JP6039320B2 - 金属微粒子分散液及びその製造方法並びにそれを用いて形成した電極、配線パターン、塗膜、その塗膜を形成した装飾物品、抗菌性物品 - Google Patents
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Description
(1)少なくとも、フェノール化合物の酸化重合物及び/又はその酸化体を表面に少なくとも有した金属微粒子、高分子分散剤及び有機溶媒を含む分散液であって、
前記の高分子分散剤は、アミン価と酸価の差(アミン価−酸価)が10〜40mgKOH/gである金属微粒子分散液であり、
(2)前記高分子分散剤の配合量(A)と前記フェノール化合物の酸化重合物及び/又はその酸化体の量(B)との比率(B/A)が0.1以上である(1)の金属微粒子分散液であり、
(3)前記の高分子分散剤の配合量が、金属微粒子100重量部に対して5〜20重量部である(1)又は(2)の金属微粒子分散液であり、
(4)動的光散乱法で粒度分布を測定した時に、金属微粒子のメジアン径が1〜500nmである(1)〜(3)のいずれかに記載の金属微粒子分散液であり、
(5)金属微粒子の濃度が5重量%以上である(1)〜(4)のいずれかに記載の金属微粒子分散液であり、
(6)更に樹脂を含む(1)〜(5)のいずれかに記載の金属微粒子分散液であり、
(7)少なくとも、フェノール化合物の酸化重合物及び/又はその酸化体を表面に少なくとも有した金属微粒子と、有機溶媒に溶解した高分子分散剤を混合して分散させる工程を有し、
前記の高分子分散剤のアミン価と酸価の差(アミン価−酸価)が10〜40mgKOH/gである金属微粒子分散液の製造方法であり、
(8)(1)〜(6)のいずれかに記載の金属微粒子分散液を用いて形成される塗膜であり、
(9)(1)〜(6)のいずれかに記載の金属微粒子分散液を用いて形成される配線であり、
(10)(1)〜(6)のいずれかに記載の金属微粒子分散液を用いて形成される電極であり、
(11)少なくとも基材の表面の一部に(8)の塗膜を形成した装飾物品であり、
(12)少なくとも基材の表面の一部に(8)の塗膜を形成した抗菌性物品である。
(1)水酸基の置換位置が1〜4位から選ばれる2ヶ所であり、カルボニル基の置換位置が5〜8位から選ばれる2ヶ所であるジヒドロキシ−ジベンゾフラン−ジオン及びそれらの誘導体、例えば1,2−ジヒドロキシ−ジベンゾフラン−7,8−ジオン、2,4−ジヒドロキシ−ジベンゾフラン−5,7−ジオン、1,2−ジヒドロキシ−4,5−ジカルボキシ−ジベンゾフラン−7,8−ジオンなど、
(2)水酸基の置換位置が1〜3位から選ばれる2ヶ所、4位の1ヶ所、及び6位、7位から選ばれる1ヶ所であるテトラヒドロキシ−5H−ベンゾ[7]アンヌレン−5−オン及びそれらの誘導体、例えば2,3,4,6−テトラヒドロキシ−5H−ベンゾ[7]アンヌレン−5−オン(一般名プルプロガリン)など、
(3)(1)又は(2)の化合物を更に酸化重合した化合物、
(4)(1)〜(3)から選ばれる少なくとも一種の化合物と2価及び3価のフェノール化合物及びそれらの誘導体から選ばれる少なくとも一種の化合物とを酸化重合した化合物。ここで、誘導体とは、酸化重合物の分子内の小部分の変化によって生成する化合物をいい、例えば、酸化重合物に含まれる水素原子をアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基等で置換したものである。
(アミン価の測定方法)
高分子分散剤5g、ブロモクレゾールグリーンエタノール溶液数滴を300mlのエタノールと純水の混合溶媒に溶解させ、ファクター(補正係数)を算出した0.1M HClエタノール溶液を添加し、ブロモクレゾールグリーン指示薬の黄色が30秒続いた時の0.1M HClエタノール溶液の滴定量からアミン価を算出する。
(酸価の測定方法)
高分子分散剤5g、フェノールフタレイン液数滴を300mlの純水に溶解させ、ファクター(補正係数)を算出した0.1M KOHエタノール溶液を添加する。フェノールフタレイン指示薬の薄紅色が30秒続いた時の0.1M KOHエタノール溶液の滴定量から酸価を算出する。
ディスパービック(DISPERBYK)(登録商標)161、ディスパービック(DISPERBYK)162、ディスパービック(DISPERBYK)163、ディスパービック(DISPERBYK)167、ディスパービック(DISPERBYK)168、ディスパービック(DISPERBYK)182、ディスパービック(DISPERBYK)183、ディスパービック(DISPERBYK)184、ディスパービック(DISPERBYK)185、ディスパービック(DISPERBYK)2000、ディスパービック(DISPERBYK)2001、ディスパービック(DISPERBYK)2163、ディスパービック(DISPERBYK)2164(以上ビックケミー社製)、フローレンDOPA−15B、フローレンDOPA−15BHFS、フローレン17HF、フローレンDOPA−22、フローレンDOPA−33、フローレンDOPA−44(以上共栄社化学社製)、ED−212、ED−213、ED−216(以上楠本化成社製)等を挙げることができる。
界面活性剤としては、カチオン系界面活性剤が好ましく、水性溶媒中で解離して電気的に陽性を示す部分が、界面活性能を有する化合物である。例えば、(1)4級アンモニウム塩((a)脂肪族4級アンモニウム塩([RN(CH3)3]+X−、[RR'N(CH3)2]+X−、[RR'R''N(CH3)]+X−、[RR'R''R'''N]+X−等:ここでR、R'、R''、R'''は同種又は異種のアルキル基を、XはCl、Br、I等のハロゲン原子を表す、以下同じ)、(b)芳香族4級アンモニウム塩([R3N(CH2Ar)]+X−、[RR'N(CH2Ar)2]+X−等:ここでArはアリール基を表す)、(c)複素環4級アンモニウム塩(ピリジニウム塩([C6H5N−R]+X−)、イミダゾリニウム塩([R−CN(CNR'R'')C2H4]+X−)等)、(2)アルキルアミン塩(RH2NY、RR'HNY、RR'R''NY等:ここでYは有機酸、無機酸等を表す)が挙げられ、これらを1種用いても2種以上用いても良い。具体的には、脂肪族4級アンモニウム塩としては、塩化オクチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ジオクチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化トリオクチルメチルアンモニウム、塩化トリステアリルメチルアンモニウム、塩化テトラオクチルアンモニウム等が挙げられる。芳香族4級アンモニウム塩としては、塩化デシルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。複素環4級アンモニウム塩としては、塩化セチルピリジニウム、臭化アルキルイソキノリウム等が挙げられる。アルキルアミン塩としては、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン、ステアリルアミン、ヤシ油アミン、ジオクチルアミン、ジステアリルアミン、トリオクチルアミン、トリステアリルアミン、ジオクチルメチルアミン等を塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸や、酢酸等のカルボン酸等で中和した中和生成物が挙げられる。あるいは、金属微粒子表面のメルカプトカルボン酸及び/又はその塩とアルキルアミンを反応させて得られる中和生成物を、アルキルアミン塩として用いても良い。4級アンモニウム塩の中では、特に炭素数が8以上のアルキル基又はベンジル基を少なくとも1個有しているものが好ましく、そのような4級アンモニウム塩としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(アルキル基の炭素数:18)、塩化オクチルトリメチルアンモニウム(同:8)、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム(同:12)、塩化セチルトリメチルアンモニウム(同:16)、臭化セチルトリメチルアンモニウム(同:16)、臭化テトラオクチルアンモニウム(同:8)、塩化ジメチルテトラデシルベンジルアンモニウム(同:14)、塩化ジステアリルジメチルベンジルアンモニウム(同:18)、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム(同:18)、塩化ベンザルコニウム(同:12〜18)が挙げられる。また、アルキルアミン塩のアルキルアミンの中でも、炭素数が8以上のアルキル基を少なくとも1個有しているものが好ましく、そのようなアルキルアミンとしては、オクチルアミン(同:8)、ラウリルアミン(同:12)、ステアリルアミン(同:18)、ジオクチルアミン(同:8)、ジラウリルアミン(同:12)、ジステアリルアミン(同:18)、トリオクチルアミン(同:8)、トリラウリルアミン(同:12)が挙げられる。
また、表面調整剤は有機溶剤分散体の表面張力をコントロールして、ハジキ、クレーター等の欠陥を防止するものであり、アクリル系表面調整剤、ビニル系表面調整剤、シリコーン系表面調整剤、フッ素系表面調整剤等が挙げられる。界面活性剤、表面調整剤の添加量は適宜調整することができ、例えば金属微粒子100重量部に対し2.0重量部以下が好ましく、0.2重量部以下がより好ましい。
少なくとも、フェノール化合物の酸化重合物及び/又はその酸化体を表面に少なくとも有した金属微粒子と、有機溶媒に溶解した高分子分散剤を混合して分散させる工程を有し、
前記の高分子分散剤のアミン価と酸価の差(アミン価−酸価)が10〜40mgKOH/gである金属微粒子分散液の製造方法である。
(2)の方法において用いる、フェノール化合物の酸化重合物は還元力があって、金属化合物を還元するとともに、還元反応等で酸化されたものや過剰なものが、配位や吸着して、生成した金属微粒子の表面に存在する。フェノール化合物の酸化重合物しては、前記のとおりフェノール化合物分子の一部を酸化しながら分子2個以上が結合し重合して生成した炭素縮合多環性化合物を用いることができ、例えば、下記の(1)〜(4)から選ばれる少なくとも一種を好ましく用いられる。
(1)水酸基の置換位置が1〜4位から選ばれる2ヶ所であり、カルボニル基の置換位置が5〜8位から選ばれる2ヶ所であるジヒドロキシ−ジベンゾフラン−ジオン及びそれらの誘導体、例えば1,2−ジヒドロキシ−ジベンゾフラン−7,8−ジオン、2,4−ジヒドロキシ−ジベンゾフラン−5,7−ジオン、1,2−ジヒドロキシ−4,5−ジカルボキシ−ジベンゾフラン−7,8−ジオンなど、
(2)水酸基の置換位置が1〜3位から選ばれる2ヶ所、4位の1ヶ所、及び6位、7位から選ばれる1ヶ所であるテトラヒドロキシ−5H−ベンゾ[7]アンヌレン−5−オン及びそれらの誘導体、例えば2,3,4,6−テトラヒドロキシ−5H−ベンゾ[7]アンヌレン−5−オン(一般名プルプロガリン)など、
(3)(1)又は(2)の化合物を更に酸化重合した化合物、
(4)(1)〜(3)から選ばれる少なくとも一種の化合物と2価及び3価のフェノール化合物及びそれらの誘導体から選ばれる少なくとも一種の化合物とを酸化重合した化合物。ここで、誘導体とは、酸化重合物の分子内の小部分の変化によって生成する化合物をいい、例えば、酸化重合物に含まれる水素原子をアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基等で置換したものである。
本発明の金属微粒子分散液を電極、回路配線パターン等の形成に用いるには、例えば、例えば、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、インクジェット印刷又はオフセット印刷等の汎用の印刷方法や転写方法、スプレー、スリットコーター、カーテンコーター、バーコーター、刷毛、筆又はスピンコーター等を使用した汎用の塗装法により、基板に塗布した後、塗布物を適当な温度で加熱焼成したり、レーザー、キセノンランプ等で光を照射する。また、塗膜の形成に用いるには、例えば、スピンコート、ロールコート、スプレーコート、刷毛塗り等の方法により、基材に塗布し乾燥したり、レーザー、キセノンランプ等で光を照射したりする。あるいは、スクリーン印刷やインクジェット印刷などの印刷方法や転写方法を用いて塗膜を形成することもできる。
装飾を施す物品の具体例としては、
(1)自動車、トラック、バスなどの輸送機器の外装、内装、バンパー、ドアノブ、サイドミラー、フロントグリル、ランプの反射板、表示機器等、
(2)テレビ、冷蔵庫、電子レンジ、パーソナルコンピューター、携帯電話、カメラなどの電化製品の外装、リモートコントロール、タッチパネル、フロントパネル等、
(3)家屋、ビル、デパート、ストアー、ショッピングモール、パチンコ店、結婚式場、葬儀場、神社仏閣などの建築物の外装、窓ガラス、玄関、表札、門扉、ドア、ドアノブ、ショーウインド、内装等、
(4)照明器具、家具、調度品、トイレ機器、仏壇仏具、仏像などの家屋設備、
(5)金物、食器などの什器、
(6)飲料水、タバコなどの自動販売機、
(7)合成洗剤、スキンケア、清涼飲料水、酒類、菓子類、食品、たばこ、医薬品などの容器、
(8)表装紙、ダンボール箱などの梱包用具、
(9)衣服、靴、鞄、メガネ、人口爪、人口毛、宝飾品などの衣装・装飾品、
(10)野球のバット、ゴルフのクラブなどのスポーツ用品、つり具などの趣味用品、
(11)鉛筆、色紙、ノート、年賀はがきなどの事務用品、机、椅子などの事務機器、
(12)書籍類のカバーやオビ等、人形、ミニカーなどのおもちゃ、定期券などのカード類、CD、DVDなどの記録媒体、などが挙げられる。また、人間の爪、皮膚、眉毛、髪の毛などを基材とすることができる。
水44L中に、ピロガロール1.4モルを溶解し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを10に調整した後、大気中で40分間撹拌しピロガロールの酸化重合物の溶液を調製した。この還元剤溶液中に1モルの硝酸銀を含む水溶液680mlを添加し、撹拌機を用いて、室温にて1時間撹拌した後、遠心分離し、銀固形物を回収した。回収した銀固形物を水5lで洗浄し、再び遠心分離にて銀固形物を回収した後、得られた銀固形物をアセトン10l中に入れ、銀固形物中の水分を除去した後、真空濾過で銀固形物を分取し、室温で1時間真空乾燥を行い銀粉を得た。該銀粉の熱重量分析(RIGAKU製ThermoplusTG8120)を行った結果、銀固形分が90.65%、ピロガロール酸化重合物又はその酸化体(120℃から350℃の重量減少分)が4.0%、残分がアセトン、水等の溶媒(120℃までの重量減少分)であった。また透過電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製H−7000)にて該銀粉の平均粒子径(粒子100個の粒子径を測定し、平均する)を求めた結果、12.5nmであった。得られた銀粉のRAMAN分析(Jobin Yvon社製、Ramanor T−64000)を行った結果、そのスペクトルから、銀粒子表面にπ電子共役系が広がったダイヤモンドライクカーボン状構造の存在が確認された。また、13C−固体NMR測定(Chemagnetics社製CMX−300 nfinity)での表面分析により、水酸基、カルボキシル基、ケトン、キノン、アルデヒド基、またベンゼン環を結合するエチレン炭素やエーテル炭素、二重結合炭素や三重結合炭素、ベンゼン環に置換したメチル基などの存在が確認された。
上記方法にて合成した銀粉と所定量の高分子分散剤を溶解した非水溶媒を混合・懸濁し、ペイントシェーカーにて1時間分散させ、実施例1〜14及び比較例1〜9の各試料につき分散液の調製を試みた。それぞれの試料ついて、銀粉、非水溶媒と高分子分散剤の種類及び配合量を表1に、各高分子分散剤の不揮発分、酸価及びアミン価を表2に示す。実施例7,9,13,14及び比較例1〜9は銀配合濃度65重量%、他は銀配合濃度50重量%である。
硫酸鉄(II)七水和物(FeSO4・7H2O)696g、クエン酸三ナトリウム二水和物(Na3C6H5O7・2H2O)1.5kgを1lの水に添加し溶解させた。この溶液を300rpmにて撹拌しながら、0.83モル/lの硝酸銀水溶液2Lを一括添加し、60分間撹拌した。その後、1000rpm、300秒の遠心分離を行い、上澄みを除去し銀固形物を回収した後、0.42モル/lのクエン酸三ナトリウム二水和物水溶液20l中に入れ、撹拌し洗浄した。再び上澄みを除去し、クエン酸三ナトリウム二水和物水溶液20lで洗浄し銀固形物を回収する作業を2回繰り返した。回収した銀固形物をアセトン10l中に入れ、銀固形物中の水分を除去した後、真空濾過で銀固形物を分取し、室温で1時間真空乾燥を行い表面がクエン酸化合物で被覆された銀粉を得た。該銀粉の熱重量分析を行った結果、銀固形分が90.0%、クエン酸化合物が4.5%、残分がアセトン、水等の溶媒であった。また透過電子顕微鏡にて該銀粉の平均粒子径(粒子100個の粒子径を測定し、平均する)を求めた結果、20nmであった。
上記方法にて合成した銀粉、高分子分散剤を溶解した非水溶媒を表1に記載の配合で混合・懸濁し、ペイントシェーカーにて1時間分散させ、分散液を得た。この試料の銀配合濃度は50重量%である。
Claims (11)
- 少なくとも、ダイヤモンドライクカーボン状構造を有するフェノール化合物の酸化重合物及び/又はその酸化体を表面に少なくとも有した金属銀微粒子、高分子分散剤及び誘電率が40以下の有機溶媒を含む分散液であって、
前記の高分子分散剤は、アミン価と酸価の差(アミン価−酸価)が19〜37mgKOH/gであり、
前記高分子分散剤の配合量(A)と前記フェノール化合物の酸化重合物及び/又はその酸化体の量(B)との比率(B/A)が0.1〜1である金属銀微粒子分散液。 - 前記の高分子分散剤の配合量が、金属銀微粒子100重量部に対して5〜20重量部である請求項1に記載の金属銀微粒子分散液。
- 動的光散乱法で粒度分布を測定した時に、金属銀微粒子のメジアン径が1〜500nmである請求項1又は2に記載の金属銀微粒子分散液。
- 金属銀微粒子の濃度が5重量%以上である請求項1〜3のいずれかに記載の金属銀微粒子分散液。
- 更に樹脂を含む請求項1〜4のいずれかに記載の金属銀微粒子分散液。
- 少なくとも、ダイヤモンドライクカーボン状構造を有するフェノール化合物の酸化重合物及び/又はその酸化体を表面に少なくとも有した金属銀微粒子と、誘電率が40以下の有機溶媒に溶解した高分子分散剤を混合して分散させる工程を有し、
前記の高分子分散剤のアミン価と酸価の差(アミン価−酸価)が19〜37mgKOH/gであり、
前記高分子分散剤の配合量(A)と前記フェノール化合物の酸化重合物及び/又はその酸化体の量(B)との比率(B/A)が0.1〜1である金属銀微粒子分散液の製造方法。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の金属銀微粒子分散液を用いて形成される塗膜。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の金属銀微粒子分散液を用いて形成される配線。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の金属銀微粒子分散液を用いて形成される電極。
- 少なくとも基材の表面の一部に請求項7に記載の塗膜を形成した装飾物品。
- 少なくとも基材の表面の一部に請求項7に記載の塗膜を形成した抗菌性物品。
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