JP5996603B2 - サーバ、発話制御方法、発話装置、発話システムおよびプログラム - Google Patents
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Description
本実施形態に係る発話システム1について、図1から図7を参照して以下に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成は、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
まず、本実施形態に発話システム1の概要について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る発話システム1の概要を示す外観図である。
本実施形態に係る掃除ロボット10の構成について、図1を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る掃除ロボット10は、通信部(音声データ送信部、回答データ受信部)101、制御部102、マイク103、スピーカ(回答出力部)104、掃除部105、及び、駆動部106を備えている。
通信部101は、外部との通信を行う手段である。具体的には、通信部101は、サーバ20と、例えばインターネットなどのネットワークを介して無線通信を行う。
マイク103は、外部から音の入力を受け付ける。なお、本実施形態では、マイク103が入力を受け付ける音を示す「音データ」には、主に人間の発する音声の周波数帯域に含まれる音のデータ(以降では、「音声データ」とも記載する)、及び、音声データの周波数帯域以外の周波数帯域を含む音のデータ(以降では、「その他の音データ」とも記載する)とが含まれる。
スピーカ104は、制御部102から供給される返答内容データの示す返答内容を表す返答音声を出力する。以降では、掃除ロボット10がスピーカ104を介して行う返答音声の出力を、「発話」とも記載する。なお、返答内容の詳細については、後述する。
掃除部105は、制御部102からの指示に基づいて、掃除機としての機能を実現する。また、駆動部106は、制御部102からの指示に基づいて、掃除ロボット10を移動させる。
制御部102は、掃除ロボット10の各部を統括的に制御する。具体的には、制御部102は、掃除部105及び駆動部106を制御することにより、掃除ロボット10の掃除動作を制御する。また、制御部102は、マイク103によって外部から取得された音を示す音データを、通信部101を介してサーバ20に逐次送信する。
次に、本実施形態に係るサーバ20の構成について、図1を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係るサーバ20は、通信部(音声データ受信部)201、制御部202、及び、記憶部203を備えている。
通信部201は、外部との通信を行う手段である。具体的には、通信部201は、掃除ロボット10と、例えばインターネットなどのネットワークを介して無線通信を行う。
制御部202は、サーバ20の各部を統括的に制御する。制御部202の機能は、例えば、RAM(Random Access Memory)及びフラッシュメモリなどの記憶装置に記憶されたプログラムを、CPU(Central Processing Unit)が実行することによって実現される(何れも不図示)。
記憶部203は、後述する制御部202において参照される各種のデータが格納されている。各種のデータとしては、例えば、確度判定部224によって参照される、所定の言葉を示す音声波形モデル(不図示)、並びに、返答制御部225によって参照される、返答方針テーブル(不図示)、通常返答データベース231、曖昧返答データベース232及び促し返答データベース233などが格納されている。
次に、サーバ20の備える制御部202の構成について、図1を参照して説明する。制御部202は、図1に示すように、音声検出部221(抽出部)、音量判定部(音量判定手段)222、音声認識部(認識確度判定手段)223、確度判定部(認識確度判定手段)224、及び、返答制御部(回答送信手段、回答方針切替手段)225を備えている。
音声検出部221は、掃除ロボット10から送信される音データから、音声データを検出(抽出)する。換言すれば、音声検出部221は、外部から受信した音データから、人間の発する音声の周波数帯域を抽出することによって、後述する音量判定部222において判定対象となる音データ(音声データ)を生成する抽出手段として機能する。
音量判定部222は、音声検出部221によって検出された音声データ(判断対象となる音データ)の示す音声の音量を判定する。具体的には、音量判定部222は、まず、音声の音量を示す値と、2つの閾値(閾値a(第2の音量閾値)及び閾値b(第1の音量閾値)、閾値a>閾値b)とを比較する。そして、音量判定部222は、音声の音量が(1)音量>閾値a、(2)閾値a≧音量≧閾値b、又は(3)閾値b>音量の、何れの範囲に属しているかを判定する。なお、(2)の範囲は、第1の音量閾値(閾値b)以上、第2の音量閾値(閾値a)以下である音量範囲に相当する。換言すると、音量判定部222は、音声データの示す音声の音量が、第1の所定の音量範囲内(閾値a≧音量≧閾値b)に含まれるか否か、および、第1の所定の音量範囲よりも音量が低い第2の所定の音量範囲内(閾値b>音量)に含まれるか否かを判定する。
音声認識部223は、音声検出部221によって検出された音声データの示す音声の内容(音声内容)を認識内容として認識する。そして、音声認識部223は、音声データから認識した音声内容の認識結果を、確度判定部224に供給する。
確度判定部224は、音声認識部223から供給された音声内容の認識結果の確からしさ(換言すれば、音声内容を認識する認識処理の確からしさ)を示す認識確度を判定する。つまり、確度判定部224は、音声認識部223と共に、認識確度判定手段として機能する。
返答制御部225は、音量判定部222から供給される音声の音量の判定結果と、確度判定部224から供給される認識確度の判定結果とに基づいて、返答内容を決定する。換言すると、返答制御部225は、音声認識部223から供給された音声内容を認識できた場合と、当該音声内容を認識できなかった場合とで、ユーザに対する回答方針を切り替える。
次に、本実施形態に係る発話システム1における返答音声出力処理(発話制御方法)について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る発話システム1における返答音声出力処理の流れを示すシーケンス図である。
ここで、返答方針テーブルを参照して行われる返答制御部225における返答方針の決定について、図4から図7を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るサーバ20の記憶部203に格納されている返答方針テーブルの一例を示す。
実施形態1では、サーバ20において、掃除ロボット10から受信した音データから音声データを検出する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、掃除ロボットにおいて音声データを検出した後、検出した音声データをサーバに送信する構成を採用することもできる。
図8は、本実施形態に係る発話システム2の要部構成を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態に係る発話システム2は、掃除ロボット11、及び、サーバ21を備えている。
掃除ロボット11の制御部102aの備える音声検出部121は、マイク103を介して取得した音を示す音データから音声データを検出する。換言すれば、音声検出部121は、人間の発する音声の周波数帯域のみを含む音データ(音声データ)を受信する受信手段として機能する。制御部102aは、音声検出部121によって検出された音声データを、通信部101を介してサーバ21に逐次送信する。
次に、本実施形態に係る発話システム2における返答音声出力処理について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る発話システム2における返答音声出力処理の流れを示すシーケンス図である。
実施形態1では、サーバ20において、音声データの示す音声の音量を判定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、掃除ロボットにおいて音声の音量を判定した後、音声の音量の判定結果を音声データと共にサーバに送信する構成を採用することもできる。
図10は、本実施形態に係る発話システム3の要部構成を示すブロック図である。図10に示すように、本実施形態に係る発話システム3は、掃除ロボット12、及び、サーバ22を備えている。
掃除ロボット12の制御部102bの備える音声検出部121は、マイク103を介して取得した音を示す音データから音声データを検出する。換言すれば、音声検出部121は、人間の発する音声の周波数帯域のみを含む音データ(音声データ)を受信する受信手段として機能する。音声検出部121は、検出した音声データを、音量判定部122に供給する。
次に、本実施形態に係る発話システム3における返答音声出力処理について、図11を参照して説明する。図11は、本実施形態に係る発話システム3における返答音声出力処理の流れを示すシーケンス図である。
実施形態1では、サーバ20において、音声データから認識した音声内容の認識確度を判定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、掃除ロボットにおいて音声の音量を判定した後、音声内容の認識確度の判定結果を音声データと共にサーバに送信する構成を採用することもできる。
図12は、本実施形態に係る発話システム4の要部構成を示すブロック図である。図12に示すように、本実施形態に係る発話システム4は、掃除ロボット13、及び、サーバ23を備えている。
掃除ロボット13の制御部102cの備える音声検出部121は、マイク103を介して取得した音を示す音データから音声データを検出する。換言すれば、音声検出部121は、人間の発する音声の周波数帯域のみを含む音データ(音声データ)を受信する受信手段として機能する。音声検出部121は、検出した音声データを、音量判定部122及び音声認識部123に供給する。
確度判定部124は、音声認識部123から供給された音声内容の認識結果の確からしさ(換言すれば、音声内容を認識する認識処理の確からしさ)を示す認識確度を判定する。つまり、確度判定部124は、音声認識部123と共に、認識確度判定手段として機能する。なお、確度判定部124における認識確度の判定方法は、実施形態1に係るサーバ20の備える確度判定部224と同様であるため、ここではその詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態に係る発話システム4における返答音声出力処理について、図13を参照して説明する。図13は、本実施形態に係る発話システム4における返答音声出力処理の流れを示すシーケンス図である。
上述した実施形態では、掃除ロボットとサーバとを備える発話システムについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明は、サーバを含まない発話システムを採用することもできる。
図14は、本実施形態に係る発話システム5の要部構成を示すブロック図である。図14に示すように、本実施形態に係る発話システム5は、掃除ロボット14を備えている。
返答制御部125は、音量判定部122から供給される音声の音量の判定結果と、確度判定部124から供給される認識確度の判定結果とに基づいて、返答内容を決定する。なお、返答制御部125における返答内容を決定する方法は、実施形態1に係るサーバ20の備える返答制御部225と同様であるため、ここではその詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態に係る発話システム5における返答音声出力処理について、説明する。なお、ステップS401〜S405の処理については、図13を用いて説明した処理と同じ処理であるため、詳細な説明は省略する。
掃除ロボット10〜14及びサーバ20〜23の制御ブロック(特に制御部102、102a〜d及び制御部202、202a〜c)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
本発明の態様1に係るサーバ(サーバ20〜23)は、判定対象の音データの音量が、第1の所定の音量範囲内に含まれる場合、当該音データが示す内容を認識できた場合と、当該音データが示す内容を認識できなかった場合とで、ユーザに対する回答方針を切り替える回答方針切替手段(返答制御部225)を備える。
10〜14 掃除ロボット(発話装置)
20〜23 サーバ
101 通信部(音声データ送信部、回答データ受信部)
102、102a〜d 制御部
103 マイク
104 スピーカ(回答出力部)
105 掃除部
106 駆動部
121 音声検出部(音声データ抽出手段)
122 音量判定部(音量判定手段)
123 音声認識部(音声認識手段)
124 確度判定部
125 返答制御部(回答方針切替手段)
201 通信部(音声データ受信部)
202、202a〜c 制御部
203 記憶部
221 音声検出部(抽出部)
222 音量判定部(音量判定手段)
223 音声認識部(認識確度判定手段)
224 確度判定部(認識確度判定手段)
225 返答制御部(回答送信手段、回答方針切替手段)
231 通常返答データベース
232 曖昧返答データベース
233 促し返答データベース
Claims (10)
- 判定対象の音データの音量が、第1の所定の音量範囲内に含まれる場合、当該音データが示す内容を認識できた場合と、当該音データが示す内容を認識できなかった場合とで、ユーザに対する回答方針を切り替える回答方針切替手段を備え、
上記回答方針切替手段は、
上記音データの音量が、第1の所定の音量範囲よりも音量が低い第2の所定の音量範囲に含まれる場合、上記ユーザへの回答方針として、返答しないか、又はユーザへ会話を促す回答を行うかを所定の確率で決定する、
ことを特徴とするサーバ。 - 上記音データが示す内容を認識内容として認識できなかった場合、上記回答方針切替手段は、
認識内容に関連付けられていないフレーズを含むデータベースを参照する、ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ。 - 上記回答方針切替手段は、
上記音データが示す内容を認識内容として認識する認識処理の確からしさを示す認識確度に応じて、ユーザに対する回答内容を決定するために参照するデータベースを変更する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のサーバ。 - 上記回答方針切替手段は、上記認識確度が第1の所定の認識確度範囲内に含まれる場合、上記音データが示す内容を認識できた場合の処理を行うものであり、
上記認識できた場合の処理として、上記回答方針切替手段は、
上記認識内容に対する回答内容が1対1または1対多に定まるフレーズであって、上記認識内容に関連したフレーズを含むデータベース、または、
上記認識内容に関連付けられていないフレーズを含むデータベース、
の何れかを参照する、ことを特徴とする請求項3に記載のサーバ。 - 上記回答方針切替手段は、上記認識確度が第1の所定の認識確度範囲内であって、当該第1の所定の認識確度範囲において相対的に認識確度が高い範囲を示す第2の所定の認識確度範囲内に含まれる場合、上記音データが示す内容を認識できた場合の処理を行うものであり、
上記認識できた場合の処理として、上記回答方針切替手段は、
上記認識内容に対する回答内容が1対1または1対多に定まるフレーズであって、上記認識内容に関連したフレーズを含むデータベース、
を参照する、ことを特徴とする請求項3に記載のサーバ。 - 上記回答方針切替手段は、参照するデータベースから上記ユーザに対する回答を示す回答データをランダムに選択する、ことを特徴とする請求項2から5の何れか1項に記載のサーバ。
- 判定対象の音データの音量が、第1の所定の音量範囲内に含まれる場合、当該音データが示す内容を認識できた場合と、当該音データが示す内容を認識できなかった場合とで、ユーザに対する回答方針を切り替える回答方針切替工程を含み、
上記回答方針切替工程では、
上記音データの音量が、第1の所定の音量範囲よりも音量が低い第2の所定の音量範囲に含まれる場合、上記ユーザへの回答方針として、返答しないか、又はユーザへ会話を促す回答を行うかを所定の確率で決定する、
ことを特徴とする発話制御方法。 - 取得した音データから、人間の発する音声の周波数帯域のみを含む音声データを抽出する音声データ抽出手段と、
上記音声データ抽出手段が抽出した音声データの音量を判定する音量判定手段と、
上記音量判定手段が判定した音量が所定の範囲内に含まれる場合、上記音声データ抽出手段が抽出した音声データの示す音声の内容を認識内容として認識する音声認識手段と、
上記音声認識手段が上記音声データが示す内容を認識できた場合と、上記音データが示す内容を認識できなかった場合とで、ユーザに対する回答方針を切り替え、回答内容を決定する回答方針切替手段と、
上記回答方針切替手段が決定した回答内容の示す音声を出力する回答出力部と、を備え、
上記回答方針切替手段は、
上記音声データの音量が、第1の所定の音量範囲よりも音量が低い第2の所定の音量範囲に含まれる場合、上記ユーザへの回答方針として、返答しないか、又はユーザへ会話を促す回答を行うかを所定の確率で決定する、
ことを特徴とする発話装置。 - 請求項8に記載の発話装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるためのプログラム。
- 発話装置と、サーバとを備えている発話システムであって、
上記発話装置は、
取得した音データから、人間の発する音声の周波数帯域のみを含む音声データを抽出する音声データ抽出手段と、
上記音声データ抽出手段によって抽出された音声データを送信する音声データ送信部と、
上記音声データに対する回答データを受信する回答データ受信部と、
上記回答データ受信部が回答データを受信した場合に、当該回答データの示す音声を出力する回答出力部と、を備えており、
上記サーバは、
上記発話装置から、上記音声データを受信する音声データ受信部と、
上記音声データ受信部が受信した音声データの音量を判定する音量判定手段と、
上記音量判定手段によって判定された上記音声データの音量が、所定の範囲内に含まれる場合、当該音声データが示す内容を認識できた場合と、当該音声データが示す内容を認識できなかった場合とで、ユーザに対する回答方針を切り替え、回答内容を決定する回答方針切替手段と、
上記回答方針切替手段が決定した回答内容を示す回答データを送信する回答送信手段と、を備え、
上記回答方針切替手段は、
上記音声データの音量が、第1の所定の音量範囲よりも音量が低い第2の所定の音量範囲に含まれる場合、上記ユーザへの回答方針として、返答しないか、又はユーザへ会話を促す回答を行うかを所定の確率で決定する、
ことを特徴とする発話システム。
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