JP6041675B2 - 鋳鉄管のブラスト処理装置 - Google Patents
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このような鋳鉄管の防食処理のひとつとして、亜鉛などの金属を加熱溶融させた溶射材料を、その鋳鉄管の表面に吹き付けて溶射皮膜を形成する方法が知られている。
かかる溶射工程に先行して、鋳鉄管の表面にブラスト処理、すなわち鋳鉄管の表面に多数の硬質粒子を高速で投射し、その衝突により鋳鉄管の外面に不規則な凹凸を形成して粗面化すること、がおこなわれるのが通常である(たとえば特許文献1の発明の詳細な説明の段落0008および0009)。
こうして鋳鉄管の表面が粗面化することで、後続の溶射工程で吹き付けられる溶射材料の鋳鉄管表面への密着性が高まり、形成された溶射皮膜が損傷または剥離するのが抑制される。
同図のように、従来の鋳鉄管のブラスト処理装置4は、鋳鉄管Dを収容するブース4aと、ブース4aの周囲に沿って配置された複数の投射機4bと、単一の回収機4cと、を備える。
そして、ブース4aの各投射機4bとの対向箇所には投射口が開口しており、この投射口を通じて各投射機4bからブース4a内の軸周りに回転している鋳鉄管Dに向けて、多数の硬質粒子が高速で投射される。
鋳鉄管Dに衝突した後の硬質粒子は、受皿4eへと落下し受皿4eから回収経路を通じて吸引等の適宜手段により回収機4cへと回収される。次いで回収された硬質粒子は、回収機4cから供給経路を通じて各投射機4bへと供給され、ふたたび投射機4bから鋳鉄管Dに向けて投射される。
これが繰り返しおこなわれ、鋳鉄管のブラスト処理装置4内をブース4aと投射機4b間で循環する硬質粒子が、連続的に鋳鉄管Dに衝突することで、ブラスト処理が実現される。
こうして溶射皮膜が形成された鋳鉄管Dは、次いで、図1(c)のようにその内面にモルタルをライニングするが、その処理中に軸回りに高速回転することにより生じる遠心力で、支持ローラ3b´から浮き上がって落下等しないように、その軸方向の中間部の外面に対して、上方に設置された押さえローラ3c´が比較的大きな力で押し付けられている。
かかる鋳鉄管Dの外面が局部的に損傷剥離等する問題は、モルタルライニング工程において鋳鉄管Dが押さえローラ3c´と接触する場合に限られず、後続する工程や、鋳鉄管Dの設置現場への搬送時、または鋳鉄管Dの現場での設置作業時等において、その鋳鉄管Dの外面に対して局所的に他の部材との大きな力での接触が生じる場合の全般に共通している。
しかし硬質粒子は、鋳鉄管のみならずブースやブース内に設置された各種機器にも衝突しているため、このようにブラスト処理装置全体のブラスト力を強化すると、ブラスト処理装置自体の損耗も激しくなり、部品の交換頻度が上がるなどして設備保全のコストが嵩んでしまう。
また表面の鋭利な硬質粒子は、表面粗さの大きな粗面を形成できる反面、鋳鉄管との衝突にともなう摩耗の進行も早く、表面が滑らかになると用をなさないことから、硬質粒子の交換頻度を上げる必要が生じ、ランニングコストも嵩んでしまう。
なお、以下本明細書における硬質粒子の平均粗さとは、十点平均粗さRz(μm)を意味する。
そして、前記第1の硬質粒子の衝突により前記鋳鉄管の外面の略全面に第1の粗面が形成可能であり、前記第2の硬質粒子の衝突により前記鋳鉄管の外面に局部的に前記第1の粗面よりも平均粗さの大きな第2の粗面が形成可能であるように構成したのである。
また、鋳鉄管のブラスト処理装置全体のブラスト力を強化する場合に比べて、装置自体の硬質粒子との衝突にともなう損耗を低減することができ、設備保全のコストを抑制することができる。
このように、第1のブースと第2のブースとが分離していると、付属する各機器や配線が入り組むことがなく、構造が簡略化されて故障等の発生を抑制することができる。
したがって、本発明のように鋳鉄管の第2の粗面の平均粗さを第1の粗面の平均粗さよりも大きくするには、たとえば、前記第1の投射機と前記第2の投射機の出力は同じであり、前記第2の硬質粒子は前記第1の硬質粒子よりも表面が鋭利であるようにするのが好ましい。このようにすると、第1および第2の投射機として同じものを用いることができる。または、前記第2の硬質粒子が前記第1の硬質粒子よりも粒度が大きいほうが好ましい。
あるいは、前記第2の投射機は前記第1の投射機よりも出力が大きく、前記第2の硬質粒子を前記第1の硬質粒子よりも高速で投射できるようになっているようにするのが好ましい。このようにすると、第1および第2の硬質粒子として同じものを用いることができる。
ここで第1の粗面を形成するステップと、第2の粗面を形成するステップの順番の前後は特に限定されない。すなわち、第1の粗面を形成するステップと、第2の粗面を形成するステップとは、同時におこなっても、第1の粗面を形成するステップを第2の粗面を形成するステップよりも先におこなっても、第1の粗面を形成するステップを第2の粗面を形成するステップよりも後におこなっても、いずれでもよい。
図1(a)および図2に示す実施形態の鋳鉄管のブラスト処理装置1、2は、図1(b)に示す実施形態の鋳鉄管の溶射処理装置3に先立って使用され、溶射処理装置3により形成される鋳鉄管Dの溶射皮膜の密着性を高めるために、鋳鉄管Dの外面に粗面加工(ブラスト加工)するものである。
これら実施形態の鋳鉄管のブラスト処理装置1、2では、鋳鉄管Dの外面の特に傷付きやすい箇所に、他の箇所よりも平均粗さの大きな粗面を形成可能であり、これにより後続の溶射処理で形成される当該箇所の溶射皮膜の密着性を特に高めて、その溶射皮膜の剥離または損傷を抑制することが可能となっている。
支持ローラ11aは、左右一対のローラが、第1のブース11の長手方向に二組並列することで形成されており、各一対のローラが鋳鉄管Dの軸方向の両端部をそれぞれ支持できるようになっている。鋳鉄管Dは、支持ローラ11aに支持された状態で各ローラが同方向に回転駆動することで、その軸周りに回転可能となっている。
また受皿11bは、第1のブース11内で支持ローラ11aの下方に配置されている。受皿11bは、鉄板等の適宜材料により底の浅い皿形に形成されている。
第1のブース11の各第1の投射機12との対向箇所には、それぞれ投射口が形成されており、各第1の投射機は、この投射口を通じて第1のブース11内に多数の第1の硬質粒子を高速で投射可能となっている。
各第1の投射機12は、第1のブース11内で支持ローラ11aに支持されて軸周りに回転する鋳鉄管Dの外面のほぼ全面に対して、第1の硬質粒子が満遍なく衝突するように、適宜調整されているものとする。図1(a)では、第1のブース11の側面に配置された第1の投射機12が、鋳鉄管Dの受口Sに対向しており、構造が比較的複雑でブラスト加工しにくい受口Sに、重点的に第1の硬質粒子が投射されるようになっている。
こうして、鋳鉄管Dに第1の硬質粒子が高速で衝突することで、その外面のほぼ全面に不規則な凹凸からなる第1の粗面が形成される。
第1の硬質粒子は、鋳鉄管Dに衝突した後に落下し、鋳鉄管Dの下方に配置された受皿11bに収容される。
第1の回収機13には、吸引機構が付属するなどして、受皿11bに収容された第1の硬質粒子を、第1の回収経路13aを通じて回収できるようになっている。
さらに第1の回収機13と各第1の投射機12とは、第1の回収経路13aと同様に構成された第1の供給経路12aにより接続されており、回収された第1の硬質粒子はこの第1の供給経路12aを通じて各第1の投射機12へと供給されるようになっている。
こうして第1の投射機12からの第1の硬質粒子の投射、第1の回収機13による第1の硬質粒子の回収、第1の回収機13から第1の投射機12への第1の硬質粒子の供給、が繰り返されることで、鋳鉄管Dの外面のほぼ全面に対する第1の硬質粒子によるブラスト加工が連続的におこなわれることになる。
そして、第2のブース21は、その両側面に開口が設けられるなどして鋳鉄管Dを挿通可能に構成され、鋳鉄管Dの全体ではなくその一部分が収容されるようになっている。同図では、第2のブース21は、鋳鉄管Dの軸方向の中間部の比較的狭い範囲を収容しているが、第2のブース21が収容する鋳鉄管Dの位置および範囲はこれに限定されない。
また第2のブース21の底部は、一体の受皿21bとなっている。なお受皿21bは、第2のブース21とは別体に構成してもよい。
第2のブース21の第2の投射機22との対向箇所には、投射口が形成されており、第2の投射機は、この投射口を通じて第2のブース21内に多数の第2の硬質粒子を高速で投射可能となっている。
第2の投射機22は、鋳鉄管Dの第2のブース21に収容された箇所の外面のほぼ全面に対して、第2の硬質粒子が満遍なく衝突するように、適宜調整されているものとする。 こうして、鋳鉄管Dに第2の硬質粒子が高速で衝突することで、その外面の第2のブース21に収容された箇所に局部的に、不規則な凹凸からなる第2の粗面が形成される。同図では、鋳鉄管Dの軸方向の中間部の外面に、第2の粗面が形成される。
第2の硬質粒子は、鋳鉄管Dに衝突した後に落下し、第2のブース21の底部の受皿21bへと収容される。
第2の回収機23は、受皿21bに収容された第2の硬質粒子を、第2の回収経路23aを通じて回収できるようになっている。
さらに第2の回収機23と第2の投射機22とは、第2の供給経路22aにより接続されており、回収された第2の硬質粒子はこの第2の供給経路22aを通じて各第2の投射機22へと供給されるようになっている。
こうして第2の投射機22からの第2の硬質粒子の投射、第2の回収機23による第2の硬質粒子の回収および第2の投射機22への供給、が繰り返されることで、鋳鉄管Dの長手方向の中間部に対する第2の硬質粒子による局部的なブラスト加工が連続的におこなわれることになる。
表面が鋭利な第2の硬質粒子は、表面が丸みを帯びた第1の硬質粒子よりもブラスト処理の対象物である鋳鉄管Dに表面粗さの大きな粗面を形成可能であるが、その反面、鋳鉄管との衝突にともなう摩耗の進行も早く交換頻度が増加してしまう。
実施形態のように、表面が鋭利な第2の硬質粒子を投射して平均粗さの大きな第2の粗面を形成する範囲を、鋳鉄管Dの全体ではなくその一部に限定することで、ランニングコストの増加を抑制することができる。
他の態様として、第2の硬質粒子として、第1の硬質粒子よりも粒度の大きなものを用いてもよい。
第2の硬質粒子として、交換頻度の高い表面が鋭利な硬質粒子を用いる必要がないため、ランニングコストを抑えることができる。
また、第1の硬質粒子と第2の硬質粒子が同じ種類であると、その回収機構としては同一のものを用いることができる。すなわち、図1(a)では、受皿11bと受皿21b、第1の回収機13と第2の回収機23を別体に図示しているが、第2のブース21の受皿21bを省略して第2の硬質粒子も第1のブース11の受皿11bに収容されるようにしたり、単一の回収機を第1の回収機13および第2の回収機23として兼用したり、第1の回収経路13aと第2の回収経路23aを単一の回収経路としたり、することができる。これによりブラスト処理装置1全体の構造が簡略化し、その製造コスト等を低減することができる。
なお、第2の投射機22として第1の投射機12よりも出力の大きなものを用い、さらに第2の硬質粒子として、第1の硬質粒子よりも表面が鋭利なものを用いてもよいことは無論である。
溶射処理装置3は、溶射ガン3aと、支持ローラ3bと、を備え、これらが基台3dの上方に配置されている。
溶射ガン3aは、加熱溶融された亜鉛などの溶射材料を下方に向けて噴射できるようになっており、基台3dの長手方向に沿って往復移動可能となっている。
支持ローラ3bは、左右一対のローラが、基台3dの長手方向に二組並列してその基台上に設置されることで形成されており、各一対のローラが鋳鉄管Dの両端部をそれぞれ支持できるようになっている。鋳鉄管Dは、支持ローラ3bに支持された状態で各ローラが同方向に回転駆動することで、その軸周りに回転可能となっている。
鋳鉄管Dがその軸周りに回転し、かつ溶射ガン3aは、基台3dの長手方向、すなわち鋳鉄管Dの軸方向に沿って移動しながら溶射材料を下方に噴射することで、鋳鉄管Dの外面のほぼ全面に溶射皮膜が形成されることになる。
ここで、鋳鉄管Dの軸方向の中間部には、第2の粗面が形成されており、鋳鉄管Dの外面の他の箇所に形成された第1の粗面よりも平均粗さが大きくなっている。
このことから、第2の粗面では第1の粗面よりも溶射材料の密着性が高く、溶射皮膜の付着力が向上している。溶射皮膜の付着力は特に限定されないが、第1の粗面では2〜3MPa、第2の粗面では3〜4MPaであることが例示できる。
モルタルライニング装置3´は、ノズル3a´と、支持ローラ3b´と、押さえローラ3c´と、を備え、これらが基台3d´の上方に配置されている。
ノズル3a´は、鋳鉄管Dの開口に対向し、セメントモルタルを鋳鉄管Dの内部に流入できるようになっている。
支持ローラ3b´および基台3d´については、上述した溶射処理装置3における支持ローラ3bおよび基台3dと同様の構造であり、これらにより鋳鉄管Dは、その軸周りに回転可能に支持されている。ノズル3a´から鋳鉄管Dの内部に流入したセメントモルタルには、軸周りに高速回転する鋳鉄管Dの遠心力が加えられ、その管内面には、ほぼ均一の厚みのモルタル層が形成されるようになっている。
押さえローラ3c´は、回転する鋳鉄管Dが支持ローラ3b´から浮き上がって落下等しないように、その鋳鉄管Dの外面に上方から押し付けられている。
鋳鉄管Dの軸方向の中間部には、押さえローラ3c´の押し付けにより大きな摩擦力等が与えられるが、ここには第2の粗面が形成されて溶射皮膜の付着力が向上しているため、その溶射皮膜の剥離や損傷が抑制される。
この実施形態では、第1のブース11と第2のブース21とが分離、すなわち第2のブース21が第1のブース11の外部に配置されている。第1のブース11と第2のブース21とは、同一ライン上に並列しているのが好ましい。
その他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様であり、詳細な説明は省略するが、第2のブース21には、鋳鉄管Dをその軸周りに回転可能に支持するための支持ローラ21aが付属し、またその受皿21bは第2のブース21とは別体に構成されている。
ブラスト処理を終えた鋳鉄管Dは、さらに図1(b)のような実施形態の鋳鉄管の溶射処理装置3へと移送されて溶射処理され、その外面のほぼ全面に溶射皮膜が形成されることになる。また図1(c)のような実施形態の鋳鉄管のモルタルライニング装置3´へと移送されてモルタルライニング処理され、その内面のほぼ全面にモルタル層が形成されることになる。
この実施形態では、第1のブース11と第2のブース21とが分離しているため、付属する各機器や配線が入り組むことがなく、構造が簡略化されて故障等の発生を抑制することができる。
すなわち、後続する工程や、鋳鉄管Dの設置現場への搬送時、鋳鉄管Dの現場での設置作業時等において、その鋳鉄管Dの外面に対して局所的に他の部材との大きな力での接触が生じる場合、当該箇所に第2の粗面を形成することで溶射皮膜の密着性を高め、その剥離や損傷を抑制することができる。たとえばこれらの作業時に鋳鉄管Dの受口Sの近辺に工具を係合させるなどして、その箇所に大きな摩擦力が加えられる場合、当該受口Dの近辺に第2の粗面を形成すればよい。
また第2の粗面の形成範囲についても、鋳鉄管Dの外面の全面ではない限りにおいて、広めに形成してもよいし、複数個所形成してもよい。
また第1のブース11と第2のブース21を、異なるライン上に設けてもよい。
2 第2の実施形態の鋳鉄管のブラスト処理装置
11 第1のブース
11a 支持ローラ
11b 受皿
12 第1の投射機
12a 第1の供給経路
13 第1の回収機
13a 第1の回収経路
21 第2のブース
21a 支持ローラ
21b 受皿
22 第2の投射機
22a 第2の供給経路
23 第2の回収機
23a 第2の回収経路
3 実施形態の鋳鉄管の溶射処理装置
3a 溶射ガン
3b 支持ローラ
3d 基台
3´ 実施形態の鋳鉄管のモルタルライニング装置
3a´ ノズル
3b´ 支持ローラ
3c´ 押さえローラ
3d´ 基台
4 従来の鋳鉄管のブラスト処理装置
4a ブース
4b 投射機
4c 回収機
4d 支持ローラ
4e 受皿
D 鋳鉄管
S 鋳鉄管の受口
Claims (4)
- 鋳鉄管Dの全体を収容可能な第1のブース11と、
鋳鉄管Dを部分的に収容可能な前記第1のブース11よりも寸法の小さい第2のブース21と、
前記第1のブース11の周囲に配置され第1の硬質粒子を前記第1のブース11へと投射可能な一または複数の第1の投射機12と、
前記第2のブース21の周囲に配置され第2の硬質粒子を前記第2のブース21へと投射可能な一または複数の第2の投射機22と、
前記第1のブース11内の硬質粒子を回収して前記第1の投射機12に供給可能な第1の回収機13と、
前記第2のブース21内の硬質粒子を回収して前記第2の投射機22に供給可能な第2の回収機23と、を備え、
前記第1の硬質粒子の衝突により前記鋳鉄管Dの外面の略全面に第1の粗面が形成可能になっており、
前記第2の硬質粒子の衝突により前記鋳鉄管Dの外面に局部的に前記第1の粗面よりも平均粗さの大きな第2の粗面が形成可能になっている、鋳鉄管のブラスト処理装置。 - 前記第2のブース21は前記第1のブース11の外に設置されている、請求項1に記載の鋳鉄管のブラスト処理装置。
- 前記第1の投射機12と前記第2の投射機22の出力は同じであり、
前記第2の硬質粒子は前記第1の硬質粒子よりも表面が鋭利であるか、または粒度が大きい請求項1または2に記載の鋳鉄管のブラスト処理装置。 - 鋳鉄管Dの外面の略全面に硬質粒子を衝突させてその外面の略全面に第1の粗面を形成するステップと、
鋳鉄管Dの外面に部分的に硬質粒子を衝突させてその外面に局所的に前記第1の粗面よりも平均粗さの大きな第2の粗面を形成するステップと、
前記第1および第2の粗面が形成された鋳鉄管Dの外面に金属を加熱溶融させた溶射材料を吹き付けて溶射皮膜を形成するステップと、を含む溶射処理鋳鉄管の製造方法。
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