JP6041177B1 - 冷媒圧縮機およびそれを用いた冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑油の低粘度化並びに摺動部の短小化を行っても耐久性が低下せず、信頼性が高い冷媒圧縮機を提供する。【解決手段】圧縮要素を構成する少なくともひとつの摺動部材が鉄系材料であり、鉄系材料の摺動面に、微結晶からなる第一の部分151と、柱状組織を含有する第二の部分152と、層状組織を含有する第三の部分153からなる酸化被膜160を施すことにより、凝着等による異常摩耗を防止でき、信頼性の向上が図れる。【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫、エアーコンディショナー等に使用される冷媒圧縮機およびそれを用いた冷凍装置に関するものである。
近年、地球環境保護の観点から化石燃料の使用を少なくする高効率の冷媒圧縮機の開発が進められている。
上記高効率の冷媒圧縮機はそのピストンやクランクシャフトなどの摺動部分の摩耗を防止すべく当該摺動面に、リン酸塩被膜を形成し、このリン酸塩被膜の形成によって機械加工仕上げの加工面の凹凸を消し、摺動部材同士の初期なじみを良好にするなどの方策がとられている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の冷媒圧縮機の断面図を示すものである。
図9に示すように冷媒圧縮機の外筐となる密閉容器1は底部に潤滑油2を貯留するとともに、固定子3、および回転子4からなる電動要素5と、これによって駆動される往復式の圧縮要素6を収容している。
そして、上記圧縮要素6は、クランクシャフト7、シリンダーブロック11、ピストン15等によって構成されており、以下その構成を説明する。
クランクシャフト7は、回転子4を圧入固定した主軸部8と、主軸部8に対し偏心して形成された偏心軸9からなり、給油ポンプ10を備えている。
シリンダーブロック11は、略円筒形のボアー12からなる圧縮室13を形成するとともに、主軸部8を軸支する軸受部14を有する。
ボアー12に遊嵌されたピストン15は、ピストンピン16を介して、偏心軸9との間を連結手段であるコンロッド17によって連結されている。ボアー12の端面はバルブプレート18で封止されている。
バルブプレート18のボアー12の反対側にはヘッド19が固定されており、高圧室を形成している。サクションチューブ20は密閉容器1に固定されるとともに、冷凍サイクルの低圧側(図示せず)に接続され、冷媒ガス(図示せず)を密閉容器1内に導く。サクションマフラー21は、バルブプレート18とヘッド19に挟持される。
クランクシャフト7の主軸部8と軸受部14、ピストン15とボアー12、ピストンピン16とコンロッド17、クランクシャフト7の偏心軸9とコンロッド17とは、相互に摺動部を形成する。
摺動部を構成する摺動部材の中で、鉄系材料同士の組み合わせにおいては、どちらか一方の摺動部表面に前記した如く多孔質結晶体からなる不溶解性のリン酸塩被膜が形成してある。
以上のような構成において、次に動作を説明する。
商用電源(図示せず)から供給される電力は電動要素5に供給され、電動要素5の回転子4を回転させる。回転子4はクランクシャフト7を回転させ、偏心軸9の偏心運動により連結手段のコンロッド17及びピストンピン16を介してピストン15を駆動する。ピストン15はボアー12内を往復運動し、サクションチューブ20を通して密閉容器1内に導かれた冷媒ガスをサクションマフラー21から吸入し、圧縮室13内で連続して圧縮する。
潤滑油2は、クランクシャフト7の回転に伴って給油ポンプ10から各摺動部に給油され、各摺動部を潤滑するとともに、ピストン15とボアー12の間においてはシールを司る。
ここで、クランクシャフト7の主軸部8と軸受部14においては、回転運動が行われており、冷媒圧縮機の停止中は回転速度が0m/sとなり、起動時は金属接触状態からの回転運動開始となって大きな摩擦抵抗力がかかることになるが、この冷媒圧縮機では上記クランクシャフト7の主軸部8にリン酸塩被膜を形成していて当該リン酸塩被膜が初期なじみ性を有するので、起動時の金属接触による異常摩耗を防止できる、というものである。
特開平7−238885号公報
しかしながら、近年、冷媒圧縮機の高効率化を図るために、より粘度の低い潤滑油2を使用したり、または、各摺動部間の摺動長がより短く設計されたりすることから、従来のリン酸塩被膜では、早期に摩耗もしくは摩滅して、なじみ効果の持続が困難となり、耐摩耗性が低下する可能性がある。
更に、冷媒圧縮機においては、クランクシャフト7が一回転する間にクランクシャフト7の主軸部8にかかる荷重は大きく変動するとともに、この負荷変動に伴って、クランクシャフト7と軸受部14との間で、潤滑油2に溶け込んだ冷媒ガスが気化して発泡することがあり、それにより油膜が切れて金属接触する頻度が増加する。
その結果、クランクシャフト7の主軸部8に形成したリン酸塩被膜が早期に摩耗して摩擦係数が上昇し、それに伴い摺動部の発熱も大きくなって、凝着等の異常摩耗が生じる懸念がある。また、ピストン15とボアー12の間においても同様の現象を起こすため、同様の課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、摺動部材の耐摩耗性を向上させることにより、信頼性が高く、高効率の冷媒圧縮機およびそれを用いた冷凍装置を提供することを目的としている。
本発明の冷媒圧縮機は、電動要素と、前記電動要素により駆動されて冷媒を圧縮する圧縮要素とを備え、前記圧縮要素を構成する少なくともひとつの摺動部材が鉄系材料であり、鉄系材料の摺動面に、微結晶からなる第一の部分と、柱状組織を含有する第二の部分と、層状組織を含有する第三の部分からなる酸化被膜を施した構成としてある。
これにより、摺動部材は自己耐摩耗性の向上と相手攻撃性の抑制を併せ持つとともに、基材と酸化被膜の密着性を向上できるので、潤滑油の粘度をより低く、かつ各摺動部間の摺動長さをより短く設計することができる。したがって、摺動ロスの低減が図れ、高い性能が実現でき、かつ長期信頼性を確保することができる。
本発明の冷媒圧縮機は、上記構成により、耐摩耗性の向上と相手攻撃性の抑制を併せて実現し、潤滑油の粘度をより低く、かつ各摺動部間の摺動長さをより短く設計できるので、摺動ロスの低減が図れ、高信頼性、高効率の冷媒圧縮機およびそれを用いた冷凍装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における冷媒圧縮機の断面図 同実施の形態における冷媒圧縮機の摺動部に形成した酸化被膜のTEM(透過型電子顕微鏡)観察を行った結果の一例を示すTEM(透過電子顕微鏡)像 同実施の形態における酸化被膜のSEM(走査型電子顕微鏡)観察を行った結果の一例を示すSEM(二次電子顕微鏡)像 同実施の形態における酸化被膜のSIM(走査イオン顕微鏡)観察を行った結果の一例を示すSIM(走査イオン顕微鏡)像 同実施の形態における酸化被膜のリング・オン・ディスク式摩耗試験後のディスクの摩耗量を示す説明図 同実施の形態における酸化被膜のリング・オン・ディスク式摩耗試験後のリングの摩耗量を示す説明図 同実施の形態を用いた酸化被膜の実機信頼性試験後の摺動部材におけるTEM(透過型電子顕微鏡)観察を行った結果の一例を示すTEM(透過電子顕微鏡)像 本発明の実施の形態2における冷凍装置の模式図 従来の冷媒圧縮機の断面図
第1の発明は、電動要素と、前記電動要素により駆動されて冷媒を圧縮する圧縮要素とを備え、前記圧縮要素を構成する少なくともひとつの摺動部材が鉄系材料であり、鉄系材料の摺動面に、微結晶からなる第一の部分と、柱状組織を含有する第二の部分と、層状組織を含有する第三の部分からなる酸化被膜を施した構成としてある。
これにより、摺動部材は自己耐摩耗性の向上と相手攻撃性の抑制を併せ持つとともに、基材と酸化被膜の密着性を向上できるので、潤滑油の粘度をより低く、かつ各摺動部間の摺動長さをより短く設計できる。したがって、摺動ロスの低減が図れ、高い性能が実現でき、かつ長期信頼性を確保することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記酸化被膜は、最表面から第一の部分、その下に第二の部分、更にその下方に第三の部分を備えた構成としてある。
これにより、効果的に自己耐摩耗性の向上と相手攻撃性の抑制を併せ持つことができ、長期信頼性を確保することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記第一の部分の結晶粒径を0.01から0.2μmとし、第一の部分の結晶粒径は、第二の部分のそれよりも小さくした構成としてある。
これにより、保油性の高い微結晶組織として、例え貧油条件下での摺動となっても油膜の形成を促すことができ、さらに耐摩耗性が向上する。
第4の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明において、前記第二の部分は、アスペクト比が1から20とする縦長の結晶組織を含有する構成としてある。
上記第二の部分を摺動方向に対し垂直な縦長結晶が密集形成した組織とすることで、機械的特性が向上し、酸化被膜の耐久性がさらに向上する。
第5の発明は、第1から第4のいずれか1つの発明において、第三の部分は、アスペクト比が0.01から1とする横長の結晶組織を含有する構成としてある。
上記第三の部分を摺動方向に対し平行な横長結晶が密集形成した組織とすることで、組織に滑り性を持たせることができ、耐剥離性、密着性が向上し、酸化被膜の耐久性が一段と向上する。
第6の発明は、第1から第5のいずれか1つの発明において、酸化被膜は、鉄、酸素、ケイ素から構成してある。
これにより、酸化被膜は、機械的強度、耐剥離性、密着性に優れ、その耐久性が向上する。
第7の発明は、第1から第6のいずれか1つの発明において、酸化被膜はその膜厚を1〜5μmとした構成としてある。
これにより、摺動部材の耐摩耗性が向上し、長期信頼性が向上するとともに、寸法精度も安定化して高い生産性を得る。
第8の発明は、第1から第7のいずれか1つの発明において、前記冷媒はR134a等のHFC系冷媒もしくはその混合冷媒とし、潤滑油をエステル油またはアルキルベンゼン油、ポリビニルエーテル、ポリアルキレングリコールのいずれかひとつ、またはこれらの混合油とした構成としてある。
これにより、低粘度の潤滑油を使用しても異常摩耗を防止し、かつ摺動ロスの低減が図れ、信頼性並びに効率が向上する。
第9の発明は、第1から第7のいずれか1つの発明において、前記冷媒はR600a、R290、R744等の自然冷媒もしくはその混合冷媒とし、潤滑油を鉱油、エステル油またはアルキルベンゼン油、ポリビニルエーテル、ポリアルキレングリコールのいずれかひとつ、またはこれらの混合油とした構成としてある。
これにより、低粘度の潤滑油を使用しても異常摩耗を防止し、かつ摺動ロスの低減が図れ、信頼性並びに効率が向上するとともに、温室効果の少ない冷媒を使用することで地球温暖化抑制を図ることができる。
第10の発明は、第1から第7のいずれか1つの発明において、前記冷媒はR1234yf等のHFO系冷媒もしくはその混合冷媒とし、潤滑油をエステル油またはアルキルベンゼン油、ポリビニルエーテル、ポリアルキレングリコールのいずれかひとつ、またはこれらの混合油とした構成としてある。
これにより、低粘度の潤滑油を使用しても異常摩耗を防止し、かつ摺動ロスの低減が図れ、信頼性並びに効率が向上するとともに、温室効果の少ない冷媒を使用することで地球温暖化抑制を図ることができる。
第11の発明は、第1から第10のいずれか1つの発明において、前記電動要素は複数の運転周波数でインバータ駆動する構成としてある。
これにより、各摺動部への給油量が少なくなる低速運転時においても、耐磨耗性に優れた酸化皮膜により、信頼性を向上させることができると共に、回転数が増加する高速運転時においても、高い信頼性を維持することができ、さらに冷媒圧縮機の信頼性を向上することができる。
第12の発明は、冷凍装置であり、この冷凍装置は、冷媒圧縮機、放熱器、減圧装置、吸熱器を配管によって環状に連結した冷媒回路を有し、前記冷媒圧縮機を第1から第11のいずれか一つの発明の冷媒圧縮機とした構成としてある。
これにより、体積効率が向上した冷媒圧縮機の搭載によって冷凍装置の消費電力を低減し、省エネルギー化を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態よってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による冷媒圧縮機の断面図、図2は同冷媒圧縮機の摺動部のEDS分析による元素マッピングを行った結果の一例を示す顕微鏡写真である。
図1において、密閉容器101内にはR134aからなる冷媒ガス102を充填するとともに、底部には潤滑油103としてエステル油を貯留し、固定子104、および回転子105からなる電動要素106と、これによって駆動される往復式の圧縮要素107を収容している。
そして、上記圧縮要素107は、クランクシャフト108、シリンダーブロック112、ピストン132等によって構成されており、以下その構成を説明する。
クランクシャフト108は、回転子105を圧入固定した主軸109と、主軸109に対し偏心して形成された偏心軸110とからなり、下端には潤滑油103に連通する給油ポンプ111を備えている。
上記クランクシャフト108は、図2のTEM(透過型電子顕微鏡)観察を行った結果の一例を示すTEM(透過電子顕微鏡)像の(a)全体像から明らかなように、基材154にケイ素(Si)を約2%含有してなるねずみ鋳鉄(FC鋳鉄)を使用し、表面に酸化被膜160が形成されている。
酸化被膜160は、最表面から、微結晶155からなる第一の部分151、その下に縦長の柱状組織156を含有する第二の部分152、更にその下方に横長の層状組織157を含有する第三の部分153、そして基材154というような構成を呈している。尚、本実施の形態における酸化被膜160の膜厚は約3μmである。
シリンダーブロック112は鋳鉄からなり、略円筒形のボアー113を形成するとともに、主軸109を軸支する軸受部114を備えている。
また、回転子105にはフランジ面120が形成され、軸受部114の上端面がスラスト面122になっている。フランジ面120と軸受部114のスラスト面122の間にはスラストワッシャ124が挿入されている。フランジ面120、スラスト面122及びスラストワッシャ124でスラスト軸受126を構成している。
ピストン132はある一定量のクリアランスを保ってボアー113に遊嵌され、鉄系の材料からなり、ボアー113と共に圧縮室134を形成する。また、ピストン132は、ピストンピン137を介して連結手段であるコンロッド138により偏心軸110と連結されている。ボアー113の端面はバルブプレート139で封止されている。
ヘッド140は、高圧室を形成し、バルブプレート139のボアー113の反対側に固定される。サクションチューブ(図示せず)は、密閉容器101に固定されるとともに冷凍サイクルの低圧側(図示せず)に接続され、冷媒ガス102を密閉容器101内に導く。サクションマフラー142は、バルブプレート139とヘッド140に挟持される。
以上のように構成された冷媒圧縮機171について、以下その動作を説明する。
商用電源(図示せず)から供給される電力は電動要素106に供給され、電動要素106の回転子105を回転させる。回転子105はクランクシャフト108を回転させ、偏心軸110の偏心運動が連結手段のコンロッド138からピストンピン137を介してピストン132を駆動する。ピストン132はボアー113内を往復運動し、サクションチューブ(図示せず)を通して密閉容器101内に導かれた冷媒ガス102をサクションマフラー142から吸入し、圧縮室134内で圧縮する。
潤滑油103はクランクシャフト108の回転に伴い、給油ポンプ111から各摺動部に給油され、摺動部を潤滑するとともに、ピストン132とボアー113の間においてはシールを司る。
ここで、近年の冷媒圧縮機171は高効率化を図るため、既述した如くより粘度の低い潤滑油を使用したり、または、各摺動部間の摺動長がより短く設計されたりすることから、摺動条件はより過酷な方向へ、即ち摺動部間の油膜がより薄くなる、あるいは形成され難い方向へと進んでいる。
加えて、冷媒圧縮機は、圧縮された冷媒ガス102のガス圧により、クランクシャフト108の主軸109とシリンダーブロック112の軸受部114、並びに主軸109に対し偏心して形成された偏心軸110とコンロッド138の間に負荷変動をともなう変動荷重が掛かる。この負荷変動に伴って、主軸109と軸受114との間などで潤滑油103に溶け込んだ冷媒ガス102が繰り返し気化し発泡が発生する。
これらのことから、クランクシャフト108の主軸部109と軸受部114との間などの摺動部において、油膜が切れて金属接触する頻度が増加する。
しかしながら、この冷媒圧縮機の摺動部、例えばこの実施の形態で一例として示すクランクシャフト108の摺動部には前記した構成の酸化被膜160が施してあるので、油膜切れ頻度が増加したとしてもこれに伴い発生する摩耗を長期間にわたって抑制することができる。
以下、この摩耗を抑制する酸化被膜160についてさらに詳述する。
酸化被膜160は、基材154をねずみ鋳鉄(FC鋳鉄)としたクランクシャフト摺動表面を研磨仕上げした後、酸化性ガスを用いた酸化処理により形成している。
その酸化被膜160は既述したようにその全体像を図2(a)に示しており、同図2(a)および同図2(a)の(A)部を拡大して示す図2(b)、同図2(b)の(B)部を拡大して示す図2(c)を用いて説明する。
図2(a)は、向かって上側が最表面、下側が基材154に相当する。以降、上下方向を縦方向、上下と垂直方向を横方向と称する。
図2(a)に示し既述したように、酸化被膜160は、最表面から、微結晶155からなる第一の部分151、その下に縦長の柱状組織156を含有する第二の部分152、更にその下方に横長の層状組織157を含有する第三の部分153からなり、第三の部分153の下方が基材154となっている。
尚、図2(a)において、第一の部分151の上方は観察試料を保護するための保護膜(カーボン蒸着膜)である。
図3(a)は、本実施の形態1における第一の部分151及び第二の部分152のSEM(走査型電子顕微鏡)観察を行った結果の一例を示すSEM(二次電子顕微鏡)像であり、図3(b)は図3(a)の(C)部を拡大して示すものである。尚、同各図において、第一の部分151の上方は観察試料の保護のための樹脂となっている。
図4は、本実施の形態1における酸化被膜160のSIM(走査イオン顕微鏡)観察を行った結果の一例を示すSIM(走査イオン顕微鏡)像である。尚、上記した如く第一の部分151の上方は観察試料の保護のため樹脂で包埋している。
上記図2及び図3から明らかなように、最表面に形成される第一の部分151は、粒径が100nm以下からなる微結晶155が敷き詰められたような組織で構成されていることがわかる。
また、第一の部分151の下方に位置する第二の部分152は、縦方向の径が500nmから1μm程度、横方向の径が100nmから150nm程度で、縦方向の径を横方向の径で除したアスペクト比が約3から10となるような縦方向に長い、いわゆる縦長の柱状組織156が同じ方向に無数に形成されていることがわかる。
また、図2及び図4から、第二の部分152の下方に位置する第三の部分153は、縦方向の径が数十nm以下、横方向の径が数百nm程度で、縦方向の径を横方向の径で除したアスペクト比が0.01から0.1となるような横方向に長い、いわゆる横長の層状組織157が形成されていることが分かる。
次に、上記各々三つの部分の各々の組織と耐摩耗性の関係について説明する。
ここでは、R134a冷媒とVG3(40℃での粘度グレードが3mm2/s)のエステル油との混合雰囲気下におけるリング・オン・ディスク式摩耗試験にて、基材154をねずみ鋳鉄(FC鋳鉄)としたディスクの最表面に施された実施例を含む4種類の表面処理膜の摩耗特性と、基材をねずみ鋳鉄として表面研磨のみが施行された相手側のリング摺動面への攻撃性を併せて評価した。
本発明の実施の形態1である酸化被膜160の実施例の評価比較対象として、リン酸塩被膜を施した従来例、及び層状組織157を含有する単層からなる酸化被膜の比較例1と、層状組織157を含有する部分の上方に柱状組織156を含有する部分のみを形成させた二層からなる酸化被膜の比較例2とを用いた。
図5は、リング・オン・ディスク式摩耗試験後のディスクの摩耗量を、図6は同リングの摩耗量を示す。
図5に示すように、本発明の実施例、比較例1、並びに比較例2のいずれの酸化被膜も、従来例に比べて摩耗量が少なく、自己耐摩耗性が優れていることがわかる。特に、本発明の実施例並びに比較例2の酸化被膜を施したディスクにおいて、その表面に摩耗が殆ど認められず、酸化被膜自体の自己耐摩耗性が優れていることがわかる。
一方、図6に示すように、相手材であるリングの摩耗量は、比較例2において、摩耗が増加し相手攻撃性が高いことがわかる。
以上の結果から、本発明を採用した実施例のみが、ディスク、リングともに殆ど摩耗が認められず耐摩耗性と相手攻撃性が良好な結果を示すことがわかる。
この結果について、以下、考察する。
すなわち、比較例1のような摺動方向に対し平行で単層からなる層状組織157を含有する部分では、摺動により組織に滑りが生じると推測される。その結果として、摩耗はある程度生じるが、相手攻撃性は低くなっていると考えられる。
一方、比較例2のような柱状組織156は無数の束状を呈しているため、機械的強度が高く、自己耐摩耗性は高いと推測される。しかしながら、摺動が開始されてしばらくの間、いわゆる初期摩耗域の間に、相手の摺動材(リングで表面は未処理のまま)表面を攻撃する傾向にあり、結果的にリングに摩耗が生じたと考えられる。また、試験後の柱状組織156と層状組織157の界面付近に剥離は確認されないことから、試験後の柱状組織156と層状組織157の界面間の密着強度、耐剥離性は高いと推測される。
これらのことから、各比較例に対し、本発明の実施例の酸化被膜160は、自己耐摩耗性が高いだけでなく、相手の摺動材(リング)の摩耗も殆ど認められず、耐摩耗性と相手攻撃性が良好な結果を示したのである。
その要因としては、第一の部分151の存在によるものと推測される。第一の部分151を形成する微結晶155の粒径は100nm以下であり、微結晶155間の僅かな空隙、表面の微小な凹凸面によって、摺動状態が厳しい状況でも摺動面に潤滑油を留める、いわゆる保油性が発揮され、その結果、摺動面に油膜が形成され易く、また、微結晶155は基材側に存在する柱状組織156と層状組織157が当該微結晶155に比べやわらかいこともあって基材側に圧縮されるような形となり、顕著に相手攻撃性を低下せしめ、摩耗を抑制したものと考えられる。
保油性が高い点については、別の要素実験において、実施例の酸化被膜160を表面に形成した鋳鉄丸棒の下方を潤滑油に浸漬させると、毛細管現象により潤滑油が顕著に上昇することからも裏付けられた。
尚、本実施の形態では、第一の部分151は、粒径が100nm以下からなる微結晶155が敷き詰められたような組織としたが、結晶粒径を0.01から0.2μmとしても同様の効果が得られた。
また、本実施の形態では、第一の部分151の下方に位置する第二の部分152は、最縦方向の径を横方向の径で除したアスペクト比が約3から10としたが、1から20としても同様の効果が得られた。
更に、本実施の形態では、第二の部分152の下方に位置する第三の部分153は、縦方向の径を横方向の径で除したアスペクト比が0.01から0.1としたが、0.01から1としても同様の効果が得られた。
次に、第三の部分153には基材154の組織であるセメンタイト158が確認されるが、第一の部分151及び第二の部分152には確認できない。このことから、第三の部分153は、基材154に酸素が拡散されて形成され、第一の部分151と第二の部分152は酸化物が成長して形成されたと推測する。
以上の結果から、摺動部を構成する少なくともひとつの摺動部材が鉄系材料であり、その鉄系材料の摺動面に、微結晶155からなる第一の部分151と、柱状組織156を含有する第二の部分152と、層状組織157を含有する第三の部分153からなる酸化被膜160を施すことによって、自己耐摩耗性が高く、かつ相手攻撃性も低いものとすることができることが分かった。
次に、実際に、表面に三層からなる酸化被膜160が形成されたクランクシャフト108を搭載した冷媒圧縮機171を用いて、実機信頼性試験を行った。尚、比較対象として、従来例の被膜を施したクランクシャフトを搭載した冷媒圧縮機も併せて試験を行った。
本試験では、R134a冷媒とVG3(40℃での粘度グレードが3mm2/s)のエステル油を用いた。クランクシャフト108の主軸109の摩耗を加速させるべく、高温環境で、かつ短時間で運転と停止を繰り返す高温高負荷断続運転モードの試験とした。
実機信頼性試験後に、冷媒圧縮機を解体し、クランクシャフト108を取り出して摺動部を観察した結果からは、従来例では摩耗が発生しており被膜の損耗が確認されたが、実施例の酸化被膜160の損傷は極めて軽微であった。その後、クランクシャフト108の摺動部の断面観察を行った。
図7に、実機信頼性試験後のクランクシャフトにおけるTEM(透過型電子顕微鏡)観察を行った結果を示す。尚、第一の部分151の上方は観察試料を保護するための保護膜である。
この図から、過酷な実機信頼性試験にも拘らず、微結晶155から構成される第一の部分151が残存していることが分かる。即ち、第一の部分151で定常摩耗域(いわゆる摺動面がなじみ、摩耗の進行速度が非常に遅い領域)になっており、冷媒環境下においても、耐摩耗性が非常に良好であることが分かった。
以上の結果から、本実施の形態によれば、電動要素と、電動要素により駆動され冷媒を圧縮する圧縮要素とを備え、前記圧縮要素を構成する少なくともひとつの摺動部材が鉄系材料であり、鉄系材料の摺動面に、微結晶からなる第一の部分と、柱状組織を含有する第二の部分と、層状組織を含有する第三の部分からなる酸化被膜を施していることにより、耐摩耗性の向上と相手攻撃性の抑制を併せて実現し、従来例の被膜では困難であった高効率設計、即ち潤滑油の粘度をより低く、かつ各摺動部間の摺動長さをより短く設計できるので、摺動ロスの低減が図れ、高信頼性、高効率の冷媒圧縮機を提供することができる。
尚、本実施の形態の酸化被膜160では膜厚を約3μmとしたが、膜厚は1〜5μmの範囲であれば同様の効果が得られる。一方で、膜厚1μm未満の場合では長期にわたって耐力を維持することは難しく、逆に5μmよりも厚くなった場合では表面の面粗度が過大となり、冷媒圧縮機の摺動部品の精度管理が難しくなる可能性がある。
また本実施の形態の基材154には、ケイ素を約2%含有してなるねずみ鋳鉄(FC鋳鉄)を用いたが、一般的に、鋳鉄には通常1〜3%程度のケイ素を含有しており、例えば球状黒鉛鋳鉄(FCD鋳鉄)等を用いても同じ効果が得られ、更に、素材として、ケイ素を0.5〜10%程度添加した鋼材や焼結材などを用いても、同様な効果が得られる。
また、他のHFC系冷媒、あるいHFC系の混合冷媒としても、潤滑油をエステル油以外のアルキルベンゼン油、ポリビニルエーテル、ポリアルキレングリコール、またはこれらの混合油としても同様の冷媒圧縮機の高効率化と高信頼性化が得られる。
また、冷媒をR600a、R290、R744等の自然冷媒もしくはその混合冷媒とし、潤滑油を鉱油、エステル油またはアルキルベンゼン油、ポリビニルエーテル、ポリアルキレングリコールのいずれかひとつ、またはこれらの混合油としても、あるいは、冷媒をR1234yf等のHFO系冷媒もしくはその混合冷媒とし、前記潤滑油をエステル油またはアルキルベンゼン油、ポリビニルエーテル、ポリアルキレングリコールのいずれかひとつ、またはこれらの混合油としても同様の効果が得られる。
以上、本実施の形態において往復動式の冷媒圧縮機を例示して説明したが、回転式やスクロール式、振動式等、摺動部や吐出弁を有する他の圧縮機においても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施の形態では、商用電源によって駆動される冷媒圧縮機171について説明したが、複数の運転周波数でインバータ駆動される冷媒圧縮機においても、本実施の形態のような耐摩耗性の向上と相手攻撃性の抑制を併せ持つ酸化被膜160を鉄系材料の摺動面に形成させることによって、各摺動部への給油量が少なくなる低速運転時や回転数が増加する高速運転時においても、信頼性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態1における冷媒圧縮機を用いた冷凍装置を示す。ここでは、冷凍装置の基本構成の概略についてのみ説明する。
図8において、冷凍装置は、一面が開口した断熱性の箱体とその開口を開閉する扉体構成の本体275と、本体275の内部を、物品の貯蔵空間276と機械室277に区画する区画壁278と、貯蔵空間276内を冷却する冷媒回路270を具備している。
冷媒回路270は、冷媒圧縮機171と、放熱器272と、減圧装置273と、吸熱器274とを環状に配管接続した構成となっている。そして、上記冷媒圧縮機171は本発明の実施の形態1で説明した冷媒圧縮機としてある。
また、吸熱器274は、送風機(図示せず)を具備した貯蔵空間276内に配置されている。吸熱器274の冷却熱は、矢印で示すように、送風機によって貯蔵空間276内を循環するように撹拌され、貯蔵空間276内は冷却される。
以上の構成からなる冷凍装置は、本発明の実施の形態1における冷媒圧縮機171を搭載することにより、冷媒圧縮機171を構成する鉄系材料の摺動面に、微結晶からなる第一の部分と、柱状組織を含有する第二の部分と、層状組織を含有する第三の部分からなる酸化被膜が施されていることにより、耐摩耗性の向上と相手攻撃性の抑制を併せて実現し、従来例の被膜では困難であった高効率設計、即ち潤滑油の粘度をより低く、かつ各摺動部間の摺動長さをより短く設計できるので、摺動ロスの低減が図れ、冷凍装置の消費電力を低減し、省エネルギー化を実現することができる。
以上のように、本発明は、低粘度潤滑油を用いながら信頼性が高い冷媒圧縮機及びそれを用いた冷凍装置を提供することが可能となり、冷凍サイクルを用いた各種機器に幅広く適用できる。
101 密閉容器
103 潤滑油
106 電動要素
107 圧縮要素
151 第一の部分
152 第二の部分
153 第三の部分
155 微結晶
156 柱状組織
157 層状組織
160 酸化被膜
171 冷媒圧縮機
270 冷媒回路
272 放熱器
273 減圧装置
274 吸熱器

Claims (11)

  1. 電動要素と、前記電動要素により駆動され冷媒を圧縮する圧縮要素とを備え、前記圧縮要素を構成する少なくともひとつの摺動部材が鉄系材料であり、
    前記鉄系材料の摺動面に、微結晶からなる第一の部分と、柱状組織を含有する第二の部分と、層状組織を含有する第三の部分からなる酸化被膜を施しており、
    前記酸化被膜は、最表面から第一の部分、その下に第二の部分、更にその下方に第三の部分から構成されている、冷媒圧縮機。
  2. 第一の部分の結晶粒径を0.01から0.2μmとし、前記第一の部分の結晶粒径は、第二の部分のそれよりも小さい請求項に記載の冷媒圧縮機。
  3. 第二の部分は、アスペクト比が1から20とする縦長の結晶組織を含有する請求項1または2に記載の冷媒圧縮機。
  4. 第三の部分は、アスペクト比が0.01から1とする横長の結晶組織を含有する請求項2または3に記載の冷媒圧縮機。
  5. 酸化被膜は、鉄、酸素、ケイ素から構成された請求項1からのいずれか一項に記載の冷媒圧縮機。
  6. 酸化被膜はその膜厚を1〜5μmとした請求項1からのいずれか一項に記載の冷媒圧縮機。
  7. 圧縮要素で圧縮する冷媒をR134a等のHFC系冷媒もしくはその混合冷媒とし、潤滑油をエステル油またはアルキルベンゼン油、ポリビニルエーテル、ポリアルキレングリコールのいずれかひとつ、またはこれらの混合油とした請求項1からのいずれか一項に記載の冷媒圧縮機。
  8. 圧縮要素で圧縮する冷媒をR600a、R290、R744等の自然冷媒もしくはその混合冷媒とし、潤滑油を鉱油、エステル油またはアルキルベンゼン油、ポリビニルエーテル、ポリアルキレングリコールのいずれかひとつ、またはこれらの混合油とした請求項1からのいずれか一項に記載の冷媒圧縮機。
  9. 圧縮要素で圧縮する冷媒をR1234yf等のHFO系冷媒もしくはその混合冷媒とし、潤滑油をエステル油またはアルキルベンゼン油、ポリビニルエーテル、ポリアルキレングリコールのいずれかひとつ、またはこれらの混合油とした請求項1からのいずれか一項に記載の冷媒圧縮機。
  10. 電動要素は複数の運転周波数でインバータ駆動する構成とした請求項1からのいずれか一項に記載の冷媒圧縮機。
  11. 冷媒圧縮機、放熱器、減圧装置、吸熱器を配管によって環状に連結した冷媒回路を有し、前記冷媒圧縮機を請求項1から10のいずれか一項に記載の冷媒圧縮機とした冷凍装置。
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