JP6039927B2 - 飲料ディスペンサー - Google Patents
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Description
しかしながら、2基のチューブポンプ223,223からなるチューブポンプユニットは、図7に示すように、フレーム225上に固定されており、フレーム225は筐体101の左右の外側からビス止めで固定されているため取り外すことができない構造となっている。また、シロップタンク224を外した状態でチューブポンプユニットの内部に配置されたチューブ類にシロップや水の漏れがないか或いは電気コード類がコネクタから外れていないかを確認し易くするためにチューブポンプユニットの上部はスケルトン状態にされて内部が目視できるようにされている。そのため、チューブポンプユニットを取り外すことができれば保冷庫220内を隅々まで清掃することができるがチューブポンプユニットの取り外し及びその後の取り付けの作業は大変であり且つ面倒である。また、チューブポンプユニットの取り外し及び取り付けの作業の際にフレームや部品等によって作業者が怪我をするおそれもある。
また、回動可能なフレームにロック機構を設けたことによってフレームの回動をロックすることができるため、使用者に対する安全性を高めることができるという効果がある。
以下、本発明に係る飲料ディスペンサーについて、好ましい一実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る飲料ディスペンサーの一実施形態を示す斜視図、図2はチューブポンプユニットを持ち上げた状態における本発明に係る飲料ディスペンサーを示す斜視図である。図示された飲料ディスペンサー1は、概略として、扉2及び紙コップ等の容器が載置されるトレイ3を備えた箱型の筐体4と、筐体4の後部に配置されて冷水を生成する冷却部5と、筐体4の後部に設置されて放熱を行うコンデンサ6と、コンデンサ6介して送られる希釈用の水を圧縮するコンプレッサー7と、扉2に面して筐体4内に設けられた保冷庫8と、保冷庫8内に着脱自在に装着される濃縮シロップ(オレンジ、アップル、グレープフルーツ、クランベリー、ウーロン茶等)を収容するシロップタンク9a,9bと、保冷庫8の下部に配設されて一定量の濃縮シロップを排出するチューブポンプ10a,10bと、冷却部5の後記するマルチポンプ54からの媒体によって冷却する熱交換器11と、該熱交換器11を冷却するファンモータ12と、チューブポンプ10a,10bの下部に配設されてシロップと冷却部5で冷却された希釈水とを混合して紙コップ等へ注ぎ入れるミキサー13a,13bと、濃縮シロップを希釈する水をミキサー13a,13bに供給する希釈水ポンプ14と、横L字形状に形成されて支軸17によって上下方向に回動可能に筐体4に取り付けられると共に前面にチューブポンプ10a,10bが取り付けられたフレーム15と、を備えて構成されている。ここで、フレーム15に取り付けられた状態のチューブポンプ10a,10bはチューブポンプユニット10を構成する。図示しないがフレーム15の上面は、チューブポンプ10a,10bの後ろ側に配置された各種の配管やコネクタ(図示せず)を目視できるように開口部が形成されたいわゆるスケルトン状とされている。尚、ミキサー13a,13bに代えてピンチバルブを用いることもできるが、フレーム15にミキサー13a,13bやピンチバルブが設けられていなくてもよい。
冷却部5は、概略として、水道水等が導入される冷水タンク51と、冷水タンク51内の水を冷却する冷水コイル52と、上記コンプレッサー7を介して供給される媒体を気化させるために吸熱するエバポレータコイル53と、保冷庫8の熱交換器11からの媒体を循環させるマルチポンプ54とを備えている。
シロップタンク9a,9bは、例えば、樹脂製の容器であり、濃縮シロップの補充、飲料ディスペンサー1の清掃時に保冷庫8から取り外すことができる。尚、シロップタンク9a,9bの代わりに濃縮シロップが充填されたバッグ・イン・ボックス(BIB)をそのまま使用することもできる。
チューブポンプユニット10は、図1及び図2に示すように、チューブポンプ10a,10bをフレーム15の前面に取り付けた状態で構成されており、後述するロック機構16を解除することによってフレーム15と共に使用状態である水平位置から所定の角度まで持ち上げることができるようになっている。尚、フレーム15は、図1に示す水平位置(即ち、通常位置)にあるときには上方向へ回動可能となるが、図示しないストッパによって水平位置から下方向へは下がらない構造になっている。飲料ディスペンサー1の清掃を行うときには、図1に示すように、使用者は扉2を開け、次いでチューブポンプユニット10の手前側を上方向へ持ち上げることにより図2に示す状態となる。この状態でチューブポンプユニット10を使用者が保持した状態で内部の清掃を行うことも可能であるが、この状態では使用者が手を離すとチューブポンプユニット10はその自重で元の位置(図1に示す状態)に戻ってしまう。そのため、図3に示すようなロック機構16を設け、チューブポンプユニット10を所定の角度で固定できるようにしている。
ロック機構16は、図3に示すように、概略として、フレーム15の前部の片側(本実施形態では右側端)にビス20a,20bによって取り付けられた略「コ」字形状の保持部材21と、該保持部材21の両側より両端部がそれぞれ露出するように配置された略L字形状のロックバー22と、ロックバー22に外嵌されて該ロックバー22をA方向(筐体4の側壁方向)へ付勢するコイルバネ23と、フレーム15に設けられた長孔24を貫通して前方に露出するロックバー22の一方側の端部22bに取り付けられたレバー25と、該レバー25に隣接させてフレーム15の前部に固定されたレバー26とを備えている。
ロック機構16の動作を説明すると、使用者は、図1に示すように、扉2を開けた後、手でレバー25をレバー26(図3参照)に接近させるように引き寄せる。すると、レバー25の移動に伴ってロックバー22の端部22aが筐体4の側壁に設けられた図示しない孔から抜け出してフレーム15の筐体4の側壁に対する係止状態が解除される。この結果、チューブポンプユニット10は支軸17を中心に回動可能状態となる。使用者はレバー25をレバー26方向へ引いた状態でチューブポンプユニット10を上方向に持ち上げ、筐体4の上方に設けた別の図示しない孔にロックバー22の先端が挿入されるようにレバー26から手を離すとチューブポンプユニット10がその位置で固定される。
図4はロック機構の他の構成を示す通常状態の斜視図、図5はチューブポンプユニットを持ち上げたときの動作状態を示す斜視図である。このロック機構30は、概略として、略長方形の板状部材の一部に突出部331を有すると共に、表面の所定位置に左右非対象のV字形の開口32が形成された板状のロックプレート33を有している。そして、ロックプレート33は、突出部331と対角方向の端部近傍に開口孔31が形成されており、横向きに立てた状態で開口孔31と筐体4の側壁に固定されるとともに開口孔31に嵌入して軸部を構成するピン151と、穿設した図示しない孔部とを支軸31によって軸支すると共に、ポンプユニット10の回動に応じて開口32内を移動する軌跡を描くようにチューブポンプユニット10のフレーム15の側面にピンホルダー35を介して取り付けられたピン34とを備えて構成されている。また、開口32は長溝321と短溝322によって形成されている。尚、本実施形態のロック機構30と共に図3に示したマイクロスイッチ28及び作動板29が同様の場所に取り付けられている。
次に、図4〜図6を参照してロック機構30の動作を説明する。図6(a)〜(c)はロックプレート33及びピン34の動きを示す正面図である。チューブポンプユニット10が図4に示す水平位置(通常位置)にあるとき、ロックプレート33は、図6(a)に示すように、突出部331が手前側に位置して横向きに立てた状態で筐体4の側壁に設けられた支軸31を支点にして回動可能にフレーム15に取り付けられた状態にある。この状態から使用者がチューブポンプユニット10の手前側を少し持ち上げるとロックプレート33は、図6(b)に示す状態となり、ピン34は長溝321の中間付近まで移動する。さらにチューブポンプユニット10の手前側を持ち上げると図6(c)に示す状態になる。このとき、ピン34は長溝321の下方に位置している。ここで、チューブポンプユニット10を最上位置から少し戻すように下げると、ピン34は開口32の短溝322に嵌入されてピン34が短溝322の上端側で位置することとなりこの状態で固定され、この位置でフレーム15が図5に示す角度位置で止まり、チューブポンプユニット10が固定される。この状態で使用者は庫内の清掃を行う。
次に、上述した飲料ディスペンサー1の清掃についてロック機構16を用いた場合について説明する。まず、使用者は、図2に示すように、飲料ディスペンサー1の扉2を開ける。次いで、シロップタンク9a,9bを保冷庫8から取り出す。さらに、使用者はレバー25を図3のB方向へ引き寄せ、ロックバー22の端部22a(図3参照)を筐体4の図示しない側壁の孔から引き抜く。これによりロックバー22によるロックが解除される。そして、使用者はレバー25をレバー26方向へ引いたまま、チューブポンプユニット10を持ち上げる。すると、チューブポンプユニット10が回動し始める直後でマイクロスイッチ28がオフとなり、ファンモータ12への通電が断たれることによってファンモータ12の回転が停止する。レバー25に対してはチューブポンプユニット10が回動し始めた段階で手を離すことができる。チューブポンプユニット10が所定の高さ(図2に示す高さ)に至るとロックバー22がコイルバネ23の付勢力によって端部22aが筐体4の側壁に設けた別の図示しない孔に嵌入される。これによりチューブポンプユニット10が固定されるので、使用者は保冷庫8内、特にチューブポンプ10a,10bの下部や両側面及び奥の壁面の清掃に着手することができる。そして、清掃作業が終了したら使用者はレバー25をレバー26の方向へ引いてロックバー22の端部22aを筐体4の側壁に設けた別の図示しない孔から引き抜き、その状態のままチューブポンプユニット10を下ろすように回動させて図1に示す状態に復帰させる。
本実施形態に係る飲料ディスペンサーによれば、回動自在に筐体4に取り付けられたチューブポンプユニット10を昇降できるようにしたので、庫内の清掃がし易くなるという効果がある。
また、本実施形態によれば、ロック機構16やロック機構30を設けることによってチューブポンプユニット10を上方に移動させた状態でロックすることができるので使用者は安全に作業を行うことができるという効果がある。
2 扉
3 トレイ
4 筐体
5 冷却部
6 コンデンサ
7 コンプレッサー
8 保冷庫
9a,9b シロップタンク
10 チューブポンプユニット
10a,10b チューブポンプ
11 熱交換器
12 ファンモータ
13a,13b ミキサー
14 希釈水ポンプ
15 フレーム
16 ロック機構
17 支軸
18 スイッチパネル
20a,20b ビス
21 保持部材
22 ロックバー
22a,22b 端部
23 コイルバネ
24 長孔
25,26 レバー
27 遮断回路
28 マイクロスイッチ
29 作動板
30 ロック機構
31 開口孔
32 開口
33 ロックプレート
34 ピン
35 ピンホルダー
51 冷水タンク
52 冷水コイル
53 エバポレータコイル
54 マルチポンプ
151 ピン
331 突出部
321 長溝
322 短溝
Claims (4)
- 所定量の濃縮シロップと所定量の希釈水とを混合し、それを容器内に注いで飲料を提供する飲料ディスペンサーにおいて、
前記所定量の濃縮シロップを供給する1又は複数のチューブポンプをフレームに取り付けて形成されたチューブポンプユニットを上方向に回動自在に形成することにより、当該チューブポンプユニットを使用状態である水平位置から跳ね上げ可能に筐体内に配設すると共に、前記チューブポンプユニットを水平位置及び上方向へ回動後の所定角度で固定するロック機構が設けられていることを特徴とする飲料ディスペンサー。 - 請求項1に記載の飲料ディスペンサーにおいて、
前記ロック機構は、
手動による水平移動に応じてその一端が前記筐体側に係止されるロックバーと、
前記フレームの前部のコーナ部に設けられて前記ロックバーを水平移動可能に保持するコ字形状の保持部材と、
前記ロックバーに外嵌されて該ロックレバーを前記筐体方向へ付勢する付勢部材と、
を備えていることを特徴とする飲料ディスペンサー。 - 請求項1に記載の飲料ディスペンサーにおいて、
前記ロック機構は、
前記フレームの側部に突出するように取り付けられたピンと、
前記ピンが内嵌されるV字形状の開口を有して前記フレームの回動に伴う前記ピンの移動に連動して回動するように前記筐体側に軸支されたロックプレートと、
を備えていることを特徴とする飲料ディスペンサー。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサーにおいて、
前記フレームの水平位置からの変化を検出し、前記チューブポンプの周辺の回転機器への通電を遮断する遮断回路を備えることを特徴とする飲料ディスペンサー。
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