JP3202993U - 太鼓型打楽器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の太鼓型打楽器をさらに改良を施し、小型軽量化のまま、軽い打撃でも十分な音量を確保することの可能な太鼓型打楽器を提供する。【解決手段】太鼓型打楽器100は、中空の円柱形状の胴体部110と、胴体部110の頂部に設けられる打面部120、130とを備える。打面部120は、表面に設けられる振動板と、振動板の裏側に設けられる共振板と、振動板と共振板との間に設けられ、振動板及び共振板を支持する中間支持体と、を備えたことを特徴とする。打面部120の振動板の裏側に共振板を設け、振動板を二重にする構成としたことにより、軽い打撃でも十分な音量を確保することができる。【選択図】図1
Description
本考案は、太鼓型の打楽器に関する。
簡易な構成で楽器の太鼓を実現した太鼓型打楽器として、特許文献1に開示されるものがある。同文献に開示される太鼓型打楽器は、太鼓の持ち運びや歩行演奏の際の労力を軽減するものであり、軽量かつ成型容易な紙素材が使われていた。この太鼓型打楽器によれば、高度な技術を必要とせずに製造することができるとともに、一定の強度を確保しつつも総重量を軽くすることが可能である。
上記特許文献1は、これまでにない新たな太鼓型打楽器を開示するものであるところ、まだ改良の余地が残されていた。その一つとして、次のような点がある。従来の太鼓型打楽器では、楽器が小型化すると音量が小さくなるため、より強い打撃を加える必要があった。そのため、打面皮部分の張力を強める傾向があり、木製あるいは金属、樹脂などの堅牢な支持体(共鳴胴)、及び強靭な張力調整機構を必要とし、結果楽器全体が重くなってしまうという問題があった。
そこで本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記特許文献1の太鼓型打楽器をさらに改良を施し、小型軽量化のまま、軽い打撃でも十分な音量を確保することの可能な、新規かつ改良された太鼓型打楽器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案によれば、中空の円柱形状又は多角形柱形状の胴体部と、前記胴体部の頂部に設けられる打面部と、を備え、前記打面部は、表面に設けられる振動板と、前記振動板の裏側に設けられる共振板と、前記振動板と前記共振板との間に設けられ、前記振動板及び前記共振板を支持する中間支持体と、を備えたことを特徴とする、太鼓型打楽器が提供される。
かかる構成によれば、打面部の振動板の裏側に共振板(共鳴板)を設け、この振動板の間を中空な構造体で充填するため、張力調整機構を必要としない打面部分が平面に形成される。振動板を多重化する多層構造としたことにより、振動面が増加したため、軽い打撃でも十分な音量を確保することができる。このようにして、小型軽量化のまま、軽い打撃でも十分な音量を確保することが可能である。
本考案は、さまざまな応用が可能である。例えば、前記打面部は、前記胴体部の両端にそれぞれ設けるようにしてもよい。
従来の小型の太鼓型打楽器では音量を確保するため、片面太鼓にするものが多く、一つの楽器だけで音程に変化つけることは難しかった。この点、本考案では、片面太鼓であっても、振動板の厚さや間隔などを調整することにより、音程の調節が可能であるが、さらに、本考案の応用例として、打面部を胴体部の両端にそれぞれ設ける構成(両面太鼓)とすることができる。片面ずつに異なる調整のなされた打面を用いることにより、音程に変化をつけることが可能であり、演奏の幅を広げることができる。
また、さらに、柄と頭部とからなるバチを備え、前記頭部は、ハニカムコア構造又はトラス構造を有するようにしてもよい。なお、ハニカム(honeycomb)とは英語で蜂の巣を意味し、蜂の巣のような六角形や、その他同一の立体図形(セル)を隙間なく並べた構造体をハニカムコア構造という。また、トラス(Truss)構造とは、三角形を基本単位として、その集合体で構成する構造をいう。
かかる構成によれば、頭部をハニカムコア構造又はトラス構造を有するようにしたことにより、軽量で弾性に富んでおり、バウンド打音を利用したかなり細かい音符の演奏が可能となる。
上記本考案の応用例は、任意に組み合わせることができる。
本考案の太鼓型打楽器によれば、軽い打撃でも十分な音量を確保することが可能である。また、小型軽量であるため、高齢者や児童でも扱いやすく演奏も容易である。特許文献1に開示される簡易太鼓と同じく、例えば音楽療法などの分野での活用も期待できる。その他、スポーツ競技の応援やパレードなどのノベルティグッズとしての使用も想定される。本考案のその他の効果については、以下の考案を実施するための形態の項でも説明する。
以下に添付図面を参照しながら、本考案の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本考案の一実施形態にかかる太鼓型打楽器100について説明する。まず、主に図1〜図3を参照しながら、太鼓型打楽器100の構成について説明する。
図1は、太鼓型打楽器100の構成を概略的に示す図である。太鼓型打楽器100は、図1に示したように、中空の円柱形状の胴体部110と、胴体部110の頂部に設けられる打面部120、130と、太鼓型打楽器100を手で保持するためのストラップ140と、を主に備えて構成される。
太鼓型打楽器100の大きさは任意であるが、本実施形態では一例として、太鼓型打楽器100を手のひらで保持して演奏できる大きさとして、直径10〜18cm程度、さらに適切なサイズとしては直径10〜13cm程度のものとする。以下、太鼓型打楽器100の各構成要素について順に説明する。
(胴体部110)
胴体部110は、図1に示したように、中空の円柱形状をしている。胴体部110の円柱の直径は、手のひらを広げた程度の大きさ(10〜18cm程度、より好ましくは10〜13cm程度)である。
胴体部110は、図1に示したように、中空の円柱形状をしている。胴体部110の円柱の直径は、手のひらを広げた程度の大きさ(10〜18cm程度、より好ましくは10〜13cm程度)である。
胴体部110は、例えば、厚手(紙厚:0.7mm、坪量400g/m2)の三層クラフト紙(ボール紙)を使用して構成することができる。胴体部110の内側には、稠密な縦溝が約0.8mm間隔で付されており、この縦溝によって、図1に示したように、円柱形状を形成することができる。ただし、胴体部110の素材はこの例に限定されず、例えば、多層紙類(段ボール類)や合成樹脂の素材で構成することもできる。
(打面部120、130)
打面部120、130は、図1に示したように、円盤状であり、胴体部110の上下の両端に対向するように設けられる。打面部120、130の円盤状の直径は、胴体部110のサイズに対応するものである。打面部120、130は同様の構成とすることができるため、以下では、打面部120を中心に説明する。
打面部120、130は、図1に示したように、円盤状であり、胴体部110の上下の両端に対向するように設けられる。打面部120、130の円盤状の直径は、胴体部110のサイズに対応するものである。打面部120、130は同様の構成とすることができるため、以下では、打面部120を中心に説明する。
打面部120は、図2に示したように、表面に設けられる振動板122と、振動板122の裏側に設けられる共振板124と、振動板122と共振板124との間に設けられ、振動板122及び共振板124を支持する中間支持体126と、を備えたことを特徴とする。すなわち、振動板122と共振板124により、振動板が二重に構成される。打面部120の厚みは、図2(a)の状態で、厚みは1.5〜3.8mm程度である。なお、図2では、構成を明確にするために誇張して表現しており、実際の寸法とは必ずしも一致しない。
振動板122は、1平方メートル(m2)あたり200〜280gのクラフト紙により構成される平面板である。共振板124も、上底面122と同様に構成される平面板である。一般的な音響スピーカーに使われている紙製コーン(抄紙振動板)のように、紙類は発声音源に適した素材である。ただし、振動板122と共振板124は、異なる素材や厚みで構成してもよい。
中間支持体126は、材質は振動板122及び共振板124と同様の1平方メートル(m2)あたり200〜280gのクラフト紙から構成される。図2(b)は、トラス構造の中間支持体126を示す図である。なお、トラス(Truss)構造とは、三角形を基本単位としてその集合体で構成する構造形式をいう。中間支持体126は、図2(a)に示したように、側面が三角形になるように構成される。周縁部から中心部に向かって稠密な三角形である。中心部の三角形は二等辺三角形であるが、周縁部の三角形は、頂点が外側に寄った三角形としてもよい。
図2(b)は打面部120を展開した状態を示す図である。中間支持体126は、図2(b)に示したように、平行な歯が並ぶノコギリ歯状であり、歯の間隔は、周縁部から中心部に向かって稠密に構成される。以上のような中間支持体126を有する打面部120を、トラス型中空構造体と称する。
ここでは、打面部120の構成の一例として、トラス型中空構造体を説明した。かかる構成により、打面の強度と張力を保持しながら、かつ軽量な振動体を実現した。振動板122、共振板124及び中間支持体126のそれぞれの厚みや間隔は、任意に設計することができる。また、打面部120、130の構成は、必ずしも同じ構成でなく、打面部120と打面部130とで構成を変えてもよい。なお、トラス型中空構造体以外の構成については、さらに後述する。
胴体部110と打面部120、130との接合は、低音域を減少させて高音の響きを伸ばすため、胴体部110の頂部に直接、打面部120、130の周縁部(外周)を接合することにより行われる。このようにすることで、打撃振動による低周波の発生を抑制することができ、クリアな高音を得ることができる。かかる構成により、例えば直径13cm、胴の高さ5cmのもので、本体総重量25gとなり、同サイズのラテン打楽器タンボリン(約300g)の10分の1以下に軽量化が可能となる。
(ストラップ140)
ストラップ140は、指に掛けて太鼓型打楽器100を保持するためのものである。ストラップ140の両端は、図1に示したように、胴体部110の外側からストラップ用穿孔114、116を挿通して、胴体部110に取り付けられる。ストラップ140は、ストラップ140を押し込むことにより、ストラップ用穿孔114、116の外側に出ている部分を、胴体部110の外周に密着させることができる。
ストラップ140は、指に掛けて太鼓型打楽器100を保持するためのものである。ストラップ140の両端は、図1に示したように、胴体部110の外側からストラップ用穿孔114、116を挿通して、胴体部110に取り付けられる。ストラップ140は、ストラップ140を押し込むことにより、ストラップ用穿孔114、116の外側に出ている部分を、胴体部110の外周に密着させることができる。
ストラップ140の素材は任意であるが、例えばナイロンコードなどを採用することができる。上述したように、打面部120と打面部130とで異なる音を出せることから、ストラップ140に指を通した状態で、太鼓型打楽器100の向きを反転させることができるようにしてもよい。ストラップ140にこのような機能を持たせるために、適切な柔らかさ、強度などを考慮して、適切な素材を採用することができる。
以上、太鼓型打楽器100の構成について説明した。次に、太鼓型打楽器100の付属品であるバチ150について説明する。なお、実際に商品として市場を流通する際には、太鼓型打楽器100とバチ150を個別に商取引の対象としてもよく、あるいは、太鼓型打楽器100とバチ150をセットにして太鼓型打楽器として商取引の対象としてもよい。
(バチ150)
図3は、バチ150を示す図であり、図3(a)はバチ150を側方から見た図であり、図3(b)はバチ150の頭部154を上方から見た図である。バチ150は、図3(a)に示したように、棒状(長尺状)の柄152と、頭部154とから主に構成される。
図3は、バチ150を示す図であり、図3(a)はバチ150を側方から見た図であり、図3(b)はバチ150の頭部154を上方から見た図である。バチ150は、図3(a)に示したように、棒状(長尺状)の柄152と、頭部154とから主に構成される。
柄152は、太鼓型打楽器100の使用者が演奏時に把持する部分である。柄152の材質やサイズは、使用者の持ちやすさや柄152のしなり具合などを考慮して決められる。例えば、柄152の材質は、竹製又は木製である。また、柄152の長さは、演奏時に持ちやすい長さとし、例えば10〜15cm程度(具体的な一例としては、13.2cm)とすることができる。
頭部154は、図3(a)に示したように、柄152の先端に設けられる。そして、柄152の先端が頭部154の中心に挿通されることで、柄152と頭部154とが固定される。例えば直径2.5cm、高さ1cm程度とすることができる。
頭部154は、図3(b)に示したように、円柱状に成形積層した紙製のハニカムコアの中空構造である。ハニカム(honeycomb)とは英語で蜂の巣を意味し、蜂の巣のような六角形や、その他同一の立体図形(セル)を隙間なく並べた構造体をハニカムコア構造という。頭部154をハニカムコアで構成することにより、軽量で弾性に富んでおり、バウンド打音を利用したかなり細かい音符の演奏が可能となる。例えば、当り鉦(あたりがね)・摺鉦(すりがね)などと称される打楽器と同様の演奏が可能となる。
また、頭部154は、上面の周縁部分にウレタンなどの樹脂含浸加工を施すことで、打撃に対して耐久性を持たせている。頭部154の側面は、樹脂含浸加工を施しても施さなくてもよい。以上のようにして、軽くて強度の高い頭部154とすることができる。
以上、本実施形態の一構成例について説明した。
次に、主に図4を参照しながら、太鼓型打楽器100の使用方法について説明する。図4は、太鼓型打楽器100の使用例を示す図であり、図4(a)はストラップ140に指を掛けたところを示し、図4(b)はバチ150で太鼓型打楽器100を叩いている状態を示す。
次に、主に図4を参照しながら、太鼓型打楽器100の使用方法について説明する。図4は、太鼓型打楽器100の使用例を示す図であり、図4(a)はストラップ140に指を掛けたところを示し、図4(b)はバチ150で太鼓型打楽器100を叩いている状態を示す。
使用者は、図4(a)に示したように、片手の指にストラップ140を通し、手の平で太鼓型打楽器100を支える。太鼓型打楽器100は、上述したように、直径10〜18cm程度であり、ストラップ140を通した手のひらにより、適切に支えることができる。
そして、使用者は、図4(b)に示したように、バチ150で、太鼓型打楽器100を演奏することができる。なお上述したように、打面部120と打面部130とで厚みの違う素材を使用したことで、音域幅のある演奏が可能である。バチ150で叩く面によって音の高さにバリエーションを持たせることができる。
ストラップ140に指を通した状態で太鼓型打楽器100の向きを反転させることができる場合には、打面部120、130を入れ替えることにより、音の高さを変えることができる。また、ストラップ140に指を通した状態で太鼓型打楽器100の向きを反転させることができない場合には、ストラップ140から指を外して、太鼓型打楽器100を反転させることもできる。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、打面部120、130の振動板122の裏側に共振板124を設け、振動板を二重にする構成としたことにより、軽い打撃でも十分な音量を確保することができる。このようにして、小型軽量化のまま、軽い打撃でも十分な音量を確保することが可能である。また、振動板122、共振板124の厚さや間隔などを調整することにより、音程の調節が可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、打面部120、130の振動板122の裏側に共振板124を設け、振動板を二重にする構成としたことにより、軽い打撃でも十分な音量を確保することができる。このようにして、小型軽量化のまま、軽い打撃でも十分な音量を確保することが可能である。また、振動板122、共振板124の厚さや間隔などを調整することにより、音程の調節が可能である。
また、打面部120、130を胴体部110の両端にそれぞれ設ける構成(両面太鼓)とした。片面ずつに異なる調整のなされた打面を用いることにより、音程に変化をつけることが可能であり、演奏の幅を広げることができる。
また、バチ150の頭部154をハニカムコアで構成することにより、軽量で弾性に富んでおり、バウンド打音を利用したかなり細かい音符の演奏が可能となる。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、打面部120の構成の一例として、トラス型中空構造体について説明した(図2)。本実施形態では、打面部の他の構成例について説明する。本実施形態の打面部は、以下に説明するように「放射トラス型」と称される構造である。以下、主に図5を参照しながら説明する。
上記第1の実施形態では、打面部120の構成の一例として、トラス型中空構造体について説明した(図2)。本実施形態では、打面部の他の構成例について説明する。本実施形態の打面部は、以下に説明するように「放射トラス型」と称される構造である。以下、主に図5を参照しながら説明する。
本実施形態の打面部220は、図5(a)、(b)に示したように、表面に設けられる振動板222と、振動板222の裏側に設けられる共振板224と、振動板222と共振板224との間に設けられ、振動板222及び共振板224を支持する中間支持体226と、を備えたことを特徴とする。振動板222と共振板224については、上記第1の実施形態の振動板122及び共振板124と実質的に同様である。
本実施形態の中間支持体226は、上記第1の実施形態の中間支持体126とは形状が異なる。中間支持体226は、図5(b)に示したように、ノコギリ歯が放射状に並ぶ構造である。なお、中間支持体226の形状以外の他の特徴(材質等)は、上記第1の実施形態の中間支持体126と実質的に同様である。
かかる構成の放射トラス型の中間支持体226によれば、音響的に良好である。なお、放射トラス型には、図5に示した構造のほかに、中間支持体226の中心部をくり抜いた「ドーナツ状」とすることも可能である。「ドーナツ状」の中間支持体も音響的に良好である。なお、本実施形態で説明した構成以外の部分については、上記第1の実施形態と実質的に同様の構成とすることができるため、重複説明を省略する。
(第3の実施形態)
本実施形態では、打面部の他の構成例について説明する。本実施形態の打面部は、以下に説明するように「ハニカム型」と称される構造である。以下、主に図6を参照しながら説明する。
本実施形態では、打面部の他の構成例について説明する。本実施形態の打面部は、以下に説明するように「ハニカム型」と称される構造である。以下、主に図6を参照しながら説明する。
本実施形態の打面部320は、図6(a)、(b)に示したように、表面に設けられる振動板322と、振動板322の裏側に設けられる共振板324と、振動板322と共振板324との間に設けられ、振動板322及び共振板324を支持する中間支持体326と、を備えたことを特徴とする。振動板322と共振板324については、上記第1の実施形態の振動板122及び共振板124と実質的に同様である。
本実施形態の中間支持体326は、上記第1の実施形態の中間支持体126とは形状のみが異なる。中間支持体326は、図6(b)に示したように、周囲の部分以外のほぼ全面がハニカム構造である。ハニカム構造とは、上述したように、蜂の巣のような六角形や、その他同一の立体図形(セル)を隙間なく並べた構造体をいう。なお、中間支持体326の形状以外の他の特徴(材質等)は、上記第1の実施形態の中間支持体126と実質的に同様である。
かかる構成のハニカム型の中間支持体326によれば、音響的に良好である。なお、本実施形態で説明した構成以外の部分については、上記第1の実施形態と実質的に同様の構成とすることができるため、重複説明を省略する。
(第4の実施形態)
上記第1の実施形態では、バチ150の頭部154の構成の一例として、ハニカム型の頭部154について説明した(図3)。本実施形態では、バチの他の構成例について説明する。本実施形態のバチの頭部は、以下に説明するように、「トラス型」と称される構造である。以下、主に図7を参照しながら説明する。
上記第1の実施形態では、バチ150の頭部154の構成の一例として、ハニカム型の頭部154について説明した(図3)。本実施形態では、バチの他の構成例について説明する。本実施形態のバチの頭部は、以下に説明するように、「トラス型」と称される構造である。以下、主に図7を参照しながら説明する。
本実施形態のバチは、上記第1の実施形態で説明したバチ150(図3)に代わるものであり、バチの頭部の形状が異なる。本実施形態のバチの頭部は、図7(a)、(b)に示したように、トラス構造を有する。トラス構造とは、上述したように、三角形を基本単位として、その集合体で構成する構造をいう。
トラス構造としては、図7(a)に示したように、三角形の部分が二重に形成される二重トラス構造や、スパイラル構造も含む。図7(b)は、トラス構造の他の例であり、内側の三角形と外側の二重の三角形とを組み合わせた構造である。このように、通常のトラス構造、二重トラス構造又はスパイラル構造を組み合わせた構造としてもよい。頭部の他の特徴(形状以外の材質等)は、上記第1の実施形態の頭部154と実質的に同様である。
本実施形態によれば、軽くて強度の高いバチの頭部とすることができる。なお、本実施形態で説明した構成以外の部分については、上記第1の実施形態と実質的に同様の構成とすることができるため、重複説明を省略する。
以上、添付図面を参照しながら本考案の好適な実施形態について説明したが、本考案はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、実用新案登録請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本考案の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、胴体部110が円柱形状である場合について説明したが、本考案はこれに限定されない。例えば、胴体部の形状は多角形柱形状であってもよい。この際、打面部の形状は、胴体部の形状にあわせた形状となることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、素材の厚みの異なる打面部120と打面部130とからなる構成について説明したが、本考案はこれに限定されない。打面部120と打面部130は同一の素材・厚みで構成してもよい。また例えば、打面部120と打面部130のように、打面部を胴体部110の両端に設けず、一方の面のみを打面部とし、他方の面には打面部を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、太鼓型打楽器100にストラップ140を設ける構成例について説明したが、本考案はこれに限定されず、ストラップ140は必ずしも設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、バチ150の具体的な構成について説明したが、本考案はこれに限定されず、任意の構成のバチを採用することができる。
本考案は、太鼓型の打楽器に利用可能である。
100 太鼓型打楽器
110 胴体部
112 バチ収容用穿孔
114、116 ストラップ用穿孔
118a、118b 接合部
120、130 打面部
122 振動板
124 共振板
126 中間支持体
140 ストラップ
150 バチ
152 柄
154 頭部
220 打面部(第2の実施形態)
226 中間支持体
320 打面部(第3の実施形態)
326 中間支持体
110 胴体部
112 バチ収容用穿孔
114、116 ストラップ用穿孔
118a、118b 接合部
120、130 打面部
122 振動板
124 共振板
126 中間支持体
140 ストラップ
150 バチ
152 柄
154 頭部
220 打面部(第2の実施形態)
226 中間支持体
320 打面部(第3の実施形態)
326 中間支持体
Claims (3)
- 中空の円柱形状又は多角形柱形状の胴体部と、前記胴体部の頂部に設けられる打面部と、を備え、
前記打面部は、
表面に設けられる振動板と、
前記振動板の裏側に設けられる共振板と、
前記振動板と前記共振板との間に設けられ、前記振動板及び前記共振板を支持する中間支持体と、
を備えたことを特徴とする、太鼓型打楽器。 - 前記打面部は、前記胴体部の両端にそれぞれ設けられることを特徴とする、請求項1に記載の太鼓型打楽器。
- さらに、柄と頭部とからなるバチを備え、
前記頭部は、ハニカムコア構造又はトラス構造を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の太鼓型打楽器。
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2015
- 2015-12-21 JP JP2015006467U patent/JP3202993U/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017203861A (ja) * | 2016-05-11 | 2017-11-16 | 創新生活科技有限公司 | 電子打楽器に用いる振源伝導機構 |
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