JP2008152637A - 応答生成装置及び応答生成プログラム - Google Patents

応答生成装置及び応答生成プログラム Download PDF

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良子 徳久
Kazuya Shimooka
和也 下岡
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Abstract

【課題】コストをかけることなくユーザと円滑に対話をすることができる応答生成装置及び応答生成プログラムを提供する。
【解決手段】応答生成装置は、発話を入力する入力部10と、上位概念と下位概念の対応関係を記憶した概念データベースと、入力部10に入力された発話に含まれる概念を概念データベースに記憶された対応関係に基づいて下位概念に置き換えることにより、発話の内容よりも詳細な内容の応答を生成する応答生成部15と、応答生成部15により生成された応答を出力する応答出力部20と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザの発話の内容よりも詳細な内容の応答を生成する応答生成装置及び応答生成プログラムに関する。
雑談における応答生成の実現に関する発明が数多く提案されている。このような応答を生成する装置として、事象と事象の因果関係や、事象と評価の関係などを利用して応答を生成する対話処理装置(例えば、特許文献1参照。)が知られている。特許文献1の対話処理装置は、ユーザの発話と予め記憶した応答用の発話とを事象と事象、事象と評価、及び評価と評価の各組合せからなるルールに基づいて応答を生成する。
また、応答生成ルールを複数定義することにより、ユーザ発話に対する応答を生成する対話処理装置(例えば、特許文献2参照。)も知られている。特許文献2の対話処理装置は、「ユーザ発話のパターン」から「システム発話のパターン」という形式で応答生成ルールを複数定義し、入力されたユーザ発話と応答生成ルールをパターンマッチングすることにより、適切なシステム応答を生成する。
特開2006−201870号公報 特開2003−255990号公報
人間同士の雑談を解析すると、他者の発話の詳細を述べる応答や他者の発話と対照的な内容を述べる応答が多く出現する。しかし、特許文献1の対話処理装置は、このような応答を生成することはできないため、ユーザと円滑に対話をすることができないという問題点がある。
また、特許文献2の対話処理装置では、あらゆるユーザ発話に応答を生成するには、あらゆるユーザ発話のパターンに対してこの形式の応答生成ルールを作成することが必要となり、コストの面で現実的ではないという問題点がある。
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、コストをかけることなくユーザと円滑に対話をすることができる応答生成装置及び応答生成プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の応答生成装置は、発話を入力する入力手段と、上位概念と下位概念の対応関係を記憶した記憶手段と、前記入力手段に入力された発話に含まれる概念を前記記憶手段に記憶された対応関係に基づいて下位概念に置き換えることにより、前記発話の内容よりも詳細な内容の応答を生成する応答生成手段と、前記応答生成手段により生成された応答を出力する応答出力手段と、を備えている。
請求項1記載の発明によれば、ユーザ発話に含まれる概念を下位概念に置き換えて応答を生成するので、ユーザ発話の内容を深めることができる。
請求項2記載の応答生成装置は、発話を入力する入力手段と、前記入力手段に入力された発話を深層格解析し、該解析結果に基づいて必須格を補完する解析手段と、前記解析手段による補完結果に基づいて、前記入力手段に入力された発話内容より詳細な内容の応答を生成する応答生成手段と、前記応答生成手段により生成された応答を出力する応答出力手段と、を備えている。
請求項2記載の発明によれば、ユーザ発話の内容よりも詳細な内容の応答を生成するので、ユーザ発話の内容を広げることができる。
請求項3記載の応答生成装置は、請求項2記載の応答生成装置において、前記応答生成手段は、前記解析手段による補完結果に基づいて前記発話に含まれる深層格要素若しくは該深層格要素に対応する述語を下位概念に置き換えることにより、又は前記解析手段により補完された必須格に単語を補完することにより、前記発話内容より詳細な内容の応答を生成する。
請求項3記載の発明によれば、ユーザ発話に含まれる深層格要素又は述語を下位概念に置き換えたり、必須格に単語を補完するなど詳細化の幅が広い応答を生成することができる。
請求項4記載の応答生成装置は、請求項2記載の応答生成装置において、前記応答生成手段は、前記解析手段による補完結果に基づいて前記発話に含まれる深層格要素又は該深層格要素に対応する述語を対照概念に置き換えることにより、前記発話内容より詳細な内容の応答を生成する。
請求項4記載の発明によれば、ユーザ発話に対して対照的な内容の応答を生成することができる。
請求項5記載の応答生成プログラムは、コンピュータを、発話を入力する入力手段、上位概念と下位概念との対応関係を記憶した記憶手段、前記入力手段に入力された発話に含まれる概念を前記記憶手段に記憶された対応関係に基づいて下位概念に置き換えることにより前記発話の内容よりも詳細な内容の応答を生成する応答生成手段、及び前記応答生成手段により生成された応答を出力する応答出力手段、として機能させる。
請求項5記載の発明によれば、ユーザ発話に含まれる概念を下位概念に置き換えて応答を生成するので、ユーザ発話の内容を深めることができる。
請求項6記載の応答生成プログラムは、コンピュータを、発話を入力する入力手段、前記入力手段に入力された発話を深層格解析し、該解析結果に基づいて必須格を補完する解析手段、前記解析手段による補完結果に基づいて、前記入力手段に入力された発話内容より詳細な内容の応答を生成する応答生成手段、及び前記応答生成手段により生成された応答を出力する応答出力手段、として機能させる。
請求項6記載の発明によれば、ユーザ発話の内容よりも詳細な内容の応答を生成するので、ユーザ発話の内容を広げることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ユーザ発話を解析し、その内容を下位概念化又は対照概念化した応答を生成するため、ユーザ発話に対して内容を深掘りした次の発話が行われ、コストをかけることなく、ユーザと円滑に対話をすることができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る応答生成装置の主要構成を示すブロック図である。第1の実施の形態に係る応答生成装置は、ユーザ発話を受理して認識する入力部10と、概念データベースを記憶し、入力部10が受理したユーザ発話の概念に基づいて応答発話を生成する応答生成部15と、応答生成部15で生成された応答を出力する出力部20と、を備えている。
入力部10は、ユーザ発話から音声信号を生成するマイク11と、文字入力によるユーザ発話を電気信号に変換するキーボード12と、マイク11から出力された音声信号及びキーボードから出力された電気信号を認識する認識部13と、を備えている。
出力部20は、応答発話を音声出力するスピーカ21と、応答発話を画像出力するディスプレイ22と、を備えている。
図2は、応答生成部15に記憶された概念データベースの構成を示す図である。同図に示すように、概念データベースは2つの概念が対応付けされて記述されたデータベースであり、概念Aを詳細化、即ち下位概念化したものが概念Bである。
以上のように構成された応答生成装置は、第1の応答生成ルーチンを実行することにより、ユーザとの間で、例えば図3に示すような対話例1を実現することができる。
図4は、ユーザ発話に対する応答を生成する第1の応答生成ルーチンを示すフローチャートである。最初に1行目「明日は海で泳ぐの。」が入力された場合を例に挙げて説明する。
ステップ100では、応答生成装置の各部が初期化され、ステップ110に進む。
ステップ110では、ユーザ発話がマイク11から入力された場合は、マイク11がユーザ発話に応じた音声信号を生成し、ユーザ発話がキーボード12から入力された場合は、キーボード12がユーザ発話に応じた電気信号を生成し、認識部13がこれらの信号を認識する。
ステップ120では、応答生成部15が、概念データベースを検索する。この検索は、先ず、ユーザ発話と図2に示す概念データベースの概念Aとを照合する。照合に際しては、ユーザ発話と概念Aとの間で自立語の基本形の一致する語数の逆数の値を近接度とし、近接度が最も小さいものを最も意味的な距離が近い概念として用いる。ここで、「自立語」とは、単独で意味を持つ名詞、動詞、形容詞、副詞の何れかをいう。ユーザ発話が図3に示す対話例1の1行目「明日海で泳ぐの。」の場合、ユーザ発話に含まれる自立語の基本形は「明日」、「海」、「泳ぐ」である。これらを図2の概念データベースの概念Aと照合すると、5行目の「プールで泳ぐ」の場合は「泳ぐ」が一致して近接度は1/1となり、6行目の「海で泳ぐ」の場合は「海」と「泳ぐ」が一致して近接度は1/2となる。この結果、6行目の「海で泳ぐ」が最も意味的な距離が近い概念となる。
ステップ130では、応答生成部15が、概念データベースにユーザ発話とマッチする概念があるか否かの判定を行う。上述の自立語の基本形の一致する語数が1以上の場合はマッチする概念があると判定してステップ140に進み、一致する語数が0の場合はマッチする概念がないと判定してステップ160に進む。
ステップ140では、応答生成部15が、ステップ130でマッチした概念を元にして応答を生成する。対話例1の1行目のユーザ発話場合、上述のように図2の概念データベースの6行目の概念Aが最も近い概念としてマッチしている。従って、応答生成部15は、これに対応する6行目の概念Bの「海水浴場で泳ぐ」を詳細化された概念として選択し、これに形態素の活用型に基づいて選択した図5に示す接尾語を連結して、応答として図3に示す対話例1の2行目の「海水浴場で泳ぐの?」を生成する。
ここで生成される応答は1つに限定されるものではない。例えば、図6に示す対話例2の1行目のユーザ発話「犬の世話をするの?」の場合、応答生成部15は、図2の概念データベースの概念Aのうち、2、3、4行目の「犬の世話をする」を最も近い概念として選択する。その結果、応答生成部15は、2、3、4行目に対応する概念Bと図5の接尾語から「犬の散歩に行くの。」、「犬にえさをやるの。」、「マルチーズの世話をするの。」の3つの応答を生成する。
ステップ150では、ステップ140で複数の応答を生成した場合に、ランダムに1つの応答を選択してステップ180に進む。図6の対話例2の場合には、2行目に示すように「犬にえさをやるの。」が選択されている。
また、応答生成部15は、上述の図6の対話例2のようにユーザ発話が疑問文であるときも同様に、ユーザ発話と概念データベースとを照合し、対応する概念を応答として生成する。
一方、ステップ130で概念データベースにユーザ発話とマッチする概念がないと判定された場合には、ステップ160では、応答生成部15が不明応答を生成する。応答生成部15は、自身が記憶する不明応答データベースを参照することにより不明応答を生成する。図7は、不明応答データベースの構成を示す図であり、応答生成部15はこれらに基づいて複数の不明応答を生成する。
ステップ170では、応答生成部15が、ステップ160で生成した複数の不明応答から1つの応答をランダムに選択してステップ180に進む。
ステップ180では、スピーカ21が、応答生成部15が生成した応答又は不明応答を応答発話として音声出力する。又はディスプレイ22が応答生成部15が生成した応答又は不明応答を応答発話として画像出力して、ステップ190に進む。
ステップ190では、ユーザ発話の入力があるか否かが判定され、ユーザ発話があったとき(例えば、図3の対話例1の3行目のユーザ発話)にはステップ110に戻り、ユーザ発話がなかったときには処理を終了する。
以上のように、第1の実施の形態に係る応答生成装置は、ユーザ発話の概念を下位概念に置き換えることにより詳細化した応答を生成することができる。また、応答生成装置は、ユーザ発話がある限り、そのユーザ発話を深掘りする応答を生成するので、円滑に対話をすることができる。
なお、応答生成装置は、上述の構成に限定されるものではなく、例えば図1に示すスピーカ21やディスプレイ22の代わりにロボットを用いたものであってもよい。即ち、ユーザ発話を出力する出力部20は、特に限定されるものではない。また、後述する実施の形態でも同様である。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付し、主に第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る応答生成装置の主要構成を示すブロック図である。上記応答生成装置は、図1に示す構成に、ユーザ発話を深層格解析して必須格を補完する解析部14を追加したものである。
図9は、解析部14の構成を示すブロック図である。解析部14は、ユーザ発話に対して品詞などの形態素解析を行う形態素解析器31と、文節間の係り受け(修飾関係)を解析する係り受け解析器32と、ユーザ発話の深層格を解析する深層格解析器33と、必須格を補完する必須格補完エンジン34と、必須格の一覧を定義する必須格辞書35と、を備えている。
以上のように構成された応答生成装置は、第2の応答生成ルーチンを実行することにより、ユーザとの間で、例えば図10に示すような対話例3を実現することができる。
図11は、第2の応答生成ルーチンを示すフローチャートである。第2の応答生成ルーチンは、図4に示す第1の応答生成ルーチンのステップ120からステップ140がステップ200からステップ230に変わったものである。
具体的には、ステップ110が終了すると、認識部13によってユーザ発話が認識され、その後ステップ200に進む。
ステップ200では、解析部14が、認識部13で認識されたユーザ発話を解析する。このとき、図9に示す解析部14を構成する各部は、次の処理を行う。
最初に、形態素解析器31は、形態素解析を行い、ユーザ発話から品詞などの形態素情報を出力する。形態素解析器31は、例えば図12に示すように、「旅(名詞:一般)」、「に(助詞)」、「行く(動詞:自立)」、「の(助詞)」を出力する。
係り受け解析器32は、形態素解析器31の解析結果を用いて、次のように各文節間の係り受け(修飾関係)を解析する。例えば図13に示すように、「旅に」は「行くの」に係っている。
深層格解析器33は、係り受け解析器32の解析結果を用いて深層格解析を行う。ここで、「深層格」とはAgent(動作主)、Object(対象)、Purpose(目的)、Goal(終点)など、発話における語の役割を表現する形態をいう(大石亨、松本裕治、「格パターン分析に基づく動詞の語彙知識獲得」、情報処理学会論文誌、Vol.36, No.11, 1995 参照)。深層格解析の結果、例えば図14に示すように、「旅」がPurposeを意味する深層格要素であるという解析結果が出力される。
更に、必須格補完エンジン34は、深層格解析器33の解析結果と必須格辞書35を照合し、必須格を補完する。図15は、必須格辞書35の構成を示す図である。必須格辞書35は、右欄の述語に対する必須格が左欄に挙げられている。上述のユーザ発話に含まれる述語「行く」に対する必須格は、必須格辞書35の5行目に示されるように、Agent、Goal、Purposeの3つである。必須格補完エンジン34は、この照合結果と深層格解析器33の解析結果とに基づいて、例えば図16に示すように、必須格としてAgentとGoalを補完する。
次に、ステップ210では、応答生成部15が、ユーザ発話の内容を詳細化するための応答生成ルールを検索する。図17は、詳細化の応答生成ルールを示す図である。応答生成部15は、図17の3つのルールの中から、解析部14の解析結果とマッチするルールを検索し、ステップ220に進む。
ステップ220では、ステップ210での検索の結果、マッチするルールがあるか否かの判定を行う。マッチするルールがある場合はステップ230に進み、マッチするルールがない場合はステップ160に進む。
ステップ230では、応答生成部15が、図16の解析結果にマッチした応答生成ルールを適用して応答を生成する。ここで、図17の3つのルールは独立であるため、全てのルールを同時に適用することもできる。
例えば、図17のルール1を適用すると、応答生成部15は発話された格要素である「旅」を下位概念に置き換えて応答を生成する。下位概念化に際しては、格要素の上位概念と下位概念との対応関係を記述したシソーラスを用いる。図18は、このシソーラスの構成の一部を示す図である。同図より、「旅」の下位概念は「温泉旅行」や「一人旅」であるので、「温泉旅行に行くの?」と「一人旅に行くの?」という応答が生成される。
また、図17のルール3を適用すると、応答生成部15は必須格であるAgent、Goalに単語を補完して応答を生成する。単語の補完に際しては、深層格と単語の対応辞書を用いる。図19は、深層格と単語の対応辞書の構成の一部を示す図である。同図よりGoalには「山」、「川」などがあるため「山に旅に行くの?」、「川に旅に行くの?」などの応答が生成される。
更に、ルール1とルール3を同時に適用すると、応答生成部15は、「山に温泉旅行に行くの?」、「川に一人旅に行くの?」などの応答を生成することもできる。
ステップ150では、ステップ230で複数の応答を生成した場合に、ランダムに1つの応答を選択してステップ180に進む。図10の対話例3の場合には、2行目に示すように「温泉旅行に行くの?」が選択されている。
この結果、ステップ180では、スピーカ21は応答を音声出力し、又はディスプレイ22はその応答を画像出力して、ステップ190に進む。
以上のように、第2の実施の形態に係る応答生成装置は、ユーザ発話に含まれる深層格要素又は述語を下位概念に置き換えたり、必須格に単語を補完するなど詳細化の幅が広い応答を生成する。このため、ユーザの発話内容を深める応答をし、ユーザとの対話を円滑に進めることができる。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、上述の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付し、主に異なる部分に付いて説明する。
本発明の第3の実施の形態に係る応答生成装置の主要構成は、図8のブロック図に示す第2の実施の形態と同じであるが、応答生成装置に含まれる応答生成部15による応答生成時に適用する応答生成ルールが異なる。
本実施の形態に係る応答生成装置は、第3の応答生成ルーチンを実行することにより、ユーザとの間で、例えば図20に示すような対話例4を実現することができる。
図21は、第3の応答生成ルーチンを示すフローチャートである。第3の応答生成ルーチンは、図11に示す第2の応答生成ルーチンのステップ210からステップ230がステップ310からステップ330に変わったものである。
具体的には、ステップ200が終了すると、図20の対話例4の1行目のユーザ発話が解析部14によって解析され、図22に示す解析結果が得られる。
次に、ステップ310では、応答生成部15が、ユーザ発話の内容を対照概念に置き換えるための応答生成ルールを検索する。図23は、対照の応答生成ルールを示す。応答生成部15は、図23の2つのルールの中から、必須格補完エンジン34の補完結果とマッチするルールを検索し、ステップ320に進む。
ステップ320では、ステップ310での検索の結果、マッチするルールがあるか否かの判定を行う。マッチするルールがある場合はステップ330に進み、マッチするルールがない場合はステップ160に進む。
ステップ330では、応答生成部15が、図22の解析結果にマッチした応答生成ルールを適用して応答を生成する。ここで、図23の2つのルールは独立であるため、両方のルールを同時に適用することもできる。
例えば、図23のルール1を適用すると、応答生成部15は発話された格要素である「お父さん」を対照概念に置き換えて応答を生成する。対照概念への置換に際しては、格要素の対照関係を記述した対照概念辞書を用いる。図24は、この対照概念辞書の一部を示す図である。同図より、「お父さん」の対照概念は「お母さん」であるので、これと図5の接尾語を用いて「お母さんはアウトドア派なの?」という応答が生成される。
また、図23のルール1とルール2を同時に適用すると、応答生成部15は発話された述語である「アウトドア派」も対照概念に置き換えて応答を生成する。図24の対照概念辞書より「アウトドア」の対照概念は「インドア」であるので、これと図5の接尾語を用いて「お母さんはインドア派なの?」という応答が生成される。
ステップ150では、ステップ330で複数の応答を生成した場合に、ランダムに1つの応答を選択してステップ180に進む。図20の対話例4の場合には、2行目に示すように「お母さんはインドア派なの?」が選択されている。
この結果、ステップ180では、スピーカ21は応答を音声出力し、又はディスプレイ22はその応答を画像出力して、ステップ190に進む。
以上のように、第3の実施の形態に係る応答生成装置は、ユーザ発話に含まれる深層格要素又は述語を対照概念に置き換えることによって応答を生成する。このため、ユーザの発話内容を広げる応答を生成し、ユーザとの対話を円滑に進めることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る応答生成装置の主要構成を示すブロック図である。 概念データベースの構成を示す図である。 対話例1を示す図である。 第1の応答生成ルーチンを示すフローチャートである。 接尾語を示す図である。 対話例2を示す図である。 不明応答データベースを示す図である。 本発明の第2及び第3の実施の形態に係る応答生成装置の主要構成を示すブロック図である。 解析部の構成を示すブロック図である。 対話例3を示す図である。 第2の応答生成ルーチンを示すフローチャートである。 形態素解析器の出力を示す図である。 係り受け解析器の出力を示す図である。 深層格解析器の出力を示す図である。 必須格辞書の構成を示す図である。 必須格補完エンジンの出力を示す図である。 詳細化の応答生成ルールを示す図である。 シソーラスの構成を示す図である。 深層格と単語の対応辞書の構成を示す図である。 対話例4を示す図である。 第3の応答生成ルーチンを示すフローチャートである。 必須格補完エンジンの出力を示す図である。 対照の応答生成ルールを示す図である。 対照概念辞書の構成を示す図である。
符号の説明
10 入力部
11 マイク
12 キーボード
13 認識部
14 解析部
15 応答生成部
20 出力部
21 スピーカ
22 ディスプレイ

Claims (6)

  1. 発話を入力する入力手段と、
    上位概念と下位概念の対応関係を記憶した記憶手段と、
    前記入力手段に入力された発話に含まれる概念を前記記憶手段に記憶された対応関係に基づいて下位概念に置き換えることにより、前記発話の内容よりも詳細な内容の応答を生成する応答生成手段と、
    前記応答生成手段により生成された応答を出力する応答出力手段と、
    を備えた応答生成装置。
  2. 発話を入力する入力手段と、
    前記入力手段に入力された発話を深層格解析し、該解析結果に基づいて必須格を補完する解析手段と、
    前記解析手段による補完結果に基づいて、前記入力手段に入力された発話内容より詳細な内容の応答を生成する応答生成手段と、
    前記応答生成手段により生成された応答を出力する応答出力手段と、
    を備えた応答生成装置。
  3. 前記応答生成手段は、前記解析手段による補完結果に基づいて前記発話に含まれる深層格要素若しくは該深層格要素に対応する述語を下位概念に置き換えることにより、又は前記解析手段により補完された必須格に単語を補完することにより、前記発話内容より詳細な内容の応答を生成する請求項2記載の応答生成装置。
  4. 前記応答生成手段は、前記解析手段による補完結果に基づいて前記発話に含まれる深層格要素又は該深層格要素に対応する述語を対照概念に置き換えることにより、前記発話内容より詳細な内容の応答を生成する請求項2記載の応答生成装置。
  5. コンピュータを、
    発話を入力する入力手段、
    上位概念と下位概念との対応関係を記憶した記憶手段、
    前記入力手段に入力された発話に含まれる概念を前記記憶手段に記憶された対応関係に基づいて下位概念に置き換えることにより前記発話の内容よりも詳細な内容の応答を生成する応答生成手段、及び
    前記応答生成手段により生成された応答を出力する応答出力手段、
    として機能させるための応答生成プログラム。
  6. コンピュータを、
    発話を入力する入力手段、
    前記入力手段に入力された発話を深層格解析し、該解析結果に基づいて必須格を補完する解析手段、
    前記解析手段による補完結果に基づいて、前記入力手段に入力された発話内容より詳細な内容の応答を生成する応答生成手段、及び
    前記応答生成手段により生成された応答を出力する応答出力手段、
    として機能させるための応答生成プログラム。
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