JP6041188B2 - センサ装置 - Google Patents
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Description
上記構成において、前記閾値には、上限値及び下限値が設定されており、前記制御部は、前記判定部によって閾値を超えると判定されたセンサ信号の信号強度が、前記上限値及び前記下限値を連続して超えた場合、前記上限値又は前記下限値のうちどちらか一方のみを超えた場合に比して長い特定時間を設定することが好ましい。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
本実施形態の照明装置は、アクティブ型電波式のセンサを備えた器具である。
図3(c)に示すように、判定部34は、入力したドップラー信号の信号強度が閾値を超えると判定した場合、検知信号を信号制御部35に出力する。一方、ドップラー信号の信号強度が閾値範囲を超えない場合、判定部34は、検知信号を出力しない。よって、信号制御部35が、検知信号を入力したことを契機として、光源制御部22に点灯信号を出力すると、スパイクノイズが検出されたにもかかわらず、光源制御部22は、照明光源21を点灯させるように制御してしまうことになる。
タイミングP1で出力されたドップラー信号の信号強度は、上限値Vthmaxを超えるため、図3(c)に示すように、タイミングP1において1回の検知信号が出力される。同様に、タイミングP2で出力されたドップラー信号の信号強度は、上限値Vthmax及び下限値Vthminを超えるため、図3(c)に示すように、タイミングP2において2回の検知信号が出力される。
以下、定期的に行われるマスク処理の一制御例について、その作用とともに図4(a)〜(c)に従って説明する。
(1)光源制御部22及び信号制御部35は、ドップラー信号の信号強度が閾値を超えている場合、検知信号を入力したとしても、特定時間t2が経過するまでの間、照明光源21の点灯制御の実行を規制する。よって、特定時間t2中、光源制御部22及び信号制御部35は、特定時間t2中に検知信号を入力したとしても、照明光源21の点灯制御を行わない。これにより、照明装置10の付近に配置されている照明光源21が点灯するタイミングP1などに発生する電波の干渉による照明光源21の誤点灯を抑制することができる。
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図5〜図8に従って説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成及び同一制御内容について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
最初に、マスク時間の延長が行われるときの制御例について、図5(a)〜(c)に従って説明する。
図6(a),(b)に示すように、信号制御部35は、照明装置10への電源供給後、1回目の検知信号を入力したことにより、検知信号の立ち上がり直後からマスク時間として「時間t3」を設定し、計時する。このとき、1回目の検知信号の入力期間が、時間t3以内であって、かつ2回目の検知信号の出力契機となったドップラー信号の信号強度が、1回目の検知信号の出力契機となったドップラー信号の信号強度と逆側の閾値を超えるものとする。その一方で、1回目の検知信号の入力後、時間t4以上経過した後に、2回目の検知信号を入力したとする。
図7(a),(b)に示すように、信号制御部35は、照明装置10への電源供給後、1回目の検知信号を入力したことにより、検知信号の立ち上がり直後からマスク時間として「時間t3」を設定し、計時する。このとき、1回目の検知信号の入力期間が、時間t3以内であって、かつ1回目の検知信号の入力後、時間t4以内に2回目の検知信号を入力したとする。その一方で、2回目の検知信号の出力契機となったドップラー信号の信号強度が、1回目の検知信号の出力契機となったドップラー信号の信号強度と同じ側の閾値を超えるものとする。
図8(a),(b)に示すように、信号制御部35は、照明装置10への電源供給後、1回目の検知信号を入力したことにより、検知信号の立ち上がり直後からマスク時間として「時間t3」を設定し、計時する。このとき、1回目の検知信号の入力後、時間t4以内に2回目の検知信号を入力したとする。さらに、2回目の検知信号の出力契機となったドップラー信号の信号強度が、1回目の検知信号の出力契機となったドップラー信号の信号強度と逆側の閾値を超えるものとする。ただし、1回目の検知信号の入力期間が、時間t3を超えるものとする。
(7)2回目の検知信号の出力契機となったドップラー信号の信号強度が、時間t4以内に1回目の検知信号の出力契機となったドップラー信号の信号強度と逆側の閾値を超えるということは、それだけ振幅が大きいということになる。そして、振幅が大きいほど、振幅が閾値範囲に収まって安定するまでに時間を要するということになる。このような場合であっても、マスク時間を延長することで、振幅が閾値範囲内に収まるまで、照明装置10の付近に配置されている照明光源21から発生したスパイクノイズの影響を受けて照明光源21が誤点灯することがない。
以下、本発明を具体化した第3実施形態を図9に従って説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成及び同一制御内容について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図9(a),(b)に示すように、信号制御部35は、照明装置10への電源供給後、1回目の検知信号を入力すると、その検知信号の出力契機となったドップラー信号の信号強度が超えている閾値範囲を判定する(Vth,Vth2,Vth3)。
(8)ドップラー信号の信号強度の大小に応じてマスク時間の長さを変更するようにした。これにより、ドップラー信号の信号強度に応じたマスク時間を設定することができる。よって、マスク時間が短すぎることで、照明装置10の付近に配置されている照明光源21から発生したスパイクノイズの影響を受けて照明光源21が誤点灯するといったようなこともなくなる。その結果、より一層、正確な点灯制御を行うことができる。
以下、本発明を具体化した第4実施形態を図10及び図11に従って説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成及び同一制御内容について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図11(a),(b)に示すように、信号制御部35は、照明装置10への電源供給後、1回目の検知信号を入力すると、1回目の検知信号の出力契機となったドップラー信号の信号強度が超える閾値範囲を判定する。
(9)ドップラー信号が、閾値範囲の上限値側及び下限値側に同一の振幅で出力されるとは限らない。そこで、1,2回目の検知信号の出力契機となった各ドップラー信号がどのような振幅となる場合であっても、各ドップラー信号の信号強度が超えた閾値範囲の段階に応じて、マスク時間の長さを変更することで、より一層、正確な点灯制御を行うことができる。
・第2実施形態において、ドップラー信号の信号強度が連続して上下の閾値を超える場合、1回目の検知信号の立ち上がり直後に設定したマスク時間の経過後、マスク時間を上乗せするようにしていた。これに代えて、2回目の検知信号を入力した時点で、1回目のマスク時間をリセットし、新たなマスク時間の計時を行うようにしても良い。これによれば、マスク時間とスパイクノイズに基づく検知信号の入力時間との差が開き難くなるので、マスク時間終了後に入力した検知信号に基づき、早い段階で照明光源21を点灯させることができる。
(イ)所定周波数の電波を送波するとともに、送波された電波の反射波を受波するセンサを備え、該センサによる検知結果としての送受波の周波数の差分に基づいて移動体の存否を検知するセンサ装置において、前記センサの検知結果を示す検知信号を処理する処理部を備え、前記処理部は、前記検知信号の立ち上がり直後から一定時間は、前記検知信号をマスクすることを特徴とするセンサ装置。
(ハ)請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のセンサ装置において、前記特定時間は、前記照明光源の点灯直後から前記照明光源が安定して点灯するまでの期間以上の長さであることを特徴する照明装置。
Claims (4)
- 所定周波数の電波を送波するとともに、送波された電波の反射波を受波するセンサを備え、該センサによる検知結果としての送受波の周波数の差分に基づいて移動体の存否を検知し、照明光源の点灯を行うセンサ装置において、
前記センサの検知結果を示すセンサ信号を処理する処理部と、
前記センサ信号のうち前記所定周波数に対応するドップラー信号の信号強度が予め定めた閾値を超えるか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって閾値を超えると判定された際に前記照明光源の点灯制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記判定部によって閾値を超えると判定された場合、判定後、判定したときの時間から特定時間は、前記閾値を超えるとの判定に関わらず前記照明光源の点灯制御の実行を規制し、
前記制御部は、閾値を超えると判定されたタイミングより前に、予め定めた規定時間以上閾値を超えない時間がある場合にのみ、前記照明光源の点灯制御の実行を規制することを特徴とするセンサ装置。 - 請求項1に記載のセンサ装置において、
前記制御部は、前記判定部によって閾値を超えると判定されたセンサ信号の信号強度に応じて、前記特定時間の長さを変更することを特徴とするセンサ装置。 - 請求項2に記載のセンサ装置において、
前記閾値には、上限値及び下限値が設定されており、
前記制御部は、前記判定部によって閾値を超えると判定されたセンサ信号の信号強度が、前記上限値及び前記下限値を連続して超えた場合、前記上限値又は前記下限値のうちどちらか一方のみを超えた場合に比して長い特定時間を設定することを特徴とするセンサ装置。 - 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のセンサ装置において、
前記閾値は、複数段階に区分けして設定されており、
前記制御部は、前記判定部によって閾値を超えると判定されたセンサ信号の信号強度が超えた前記閾値の段階に応じて、前記特定時間の長さを変更することを特徴とするセンサ装置。
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