可されたメッセージと同じまたはそれ以下の重要度(すなわち、スコア)のメッセージの発言を抑制することができる。例えば、内容が似ているメッセージはスコアも同程度になるため、内容が重複するメッセージを連続して発言させることを抑制することができる。
ただし、閾値設定部25は、上限値を超えないように閾値を設定する。これにより、重要なメッセージのスコアが上限値以上になるように設定することにより、電気機器5が重要なメッセージを必ず出力するようにできる。
〔再判定処理〕
次に、判定部23が実行する再判定処理について図7に基づいて説明する。図7は、各時刻における発言予定メッセージのスコアおよび閾値設定部25が設定する閾値の変動の一例を示す図である。なお、ここでは、判定部23は、閾値設定部25が閾値を減少させたタイミングで再判定処理を実行するものとする。
図7に示すように、時刻t10では、閾値が下限値の10であるとする。時刻t11において、問合せ受信部21がスコア70の発言予定メッセージの問合せを受信すると、スコアが閾値より大きいため、発言指示部24はこの発言予定メッセージの発言を許可する。そして、閾値設定部25は、発言が許可された発言予定メッセージのスコア70に閾値を設定する。
時刻t12にも、問合せ受信部21がスコア70の発言予定メッセージ(属性「緊急度」が「B:待機可能」)の問合せを受信するが、時刻t12では、閾値が70であるため、発言指示部24はこの発言予定メッセージの発言を許可しない。しかしながら、属性「緊急度」が「B:待機可能」であるため、発言指示部24はこの発言予定メッセージを待機させ、判定部23により再判定処理が実行される。例えば、判定部23は、スコアが閾値以下の場合、発言指示部24の指示により、メモリ(不図示)に待機させられた発言予定メッセージを保持して、トリガー発生時に判定を行う。
時刻t11から1分後の時刻t13まで発言指示部24がメッセージの発言を許可していないため、閾値設定部25は、時刻t13において、閾値を10減少させて、60とする。閾値設定部25が閾値を減少させたため、時刻t13において、判定部23は再判定処理を実行する。再判定処理では、判定部23は、発言予定メッセージのスコアが70であるため、閾値より大きいと判定し、時刻t13において発言指示部24はこの待機させた発言予定メッセージの発言を許可する。また、閾値設定部25は、発言が許可された発言予定メッセージのスコア70に閾値を設定する。
時刻t14では、問合せ受信部21がスコア90の発言予定メッセージの問合せを受信し、スコアが閾値より大きいため、発言指示部24はこの発言予定メッセージの発言を許可する。そして、閾値設定部25は、発言が許可された発言予定メッセージのスコア90に閾値を設定する。
また、時刻t15では、問合せ受信部21がスコア70の発言予定メッセージ(属性「緊急度」が「B:待機可能」)の問合せを受信するが、時刻t15では、閾値が90であるため、発言指示部24はこの発言予定メッセージの発言を許可しない。しかしながら、属性「緊急度」が「B:待機可能」であるため、発言指示部24はこの発言予定メッセージを待機させ、判定部23により再判定処理が実行される。
時刻t14から1分後の時刻t16まで発言指示部24がメッセージの発言を許可していないため、閾値設定部25は、時刻t16において、閾値を10減少させて、80とする。閾値設定部25が閾値を減少させたため、時刻t16において、判定部23は再判定処理を実行する。時刻t16の再判定処理では、発言予定メッセージのスコアが70であり、スコアが閾値以下であるため、発言予定メッセージの待機が維持される。
なお、属性「緊急度」が「B:待機可能」の場合、発言が許可されるまで再判定処理を実行してもよいが、属性データに最長待機時間を付加したり、再判定処理の施行回数に制限を設定したりしてもよい。
〔実施形態2〕
次に、本発明の実施形態2について、図8に基づいて説明する。本実施形態では、下記の順序で発言させたいメッセージが生じた場合の、実施形態1の発言調停システム6の動作例について説明する。
(1)第1メッセージサーバ2aが電気機器5aに「いい天気ですよ」というメッセージ41aを発言させようとする。
(2)第2メッセージサーバ2bが電気機器5bに「いい天気ですよ」というメッセージ41bを発言させようとする。
(3)第3メッセージサーバ2cが電気機器5cに「いい天気ですよ」というメッセージ41cを発言させようとする。
この場合、発言調停サーバ1は、最初、第1メッセージサーバ2aから問合せを受けると、メッセージ41a「いい天気ですよ」のスコアが閾値を超えたため、発言を許可し、閾値をメッセージ41a「いい天気ですよ」のスコアに設定する。発言調停サーバ1は、閾値を変更したため、第1メッセージサーバ2aの問合せ以降に受けた第2メッセージサーバ2bおよび第3メッセージサーバ2cの問い合わせに対しては、発言を許可しない。
従来では、各メッセージサーバ2が電気機器5に無秩序に発言させるため、複数の電気機器5から同じメッセージが重複して発言される場合がある。しかしながら、本発明では、各メッセージサーバ2が電気機器5に同じメッセージを連続して発言させようとしたとしても、最初に問い合わせを受けたメッセージサーバ2に対してのみ発言を許可し、それ以外のメッセージサーバ2の発言を却下する。そのため、利用者に対して不要なメッセージを発言させることを抑制させることができる。
〔実施形態3〕
次に、本発明の実施形態3について、図9に基づいて説明する。本実施形態では、下記のような発言させたいメッセージが生じた場合の、実施形態1の発言調停システム6の動作例について説明する。
(1)第1メッセージサーバ2aが電気機器5aに「今日は暑くなります 涼しいとこに出かけませんか?」というメッセージ42aを発言させようとする。
(2)第2メッセージサーバ2bが電気機器5bに「今日は暑くなります 電力が逼迫するのでエアコンの設定を1℃上げましょう」というメッセージ42bを発言させようとする。
(3)第3メッセージサーバ2cが電気機器5cに「今日は暑くなります 熱中症が心配なのでエアコンの設定を1℃下げましょう」というメッセージ42cを発言させようとする。
また、本実施形態では、配点データ31において、属性「目的」の「B:節電・節約」の属性値が他より高く設定されているものとする。
この場合、発言調停サーバ1は、各メッセージサーバ2からそれぞれ問い合わせを受けるが、属性「目的」の「B:節電・節約」の属性値が他より高く設定されていることにより、メッセージ42bのスコアが他のメッセージに比べて高くなる。これにより、メッセージ42bのスコアのみが閾値を超える状態となり得る。そして、メッセージ42bのスコアのみが閾値を超える場合、発言調停サーバ1は、第2メッセージサーバ2bに対して発言を許可し、第1メッセージサーバ2aおよび第3メッセージサーバ2cに対して発言を許可しない。
従来では、各メッセージサーバ2が電気機器5に無秩序に発言させるため、各電気機器5から矛盾したメッセージ等が発言される場合がある。しかしながら、本発明では、各利用者(各家庭)に応じて発言させるべきメッセージの重みづけ(属性値)を変更することにより、利用者の利用状況に応じた最適なメッセージを発言させることができる。
なお、本実施形態では、一般的な利用者を想定したため、電力需給のひっ迫による停電によってライフラインが断たれないようにするために、ピーク電力を下げる温度設定を促すメッセージの発言を許可している。ただし、高齢者や乳幼児が同居する家庭の場合、熱中症対策を最優先させるように、属性「目的」の「A:安心・安全・健康」の属性値を他より高く設定して、メッセージ42cが発言されるようにしてもよい。また、若い夫婦や単身者の場合は外出を促すメッセージ42aが発言されるようにするために、属性「目的」の「C:娯楽・嗜好」の属性値を他より高く設定してもよい。
〔実施形態4〕
次に、本発明の実施形態4について、図10に基づいて説明する。本実施形態では、下記のような発言させたいメッセージが生じた場合の、実施形態1の発言調停システム6の動作例について説明する。
(1)第1メッセージサーバ2aが電気機器5aに利用者の「しりとりしようよ!」というメッセージ43dに対して「OK!」というメッセージ43aを発言(返答)させようとする。
(2)第2メッセージサーバ2bが自発的に電気機器5bに「電気使い過ぎ!」というメッセージ43bを発言させようとする。
(3)第3メッセージサーバ2cが自発的に電気機器5cに「いい天気ですよ!」というメッセージ43cを発言させようとする。
この場合、発言調停サーバ1は、各メッセージサーバ2からそれぞれ問い合わせを受けるが、属性「返答」の属性値が他より高く設定されていることにより、メッセージ42aのスコアが他のメッセージに比べて高くなる。これにより、利用者に対する返答であるメッセージ43aのスコアのみが閾値を超える状態となり得る。そして、メッセージ42aのスコアのみが閾値を超える場合、発言調停サーバ1は、第1メッセージサーバ2aに対して発言を許可し、第2メッセージサーバ2bおよび第3メッセージサーバ2cに対して発言を許可しない。
このように、利用者が所定の電気機器5aと対話している場合、他の電気機器の重要でないメッセージの発言を抑制するため、利用者は、他の電気機器の発言に邪魔されることなく、電気機器5aとの対話を楽しむことができる。
すなわち、本発明では、重要なメッセージや会話の返答が高スコアになるように配点データ31を設定することにより、これらのメッセージの発言が続く間は、低スコアの重要でないメッセージの発言を抑制させる。
〔実施形態5〕
実施形態1では、発言調停サーバ1がメッセージサーバ2の問合せに対して、発言許可指示、発言待機指示、または発言却下指示を逐次返信する例を説明した。これに対し、実施形態5では、発言調停サーバ1が、所定の条件のもと、メッセージサーバ2への指示を遅らせる例を説明する。
具体的には、発言調停サーバ1は、属性「緊急度」が「A:即時」または属性「返答」が「A:返答」のメッセージ(スコア>閾値)の問合せを連続して受けた場合、最初(直前)の発言許可指示から所定期間(例えば、10秒間)後に次の発言許可指示を送信する。このようにすることで、各電気機器5を同時に発言させることを抑制し、利用者が電気機器5からのメッセージを聞き取りやすくすることができる。
また、発言調停サーバ1は、属性「緊急度」が「B:待機可能」のメッセージの問合せを受けた場合、スコアが閾値を超えていたとしても、直ぐに発言許可指示をメッセージサーバ2に送信せず、問合せ受信時から所定期間(例えば、5秒間)待機し、次の問合せを待つ。発言調停サーバ1は、所定期間以内に他の問合せを受けなければ、そのまま発言許可指示を送信する。一方、所定期間以内に他の問合せを受けた場合、先のメッセージと次のメッセージとが類似しているか否かを判定する。発言調停サーバ1は、この判定結果に基づいて、先のメッセージおよび次のメッセージの発言許可または発言却下を決定する。
ここで、発言調停サーバ1が、サブメッセージを有するメインメッセージであって、属性「緊急度」が「B:待機可能」のメインメッセージの問合せを複数同時に受け、全てのメッセージのスコアが閾値を超えているとする。この場合、発言調停サーバ1は、まず、メインメッセージが類似しているか否かを判定する。メインメッセージが類似していない場合は、それぞれ、メインメッセージおよびサブメッセージの発言許可指示を出す(ただし、複数のメインメッセージの発言許可指示を同時に出さず、各メインメッセージの発言許可指示は所定の期間空ける)。一方、メインメッセージが類似している場合、次に、サブメッセージが類似しているか否かを判定する。サブメッセージが類似していない場合、最優先の(例えば、メインメッセージおよびサブメッセージの合計スコアの最も高い)メインメッセージおよびそれに対応するサブメッセージの発言を許可し、他のメインメッセージの発言は却下し、他のメインメッセージに対応するサブメッセージの発言は許可する。また、メインメッセージおよびサブメッセージが共に類似している場合、下記の方法で優先度を評価し最優先のものだけメインメッセージおよびサブメッセージの発言を許可し、他のメッセージの発言を却下する。
(1)サブメッセージが機器の操作に関する場合(サブメッセージの属性データに操作の種別が含まれている場合)、サブメッセージの属性「目的」の属性値の配点が最も大きいメインメッセージおよびサブメッセージを最優先とする。
(2)サブメッセージが機器の操作に関するものではない場合、最初に問合せを受けたメインメッセージおよびそれに対応するサブメッセージを最優先とする。
なお、所定期間以内に、属性「緊急度」が「B:待機可能」のメッセージである他の問合せを受けた場合、他の問合せ受信時からさらに所定期間待機する。
また、再判定処理において、スコアが閾値を超えていたとしても、直ぐに発言許可指示をメッセージサーバ2に送信せず、スコアが閾値を超えたと判定した時から所定期間(例えば、5秒間)待機し、次の問合せを待つ。
〔実施形態6〕
次に、本発明の実施形態6について、図11に基づいて説明する。本実施形態では、下記の順序で発言させたいメッセージが生じた場合の、実施形態1の発言調停システム6の動作例について説明する。
(1)第1メッセージサーバ2aが電気機器5aに「いい天気ですよ 出かけませんか?」というメッセージ44aを発言させようとする。
(2)第2メッセージサーバ2bが電気機器5bに「いい天気ですよ ムダな照明は消してね」というメッセージ44bを発言させようとする。
(3)第3メッセージサーバ2cが電気機器5cに「いい天気ですよ エアコンを止めて窓を開けたら?」というメッセージ44cを発言させようとする。また、各メッセージ44a,44b,44cは、属性「緊急度」が「B:待機可能」のメッセージである。また、各メッセージ44a,44b,44cは、メインメッセージが何れも「いい天気ですよ」である。一方、サブメッセージは、それぞれ「出かけませんか?」、「ムダな照明は消してね」、「エアコンを止めて窓を開けたら?」で構成されているものとする。
ここで、発言調停サーバ1は、メッセージ44aの問合せを受信してから所定期間以内にメッセージ44bの問合せを受信し、メッセージ44bの問合せを受信してから所定期間以内にメッセージ44cの問合せを受信したとする。
この場合、各メッセージのメインメッセージは同一であるから、発言調停サーバ1は、メインメッセージは類似していると判定する。一方、各サブメッセージには共通点がないため、サブメッセージは類似していないと判定する。また、上記各サブメッセージは、機器の操作に関するものではない(属性データに操作の種別が含まれていない)ため、発言調停サーバ1は、最初に問合せを受けたメッセージ44aを最優先のメッセージとしたとする。この場合、図示の例のように、発言調停サーバ1は、メッセージ44aについてはメインメッセージおよびサブメッセージの発言を許可し、メッセージ44bおよび44cについてはサブメッセージのみ発言を許可する。
〔実施形態7〕
実施形態7では、実施形態1と異なる方法で、発言調停サーバ1が発言許可、発言待機、または発言却下を指示する方法を説明する。
具体的には、発言調停サーバ1は、メッセージサーバ2から問合せを受信すると、即座に(受信確認の意味も含めて)問合せのメッセージと1対1に対応する待機IDを返信する。その後、メッセージのスコアと閾値を比較して、発言許可、発言待機、発言却下の何れに該当するかを判定する。発言許可に該当すると判定した場合、待機IDを付加した発言許可指示を送信する。発言待機に該当すると判定した場合、実施形態1と同様に再判定処理を行い、発言許可に該当すると判定した時に、待機IDを付加した発言許可指示を送信する。すなわち、発言待機に該当すると判定した時には、実施形態1と異なり、メッセージサーバ2に対して何も送信しない。また、発言却下に該当すると判定した場合(再判定処理も含む)、待機IDを付加した発言却下指示を送信する。
〔実施形態8〕
本実施形態では、メッセージサーバ2が電子掲示板へのメッセージの投稿を行い、これによって端末装置から当該メッセージを閲覧可能にした構成について、図12から図22に基づいて説明する。
まず、本実施形態の発言調停システム6の概要を図12に基づいて説明する。図12は、電気機器(出力装置)5にメッセージ(機器メッセージ)を音声出力させると共に、当該メッセージを電子掲示板に投稿する発言調停システム(メッセージ出力システム)6の概要を説明する図である。
図示のように、本実施形態の発言調停システム6は、上述の各実施形態と同様に、発言調停サーバ(出力可否決定装置)1、メッセージサーバ(出力制御装置)2(同図では2a〜2cの3つを例示)、および電気機器(出力装置)5(同図では5a〜5cの3つを例示)を含む。これらの装置のうち、発言調停サーバ1および電気機器5の構成および機能は、上記各実施形態と同じである。また、メッセージサーバ2の構成および機能も上記各実施形態と概ね同様であるが、メッセージを掲示板サーバ80に投稿する点で相違している。
また、本実施形態の発言調停システム6は、これらの構成に加えて、掲示板サーバ(出力制御装置、メッセージ提示装置)80および端末装置(出力装置)70を含む。掲示板サーバ80は、メッセージの投稿を受け付け、投稿されたメッセージを利用者の要求に応じて提示する電子掲示板サービスを提供するサーバである。そして、端末装置70は、掲示板サーバ80にアクセスして、上記メッセージを受信し、利用者に提示する装置である。なお、図12では、携帯型の端末装置70を例示しているが、端末装置70は掲示板サーバ80に投稿されたメッセージの閲覧に使用可能なものであればよく、据え置き型の装置であってもよい。
図示の例では、利用者が電気機器5aに対して「おはよう」というメッセージ45dを発している。電気機器5aは、当該メッセージ45dを音声データとして第1メッセージサーバ2aに送信し、第1メッセージサーバ2aは当該音声データを解析して、「おはよう」という返答メッセージを決定し、発言調停サーバ1にこの返答メッセージの発言の可否を問い合わせる。
一方、第2メッセージサーバ2bは、発言調停サーバ1に「節電しましょう」という発言予定メッセージの発言の可否を発言調停サーバ1に問い合わせている。また、第3メッセージサーバ2bは「いい天気ですね」という発言予定メッセージの発言の可否を発言調停サーバ1に問い合わせている。
ここで、発言調停サーバ1は、各メッセージサーバ2からの問い合わせに応じて、各メッセージの発言の可否を判定する。具体的には、発言調停サーバ1は、出力を許可するメッセージに応じて他のメッセージの出力可否を判定するから、直近に出力を許可したメッセージに応じて設定した閾値を用いて、上記各問い合わせの何れかについて発言の可否を判定する。ここで、発言可と判定した場合には閾値更新し、発言否と判定した場合には従前の閾値を用いて上記各問い合わせの他の1つについて発言の可否を判定する。そして、残り1つの問い合わせについても同様に発言の可否を判定する。
ここでは、第1メッセージサーバ2aおよび第2メッセージサーバ2bの問い合わせに対して発言許可指示を送信し、第3メッセージサーバ2cの問い合わせに対しては発言却下指示を送信するものとする。
これにより、図示のように、第1メッセージサーバ2aおよび第2メッセージサーバ2bからは、電気機器5aおよび5bのそれぞれにメッセージの出力指示が送信される。そして、電気機器5aは、「おはよう」というメッセージ45aを出力し、電気機器5bは、「節電しましょう」というメッセージ45bを出力する。一方、電気機器5cには、出力指示は送信されず、よってメッセージ45c(「節電しましょう」)は出力されない。
また、第1メッセージサーバ2aは、メッセージ45aを掲示板サーバ80に投稿する。同様に、第2メッセージサーバ2bはメッセージ45bを、第3メッセージサーバ2cはメッセージ45cをそれぞれ掲示板サーバ80に投稿する。これらの投稿の際には、メッセージのテキストデータおよび該テキストデータを電子掲示板に登録することを要求するコマンドが送信される。また、これらのデータに加えて、発言調停の結果を示す出力可否情報、および発言させる電気機器5を指定する機器指定情報(例えば機器名称や機器ID等)が送信される。
これにより、利用者は、投稿された上記メッセージ45a〜45cを端末装置70にて閲覧することが可能になる。また、掲示板サーバ80は、上記出力可否情報に基づき、出力が却下されたメッセージは出力対象から外すので、利用者に重要度の高いメッセージとそうではないメッセージとを容易に識別させることができる。これにより、重要度の高いメッセージが重要度の低いメッセージに埋もれて見落とされることを防ぐことができる。
なお、掲示板サーバ80は、出力が却下されたメッセージが存在することは提示するので、電気機器5cによる出力が行われなかったメッセージ45cが存在していることを利用者に認識させることができる。さらに、詳細は後述するが、出力が却下されたメッセージ45cについても、利用者の入力操作によって、端末装置70にてその内容を確認することが可能になっている。
〔端末装置の構成〕
続いて、端末装置70の構成を図13に基づいて説明する。図13は、端末装置70および掲示板サーバ80の要部構成を示すブロック図である。
図示のように、端末装置70は、利用者の入力操作を受け付ける入力部71、画像を表示する表示部72、端末装置70の各部を統括して制御する端末制御部73、および端末装置70が外部の装置と通信するための端末通信部74を備えている。また、端末制御部73には、メッセージ取得部(メッセージ取得手段、出力否メッセージ取得手段)75、メッセージ出力処理部(出力手段)76、および条件設定部77が含まれている。
メッセージ取得部75は、掲示板サーバ80にアクセスして、該掲示板サーバ80に登録されているメッセージを受信する。
メッセージ出力処理部76は、メッセージ取得部75が受信したメッセージを表示部72に表示出力させる。
条件設定部77は、発言調停サーバ1が発言を却下したメッセージ(以下、出力却下メッセージと呼ぶ)のうち、電子掲示板においては閲覧可能(すなわち端末装置70が出力可能)とする条件の指定を受け付ける。例えば、条件設定部77は、図14に示すような画面を表示させて、上記指定を受け付けてもよい。
図14は、出力却下メッセージのうち、端末装置70が出力可能とする条件の指定を受け付ける受付画面の一例を示す図である。この受付画面には、「全て却下」、「全て許可」、および「選択する」の3つの選択項目が含まれており、「選択する」の選択項目には、電気機器5のリストLが付随している。
上記受付画面の「全て却下」は、出力却下メッセージの全てについて出力を却下するための選択項目である。この選択項目が選択された場合、全ての出力却下メッセージは、電気機器5からも出力されず、端末装置70で閲覧することもできない。
一方、「全て許可」は、出力却下メッセージの全てについて、端末装置70での出力を許可するための選択項目である。この選択項目が選択された場合、電気機器5からは出力されない出力却下メッセージの全てが端末装置70では閲覧可能となる。
また、「選択する」は、電気機器5を選択するための選択項目であり、利用者は、この選択項目を選択した上で、リストLから所望の電気機器5を選択する。これにより、選択された電気機器5が送信主体に設定されたメッセージは、出力却下メッセージであっても端末装置70では閲覧可能となる。
なお、リストLに含める電気機器5は、メッセージサーバ2がメッセージを出力させることのできる電気機器5であり、例えばメッセージサーバ2から取得してもよいし、利用者が入力してもよい。また、リストLから電気機器5が選択された状態において、「全て却下」や「全て許可」が選択されたときには、リストLにおける電気機器5の選択状態は保持しておくことが好ましい。これにより、再度「選択する」が選択されたときに、その選択状態を適用することができるので、ユーザが再度電気機器5を選択する手間を省くことができる。
また、リストLにおける電気機器5の並び順は、各電気機器5からのメッセージの表示優先度を示しており、利用者は例えば画面上で機器名をドラッグする等の操作により、リストLにおける電気機器5の並び順を変更することができる。
〔掲示板サーバの構成〕
続いて、掲示板サーバ80の構成を同じく図13に基づいて説明する。掲示板サーバ80は、掲示板サーバ80が他の装置と通信するための掲示板サーバ通信部81、掲示板サーバ80の各部を統括して制御する掲示板サーバ制御部82、および掲示板サーバ80にて使用する各種データを格納する掲示板サーバ記憶部83を備えている。また、掲示板サーバ制御部82には、メッセージ受信部(判定結果取得手段)84、条件判定部85、メッセージ並替部86、メッセージ提示部(出力制御手段)87、および条件管理部88が含まれている。そして、掲示板サーバ記憶部83には、メッセージ格納部89が含まれており、表示条件情報90が格納されている。
メッセージ受信部84は、電子掲示板への投稿メッセージを受信し、受信したメッセージ(テキストデータ)をメッセージ格納部89に格納する。この際、メッセージ受信部84は、当該メッセージと共に受信した機器指定情報と出力可否情報も当該メッセージに対応付けて格納する。
条件判定部85は、表示条件情報90を参照して、出力却下メッセージが、端末装置70の条件設定部77にて設定された条件を満たしているかを判定し、満たしていれば当該出力却下メッセージを端末装置70への提示対象とする。
メッセージ並替部86は、表示条件情報90に従って、条件判定部85が端末装置70への提示対象とした出力却下メッセージの表示順を決定する。詳細は後述するが、表示条件情報90には、端末装置70の条件設定部77にて設定された表示優先度を示す情報が含まれている。
メッセージ提示部87は、メッセージ受信部84が取得したメッセージを端末装置70に提示する。より詳細には、メッセージ提示部87は、対応付けられた出力可否情報が出力可であることを示すメッセージ(以下、出力許可メッセージと呼ぶ)については、該メッセージに対応付けられた機器指定情報で指定された電気機器5からのメッセージとして提示する。一方、出力却下メッセージについては、出力却下されたメッセージが存在していることを示す存在通知情報を提示する。なお、メッセージ提示部87は、出力却下メッセージのうち、条件判定部85が端末装置70への提示対象としたものについては、該メッセージに対応付けられた機器指定情報で指定された電気機器5からのメッセージとして提示する。
条件管理部88は、端末装置70の条件設定部77にて設定された条件および表示優先度を当該端末装置70から取得し、これを表示条件情報90として掲示板サーバ記憶部83に格納する。
メッセージ格納部89には、上述のように、メッセージサーバ2が投稿したメッセージが出力可否情報および機器指定情報と対応付けて格納される。
表示条件情報90は、表示対象とする出力却下メッセージの条件を示す情報であり、例えば図15のような情報であってもよい。図15は、表示条件情報90の一例を示す図である。
図示の表示条件情報90は、設定された表示優先度を示す番号(No.)と、表示が許可されているか否かを示す情報と、電気機器5の識別情報(この例では機器名)とが対応付けられた情報である。このような表示条件情報90を参照することにより、特定の電気機器5を送信主体と設定したメッセージについては、出力却下メッセージであっても表示させることができる。また、表示させる出力却下メッセージの表示順を、上記番号順とすることにより、利用者の指定した表示優先度に応じた表示態様とすることができる。
例えば、図示の例では、掃除機とエアコン(電気機器5aと5c)のメッセージの表示が許可されているから、これらの電気機器については出力却下メッセージも表示させることが決定される。また、優先順位は、掃除機の方が高く設定されているから、掃除機のメッセージを先に表示し、エアコンのメッセージはその後に表示することが決定される。一方、HEMSのメッセージ(第3メッセージサーバ2bから投稿されたメッセージ)については、出力却下メッセージは表示されず、代わりに存在通知情報が表示される。
〔同内容のメッセージを重複して表示させない例〕
実施形態2のように、各メッセージサーバ2がそれぞれ同内容のメッセージを発言させようとした場合、掲示板サーバ80は、同内容のメッセージを重複して表示させないようにする。これについて、図16に基づいて説明する。図16は、各メッセージサーバ2が同内容のメッセージを発言させようとした場合に、掲示板サーバ80が端末装置70に表示させる画像の一例を示す図である。
実施形態2で説明したように、各メッセージサーバ2がそれぞれ同内容のメッセージを発言させようとした場合、発言調停サーバ1は、最初に問い合わせのあったメッセージについては、そのスコアが閾値を超えていれば発言を許可する。一方、その後、所定時間内(先の発言の許可時に更新された閾値が維持されている期間)に問い合わせのあった同内容のメッセージについては、発言を却下する。
ここで、発言許可指示を受信したメッセージサーバ2は、許可されたメッセージを電気機器5に出力させる。その一方で、各メッセージサーバ2は、発言調停の結果を示す出力可否情報と共に、各メッセージを掲示板サーバ80に送信する。
これにより、掲示板サーバ80は、これらのメッセージを端末装置70に表示させるときには、図示のように、出力許可メッセージであるメッセージ50aは、機器指定情報が示す電気機器5(当該メッセージを発言する電気機器5)からのメッセージとして表示する。具体的には、図示の例では、電気機器5を示すものとして予め登録されたアバター画像をメッセージと共に表示することにより、当該メッセージが、当該電気機器5からのメッセージであることを示している。なお、メッセージは、その発言者(投稿者)が電気機器5であることを示す情報を含んでいればよく、例えばアバター画像の代わりに電気機器5の名称を表示してもよい。
一方、出力却下メッセージであるメッセージ50bおよび50cについては、メッセージの本文が「却下」となった存在通知情報を表示する(以下、却下表示と呼ぶ)。このように、掲示板サーバ80によれば、同内容のメッセージが重複して表示されることによって利用者に煩わしさを感じさせることを防ぐことができる。
なお、存在通知情報は、出力却下メッセージの存在を利用者に認識させることができるものであればよく、出力却下メッセージについては、電気機器5のアバター画像を省略してもよい。ただし、このアバター画像のような、送信主体に設定された電気機器5を示す情報を含めておくことにより、利用者に何れの電気機器5からのメッセージが却下されたかを認識させることができるので好ましい。また、存在通知情報は、出力却下メッセージの一部を含んでいてもよい。
また、利用者は、所定の入力操作(例えば出力却下メッセージの存在通知情報をタップする操作)により、出力却下メッセージの内容を表示させることもできる。この処理の詳細は、図22に基づいて後述する。
〔属性値に応じてメッセージを表示する例〕
実施形態3のように、各メッセージサーバ2がそれぞれ属性値の異なるメッセージを発言させようとした場合、掲示板サーバ80は、属性値の高いメッセージを表示し、属性値の低いメッセージは却下表示する。これについて、図17に基づいて説明する。図17は、各メッセージサーバ2が属性値の異なるメッセージを発言させようとした場合に、掲示板サーバ80が端末装置70に表示させる画像の一例を示す図である。
実施形態3で説明したように、各メッセージサーバ2が、内容は関連しているが属性値はそれぞれ異なるメッセージを発言させようとした場合、属性値の高いメッセージの発言が許可され、属性値のより低いメッセージの発言が却下される状態となり得る。図示の例では、第1メッセージサーバ2aが発言させようとしたメッセージ51aと、第3メッセージサーバ2cが発言させようとしたメッセージ51cとが却下となっている。一方、第2メッセージサーバ2bが発言させようとしたメッセージ51bは許可されている。
この調停結果に従い、第2メッセージサーバ2bは、出力許可メッセージを電気機器5bに出力させる。その一方で、各メッセージサーバ2は、発言調停の結果を示す出力可否情報と共に、各メッセージを掲示板サーバ80に送信する。
これにより、掲示板サーバ80は、これらのメッセージを端末装置70に表示させるときには、図示のように、出力許可メッセージであるメッセージ51bは、通常のメッセージとして表示する。一方、出力却下メッセージであるメッセージ51aおよび51cについては、却下表示する。
このように、掲示板サーバ80によれば、関連した内容の複数のメッセージのうち、属性値が高いメッセージが表示される。よって、属性値が高く、ゆえに利用者に最適と考えられるメッセージを当該利用者に伝達し、このメッセージと矛盾するようなメッセージは却下表示とすることができる。
〔利用者への返答メッセージを表示する例〕
実施形態4のように、各メッセージサーバ2がそれぞれ異なるメッセージを発言させようとした場合、掲示板サーバ80は、利用者への返答メッセージ(属性が「返答」のメッセージ)を通常表示し、他のメッセージは却下表示する。これについて、図18に基づいて説明する。図18は、各メッセージサーバ2が異なるメッセージを発言させようとした場合に、掲示板サーバ80が端末装置70に表示させる画像の一例を示す図である。
図示の例では、利用者が電気機器5としりとりを行うことを求めるメッセージ52aを投稿している。そして、このメッセージの投稿を受け付けた掲示板サーバ80は、当該メッセージが電気機器5aとのしりとりを求めるものであることを認識し、第1メッセージサーバ2aに該認識結果を通知する。この通知に基づき、第1メッセージサーバ2aは、しりとりの実行を承諾する「OK!」との返答メッセージ52aを発言させようとする。また、第2メッセージサーバ2bと第3メッセージサーバ2cは、自発的に(利用者への返答としてではなく)、メッセージ52cと52dをそれぞれ発言させようとしたとする。
ここで、実施形態4で説明したように、各メッセージサーバ2が異なるメッセージを発言させようとした場合、高い属性値が設定されている「返答」属性のメッセージの発言が許可され、属性値のより低い他のメッセージの発言が却下される状態となり得る。そして、図示の例においても、第2メッセージサーバ2bが発言させようとしたメッセージ52cと、第3メッセージサーバ2cが発言させようとしたメッセージ52dとが却下となっている。一方、第1メッセージサーバ2aが発言させようとした返答メッセージ52aは許可されている。
この調停結果に従い、第1メッセージサーバ2aは、許可されたメッセージを電気機器5aに出力させる。その一方で、各メッセージサーバ2は、発言調停の結果を示す出力可否情報と共に、各メッセージを掲示板サーバ80に送信する。なお、図示の例のように、電子掲示板にてしりとりの実行要求を受け付けた場合、利用者が電気機器5aの近くにいない可能性があるので、このような場合には電気機器5aからの音声出力は行わないようにしてもよい。
そして、掲示板サーバ80は、これらのメッセージを端末装置70に表示させるときには、図示のように、出力許可メッセージであるメッセージ52bは、通常のメッセージとして表示する。一方、出力却下メッセージであるメッセージ52cおよび52dについては、却下表示する。
このように、掲示板サーバ80によれば、利用者への返答メッセージが優先して表示される。よって、利用者は、他の電気機器の発言に邪魔されることなく、電気機器5aとの対話を楽しむことができる。
〔内容が重複するメインメッセージを省略して表示する例〕
実施形態6のように、各メッセージサーバ2が、メインメッセージが共通するメッセージを発言させようとした場合、掲示板サーバ80は、内容が重複するメインメッセージを省略して表示する。これについて、図19に基づいて説明する。図19は、各メッセージサーバ2が、メインメッセージが共通するメッセージを発言させようとした場合に、掲示板サーバ80が端末装置70に表示させる画像の一例を示す図である。
実施形態6で説明したように、各メッセージサーバ2が、メインメッセージが共通するメッセージを発言させようとした場合、何れかのメッセージに含まれるメインメッセージのみ発言を許可し、他のメッセージに含まれるメインメッセージの発言は却下する。
そして、図示の例においても、第2メッセージサーバ2bが発言させようとしたメッセージ53bと、第3メッセージサーバ2cが発言させようとしたメッセージ53cについては、何れもメインメッセージの発言が却下となっている。一方、第1メッセージサーバ2aが発言させようとしたメッセージ53aは、メインメッセージおよびサブメッセージの両方の発言が許可されている。
この調停結果に従い、各メッセージサーバ2は、メッセージを各電気機器5に出力させる。その一方で、各メッセージサーバ2は、各メッセージを掲示板サーバ80に送信する。この際、各メッセージサーバ2は、却下されたメインメッセージは送信せず、許可されたメインメッセージとサブメッセージを送信する。つまり、メッセージサーバ2のメッセージ出力部62は、調停結果が、メッセージの一部が出力可であることを示している場合には、その部分のメッセージのみを送信する。
これにより、掲示板サーバ80が、これらのメッセージを端末装置70に表示させるときには、内容が重複するメインメッセージが省略される。図示の例では、メインメッセージおよびサブメッセージの両方が許可されたメッセージ53aについてはその全文が表示されている。一方、メインメッセージが却下されたメッセージ53bおよび53cについては、サブメッセージの部分が表示されている。
なお、同図のメッセージ53bおよび53cでは、説明のために、省略されたメインメッセージ部分(いい天気ですよ)に取り消し線を施しているが、この部分は実際には表示されない。無論、上述の各例と同様に、所定の入力操作に応じて省略されたメインメッセージ部分を表示させるようにしてもよい。
以上のように、メッセージサーバ2および掲示板サーバ80によれば、複数のメッセージの重複部分が省略して表示されるので、利用者が必要な情報を読み取りやすくなる。なお、上記では、許可されていないメインメッセージは、メッセージサーバ2から掲示板サーバ80に送信しない例を説明したが、この例に限られない。すなわち、メッセージサーバ2は、許可されていないメインメッセージについても、該メインメッセージが許可されていないことを示す出力可否情報と共に送信してもよい。この場合、この出力可否情報に基づいて、掲示板サーバ80が当該メインメッセージを表示しないことを決定する。
〔メッセージサーバの処理〕
次に、本実施形態のメッセージサーバ2が実行する処理の流れを図20に基づいて説明する。図20は、本実施形態のメッセージサーバ2が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図20のS31からS36の処理は、図5のS1からS6の処理とそれぞれ同様であるから説明を省略する。また、本実施形態の発言調停サーバ1の実行する処理も、図5の例と同様であるから説明を省略する。
発言調停サーバ1から発言許可指示(出力可否の判定結果)を受信した場合(S33でYES)、メッセージ出力部62は、当該メッセージ(発言予定メッセージ)の出力指示を行う(S34)。また、当該メッセージを出力許可メッセージとして掲示板サーバ80に通知する(S37)。つまり、出力可であることを示す出力可否情報と共に当該メッセージを掲示板サーバ80に送信する。
一方、S32の問い合わせに対して、発言調停サーバ1から発言却下指示(出力可否の判定結果)を受信した場合(S33でNO、S35でNO)、メッセージ出力部62は、当該メッセージを出力却下メッセージとして掲示板サーバ80に通知する(S38)。つまり、出力否であることを示す出力可否情報と共に当該メッセージを掲示板サーバ80に送信する。また、S32で送信した問い合わせに対して、発言調停サーバ1から発言待機指示を受信した(S33でNO、S35でNO)後、発言却下指示(出力可否の判定結果)を受信した場合(S36でNO)にも、上記S38の処理が行われる。
なお、図19の例のように、発言予定メッセージの一部(例えばサブメッセージ部分)の発言許可指示を受信した場合には、メッセージ出力部62は、S33でYESと判定し、S37では発言が許可されている当該一部のみを掲示板サーバ80に通知してもよい。また、このような場合に、メッセージ出力部62は、S33およびS35でNOと判定し、S38では発言が許可されている部分と、却下されている部分とを明示して掲示板サーバ80に通知してもよい。これらの何れの構成であっても、掲示板サーバ80にて発言が許可されている部分のみを提示することが可能になる。
〔掲示板サーバの処理〕
次に、掲示板サーバ80が実行する処理の流れを図21に基づいて説明する。図21は、掲示板サーバ80が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図示の処理は、端末装置70からメッセージの提示指示を受信することによって開始される。
条件判定部85は、メッセージの提示指示を受信すると、電子掲示板に投稿されたメッセージを、出力候補のメッセージとしてメッセージ格納部89から取得する(S41)。そして、条件判定部85は、取得したメッセージが出力許可メッセージであるか否かを判定する(S42)。この判定は、該メッセージと対応付けて格納されている出力可否情報を参照して行われる。
ここで、出力許可メッセージであると判定した場合(S42でYES)、条件判定部85は、当該メッセージを出力対象に追加し(S43)、S47の処理に進む。一方、出力許可メッセージではないと判定した場合(S42でNO)、条件判定部85は、当該メッセージの出力が端末装置70によって許可されているか否かを判定する(S44)。この判定は、該メッセージと対応付けて格納されている機器指定情報の示す電気機器5が表示条件情報90において許可の対象に設定されているか否かによって行われる。
そして、許可されていると判定した場合(S44でYES)には、当該メッセージを出力対象に追加して(S45)、S47の処理に進む。なお、S45で出力対象とするメッセージは、後述のS48において表示順の決定対象となる点で、S43で出力対象とするメッセージと異なる。一方、許可されていないと判定した場合(S44でNO)には、当該メッセージを出力却下メッセージと決定して(S46)、S47の処理に進む。
S47では、条件判定部85は、出力候補となる次のメッセージが存在するか判定する。そして、次のメッセージが存在すると判定した場合(S47でYES)、条件判定部85は、S41の処理に戻って次のメッセージを取得し、続いてS42以下の処理を行う。一方、次のメッセージが存在しないと判定した場合(S47でNO)、条件判定部85は、S43で出力対象とした各メッセージと、S45で出力対象とした各メッセージをメッセージ並替部86に通知する。
次に、メッセージ並替部86は、条件判定部85から通知されたメッセージの出力順を決定する(S48)。具体的には、S43で出力対象とされた各メッセージの出力順は、その投稿日時の順とする。また、S45で出力対象とされた各メッセージは、S43で出力対象とされた各メッセージの後に出力されるようにし、その順序は表示条件情報90に記述された番号(No.)の昇順とする。つまり、ここでは、S43で出力対象とされた各メッセージを、S45で出力対象とされた各メッセージよりも優先する。また、表示優先度の高いメッセージほど先に表示されるように表示順を決定する。
そして、メッセージ並替部86は、以上の処理により決定された出力対象のメッセージとその表示順をメッセージ提示部87に通知する。メッセージ提示部87は、この通知に従って、図16から図19に示したようなメッセージの提示画面を生成し、端末装置70に送信する(S49)。これにより、掲示板サーバ80における処理は終了する。
〔端末装置の処理〕
次に、端末装置70が実行する処理の流れを図22に基づいて説明する。図22は、端末装置70が出力却下メッセージを表示させる処理の一例を示すフローチャートである。なお、図示の処理は、端末装置70が掲示板サーバ80から受信したメッセージの提示画面を表示しているときに行われる。
メッセージ取得部75は、メッセージ出力処理部76に、掲示板サーバ80から受信したメッセージの提示画面を出力させた後、出力却下メッセージの表示を指示する所定の入力操作が行われたか否かの監視を行う(S51)。この入力操作は、例えば却下表示となっているメッセージを選択する操作(例えば、タップ操作)であってもよい。
ここで、出力却下メッセージの表示指示が行われることなく、メッセージの提示画面の表示が終了された場合(S51でNO)、端末装置70の処理は終了する。一方、出力却下メッセージの表示指示が行われた場合(S51でYES)、メッセージ取得部75は、当該出力却下メッセージの提示要求を掲示板サーバ80に送信する(S52)。
同図には示していないが、この要求を受信した掲示板サーバ80では、メッセージ提示部87が、当該出力却下メッセージに対応するメッセージをメッセージ格納部89から読み出す。そして、当該出力却下メッセージを、却下表示のメッセージ(存在通知情報)と差し替えて、メッセージ提示画面を更新し、更新したメッセージ提示画面を端末装置70に送信する。
次に、端末装置70のメッセージ取得部75は、上記のようにして送信された更新後のメッセージ提示画面を受信し(S53)、これをメッセージ出力処理部76に送信して、表示部72に表示させるメッセージ提示画面を更新させる(S54)。これにより、端末装置70の処理は終了する。
なお、メッセージ提示画面に含まれる全ての出力却下メッセージを一括して表示させることも可能である。この場合、出力却下メッセージを一括して表示させる所定の操作が行われたときに、上述の処理を実行すればよい。この際、S52では、全ての出力却下メッセージの提示を要求することになる。
〔実施形態8の変形例〕
実施形態8では、電子掲示板にメッセージを投稿することによって、端末装置70に当該メッセージを提示する例を示したが、メッセージの通知は、当該メッセージが端末装置70にて閲覧可能となるような態様で行われればよく、この例に限られない。例えば、端末装置70の利用者のメールアドレス宛に電子メールで通知してもよい。また、電子掲示板以外のSNS(Social Networking Service)にメッセージを投稿することによって提示してもよい。
また、上述の各例では、発言調停サーバ1にて発言が却下されたメッセージを却下表示としているが、非表示としてもよい。ただし、利用者の判断により、当該メッセージを表示させることができるように、メッセージ提示画面には、非表示となっているメッセージが存在することを利用者に認識させる存在通知情報(例えば文字や画像等)を含めることが好ましい。
さらに、出力却下メッセージを却下表示とするか、非表示とするかを、当該メッセージに応じて決定してもよい。例えば、掲示板サーバ80は、図21のS46で出力却下メッセージと決定したメッセージについて、同一内容の他のメッセージがS43またはS45で決定した出力対象に含まれているか判定してもよい。そして、含まれている場合には非表示とする(メッセージ提示画面に含めない)ことを決定し、含まれていない場合には却下表示することを決定してもよい。
また、上述の各例では、出力許可メッセージは、電気機器5と端末装置70の両方から出力されるようにしているが、何れか一方に出力させてもよい。例えば、後述の実施形態9のように、電気機器5の周囲に利用者がいるか否かを判定し、電気機器5の周囲に利用者がいなければ電気機器5には出力させないようにしてもよい。逆に、電気機器5の周囲に利用者がいれば端末装置70には出力させないようにしてもよい。
さらに、上述の各例では、電気機器5の発言調停の結果を利用して、電子掲示板に表示させるメッセージを決定しているが、電子掲示板に表示させるメッセージのために発言調停を行わせてもよい。つまり、実施形態8のメッセージサーバ8は、電子掲示板に表示させる複数のメッセージについて、発言調停サーバ1に発言(電子掲示板への表示)の可否を問い合わせて、その問合せ結果に従ってメッセージを表示させてもよい。
〔実施形態9〕
本実施形態では、電気機器の近く(電気機器の出力する音声が聞き取れる範囲内)に利用者がいるか否かを判定し、利用者がいる場合にのみ電気機器に音声出力させる例を図23に基づいて説明する。なお、本実施形態においても発言調停サーバ1を使用するが、その構成および機能は、上述の各実施形態と同様であるから説明を省略する。
図23は、近くに利用者がいるか否かを判定する電気機器(出力装置)100と、電気機器100に音声出力させるメッセージサーバ(出力制御装置)200の要部構成を示すブロック図である。ここでは、まず電気機器100の構成を説明し、続いてメッセージサーバ200の構成を説明する。
〔電気機器の構成〕
電気機器100は、電気機器100が他の装置と通信するための電気機器通信部101、および電気機器100の各部を統括して制御する電気機器制御部102を備えている。また、電気機器制御部102には、人有無判定部(存否判定手段)105、稼働状態検出部106、機器情報送信部107、家電機能実現部108、および音声受信部(メッセージ取得手段、出力手段)109が含まれている。
さらに、電気機器100は、その近傍に存在する人を検出する人検出部103、および電気機器制御部102の制御に従って音声を出力する音声出力部104を備えている。人検出部103は、赤外線の放射によって人を検出するものであってもよいし、電気機器100の周囲を撮影することによって人を検出するものであってもよい。つまり、人検出部103として、赤外線人感センサやカメラを適用することもできる。
人有無判定部105は、人検出部103の検出結果に従い、電気機器100の周囲(電気機器100の出力する音声が聞き取れる範囲内)に利用者(人)が存在するか否かを所定の時間間隔で判定する。そして、人有無判定部105は、この判定結果を稼働状態検出部106に通知し、これにより上記判定結果は、機器情報送信部107によってメッセージサーバ200に送信される。なお、電気機器100に対する入力操作が行われたときには、電気機器100の周囲に利用者がいると考えられる。このため、人有無判定部105は、電気機器100に対する入力操作が行われていない期間が所定時間以上継続していれば、周囲に利用者がいないと判定してもよい。この場合、人検出部103を省略することができる。
稼働状態検出部106は、電気機器100の所定の稼働状態を検出し、検出した稼働状態を示す稼働状態情報を生成する。そして、生成した稼働状態情報を機器情報送信部107に送信する。なお、稼働状態情報は、メッセージサーバ200において、メッセージの生成の契機として利用される。
機器情報送信部107は、電気機器100に関する情報をメッセージサーバ200に送信する。具体的には、機器情報送信部107は、人有無判定部105の判定結果(電気機器100の周囲に人がいるか否か)と、上記稼働状態情報をメッセージサーバ200に通知する。
家電機能実現部108は、電気機器100が家電として機能するために必要な制御を行う。例えば、電気機器100が自走式の掃除機であれば、家電機能実現部108は、利用者からの入力操作に応じて、電気機器100の位置を移動させながら、ごみの吸引を行う。なお、図23には示していないが、電気機器100は、家電として機能するために必要なハードウェアのブロックを備えている。
音声受信部109は、メッセージサーバ200が送信する音声データを受信し、該音声データと共に送信される制御信号に従って、当該音声データを音声出力部104に出力させる。音声データの受信と、出力制御とを異なる制御ブロックとしてもよい。なお、上述のように、上記音声データは、出力が許可されたメッセージの音声データである。
〔メッセージサーバの構成〕
メッセージサーバ200は、メッセージサーバ200の各部を統括して制御するメッセージサーバ制御部201、およびメッセージサーバ200が他の装置と通信するためのメッセージサーバ通信部202を備えている。また、メッセージサーバ制御部201には、人有無判定部203、メッセージ生成部(問合せ送信手段、判定結果取得手段)204、およびメッセージ出力部(メッセージ出力手段、出力制御手段)205が含まれている。
人有無判定部203は、電気機器100の周囲に利用者が存在するか否かを判定する。具体的には、人有無判定部203は、電気機器100の機器情報送信部107が送信する、電気機器100の周囲に人がいるか否かの判定結果に従って上記判定を行う。なお、電気機器100では人の有無が所定の時間間隔で判定され、その判定結果も所定の時間間隔で通知されるので、人有無判定部203の判定結果は、その判定時に電気機器100の周囲に利用者が存在するか否かを示すものと言える。
メッセージ生成部204は、上記各実施形態のメッセージ生成部61と同様に、電気機器100に発言させるメッセージ(発言予定メッセージ)を生成する。そして、メッセージ生成部204は、その発言の許可を発言調停サーバ1に問い合わせるが、この問い合わせの前に人有無判定部203の判定結果に基づいて、当該発言予定メッセージを発言させるか否かを決定する。
つまり、メッセージ生成部204は、人有無判定部203が電気機器100の周囲に利用者が存在すると判定している場合、当該発言予定メッセージを発言させると決定する。この場合、メッセージ生成部204は、この発言予定メッセージを電気機器100に発言させてよいかを発言調停サーバ1に問い合わせる。一方、人有無判定部203が電気機器100の周囲に利用者が存在しないと判定している場合、当該発言予定メッセージを発言させないと決定する。この場合、メッセージ生成部204は、発言調停サーバ1への問い合わせを行わない。なお、この場合には、実施形態8のように、メッセージ出力部205に指示して、掲示板サーバ80にメッセージを投稿させてもよい。これにより、電気機器100の周囲にいない利用者に対して、メッセージを伝達することができる。
メッセージ出力部205の機能は、上記実施形態のメッセージ出力部62と同様であるから説明を省略する。
〔電気機器とメッセージサーバの特徴〕
以上の構成を備える電気機器100とメッセージサーバ200によれば、発言予定メッセージを生成したときに、電気機器100の周囲に利用者がいなければ、その発言予定メッセージは電気機器100に発言させない。また、この場合には、発言調停サーバ1への問い合わせを行うこともない。
言い換えれば、電気機器100は、人有無判定部105が自機の周囲に利用者がいると判定している場合には、メッセージサーバ200からメッセージを受信して出力する。一方、人有無判定部105が自機の周囲に利用者がいないと判定している場合には、メッセージサーバ200からメッセージを受信することがなく、それゆえメッセージを出力することもない。
よって、利用者が周囲にいないにもかかわらず電気機器100に発話させるという無駄をなくすことができる。また、発言調停サーバ1には、利用者が周囲にいる電気機器100からの問い合わせのみが集まるので、真に調停が必要な(発話が重畳して利用者が煩わしさを感じる可能性のある)発言予定メッセージのみを対象として調停を行うことができる。なお、メッセージサーバ200からメッセージの発言指示を受信した時点では、電気機器100の周囲から利用者がいなくなっていることも考えられるので、電気機器100は、メッセージを発言する前に利用者の有無を確認してもよい。
〔上記各実施形態の変形例〕
上記各実施形態では、メッセージサーバ2または200が、メッセージの発言許可を発言調停サーバ1に問い合わせる例を説明したが、電気機器5または100が問い合わせを送信してもよい。
また、上記各実施形態では、1つの発言調停サーバ1を用いる例を説明したが、発言調停サーバ1の有する各機能が、個別のサーバにて実現されていてもよい。そして、発言調停サーバ1の複数のサーバで実現する場合においては、各サーバは、同じ事業者によって管理されていてもよいし、異なる事業者によって管理されていてもよい。これは、メッセージサーバ2、200、および掲示板サーバ80についても同様である。
〔実施形態10〕
発言調停サーバ1、メッセージサーバ2、200、端末装置70、掲示板サーバ80、および電気機器100の制御ブロック(特に発言調停サーバ制御部11、メッセージサーバ制御部51、201、端末制御部73、掲示板サーバ制御部82、および電気機器制御部102)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、発言調停サーバ、メッセージサーバ2、200、端末装置70、掲示板サーバ80、および電気機器100のそれぞれを、図24に示すようなコンピュータ(電子計算機)を用いて構成することができる。
図24は、発言調停サーバ、メッセージサーバ2、200、端末装置70、掲示板サーバ80、または電気機器100として利用可能なコンピュータ910の構成を例示したブロック図である。コンピュータ910は、バス911を介して互いに接続された演算装置912と、主記憶装置913と、補助記憶装置914と、入出力インターフェース915と、通信インターフェース916とを備えている。演算装置912、主記憶装置913、および補助記憶装置914は、それぞれ、例えばCPU、RAM、ハードディスクドライブであってもよい。入出力インターフェース915には、ユーザがコンピュータ910に各種情報を入力するための入力装置920、および、コンピュータ910がユーザに各種情報を出力するための出力装置930が接続される。入力装置920および出力装置930は、コンピュータ910に内蔵されたものであってもよいし、コンピュータ910に接続された(外付けされた)ものであってもよい。例えば、入力装置920は、キーボード、マウス、タッチセンサなどであってもよく、出力装置930は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどであってもよい。また、タッチセンサとディスプレイとが一体化されたタッチパネルのような、入力装置920および出力装置930の双方の機能を有する装置を適用してもよい。そして、通信インターフェース916は、コンピュータ910が外部の装置と通信するためのインターフェースであり、上述の通信部に相当する。
補助記憶装置914には、コンピュータ910を発言調停サーバ、メッセージサーバ2、200、端末装置70、掲示板サーバ80、または電気機器100として動作させるための各種のプログラムが格納されている。そして、演算装置912は、補助記憶装置914に格納された上記プログラムを主記憶装置913上に展開して該プログラムに含まれる命令を実行することによって、コンピュータ910を、発言調停サーバ、メッセージサーバ2、200、端末装置70、掲示板サーバ80、または電気機器100が備える各部として機能させる。なお、補助記憶装置914がプログラム等の情報の記録に用いる記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な「一時的でない有形の媒体」であればよく、例えばテープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブル論理回路などであってもよい。
また、上記プログラムは、コンピュータ910の外部から取得してもよく、この場合、任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して取得してもよい。そして、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ1〕
本発明の態様1に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、複数の出力装置(電気機器5)によるメッセージの出力を制御する出力可否判定装置であって、上記複数の出力装置のうちの1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを受信する問合せ受信手段(問合せ受信部21)と、上記問合せ受信手段が上記問合せを受信したとき、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて、上記メッセージの出力の可否を判定する判定手段(判定部23)と、上記問合せに対する応答として上記判定手段による判定結果を送信する指示手段(発言指示部24)と、を備える構成である。
上記の構成によれば、出力可否判定装置は、出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを出力制御装置から受信すると、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて、メッセージの出力の可否を判定し、その判定結果を送信する。そのため、出力装置に出力させるべきメッセージを有する出力制御装置は、出力の可否の問合せを出力可否判定装置へ送信し、その応答としてメッセージの出力の許可を受信したとき、出力装置にメッセージを出力させることができる。
そして、上記出力可否判定装置は、メッセージの出力の可否の判定を、問合せを受信したときに、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて行う。それゆえ、問合せを受信する直前の状態、例えば、どのようなメッセージの出力を許可した後であるかを考慮して、メッセージの出力の可否の判定することができる。これにより、重要なメッセージの出力を許可した直後には、重要でないメッセージの出力を許可しないようにしたり、内容が類似しているメッセージは連続して出力を許可しないようにできる。
よって、複数の出力装置からのメッセージ出力を、利用者に不便な状況が発生しないように制御することができるという効果を奏する。
さらに、本発明の態様2に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、上記態様1において、上記問合せ受信手段(問合せ受信部21)が上記問合せと共に受信した、上記メッセージの1または複数の属性の各属性値に基づいて、上記メッセージのスコアを算出するスコア算出手段(スコア算出部22)をさらに備え、上記判定手段(判定部23)は、上記スコア算出手段が算出した上記スコアと上記判定基準とに基づいて、上記メッセージの出力の可否を判定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力可否判定装置は、出力制御装置から問合せを受信する際、一緒に、問合せの対象であるメッセージの属性の各属性値を受信する。そして、この属性の各属性値に基づいて、当該メッセージのスコアを算出し、該スコアと上記判定基準とに基づいて、メッセージの出力の可否を判定する。ここで、使用する属性および属性値、並びに、スコアの算出方法は、出力の可否の判定の観点に応じて適宜選択できる。例えば、メッセージの重要度の観点で出力の可否を判定する場合、メッセージの属性として、例えば、「メッセージの緊急度」、「メッセージの主題」、「メッセージの内容」、「メッセージの目的」、「メッセージがユーザに対する返答か否か」等を用いることが好ましい。
このように、上記の構成によれば、属性値からスコアを算出するという簡易な処理で各メッセージの出力可否を判定するための指標を得るため、メッセージ出力の可否判定が容易になるという効果を奏する。
さらに、本発明の態様3に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、上記態様2において、上記判定手段(判定部23)は、上記スコア算出手段(スコア算出部22)が算出した上記スコアを閾値と比較し、比較の結果が所定の条件を満たすとき、上記メッセージの出力を許可する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力可否判定装置は、メッセージ出力の可否判定を、メッセージのスコアを閾値と比較することによって行う。よって、メッセージ出力の可否を判定する際、スコアを閾値と比較するだけでよいので、処理が容易であるという効果を奏する。
さらに、本発明の態様4に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、上記態様3において、上記判定手段(判定部23)が上記メッセージの出力の可否を判定したとき、判定結果に基づいて、上記閾値を設定する閾値設定手段(閾値設定部25)をさらに備える構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力可否判定装置は、メッセージ出力の可否判定に使用する閾値を、メッセージの出力の可否を判定したときに、その判定結果に基づいて再設定する。よって、直前のメッセージの可否判定の結果を反映した閾値を使って、新たなメッセージの可否判定を行うことができるという効果を奏する。
さらに、本発明の態様5に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、上記態様1から4の何れかにおいて、上記判定手段(判定部23)は、判定の対象であるメッセージの属性の各属性値が、過去に出力を許可したメッセージの属性の各属性値と類似している場合、当該判定の対象であるメッセージの出力を却下する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力可否判定装置は、過去に出力を許可したメッセージの属性の各属性値と類似しているメッセージの出力を却下する。属性値は、上述のように、メッセージの出力可否を判定するための指標であり、メッセージの内容が類似する場合、メッセージの各属性値も類似する(同一または近い値となる)。
よって、過去に出力を許可したメッセージと類似するメッセージの出力を抑制することができるという効果を奏する。
また、本発明の態様6に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)の制御方法は、複数の出力装置(電気機器5)によるメッセージの出力を制御する出力可否判定装置の制御方法であって、上記複数の出力装置のうちの1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを受信する問合せ受信ステップ(S11)と、上記問合せ受信ステップにて上記問合せを受信したとき、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて、上記メッセージの出力の可否を判定する判定ステップ(S13、S14、S17、S19、S20)と、上記判定ステップによる判定結果を、上記問合せに対する応答として送信する指示ステップ(S15、S18、S21、S22、S23)と、を含む方法である。
上記の構成によれば、態様1と同様の効果を奏する。
また、本発明の態様7に係る出力制御装置(メッセージサーバ2)は、複数の出力装置(電気機器5)のうちの少なくとも1つの出力装置にメッセージを出力させる出力制御装置であって、上記1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを、出力可否判定装置(発言調停サーバ1)へ送信する問合せ送信手段(メッセージ生成部61)と、上記問合せ送信手段が送信した上記問合せに対して、上記出力可否判定装置から上記メッセージの出力の許可を受信したとき、上記1つの出力装置に上記メッセージを出力させるメッセージ出力手段(メッセージ出力部62)と、を備える構成である。
上記の構成によれば、出力装置に出力させるべきメッセージを有する出力制御装置は、出力の可否の問合せを出力可否判定装置へ送信し、その応答としてメッセージの出力の許可を受信したとき、出力装置にメッセージを出力させることができる。よって、複数のメッセージの出力を、利用者に不便な状況が発生しないように制御することができるという効果を奏する。
さらに、本発明の態様8に係る出力制御装置(メッセージサーバ2)は、上記態様7において、上記問合せ送信手段(メッセージ生成部61)は、上記問合せと共に、上記メッセージの1または複数の属性の各属性値を送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力制御装置は、出力可否判定装置に問合せを送信する際、一緒に、問合せの対象であるメッセージの属性の各属性値を送信する。よって、この問合せを受信した出力可否判定装置に、この属性値を当該メッセージの出力可否を判定するための指標として、メッセージの出力の可否を判定させることができる。したがって、出力可否判定装置は、上記のような指標を自ら設定することなく、簡易な処理で出力可否の判定を行うことができる。
さらに、本発明の態様9に係る出力制御装置(メッセージサーバ2)は、上記態様8において、上記問合せ送信手段は、上記属性値として、上記メッセージの出力が即時に許可されない場合には、許可が受けられるまで待機可能であることを設定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力制御装置は、メッセージと共に、当該メッセージの出力が即時に許可されない場合には、許可が受けられるまで待機可能であることを示す属性値を出力可否判定装置に送信する。この属性値と共にメッセージを受信した出力可否判定装置は、該属性値に基づいて、当該メッセージの出力を即時に許可しない場合でも、当該メッセージの出力を却下せず、当該メッセージを待機させるという判定結果を返すことが可能になる。そして、出力可否判定装置は、所定の条件を満たせば、待機させたメッセージの出力を許可し、出力制御装置は、当該メッセージを出力装置に出力させることも可能になる。
ここで、出力装置に出力させるメッセージには、例えば、確実に利用者に提示しなければならないメッセージではないが、他のメッセージの邪魔をしない場合、利用者に提示すべきメッセージであるものがある。上記の構成によれば、このようなメッセージを利用者に不便な状況が発生しないように出力することができる。
よって、メッセージの重要度に応じて、メッセージの出力可否および出力タイミングを制御することができる。
また、本発明の態様10に係る出力制御装置(メッセージサーバ2)の制御方法は、複数の出力装置(電気機器5)のうちの少なくとも1つの出力装置にメッセージを出力させる出力制御装置の制御方法であって、上記1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを、出力可否判定装置(発言調停サーバ1)へ送信する問合せ送信ステップ(S2)と、上記問合せ送信ステップにて送信した上記問合せに対して、上記出力可否判定装置から上記メッセージの出力の許可を受信したとき、上記1つの出力装置に上記メッセージを出力させるメッセージ出力ステップ(S4)と、を含む方法である。
上記の構成によれば、態様8と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記出力可否判定装置が備える各手段として動作させることにより上記出力可否判定装置をコンピュータにて実現させる出力可否判定装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
同様に、本発明の各態様に係る出力制御装置(メッセージサーバ2)は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記出力制御装置が備える各手段として動作させることにより上記出力制御装置をコンピュータにて実現させる出力制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の態様13に係る出力制御装置(メッセージサーバ2、200/掲示板サーバ80)は、利用者に通知するメッセージを電気機器5からの機器メッセージとして当該利用者の端末装置70に出力させる出力制御装置であって、出力を許可したメッセージに応じて他のメッセージの出力可否を判定する出力可否判定装置(発言調停サーバ1)による上記機器メッセージの出力可否の判定結果を取得する判定結果取得手段(メッセージ生成部61、201/メッセージ受信部84)と、上記判定結果が出力可である機器メッセージを上記端末装置に出力させる出力制御手段(メッセージ出力部62、205/メッセージ提示部87)と、を備えている。
上記の構成によれば、出力可否判定装置の判定結果が出力可である機器メッセージを、端末装置に出力させる。ここで、上記出力可否判定装置では、出力を許可したメッセージに応じて他のメッセージの出力可否を判定する。よって、上記機器メッセージが、先に出力可と判定されたメッセージと同内容であれば出力否とし、内容が異なっていれば出力可とすることが可能になる。
したがって、出力可否判定装置の判定結果が出力可である機器メッセージを、端末装置に出力させる上記出力制御装置によれば、出力許可された他のメッセージを考慮しても、出力することが許される機器メッセージを出力させることができる。よって、複数のメッセージの出力を、利用者に不便な状況が発生しないように制御することができる。
なお、上記出力制御手段は、機器メッセージを上記端末装置に送信することにより、直接出力させてもよいし、他の装置に送信することにより、間接的に出力させてもよい。また、上記出力制御手段は、機器メッセージが上記端末装置にて閲覧できるようにすればよく、閲覧開始の契機は上記端末装置に対する所定の入力操作であってもよい。
本発明の態様14に係る出力制御装置は、上記態様13において、上記出力制御手段は、上記判定結果が出力可である機器メッセージを上記電気機器にも出力させる構成であってもよい。
上記の構成によれば、判定結果が出力可となった機器メッセージが上記電気機器から出力されると共に、端末装置には、当該機器メッセージが電気機器からの機器メッセージとして出力される。よって、利用者は、電気機器の近くにいる場合には、電子機器から出力される機器メッセージを確認し、近くにいない場合であっても、端末装置にて当該電子機器からのメッセージとして上記機器メッセージを確認することができる。
本発明の態様15に係る出力制御装置は、上記態様13または14において、上記出力制御手段は、上記機器メッセージを、上記判定結果を示す出力可否情報と共に、上記端末装置がアクセス可能なメッセージ提示装置(掲示板サーバ80)に送信して、上記端末装置が、上記判定結果が出力可である上記機器メッセージを当該メッセージ提示装置から取得できるようにする。
上記の構成によれば、機器メッセージを出力可否情報と共にメッセージ提示装置に送信するので、メッセージ提示装置は上記出力可否情報を参照することにより、当該機器メッセージの出力可否を特定することができる。よって、上記端末装置が、上記判定結果が出力可である上記機器メッセージを当該メッセージ提示装置から取得できるようにすることができる。
本発明の態様16に係る出力制御装置は、上記態様15において、上記出力制御手段は、上記判定結果が、上記機器メッセージの一部が出力可であることを示している場合、当該機器メッセージのうち出力可と判定された部分を上記メッセージ提示装置に送信して、該部分を上記端末装置が上記メッセージ提示装置から取得できるようにする構成であってもよい。
上記の構成によれば、判定結果が、機器メッセージの一部が出力可であることを示している場合、当該機器メッセージのうち出力可と判定された部分をメッセージ提示装置に送信する。よって、メッセージ提示装置から端末装置にこの部分のみを出力させることができる。これにより、例えば内容の一部が重複する複数の機器メッセージがあった場合に、ある機器メッセージはそのまま出力させ、他の機器メッセージは重複部分を省略して出力させることもできる。
本発明の態様17に係る出力制御装置は、上記態様13または14において、上記出力制御手段は、上記機器メッセージの上記判定結果が出力可である場合には、該機器メッセージを上記端末装置に送信し、上記機器メッセージの上記判定結果が出力否である場合には、該機器メッセージが存在することを示す存在通知情報を上記端末装置に送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力否と判定された機器メッセージについては、該機器メッセージが存在することを示す存在通知情報を端末装置に送信するので、提示対象から外れた機器メッセージが存在することを利用者に認識させることができる。
本発明の態様18に係る出力制御装置は、上記態様17において、上記出力制御手段は、上記機器メッセージの上記判定結果が出力否であっても、当該機器メッセージの送信主体となる電気機器が、予め指定された電気機器である場合には、当該機器メッセージを上記端末装置に出力させる構成であってもよい。
上記の構成によれば、判定結果が出力否の機器メッセージであっても、送信主体となる電気機器が予め指定された電気機器である場合には、該機器メッセージを出力させる。よって、利用者は、所望の電気機器を指定しておくことにより、その電気機器の機器メッセージについては確実に取得することができる。
本発明の態様19に係る出力装置(端末装置70/電気機器5、100)は、メッセージを出力する出力装置であって、出力を許可したメッセージに応じて他のメッセージの出力可否を判定する出力可否判定装置(発言調停サーバ1)による出力可否の判定結果が出力可であるメッセージを取得するメッセージ取得手段(メッセージ取得部75/音声受信部109)と、上記メッセージ取得手段が取得したメッセージを出力する出力手段(メッセージ出力処理部76/音声受信部109)と、を備えている。
上記の構成によれば、上記出力可否判定装置による出力可否の判定結果が出力可であるメッセージを取得して出力するので、出力許可された他のメッセージを考慮しても、出力することが許されるメッセージを出力させることができる。よって、複数のメッセージについて、利用者に不便な状況が発生しないように出力することができる。
本発明の態様20に係る出力装置は、上記態様19において、上記出力可否判定装置は、メッセージを所定の電気機器に出力させることの可否を判定するものであって、該出力可否判定装置が出力可と判定したメッセージは当該電気機器から出力され、上記出力手段は、上記メッセージ取得手段が取得したメッセージを上記電気機器からのメッセージとして出力する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力可否判定装置が出力可と判定したメッセージは、電気機器から出力されると共に、上記出力装置が上記電気機器からのメッセージとして出力する。よって、電気機器または上記出力装置の何れか手近な装置から、電気機器からのメッセージの提示を受けることができる。
本発明の態様21に係る出力装置は、上記態様20において、所定の入力操作に応じて、上記出力可否判定装置の判定結果が出力否であるメッセージを取得して、上記出力手段に出力させる出力否メッセージ取得手段を備えている構成であってもよい。
上記の構成によれば、所定の入力操作に応じて、上記出力可否判定装置の判定結果が出力否であるメッセージを取得して出力させる。よって、利用者は、必要であれば、所定の入力操作を行うことにより、判定結果が出力否であるメッセージの提示を受けることができる。
本発明の態様21に係る出力装置は、上記態様19において、上記出力装置の周囲に利用者が存在するか否かを判定する存否判定手段(人有無判定部105)を備え、上記出力手段は、上記存否判定手段が周囲に利用者が存在しないと判定している場合には、上記メッセージを出力しない構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力装置の周囲に利用者が存在しないと判定している場合には、メッセージを出力しないので、提示を受ける利用者が存在しない状況において、不要にメッセージが出力されることを防ぐことができる。
本発明の態様21に係るメッセージ出力システムは、利用者に対してメッセージを出力する電気機器(電気機器5、100)と、該メッセージを該電気機器からのメッセージとして出力する端末装置70と、上記電気機器および上記端末装置に上記メッセージを出力させる出力制御装置(メッセージサーバ2、200)と、上記メッセージの出力可否を判定する出力可否判定装置(発言調停サーバ1)と、を含むメッセージ出力システム(発言調停システム6)であって、上記出力可否判定装置は、出力を許可した他のメッセージに応じて上記メッセージの出力可否を判定して、該判定結果を上記出力制御装置に通知し、上記出力制御装置は、上記出力可否判定装置から通知された判定結果が出力可であるメッセージを上記電気機器および上記端末装置の少なくとも一方に出力させる。
上記の構成によれば、上記出力可否判定装置による出力可否の判定結果が出力可であるメッセージを上記電気機器および上記端末装置の少なくとも一方に出力させる。よって、出力許可された他のメッセージを考慮しても、出力することが許されるメッセージを出力させることができる。よって、複数のメッセージの出力を、利用者に不便な状況が発生しないように制御することができる。
〔まとめ2〕
本発明の態様1に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、1つの所定領域に対して、各々のメッセージを各々のタイミングで提示可能な複数の出力装置(電気機器5)によるメッセージの出力を制御する出力可否判定装置であって、上記複数の出力装置のうちの1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを、当該出力装置に上記メッセージを出力させる出力制御装置(メッセージサーバ2)から受信する問合せ受信手段(問合せ受信部21)と、上記問合せ受信手段が上記問合せを受信したとき、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて、上記メッセージの出力の可否を判定する判定手段(判定部23)と、上記判定手段による判定結果を、上記問合せを送信した上記出力制御装置へ送信する指示手段(発言指示部24)と、を備える構成である。
上記の構成によれば、出力可否判定装置は、出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを出力制御装置から受信すると、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて、メッセージの出力の可否を判定し、その判定結果を上記出力制御装置へ送信する。そのため、出力装置に出力させるべきメッセージを有する出力制御装置は、出力の可否の問合せを出力可否判定装置へ送信し、その応答としてメッセージの出力の許可を受信したとき、出力装置にメッセージを出力させることができる。
ここで、出力装置は、複数が1つの所定領域に対して、各々のメッセージを各々のタイミングで提示可能なものである。そのため、例えば、メッセージが音声の場合、当該所定領域にいる人は、複数の出力装置からそれぞれ独立のタイミングで出力される音声メッセージを聞くことになる。その結果、異なる出力装置から同時に、あるいは連続してメッセージが出力されると、聞き取れなかったり、重要なメッセージを聞き漏らしたりする恐れがあった。
この点、上記の構成を備える上記出力可否判定装置は、各々のメッセージの出力の可否を判定できるため、上記の問題を解決することができる。特に、上記出力可否判定装置は、メッセージの出力の可否の判定を、問合せを受信したときに、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて行う。それゆえ、問合せを受信する直前の状態、例えば、どのようなメッセージを出力した後であるかを考慮して、メッセージの出力の可否の判定することができる。具体的には、重要なメッセージを出力した直後には、重要でないメッセージを出力しないようにしたり、内容が類似しているメッセージを連続して出力しないようにできる。
よって、1つの所定領域に設けられた複数の出力装置からのメッセージ出力を、利用者に不便な状況が発生しないように制御することができるという効果を奏する。
さらに、本発明の態様2に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、上記態様1において、上記問合せ受信手段(問合せ受信部21)が上記問合せと共に受信した、上記メッセージの1または複数の属性の各属性値に基づいて、上記メッセージのスコアを算出するスコア算出手段(スコア算出部22)をさらに備え、上記判定手段(判定部23)は、上記スコア算出手段が算出した上記スコアと上記判定基準とに基づいて、上記メッセージの出力の可否を判定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力可否判定装置は、出力制御装置から問合せを受信する際、一緒に、問合せの対象であるメッセージの属性の各属性値を受信する。そして、この属性の各属性値に基づいて、当該メッセージのスコアを算出し、スコアを判定基準に当てはめることによって、メッセージの出力の可否を判定する。ここで、使用する属性および属性値、並びに、スコアの算出方法は、出力の可否の判定の観点に応じて適宜選択できる。例えば、メッセージの重要度の観点で出力の可否を判定する場合、メッセージの属性として、例えば、「メッセージの緊急度」、「メッセージの主題」、「メッセージの内容」、「メッセージの目的」、「メッセージがユーザに対する返答か否か」等を用いることが好ましい。
よって、属性値をスコアとして指標化されるため、メッセージ出力の可否判定が容易になるという効果を奏する。
さらに、本発明の態様3に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、上記態様2において、上記判定手段(判定部23)は、上記スコア算出手段(スコア算出部22)が算出した上記スコアを閾値と比較し、比較の結果が所定の条件を満たすとき、上記メッセージの出力を許可する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力可否判定装置は、メッセージ出力の可否判定を、メッセージのスコアを閾値と比較することによって行う。
よって、メッセージ出力の可否を判定する際、スコアを閾値と比較するだけでよいので、処理が容易であるという効果を奏する。
さらに、本発明の態様4に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、上記態様3において、上記判定手段(判定部23)が上記メッセージの出力の可否を判定したとき、判定結果に基づいて、上記閾値を設定する閾値設定手段(閾値設定部25)をさらに備える構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力可否判定装置は、メッセージ出力の可否判定に使用する閾値を、メッセージの出力の可否を判定したときに、その判定結果に基づいて再設定する。よって、直前のメッセージの可否判定の結果を反映した閾値を使って、新たなメッセージの可否判定を行うことができるという効果を奏する。
さらに、本発明の態様5に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、上記態様1から4の何れかにおいて、上記判定手段(判定部23)は、判定の対象であるメッセージの属性の各属性値が、過去に出力を許可したメッセージの属性の各属性値と類似している場合、当該判定の対象であるメッセージの出力を却下する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力可否判定装置は、過去に出力を許可したメッセージの属性の各属性値と類似しているメッセージの出力を却下する。属性値は、上述のように、メッセージの内容等を数値化したものであるため、メッセージが類似する場合、メッセージの各属性値も類似すると考えられる。
よって、過去に出力を許可したメッセージと類似するメッセージの出力を抑制することができるという効果を奏する。
また、本発明の態様6に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)の制御方法は、1つの所定領域に対して、各々のメッセージを各々のタイミングで提示可能な複数の出力装置(電気機器5)によるメッセージの出力を制御する出力可否判定装置の制御方法であって、上記複数の出力装置のうちの1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを、当該出力装置に上記メッセージを出力させる出力制御装置(メッセージサーバ2)から受信する問合せ受信ステップ(S11)と、上記問合せ受信ステップにて上記問合せを受信したとき、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて、上記メッセージの出力の可否を判定する判定ステップ(S13、S14、S17、S19、S20)と、上記判定ステップによる判定結果を、上記問合せを送信した上記出力制御装置へ送信する指示ステップ(S15、S18、S21、S22、S23)と、を含む方法である。
上記の構成によれば、態様1と同様の効果を奏する。
また、本発明の態様7に係る出力制御装置(メッセージサーバ2)は、1つの所定領域に対して、各々のメッセージを各々のタイミングで提示可能な複数の出力装置(電気機器5)のうちの少なくとも1つの出力装置にメッセージを出力させる出力制御装置であって、上記1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを、出力可否判定装置(発言調停サーバ1)へ送信する問合せ送信手段(メッセージ生成部61)と、上記問合せ送信手段が送信した上記問合せに対して、上記出力可否判定装置から上記メッセージの出力の許可を受信したとき、上記1つの出力装置に上記メッセージを出力させるメッセージ出力手段(メッセージ出力部62)と、を備える構成である。
上記の構成によれば、出力装置に出力させるべきメッセージを有する出力制御装置は、出力の可否の問合せを出力可否判定装置へ送信し、その応答としてメッセージの出力の許可を受信したとき、出力装置にメッセージを出力させることができる。なお、出力可否判定装置は、出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを出力制御装置から受信すると、メッセージの出力の可否を判定し、その判定結果を上記出力制御装置へ送信するものである。
ここで、出力装置は、複数が1つの所定領域に対して、各々のメッセージを各々のタイミングで提示可能なものである。そのため、例えば、メッセージが音声の場合、当該所定領域にいる人は、複数の出力装置からそれぞれ独立のタイミングで出力される音声メッセージを聞くことになる。その結果、異なる出力装置から同時に、あるいは連続してメッセージが出力されると、聞き取れなかったり、重要なメッセージを聞き漏らしたりする恐れがあった。
この点、上記の構成を備える出力可否判定装置は、上記出力可否判定装置に問い合わせることによって、メッセージの出力の可否を判定できるため、上記の問題を解決することができる。特に、上記出力可否判定装置は、メッセージの出力の可否の判定を、問合せを受信したときに。それゆえ、問合せを受信する直前の状態、例えば、どのようなメッセージを出力した後であるかを考慮して、メッセージの出力の可否の判定することができる。具体的には、重要なメッセージを出力した直後には、重要でないメッセージを出力しないようにしたり、内容が類似しているメッセージを連続して出力しないようにできる。
よって、1つの所定領域に設けられた複数の出力装置からのメッセージ出力を、利用者に不便な状況が発生しないように制御することができるという効果を奏する。
さらに、本発明の態様8に係る出力制御装置(メッセージサーバ2)は、上記態様7において、上記問合せ送信手段(メッセージ生成部61)は、上記問合せと共に、上記メッセージの1または複数の属性の各属性値を送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力制御装置は、出力可否判定装置に問合せを送信する際、一緒に、問合せの対象であるメッセージの属性の各属性値を送信する。この問合せを受信した出力可否判定装置は、この属性の各属性値に基づいて、当該メッセージのスコアを算出し、スコアを判定基準に当てはめることによって、メッセージの出力の可否を判定する。
よって、属性値がメッセージ出力の可否判定の指標として使用されるため、出力可否判定装置が行うメッセージ出力の可否判定が容易になるという効果を奏する。
さらに、本発明の態様9に係る出力制御装置(メッセージサーバ2)は、上記態様8において、上記問合せ送信手段は、上記属性値として、上記メッセージの出力が即時に許可されない場合には、許可が受けられるまで待機可能であることを設定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、出力制御装置は、メッセージと共に、当該メッセージの出力が即時に許可されない場合には、許可が受けられるまで待機可能であることを示す属性値を出力可否判定装置に送信する。このメッセージを受けた出力可否判定装置は、属性値に基づいて、当該メッセージの出力を即時に許可しない場合でも、当該メッセージの出力を却下せず、当該メッセージを待機させる。そして、出力可否判定装置は、所定の条件を満たせば、待機させたメッセージの出力を許可し、出力制御装置は、当該メッセージを出力装置に出力させる。
ここで、出力装置に出力させるメッセージには、例えば、確実に利用者に提示しなければならないメッセージではないが、他のメッセージの邪魔をしない場合、利用者に提示すべきメッセージであるものがある。上記の構成によれば、このようなメッセージを利用者に不便な状況が発生しないように出力することができる。
よって、メッセージの重要度に応じて、メッセージの出力可否および出力タイミングを制御することができる。
また、本発明の態様10に係る出力制御装置(メッセージサーバ2)の制御方法は、1つの所定領域に対して、各々のメッセージを各々のタイミングで提示可能な複数の出力装置(電気機器5)のうちの少なくとも1つの出力装置にメッセージを出力させる出力制御装置の制御方法であって、上記1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを、出力可否判定装置(発言調停サーバ1)へ送信する問合せ送信ステップ(S2)と、上記問合せ送信ステップにて送信した上記問合せに対して、上記出力可否判定装置から上記メッセージの出力の許可を受信したとき、上記1つの出力装置に上記メッセージを出力させるメッセージ出力ステップ(S4)と、を含む方法である。
上記の構成によれば、態様8と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る出力可否判定装置(発言調停サーバ1)は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記出力可否判定装置が備える各手段として動作させることにより上記出力可否判定装置をコンピュータにて実現させる出力可否判定装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
同様に、本発明の各態様に係る出力制御装置(メッセージサーバ2)は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記出力制御装置が備える各手段として動作させることにより上記出力制御装置をコンピュータにて実現させる出力制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、各種電気機器に発言させる装置等に利用することができる。
1 発言調停サーバ(出力可否判定装置)
2(2a、2b、2c) メッセージサーバ(出力制御装置)
5(5a、5b、5c) 電気機器(出力装置)
21 問合せ受信部(問合せ受信手段)
22 スコア算出部(スコア算出手段)
23 判定部(判定手段)
24 発言指示部(指示手段)
25 閾値設定部(閾値設定手段)
61(61a、61b、61c) メッセージ生成部(問合せ送信手段、判定結果取得手段)
62(62a、62b、62c) メッセージ出力部(メッセージ出力手段、出力制御手段)
S2 問合せ送信ステップ
S4 メッセージ出力ステップ
S11 問合せ受信ステップ
S13、S14、S17、S19、S20 判定ステップ
S15、S18、S21、S22、S23 指示ステップ
6 発言調停システム(メッセージ出力システム)
70 端末装置(出力装置)
75 メッセージ取得部(メッセージ取得手段、出力否メッセージ取得手段)
76 メッセージ出力処理部(出力手段)
80 掲示板サーバ(メッセージ提示装置)
84 メッセージ受信部(判定結果取得手段)
87 メッセージ提示部(出力制御手段)
100 電気機器(出力装置)
105 人有無判定部(存否判定手段)
109 音声受信部(メッセージ取得手段、出力手段)
200 メッセージサーバ(出力制御装置)
204 メッセージ生成部(問合せ送信手段、判定結果取得手段)
205 メッセージ出力部(メッセージ出力手段、出力制御手段)

Claims (21)

  1. 複数の出力装置によるメッセージの出力を制御する出力可否判定装置であって、
    上記複数の出力装置のうちの1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを受信する問合せ受信手段と、
    上記問合せ受信手段が上記問合せを受信したとき、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて、上記メッセージの出力の可否を判定する判定手段と、
    上記問合せに対する応答として上記判定手段による判定結果を送信する指示手段と、を備え、
    上記判定手段は、判定の対象であるメッセージの属性を示す属性値と、過去に出力可と判定したメッセージの履歴データに含まれるメッセージの属性値とが、同一であるかまたは類似している場合、当該判定の対象であるメッセージを出力否と判定し、
    上記属性には、上記メッセージの主題、上記メッセージの内容、上記メッセージの目的、および上記メッセージが利用者の問いかけに対する返答のメッセージであるか否か、の少なくとも何れかが含まれている
    ことを特徴とする出力可否判定装置。
  2. 上記問合せ受信手段が上記問合せと共に受信した、判定の対象であるメッセージの属性値に基づいて、当該判定の対象であるメッセージのスコアを算出するスコア算出手段をさらに備え、
    上記判定手段は、上記スコア算出手段が算出した上記スコアと上記判定基準とに基づいて、当該判定の対象であるメッセージの出力の可否を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の出力可否判定装置。
  3. 上記判定手段は、上記スコア算出手段が算出した上記スコアを閾値と比較し、比較の結果が所定の条件を満たすとき、上記判定の対象であるメッセージの出力を許可する
    ことを特徴とする請求項2に記載の出力可否判定装置。
  4. 上記判定手段が上記メッセージの出力の可否を判定したとき、判定結果に基づいて、上記閾値を設定する閾値設定手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の出力可否判定装置。
  5. 複数の出力装置によるメッセージの出力を制御する出力可否判定装置の制御方法であって、
    上記複数の出力装置のうちの1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを受信する問合せ受信ステップと、
    上記問合せ受信ステップにて上記問合せを受信したとき、過去の判定結果に基づく判定基準に基づいて、上記メッセージの出力の可否を判定する判定ステップと、
    上記判定ステップによる判定結果を、上記問合せに対する応答として送信する指示ステップと、を含み、
    上記判定ステップでは、判定の対象であるメッセージの属性を示す属性値と、過去に出力可と判定したメッセージの履歴データに含まれるメッセージの属性値とが、同一であるかまたは類似している場合、当該判定の対象であるメッセージを出力否と判定し、
    上記属性には、上記メッセージの主題、上記メッセージの内容、上記メッセージの目的、および上記メッセージが利用者の問いかけに対する返答のメッセージであるか否か、の少なくとも何れかが含まれている
    とを特徴とする出力可否判定装置の制御方法。
  6. 請求項1〜の何れか1項に記載の出力可否判定装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
  7. 複数の出力装置のうちの少なくとも1つの出力装置にメッセージを出力させる出力制御装置であって、
    上記1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを、出力可否判定装置へ送信する問合せ送信手段と、
    上記問合せ送信手段が送信した上記問合せに対して、上記出力可否判定装置から上記メッセージの出力の許可を受信したとき、上記1つの出力装置に上記メッセージを出力させるメッセージ出力手段と、を備え、
    上記問合せ送信手段は、上記問合せと共に、上記メッセージの属性の属性値を送信し、
    上記属性には、上記メッセージの主題、上記メッセージの内容、上記メッセージの目的、および上記メッセージが利用者の問いかけに対する返答のメッセージであるか否か、の少なくとも何れかが含まれている
    とを特徴とする出力制御装置。
  8. 上記問合せ送信手段は、上記属性値として、上記メッセージの出力が即時に許可されない場合には、許可が受けられるまで待機可能であることを設定する
    ことを特徴とする請求項に記載の出力制御装置。
  9. 複数の出力装置のうちの少なくとも1つの出力装置にメッセージを出力させる出力制御装置の制御方法であって、
    上記1つの出力装置にメッセージを出力させることの可否の問合せを、出力可否判定装置へ送信する問合せ送信ステップと、
    上記問合せ送信ステップにて送信した上記問合せに対して、上記出力可否判定装置から上記メッセージの出力の許可を受信したとき、上記1つの出力装置に上記メッセージを出力させるメッセージ出力ステップと、を含み、
    上記問合せ送信ステップでは、上記問合せと共に、上記メッセージの属性の属性値を送信し、
    上記属性には、上記メッセージの主題、上記メッセージの内容、上記メッセージの目的、および上記メッセージが利用者の問いかけに対する返答のメッセージであるか否か、の少なくとも何れかが含まれている
    とを特徴とする出力制御装置の制御方法。
  10. 請求項7または8に記載の出力制御装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
  11. 利用者に通知するメッセージを電気機器からの機器メッセージとして当該利用者の端末装置に出力させる出力制御装置であって、
    出力を許可したメッセージに応じて他のメッセージの出力可否を判定する出力可否判定装置による上記機器メッセージの出力可否の判定結果を取得する判定結果取得手段と、
    上記判定結果が出力可である機器メッセージを上記端末装置に出力させる出力制御手段と、を備え
    上記判定結果が出力否である機器メッセージは、該機器メッセージの属性を示す属性値が、上記出力可否判定装置が過去に出力を許可したメッセージを示す履歴データに含まれるメッセージの属性値と、同一であるかまたは類似しているメッセージであり、
    上記属性には、上記メッセージの主題、上記メッセージの内容、上記メッセージの目的、および上記メッセージが利用者の問いかけに対する返答のメッセージであるか否か、の少なくとも何れかが含まれていることを特徴とする出力制御装置。
  12. 上記出力制御手段は、上記判定結果が出力可である機器メッセージを上記電気機器にも出力させることを特徴とする請求項11に記載の出力制御装置。
  13. 上記出力制御手段は、上記機器メッセージを、上記判定結果を示す出力可否情報と共に、上記端末装置がアクセス可能なメッセージ提示装置に送信して、上記端末装置が、上記判定結果が出力可である上記機器メッセージを当該メッセージ提示装置から取得できるようにすることを特徴とする請求項11または12に記載の出力制御装置。
  14. 上記出力制御手段は、上記判定結果が、上記機器メッセージの一部が出力可であることを示している場合、当該機器メッセージのうち出力可と判定された部分を上記メッセージ提示装置に送信して、該部分を上記端末装置が上記メッセージ提示装置から取得できるようにすることを特徴とする請求項13に記載の出力制御装置。
  15. 上記出力制御手段は、上記機器メッセージの上記判定結果が出力可である場合には、該機器メッセージを上記端末装置に送信し、上記機器メッセージの上記判定結果が出力否である場合には、該機器メッセージが存在することを示す存在通知情報を上記端末装置に送信することを特徴とする請求項11または12に記載の出力制御装置。
  16. 上記出力制御手段は、上記機器メッセージの上記判定結果が出力否であっても、当該機器メッセージの送信主体となる電気機器が、予め指定された電気機器である場合には、当該機器メッセージを上記端末装置に出力させることを特徴とする請求項15に記載の出力制御装置。
  17. メッセージを出力する出力装置であって、
    出力を許可したメッセージに応じて他のメッセージの出力可否を判定する出力可否判定装置による出力可否の判定結果が出力可であるメッセージを取得するメッセージ取得手段と、
    上記メッセージ取得手段が取得したメッセージを出力する出力手段と、を備え
    上記メッセージ取得手段が取得するメッセージは、該メッセージの属性を示す属性値が、上記出力可否判定装置が過去に出力可と判定したメッセージを示す履歴データに含まれるメッセージの属性値と、同一ではなくかつ類似していないメッセージであり、
    上記属性には、上記メッセージの主題、上記メッセージの内容、上記メッセージの目的、および上記メッセージが利用者の問いかけに対する返答のメッセージであるか否か、の少なくとも何れかが含まれている
    ことを特徴とする出力装置。
  18. 上記出力可否判定装置は、メッセージを所定の電気機器に出力させることの可否を判定するものであって、該出力可否判定装置が出力可と判定したメッセージは当該電気機器から出力され、
    上記出力手段は、上記メッセージ取得手段が取得したメッセージを上記電気機器からのメッセージとして出力することを特徴とする請求項17に記載の出力装置。
  19. 所定の入力操作に応じて、上記出力可否判定装置の判定結果が出力否であるメッセージを取得して、上記出力手段に出力させる出力否メッセージ取得手段を備えている、ことを特徴とする請求項18に記載の出力装置。
  20. 上記出力装置の周囲に利用者が存在するか否かを判定する存否判定手段を備え、
    上記出力手段は、上記存否判定手段が周囲に利用者が存在しないと判定している場合には、上記メッセージを出力しないことを特徴とする請求項17に記載の出力装置。
  21. 利用者に対してメッセージを出力する電気機器と、該メッセージを該電気機器からのメッセージとして出力する端末装置と、上記電気機器および上記端末装置に上記メッセージを出力させる出力制御装置と、上記メッセージの出力可否を判定する出力可否判定装置と、を含むメッセージ出力システムであって、
    上記出力可否判定装置は、出力を許可した他のメッセージに応じて上記メッセージの出力可否を判定して、該判定結果を上記出力制御装置に通知し、
    上記出力制御装置は、上記出力可否判定装置から通知された判定結果が出力可であるメッセージを上記電気機器および上記端末装置の少なくとも一方に出力させ
    上記出力可否判定装置は、判定の対象であるメッセージの属性を示す属性値と、過去に出力可と判定したメッセージを示す履歴データに含まれるメッセージの属性値とが、同一であるかまたは類似している場合、当該判定の対象であるメッセージを出力否と判定し、
    上記属性には、上記メッセージの主題、上記メッセージの内容、上記メッセージの目的、および上記メッセージが利用者の問いかけに対する返答のメッセージであるか否か、の少なくとも何れかが含まれている
    ことを特徴とするメッセージ出力システム。
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