JP6040527B2 - タッチパネルセンサおよびフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ - Google Patents
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両面タイプタッチパネルセンサは、部材数が少なくタッチパネルの薄膜化や、ロールトゥロールプロセスによる製造が可能となることによる生産性向上等を図ることができる。また、2枚の基板を貼り合わせる必要がないため、2つの透明電極間の位置ずれ等の不具合を回避することができる。
以下、本発明のタッチパネルセンサについて説明する。
本発明のタッチパネルセンサは、透明フィルム基材と、上記透明フィルム基材の一方の表面上に形成された表側電極および上記表側電極に接続された表側配線と、上記透明フィルム基材の上記表側電極側の表面上に形成され、上記表側配線に接続された表側外部接続端子と、上記透明フィルム基材の他方の表面上に形成された裏側電極および上記裏側電極に接続された裏側配線と、上記透明フィルム基材の上記裏側電極側の表面上に形成され、上記裏側配線と接続され、かつモジュールの駆動回路基板と接続するための裏側コネクター接続部とを有し、上記透明フィルム基材が、上記表側外部接続端子の外端よりも外側に突出した突出部を有し、上記突出部の上記裏側電極側の表面上に上記裏側配線および上記裏側コネクター接続部が形成され、上記突出部の端部に上記裏側コネクター接続部が形成されていることを特徴とする。
また、表側電極2aおよび裏側電極2bは、タッチパネル使用者が視認可能なアクティブエリア12内に形成されており、表側配線3a、裏側配線3b、および表側外部接続端子4aは、アクティブエリア12の外側の非アクティブエリア内に形成されている。また、この例においては、表側電極2aおよび裏側電極2bは電極材料層2Xから構成され、表側配線3a、裏側配線3b、表側外部接続端子4a、および裏側コネクター接続部15bを構成するコネクター接続端子5bは、表側電極2aおよび裏側電極2bを構成する電極材料層2Xと同一の電極材料層2X上に金属材料層3Xが積層してなるものである。
さらに、透明フィルム基材1の両側にFPC20が配置されることから、FPC付タッチパネルセンサ全体の厚みが増し、加工性が低下する場合があるという問題がある。
なお、図23は、従来のFPC付タッチパネルセンサの一例を示す平面図であり、図24(a)は従来のFPC付タッチパネルセンサについて説明するための図であり、図24(b)は、表側外部接続端子と接続されたFPCを表側電極側に折り曲げた場合について説明するための図であり、図24(c)は、裏側外部接続端子と接続されたFPCを表側電極側に折り曲げた場合について説明するための図である。なお、図24においては、説明のため、FPC用保護層については省略して示している。図23および図24の符号については、後述する図3および図4と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
また、裏側コネクター接続部15bと裏側電極2bとを接続させる裏側配線3bが突出部の裏側電極2b側の表面上に形成されていることにより、折り曲げた場合に裏側配線3bの曲率を小さくすることができ、折り曲げにより裏側電極3b等にかかる負担を軽減することができる。
また、透明フィルム基材1の裏側電極2b側にFPCを配置しなくてもよいことから、モジュールに組み込まれるFPC付タッチパネルセンサの厚みを薄くすることが可能となり、加工性を向上させることができる。
なお、図3は、本発明のFPC付タッチパネルセンサの一例を示す概略平面図であり、図4(a)は本発明のFPC付タッチパネルセンサについて説明するための図であり、図4(b)は、表側外部接続端子と接続されたFPCを表側電極側に折り曲げた場合について説明するための図であり、図4(c)は、突出部を表側電極側に折り曲げた場合について説明するための図である。なお、図3、図4については、後述する「B.FPC付タッチパネルセンサ」の項で説明するため、ここでの説明は省略する。
本発明における透明フィルム基材は、上述した突出部を有するものである。また、以下の説明において、透明フィルム基材における突出部以外の部分を本体部と称して説明する場合がある。
(1)突出部
本発明における突出部は、表側外部接続端子の外端よりも外側に突出した形状を有する。また、外部接続端子の内端とは、表側外部接続端子のうち上記本体部の外周端からの略垂直方向の距離が最も近い箇所をいうものであり、例えば、図5において、sで示される位置を指す。なお、図5は、本発明における突出部を説明するための図であり、説明していない符号については図1等と同様とすることができる。
なお、突出部の長さとは、上記本体部の外周端からの突出部の端部までの略垂直方向の最大長さとする。
次に、本体部について説明する。上記本体部の形状としては、その表面上に、表側電極および表側配線と、表側外部接続端子と、裏側電極および裏側配線を形成することが可能な形状であれば特に限定されず、各電極のパターン、各配線のパターン、タッチパネルセンサの用途等に応じて適宜選択することができる。また、本体部において表側電極および裏側電極が形成されている領域はアクティブエリアとして用いられ、表側配線および裏側配線が形成されている領域は非アクティブエリアとして用いられる。
また、本発明のタッチパネルセンサは、通常、透明フィルム基材の一方の表面上に形成された表側外部接続端子とFPCの接続端子とを熱圧着により接続させる。この際、突出部付近の透明フィルム基材が熱により変形し、たわみを生じ、その結果、突出部の端部に形成された裏側コネクター接続部と駆動回路基板とを接続させることが困難となる場合や、タッチパネルセンサにカバーや表示装置を接着する際に気泡や異物が混入し易くなるという問題が懸念される。一方、上記切断部が上述した位置に形成されている場合は、表側外部接続端子およびFPCの接続端子を熱圧着により接続する際に、表側外部接続端子周辺の透明フィルム基材が熱膨張または熱収縮により変形した場合であっても、その変形が突出部周辺の透明フィルム基材に伝搬することを抑制し、突出部周辺のフィルム基材の変形を抑制することができる。
また、熱圧着により生じた表側外部接続端子周辺の熱が、突出部周辺の透明フィルム基材に伝搬することを抑制でき、突出部周辺の透明フィルム基材が熱変形することを抑制することができる。
また、切断部隣接表側外部接続端子4cの内端から透明フィルム基材の本体部の外周端までの距離は、具体的には、図9および図10においてa1で示される距離をいうものであり、切断部6の終端から上記本体部の外周端までの距離は、図9および図10中のbで示される距離をいうものである。また、切断部隣接表側外部接続端子の内端は切断部隣接表側外部接続端子の主要部分の終端をいうものであり、例えば、表側配線との接続部において幅が変化する形状の場合には、既に説明した図10に示すように、切断部隣接表側外部接続端子4cの幅が一定の部位までを指すものである。また、切断部隣接表側外部接続端子の幅が表側配線と同一幅の場合には、露出の有無や接続されるFPCの接続端子の幅や長さから判断することができる。
なお、図9〜図10中の符合については、図1等と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明においては、なかでも、切欠き部とすることが好ましい。上記切断部が切欠き部であることにより、より安定的に突出部周辺の熱変形や熱の伝搬を効果的に抑制できるからである。
なお、上記切断部が切欠き部である場合の切欠き幅としては、透明フィルム基材の一方の表面上に形成された表側外部接続端子をFPCと熱圧着により接続した際に、突出部周辺でのたわみの発生を抑制できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、熱圧着により透明フィルム基材が熱膨張した場合であっても切断部の端部同士が接しない程度の幅とすることができる。上述の幅とすることにより、タッチパネルセンサの表側外部接続端子およびFPCの接続端子を熱圧着により接続した際に、その部位の透明フィルム基材が膨張等したとしても、その変形が、突出部周辺へ伝搬することを効果的に防ぐことができ、たわみの発生を抑制できるからである。
具体的な切欠き幅としては、0.2mm以上が好ましく、なかでも1.0mm以上であることが好ましい。切り欠き部先端の十分な曲率半径を確保し、打ち抜き加工により切欠き部を形成する際に生じる亀裂を減少できるからである。
本発明においては、なかでも、切断部隣接表側外部接続端子の内端よりも深い箇所の幅が、切断部隣接表側外部接続端子に隣接する部位における幅よりも広い形状であることが好ましい。隣接する突出部周辺に切断部を回り込んで熱が伝搬することを効果的に抑制できるからである。また、切断部の切断部隣接表側外部接続端子に隣接する部位での幅を狭くすることで、強度に優れたものとすることができるからである。
なお、図11〜17中の符合については、図1と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。また、切断部隣接表側外部接続端子の内端よりも深い箇所の幅が、切断部隣接表側外部接続端子に隣接する部位より幅が広い形状としては、具体的には、既に説明した図12、図13、図16および図17を挙げることができる。また、図中のeで示される幅が切断部の切断部隣接表側外部接続端子に隣接する部位における幅を示し、fで示される幅が切断部隣接表側外部接続端子の内端よりも深い箇所の幅を示すものである。
なお、鋭角部を含まない形状の具体例としては、既に説明した図9、図10、図12、図15、図16および図17等を挙げることができる。
本発明においては、なかでも外部接続端子深さよりも切断部深さが深いことが好ましい。
なお、切断部と近接する表側配線または裏側配線と平面視上重ならない長さとは、具体的には、既に説明した図9におけるbがd1の長さよりも短いことをいうものである。なお、図9においては、切断部6に表側配線3aが近接している例について示している。
一方、タッチパネルセンサを小型化の観点からは、10mm以下であることが好ましく、なかでも、5mm以下であることが好ましい。
なお、外部接続端子深さの浅いものの深さ以上の深さとは、具体的には、図18におけるbがa2の長さ以上長いことをいうものであり、外部接続端子深さの深いものの深さ以上の深さとは、図18中におけるbがa3の長さ以上長いことをいうものである。
なお、上記切断部と上記切断部隣接表側外部接続端子との間隔、切断部隣接表側外部接続端子の端子幅、上記切断部隣接表側外部接続端子と上記切断部隣接表側外部接続端子に隣接する表側外部接続端子の端子間幅、および、上記切断部と上記突出部との間隔は、具体的には、図20中のh、m、n、oで示されるものである。また、図20中の符合については、図20と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明においては、なかでも、透明フィルム基材の同一表面上に配置された複数の表側外部接続端子からなる表側外部接続端子部が形成されている場合には、表側外部接続端子部の単位で形成されることが好ましく、上記平面視上隣接するすべての上記表側外部接続端子部および突出部の両側に形成されることが好ましく、特に、全ての上記表側外部接続端子部および突出部の両側に形成されることが好ましい。FPCとの接続は、通常、表側外部接続端子部の単位で行われる。このため、表側外部接続端子部の単位で切断部が形成されることにより、表側外部接続端子部周辺の透明フィルム基材へのたわみの発生を効果的に抑制することができるからである。また、表側外部接続端子部の両側に形成されることにより、表側外部接続端子部に隣接する透明フィルム基材へのたわみの発生を抑制でき、カバーや表示装置等に貼り合わせる際に位置ずれの発生を抑制できるからである。
なお、図21は表側外部接続端子部の単位で切断部が形成されている例を示すものであり、図21(a)は上記平面視上隣接する上記表側外部接続端子部14aおよび突出部11の両側に形成される例を示すものであり、図21(b)は、全ての表側外部接続端子部14aおよび突出部11の両側に形成される例を示すものである。また、図21中の符合については、図1と同一の部材を示すものであるので、ここでの説明は省略する。また、図21においては、説明の容易のため、配線や電極等についての記載を省略するものである。
また、平面視上、切断部と本体部の端部との間に、タッチパネルセンサの構成が形成されていない場合は、図8(b)に例示するように、切断部の終端から本体部の端部まで切り欠きを形成してもよい。
本発明においては、なかでも、打ち抜きにより形成する方法であることが好ましい。形成が容易だからである。
本発明における透明フィルム基材は、上述した突出部および本体部を有するものである。また、上記透明フィルム基材のフレキシブル性としては、上述した突出部を折り曲げることにより、突出部の端部に形成された裏側コネクター接続部と駆動回路基板とを接続させることができれば特に限定されないが、ロール状にて扱える程度のフレキシブル性を持ったものが好ましい。ロール状で扱えることにより、ロールトゥロールでの生産が可能となるからである。具体的に、本発明における透明フィルム基材のフレキシブル性とは、透明基材を直径1mmのABS樹脂性の棒に1回巻きつけた後に、目視確認にて基材に割れ・欠けの損傷がないことをいう。
また、本発明に用いられる透明フィルム基材の厚みとしては、上記電極や外部接続端子等を安定的に支持することができるものであれば特に限定されるものではないが、通常、50μm〜300μmの範囲内とすることができる。
なお、複数層からなる場合に積層される層としては、上記透明性を有する樹脂からなる層以外に、低屈折率層や高屈折率層等を挙げることができる。
本発明における裏側コネクター接続部は、上記透明フィルム基材の上記裏側電極側の表面上に形成され、上記裏側配線と接続されて形成されるものである。また、上記裏側コネクター接続部は上述した透明フィルム基材の突出部の端部に形成されるものである。また、上記裏側コネクター接続部は、モジュールの駆動回路基板を接続するために用いられるものである。
本発明における裏側コネクター接続部は、上記透明フィルム基材の表面上に直接形成されたものであってもよく、他の層を形成して形成されるものであってもよい。他の層を介する場合は、具体的には、後述する裏側電極を構成する電極材料からなる層上に形成されるものであってもよい。
具体的には、特開2011−210176号公報に記載されるものと同様とすることができる。
また、裏側コネクター接続端子の電極の反対面(表側)には、モジュールの駆動回路基板とコネクター接続する際に耐えられる強度や接続安定性を持たせるための適切な厚みを得るための補強板を備えてもよい。
本発明における表側外部接続端子は上記透明フィルム基材の上記表側電極が形成された表面上に形成され、上記表側電極に接続されるものである。
また、本発明における表側外部接続端子は、上記透明フィルム基材の表面上に直接形成されたものであっても良く、他の層を介して形成されるものであっても良い。具体的には、既に説明した図2(b)に例示するように、上記電極を構成する電極材料からなる層上に形成されるものであっても良い。
なお、このような表側外部接続端子部に含まれる外部接続端子の数等については、FPCとの接続に用いられるヒートツール等に応じて適宜設定されるものである。また、隣接する外部接続端子部間の外部接続端子の間隔は、外部接続端子部内の外部接続端子間の間隔より広いものである。
具体的には、特開2011−210176号公報に記載されるものと同様とすることができる。
本発明における配線は、表側配線および裏側配線を少なくとも含むものである。ここで、表側配線は透明フィルム基材の一方の表面上に形成されるものであり、裏側配線は、上記透明フィルム基材の他方の表面上に形成されるものである。また、表側配線は後述する表側電極に接続されるように形成され、通常、透明フィルム基材の本体部の非アクティブエリア内に形成される。裏側電極は、後述する裏側電極および裏側コネクター接続部に接続されるように形成され、通常、透明フィルム基材の本体部の非アクティブエリア内および突出部に連続的に形成されるものである。
本発明における電極は、表側電極および裏側電極を少なくとも含むものである。
ここで、表側電極は、上記透明フィルム基材の一方の表面上に形成されるものであり、裏側電極は、上記透明フィルム基材の他方の表面上に形成されるものである。また、電極は、通常、透明フィルム基材のアクティブエリア内に形成されるものである。
本発明における透明性材料としては、タッチパネルに一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化亜鉛、酸化インジウム、アンチモン添加酸化錫、フッ素添加酸化錫、アルミニウム添加酸化亜鉛、カリウム添加酸化亜鉛、シリコン添加酸化亜鉛や、酸化亜鉛−酸化錫系、酸化インジウム−酸化錫系、酸化亜鉛−酸化インジウム−酸化マグネシウム系などの金属酸化物や、これらの金属酸化物が2種以上複合された材料が挙げられる。
また、非透明性材料としては、例えば、特開2010−238052号公報等に記載のものを用いることができる。具体的には、アルミニウム、モリブデン、銀、クロム、銅等の金属およびその合金等を用いることができる。
本発明のタッチパネルセンサは、透明フィルム基材、表側電極および裏側電極、ならびに、表側外部接続端子および裏側コネクター接続部を含むものであるが、必要に応じて他の構成を有するものであっても良い。
このような他の構成としては、例えば、電極や配線を覆うように形成される保護層、上述した突出部の表側電極側に配置され、突出部を補強する補強層を挙げることができる。
このような絶縁性および透明性を有する保護層としては、例えば、アクリル樹脂やSiO2等の無機材料等からなるものを挙げることができる。
上記保護層は、少なくとも、透明フィルム基材の突出部の裏側電極側の表面上に形成された裏側配線を覆うように形成されていることが好ましく、タッチパネルセンサの透明フィルム基材の両面に表側電極および表側配線を覆うように形成され、かつ裏側電極および裏側配線を覆うように形成されていることがより好ましい。また上記保護層は、通常、透明フィルム基材の表側電極側の表側外部接続端子部を除いた部分、および透明フィルム基材の裏側電極側の裏側コネクター接続部を除いた部分に形成される。
具体的には、図22に例示するように、透明フィルム基材1を準備し、上記透明フィルム基材1の両面にスパッタリングによりITO等からなる電極材料層2Xおよびモリブデン等からなる金属材料層3Xが積層された積層体40を準備し(図22(a))、両面の金属材料層3X上にパターン状にレジスト41を形成した後、燐硝酢酸等でエッチングすることにより金属材料層3Xをパターニングし、次いで、レジスト41をマスクとして用いて、電極材料層2Xを塩化鉄等を用いてエッチングする(図22(b))。
その後、残存したレジストを剥離し(図22(c))、パターニングされた積層体に再度レジスト41を塗布し、アクティブエリア内のレジスト41を露光および現像により除去し、燐硝酢酸等でアクティブエリア内の金属材料層3Xをエッチングすることにより、パターン状の透明電極(2aおよび2b)を形成し(図22(d))、次いで、残存するレジスト41を剥離することにより、電極材料層2Xおよび金属材料層3Xが積層してなる表側外部接続端子4a、表側配線および裏側配線(図示せず)、裏側コネクター接続部(を形成する(図22(e))。
その後、透明フィルム基材を突出部を有する所望の形状に切り取ることによりタッチパネルセンサを得る方法を用いることができる。
次に、本発明のFPC付タッチパネルセンサについて説明する。
本発明のFPC付タッチパネルセンサは、上述のタッチパネルセンサと、絶縁性を有するフレキシブル基板、上記フレキシブル基板の表面上に形成され、上記表側外部接続端子と接続する接続端子、上記接続端子に接続された接続配線、および上記駆動回路基板と接続するためのコネクター接続部を有するFPCと、熱圧着により接着性および厚み方向に導電性を示す異方導電性接着剤からなり、上記表側外部接続端子と上記接続端子とを接続する異方導電接着剤層と、を有することを特徴とする。
以下、本発明のFPC付タッチパネルセンサの各構成について詳細に説明する。
なお、上述のタッチパネルセンサについては、上記「A.タッチパネルセンサ」の項に記載した内容と同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
本発明に用いられるFPCは、絶縁性を有するフレキシブル基板および上記フレキシブル基板の表面上に形成され、上記表側外部接続端子と接続する接続端子、接続端子に接続された接続配線、および上記駆動回路基板と接続するための表側コネクター接続部を有するものである。
このようなFPCとしては、両面に電極および外部接続端子が形成されたタッチパネルセンサとの接続に一般的に用いられるものを使用することができ、例えば、特開2011−210176号公報に記載されたものとすることができる。
また、上記接続端子としては、所望の導電性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、上記タッチパネルセンサにおける外部接続端子と同様とすることができる。
また、表側コネクター接続部としては、モジュールの駆動回路基板と接続させることが可能なものであれば特に限定されず、上述した裏側コネクター接続部と同様とすることができる。
また、上記接続配線としては、所望の導電性を有するものであれば特に限定されず、上述した「A.タッチパネルセンサ」の項で説明した配線と同様とすることができる。
このようなその他の構成としては、例えば、上記配線を覆うように形成された保護層(FPC用保護層)等を挙げることができる。上記保護層としては、絶縁性を有するものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリイミド樹脂からなるものを挙げることができる。
本発明における異方導電性接着剤層は、熱圧着により接着性および厚み方向に導電性を示す異方導電性接着剤からなり、上記表側外部接続端子および上記裏側外部接続端子と上記接続端子とを接続するものである。
また、上記絶縁性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂等を挙げることができる。
透明フィルム基材として、ポリエチレンテレフタラート(PET)フィルムを用いた。PETフィルムの両面にITO(透明導電膜層)とモリブデン(金属導電膜層)を成膜し、ポジ型感光樹脂を塗布し、フォトリソグラフィー法によってパターニングした後に、まず金属導電膜層を、燐酸、硝酸、酢酸、水を5:5:5:1の割合で配合してなる燐硝酢酸水溶液をエッチング液として使用しパターニングし、次にポジ型感光樹脂をマスクとして、ITO膜を塩化第二鉄をエッチング液として同時にパターニングした。ポジ型感光樹脂を水酸化カリウム水溶液で剥離し、再度ポジ型感光樹脂を塗布しフォトリソグラフィー法によってパターニングした。その後、金属導電膜層を燐硝酢酸水溶液をエッチング液として使用しパターニングした。次いで、ポジ型感光樹脂を水酸化カリウム水溶液で剥離することで、PETフィルムの両面にパターニングされた電極が形成されたタッチパネルセンサを得た。
透明フィルム基材の一方(裏側電極側)の表面上に裏側コネクター接続端子を、他方(表側電極側)の表面上に表側外部接続端子それぞれ1か所ずつ形成し、裏側コネクター接続端子が、表側外部接続端子よりも外側に60.0mm突出するように、すなわち、裏側コネクター接続端子の内端および表側外部接続端子の外端の距離が60.0mmとなるように形成した。
その後、タッチパネルセンサの外形を打ち抜いた。その際に、突出した裏側コネクター接続端子に沿うようにタッチパネルセンサに凸部を持つような外形とし、表側外部接続端子の内端はフィルム基材の本体部の外周端から2500μmとした。
また裏側コネクター接続部の配線等の形成面の反対側には補強板を貼り合わせた。
タッチパネルセンサの電極の形成方法および、裏側コネクター接続端子と表側外部接続端子の位置は実施例1と同様である。
裏側コネクター接続端子部および表側外部接続端子部以外の部分に後に切り出す形状にパターニングされた保護膜を形成した。外形の形成方法は実施例1と同様である。
また、実施例1と同様に補強板を貼り合わせた。
タッチパネルセンサが突出部および裏側コネクター接続部を有さないように、透明フィルム基材の本体部の外周端から表側外部接続端子および裏側外部接続部の位置が、表裏で同じになるように電極を形成した。その他の電極の形成方法は実施例1と同様とした。この例では、タッチパネルセンサの外形は凸部を持たない形状となる。
実施例で作製したタッチパネルセンサの表側外部接続端子に、ACF(フィルム状の異方導電性接着剤である異方導電性フィルム)を介して温度130℃でFPCを熱圧着した。また、比較例では作製したタッチパネルセンサの表側外部接続端子に、ACFを介して温度130℃でFPCを熱圧着しその後に、裏側外部接続端子にACFを介して温度130℃でFPCを熱圧着することにより接続を行った。モジュールの駆動回路基板に接続するため、実施例ではFPCを接続した部分が内側になるように、比較例では表側接続端子側が内側になるように、FPCおよびタッチパネルセンサの透明フィルム基材の突出部を折り曲げ、FPCの接続部での剥離やFPCの配線の断線の有無を評価した。
その結果、実施例のタッチパネルセンサでは、FPCの剥離や断線が見られなかった。一方、比較例では、裏側のFPCの接続部で一部剥離が見られた。
2 … 電極
3 … 配線
4a … 表側外部接続端子
4c … 切断部隣接表側外部接続端子
5b … 裏側コネクター接続端子
6 … 切断部
10 … タッチパネルセンサ
11 … 突出部
12 … アクティブエリア
14a … 外部接続端子部
15b … 裏側コネクター接続部
20 … FPC
21 … フレキシブル基板
23 … 接続配線
24 … 接続端子
40 … 積層体
41 … レジスト
100 … FPC付タッチパネルセンサ
215 … コネクター接続部
Claims (3)
- 透明フィルム基材と、
前記透明フィルム基材の一方の表面上に形成された表側電極および前記表側電極に接続された表側配線と、
前記透明フィルム基材の前記表側電極側の表面上に形成され、前記表側配線に接続された表側外部接続端子と、
前記透明フィルム基材の他方の表面上に形成された裏側電極および前記裏側電極に接続された裏側配線と、
前記透明フィルム基材の前記裏側電極側の表面上に形成され、前記裏側配線と接続され、かつタッチパネルモジュールの駆動回路基板と接続するための裏側コネクター接続部とを有し、
前記透明フィルム基材が、前記表側外部接続端子の外端よりも外側に突出した突出部を有し、前記突出部の前記裏側電極側の表面上に前記裏側配線および前記裏側コネクター接続部が形成され、前記突出部の端部に前記裏側コネクター接続部が形成されており、
前記透明フィルム基材における前記突出部以外の部分である本体部と、前記突出部との境界付近に形成された切断部とを有し、
前記表側外部接続端子が、前記透明フィルム基材における前記本体部に形成されており、
前記裏側コネクター接続部が、前記透明フィルム基材における前記突出部に形成されていることを特徴とするタッチパネルセンサ。 - 前記突出部を前記表側電極側に折り曲げて、前記裏側コネクター接続部と前記駆動回路基板とを接続させることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネルセンサ。
- 請求項1または請求項2に記載のタッチパネルセンサと、
絶縁性を有するフレキシブル基板、前記フレキシブル基板の表面上に形成され、前記表側外部接続端子と接続する接続端子、前記接続端子に接続された接続配線、および前記駆動回路基板と接続するためのコネクター接続部を有するフレキシブルプリント配線板と、
熱圧着により接着性および厚み方向に導電性を示す異方導電性接着剤からなり、前記表側外部接続端子と前記接続端子とを接続する異方導電接着剤層と、
を有することを特徴とするフレキシブルプリント配線板付タッチパネルセンサ。
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