JP6037909B2 - メトロノーム - Google Patents
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Description
これにより、当接部からの凹部に振動が伝播し、凹部内で共鳴するため、より発音体自体から発音される拍子音を強調することができる。
これにより、当接部の振動が大きくなるため、拍子音の音量が大きくなり、発音体自体から発音される拍子音を強調することができる。
これにより、前記ケースから離間した面では、発音体の端部の振動が固定部からケースへ伝播せずにケースの外の空気へ伝播するため、発音体固有の音色を持つ音の音量が大きくなり、より発音体自体から発音される拍子音を強調することができる。
これにより、振り子軸の振動による当接部への振動の大きさを調節できるため、拍子音の音量を調節できる。
図1のメトロノーム1は、ケース2と、ケース2の前面に設けられた目盛盤5と、目盛盤5の上部に配置された振り子11と、振り子11に設けられた遊錘12と、ケース2の側面に設けられたぜんまい巻4とを備える。また、ケース2の下部は、基部8で構成されている。また、メトロノーム1は、基部8に発音体60を備えている。すなわち、基部8は、発音体60が収納される開口部を有している。
また、ケース2は例えば樹脂製である。なおケース2の材料はこれに限らず、所望の材料を選択することができる。
機械体10は、ぜんまい31と、ぜんまい31からの駆動力を伝達する伝達輪列と、を備える。また、機械体10は、支持板30を備えている。
ぜんまい31を巻き上げると、伝達輪列中の歯車等が回転する。これにより、伝達輪列中のホイール36が回転する。ホイール36の回転により、振り子ピン15が両逃げ板部37に交互に係合する。図7において、振り子ピン15は、一方の逃げ板部37に係合している。さらに、ホイール36が回転すると、両方のつば部39がホイール36の回転方向と同方向に回転する。そして、つば部39の回転に合わせて、逃げ板部37が回転する。
これにより、ホイール36の回転が一定の周期で停止及び回転を繰り返し、振り子ピン15は一定の周期で揺動するため、振り子ピン15の揺動に合わせて振り子11が一定の周期で揺動する。このとき、振り子軸14は、振り子ピン15の揺動に合わせて回動する。なお、ホイール36の停止及び回転は、遊錘12の可動位置によって設定された周期によってタイミングが決まる。
なお、伝達輪列及び振り子11は、本実施形態の構成に限られず、従来のメトロノームで採用されている構成を採用してもかまわない。
なお、本発明のメトロノームは本実施形態に限られない。例えば、打鈴機構である打鈴棒50及び鈴55は必ずしも必要ない。
なお、振り子ピン15に振動を加える構成は、本実施形態の構成に限られず、従来のメトロノームで採用されている構成を採用してもかまわない。
振り子ピン15は、発音体60の当接部62に当接し、振動を伝播する。また、振り子ピン15は、一定の周期で、当接部62への当接を繰り返す。そのため、発音体60は、当接部62からの振動の伝播により、一定の周期で振動する。これにより、発音体60は、一定の周期の拍子音を発音する。
また、本実施形態においては、ケース2はプラスチック製であるため、ケースそのものが木製のメトロノームよりも安価に製作可能である。
これにより、発音体60の端部の振動が固定部からケース2へ伝播せずにケース2の外の空気へ伝播する。そのため、発音体60の固有の音色を持つ音の音量が大きくなり、より発音体60自体から発音される拍子音を強調することができる。
また、発音体60において、当接部62が、振り子軸14の軸方向に可動してもよい。これにより、当接部62は振り子軸14から離間するため、消音することができる。
図9においては、発音体60は、機械体10に形成される支持部40で支持されている。この場合、図6と同様に支持部40は、発音体60を挟んで一対で構成されている。また、支持部40及び固定部61の構造は、図5に示す支持部7及び固定部61と同様である。なお、発音体60を支持する構成は、これに限られず、一対の支持部40は発音体60を対向する位置から押圧して支持する構成でもよい。ただし、この場合、発音体60への振動が支持部40に伝播しやすくなるため、発音体60からケース2を伝播せずに露出部分よりケース2の外の空気へ伝播して発音される音が小さくなる。そのため、図9のように発音体60を支持することが好ましい。
なお、発音体60は、ケース2または機械体10に支持されることに限定されず、振り子軸14が当接する位置であれば、発音体60を支持するものは限定されない。
図10(a)は、発音体60において当接部62を有する面側から見た図であり、図10(b)は、発音体60の側面図である。
なお、発音体60は、必ずしも円板状でなくてもよく、矩形板状などの多角形の板状に形成されていてもよい。
図11に示す発音体60は、図10に示す発音体60と異なり、凹部63の開口部が弦と反対側の端部の側面のみに形成されている。この場合においても、発音体60は、表面から当接部62まで形成される凹部63を備える。この場合、必ずしも弦と反対側の端部の側面に開口部を形成する必要はなく、側面の一部を開口部として、当接部62まで向かって凹部63が形成されていればよい。
図12において、当接部62を有する面と反対の面から厚さ方向に当接部62に向かって凹部63が形成されている。この場合、当接部62の厚さが当接部と異なる他の部分の厚さより薄くなっている。
図13において、図10と同様に弦と反対側の端部の側面から当接部62に向かって、当接部62を有する面の方向に凹部63が形成されている。また、凹部63の開口部は、弦と反対側の端部の側面から弦側の側面まで形成されている。
図14において、発音体60は、矩形板状に形成されている。また、当接部62を有する面から厚さ方向に当接部62に向かって凹部63が形成されている。この場合、当接部62の厚さが当接部62と異なる他の部分の厚さより薄くなっている。図14の構成にすると、発音体60を容易に形成することができる。
2 ケース
4 ぜんまい巻
5 目盛盤
7 支持部
8 基部
10 機械体
11 振り子
12 遊錘
13 固定錘
14 振り子軸
15 振り子ピン
21 溝付歯車
29 1番歯車
30 支持板
31 ぜんまい
32 1番軸
33 2番軸
34 3番軸
35 3番ピニオン
36 ホイール
37 逃げ板部
38 長孔
39 つば部
40 支持部
50 打鈴棒
55 鈴
60 発音体
61 固定部
62 当接部
63 凹部
Claims (7)
- 振り子と、前記振り子を揺動可能に軸支する振り子軸と、前記振り子軸を回動可能に支持するとともに、前記振り子軸に軸方向の振動を加える機械体と、
前記機械体を収納するケースと、を備えるメトロノームにおいて、
前記ケースと別体で構成され、前記ケースの外表面から露出するとともに、前記振り子軸の軸方向に位置する当接部を有する発音体を備え、
前記振り子軸は、前記振動により前記当接部に当接することを特徴とするメトロノーム。 - 前記発音体を固定するとともに、前記ケース又は前記機械体に設けられる支持部を有し、
前記発音体は、前記ケースと対向する面に、前記振り子軸の軸方向に振動可能な振動部を有することを特徴とする請求項1に記載のメトロノーム。 - 前記発音体は、凹部を備えることを特徴とする請求項2に記載のメトロノーム。
- 前記発音体において、前記当接部と異なる他の部分を有し、前記当接部の厚さが前記他の部分の厚さより薄いことを特徴とする請求項2または3に記載のメトロノーム。
- 前記発音体の前記ケースと対向する面が、前記ケースの前記発音体と対向する端部から離間することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のメトロノーム。
- 前記発音体は、木製であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のメトロノーム。
- 前記発音体を前記振り子軸の軸方向に可動する位置調節部を有することを特徴とする請求項1に記載のメトロノーム。
Priority Applications (1)
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JP2013060570A JP6037909B2 (ja) | 2013-03-22 | 2013-03-22 | メトロノーム |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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2013
- 2013-03-22 JP JP2013060570A patent/JP6037909B2/ja active Active
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