JP6041804B2 - ギ酸脱水素酵素の変異体、およびその用途 - Google Patents
ギ酸脱水素酵素の変異体、およびその用途 Download PDFInfo
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Description
本発明者らは、これまでの研究において、マイコバクテリウム バッカエ(Mycobacterium vaccae)由来ギ酸脱水素酵素に部位特異的変異を導入することにより、有機溶媒条件下においてβ-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)依存型の高いギ酸脱水素酵素活性が生じることを明らかにしている(特開2002-223776)。しかしながら、当該変異体酵素は、β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)依存の高いギ酸脱水素酵素活性を生じるものの、β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)依存型ギ酸脱水素酵素活性は低いものであった。
〔1〕次の(a)または(b)に記載のアミノ酸配列を含む蛋白質であって、β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸依存型ギ酸脱水素酵素活性を有する蛋白質;
(a)配列番号:2に記載のアミノ酸において、少なくとも222位のアスパラギン酸残基が、アスパラギン酸以外のアミノ酸へ置換された変異を含むアミノ酸配列、又は
(b)(a)に記載のアミノ酸配列において、1もしくは複数のアミノ酸が置換、欠失、付加および/または挿入されたアミノ酸配列。
〔2〕前記222位の置換アミノ酸が、グルタミン、アスパラギン、またはグリシンであることを特徴とする、〔1〕に記載の蛋白質。
〔3〕配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、前記222位の変異に加えて、更に少なくとも6位、146位および/または256位のシステイン残基が、システイン以外のアミノ酸へ置換された変異を含む蛋白質であることを特徴とする、〔1〕または〔2〕に記載の蛋白質。
〔4〕配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、前記222位の変異に加えて、下記(1)〜(13)からなる群から選択されたいずれかの変異を有するアミノ酸配列からなる、〔1〕または〔2〕に記載の蛋白質;
(1)6位、146位、および256位のシステイン残基が共にセリンに置換されたアミノ酸配列、
(2)6位のシステイン残基がアラニンに、256位のシステイン残基がセリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(3)6位のシステイン残基がバリンに、256位のシステイン残基がセリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(4)6位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がアラニンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(5)6位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(6)146位のシステイン残基がセリンに置換されたアミノ酸配列、
(7)256位のシステイン残基がセリンに置換されたアミノ酸配列、
(8)146位および256位のシステイン残基が共にセリンに置換されたアミノ酸配列、
(9)256位のシステイン残基がバリンに置換されたアミノ酸配列、
(10)146位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(11)6位のシステイン残基がアラニンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(12)6位のシステイン残基がアラニンに、146位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、及び
(13)6位および146位のシステイン残基がアラニンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列。
〔5〕配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、前記222位の変異に加えて、6位のシステイン残基がアラニンに、146位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列からなる、〔1〕または〔2〕に記載の蛋白質。
〔6〕〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の蛋白質をコードするDNA。
〔7〕〔6〕に記載のDNAが挿入されたベクター。
〔8〕更に還元酵素をコードするDNAが挿入された〔7〕に記載のベクター。
〔9〕前記還元酵素が、トロピノン還元酵素、イミン還元酵素、α−ケト酸還元酵素、エノン還元酵素、およびカルボニル還元酵素からなる群より選択される少なくとも一つ以上の還元酵素であることを特徴とする、〔8〕に記載のベクター。
〔10〕〔7〕〜〔9〕のいずれかに記載のベクターを保持する形質転換体。
〔11〕宿主細胞が微生物である〔10〕に記載の形質転換体。
〔12〕〔10〕または〔11〕に記載の形質転換体を培養する工程を含む、〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の蛋白質を製造する方法。
〔13〕〔8〕または〔9〕に記載のベクターを保持する形質転換体を培養する工程を含む、〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の蛋白質、および還元酵素を製造する方法。
〔14〕下記の(a)から(c)のいずれかを酸化型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸に接触させる工程を含む、酸化型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸から還元型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸を製造する方法;
(a)〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の蛋白質、
(b)〔10〕または〔11〕に記載の形質転換体、および
(c)(b)に記載の形質転換体の処理物。
〔15〕次の工程を含む酸化型基質から該基質の還元型生成物を製造する方法;
(1)〔14〕に記載の方法によって還元型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸を製造する工程、および
(2)工程(1)の還元型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、酸化型基質、および還元型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸の存在下で前記酸化型基質から還元型生成物を生成し得る還元酵素とを接触させ、生成する還元型生成物を回収する工程。
〔16〕酸化型基質がケトンもしくはイミンであり、該基質の還元型生成物がアルコールもしくはアミンである〔15〕に記載の方法。
〔17〕還元酵素が、〔13〕に記載の方法によって製造されたものである〔15〕に記載の方法。
(a)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において、146位のシステイン残基がセリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(b)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において、256位のシステイン残基がセリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(c)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において、256位のシステイン残基がバリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(d)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において146位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がセリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(e)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において146位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がアラニンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(f)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において146位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がバリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(g)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において6位のシステイン残基がセリンに、146位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がセリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(h)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において6位のシステイン残基がアラニンに、256位のシステイン残基がセリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(i)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において6位のシステイン残基がバリンに、256位のシステイン残基がセリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(j)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において6位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がアラニンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(k)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において6位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がバリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(l)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において6位のシステイン残基がアラニンに、146位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がバリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(m)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において6位のシステイン残基がアラニンに、256位のシステイン残基がバリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
(n)配列番号:2に記載したアミノ酸配列において6位のシステイン残基がアラニンに、146位のシステイン残基がアラニンに、256位のシステイン残基がバリンに置換されているマイコバクテリウム バッカエ由来のギ酸脱水素酵素の変異体
トロピノン還元酵素(特開2003−230398)
・ダチュラ ストラモニウム(Datura stramonium)由来トロピノン還元酵素-I
イミン還元酵素(WO2010−024445、WO2010−024444、特願2010-041378)
・ストレプトマイセス(Streptomyces)sp. 由来 (S)-イミン還元酵素
・ストレプトマイセス(Streptomyces)sp. 由来 (R)-イミン還元酵素
・ストレプトマイセス カナマイセティカス(Streptomyces kanamyceticus)由来 (R)-イミン還元酵素
・ストレプトマイセス ロゼウム(Streptomyces roseum)由来 (S)-イミン還元酵素
α-ケト酸還元酵素(特開2001−238682)
・リゥコノストック エノス(Leuconostoc oenos)由来 α-ケト酸還元酵素
エノン還元酵素(特開2002−247987)
・クリヴェロミセス・ラクチス(Kluyveromyces lactis)由来 エノン還元酵素
カルボニル還元酵素(特開2005−000002)
・トルラスポラ デルブリュッキイ(Torulaspora delbrueckii)由来カルボニル還元酵素
・エシェリヒア(Escherichia)属、バチルス(Bacillus)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、セラチア(Serratia)属、ブレビバクテリウム(Brevibacterium)属、コリネバクテリイウム(Corynebacterium)属、ストレプトコッカス(Streptococcus)属、ラクトバチルス(Lactobacillus)属等の宿主ベクター系の開発されている細菌
・ロドコッカス(Rhodococcus)属、ストレプトマイセス(Streptomyces)属等の宿主ベクター系の開発されている放線菌
・サッカロマイセス(Saccharomyces)属、クライベロマイセス(Kluyveromyces)属、シゾサッカロマイセス(Schizosaccharomyces)属、チゴサッカロマイセス(Zygosaccharomyces)属、ヤロウイア(Yarrowia)属、トリコスポロン(Trichosporon)属、ロドスポリジウム(Rhodosporidium)属、ピキア(Pichia)属、キャンディダ(Candida)属等の宿主ベクター系の開発されている酵母
・ノイロスポラ(Neurospora)属、アスペルギルス(Aspergillus)属、セファロスポリウム(Cephalosporium)属、トリコデルマ(Trichoderma)属等の宿主ベクター系の開発されているカビ
・カルボニル基を基質としてアルコールを生成する酵素(E.C. 1.1.1.−)によるケトンからアルコールの生産
・カルボン酸を基質としてアルデヒドを生成する酵素(E.C. 1.2.1.−)によるカルボン酸からのアルデヒドの生産
・炭素炭素二重結合を還元し炭素炭素一重結合を生成する酵素(E.C. 1.3.1.−)による炭素炭素二重結合体から炭素炭素一重結合体の生産
・カルボニル基を基質として還元的アミノ化によりアミノ基を生成する酵素(E.C. 1.4.1.−)によるケト酸からアミノ酸の生産
・炭素炭素二重結合に酸素を付加することによりジオールを生成する酵素(E.C. 1.14.12.−)によるアルケンからジオールの生産
なお、本明細書において引用された全ての先行技術文献は、参照として本明細書に組み入れられる。
〔実施例1〕 マイコバクテリウム バッカエ由来ギ酸脱水素酵素変異体へのPCRによるさらなる変異導入
本発明者らが構築したマイコバクテリウム バッカエ由来ギ酸脱水素酵素変異体 McFDH-26(塩基配列 配列番号:3、アミノ酸配列 配列番号:4)の発現ベクターpSFR426をもとにして、マイコバクテリウム バッカエ由来ギ酸脱水素酵素の222位のAspをGlnへ変えるためのプライマーとしてMcFDH-37-F01 (5'-CACTACACCCAGCGTCACCGCCTG -3'/配列番号:7)とMcFDH-37-R01 (5'-CGGTGACGCTGGGTGTAGTGCAG -3'/配列番号:8)を、222位のAspをAsnへ変えるためのプライマーとしてMcFDH-38-F01 (5'- CACTACACCAATCGTCACCGCCTG -3'/配列番号:9)とMcFDH-38-R01 (5'- CGGTGACGATTGGTGTAGTGCAG -3'/配列番号:10)、222位のAspをGlyへ変えるためのプライマーとしてMcFDH-39-F01 (5'-CACCGGTCGTCACCGCCTGCCGGAATC -3'/配列番号:11)とMcFDH-39-R01(5'- GGCAGGCGGTGACGACCGGTGTAGTGCAGG -3'/配列番号:12)、を合成した。以後、222位のAspをGlnに置き換えることをD222Qと表記する。
実施例1で構築したマイコバクテリウム バッカエ由来ギ酸脱水素酵素を発現するプラスミドにより、大腸菌JM109株を形質転換した。それぞれの組換え大腸菌を液体培地(1% バクトトリプトン、0.5% バクト- 酵母エキス、1.0% 塩化ナトリウム、以下LB培地)に植菌し、30 ℃で終夜培養した後、イソプロピルチオ-β- ガラクトピラノシド(以下、IPTG )を添加し、さらに培養した。菌体を遠心分離により集菌後、1mM ジチオスレイトールを含む 100mM リン酸カリウム緩衝液(pH 7.0 )に懸濁し、密閉式超音波破砕装置UCD-200TM (コスモバイオ製)を用いて4 分間処理することで、菌体を破砕した。菌体破砕液を遠心分離し、その上清を菌体抽出液として回収、ギ酸脱水素酵素活性を測定した。ギ酸脱水素酵素活性は、リン酸カリウム緩衝液(pH 7.0、100mM)、NAD+もしくはNADP+ 2.5mM 、ギ酸ナトリウム 100mM および酵素を含む反応液中 30 ℃で反応させ、NADHもしくはNADPHの増加にともなう 340nm の吸光度の増加により測定した。1U は、1 分間に1μmolのNADH もしくはNADPHの増加を触媒する酵素量とした。タンパク質量の測定は、Bio-Rad Protein Assay Kit(Bio-Rad 製)を用いて測定した。標準タンパク質としては、Bovine Plasma Albumin を用いた。各組換え大腸菌から得た粗酵素液の酵素活性を表1に示した。
バークホールデリア スタビリス由来ギ酸脱水素酵素(BsFDH)(塩基配列 配列番号:5、アミノ酸配列 配列番号:6)をコードするDNA配列の5'末端にNcoIサイトを、3'末端にXbaIサイトを導入した遺伝子を合成した。 DNA断片をNcoI、XbaIで2重消化し、NcoI、XbaIで2重消化したpSE420D(Invitrogen製のプラスミドベクターpSE420のマルチクローニングサイトを改変したプラスミド、特開2000-189170)とTakara Ligation Kitを用いて、ライゲーションし、大腸菌JM109株を形質転換した。組換え大腸菌をLB培地に植菌し、30 ℃で終夜培養した後、IPTGを添加し、さらに培養した。菌体を遠心分離により集菌後、1mM ジチオスレイトールを含む 100mM リン酸カリウム緩衝液(pH 7.0 )に懸濁し、密閉式超音波破砕装置UCD-200TM (コスモバイオ製)を用いて4 分間処理することで、菌体を破砕した。菌体破砕液を遠心分離し、その上清を菌体抽出液として回収、ギ酸脱水素酵素活性を測定した。組換え大腸菌から得た粗酵素液の酵素活性を表1に示した。
特開2003-230398に記載のダツラ・ストラモニウム(Datura stramonium)由来トロピノン還元酵素-I発現プラスミドpSG-DSR1を、センスプライマーDsTR1-A2(5'- GTCAGAGGAATTCTAAAATGGAAGAATCAAAAGTGTCCATG -3'/配列番号:15)とアンチセンスプライマーDsTR1-T2(5'- GTCCTTAAGTTAAAACCCACCATTAGCTGTG -3'/配列番号:16)のセットによりPCRを行った。PCR反応液の一部をアガロースゲル電気泳動により解析した結果、特異的な約850bpのバンドが検出された。
PCR反応液からDNA断片を回収し、得られたDNA断片を制限酵素EcoRI、AflIIで二重消化した。フェノール−クロロホルム処理後、アガロースゲル電気泳動を行い、目的とするバンド部分を切り出して目的のDNA断片を回収した。プラスミドpSU-MF37を制限酵素EcoRI、AflIIで二重消化し、同様にフェノール−クロロホルム処理後、アガロースゲル電気泳動を行い、目的とするバンド部分を切り出して精製し、T4 DNAリガーゼを用いて目的のDNA断片を連結した。
得られたプラスミドにより大腸菌JM109を形質転換した。形質転換株をアンピシリンを含むLB培地プレート上で生育させ、センスプライマーDsTR1-A2とアンチセンスプライマーDsTR2を用いてコロニーダイレクトPCRを行い、挿入断片のサイズを確認した。約850bpのDNA断片が挿入されていると考えられるコロニーを、アンピシリンを含むLB培地で培養し、菌体から精製することにより、プラスミドpSF-DSR1を得た。
同様に、WO2006/132145に記載のプラスミドpSU-MF26を同様にEcoRI、AflIIで二重消化したものに対して目的のDNA断片を連結し、プラスミドpSF-DSR3を得た。
実施例3で構築したマイコバクテリウム バッカエ由来ギ酸脱水素酵素とダツラ・ストラモニウム由来トロピノン還元酵素を共発現する大腸菌を液体培地(1% バクトトリプトン、0.5% バクト- 酵母エキス、1.0% 塩化ナトリウム、以下LB培地)に植菌し、30 ℃で終夜培養した後、イソプロピルチオ-β- ガラクトピラノシド(以下、IPTG)を添加し、さらに培養した。菌体を遠心分離により集菌後、0.01% ジチオスレイトールを含む 100mM リン酸カリウム緩衝液(pH 7.0)に懸濁し、密閉式超音波破砕装置を用いて4 分間処理することで、菌体を破砕した。菌体破砕液を遠心分離し、その上清を菌体抽出液として回収、ギ酸脱水素酵素活性及びトロピノン還元酵素活性を測定した。ギ酸脱水素酵素活性は、100mM リン酸カリウム緩衝液(pH 7.0)、2.5mM NAD+もしくはNADP+、100mM ギ酸ナトリウム、および酵素を含む反応液中 30 ℃で反応させ、NADHもしくはNADPHの増加に伴う 340nm の吸光度の増加により測定した。1U は、1 分間に1μmolのNADH もしくはNADPHの増加を触媒する酵素量とした。トロピノン還元酵素活性は、100mM リン酸カリウム緩衝液(pH 6.5)、0.2mM NADPH、4mM 3-キヌクリジノン、および酵素を含む反応液中 30 ℃で反応させ、NADPHの減少に伴う 340nm の吸光度の減少により測定した。1U は、1 分間に1μmolのNADPHの減少を触媒する酵素量とした。タンパク質量の測定は、Bio-Rad Protein Assay Kit(Bio-Rad 製)を用いて測定した。各組換え大腸菌から得た粗酵素液の酵素活性を表2に示した。
実施例3で得たプラスミドpSF-DSR1またはpSF-DSR3で大腸菌HB101株を形質転換し、得られた形質転換体を0.01mM IPTGを含むLB培地を用いて33℃で終夜培養した後、菌体を集菌して、ギ酸脱水素酵素及びトロピノン還元酵素を発現する大腸菌を得た。
200mM リン酸カリウム緩衝液(pH 6.0)、培養液2mL分から調製した菌体、1重量% 3-キヌクリジノン、100mM ギ酸ナトリウムおよびNADP+(1mMまたは添加せず)からなる反応液を調製し、30℃で終夜反応を行った。反応液から400μLをサンプルとして採取し、後述の分析条件で変換率を分析した。反応液にNADPHは添加しなかった。その結果を表3に示す。
反応液から採取したサンプル400μLに1M 水酸化ナトリウム 400μLと1-ブタノール 1mLを加えて懸濁し、遠心分離して得た上清をガスクロマトグラフィーにより分析した。変換率(%)は、(3-キヌクリジノールの面積)÷{(3-キヌクリジノンの面積)+(3-キヌクリジノールの面積)}×100 で定義した。
〔分析条件〕
カラム: Rtx5-Amine (0.32mm×30m(DF 1.5um))(レステック製)
カラム温度: 185℃
インジェクション温度: 250℃
キャリア: ヘリウム 100kPa
注入量: 1uL
スプリット比: 20
検出: FID 250℃(水素圧 50kPa、空気圧 50kPa)
メイクアップ: ヘリウム 40mL/min
セプタムパージ: He 3mL/min
参考保持時間: 1-ブタノール 1.5分、3-キヌクリジノン 4.2分、
3-キヌクリジノール 4.5分
Claims (16)
- 次の(a)または(b)に記載のアミノ酸配列を含む蛋白質であって、β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸依存型ギ酸脱水素酵素活性を有する蛋白質;
(a)配列番号:2に記載のアミノ酸において、222位のアスパラギン酸残基が、グルタミンへ置換された変異を含むアミノ酸配列、又は
(b)(a)に記載のアミノ酸配列の222位以外の部位において、5個以内のアミノ酸が置換、欠失、付加および/または挿入されたアミノ酸配列。 - 配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、前記222位の変異に加えて、更に少なくとも6位、146位および/または256位のシステイン残基が、システイン以外のアミノ酸へ置換された変異を含む蛋白質であることを特徴とする、請求項1に記載の蛋白質。
- 配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、前記222位の変異に加えて、下記(1)〜(13)からなる群から選択されたいずれかの変異を有するアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の蛋白質;
(1)6位、146位、および256位のシステイン残基が共にセリンに置換されたアミノ酸配列、
(2)6位のシステイン残基がアラニンに、256位のシステイン残基がセリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(3)6位のシステイン残基がバリンに、256位のシステイン残基がセリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(4)6位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がアラニンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(5)6位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(6)146位のシステイン残基がセリンに置換されたアミノ酸配列、
(7)256位のシステイン残基がセリンに置換されたアミノ酸配列、
(8)146位および256位のシステイン残基が共にセリンに置換されたアミノ酸配列、
(9)256位のシステイン残基がバリンに置換されたアミノ酸配列、
(10)146位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(11)6位のシステイン残基がアラニンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、
(12)6位のシステイン残基がアラニンに、146位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列、及び
(13)6位および146位のシステイン残基がアラニンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列。 - 配列番号:2に記載のアミノ酸配列において、前記222位の変異に加えて、6位のシステイン残基がアラニンに、146位のシステイン残基がセリンに、256位のシステイン残基がバリンにそれぞれ置換されたアミノ酸配列からなる、請求項1に記載の蛋白質。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の蛋白質をコードするDNA。
- 請求項5に記載のDNAが挿入されたベクター。
- 更に還元酵素をコードするDNAが挿入された請求項6に記載のベクター。
- 前記還元酵素が、トロピノン還元酵素、イミン還元酵素、α−ケト酸還元酵素、エノン還元酵素、およびカルボニル還元酵素からなる群より選択される少なくとも一つ以上の還元酵素であることを特徴とする、請求項7に記載のベクター。
- 請求項6〜8のいずれかに記載のベクターを保持する形質転換体。
- 宿主細胞が微生物である請求項9に記載の形質転換体。
- 請求項9または10に記載の形質転換体を培養する工程を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の蛋白質を製造する方法。
- 請求項7または8に記載のベクターを保持する形質転換体を培養する工程を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の蛋白質、および還元酵素を製造する方法。
- 下記の(a)から(c)のいずれかを酸化型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸に接触させる工程を含む、酸化型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸から還元型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸を製造する方法;
(a)請求項1〜4のいずれか一項に記載の蛋白質、
(b)請求項9または10に記載の形質転換体、および
(c)(b)に記載の形質転換体の処理物。 - 次の工程を含む酸化型基質から該基質の還元型生成物を製造する方法;
(1)請求項13に記載の方法によって還元型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸を製造する工程、および
(2)工程(1)の還元型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、酸化型基質、および還元型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸の存在下で前記酸化型基質から還元型生成物を生成し得る還元酵素とを接触させ、生成する還元型生成物を回収する工程。 - 酸化型基質がケトンもしくはイミンであり、該基質の還元型生成物がアルコールもしくはアミンである請求項14に記載の方法。
- 還元酵素が、請求項12に記載の方法によって製造されたものである請求項14に記載の方法。
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