JP6038307B2

JP6038307B2 - コーヒーが塗布されたパッド

Info

Publication number: JP6038307B2
Application number: JP2015521557A
Authority: JP
Inventors: ムンパク，サム
Original assignee: ムンパク，サム
Priority date: 2012-07-16
Filing date: 2013-07-15
Publication date: 2016-12-07
Anticipated expiration: 2033-07-15
Also published as: CN104428013B; KR101273010B1; WO2014014244A1; JP2015524688A; US9427363B2; CN104428013A; US20150190290A1

Description

本発明は、コーヒーが塗布されたパッドに関し、より詳しくは、使用者の皮膚に直接接触する外皮と、前記外皮の下部に形成され、コーヒーが塗布された塗布層と、前記塗布層の下部に積層され、分泌物を吸収する吸収材と、前記吸収材の下部に積層され、吸収材から吸収された分泌物が外部に漏れることを防止する防水外皮と、で構成され、前記塗布層には、コーヒー粉末が塗布されていることを特徴とするコーヒーが塗布されたパッドに関する。

一般に、生理用ナプキンは、女性の月経時に用いられるパッドをいうが、最近は、このような生理用ナプキンとともに、生理用ナプキンの一側に付着される発熱パックを備えた座薫パッドや湿布パッドも、その使用が増大している。

このような生理用ナプキンは、主に、女性の月経時に用いられ、座薫パッドや湿布パッドは、女性の月経期間以外に用いられるが、従来の生理用ナプキンとしては、大韓民国公開特許第１０‐１９９９‐００６４９３２号に開示されている炭を含有した使い捨ておむつ及び生理用ナプキンがあり、図１に示されている。

前記公開特許に開示されている生理用ナプキンは、液体透過性カバー１内に吸収体２を形成し、前記吸収体２内において炭４を通気性カバー３内に形成するが、炭４を通気性カバー３内に入れ、吸収体２をその外部に形成することが容易ではないだけでなく、炭が脱臭効果をもたらすためには、比較的に大量を入れなければならないので、おむつや生理用ナプキンの体積が大きくなり、着用が不便であるという問題があった。

また他の従来の生理用ナプキンとしては、大韓民国登録特許第１０‐０４９２７５０号に開示されている機能性組成物が含有される生理用ナプキンがあり、図２に示されている。

前記登録特許に開示された生理用ナプキンは、柔らかい材質からなり、女性の膣に直接接触される外皮１０と、前記外皮１０の底面に積層され、月経血吸収物２５が上面に塗布された吸収材２０と、前記吸収材２０の底面に積層され、吸収材２０から吸収された月経血が外部に漏れることを防止する防水外皮３０と、からなる生理用ナプキンにおいて、前記吸収材２０の上面に塗布される月経血吸収物２５は、ヨモギ：１６．５〜１８．５重量％、川芎：９〜１１重量％、当帰：６．５〜８．５重量％、ハッカ：４〜６重量％、澱粉：９〜１１重量％の漢方組成物と、高分子吸収体とが混合されたことを特徴とするが、漢方組成物の場合、漢方薬剤の匂いが多く、このような漢方薬剤の匂いを嫌う使用者は、かえって漢方薬剤の匂いにより、使用を避けることになってしまう。

一方、コーヒーは、車両や密閉した空間の芳香剤としても多く用いられ、冷蔵庫の脱臭剤や、タバコの匂いの除去のために、灰皿にコーヒー豆のかすを入れておくと、効果があるものと知られている。

本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、従来、脱臭効果のあるものと知られたコーヒーを生理用ナプキンに直接塗布し、またはその抽出物を塗布し、大衆的に好感を有するコーヒーの香りを生理用ナプキンや座薫パッドに適用したコーヒーが塗布されたパッドを提供することにある。

本発明は、衛生用品として用いられるパッドにおいて、前記パッドは、使用者の皮膚に直接接触する外皮１０と、前記外皮１０の下部に形成され、コーヒーの香りがする塗布層１５と、前記塗布層１５の下部に積層され、分泌物を吸収する吸収材２０と、前記吸収材２０の下部に積層され、吸収材２０から吸収された分泌物が外部に漏れることを防止する防水外皮３０と、で構成され、前記塗布層１５が、大きさが５０メッシュ以下の乾燥コーヒーの粉末１６を表面に含有するものであることを特徴とする分泌物等による匂いを脱臭するとともに、コーヒー固有の機能を活用して人体に有益であることを特徴とするパッドであり、
また、衛生用品として用いられるパッドにおいて、前記パッドは、使用者の皮膚に直接接触する外皮１０と、前記外皮１０の下部に積層され、分泌物を吸収する吸収材２０と、前記吸収材２０の下部に積層され、吸収材２０から吸収された分泌物が外部に漏れることを防止する防水外皮３０と、で構成され、前記吸収材２０が、大きさが５０メッシュ以下の乾燥コーヒーの粉末１６を表面に含有するものであることを特徴とする分泌物等による匂いを脱臭するとともに、コーヒー固有の機能を活用して人体に有益であることを特徴とするパッドである。

本発明のコーヒーが塗布されたパッドによれば、コーヒーを塗布することにより、分泌物等による匂いを脱臭することができる脱臭効果があり、漢方薬剤の香りを嫌う使用者も遠慮なく使うことができ、コーヒー固有の機能を活用して人体に有益な効果がもたらすようになる。

従来の生理用ナプキンの構成を示す図である。従来の生理用ナプキンの構成を示す図である。本発明の構成を示す図である。本発明の他の実施例を示す図である。本発明のまた他の実施例を示す図である。本発明のまた他の実施例を示す図である。本発明のまた他の実施例を示す図である。

本発明においては、コーヒーの香りがする塗布層１５あるいは、吸収層２０は、大きさが５０メッシュ以下の乾燥コーヒー粉末１６を表面に含有するものであり、種々の方法で製造することができる。

前記コーヒー粉末１６は、コーヒー豆を乾燥した後、粉末化し、その大きさが５０メッシュ以下であるもの取り出したものが好ましく利用できる。また、コーヒー粉末を含有する塗布層１５とするためには、塗布層への接着力を高めるために、吸着物質と共に塗布することによりコーヒー粉末を塗布層表面に結合させることができる。

同様にコーヒー粉末を含有する吸収剤２０は、上述の乾燥した後、粉末化し、その大きさが５０メッシュ以下であるものを取り出した粉末を、吸収材との接着力を高めるために、吸着物質と共に塗布することにより、コーヒー粉末を吸収材表面に強固に結合させることができる。

以下、添付した図面に基づき、本発明の好適な実施例について詳述する。

図３は、本発明の構成を示す図であって、本発明によるコーヒーが塗布されたパッドは、使用者の皮膚に直接接触する外皮１０と、前記外皮１０の下部に形成され、コーヒーの香りがする塗布層１５と、前記塗布層１５の下部に積層され、分泌物を吸収する吸収材２０と、前記吸収材２０の下部に積層され、吸収材２０から吸収された分泌物が外部に漏れることを防止する防水外皮３０と、で構成され、前記塗布層１５には、コーヒー粉末１６が塗布されているが、前記コーヒー粉末１６は、コーヒー豆を乾燥した後、粉末化し、外皮１０の下部に形成された塗布層１５に塗布することを特徴とする。

未説明符号は、接着部３１と羽根部３２である。

先ず、外皮１０は、分泌物が吸収されるように、多数の空隙が形成された表層からなり、吸収材２０は、高分子物質の分泌物を吸収可能な液体吸収性素材で構成されてもよい。また、防水外皮３０は、ポリエチレンフィルムのコート膜で構成されてもよい。

前記塗布層１５には、コーヒー粉末１６やコーヒーから抽出した抽出物を塗布することができるが、コーヒー粉末１６は、コーヒー豆を乾燥した後、細かく粉末化したものをそのまま塗布してもよく、コーヒー抽出物は、コーヒーを水に入れて沸かし、そのエキスを乾燥させ、さらに粉末化したものを用いてもよい。

前記塗布層１５にコーヒー粉末１６を塗布する場合、コーヒー粉末の大きさが５０メッシュ以下に粉砕されたものを直接塗布し、またはコーヒー粉末の固まりが懸念される場合、コーヒー粉末１６とともに、人体に無害な麦飯石、ゲルマニウム、沃土、黄土、堅炭、海ソウ灰、及びトルマリンのうち一つ以上の物質を混ぜて塗布してもよく、塗布層１５の接着力を高めるために、塗布層１５に吸着物質を付けて、この状態で塗布することができる。

上述した実施例では、塗布層１５が吸収材２０の上部に形成されているものを示されているが、前記塗布層１５を吸収材２０の下部や、吸収材２０の中間に形成してもよいのは、当然である。

一方、コーヒーは、胃がん予防効果、肝がん予防効果、血圧降下効果、計算力向上効果、ダイエット効果、飲酒後の二日酔い予防効果、口臭除去効果等があるものと知られている。

胃がん予防効果については、日本国愛知県がんセンター研究所の研究チーム（嶽崎俊郎等）は、約２万名を対象として実施した疫学調査において、コーヒーを毎日３杯以上飲む人は、飲まない人よりも、胃がんにかかる危険率が半分程度しかならないことが明らかになったと発表したが、このようにコーヒーが胃がん発生率を低くするのは、コーヒーに含まれている抗酸化物質等ががん細胞の発生を抑制し、コーヒーを楽しむ人が好む西洋式食生活が胃がんに対して予防的に作用するからであると分析された。

肝がん予防効果については、日本国産業医科大学の研究チーム（徳井教孝等）は、約７千名を対象として、コーヒーと肝がん予防効果について調査したが、コーヒーを度々飲む人は、全く飲まない人よりも、肝がんにより死亡する危険率が３０％低く、コーヒーを毎日飲む人は、６０％も死亡率が低くなることが明らかになった。

血圧降下効果については、コーヒーを飲むと、一時的に血圧が上がり、今まではコーヒーが血圧を上げると考えられてきたが、日本国防衛医科大学の研究チーム（わかばやしかおす等）は、約４千名の中年男性を対象として、コーヒーを飲む習慣と血圧との関係について調査した結果、コーヒーを楽しむ人は、かえって血圧が低いことが明らかになった。これによると、コーヒーを毎日１杯飲むと、確実に最大血圧が０．６ｍｍＨｇ、最小血圧が０．４ｍｍＨｇだけ下がることが明らかになった。また、毎日コーヒーを飲む量が増えることにより、血圧が下がる程度が比例した。

計算力向上効果については、カフェインの入っている食品が頭をクリアーにし、仕事の能率を向上させることは、日常的に多くの人が経験しているが、研究者は、カフェインが神経を活性化する作用を有するからであると考えている。１日１２０〜２００ｍｇ（コーヒー１〜２杯）程度摂取したカフェインは、大脳皮質の全般に作用し、思考力を高め、意識をすっきりさせ、活発な知的作業が可能なようにすることが知られている。

ダイエット効果については、コーヒーは、代謝を上げ、体重減量を助けるが、これは、カフェインが身体のエネルギー消費量を約１０％上げることにより、同じものを食べても、カフェインを摂取した人が、カロリー消費が１割高くなり肥満を防止する。カフェインは、グリコーゲンよりも先に皮下脂肪をエネルギーへ変換する作用を行う。

飲酒後の二日酔い防止と解消については、酒に酔うというのは、アルコールが体内において分解され、アセトアルデヒドに代わることであり、これが、体に長い間残っているのが二日酔い現象である。カフェインは、肝機能を活発にし、アセトアルデヒドの分解を速くし、腎臓の動きを活発にし、排泄を促進させる。酒を飲んだ後、１杯の水とコーヒーを飲むと、大きく役立つ。

口臭の予防については、コーヒーに含有されているＦｕｒａｎ類も、同じ効果を有するが、これは、コーヒーが匂いを除去する機能を有することを意味し、上述した機能以外にも、鬱病の治療、大腸がん予防、持久力向上等の多様な効果があるものと知られている。特に、ニンニクの匂いをなくす効果が高い。

本発明は、このような有益な機能のあるコーヒーをパッドの塗布層に塗布することにより、脱臭効果とともに、多様な効果が得られる。

図４は、本発明の他の実施例を示す図であって、コーヒー粉末１６とともに、果物粉末１７を塗布したものである。

すなわち、本発明に用いられる果物としては、入手が容易であり、安価でなければならないが、このような果物としては、レモン、梅、イチゴ、バナナ、リンゴ、カリン、桃、アンズ、ザクロ、オレンジ、ザボン、キーウィ、トマト、ブドウ、みかん、ナシ、パイナップル、シークヮーサー、ブドウ、及びカキ等が用いられる。

先ず、レモンは、ビタミンＣに富み、皮脂の過剰分泌を調節し、荒れた肌のキメを整え、新陳代謝を促進することにより、皮膚栄養のバランスを調節し、皮膚の酸化及び炎症等を予防する効能もあるものと知られており、細菌繁殖と生臭い匂いを除去する効果があるので、塗布層にレモンを加えると、パッドに細菌が繁殖することを防ぐことができる。

次に、梅は、死んだ角質細胞を除去し、皮膚を綺麗にし、艶を出す効果があり、動物のタンパク質が抗原となる抗アレルギー作用をし、このような梅も、殺菌作用に優れ、塗布層に梅を加えると、パッドに細菌が繁殖することを防ぐことができる。

次に、イチゴには、多くのビタミンＣが含有され、様々なホルモンを調節する副腎皮質機能を活発にするので、体力増進に効果があるものと知られているので、塗布層にイチゴを加えると、ホルモン調節に効果がある。

次に、バナナは、摂取するとき、脂肪とナトリウムが少ないため、心臓病、腎臓病等、ナトリウムを少なく摂取すべき患者も、安心して食べられ、バナナに含有された糖質は、消化吸収がよいので、胃腸障害や下痢症状のある人にもよいと知られている。

本発明は、このような果物を直接摂取するのてばないが、バナナの香りは、人に極めて馴染みの香りであるので、分泌物等で発生する匂いを脱臭する効果を高めることができる。

リンゴと桃は、実と皮の間にペクチンが含有されており、抗がん効果と鎮痛効果があるものと知られており、リンゴと桃を塗布するとき、月経痛等に効果がある。

本発明は、このような果物粉末や果物抽出物により、果物の香りがコーヒーの香りと一緒に発散され、分泌物等による匂いを除去することができる。

図５は、本発明のまた他の実施例を示す図であって、本発明によるコーヒーが塗布されたパッドは、使用者の皮膚に直接接触する外皮１０と、前記外皮１０の下部に積層され、分泌物を吸収する吸収材２０と、前記吸収材２０の下部に積層され、吸収材２０から吸収された分泌物が外部に漏れることを防止する防水外皮３０と、で構成され、前記吸収材２０には、コーヒー粉末１６が塗布されている。

すなわち、外皮１０と吸収材２０との間に塗布層１５を別途形成するのでなく、吸収材２０そのものにコーヒー粉末１６を塗布し、よりスリムな形態のパッドを作ることができる。

図示の実施例は、吸収材２０が２層からなる構造であり、この場合、吸収材と吸収材との間にコーヒー粉末を塗布した後、２層の吸収材を接着し、塗布物質が外部に流れ出ることを防止することができる。

上述した実施例において、前記塗布層１５や吸収材２０には、一般に用いられる漢方薬剤を、コーヒー粉末１６とともに一定量加え、塗布物質として用いてもよいが、使用可能な漢方薬剤としては、人体に無害であり、有益な漢方薬剤であればいずれも使用可能であり、特に、女性に対して効能に優れると知られたヨモギ、川芎、ハッカ、当帰、ジュウヤク、メハジキ、及びドクダミからなる群より選ばれた少なくとも一つ以上を含めて用いてもよい。

このような場合、漢方薬剤の含有量が全塗布物質の５０％以上となると、コーヒーの香りよりも漢方薬剤の香りがさらに濃く発現され、コーヒーを混ぜた効果が半減される。

また、前記コーヒー粉末１６に果物ではなく、香りのある植物、すなわち、花粉末や花から抽出した抽出物を混ぜ、塗布層１５や吸収材２０に塗布してもよい。

このとき用いられる花としては、バラ、菊、ツツジ、モクレン、ユリ、ヒマワリ、ハクサンイチゲ、ヒャクジツコウ、アサガオ、ホタルブクロ、デージー、スイセン、パンジー、ヒヤシンス、ヤブレガサ、スミレ、レンギョウ、桜、タンポポ、アブラナ、サツキ、カーネーション、コスモス、テングクワガタ、スズムシバナ等が用いられる。

図６は、本発明のまた他の実施例を示す図であって、吸収材２０間にコーヒー粉末１６やコーヒーから抽出した抽出物が入っているパック１８を形成したものである。

このような実施例の場合、パック１８の成分が外部に漏れず、前記パック１８に水分が接すると、香りが発散し、コーヒーによる脱臭効果が得られる。

上述した実施例では、一般の生理用ナプキンにのみコーヒー粉末またはコーヒー抽出物を塗布するものと説明されているが、従来技術において説明した座薫パッドや着薫パッドにも同様に適用されるのは、当然である。

すなわち、座薫パッドや着薫パッドは、図７のように、防水外皮３０の下面には、防水外皮３０に形成された接着部３１に脱着される発熱パック４０が別途に形成されるが、前記発熱パック４０は、防水外皮３０の下面に設けられた接着部３１に発熱パック４０の一面が付着されることにより、防水外皮３０の下面に固定され、使用中、不便さが感じられるときは、分離することもできる。

本発明によるコーヒーが塗布されたパッドは、コーヒーを塗布することにより、分泌物等による匂いを脱臭することができる脱臭効果があり、漢方薬剤の香りを嫌う使用者も遠慮なく使うことができ、生理用ナプキン、座薫パッド等、その他の脱臭の必要なパッド製品に多様に使うことができる。

Claims

衛生用品として用いられるパッドにおいて、前記パッドは、使用者の皮膚に直接接触する外皮１０と、前記外皮１０の下部に形成され、コーヒーの香りがする塗布層１５と、前記塗布層１５の下部に積層され、分泌物を吸収する吸収材２０と、前記吸収材２０の下部に積層され、吸収材２０から吸収された分泌物が外部に漏れることを防止する防水外皮３０と、で構成され、前記塗布層１５が、大きさが５０メッシュ以下の乾燥コーヒーの粉末１６を表面に含有するものであることを特徴とする分泌物等による匂いを脱臭するとともに、コーヒー固有の機能を活用して人体に有益であることを特徴とするパッド。
衛生用品として用いられるパッドにおいて、前記パッドは、使用者の皮膚に直接接触する外皮１０と、前記外皮１０の下部に積層され、分泌物を吸収する吸収材２０と、前記吸収材２０の下部に積層され、吸収材２０から吸収された分泌物が外部に漏れることを防止する防水外皮３０と、で構成され、前記吸収材２０が、大きさが５０メッシュ以下の乾燥コーヒーの粉末１６を表面に含有するものであることを特徴とする分泌物等による匂いを脱臭するとともに、コーヒー固有の機能を活用して人体に有益であることを特徴とするパッド。