JPH1161376A - 黒色ステンレス鋼板及びその製造方法 - Google Patents

黒色ステンレス鋼板及びその製造方法

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JPH1161376A
JPH1161376A JP21665297A JP21665297A JPH1161376A JP H1161376 A JPH1161376 A JP H1161376A JP 21665297 A JP21665297 A JP 21665297A JP 21665297 A JP21665297 A JP 21665297A JP H1161376 A JPH1161376 A JP H1161376A
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stainless steel
steel sheet
oxide film
black
oxide
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JP21665297A
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Morihiro Hasegawa
守弘 長谷川
Toshiro Nagoshi
敏郎 名越
Takeshi Utsunomiya
武志 宇都宮
Kazu Shiroyama
和 白山
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステンレス鋼板製造ラインの焼鈍工程を利用
できる酸化処理により、黒色の色調を付与したステンレ
ス鋼を得る。 【構成】 この黒色ステンレス鋼板は、Mn:0.04
〜0.50%,Ti:0.05〜2.00%及びAl:
0.04〜1.00%を含むステンレス鋼板を素材と
し、少なくとも表層及び内層の二層構造をもつ厚み70
00Å以上の酸化皮膜が素材表面に形成されている。表
層は素材のマトリックス濃度レベルに比較して5倍以上
のMn及びTiを酸化物として含み、内層はマトリック
ス濃度レベルに比較して7倍以上のTi及び6倍以上の
Alを酸化物として含む。露点が+20℃以上の酸化性
雰囲気中で最高到達温度を1000℃以上とし、975
℃以上の温度から最高到達温度までの温度域で25秒以
上加熱する酸化処理をステンレス鋼板に施すことにより
製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根材,外装材,内装
材等の建材や家電製品のケーシング,排ガス部材等とし
て好適な黒色ステンレス鋼板及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼板は、耐食性,加工性,意
匠性等に優れていることから、内装材,外装材,浴槽エ
プロン,厨房機器等の部材として広範な用途で使用され
ている。ステンレス鋼板の使用形態としては、無垢のま
までの使用,着色処理やめっき等の表面処理を施しての
使用等がある。無垢のままでステンレス鋼板を使用する
場合には、基本的にステンレス鋼無垢材がもつ光沢のあ
る銀白色の地肌が活かされるように、2B,ヘアライン
仕上げ,ダル仕上げ,エンボス仕上げ等が採用されてい
る。しかし、意匠に対する好みが多様化している最近で
は、各種処理によって着色されたステンレス鋼に対する
ニーズが高くなってきている。なかでも、黒色系の色調
をつけたステンレス鋼は、内装材,外装材等の建材用途
を始め、家電製品用部材や自動車等の排ガス部材等で、
意匠性の高い材料として好まれている。
【0003】ステンレス鋼の着色処理には、化学発色処
理法,酸化処理法,塗装処理法等がある。化学発色処理
や塗装処理は、一旦原板を製造した後で表面処理を施す
ため、コスト高にならざるを得ない。化学発色処理で
は、高濃度のクロム酸,硫酸等の薬品を使用することか
ら、廃液処理にかかる負担が大きくなる。これに対し、
酸化処理法は、加熱によってステンレス鋼板の表面に酸
化皮膜を生成させることによりステンレス鋼板を着色す
る方法である。そのため、工程数を増やす必要なく、ま
た化学発色処理のように廃液の発生や廃液処理の負担が
なく、通常の製造工程の一つである焼鈍工程を利用して
ステンレス鋼板を着色できる。したがって、酸化処理法
は、製造コスト及び環境保全の面から優れた着色処理法
であるといえる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】酸化処理でステンレス
鋼板を黒色化するためには、一般に長時間加熱により厚
い酸化皮膜を形成することが要求される。酸化皮膜が薄
いと、光の干渉によって赤やゴールドが混じった濁りの
ある黒色になり易い。しかも、長時間加熱は、エネルギ
ーを多量に消費することは勿論、場合によってはステン
レス鋼素地の再結晶を過剰に促進させ、結晶粒を粗大化
させる原因となる。その結果、ステンレス鋼の機械的強
度や加工性が低下する虞れもある。本発明は、このよう
な問題を解消すべく案出されたものであり、酸化皮膜に
酸化物として含まれる金属元素を調整することにより、
黒色性の良好な酸化皮膜をもつステンレス鋼板を短時間
加熱で得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の黒色ステンレス
鋼板は、その目的を達成するため、Mn:0.04〜
0.50質量%,Ti:0.05〜2.00質量%及び
Al:0.04〜1.00質量%を含むステンレス鋼板
を素材とし、少なくとも表層及び内層の二層構造をもつ
厚み7000Å以上の酸化皮膜が素材表面に形成されて
おり、前記表層は素材のマトリックス濃度レベルに比較
して5倍以上のMn及びTiを酸化物として含み、前記
内層はマトリックス濃度レベルに比較して7倍以上のT
i及び6倍以上のAlを酸化物として含むことを特徴と
する。この黒色ステンレス鋼板は、露点が+20℃以上
の酸化性雰囲気中で最高到達温度を1000℃以上と
し、975℃以上の温度から最高到達温度までの温度域
で25秒以上加熱する酸化処理をステンレス鋼板に施す
ことを特徴とする。
【0006】
【実施の形態】ステンレス鋼を高温で酸化すると、クロ
ムの酸化物を主とする酸化皮膜が形成され着色される。
酸化処理で付与される色調は、酸化皮膜の厚み及び構造
に大きく影響される。酸化皮膜の構造と酸化処理後の色
調との関係を調査・研究した結果、酸化物として含まれ
る金属元素の濃化度が特定された少なくとも二層構造の
酸化皮膜が形成されるとき、黒色系の色調がステンレス
鋼に付与されることを解明した。二層構造の酸化皮膜と
黒色系の色調付与との関係は、次のように推察される。
すなわち、物質が黒色となってみえるときは一般的に物
質から反射する光が非常に少ない場合である。本発明に
従った二層構造の酸化皮膜は、単相構造の酸化皮膜に比
較して入射した光が酸化皮膜中を透過し、酸化皮膜/素
地の界面で反射された後、再び酸化皮膜中を透過して皮
膜外に放出される前に層界面で繰返し反射される割合が
多くなる。その結果、放出される光が少なくなり、黒色
の色調になる。また、皮膜を構成する酸化物の種類が多
いため、物質固有の吸収し易い波長域も広がる。具体的
には、Crの酸化物のみの場合に比較してMn,Ti,
Al等の酸化物が存在するため、吸収可能な波長域が広
がることも黒色の色調が付与される原因の一つである。
【0007】なかでも、マトリックス濃度レベルに比較
して5倍以上のMn,5倍以上のTiを酸化物として含
む表層及び7倍以上のTi,6倍以上のAlを酸化物と
して含む内層の二層構造をもつ厚み7000Å以上の酸
化皮膜が素材表面に形成されるとき、JIS Z872
2に準拠したD−0法による色調測定で明度指数L*
55以下,クロマネティクス指数a* ,b* がそれぞれ
−7≦a* ≦7,−7≦b* ≦7の範囲にある黒色系の
色調となることが判った。以下の説明では、これらの値
を黒色の目標色調とする。このような黒色系の色調を酸
化処理で得るためには、Mn:0.04〜0.50質量
%,Ti:0.05〜2.00質量%及びAl:0.0
4〜1.00質量%を含むステンレス鋼板を素材として
使用することが必要である。
【0008】酸化皮膜に酸化物として含まれるMnは、
酸化処理で生成する酸化皮膜の最も表層側に濃化する。
本発明者等の調査・研究によると、最表層部におけるマ
ンガン酸化物の濃化が大きいほど黒色化が促進されてい
ることが判った。黒色の目標色調を付与するためには、
マトリックスに0.04質量%以上のMnが含まれ、こ
のマトリックス濃度の5倍以上にMnが酸化皮膜の表層
に濃化されていることが必要とされる。しかし、ステン
レス鋼に多量のMnが含まれると、鋼中のSと結合し、
孔食や発銹の起点となる非金属介在物を形成し、母材の
耐食性を低下させる。そのため、本発明では、Mnの有
害な影響がでないように、Mn含有量の上限を0.50
質量%に設定した。
【0009】Tiの酸化物は、酸化皮膜の表層及び内層
の両方に濃化する。黒色性に及ぼすチタン酸化物の作用
・効果を確保するためには、マトリックスのTi含有量
を0.05質量%以上とし、表層でマトリックス濃度の
5倍以上,内層でマトリックス濃度の7倍以上に酸化物
としてのTiを濃化させることが必要である。しかし、
ステンレス鋼に多量のTiが含まれると、ステンレス鋼
表面に疵が発生し易くなり、また鋳造スラブの靭性低下
等によって製造性が悪くなる。そこで、本発明において
は、Tiの有害な影響がでないように、Ti含有量の上
限を2.00質量%に設定した。
【0010】Alの酸化物は、酸化皮膜の内層に濃化す
る。黒色化の効果を発揮させるためには、マトリックス
のAl含有量を0.04質量%以上とし、マトリックス
濃度の6倍以上にAlが酸化皮膜の内層に濃化されてい
ることが必要とされる。しかし、ステンレス鋼に多量の
Alが含まれると、Tiと同様に表面疵が発生し易くな
る。そこで、本発明においては、Al含有量の上限を
0.50質量%に設定した。本発明が対象とするステン
レス鋼は、Mn,Ti,Alを含むことを必須とする
が、これら元素以外に黒色性を損なうことなく耐食性や
加工性の向上に有効な合金成分を含むこともできる。
【0011】このように内層及び表層の金属酸化物濃度
が規制された酸化皮膜を7000Å以上の厚みでステン
レス鋼表面に形成するとき、多層構造に起因する黒色系
の色調が発現する。酸化皮膜の厚みが7000Åに満た
ないと、酸化皮膜の表面で反射した光と酸化皮膜/素地
の界面で反射した光が干渉し、ゴールド,赤紫等の色調
が発現する。また、黒色系の色調が付与される場合にあ
っても、色ムラが生じ易くなる。酸化皮膜の黒色化は、
酸化処理条件に大きく影響される。酸化処理に使用され
る雰囲気としては、黒色化を促進させる上で露点が高い
ほど好ましい。すなわち、雰囲気の水蒸気濃度が高いほ
ど添加元素の酸化が進行する。本発明者等の調査・研究
によれば、雰囲気の露点が+20℃以上となるように水
蒸気を含むとき、黒色の目標色調が短時間に得られるこ
とが判った。雰囲気に含まれる酸素濃度は、水蒸気濃度
に比較すると黒色化に及ぼす影響が小さく、露点が+2
0℃以上の雰囲気では2%以上の酸素が存在すればよ
い。
【0012】また、黒色化に及ぼす加熱条件の影響を調
査したところ、975℃以上の温度域で黒色化が大きく
促進されることが判った。しかし、酸化処理時の最高到
達温度が1000℃に達しないと、必要とする黒色の色
調を得るために長時間の加熱が必要となる。最高到達温
度が高いほど短時間で黒色の色調を得ることができる
が、過度に高い最高到達温度では結晶粒が粗大化し、ス
テンレス鋼の加工性が劣化する傾向がみられる。したが
って、最高到達温度は1150℃以下にすることが好ま
しい。
【0013】このように露点が+20℃以上に調整され
た雰囲気で975℃〜最高到達温度の温度域で25秒以
上の加熱処理をステンレス鋼板に施すことにより、酸化
物としてMn,Tiが濃化された表層及びTi,Alが
濃化された内層の二層構造をもつ厚み7000Å以上の
酸化皮膜がステンレス鋼板の表面に形成される。なお、
加熱時間は、生産能率を考慮して180秒以内とするこ
とが好ましい。生成した酸化皮膜は、明度指数L* 55
以下,クロマネティクス指数a* ,b* がそれぞれ−7
≦a* ≦7,−7≦b* ≦7の範囲にある黒色系の色調
を呈する。この酸化処理は、通常のステンレス鋼板製造
ラインに組み込まれている焼鈍工程で実施することがで
きるため、工程数を増やすことなく、黒色ステンレス鋼
板が製造される。得られた黒色ステンレス鋼板は、意匠
性に優れた表面の色調を活用して内装材,外装材,屋根
材等の建築用材料や、家電製品,事務機器等のケーシン
グや部品等として使用される。また、マフラー等の自動
車用排ガス部材用途では、溶接管の素材としても使用さ
れる。なお、本発明で黒色化されるステンレス鋼板の原
板としては、圧延材や酸洗材以外に研磨,ダル目柄圧延
等によって意匠性を付与した材料も使用できる。
【0014】
【実施例】
実施例1:ステンレス鋼成分が黒色化に及ぼす影響の調
査 表1に示すようにMn,Ti,Alの含有量をそれぞれ
変化させたステンレス鋼を溶製し、熱延,冷延工程を経
て板厚0.5mmの冷延板を製造した。得られた各冷延
板から試験片を切り出し、5%O2 ,95%N2 の組成
をもち露点が+40℃の混合ガス雰囲気中で最高到達温
度を1000℃として、975℃から1000℃までの
加熱時間を150秒に設定して試験片を加熱酸化した。
【0015】
【0016】酸化処理で黒色化された各試験片の色調を
JIS Z8722のD−0法で測定した。測定結果を
示す表2にみられるように、本発明で規定した範囲でM
n,Ti及びAlを含むステンレス鋼では、何れもL*
≦55,−7≦a* ≦7,−7≦b* ≦7であり、目標
とする黒色表面が得られた。これに対し、Mn,Ti及
びAlの含有量が本発明で規定した範囲を外れるステン
レス鋼では、明度が高く、且つ青味,黄味,赤味等の混
じった色調であり、黒色化が不良であった。
【0017】また、酸化処理された鋼種Kの試験片につ
いて、表面に形成された酸化皮膜をグロー放電発光分析
法で分析したところ、図1に示すように、各合金元素が
厚み方向に濃度分布していた。図1の分析結果から、ス
テンレス鋼表面に形成された酸化皮膜Lは、図2に示す
ようにクロム酸化物を主とする層L1 の上下に、Mn,
Tiの酸化物を主とする表層L2 及びTi,Alの酸化
物を主とする内層L3が形成された複層構造をもつこと
が判る。また、スパッタリング時間から換算した酸化皮
膜の厚みは、7000Å以上となっていた。比較のた
め、鋼種Aを同様に酸化処理して、表面に形成された酸
化皮膜を分析した。この場合には、図3に示すようにC
rの濃化が検出されただけであった。したがって、酸化
皮膜は、図4に示すようにクロム酸化物を主とする単相
構造になっているものと推察される。
【0018】
【0019】実施例2:酸化処理条件が酸化皮膜の特性
及び黒色化に及ぼす影響の調査 表1に掲げた鋼種Kの板厚0.5mmの冷延板を用い
て、酸化皮膜の特性及び黒色化に及ぼす酸化処理条件の
影響を調査した。酸化皮膜の特性及び膜厚は、グロー放
電分光分析法で測定した。表3の測定結果にみられるよ
うに、露点が+20℃以上の雰囲気で最高到達温度を1
000℃以上に設定し、975℃以上の温度から最高到
達温度までの温度域での加熱時間を25秒以上に設定し
た加熱処理を施した試験番号4〜9では、何れも厚み7
000Å以上の酸化皮膜が形成されていた。生成した酸
化皮膜は、素材基準でMnが5倍以上,Tiが5倍以上
に酸化物として濃化された表層と、Tiが7倍以上,A
lが6倍以上に酸化物として濃化された内層をもち、目
標とする黒色の色調を呈していた。これに対し、最高到
達温度が975℃と低い試験番号1,雰囲気の露点が±
0℃と低い試験番号2,加熱時間が20秒と短い試験番
号3では、生成した酸化皮膜が薄く、赤みがかった黒色
系の表面であった。
【0020】
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は、M
n,Tiの濃化度が規制された表層とTi,Alの濃化
度が規制された内層の少なくとも二層構造をもつ酸化皮
膜をステンレス鋼板の表面に形成させており、この酸化
皮膜によって良好な黒色性がステンレス鋼板に付与され
る。また、酸化処理によって黒色性が付与されるため、
従来の化学発色や塗装に比較して工程数を増加させるこ
となく、高生産性で黒色ステンレス鋼板が製造される。
このようにして得られた黒色ステンレス鋼板は、意匠性
に優れた黒色表面を活用して、屋根材,外装材,内装材
等の建築用材料を始めとして家電製品のケーシング,部
品や排ガス部材等の広範な用途で使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 鋼種Kのステンレス鋼板の表面に生成した酸
化皮膜をグロー放電発光分析した結果を示すグラフ
【図2】 同酸化皮膜の構造を示す模式図
【図3】 鋼種Aのステンレス鋼板表面に生成した酸化
皮膜をグロー放電発光分析した結果を示すグラフ
【図4】 同酸化皮膜の構造を示す模式図
【符号の説明】
L:酸化皮膜 L1 :Cr酸化物を主とする層 L2 :Mn,Tiの酸化物を主とする表層 L3 :Ti,Alの酸化物を主とする内層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白山 和 山口県新南陽市野村南町4976番地 日新製 鋼株式会社技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mn:0.04〜0.50質量%,T
    i:0.05〜2.00質量%及びAl:0.04〜
    1.00質量%を含むステンレス鋼板を素材とし、少な
    くとも表層及び内層の二層構造をもつ厚み7000Å以
    上の酸化皮膜が素材表面に形成されており、前記表層は
    素材のマトリックス濃度レベルに比較して5倍以上のM
    n及びTiを酸化物として含み、前記内層はマトリック
    ス濃度レベルに比較して7倍以上のTi及び6倍以上の
    Alを酸化物として含むことを特徴とする黒色ステンレ
    ス鋼板。
  2. 【請求項2】 Mn:0.04〜0.50質量%,T
    i:0.05〜2.00質量%及びAl:0.04〜
    1.00質量%を含むステンレス鋼板に、露点が+20
    ℃以上の酸化性雰囲気中で最高到達温度を1000℃以
    上とし、975℃以上の温度から最高到達温度までの温
    度域で25秒以上加熱する酸化処理を施すことを特徴と
    する黒色ステンレス鋼板の製造方法。
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