JP6038369B1 - 膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体、濾過膜及びモジュール - Google Patents

膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体、濾過膜及びモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、強度が高く、フレーム材との接着強度及び半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度に優れ、半透膜との接着性にも優れる膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体を実現し、衝撃に強く、フレーム材との接着性が良好であり、半透膜用支持体の融着部分と半透膜との接着性も良好な膜分離活性汚泥処理用濾過膜と該濾過膜を用いてなるモジュールを提供することである。【解決手段】膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体において、該半透膜用支持体は、延伸ポリエステル繊維と、バインダー繊維として未延伸ポリエステル繊維とガラス転移点が40〜80℃の共重合ポリエステルを鞘部とする芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有してなる膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体。【選択図】なし

Description

本発明は、膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体、濾過膜及びモジュールに関する。
海水の淡水化、浄水器、食品の濃縮、廃水処理、血液濾過に代表される医療用、半導体洗浄用の超純水製造等の分野で、半透膜が広く用いられている。半透膜の分離機能層としては、セルロース系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル系樹脂等の多孔質性樹脂で構成されている。しかし、これら多孔質性樹脂単体では機械的強度に劣るため、不織布や織布などの繊維基材からなる半透膜用支持体の片面に半透膜が設けられた複合体の形態である濾過膜が使用されている。半透膜用支持体において、半透膜が設けられる面を「塗布面」と称する。
これら半透膜や濾過膜の使用形態の一つに、膜分離活性汚泥処理法(Membrane Bioreactor、MBR)が挙げられる。膜分離活性汚泥処理法は、有機性汚水の処理に際し、処理水質が安定していることや、維持管理が容易なことから、広く普及している。膜分離活性汚泥処理法では、汚水中の夾雑物を除去した後、生物処理槽(曝気槽)で活性汚泥により汚水中の有機物質を分解除去し、生物処理槽に浸漬設置した浸漬型膜分離装置で混合液を固液分離し、透過した濾過液を処理水として放流する。こうした膜分離装置中の膜分離部は、使用中に砂のような無機物や汚泥、その他の固形物が激しく衝突したり、活性汚泥への酸素の供給や目詰まり防止のために行うエアレーション操作による気泡が膜面に激しく衝突したりするので、そのような衝撃にも十分に耐える強度を備えていることが要求される。
加えて、濾過膜はモジュール化されて使用される。シート状の濾過膜における代表的なモジュールは、平膜型モジュールとスパイラル型モジュールである。管状の濾過膜における代表的なモジュールは、管型/チューブラー型モジュールである(例えば、非特許文献1参照)。平膜型モジュールでは、ポリプロピレンやアクリロニトリル(Acrylonitrile)・ブタジエン(Butadiene)・スチレン(Styrene)共重合合成樹脂(ABS樹脂)等の樹脂からなるフレーム材に、濾過膜を接着・固定して用いられる。フレーム材への接着・固定には加熱融着処理、超音波融着処理等が行われるのが一般的である。特に、近年、装置の簡便さから、超音波融着処理で加工するケースが増えてきている。しかしながら、従来の半透膜用支持体は、フレーム材への接着を考慮しておらず、接着性に劣り、フレーム材と半透膜用支持体が簡単に剥がれるといった問題や、使用中に濾過膜がフレーム材から脱落するといった問題が生じている。
一般的な半透膜用支持体として、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン繊維を含有する半透膜用支持体が挙げられる。例えば、ポリプロピレンを芯材、ポリエチレンを鞘材とした複合繊維を熱処理した半透膜用支持体(例えば、特許文献1参照)や、ポリプロピレン単繊維から形成された不織布層を表面に有する半透膜用支持体(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。オレフィン繊維を含有する半透膜用支持体上に半透膜を設けた濾過膜をフレーム材に超音波融着処理によって接着すると、接着はするものの、半透膜用支持体とフレーム材との接着性は充分でなかった。
また、管型/チューブラー型モジュールでは、管状基体やマンドレルを使用して、側縁部を相互に一部重ね合わせて、テープ状半透膜用支持体を螺旋状に巻き、重ね合わせた部分を加熱融着処理、超音波融着処理等によって融着して、管状半透膜用支持体を製造し、この管状半透膜用支持体の外部又は内部に半透膜が設けられた濾過膜を、複数本束ねてモジュール化している。テープ状半透膜用支持体を螺旋状に巻くため、重ね合わせた部分では、半透膜用支持体の塗布面と、塗布面の反対面である非塗布面とが融着されている。オレフィン繊維を含有する半透膜用支持体は融着しやすいため、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度に優れ、管状半透膜用支持体を製造しやすい。しかし、半透膜用支持体が重ね合って融着された部分が皮膜化するため、皮膜化された部分への半透膜の食い込みにくくなり、半透膜と半透膜用支持体との接着性が不十分となって、半透膜が剥離する場合があった。
別の一般的な半透膜用支持体として、延伸ポリエステル繊維とバインダーポリエステル繊維を含有する半透膜用支持体が挙げられる。例えば、延伸ポリエステル繊維と芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有する半透膜用支持体(例えば、特許文献3参照)、延伸ポリエステル繊維とポリオレフィン繊維と鞘部の融点が120℃以上150℃以下である芯鞘型ポリエステル複合繊維とを含有する半透膜用支持体(例えば、特許文献4参照)、延伸ポリエステル繊維と未延伸ポリエステル繊維と鞘部の融点が125℃以上160℃以下である芯鞘型ポリエステル複合繊維とを含有する半透膜用支持体(例えば、特許文献5参照)等が提案されている。
特許文献3で提案されている半透膜用支持体は、延伸ポリエステル繊維と芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有することによって、強度と地合が良くなるという効果を達成しているが、フレーム材との接着強度や管状半透膜用支持体における半透膜と半透膜用支持体との接着性については、何ら検討されていなかった。
特許文献4では、200℃における加熱融着処理によって半透膜用支持体をフレーム材に接着させる評価を行っている。そして、半透膜用支持体がポリオレフィン繊維を含有することによって、フレーム材との接着強度を高めている。しかしながら、上述したように、オレフィン繊維を含有する半透膜用支持体とフレーム材とを超音波融着処理によって接着すると、接着はするものの、半透膜用支持体とフレーム材との接着性は充分でなかった。
特許文献5の半透膜用支持体では、鞘部の融点が125℃以上160℃以下である芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有することによって、十分な強度を保ちつつ、不織布の通気度を特定範囲にすることが可能となり、製膜時における幅の収縮及び皺の発生が抑制できるという効果を達成している。また、未延伸ポリエステル繊維を併用することによって、強度を向上させるという効果を達成している。しかし、本発明の発明者が検討したところ、延伸ポリエステル繊維と未延伸ポリエステル繊維と鞘部の融点が125℃以上160℃以下である芯鞘型ポリエステル複合繊維とを含有する半透膜用支持体において、フレーム材との接着性が不十分になる場合があった。
特開2001−17842号公報 特開昭56−152705号公報 特開2010−194478号公報 特開2012−101213号公報 特開2013−220382号公報
下水道膜処理技術会議編、「下水道への膜処理技術導入のためのガイドライン」、第2版、[online]、平成23年3月、[平成28年1月6日検索]、インターネット<URL:http://www.mlit.go.jp/common/000146906.pdf>
本発明の課題は、強度が高く、フレーム材との接着強度及び半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度に優れ、半透膜との接着性にも優れる膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体を実現し、衝撃に強く、フレーム材との接着性が良好であり、半透膜用支持体の融着部分と半透膜との接着性も良好な膜分離活性汚泥処理用濾過膜と該濾過膜を用いてなるモジュールを提供することである。
上記課題を解決するために鋭意検討した結果、下記発明を見出した。
(1)膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体において、該半透膜用支持体は、延伸ポリエステル繊維と、バインダー繊維として未延伸ポリエステル繊維とガラス転移点が40〜80℃の共重合ポリエステルを鞘部とする芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有してなる膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体。
(2)示差走査熱分析によって芯鞘型ポリエステル複合繊維由来のガラス転移点が求められる上記(1)に記載の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体。
(3)半透膜用支持体に含まれる繊維全体に対し、バインダー繊維の含有量が30〜60質量%であり、芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が20〜40質量%である上記(1)又は(2)に記載の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体に、半透膜が設けられてなる膜分離活性汚泥処理用濾過膜。
(5)上記(4)記載の膜分離活性汚泥処理用濾過膜を用いてなるモジュール。
(6)モジュールが、平膜型モジュール、管型モジュール及びチューブラー型モジュールの群から選ばれる少なくとも一種である上記(5)記載のモジュール。
本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体は、強度が高く、フレーム材との接着強度及び半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度に優れ、半透膜との接着強度にも優れるため、本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体を用いることにより、衝撃に強く、半透膜を保持するフレーム材との接着性が良好であり、半透膜用支持体の融着部分と半透膜との接着性も良好な膜分離活性汚泥処理用濾過膜と該濾過膜を用いてなるモジュールを提供することが可能となる。
膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の評価において、半透膜用支持体とABS樹脂板を接着させる方法を示した概略図である。 膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の評価において、半透膜用支持体とABS樹脂板の接着強度を測定する方法を示した概略図である。 膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の評価において、半透膜用支持体の塗布面面と非塗布面とを接着させる方法を示した概略図である。 膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の評価において、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度を測定する方法を示した概略図である。 膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の評価において、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面を融着させた部分に設けられた半透膜の接着強度を測定する方法を示した概略図である。
本発明において、濾過膜とは、膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の片面である塗布面に、分離機能層の原料となる塗布液が塗布され、水処理用の半透膜が形成され、半透膜用支持体の片面に半透膜が設けられた複合体の形態を有する。分離機能層の原料としては、例えば、塩化ビニル樹脂(PVC)系、ポリスルホン(PS)系、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)系、ポリエチレン(PE)系、酢酸セルロース(CA)系、ポリアクリロニトリル(PAN)系、ポリビニルアルコール(PVA)系、ポリイミド(PI)系等の種々の高分子材料が用いられる。特に、膜分離活性汚泥処理用半透膜では、PVC系が利用されるようになってきている。半透膜用支持体上に、原料となる高分子材料を溶かした溶液である塗布液を塗布し、ゲル化させて微多孔膜を形成させる。以下では、このように半透膜用支持体上に分離機能層を塗布形成する処理は「製膜」と称される。
濾過膜はモジュール化されて使用される。シート状の濾過膜における代表的なモジュールは、平膜型モジュールとスパイラル型モジュールである。管状の濾過膜における代表的なモジュールは、管型/チューブラー型モジュールである。
平膜型モジュールでは、半透膜用支持体における塗布面の反対面である非塗布面をフレーム材接着面として、ポリプロピレンやアクリロニトリル(Acrylonitrile)・ブタジエン(Butadiene)・スチレン(Styrene)共重合合成樹脂(ABS樹脂)等の樹脂からなるフレーム材に、濾過膜を接着・固定して用いられる。フレーム材への接着・固定には加熱融着処理、超音波融着処理等が行われるのが一般的である。
管型/チューブラー型モジュールでは、管状基体やマンドレルを使用して、半透膜用支持体の側縁部を相互に一部重ね合わせて、テープ状半透膜用支持体を螺旋状に巻き、重ね合わせた部分を加熱融着処理、超音波融着処理等によって融着して、管状半透膜用支持体を製造し、この管状半透膜用支持体の外部又は内部に半透膜が設けられた濾過膜を、複数本束ねてモジュール化している。
本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体は、延伸ポリエステル繊維と、バインダー繊維として未延伸ポリエステル繊維とガラス転移点が40〜80℃の共重合ポリエステルを鞘部とする芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有してなることを特徴とする。
本発明において、バインダー繊維として用いられる未延伸ポリエステル繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート及びそれを主体とした共重合体などのポリエステルを紡糸速度800〜1,200m/分で紡糸した未延伸繊維が挙げられる。これらの未延伸ポリエステル繊維が熱カレンダー処理によって熱圧融着されることにより、強度の高い半透膜用支持体を得ることができる。
本発明において、バインダー繊維として用いられる芯鞘型ポリエステル複合繊維の鞘部はガラス転移点が40〜80℃の共重合ポリエステルである。共重合ポリエステルとしては、テレフタル酸成分とエチレングリコール成分を含有し、且つ、イソフタル酸成分、アジピン酸成分、セバシン酸成分、ナフタレンジカルボン酸成分、ジエチルグリコール成分、1,4−ブタンジオール成分及び脂肪族ラクトン成分の群から選ばれる少なくとも一成分を含有する共重合ポリエステルが挙げられる。この共重合ポリエステルは非晶質でも良いし、結晶性でも良い。
一般的に、バインダー繊維が軟化又は溶融するまで温度を上げる工程を、半透膜用支持体の製造方法に組み入れることで、バインダー繊維が半透膜用支持体の機械的強度を向上させる。そのため、芯鞘型ポリエステル複合繊維の鞘部の融点に関しては、例えば、特許文献4(特開2012−101213号公報)及び特許文献5(特開2013−220382号公報)においても検討されている。本発明者が、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度及び半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度を高めることを目的として検討したところ、ガラス転移点が40〜80℃の共重合ポリエステルを鞘部とする場合、加熱融着処理や超音波融着処理した際の、半透膜用支持体とフレーム材との密着性や半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との密着性に優れ、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度及び半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度が高くなること、及び、加熱融着処理だけでなく、超音波融着処理においても効果があることを見出した。
芯鞘型ポリエステル複合繊維の鞘部における共重合ポリエステルのガラス転移点が40℃以上である場合、鞘部の機械的強度が高くなるため、該ガラス転移点が40℃未満の場合と比較して、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度や半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度が高くなる。一方、ガラス転移点が80℃以下である場合、加熱融着処理や超音波融着処理した際の、半透膜用支持体とフレーム材との密着性や半透膜用支持体の塗布面と非塗布面の密着性が向上し、該ガラス転移点が80℃を超える場合と比較して、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度や半透膜用支持体の塗布面と非塗布面の接着強度が向上する。
本発明において、芯鞘型ポリエステル複合繊維の芯部は、主たる繰り返し単位がアルキレンテレフタレートであるポリエステルであり、耐熱性の高いポリエチレンテレフタレートであることが好ましい。
本発明において、芯鞘型ポリエステル複合繊維の断面形状は特に限定しないが、円形が好ましい。また、芯部と鞘部の比率は、体積比で芯/鞘=30/70〜70/30の範囲が好ましく、40/60〜60/40がより好ましい。
本発明において、バインダー繊維の含有量は30〜60質量%であることが好ましく、30〜50質量%であることがより好ましい。バインダー繊維の含有量が30質量%未満では、繊維間の接着強度が不十分となりやすく、半透膜用支持体とフレーム材との接着性が低下する場合や、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度が低下する場合がある。一方、バインダー繊維の含有量が60質量%を超えると、バインダー繊維の溶融によって半透膜用支持体表面が皮膜化しやすく、加熱融着処理や超音波融着処理などで溶融したフレーム材が半透膜用支持体に食い込みにくくなることによって、半透膜用支持体とフレーム材の接着強度が低下する場合がある。また、管状半透膜用支持体において、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面とを融着させた部分が皮膜化しやすく、半透膜が融着部分に食い込みにくくなることによって、半透膜用支持体と半透膜との接着強度が低下する場合がある。
本発明においては、芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有することにより、平膜型モジュール製造時における加熱融着処理や超音波融着処理の際に、フレーム材と半透膜用支持体との密着性が向上し、フレーム材との接着強度が高い半透膜用支持体を得ることができる。また、管型/チューブラー型モジュールにおける管状半透膜用支持体を製造時には、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との密着性が向上し、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度が高い半透膜用支持体を得ることができる。さらに、バインダー繊維の一部として熱溶融しない芯部を有する芯鞘型ポリエステル複合繊維を含むことにより、バインダー繊維の熱溶融による半透膜用支持体表面の皮膜化を抑制し、塗布液の浸透性を損なうことなく、強度を発現することが可能となる。
本発明において、芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量は20〜40質量%であることが好ましく、20〜35質量%がより好ましい。芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が20質量%未満では、半透膜用支持体とフレーム材との密着性や半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との密着性が不十分となり、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度や半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度が低下する場合がある。一方、40質量%を超えると、半透膜用支持体の表面に存在する繊維が毛羽立ちやすくなり、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度が低下する場合がある。
本発明において、バインダー繊維の繊維径は2〜25μmが好ましく、5〜20μmがより好ましく、10〜20μmが更に好ましい。繊維径が2μm未満のバインダー繊維を使用した場合には、半透膜用支持体の強度が不十分となる場合がある。一方、繊維径が25μmを超えるバインダー繊維を使用した場合には、抄紙の際の繊維分散が悪くなり、半透膜用支持体の地合が不均一となりやすく、分離機能層の製膜性を損なう場合がある。
本発明において、バインダー繊維の繊維長は、好ましくは1〜12mmであり、より好ましくは3〜10mmであり、更に好ましくは4〜6mmである。繊維長が1mm未満の場合には、半透膜用支持体の強度が低下する場合があり、12mmを超える場合には、繊維分散性が低下しやすく、半透膜用支持体の地合が不均一となりやすく、分離機能層の製膜性を損なう場合がある。
本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体においては、主体繊維として延伸ポリエステル繊維を用いる。不織布がバインダー繊維を含有している場合、バインダー繊維の軟化点又は溶融温度(融点)以上まで温度を上げる工程を、膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の製造方法に組み入れることで、バインダー繊維が膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の機械的強度を向上させる。この温度を上げる工程において、延伸ポリエステル繊維は軟化又は溶融せず、主体繊維として、半透膜用支持体の骨格を形成する。該延伸ポリエステル繊維としては、主たる繰り返し単位がアルキレンテレフタレートであるポリエステルが挙げられるが、耐熱性の高いポリエチレンテレフタレートであることが好ましい。また、繊維の断面形状は円形が好ましい。ただし、T型、Y型、三角等の異形断面を有する繊維も、裏抜け防止や、塗布面平滑性のために、他の特性を阻害しない範囲内で含有できる。
延伸ポリエステル繊維の繊維径は、2〜35μmが好ましく、5〜30μmがより好ましく、7〜27μmが更に好ましい。繊維径が2μm未満の繊維を使用した場合には、半透膜用支持体の強度が不十分となる場合がある。一方、繊維径が35μmを超える繊維を使用した場合には、抄紙の際の繊維分散が悪くなり、半透膜用支持体の地合が不均一となりやすく、分離機能層の製膜性を損なう場合がある。
延伸ポリエステル繊維の繊維長は、特に限定しないが、好ましくは1〜15mmであり、より好ましく3〜12mmであり、更に好ましくは3〜10mmである。繊維長が1mm未満の場合には、半透膜用支持体の強度が低下する場合があり、15mmを超える場合には、繊維分散性が低下しやすく、半透膜用支持体の地合が不均一となりやすく、半透膜の製膜性を損なう場合がある。
本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体においては、必要に応じて、前記した延伸ポリエステル繊維及びバインダー繊維以外の繊維を加えても良い。具体的には、合成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリアクリル系、ビニロン系、ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ベンゾエート、ポリクラール、フェノール系などの繊維が挙げられる。天然繊維としては、皮膜の少ない麻パルプ、コットンリンター、リント;再生繊維としては、リヨセル繊維、レーヨン、キュプラ;半合成繊維としては、アセテート、トリアセテート、プロミックス;無機繊維としては、アルミナ繊維、アルミナ・シリカ繊維、ロックウール、ガラス繊維、マイクロガラス繊維、ジルコニア繊維、チタン酸カリウム繊維、アルミナウィスカ、ホウ酸アルミウィスカなどの繊維が挙げられる。上記の繊維の他に、植物繊維として、針葉樹パルプ、広葉樹パルプなどの木材パルプや藁パルプ、竹パルプ、ケナフパルプなどの木本類、草本類を使用することもできる。また、上記の繊維は、通液性、通気性を阻害しない範囲であれば、フィブリル化されていてもなんら差し支えない。さらに、古紙、損紙などから得られるパルプ繊維等も使用することができる。また、断面形状がT型、Y型、三角等の異形断面を有する繊維も含有できる。
本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体は、示差走査熱分析によって芯鞘型ポリエステル複合繊維由来のガラス転移点が求められることが好ましい。芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が低い場合や、熱カレンダー処理によって芯鞘型ポリエステル複合繊維の結晶性が高くなった場合、ガラス転移点を求めることができない半透膜用支持体となる場合がある。該ガラス転移点が求められる半透膜用支持体は、該ガラス転移点が求められない半透膜用支持体と比較して、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度や半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度が優れている。
なお、本発明における芯鞘型ポリエステル複合繊維の鞘部と、膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体のガラス転移点は、示差走査熱量計(パーキンエルマー社製、装置名:DSC8500)を用いて、昇温速度10℃/分で測定した。ガラス転移点は、各ベースラインの延長した直線から縦軸方向に等距離にある直線と、ガラス転移の段階状変化部分の曲線とが交わる点の温度とした。
本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の坪量は、30〜250g/mが好ましく、40〜230g/mがより好ましく、50〜220g/mが更に好ましい。30g/m未満の場合には、半透膜用支持体の強度が不十分となる場合がある。また、250g/mを超えた場合には、通液抵抗が高くなる場合や、半透膜用支持体の厚みが増して、規定量の半透膜を収納するには、モジュールやユニットを大型化する必要が発生する。
本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の厚みは、60〜300μmであることが好ましく、80〜250μmであることがより好ましく、100〜220μmであることが更に好ましい。厚みが300μmを超えると、ユニットに組み込める半透膜の面積が小さくなってしまい、結果として、半透膜のライフが短くなってしまうことがある。一方、厚みが60μm未満の場合には、十分な強度が得られない場合がある。
本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の密度は、0.30〜1.00g/cmであることが好ましく、0.35〜0.98g/cmがより好ましく、0.40〜0.95g/cmが更に好ましい。密度が0.30g/cm未満の場合には、分離機能層を半透膜用支持体上に設ける際に、塗布液の半透膜用支持体への染み込みが大きくなってしまい、分離機能層の均一性を損なう場合がある。一方、密度が1.00g/cmよりも大きい場合には、加熱融着処理や超音波融着処理などで溶融したフレーム材が半透膜用支持体に食い込みにくくなる場合や半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との密着性が低下する場合があり、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度や半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度が弱くなる場合がある。また、塗布液の浸透性が低下し、半透膜用支持体と半透膜の接着強度が弱くなる場合がある。
本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体に係わる不織布は、乾式法、又は湿式抄造法により製造することができる。湿式抄造法により形成された湿式不織布であることが好ましい。
湿式抄造法では、まず、延伸ポリエステル繊維(主体繊維)、バインダー繊維を均一に水中に分散させ、その後、スクリーン(異物、塊等除去)等の工程を通り、最終の繊維濃度を0.01〜0.50質量%に調整されたスラリーが抄紙機で抄き上げられ、湿紙が得られる。繊維の分散性を均一にするために、工程中で分散剤、消泡剤、親水剤、帯電防止剤、高分子粘剤、離型剤、抗菌剤、殺菌剤等の薬品を添加する場合もある。
抄紙機としては、例えば、長網、円網、傾斜ワイヤー等の抄紙網が単独で設置されている抄紙機、同種又は異種の2種以上の抄紙網がオンラインで設置されているコンビネーション抄紙機等を使用することができる。また、本発明の半透膜用支持体が2層以上の多層構造の場合には、各々の抄紙機で抄き上げた湿紙を積層する抄き合わせ法や、一方の層を形成した後に、該層上に繊維を分散したスラリーを流延して積層とする方法のいずれでも良い。繊維を分散したスラリーを流延する際に、先に形成した層は湿紙状態であっても、乾燥状態であってもいずれでも良い。また、2枚以上の層を熱融着させて、多層構造の不織布とすることもできる。
本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体において、不織布が多層構造である場合、各層の繊維配合が同一である多層構造であっても良く、膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体内の厚さ方向での液体の浸透性を制御する目的で、各層の繊維配合が異なっている多層構造であっても良い。多層構造の場合、各層の坪量が下がることにより、スラリーの繊維濃度を下げることができるため、不織布の地合が良くなり、その結果、塗布面の平滑性や均一性が向上する。また、各層の地合が不均一であった場合でも、積層することで補填できる。さらに、抄紙速度を上げることができ、操業性が向上する。
抄紙網で製造された湿紙を、ヤンキードライヤー、エアードライヤー、シリンダードライヤー、サクションドラム式ドライヤー、赤外方式ドライヤー等で乾燥することにより、シート(原紙)を得る。湿紙の乾燥の際に、ヤンキードライヤー等の熱ロールに密着させて熱圧乾燥させることによって、密着させた面の平滑性が向上する。熱圧乾燥とは、タッチロール等で熱ロールに湿紙を押しつけて乾燥させることをいう。熱ロールの表面温度は、100〜180℃が好ましく、100〜160℃がより好ましく、110〜160℃が更に好ましい。圧力は、好ましくは5〜100kN/m、より好ましくは10〜80kN/mである。
本発明において、不織布(原紙)には、熱カレンダー処理が更に施されていることが好ましい。熱カレンダー処理においては、金属ロール−金属ロール、金属ロール−弾性ロール、金属ロール−コットンロール、金属ロール−シリコンロールなどのロール構成のカレンダーユニットを単独、又は組み合わせて用いることができる。カレンダーユニットの少なくとも一方の金属ロールが加熱される。本発明においては、不織布に充分な熱量を付与させることができて、強度の高い半透膜用支持体を得ることができるため、金属ロール−弾性ロールのカレンダーユニットを用いることが好ましい。
熱カレンダー処理時の金属ロール温度は、未延伸ポリエステル繊維の融点又は軟化温度に対して−40〜−10℃であることが好ましく、−30〜−20℃であることがより好ましい。金属ロールの温度が未延伸ポリエステル繊維の融点又は軟化温度に対して−40℃より低い場合では、未延伸ポリエステルの熱圧融着が不十分となりやすく、半透膜用支持体の強度が低下する場合がある。一方、金属ロールの温度が未延伸ポリエステル繊維の融点又は軟化温度に対して−10℃より高い場合には、半透膜用支持体が金属ロールに貼り付きやすくなり、半透膜用支持体の表面が不均一となる場合がある。
また、芯鞘型ポリエステル複合繊維の鞘部が明確な融点を持つ結晶性の共重合ポリエステルの場合は、上記の温度範囲を満たし、さらに、金属ロールの温度が芯鞘型複合繊維の鞘部の融点に対して+50℃以下であることが好ましい。金属ロールの温度が、芯鞘型ポリエステル複合繊維の鞘部の融点に対して+50℃より高い場合、鞘部の結晶化が進みやすくなり、ガラス転移点が求められない半透膜用支持体となる可能性が高くなる。
熱カレンダー処理時のニップのニップ圧力は、好ましくは19〜180kN/mであり、より好ましくは39〜150kN/mである。加工速度は、好ましくは5〜150m/minであり、より好ましくは10〜80m/minである。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。なお、実施例中における部や百分率は断りのない限り、すべて質量によるものである。
<延伸PET繊維1>
ポリエチレンテレフタレートからなる、繊維径7μm、繊維長3mmの延伸ポリエステル繊維を延伸PET繊維1とした。
<延伸PET繊維2>
ポリエチレンテレフタレートからなる、繊維径13μm、繊維長5mmの延伸ポリエステル繊維を延伸PET繊維2とした。
<延伸PET繊維3>
ポリエチレンテレフタレートからなる、繊維径18μm、繊維長10mmの延伸ポリエステル繊維を延伸PET繊維3とした。
<延伸PET繊維4>
ポリエチレンテレフタレートからなる、繊維径25μm、繊維長10mmの延伸ポリエステル繊維を延伸PET繊維4とした。
<延伸PET繊維5>
ポリエチレンテレフタレートからなる、繊維径30μm、繊維長10mmの延伸ポリエステル繊維を延伸PET繊維5とした。
<未延伸PET繊維1>
ポリエチレンテレフタレートとイソフタル酸からなる、繊維径11μm、繊維長5mmの未延伸ポリエステル繊維(融点:230℃)を未延伸PET繊維1とした。
<未延伸PET繊維2>
ポリエチレンテレフタレートからなる、繊維径11μm、繊維長5mmの未延伸ポリエステル繊維(融点:260℃)を未延伸PET繊維2とした。
<芯鞘PET繊維1>
芯部がポリエチレンテレフタレート(融点:260℃)、鞘部がポリエチレンテレフタレートとイソフタル酸からなる非晶性の共重合ポリエステル(ガラス転移点:72℃)であり、繊維径15μm、繊維長5mm、芯部/鞘部の体積比が50/50の芯鞘型ポリエステル複合繊維を、芯鞘PET繊維1とした。
<芯鞘PET繊維2>
芯部がポリエチレンテレフタレート、鞘部がポリエチレンテレフタレートと1,4−ブタンジオールとε−カプロラクトンからなる結晶性の共重合ポリエステル(ガラス転移点:45℃、融点:175℃)であり、繊維径15μm、繊維長5mm、芯部/鞘部の体積比が50/50の芯鞘型ポリエステル複合繊維を、芯鞘PET繊維2とした。
<芯鞘PET繊維3>
芯部がポリエチレンテレフタレート、鞘部がポリエチレンテレフタレートと1,4−ブタンジオールからなる結晶性の共重合ポリエステル(ガラス転移点:86℃、融点:232℃)であり、繊維径15μm、繊維長5mm、芯部/鞘部の体積比が50/50の芯鞘型ポリエステル複合繊維を、芯鞘PET繊維3とした。
<芯鞘PET繊維4>
芯部がポリエチレンテレフタレート、鞘部がポリエチレンテレフタレートと1,4−ブタンジオールとε−カプロラクトンからなる結晶性の共重合ポリエステル(ガラス転移点:32℃、融点:154℃)であり、繊維径15μm、繊維長5mm、芯部/鞘部の体積比が50/50の芯鞘型ポリエステル複合繊維を、芯鞘PET繊維4とした。
実施例1、3、5〜14、16、参考例2、4、15、比較例1〜5の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体を、以下の条件で製造した。
(原紙の製造)
2mの分散タンクに水を投入後、表1に示す原料配合比率(%)で配合し、分散濃度0.2質量%で5分間分散して、円網抄紙機で湿紙を形成し、その後、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、表1に示す坪量を目標にして、幅1000mmの湿式不織布(原紙1〜20)を得た。
(熱カレンダー処理)
得られた原紙に対して、金属ロール−弾性ロールのカレンダーユニットにて、表2に記載する条件で熱カレンダー処理を行い、実施例1、3、5〜14、16、参考例2、4、15及び比較例1〜5の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体を得た。なお、1回目の処理で金属ロールに当たった面が、2回目の処理で弾性ロールに当たるように処理し、1回目の処理で金属ロールに当たった面を塗布面とし、2回目の処理で金属ロールに当たった面を非塗布面とした。
実施例、参考例及び比較例で得られた膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体に対して、以下の測定及び評価を行い、結果を表3及び4に示した。
(膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体のガラス転移点)
前記の方法で半透膜用支持体のガラス転移点を測定した。
金属ロール温度が芯鞘型ポリエステル複合繊維の融点に対して+50℃を超えている条件で熱カレンダー処理した参考例2の半透膜用支持体、芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が20質量%未満である参考例4及び15の半透膜用支持体、芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有しない比較例1及び2の半透膜用支持体においては、ガラス転移点が求められなかった。
(坪量)
JIS P8124に準拠して、坪量を測定した。
(膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の厚みと密度)
半透膜用支持体の厚みは、JIS P8118に準拠して測定した。
(半透膜用支持体とフレーム材との接着強度)
幅30mm、長さ50mmに切り揃えた各半透膜用支持体を、同じサイズのABS樹脂板上に置き、超音波式接着機(SENZHEN KEIJIGSTAR TECHNOLOGY LTD社製、製品名:MSK−800)のヘッド(品番:N1、4mm×4mm)を半透膜用支持体に当て、出力50%、元空気圧0.15MPa、接着時間1.0秒で、ABS樹脂板と半透膜用支持体の非塗布面とを、超音波融着点において図1のように接着させた。さらに、図1の点線で示した折り返し部分で半透膜用支持体を折り返し、図2に示したように、半透膜用支持体とABS樹脂板を卓上型材料試験機(装置名:STA−1150、株式会社オリエンテック製)のチャックに、チャック間隔15mmで固定し、100mm/minの一定速度で、半透膜用支持体とABS樹脂板が剥離するまで、上チャックを引き上げて行った時の最大荷重を測定した。この最大荷重によって、「半透膜用支持体とフレーム材との接着強度」を評価した。
(半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度)
幅30mm、長さ50mmに切り揃えた2枚の半透膜用支持体を準備し、1枚の半透膜用支持体の先端部10mmと、もう1枚の半透膜用支持体の末端部10mmとを、一方の半透膜用支持体の塗布面と、他方の半透膜用支持体の非塗布面とが接するように重ね合わせ、超音波式接着機(SENZHEN KEIJIGSTAR TECHNOLOGY LTD社製、製品名:MSK−800、ヘッド品番:N1(4mm×4mm))を用いて、出力5%、元空気圧0.1MPa、接着時間1.0秒で、2枚の半透膜用支持体の塗布面と非塗布面とを、超音波融着点において図3のように接着させた。さらに、図4に示したように、2枚の半透膜用支持体を卓上型材料試験機(装置名:STA−1150、株式会社オリエンテック製)のチャックに、チャック間隔15mmで固定し、100mm/minの一定速度で、2枚の半透膜用支持体が剥離するまで、上チャックを引き上げて行った時の最大荷重を測定した。この最大荷重によって、「半透膜用支持体の塗布面と非塗布面の接着強度」を評価した。
(半透膜用支持体の半透膜接着性評価)
一定のクリアランスを有する定速塗工装置(商品名:TQC全自動フィルムアプリケーター、コーテック社)を用いて、半透膜用支持体の塗布面にマジックインキ(登録商標)で着色したポリフッ化ビニリデン(PVDF)のN−メチルピロリドン溶液(濃度:12%)を塗布し、水洗、乾燥を行い、半透膜用支持体の塗布面上にPVDF膜を形成させ、半透膜を作製した。
半透膜作製1日後、幅24mm(塗布方向に対してクロス方向)×長さ50mm(塗布方向)に断裁して試料とする。断裁した半透膜用支持体の非塗布面に幅24mm、長さ30mmに切ったセロハン粘着テープ(ニチバン社製、商品名:エルパック(登録商標)LP24)を長さ10mm部分のみ貼り付け、残りの幅24mm、長さ20mm部分は粘着部分として残す。次に、半透膜面の幅24mm×長さ10mm部分に、粘着メモ(ライオン事務器社製、商品名:スティックオンノートSN−23)の粘着部分を貼り付ける。セロハン粘着テープの粘着部分(24mm×20mm)と粘着メモの非粘着部分を持ち、半透膜と半透膜用支持体とが剥離する方向に手で引っ張って、力をかけた時の状態によって、半透膜接着性を判断した。試料を5枚準備して、5回のテストを行った。
セロハン粘着テープを半透膜面及び非塗布面に貼って、両方のセロハン粘着テープを引っ張った場合、ほとんどの場合において、半透膜と半透膜用支持体との間で剥離が起こり、半透膜接着性を評価することが困難であった。セロハン粘着テープと比較して粘着性が低い粘着メモを使用して、どこが剥離したかを確認することによって、半透膜と半透膜用支持体の接着性を判断できる。以下の判断基準にて「半透膜用支持体と半透膜との接着性」を評価した。
判断基準
A:5回全てのテストで、半透膜と粘着メモ間で剥離が起こった。非常に良好なレベル。
B:3〜4回のテストで、半透膜と粘着メモ間で剥離が起こった。良好なレベル。
C:1〜2回のテストで、半透膜と粘着メモ間で剥離が起こった。実用上、下限レベル。
D:5回全てのテストで、半透膜と半透膜用支持体間で剥離が起こった。使用不可レベル。
(融着部分と半透膜との接着性評価)
幅130mm、長さ180mmに切り揃えた2枚の半透膜用支持体を、塗布面と非塗布面とが接するように重ね合わせ、超音波式接着機(SENZHEN KEIJIGSTAR TECHNOLOGY LTD社製、製品名:MSK−800、ヘッド品番:N1(4mm×4mm))を用いて、出力5%、元空気圧0.1MPa、接着時間1.0秒で、2枚の半透膜用支持体の塗布面と非塗布面とを、超音波融着点において図5のように接着させた。なお、超音波融着点の幅は12mm、長さは50mmとした。
次いで、一定のクリアランスを有する定速塗工装置(商品名:TQC全自動フィルムアプリケーター、コーテック社)を用いて、マジックインキ(登録商標)で着色したPVDFのN−メチルピロリドン溶液(濃度:12%)を塗布し、水洗、乾燥を行い、超音波融着点を含む半透膜用支持体の塗布面上にPVDF膜を形成させ、半透膜を作製した。
作製1日後、超音波融着点(融着部分、幅12mm、長さ50mm)を切り出して試料とする。試料の非塗布面に幅12mm、長さ30mmに切ったセロハン粘着テープ(ニチバン社製、商品名:エルパック(登録商標)LP12)を長さ10mm部分のみ貼り付け、残りの幅12mm、長さ20mm部分は粘着部分として残す。次に、半透膜面の幅12mm×長さ10mm部分に、粘着メモ(ライオン事務器社製、商品名:スティックオンノートSN−23)の粘着部分を貼り付ける。セロハン粘着テープの粘着部分(12mm×20mm)と粘着メモの非粘着部分を持ち、半透膜と半透膜用支持体とが剥離する方向に手で引っ張って、力をかけた時の状態によって、半透膜接着性を判断した。試料を5枚準備して、5回のテストを行った。以下の判断基準にて「融着部分と半透膜との接着性」を評価した。
判断基準
A:5回全てのテストで、半透膜と粘着メモ間で剥離が起こった。非常に良好なレベル。
B:3〜4回のテストで、半透膜と粘着メモ間で剥離が起こった。良好なレベル。
C:1〜2回のテストで、半透膜と粘着メモ間で剥離が起こった。実用上、下限レベル。
D:5回全てのテストで、半透膜と半透膜用支持体間で剥離が起こった。使用不可レベル。
表4に示すとおり、実施例1、3、5〜14、16、参考例2、4、15の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体は、延伸ポリエステル繊維と、バインダー繊維として未延伸ポリエステル繊維とガラス転移点が40〜80℃の共重合ポリエステルを鞘部とする芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有してなる不織布であることから、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度及び半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度に優れ、半透膜用支持体と半透膜との接着性及び融着部分と半透膜との接着性が良好であった。
実施例3及び14と参考例4及び15との比較から、芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が20質量%以上である実施例3及び14の半透膜用支持体は、芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が20質量%未満である参考例4及び15の半透膜用支持体よりも、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度に優れ、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度に優れ、半透膜用支持体と半透膜との接着性及び融着部分と半透膜との接着性も良好であった。
また、実施例6と8との比較から、芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が40質量%以下である実施例6の半透膜用支持体は、芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が40質量%を超える実施例8の半透膜用支持体よりも、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度が良好であった。
実施例3及び10と実施例5及び11との比較から、バインダー繊維の含有量が30質量%以上である実施例3及び10の半透膜用支持体は、バインダー繊維の含有量が30質量%未満である実施例5及び11の半透膜用支持体よりも、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度に優れ、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度も良好であった。
また、実施例6と7との比較から、バインダー繊維の含有量が60質量%以下である実施例6の半透膜用支持体は、バインダー繊維の含有量が60質量%を超える実施例7の半透膜用支持体よりも、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度に優れ、半透膜用支持体と半透膜との接着性及び融着部分と半透膜との接着性も良好であった。
実施例1と参考例2との比較から、示差走査熱分析によって芯鞘型ポリエステル複合繊維由来のガラス転移点が求められた実施例1の半透膜用支持体は、ガラス転移点が求められなかった参考例2の半透膜用支持体よりも、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度に優れ、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度も良好であった。
バインダー繊維として、芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有せず、未延伸ポリエステル繊維のみを含有する比較例1及び2の半透膜用支持体は、実施例及び参考例の半透膜用支持体と比較して、フレーム材との接着強度及び半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度が非常に劣る結果となった。
バインダー繊維として、未延伸ポリエステル繊維を含有せず、芯鞘型ポリエステル複合繊維のみを含有する比較例3の半透膜用支持体は、熱カレンダー処理時に加熱した金属ロールに半透膜用支持体が貼り付き、シートが切れるトラブルが発生した。また、半透膜用支持体の収縮が大きく、皺が多く発生し、フィルム状であったため、半透膜塗布時に塗布液が半透膜用支持体に入り込み難くなり、半透膜用支持体と半透膜との接着性及び融着部分と半透膜との接着性が非常に悪く、使用不可レベルであった。
ガラス転移点が80℃を超える共重合ポリエステルを鞘部とする芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有した比較例4の半透膜用支持体と、ガラス転移点が40℃未満の共重合ポリエステルを鞘部とする芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有した比較例5の半透膜用支持体は、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度が非常に劣る結果となった。
実施例17、19、21〜23、参考例18、20、比較例6〜10の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体を、以下の条件で製造した。
(原紙の製造)
2mの分散タンクに水を投入後、表5に示す原料配合比率(%)で配合し、分散濃度0.2質量%で5分間分散して、傾斜/円網複合式抄紙機を用い、傾斜ワイヤー上及び円網ワイヤー上で形成した両湿紙を乾燥させる前に積層させた後に、表面温度130℃のヤンキードライヤーにて熱圧乾燥し、表5に示す坪量を目標にして、幅1000mmの湿式不織布(原紙21〜32)を得た。
(熱カレンダー処理)
得られた原紙21〜32に対して、金属ロール−弾性ロールのカレンダーユニットにて、表6に記載する条件で熱カレンダー処理を行い、実施例17、19、21〜23、参考例18、20及び比較例6〜10の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体を得た。なお、1回目の処理で傾斜層表面が金属ロールに当たり、2回目の処理で円網層表面が金属ロールに当たるように処理し、傾斜層表面を塗布面、円網層表面を非塗布面とした。
実施例17、19、21〜23、参考例18、20及び比較例6〜10で得られた膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体に対して、以下の測定及び評価を行い、結果を表7及び8に示した。
(膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体のガラス転移点)
実施例1、3、5〜14、16、参考例2、4、15及び比較例1〜5と同様の方法にて、半透膜用支持体のガラス転移点を測定した。
芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が20質量%未満である参考例18及び20の半透膜用支持体、芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有しない比較例6及び7の半透膜用支持体においては、ガラス転移点が求められなかった。
(膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の坪量)
実施例1、3、5〜14、16、参考例2、4、15及び比較例1〜5と同様の方法にて、坪量を測定した。
(膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体の厚みと密度)
実施例1、3、5〜14、16、参考例2、4、15及び比較例1〜5と同様の方法にて、厚みを測定した。
(半透膜用支持体とフレーム材との接着強度)
実施例1、3、5〜14、16、参考例2、4、15及び比較例1〜5と同様の方法にて、「半透膜用支持体とフレーム材との接着強度」を評価した。
(半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度)
実施例1、3、5〜14、16、参考例2、4、15及び比較例1〜5と同様の方法にて、「半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度」を評価した。
(半透膜用支持体の半透膜接着性評価)
実施例1、3、5〜14、16、参考例2、4、15及び比較例1〜5と同様の方法でテスト行い、同様の判断基準にて「半透膜用支持体と半透膜との接着性」を評価した。
(融着部分と半透膜との接着性評価)
実施例1、3、5〜14、16、参考例2、4、15及び比較例1〜5と同様の方法でテストを行い、同様の判断基準にて「融着部分と半透膜との接着性」を評価した。
表8に示すとおり、実施例17、19、21〜23、参考例18、20の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体は、延伸ポリエステル繊維と、バインダー繊維として未延伸ポリエステル繊維とガラス転移点が40〜80℃の共重合ポリエステルを鞘部とする芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有してなる不織布であることから、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度及び半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度に優れ、半透膜用支持体と半透膜との接着性及び融着部分と半透膜との接着性が良好であった。
実施例17及び19と参考例18及び20との比較から、芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が20質量%以上である実施例17及び19の半透膜用支持体は、芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が20質量%未満である参考例18及び20の半透膜用支持体よりも、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度に優れ、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度に優れ、半透膜用支持体と半透膜との接着性及び融着部分と半透膜との接着性も良好であった。
実施例21と実施例22との比較から、バインダー繊維の含有量が30質量%以上である実施例21の半透膜用支持体は、バインダー繊維の含有量が30質量%未満である実施例22の半透膜用支持体よりも、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度に優れ、半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度も良好であった。
バインダー繊維として、芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有せず、未延伸ポリエステル繊維のみを含有する比較例6及び7の半透膜用支持体は、実施例及び参考例の半透膜用支持体と比較して、フレーム材との接着強度及び半透膜用支持体の塗布面と非塗布面との接着強度が非常に劣る結果となった。
バインダー繊維として、未延伸ポリエステル繊維を含有せず、芯鞘型ポリエステル複合繊維のみを含有する比較例8の半透膜用支持体は、熱カレンダー処理時に加熱した金属ロールに半透膜用支持体が貼り付き、シートが切れるトラブルが発生した。また、半透膜用支持体の収縮が大きく、皺が多く発生し、フィルム状であったため、半透膜塗布時に塗布液が半透膜用支持体に入り込み難くなり、半透膜用支持体と半透膜との接着性及び融着部分と半透膜との接着性が非常に悪く、使用不可レベルであった。
ガラス転移点が80℃を超える共重合ポリエステルを鞘部とする芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有した比較例9の半透膜用支持体と、ガラス転移点が40℃未満の共重合ポリエステルを鞘部とする芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有した比較例10の半透膜用支持体は、半透膜用支持体とフレーム材との接着強度が非常に劣る結果となった。
本発明の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体は、膜分離活性汚泥処理法による汚水処理の分野で利用することができる。

Claims (6)

  1. 膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体において、該半透膜用支持体は、延伸ポリエステル繊維と、バインダー繊維として未延伸ポリエステル繊維とガラス転移点が40〜80℃の共重合ポリエステルを鞘部とする芯鞘型ポリエステル複合繊維を含有してなる膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体。
  2. 示差走査熱分析によって芯鞘型ポリエステル複合繊維由来のガラス転移点が求められる請求項1に記載の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体。
  3. 半透膜用支持体に含まれる繊維全体に対し、バインダー繊維の含有量が30〜60質量%であり、芯鞘型ポリエステル複合繊維の含有量が20〜40質量%である請求項1又は2に記載の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の膜分離活性汚泥処理用半透膜用支持体に半透膜が設けられてなる膜分離活性汚泥処理用濾過膜。
  5. 請求項4記載の膜分離活性汚泥処理用濾過膜を用いてなるモジュール。
  6. モジュールが、平膜型モジュール、管型モジュール及びチューブラー型モジュールの群から選ばれる少なくとも一種である請求項5記載のモジュール。
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