JP6039395B2 - コンタミネーションの防止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、分析を目的とした生物流体試料処理の分野に属する。この分野において、本発明は、生物流体試料を処理するための自動分析システム内部の液体を処分するための方法に関する。本発明は、流体試料を処理するためのチップラックアセンブリも提供し、前記アセンブリは、ピペットチップ用ラックと、コンタミネーション防止シールドとを備える。本発明は、前記チップラックアセンブリを使用する分析システムであって、クロスコンタミネーションのリスクが低下するシステムをさらに提供する。
生物材料の処理は、分析の目的上かなり重要である。
自動液体取り扱いデバイスは、一般に、このようなプロセスで使用される。試薬液体を取り扱うための試験管またはバイアルと位置合わせできるようにデバイス内部で移動可能な自動ピペットヘッドアセンブリを含みうるデバイスが市販されている。
いくつかの自動液体取り扱いデバイスでは、ピペットヘッドアセンブリは、試料および試薬を吸引および放出するために使い捨てピペットチップを使用する。吸引および放出は、専用マイクロコンピュータによって運用されるプロトコルに従って実行されることができる。ピペットチップ、試薬容器、試料容器などの位置決めを可能にする種々の要素を備える加工物表面(work surface)アセンブリが提供されることができる。いくつかの試料の同時処理を可能にするためにいくつかの並列ピペッティングチャンネルを同時に用いることができるように、マルチウェル形式が頻繁に採用される。
自動液体取り扱いデバイスが、たとえば複合混合物から分子を精製するように、試料を処理するとき、最も顕著な課題の1つは、たとえば1つの試料を含むマイクロウェルなどの入れ物(vessel)と別の試料を含む入れ物の間にコンタミネーションがあるべきでないことである。1つの試料を含む入れ物と別の試料を含む入れ物の間のコンタミネーションは、一般にクロスコンタミネーションと呼ばれる。
従来技術では、たとえばGB2452628で説明されるように、装填されたピペットが、他の試薬または試料を含む使用されていない入れ物に引き渡される加工物表面アセンブリの対称的な構成によって、この問題に対処しようとしてきた。
文書EP1081234は、液体廃棄物が廃棄物容器に分注されるときにクロスコンタミネーションを防止するために複数のピペットチップの差し込み(introduction)のための別個の区画を有する液体廃棄物容器を開示する。
GB2452628 EP1081234 WO96/41811 米国特許第4,683,202号 米国特許第4,683,195号 米国特許第4,800,159号 米国特許第4,965,188号
本発明は、生物流体試料を処理するための自動分析システム内部の液体を処分するための方法を提供し、前記方法はいくつかの利点を示す。
発明の簡単な概要
第1の態様では、上述のように、本発明は、生物流体試料を処理するための自動分析システム内部の液体を処分するための方法に関する。
前記処理中に、ピペットアレイのピペットまたはピペットチップに吸引される液体廃棄物が生成される。チャンネルを備えるコンタミネーション防止シールドを一般的な液体廃棄物容器に可逆的にドッキングさせた後で、液体廃棄物は、前記ピペットアレイのピペットもしくはピペットチップまたはその一部を前記コンタミネーション防止シールドのチャンネルに差し込む(introduce)ことによって前記廃棄物容器に廃棄され、前記チャンネルは、前記ピペットアレイのチップの差し込みのために幾何学的に事前配置される(geometrically prearranged)。前記チャンネルは、前記ピペットまたはピペットチップの間にコンタミネーションバリアを形成し、前記ピペットまたはピペットチップまたはその一部のそれぞれは、異なるチャンネルに差し込まれる。次に、液体廃棄物またはその一部が、前記一般的な液体廃棄物容器に分注される。
本発明の別の態様は、上部部分と下部部分とを備えるチップラックアセンブリである。この上部部分は、ピペットチップを格納するように適合された複数の貯蔵所(receptacle)を有するラックを含み、下部部分は、流体を通さないように互いから分離された複数のチャンネルを有するコンタミネーション防止シールドを備える。これらのチャンネルは、前記ピペットチップの差し込みに適合される。前記コンタミネーション防止シールドは、前記ラックに固定されるが、それから取り外されることができる。
さらなる態様では、本発明は、生物流体試料を処理するための分析システムに関し、前記システムは、上述のチップラックアセンブリと、ピペットアレイを備えるピペッティングデバイスと、液体廃棄物容器を備える廃棄物ステーション(waste station)とを備える。この液体廃棄物容器は、前記コンタミネーション防止シールドに可逆的にドッキングするように適合される。このシステムは、前記システムの異なるユニット間で前記チップラックアセンブリまたはその分離された上部部分および/もしくは下部部分を搬送するための移送デバイスをさらに備える。
本発明によるコンタミネーション防止シールド(4)の上からの斜視図である。 本発明によるコンタミネーション防止シールド(4)の下からの斜視図である。 液体廃棄物容器(7)の上方に位置する、本発明によるチップラックアセンブリ(1)の上からの斜視図である。 液体廃棄物容器(7)上にドッキングされた、本発明によるチップラックアセンブリ(1)の上からの斜視図である。 コンタミネーション防止シールド(4)を液体廃棄物容器(7)にドッキングさせた後の、液体廃棄物容器(7)の上方に位置する、本発明によるチップラックアセンブリ(1)の上からの斜視図である。 ドッキングされたコンタミネーション防止シールド(4)を有する処理液廃棄物容器(7)の上方にピペットチップ(3)を備えるマルチチャンネルピペッタ(13)の斜視図である。 図6の構成におけるコンタミネーション防止シールド(4)の断面図である。マルチチャンネルピペッタ(13)は、可逆的にドッキングされたコンタミネーション防止シールド(4)を有する液体廃棄物容器(7)の上方にピペットチップ(3)を備える。 ドッキングされたコンタミネーション防止シールド(4)を有する液体廃棄物容器(7)の上方にピペットチップ(3)を備えるマルチチャンネルピペッタ(13)の斜視図である。ピペットチップ(3)は、コンタミネーション防止シールド(4)のチャンネル(14)に差し込まれる。 図8の構成におけるコンタミネーション防止シールド(4)の断面図である。マルチチャンネルピペッタは、可逆的にドッキングされたコンタミネーション防止シールド(4)を有する液体廃棄物容器(7)の上方にピペットチップ(3)を備える。ピペットチップ(3)は、コンタミネーション防止シールド(4)のチャンネル(14)に差し込まれる。 液体廃棄物容器(7)にドッキングしながらのチップラックアセンブリ(1)のラック(2)からのコンタミネーション防止シールド(4)の解放プロセスの斜視図である。 液体廃棄物容器(7)にドッキングしながらのチップラックアセンブリ(1)のラック(2)からのコンタミネーション防止シールド(4)の解放プロセスの斜視図である。 液体廃棄物容器(7)にドッキングしながらのチップラックアセンブリ(1)のラック(2)からのコンタミネーション防止シールド(4)の解放プロセスの斜視図である。 液体廃棄物容器(7)にドッキングしながらのチップラックアセンブリ(1)のラック(2)からのコンタミネーション防止シールド(4)の解放プロセスの斜視図である。 液体廃棄物容器(7)にドッキングしながらのチップラックアセンブリ(1)のラック(2)からのコンタミネーション防止シールド(4)の解放プロセスの断面図である。 液体廃棄物容器(7)にドッキングしながらのチップラックアセンブリ(1)のラック(2)からのコンタミネーション防止シールド(4)の解放プロセスの断面図である。 液体廃棄物容器(7)にドッキングしながらのチップラックアセンブリ(1)のラック(2)からのコンタミネーション防止シールド(4)の解放プロセスの断面図である。 液体廃棄物容器(7)にドッキングしながらのチップラックアセンブリ(1)のラック(2)からのコンタミネーション防止シールド(4)の解放プロセスの断面図である。 コンタミネーション防止シールド(4)の液体廃棄物容器(7)へのドッキングプロセスの斜視図である。 コンタミネーション防止シールド(4)の液体廃棄物容器(7)へのドッキングプロセスの斜視図である。 コンタミネーション防止シールド(4)の液体廃棄物容器(7)へのドッキングプロセスの斜視図である。 コンタミネーション防止シールド(4)の液体廃棄物容器(7)へのドッキングプロセスの斜視図である。 コンタミネーション防止シールド(4)の液体廃棄物容器(7)へのドッキングプロセスの断面図である。 コンタミネーション防止シールド(4)の液体廃棄物容器(7)へのドッキングプロセスの断面図である。 コンタミネーション防止シールド(4)の液体廃棄物容器(7)へのドッキングプロセスの断面図である。 コンタミネーション防止シールド(4)の液体廃棄物容器(7)へのドッキングプロセスの断面図である。 チップラック(2)、コンタミネーション防止シールド(4)、およびチップラックアセンブリ(1)のための製造方法の概要図である。
発明を実施するための詳細な形態
第1の態様では、本発明は、自動分析システム内部の液体を処分するための方法であって、
b.前記自動分析システム内部の生物流体試料を処理するステップであって、液体廃棄物が生成される、ステップと、
c.チャンネル(14)を備えるコンタミネーション防止シールド(4)を一般的な液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングさせるステップと、
d.前記液体廃棄物またはその一部をピペットアレイ(13)のピペットまたはピペットチップ(3)に吸引するステップと、
e.前記ピペットアレイ(13)の前記ピペットもしくはピペットチップ(3)またはその一部を前記コンタミネーション防止シールド(4)の前記チャンネル(14)に差し込むステップであって、前記チャンネルが、前記ピペットアレイ(13)の前記チップ(3)の差し込みのために幾何学的に事前配置され、前記チャンネル(14)が、前記ピペットまたはピペットチップ(3)の間にコンタミネーションバリアを形成し、前記ピペットもしくはピペットチップ(3)またはその一部のそれぞれが異なるチャンネル(14)に差し込まれる、ステップと、
f.前記液体廃棄物またはその一部を、前記チャンネル(14)を通して前記一般的な液体廃棄物容器(7)に分注するステップと
を含み、
ステップc.が、ステップd.の前、その後ろ、またはそれと同時であることができる、方法を提供する。
生物試料を扱うとき、特にインビトロ診断の分野では、できる限りクロスコンタミネーションが回避されることが重要である。たとえば、生物材料が誤って1つの試料から別の試料に移送された場合、その結果は重篤となりうる。たとえば、前記試料が、異なる人に由来した臨床試料である場合、試料のうちの一方のみが病原体を含む場合ですら、両方の試料に対して、したがってそれらの人に対して、陽性の診断結果が得られる場合がある。
このような「偽陽性」の結果によって、不必要な治療が開始されることがあり、多数の薬剤の場合、患者は、不快な副作用に、または生命を脅かす副作用にすら、さらされる。そのうえ、多くの治療法はかなり費用がかかり、患者および/または健康保険に余分な重荷を課す。入院治療(stationary treatment)の場合は、不必要な入院につながることもある。
分離と分析の対象となる生物材料の増幅を伴う方法を扱うとき、クロスコンタミネーションにより偽陽性の結果を生じるリスクは特に差し迫ったものとなる。たとえば、核酸の分析は、微量の特定の核酸ですら検出できる、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)などの増幅方法を伴うことが多い。さらに、このような高い感度は、非常に少量の混入物(たとえば異なる試料からの核酸など)が検出および分析できることも示す。
EP1081234で開示されている方法は、異なるピペットまたはそれらのピペットのチップそれぞれの間でのクロスコンタミネーションのリスクの低減を目的としている。EP1081234は、異なるピペットチップ用のいくつかの別個の区画を有する液体廃棄物容器を開示している。クロスコンタミネーションが回避されながら、液体廃棄物容器のいくつかの構造は、それぞれのピペッティングイベントの処分された廃棄物と接触する。特に、処理能力の高い分析に対する媒体および/または「少量吸収して吐出する(sip−and−spit)」混合の概念の場合、たとえばピペットチップなどの使い捨て要素を再使用することが望ましい。しかし、従来技術で説明した液体廃棄物容器が複数回使用された場合、各ピペッティングイベントにより、クロスコンタミネーションのリスクが増加する。
本発明は、ピペットチップを、または廃棄物容器全体でさえも頻繁に交換する必要のない、このようなクロスコンタミネーションを回避する有利な方法を提供する。
チャンネル(14)を備えるコンタミネーション防止シールド(4)を一般的な液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングさせることによって、前記シールド(4)は、特定の回数使用した後で容易に取り外され、新たなシールド(4)に交換されることができる。
したがって、ピペットチップは複数回再使用でき、それによって、コストを削減し、より少量の固体廃棄物を生成する。そのうえ、ピペットチップを取り付けるステップおよびピペットチップを解除するステップを減少させることによって、結果が出るまでの時間が短縮される。
たとえば、異なる流体試料が複数の入れ物に含まれる場合、ピペットアレイ(13)の特定のピペットチップ(3)が特定の試料に対して使用でき、異なる特定のピペットチップ(3)すなわち試料間のクロスコンタミネーションのリスクが上述の方法で低減されるので、特定のピペットチップ(3)は、それぞれの試料に対して複数回使用されることができる。所与の試料に対してピペットチップ(3)を複数回再使用する一例は、複数の洗浄ステップの実行である。これらの洗浄ステップでは、それぞれのピペットチップ(3)により液体を吸引して放出することによって混合がなされる。
本発明による方法はまた、液体廃棄物容器全体の発生しうる交換と比較して有利である。筐体を備える装置などの分析システム内の容器の取り扱いは、コンタミネーション防止シールド(4)などの比較的小さな取り外し可能な部分のみの取り扱いより複雑で、コンタミネーションを起こしやすい。容器全体の交換は、本発明による方法よりさらにコストがかかり、より多くの固体廃棄物を生じる。
本発明による取り外し可能なコンタミネーション防止シールド(4)を使用することによって、液体廃棄物容器の配置の、試料材料と接触する部分のみが交換され、したがって、より実用的で、かかるコストと時間がより少ない方法を提供する。
したがって、本発明によって、当業者は、固体廃棄物から液体を分離することができる。これによって、液体廃棄物がより取り扱いやすくなり、システムから除去する前にたとえば貯蔵や密閉ができるので、コンタミネーションのリスクがさらに低減する利点が得られる。一方、固体廃棄物は、体積がより大きくなりがちであり、通常、廃棄するための密閉容器に含まれない。したがって、液体と固体廃棄物の混合物は、たとえば液体廃棄物で満たされた使い捨て廃棄物容器を除去する場合に、コンタミネーションリスクを増加させることが多い。たとえば、容器を処分するためにシステムの中を移動させるときに、液体廃棄物がこぼれることがある。
本発明によれば、液体廃棄物は、たとえば液体廃棄物容器(7)からピペットまたはピペットチップ(3)に吸引されることができる。コンタミネーション防止シールド(4)が依然として液体廃棄物容器(7)にドッキングされている場合、システムのコンタミネーションのリスクがさらに低減される。次に、シールド(4)が別個に処分されることができる。ただし、シールド(4)が最初に容器(7)から取り外され、その後で、または後の時点で液体廃棄物が容器(7)から回収されることも本発明の範囲内に含まれる。
本発明に関する状況では、生物材料の「分離」、「精製」、または「抽出」という用語は、核酸のような生物材料が診断検査でたとえば増幅によって分析されうる前に、これらの生物試料が典型的には、異なる成分の複合混合物を含む生物試料から精製、分離、または抽出されなければならないことに関連する。適切な方法は当業者に知られている。
典型的には、最初の複数ステップのうちの1つは、たとえば酵素および/または化学試薬を使用することによって細胞またはウイルス粒子の内容を放出するステップを含む。このプロセスは、一般に溶解と呼ばれる。溶解物内の問題の分析物を増やすために、核酸を結合するための1つの有用な手順は、たとえばカオトロピック塩溶液中の磁性粒子などの結合粒子のガラス表面への核酸の選択的結合およびアガロース、タンパク質、または細胞片などの混入物からの核酸の分離を必要とする。いくつかの実施形態では、粒子のガラスが、WO96/41811に記載されているゲルゾル(gel sol)プロセスを使用して形成され、次に乾燥および圧縮される。
「生物材料」は、本発明の意味では、すべての種類の生体分子たとえばタンパク質または核酸を含むが、天然に存在する他の分子またはその誘導体もしくは合成類似体もしくは変異体も含む。そのうえ、「生物材料」という用語は、ウイルスおよび真核細胞および原核細胞を含む。
「流体試料」は、診断検査に供することができる任意の流体物質であり、いくつかの実施形態では、生物源に由来する。いくつかの実施形態では、前記流体試料はヒト由来であり、体液である。本発明の一実施形態では、流体試料は、人血もしくは血漿、尿、喀痰、汗、スワブ、ピペットで採取可能な(pipettable)便、または脊髄液である。他の実施形態では、流体試料は人血または血漿である。
本発明の意味では、「可逆的にドッキングさせる」は、物体を互いに取り付けることを意味し、それに続いてまたは後でドッキングを解除する可能性がある。たとえば、コンタミネーション防止シールド(4)は、たとえば、ラッチ、圧力嵌め(たとえば摩擦/粘着性表面による)、嵌合形成(form fit)(たとえばボルト締め、差し込みカップリング、スナップ嵌め、鋳造中のアンダーカット(undercut in casting))、面ファスナ(hook−and−loop fastening)、圧力(たとえばピペッティングヘッドまたは真空の適用によって発揮される)、磁気、または他の手段などの任意の適切な機構によって、液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングされることができる。「可逆的にドッキングさせる」は、関係する物体を破壊したり損傷させたりしなくてもドッキング解除が容易に実行できることを示す。
「コンタミネーション防止シールド」は、特に液体廃棄物廃棄に関連して、ピペッティング中のクロスコンタミネーションのリスク低減に適したデバイスを意味する。本発明によれば、前記コンタミネーション防止シールド(4)は、チャンネル(14)を備え、ピペットまたはピペットチップ(3)により前記チャンネル(14)のそれぞれ(distinct)を通過する流体物質間のクロスコンタミネーションのリスクを低減する。チャンネル(14)は、特定のチャンネル内のいかなる物質も異なるチャンネル(14)および/またはその中の流体物質もしくはピペットもしくはピペットチップ(3)を汚染できないように、互いから分離される。各チャンネル(14)は、1つのピペットまたはピペットチップ(3)のみが差し込まれうる寸法を有し、その結果、各ピペットまたはピペットチップ(3)は、異なるチャンネル(14)に差し込まれる。いくつかの実施形態では、コンタミネーション防止シールド(4)は、取り扱いデバイスとの相互作用のための構造を有し、適切な構造は、たとえば凹部、ラッチ、突起、または他の構造である。また、いくつかの実施形態では、コンタミネーション防止シールド(4)は、上述のような液体廃棄物容器(7)への可逆的なドッキングを可能にする構造要素を有する。
「液体廃棄物容器」は、分離プロセスまたは分析プロセスで最早必要でない液体を収集するための容器である。このような容器(7)は、たとえば金属またはプラスチックを含むさまざまな材料から作製されることができる。たとえば、容器(7)がプラスチックから作製される場合、その製造プロセスは、いくつかの実施形態では、たとえば留め具が製造ステップ中に差し込み可能なように、射出成形を含む。容器(7)は、いくつかの実施形態では、ポリプロピレンから作製される。当業者には知られているように、適切な成形用具が液体廃棄物容器(7)の製造に使用される。
「廃棄物ステーション」は、自動分析システム内部に液体廃棄物容器(7)を備える部品である。本発明に関する状況では、前記廃棄物ステーションは、たとえば液体廃棄物容器(7)を載置するためのホルダなどの他の要素を備えることができる。廃棄物ステーションは、たとえば、液体廃棄物容器(7)から前記容器(7)の底部を通して液体廃棄物を回収する手段も備えることができる。
本発明に関する状況では、「ピペットアレイ」は、たとえばマルチチャンネルピペットなどの複数のピペットまたはピペット針のアセンブリを意味する。いくつかの実施形態では、ピペットアレイ(13)は、ホルダに取り付けられた上部部分と、1つまたは複数のピペットまたはピペット針を備える下側部分とを含む。いくつかの実施形態では、ピペットアレイ(13)は、ピペット針を備える。ピペットの場合、前記ピペットは、いくつかの実施形態では1つまたは複数の使い捨てピペットチップ(3)を備え、ピペットチップ(3)の中に前記懸濁液が吸引され、前記懸濁液がピペットチップ(3)から再度分注される。このようなピペットチップ(3)は、廃棄および交換される前に、複数回使用されることができる。本発明に有用な使い捨てピペットチップ(3)は、いくつかの実施形態では、少なくとも10μl、または少なくとも15μl、または少なくとも100μl、または少なくとも500μl、または少なくとも1ml、または約1mlの容積を有する。
前記コンタミネーション防止シールド(4)のチャンネル(14)に関連する「幾何学的に事前配置された」は、たとえば前記ピペットアレイ(13)の異なるピペットまたはピペットチップ(3)が前記コンタミネーション防止シールド(4)の対応するチャンネル(14)に同時に差し込み可能なように、前記チャンネル(14)または少なくともその一部が前記ピペットまたはピペットチップ(3)間の相対的配置に対応するように互いに対して配置されることを意味する。たとえば、1列に配置された8つのピペットまたはピペットチップ(3)を有するマルチチャンネルピペットの場合、それぞれ、前記コンタミネーション防止シールド(4)の幾何学的に事前配置されたチャンネル(14)も1列に配置された少なくとも8つのチャンネルであり、その結果、前記アレイ(13)の8つのピペットまたはピペットチップ(3)すべてが前記チャンネル(14)に同時に差し込み可能である。一実施形態では、幾何学的に事前配置されたチャンネル(14)の数は、ピペットまたはピペットチップ(3)の数に相当する。別の実施形態では、幾何学的に事前配置されたチャンネル(14)の総数は、前記ピペットアレイ(13)のピペットまたはピペットチップ(3)の数の倍数である。一実施形態では、チャンネル(14)は、行列の形で幾何学的に事前配置され、行列は、いくつかの実施形態では互いに直角をなす。また、いくつかの実施形態では、1列または1行のチャンネル(14)の数は、前記ピペットアレイ(13)のピペットまたはピペットチップ(3)の数に相当する。いくつかの実施形態では、前記アレイ(13)のピペットまたはピペットチップ(3)は、前記コンタミネーション防止シールド(4)のチャンネル(14)のある列または行に1回のピペッティングイベントで差し込まれ、異なる列または行に別のピペッティングイベントで差し込まれる。いくつかの実施形態では、各チャンネル(14)が使用されるのは1回のみである。他の実施形態では、コンタミネーション防止シールド(4)は、12、24、48、または96のチャンネルを有する。いくつかの実施形態では、前記チャンネル(14)は、3×4、4×6、6×8、または8×12の配置で行列の形で配置される。
前記チャンネル(14)に関連する「幾何学的に事前配置された」は、各チャンネル(14)が前記ピペットアレイ(13)のピペットまたはピペットチップ(3)の差し込みに構造的に適合されることも意味する。チャンネル(14)は、ピペットまたはピペットチップ(3)がチャンネル(14)の出口開口に届かないような形で構築される。チャンネルに挿入されるとき、前記ピペットまたはピペットチップ(3)の出口開口は前記チャンネル(14)の内部にあり、その結果、前記ピペットまたはピペットチップ(3)から分注された任意の液体がそれぞれのチャンネルに分注され、したがって異なるピペットまたはピペットチップ(3)間のクロスコンタミネーションのリスクを低減する。いくつかの実施形態では、チャンネル(14)の出口開口は、対応する入口開口より小さい直径を有する。また、いくつかの実施形態では、チャンネル(14)は基本的に円錐形であり、チャンネル(14)の出口開口は円錐の狭端部である。また、いくつかの実施形態では、差し込まれたピペットまたはピペットチップ(3)は、それ自体の外径とチャンネル(14)の特定の場所の内径の間に空間を残さず、その結果、液体または気体は、基本的に、前記差し込まれたピペットまたはピペットチップ(3)のみを通って前記チャンネル(14)を通過する。
「コンタミネーションバリア」は、潜在的な混入物が1つの区分から別の区分に拡散するのを防止する構造を意味する。本発明に関する状況では、前記コンタミネーション防止シールド(4)のチャンネル(14)は、所与のチャンネル(14)の内容または素通り画分(flowthrough)が異なるチャンネルを汚染しないようにチャンネル(14)が互いから空間的に分離されるので、このようなコンタミネーションバリアを形成する。
本発明は、使い捨てピペットチップ(3)と共に適用されるときに特に有利である。本発明により、クロスコンタミネーションのリスクを低減し、同時にピペットチップ廃棄物の量を低減しながら、使い捨てピペットチップ(3)の複数回の使用が可能になる。
したがって、本発明の一態様は、前記チップが使い捨てピペットチップ(3)である、上述の方法である。
本発明のいくつかの実施形態では、前記コンタミネーション防止シールド(4)が、使い捨てピペットチップ(3)を備えるチップラック(2)と共に提供される。これらの実施形態により、単一構成要素ごとに別個の取り扱いプロセスを行わずに、コンタミネーション防止シールド(4)と使い捨てチップ(3)を備えるラック(2)との両方をシステムに同時に差し込むことが可能である。たとえば使い捨てピペットチップ(3)を備える実施形態において、前記チップラック(2)および前記シールド(4)を一緒に提供することが有利であり、この実施形態では、使い捨てピペットチップ(3)が利用可能であるときのみ廃棄物が生成され、したがって、次にコンタミネーション防止シールド(4)の存在が必要とされる。そのうえ、これらの2つの構成要素を一緒に提供することによって、当業者は2つの別個の物体ではなく1つの結合された物体を分析システムに差し込みさえすればよいので、包装材料の減少および当業者のワークフローの簡略化という利点が得られる。前記ラック(2)と前記シールド(4)の間の接続が永久的でなく、これらの2つの構成要素のいずれかを破壊したり動作不能にしたりしなくても解除できることが重要である。
要約すると、本発明の一態様は、前記使い捨てピペットチップ(3)がチップラックアセンブリ(1)から取り出され、前記チップラックアセンブリ(1)が、
・前記使い捨てピペットチップ(3)を備えるチップラック(2)と、
・前記コンタミネーション防止シールド(4)と
を備え、
前記コンタミネーション防止シールド(4)が、ステップc.において、前記チップラック(2)に取り外し可能に固定され、それから解放される、上述の方法である。
本発明に関する状況では、「取り外し可能に固定される」は、可逆的な形であろうとなかろうと、ある物体が別の物体に取り付けられ、それから再度取り外しできることを意味する。たとえば、「取り外し可能に固定される」または「取り外し可能に固定する」という用語は、「可逆的にドッキングされた」または「可逆的にドッキングさせる」(上記を参照)という意味を含むが、たとえば1つまたは複数の固定要素が取り外し中に破壊されるので、ある物体が他の物体から1回のみ取り外されることができるが、その後で再度取り付けられることはできない可能性をさらに含む。ただし、「可逆的にドッキングさせる」と同様に、構成要素の分離時に固定要素が破壊された場合でも、構成要素は、それぞれの目的に関して、たとえばチップラック(2)またはコンタミネーション防止シールド(4)として、依然として機能的なままである。
「取り外し可能に固定する」のに適した機構は、原理上は、「可逆的なドッキング」のに適した機構と同じ機構を含むが、場合によっては、たとえばヒートシールまたは糊付けなどの、取り外し時に不可逆的に破壊される上述の構造も含む。
上述の方法の一実施形態では、前記コンタミネーション防止シールド(4)は、前記チップラック(2)に可逆的にドッキングされる。このような一実施形態では、シールド(4)はチップラック(2)に再度取り付けることができ、これは、たとえばラック(2)およびシールド(4)を一緒に廃棄するときに有利となりうる。
コンタミネーション防止シールド(4)が前記チップラックアセンブリ(1)によって備えられる実施形態の利点は、たとえば、当業者が、いくつかの実施形態では使い捨て要素である単一の要素を入手し、搬送し、取り扱うだけでよいことである。そのうえ、2つの別個の要素ではなく、1つの要素のみが分析システムに差し込まれればよい。したがって、このような統合された解決策は、コスト、物流、および実用に関して有利である。
上述のように、本発明によればコンタミネーション防止シールド(4)が液体廃棄物容器(7)から外すことができることは、上述した理由で有利である。
したがって、本発明の一態様は、ステップf.の後で前記コンタミネーション防止シールド(4)を前記一般的な液体廃棄物容器(7)から解放し、前記コンタミネーション防止シールド(4)を廃棄するステップをさらに含む、上述の方法である。
この実施形態では、コンタミネーション防止シールド(4)は、1回または複数回使用されることができる。いくつかの実施形態では、コンタミネーション防止シールド(4)は、いくつかの実施形態ではシールド(4)が液体廃棄物容器(7)から取り外されて廃棄される前に各チャンネル(14)が上述のように1回のみ使用されるように、ピペットまたはピペットチップ(3)を含むピペットアレイ(13)より多くのチャンネル(14)を備える。いくつかの実施形態では、コンタミネーション防止シールド(4)は、これまで使用されたことのない新たなシールド(4)に交換される。
本発明による方法は、特に、唯一ではないが、処理能力が中程度から高いシステムにおいて有用である。複数の試料および/または試料の複製は複数の入れ物で同時に処理できるが、たとえば使い捨てピペットチップなどの使い捨て物質は複数回使用でき、1回または繰り返し吸引および分注することによって溶液または懸濁液を混合させるような技法は、有利には、適用されることができる。
「入れ物」、「受け入れ用入れ物(receiving vessel)」、または「反応槽」という用語は、たとえば逆転写またはポリメラーゼ連鎖反応などの流体試料の分析のための反応が発生する、管、またはマイクロウェル、ディープウェル、もしくは他のタイプのマルチウェルプレートなどのプレートのウェルを含むが、これらに限定されない。このような入れ物の外側境界または壁は、その中で発生する分析反応と干渉しないように、化学的に不活性である。
複数の入れ物の場合、取り扱いを簡単にし、自動化を容易にするために、いくつかの実施形態では、入れ物が一体的な配置で結合され、したがって一緒に操作されることができる。
したがって、本発明の一態様は、複数の入れ物が一体的な配置で結合される、上述の方法である。
一体的な配置は、たとえば互いに可逆的または不可逆的に取り付けられたまたはラックに配置されたバイアルまたは管とすることができる。いくつかの実施形態では、一体的な配置は、マルチウェルプレートである。いくつかの実施形態では、マルチウェルプレートはディープウェルプレートである。
複数の異なる試料の同時処理の場合、場合によっては複数の異なる試薬も使用するが、本発明の利点は、これらが別個のピペット内で処理でき、並列処理の利点を保ちながらコンタミネーションのリスクが低減することである。
したがって、本発明の一態様は、前記ピペットアレイ(13)の各ピペットまたはピペットチップ(3)が異なる試薬または試料を含む、上述の方法である。
上述の方法のいくつかの実施形態では、分析物は核酸である。
また、本発明の一態様は、前記核酸を増幅および分析するステップを最後のステップの後にさらに含む、上述の方法である。
上述の方法のいくつかの実施形態では、前記増幅および分析は、PCRによって行われる。
PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)は、当技術分野でよく知られている方法であり、いくつかある参考文献の中で特に、米国特許第4,683,202号、第4,683,195号、第4,800,159号、および第4,965,188号において開示されている。
本発明に関連してされる使用他の核酸増幅方法は、リガーゼ連鎖反応、ポリメラーゼリガーゼ連鎖反応、修復連鎖反応、NASBA、strand displacement amplification(SDA)、transcription mediated amplification(TMA)、およびQb増幅(Qb−amplification)を含む。このような増幅方法は当業者に知られている。
チップラックアセンブリ(1)を必要とする上述の方法の実施形態に鑑みて、チップラックアセンブリ(1)も本発明の一態様である。
詳細には、前記態様は、
・ピペットチップ(3)を格納するように適合された複数の貯蔵所(20、21)を有するラック(2)を備える上部部分と、
・チャンネル(14)を有するコンタミネーション防止シールド(4)を有する下部部分であって、前記チャンネル(14)が、前記ピペットチップ(3)の差し込みのために幾何学的に事前配置され、前記チャンネル(14)が、前記ピペットチップ(3)の間にコンタミネーションバリアを形成する、下部部分と
を備え、
前記コンタミネーション防止シールド(4)が、前記ラック(2)に取り外し可能に固定される、チップラックアセンブリ(1)である。
上記で説明したように、このようなチップラックアセンブリ(1)は、チップラック(2)とコンタミネーション防止シールド(4)の両方を相互に独立して差し込む必要性をなくし、したがって包装コストを削減し、それぞれの固体廃棄物も減少させ、ならびに必要な取り扱いステップの数を減少させる。
前記取り外し可能な固定は、上述のいくつかの異なる方法で実現されることができる。本発明のチップラックアセンブリ(1)のいくつかの実施形態では、コンタミネーション防止シールド(4)は、1つまたは複数のラッチによって前記ラック(2)に取り外し可能に固定される。
チップラック(2)は、上記で説明したように、使い捨てピペットチップ(3)と共に使用されるときに特に有用である。
したがって、本発明の一態様は、前記ラック(2)の複数の貯蔵所(20、21)の一部またはすべてが使い捨てピペットチップ(3)を含む、上述のチップラックアセンブリ(1)である。
上述のチップラックアセンブリ(1)のための可能な製造方法は、図26に示されている。
本発明の方法に関連した上述の実施形態に即して、各ピペットまたはピペットチップ(3)に対して少なくとも1つのチャンネル(14)を提供することが有用であるが、所与のチャンネル(14)は、特定のピペットまたはピペットチップ(3)にのみ使用される。
したがって、本発明の一態様は、1つのチャンネル(14)がマルチチャンネルピペッタ(13)に取り付けられた前記複数のピペットチップ(3)のそれぞれに対して設けられるように、前記チャンネル(14)が幾何学的に配置される、上述のチップラックアセンブリ(1)である。
そのうえ、マルチチャンネルピペッタの使用は、処理能力の向上および複数の異なる試薬を使用した複数の異なる試料の同時処理に鑑みて有利である。
そのうえ、マルチチャンネルピペッタの使用は、前記チャンネル(14)が差し込まれたピペットまたはピペットチップ(3)に誘導を提供する場合に有利である。これに関して、前記チャンネル(14)は、特定の形態を有する。たとえば、いくつかの実施形態では、チャンネル(14)の出口開口は、対応する入口開口より小さい直径を有する。また、いくつかの実施形態では、チャンネル(14)は基本的に円錐形であり、チャンネル(14)の出口開口は円錐の狭端部である。また、いくつかの実施形態では、差し込まれたピペットまたはピペットチップ(3)は、それ自体の外径とチャンネル(14)の特定の場所の内径の間に空間を残さず、その結果、液体または気体は、前記差し込まれたピペットまたはピペットチップ(3)のみを通って前記チャンネル(14)を通過する。これにより、特に、特定の回数の液体廃棄物廃棄イベントの後で液体廃棄物容器(7)に存在する液体廃棄物を前記ピペットアレイのピペットおよび/もしくはピペットチップまたは他のピペットおよび/もしくはピペットチップ(3)を使用して効率的に空にできるという利点が得られる。いくつかの実施形態では、可逆的にドッキングされたコンタミネーション防止シールド(4)を有する液体廃棄物容器(7)は、前記チャンネル(14)以外の開口を持たない。これらの実施形態では、液体または気体は前記チャンネル(14)以外の液体廃棄物容器(7)の壁を通過できないので、分析システムから液体廃棄物を除去するために液体廃棄物容器(7)から液体廃棄物を回収する効率はさらに向上する。
本発明の一態様は、前記チャンネル(14)のそれぞれが、前記チャンネル(14)内で前記ピペットチップ(3)のそれぞれを中央に置くための漏斗(15)を形成する、上述のチップラックアセンブリ(1)である。
この実施形態では、上述の利点が達成され、すなわちチャンネル(14)内でピペットチップ(3)が誘導され、クロスコンタミネーションが減少され、ピペットを使用して液体廃棄物容器(7)を空にする効率が増加される。さらに、このような実施形態は、ピペットイベント後または液体廃棄物容器(7)を空にした後のピペットチップ(3)における滴または泡の形成を防止し、その結果、液体または泡の滴下によるコンタミネーションのリスクが減少したシステム内でピペットアレイ(13)を扱うことができる。いくつかの実施形態では、液体廃棄物の液体廃棄物容器(7)への分注は、ジェットの形で実行される。液体廃棄物がピペットまたはピペットチップ(3)をジェットとして出る場合、ピペットまたはピペットチップ(3)における滴または泡の保持を促進する可能性のある毛管作用が減少される。
また、本発明の一態様は、
・上述のチップラックアセンブリ(1)と、
・ピペットアレイ(13)を備えるピペッティングデバイスと、
・液体廃棄物容器(7)を備える廃棄物ステーションであって、前記液体廃棄物容器(7)が、前記コンタミネーション防止シールド(4)に可逆的にドッキングするように適合される、廃棄物ステーションと、
・前記システムの異なるユニット間で前記チップラックアセンブリ(1)またはその分離された上部部分および/もしくは下部部分を搬送するための移送デバイスと
を備える、生物流体試料を処理するための分析システムである。
「ピペットアレイを備えるピペッティングデバイス」は、たとえば試薬または試料の吸引および分注したがって前記システムの他の異なる構成要素間での試薬または試料の移送を達成する用具である。ピペッティングデバイスは、たとえば移動可能なアームを有するロボットデバイスを備えることができる。自動システムの内部では、ピペッティングデバイスは、モータなどのアクチュエータを備えることが多く、正確で再現可能な移動を可能にする。
「移送デバイス」は、分析システム内部でシステム構成要素を搬送するためのデバイスである。たとえば、移送デバイスは、把持部を有するロボットアームまたは他の適切なデバイスとすることができる。
本発明の別の態様は、
・化学反応および生化学反応の成分を含む反応モジュール、
・分析物によって誘発された信号を検出するための検出モジュール、および
・試薬および/または使い捨て器具用の格納モジュール
からなる群から選択される1つまたは複数の要素をさらに備える、上記で説明した分析システムである。
「反応モジュール」は、その中でたとえば試料または特定の分析物の分析のためのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)または抗体のハイブリダイゼーションなどの反応が発生するモジュールである。反応モジュールは、たとえば、管またはプレートのようなさまざまな入れ物を備えることができる。このような入れ物の外側境界または壁は、その中で発生する分析反応と干渉しないように、化学的に不活性である。
「検出モジュール」は、信号、いくつかの実施形態では分析物または制御部によって誘発された信号の検出が実行されるモジュールである。検出モジュールは、たとえば、分析手順の結果または影響を検出するための光学的検出ユニットとすることができる。光学的検出ユニットは、光源たとえばキセノンランプ、光を誘導およびフィルタリングするための鏡、レンズ、光学フィルタ、光ファイバなどの光学部品、1つもしくは複数の基準チャンネル、またはCCDカメラを備えることができる。
「格納モジュール」は、問題の試料の分析に必要な生物材料の分離および/または化学反応もしくは生物学的反応を引き起こすために必要な試薬を格納する。格納モジュールは、本発明の方法に有用な構成要素、たとえば反応モジュールで反応貯蔵所として使用されるピペットチップまたは入れ物などの使い捨て器具をさらに含むこともできる。
いくつかの実施形態では、本発明による分析システムは、システム構成要素を制御するための制御ユニットをさらに備える。
制御ユニットは、分析システムの異なる構成要素が適切なタイミングで正しく機能および相互作用する、たとえばピペッタを備えるピペッティングデバイスなどの構成要素を協調して動かすことを確実にするためのソフトウェアを備えることができる。制御ユニットは、リアルタイムアプリケーション向けのマルチタスクオペレーティングシステムであるリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)を実行するプロセッサも備えることができる。言い換えれば、システムプロセッサは、システム負荷に関係なく、リアルタイムの制約すなわちイベントからシステム応答までの操作上のデッドラインを管理することが可能である。システムプロセッサは、システム内の異なるユニットが所与の命令に従って動作および応答することをリアルタイムで制御する。
本発明の別の態様は、前記液体廃棄物容器(7)が、前記チップラックアセンブリ(1)の前記ラック(2)から前記コンタミネーション防止シールド(4)を解放するおよび/または前記コンタミネーション防止シールド(4)を前記液体廃棄物容器(7)にドッキングさせる機構を備える、上述の分析システムである。
本発明のいくつかの実施形態では、前記分析システムの前記機構は、1つまたは複数の円錐形ピン(8)および/または1つまたは複数のラッチを備える。
図面の詳細な説明
以下では、本発明の特定の実施形態がより詳細に開示されている。これらの実施形態は本発明に関して限定するものではないことが理解されなければならない。
図1は、チャンネル(14)を備える別個のコンタミネーション防止シールド(4)の斜視図を示す。図示の実施形態では、前記コンタミネーション防止シールド(4)は、シールド(4)をチップラック(2)に取り外し可能に固定するためのスナップ嵌め(5)をさらに備える。さらに、図示のシールド(4)は、把持部などのデバイスを取り扱うまたは移送するための嵌合部(18)を有する。前記チャンネル(14)の間に空洞(19)があり、これにより、チャンネル(14)の間、したがってそれらの間に差し込まれるべきピペットまたはピペットチップ(3)の間でのクロスコンタミネーションのリスクをさらに低減される。
図2は、図1と同じ要素を示しているが、下から見た図である。
図3から図5は、チップラックアセンブリ(1)のコンタミネーション防止シールド(4)を液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングさせるプロセスを、一連のステップとして示す。
図3:コンタミネーション防止シールド(4)は、大部分はチップラック(2)によって隠蔽され、上述のスナップ嵌め(5)を前記チップラック(2)の対応する凹部(6)に掛けることによってチップラック(2)に取り外し可能に固定され、したがってチップラックアセンブリ(1)を形成する。この図では、ピペットチップ(3)を備えるチップラックアセンブリ(1)は、液体廃棄物容器(7)の開口に向かって移動される。現在の図は、液体廃棄物容器の液体廃棄物を受ける内側空間(16)を画定する前記液体廃棄物容器(7)の開口の縁(22)を示す。前記縁(22)は、チップラックアセンブリ(1)と相互作用するために、円錐形ピン(8)ならびに据え付け(holding−down)クランプ(10)を備える。前記据え付けクランプ(10)は、コンタミネーション防止シールド(4)の載置リンク(mounting link)(11)を据え付けるように構成される。クランプ(10)とチップラック(2)の壁の望ましくない相互作用を防止するために、チップラック(2)は切り欠き(12)を含む。
図4は、コンタミネーション防止シールド(4)を解放し、それによって、コンタミネーション防止シールド(4)を液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングさせる間のチップラックアセンブリ(1)を示す。円錐形ピン(8、隠されている)は、スナップ嵌め(5)と凹部(6)の間のスナップ嵌め接続が解放されるように、凹部(6)周辺のチップラック(2)の短い側壁(9)を延長する。この機構のより詳細な図がそれぞれ図11または図15として提供されている。
図5:この図では、チップラック(2)を備えるチップラックアセンブリの上部部分は、液体廃棄物容器(7)から取り外されている。コンタミネーション防止シールド(4)は、この時点では、液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングされている。
図6から図9は、液体廃棄物をピペットチップ(3)からシールド(4)を通って液体廃棄物容器(7)の内側空間(16)に処分するためにピペットアレイ(13)の前記チップ(3)をコンタミネーション防止シールド(4)のチャンネル(14)に差し込むプロセスを斜視図で示す。
図6:この実施形態では自動ピペッティングデバイスのピペッティングヘッドであるピペットアレイ(13)は、コンタミネーション防止シールド(4)のチャンネル(14)に垂直に差し込まれようとしている複数のピペットチップ(3)を担持する。この図では、前記チップ(3)を備える前記ピペッティングヘッド(13)は、コンタミネーション防止シールド(4)のチャンネル(14)の上方で中央に移動されている。
図7:図6の構成における処理廃棄物挿入物(4)のこの拡大断面図は、チャンネル(14)の上方のピペットチップ(3)を示す。この実施形態のチャンネル(14)は、ピペットチップ(3)がチャンネル(14)に差し込まれる取り入れガイド(intake guide)(15)を形成する上部部分を備える。チャンネル(14)は、実際の素通り画分チャンネル(flow−through channel)(17)を形成する下側部分をさらに備え、素通り画分チャンネル(17)の直径は、ピペットチップ(3)の完全な通過を可能にしない。チャンネル(14)は、ピペットチップ(3)から液体廃棄物容器(7)の内側空間(16)への液体廃棄物の通過を容易にする。
この図は、液体廃棄物容器(7)の据え付けクランプ(10)によるコンタミネーション防止シールド(4)の液体廃棄物容器(7)への可逆的なドッキング機構をさらに示し、前記クランプ(10)は、コンタミネーション防止シールド(4)の載置リンク(11)を据え付ける。
図8:この図では、ピペットチップ(3)がコンタミネーション防止シールド(4)のチャンネル(14)に差し込まれている。コンタミネーション防止シールド(4)のチャンネル(14)間の空洞(19)が、ピペットチップ(3)間のクロスコンタミネーションのさらなるリスク低減に寄与することが理解できよう。
図9:図8の構成における処理廃棄物挿入物(4)のこの拡大断面図は、チャンネル(14)内部のピペットチップ(3)を示す。チップ(3)は、取り入れガイド(15)による差し込み時に中央に置かれており、一部分は素通り画分チャンネル(17)に突き出し、素通り画分チャンネル(17)の直径は、チップ(3)のそれ以上の差し込みを可能にしない。
図10から図13は、液体廃棄物容器(7)にコンタミネーション防止シールド(4)をドッキングさせながらのチップラックアセンブリ(1)のラック(2)からの前記シールド(4)の開放プロセスの斜視図を示す。
図14から図17は、液体廃棄物容器(7)にドッキングさせながらのチップラックアセンブリ(1)のラック(2)からのコンタミネーション防止シールド(4)の解放プロセスの断面図を示す。図示のプロセスは、図10から図13と同じである。
図10/14:この拡大図では、チップラックアセンブリ(1)が、コンタミネーション防止シールド(4)を液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングさせようとしている。シールド(4)は、依然として、シールドのスナップ嵌め(5)とラックの凹部(6)の間の接続によりチップラック(2)に取り外し可能に固定されている。この実施形態では、前記チップラック(2)は、短いピペットチップ用の貯蔵所(21)と、長いピペットチップ用の長い貯蔵所(20)とを備える。図15で理解できるように、短い貯蔵所(21)はチャンネル(14)の上方に位置し、したがって、短い貯蔵所(21)は、ドッキングされた状態でチャンネル(14)と干渉しない。図14に示されるように、上述の空洞(19)は、クロスコンタミネーションのリスク低減に寄与するだけでなく、チップラック(2)の長いピペットチップ貯蔵所(20)を受けるための凹部として作用する。液体廃棄物容器(7)の円錐形ピン(8)は、チップラック(2)の短い側壁(9)と相互作用しようとしている。
図11/15:図10に示される構成から始まって、コンタミネーション防止シールド(4)は、この時点で、液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングされている。チップラック(2)の短い側壁(9)を延長することによって、円錐形ピン(8、隠されている)は、シールドのスナップ嵌め(5)とラックの凹部(6)の間の接続の解放を容易にし、それによって、チップラック(2)からコンタミネーション防止シールド(4)を取り外す。
図12/16:チップラック(2)は、液体廃棄物容器(7)から垂直方向に取り外されており、コンタミネーション防止シールド(4)を液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングしたままにしておく。
図13/17:この図では、チップラック(2)は最早視認できない。
図18から図21は、コンタミネーション防止シールド(4)の液体廃棄物容器(7)へのドッキングプロセスを斜視図で示す。
図22から図25は、コンタミネーション防止シールド(4)の液体廃棄物容器(7)への可逆的なドッキングプロセスの断面図を示す。図示のプロセスは、図18から図21と同じである。
図18/22:この図では依然としてチップラック(2)に取り外し可能に固定されているコンタミネーション防止シールド(4)は、液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングされようとしている。この図は、液体廃棄物容器(7)の据え付けクランプ(10)およびコンタミネーション防止シールド(4)の対応する載置リンク(11)の拡大図である。
図19/23:コンタミネーション防止シールド(4)は液体廃棄物容器(7)にドッキングされており、切り欠き(12)によって、据え付けクランプ(10)がチップラック(2)だけでなく、コンタミネーション防止シールド(4)の載置リンク(11)にも干渉しないことが確実にされる。前記切り欠き(12)はさらに、載置リンク(11)が前記チップラック(2)の壁とぶつかるのを防止する。
図20/24:液体廃棄物容器(7)の縁(22)上でコンタミネーション防止シールド(4)を押すと、液体廃棄物容器(7)の据え付けクランプ(10)が、そのピボットマウントに沿って傾斜し、コンタミネーション防止シールド(4)の載置リンク(11)を据え付け、したがってコンタミネーション防止シールド(4)を液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングさせる。
図21/25:チップラック(2)は、液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングされたコンタミネーション防止シールド(4)から離れる方向に移動されている。1回または複数回使用すると、シールド(4)は、この時点で、液体廃棄物容器(7)から再び取り外され、別個に廃棄されることができる。次に、新たなコンタミネーション防止シールドが、液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングされることができる。
図26は、チップラック(2)、コンタミネーション防止シールド(4)、およびチップラックアセンブリ(1)のための製造方法の概要図を提供する。チップラック(2)の製造が左側に示され、コンタミネーション防止シールド(4)の製造が右側に示されている。

Claims (12)

  1. 自動分析システム内部の液体を処分するための方法であって、
    b.前記自動分析システム内部の生物流体試料を処理するステップであって、液体廃棄物が生成される、ステップと、
    c.チャンネル(14)を備えるコンタミネーション防止シールド(4)を一般的な液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングさせるステップと、
    d.前記液体廃棄物またはその一部をピペットアレイ(13)のピペットまたはピペットチップ(3)に吸引するステップと、
    e.前記ピペットアレイ(13)の前記ピペットもしくはピペットチップ(3)またはその一部を前記コンタミネーション防止シールド(4)の前記チャンネル(14)に差し込むステップであって、前記チャンネル(14)が、前記ピペットアレイ(13)の前記チップ(3)の差し込みのために幾何学的に事前配置され、前記チャンネル(14)が、前記ピペットまたはピペットチップ(3)の間にコンタミネーションバリアを形成し、前記コンタミネーション防止シールド(4)の前記チャンネル(14)の間に空洞(19)が形成され、前記ピペットもしくはピペットチップ(3)またはその一部のそれぞれが異なるチャンネル(14)に差し込まれる、ステップと、
    f.前記液体廃棄物またはその一部を、前記チャンネル(14)を通して前記一般的な液体廃棄物容器(7)に分注するステップと
    を含み、
    ステップc.が、ステップd.の前、その後ろ、またはそれと同時であることができる、方法。
  2. ステップb.の前に
    a.チップラックアセンブリ(1)を用意するステップであって、前記チップラックアセンブリ(1)が、
    ・使い捨てピペットチップ(3)を備えるチップラック(2)と、
    ・前記コンタミネーション防止シールド(4)と
    を備える、ステップをさらに含み、
    前記コンタミネーション防止シールド(4)が、ステップc.において、前記チップラック(2)に取り外し可能に固定され、それから解放される、請求項1に記載の方法。
  3. ステップf.の後で前記コンタミネーション防止シールド(4)を前記一般的な液体廃棄物容器(7)から解放し、前記コンタミネーション防止シールド(4)を廃棄するステップをさらに含む、請求項1から2のいずれかに記載の方法。
  4. ・ピペットチップ(3)を格納するように適合された複数の貯蔵所(20、21)を有するラック(2)を備える上部部分と、
    ・チャンネル(14)を備えるコンタミネーション防止シールド(4)を備える下部部分であって、前記チャンネル(14)が、前記ピペットチップ(3)の差し込みのために幾何学的に事前配置され、前記チャンネル(14)が、前記ピペットチップ(3)の間にコンタミネーションバリアを形成し、前記コンタミネーション防止シールド(4)の前記チャンネル(14)の間に空洞(19)が形成され、前記空洞(19)は、前記ラック(2)の前記貯蔵所(20)を受けるように配置される、下部部分と
    を備え、
    前記コンタミネーション防止シールド(4)が、前記ラック(2)に取り外し可能に固定される、
    チップラックアセンブリ(1)。
  5. 前記ラック(2)の前記複数の貯蔵所(20、21)の一部またはすべてが、使い捨てピペットチップ(3)を含む、請求項4に記載のチップラックアセンブリ(1)。
  6. 1つのチャンネル(14)が、マルチチャンネルピペッタ(13)に取り付けられた前記複数のピペットチップ(3)のそれぞれに対して設けられるように、前記チャンネル(14)が幾何学的に配置される、請求項4から5のいずれかに記載のチップラックアセンブリ(1)。
  7. 前記チャンネル(14)のそれぞれが、前記チャンネル(14)内で前記ピペットチップ(3)のそれぞれを中央に置くための漏斗(15)を形成する、請求項4から6のいずれかに記載のチップラックアセンブリ(1)。
  8. 前記コンタミネーション防止シールド(4)は、前記コンタミネーション防止シールド(4)を前記ラック(2)に取り外し可能に固定するためのスナップ嵌め(5)を備え、前記ラック(2)は、前記スナップ嵌め(5)に対応する凹部(6)を備える、請求項4から7のいずれかに記載のチップラックアセンブリ(1)。
  9. 生物流体試料を処理するための分析システムであって、
    ・請求項4から8のいずれか一項に記載の前記チップラックアセンブリ(1)と、
    ・ピペットアレイ(13)を備えるピペッティングデバイスと、
    ・液体廃棄物容器(7)を備える廃棄物ステーションであって、前記液体廃棄物容器(7)が、前記コンタミネーション防止シールド(4)に可逆的にドッキングするように適合される、廃棄物ステーションと、
    ・前記システムの異なるユニット間で前記チップラックアセンブリ(1)またはその分離された上部部分および/もしくは下部部分を搬送するための移送デバイスと
    を備える、分析システム。
  10. ・化学反応および生化学反応の成分を含む反応モジュール、
    ・分析物によって誘発された信号を検出するための検出モジュール、および
    ・試薬および/または使い捨て器具用の格納モジュール
    からなる群から選択される1つまたは複数の要素をさらに備える、請求項に記載の分析システム。
  11. 前記液体廃棄物容器(7)が、前記チップラックアセンブリ(1)の前記ラック(2)から前記コンタミネーション防止シールド(4)を解放するおよび/または前記コンタミネーション防止シールド(4)を前記液体廃棄物容器(7)に可逆的にドッキングさせる機構を備える、請求項9または10に記載の分析システム。
  12. 前記機構が、1つまたは複数の円錐形ピン(8)および/または1つまたは複数のラッチ(11)を備える、請求項11に記載の分析システム。
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