JP3195495U - 簡易太鼓 - Google Patents

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【課題】高度な技術を必要とせずに製造することができるとともに、一定の強度を確保しつつも総重量を軽くすることの可能な簡易太鼓を提供する。【解決手段】簡易太鼓100は、段ボール素材からなり中空の円柱形状の胴体部110と、段ボール素材からなり胴体部110の頂部に設けられる打面部120とを備え、胴体部110の外側面の頂部近傍には面ファスナー部が設けられ、打面部120には面ファスナー部と接合する面ファスナー部が設けられる。胴体部110と打面部120とを面ファスナーで接合するだけでよく、複雑な調整作業を必要としない。また、打面に一定の張力が掛かっている状態となるため、強い張力を加える必要がない。このようにして、高度な技術を必要とせずに製造することができるとともに、一定の強度を確保しつつも総重量を軽くすることが可能である。【選択図】図1

Description

本考案は、簡易な構成で楽器の太鼓を実現した簡易太鼓に関する。
一般的に普及している太鼓またはドラムに類する打楽器群は、木材、金属または樹脂製の管状胴体に、牛やヤギなどの動物性皮革またはプラスティックなどの合成樹脂を張って打面とすることで構成される。アフリカ発祥とされる、世界中に幅広く分布するこの種の打楽器は、ほぼ同様な構造で作られている。構造自体は単純であるが、音色(振動による合成波形)や音響効果などに楽器特有の諸条件があり、これらの構造物の製造には繊細かつ高度な技術(特に胴と皮との接合方法、皮の張力調整機能など)が求められる。太鼓類は、バチの打撃に耐えうる皮革や胴体の材質、形状の選定、共振性能と増幅装置の開発・発展に伴い、鋲止めや縄締め、鉄輪ボルト締めなど、歴史的に様々な製造法が考案されてきた(非特許文献1参照)。
インターネット<URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%BC%93>
ところで、このような太鼓・ドラム類の打楽器は、可聴音域の周波数を発生させるために、打面の皮革類に周縁部から強い張力を加えて振幅量を制御し、音程の調整をしなければならない。従って、太鼓類の胴体は張力の支持体として、一定の強度をもつ素材、例えば木材や金属、合成樹脂などが必要である。また、皮に張力をかけるために皮を押える金属製の器具やボルトなどを使用するものもある。その結果、楽器本体の総重量の増加につながっている。このため、太鼓類の持ち運びや歩行演奏の際に、かなりの労力が必要となるという問題があった。
そこで本考案は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高度な技術を必要とせずに製造することができるとともに、一定の強度を確保しつつも総重量を軽くすることの可能な、新規かつ改良された簡易太鼓を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案によれば、多層紙類又は合成樹脂の素材からなり円柱形状又は多角形柱形状の胴体部と、多層紙類、合成樹脂又はベニヤ板のいずれかの素材からなり、前記胴体部の頂部に設けられる打面部と、を備え、前記胴体部の外側面の頂部近傍には、第1の面ファスナー部が設けられ、前記打面部には、前記第1の面ファスナー部と接合する第2の面ファスナー部が設けられることを特徴とする、簡易太鼓が提供される。
かかる構成によれば、胴体部と打面部とを面ファスナーで接合するだけでよく、複雑な調整作業を必要としない。また、板状素材を利用することで、打面に一定の張力が掛かっている状態となるため、強い張力を加える必要がない。このようにして、高度な技術を必要とせずに製造することができるとともに、一定の強度を確保しつつも総重量を軽くすることが可能である。
本考案は様々な応用が可能である。例えば、前記胴体部は、平板状の素材が曲げ加工された後、面ファスナーによる接着加工により、円柱形状又は多角形柱形状に形成されるようにしてもよい。かかる構成によれば、簡易太鼓の接合部分を着脱可能に加工した結果、打面部と胴体をそれぞれ折りたたんでコンパクトにまとめることができる。分解・組み立てに道具は不要なので、分解した状態で持ち運びができ、目的地で簡単に組み立てて演奏することができる。そして、この簡易太鼓を「太鼓製作キット」又は「折りたたみ式太鼓」などの形態で市場を流通させることができる。
また、前記胴体部の内側面には、高さ方向に形成される溝が、等間隔に複数設けられるようにしてもよい。かかる構成によれば、胴体内部に加えられた密度の高い縦溝により、さらに胴体の共鳴量を増幅させることができる。これは三味線などの胴体の内側の見られる綾杉彫りのような、複数の周波数の細かい波を発生させる音響効果があり、打音に繊細かつ豊かな音色を加えることができる。
また、前記胴体部の頂部及び底部の縁は、前記素材が二層になっているようにしてもよい。例えば、胴体部の頂部と底部の縁を折り返すことで二層にしてもよい。胴体部と打面部の接触点を小さくしつつ、接触点を硬くすることができる。このようにして、演奏時に振動を伝えやすく、また、胴体部の強度を高めることができる。
なお、以上説明した本考案の特徴は、任意に組み合わせることが可能である。
本考案によれば、高度な技術を必要とせずに簡易太鼓を製造することができるとともに、一定の強度を確保しつつも総重量を軽くすることが可能である。なお、本考案のその他の効果や応用例については、さらに後述する。
第1の実施形態にかかる簡易太鼓100を示す図である。 図1の簡易太鼓100を展開した状態を示す図である。 打面部120を示す図であり、(a)はのりしろ部の縁を折り返す前の状態を示し、(b)はのりしろ部の縁を折り返した状態を示し、(c)はのりしろ部を折り返した状態を示す。 第2の実施形態にかかる簡易太鼓の胴体部210を示す図であり、(a)は胴体部210を展開した状態を示し、(b)は胴体部210を円柱形状に曲げた状態を示す。 第3の実施形態にかかる簡易太鼓の胴体部310を示す図であり、(a)は縁部312を折り返す前の状態を示し、(b)は縁部312を折り返した状態を示す。 胴体部310と打面部120との接触部分を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本考案の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
本考案の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる簡易太鼓100を示す図である。図2は、図1の簡易太鼓100を展開した状態を示す図である。本実施形態にかかる簡易太鼓100は、図1、図2に示したように、胴体部110と、打面部120とを備えて構成される。以下、簡易太鼓100の各構成要素について順に説明する。
(胴体部110)
胴体部110は、図1、図2に示したように、中空の円柱形状で構成される。胴体部110の材質は、段ボール(多層紙類)とすることができる。これは、例えばボイド管にように紙管で使われるような硬質なものではなく、軽くて柔らかい素材のものが適している。具体的には、平板と波板と平板からなり厚み4mm程度のもので、みかん箱などに使用されている一般普及型の段ボールを採用することができる。素材として段ボールを用いることにより、安価で扱いやすいとともに、軽くて必要な強度を持たせることができる。また、後述する打面部120との接合部分の製造工程を簡便にすることができる。さらに、充分な共鳴効果と適度な音量を実現することができる。
また、胴体部110の外側面の頂部近傍には、図2に示したように、面ファスナー部112が設けられる。面ファスナー部112には、ベルクロタイプの面ファスナーを用いることができる。この面ファスナー部112は、打面部120に設けられる面ファスナー部122と接合するものである。面ファスナーを用いることにより、胴体部110と打面部120を自由に着脱、分離が可能となる。この点については、さらに後述する。
さらに胴体部110の側部には、図2に示したように、面ファスナー部114が設けられる。面ファスナー部114には、ベルクロタイプの面ファスナーを用いることができる。この面ファスナー部114は、胴体部110を円柱形状に形成するために用いられる。そして、このような面ファスナー部114によれば、胴体部110を分解して、帯状にして巻き込むことができる。
すなわち、本実施形態の簡易太鼓100は、予め円柱形状に完成した形で市場を流通させることもできるが、組み立て式のものとして、市場を流通させることもできる。本実施形態の簡易太鼓100を組み立て式のものとして市場を流通させる場合には、例えば、胴体部110は平板状のものとして流通される。そして、ユーザ側で、胴体部110を円柱形状に組み立てることができる。平板状の段ボールが曲げ加工された後、面ファスナー部114による接着加工により、胴体部110が円柱形状に構成される。そして、折りたたむ際は、面ファスナー部114による接着を解除して、胴体部110を帯状に分解して、帯状にして巻物のように丸めることができる。
以上、胴体部110の構成について説明した。ただし、以上の構成は一例に過ぎない。例えば、胴体部110の形状は、円柱形状ではなく多角形柱形状であってもよい。また、胴体部110の材質は、段ボールではなく合成樹脂(塩化ビニルなど)などであってもよい。
(打面部120)
打面部120は、図1に示したように、胴体部110の頂部に設けられる。打面部120の材質は、段ボール(多層紙類)とすることができる。これも、ボイド管にように紙管で使われるような硬質なものではなく、軽くて柔らかい素材のものが適している。具体的には、平板と波板と平板からなり厚み4mm程度のもので、みかん箱などに使用されている一般普及型の段ボールを採用することができる。
なお、打面部120の材質は、胴体部110の材質と同じであってもよく、異なっていてもよい。例えば、打面部120の材質として、合成樹脂(塩化ビニルなど)やベニヤ板などを用いてもよい。
打面部120には、図2に示したように、胴体部110の面ファスナー部112と接合する面ファスナー部122が設けられている。図2の例では、面ファスナー部122は、いわゆるのりしろの形態で設けられている。
図3は打面部120を示す図であり、図3(a)はのりしろ部の縁を折り返す前の状態を示し、図3(b)はのりしろ部の縁を折り返した状態を示し、図3(c)はのりしろ部を折り返した状態を示す。図3(b)に示したように、のりしろ部分の縁は折り返して二重にする。角部分の強化のためである。そして、図3(c)に示したように、のりしろの形態の面ファスナー部122が直角に曲げられて、胴体部110の面ファスナー部112と接合する。このようにして、胴体部110と打面部120が接する部分の面積を極小化しつつ、胴体部110を円柱形状に保持、安定させることができる。
上述したように、簡易太鼓100を組み立て式のものとして市場を流通させる場合は、巻物のように丸めた胴体部110に対して、打面部120も半月状にゆるく丸めることができる。そして、打面部120を丸めた胴体部110に被せ、菓子類のバナナボートのような状態で一体化してコンパクトにまとめることができる。
以上、本実施形態にかかる簡易太鼓100について説明した。なお、胴体部110の底面側については、任意に構成することができる。胴体部110の底面側には何も設けなくてもよく、あるいは、胴体部110の底面側にも、打面部120と同様のものを設けて、両面太鼓としてもよい。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
(1)板状の段ボールは可塑性が高くこのような構造をとることにより、強度を確保しながら音響的に優れた振動/共振体に加工成形が可能である。また、段ボールはリサイクル可能な素材であり、安価で製造できること、自重の軽さも特長として挙げられる。本実施形態の簡易太鼓100では、同型同サイズの従来品に比べ、10分の1程度の重量になり、持ち運びや歩きながらの演奏などの利便性に飛躍的な向上が認められる。
例えば、ダンボール製の簡易太鼓100は、14インチ(直径35cm、胴体高さ33cm)のものであれば、標準仕様で約400〜500g位である。一方、例えば、和太鼓の宮太鼓のような長胴太鼓であれば、同サイズで約12〜13kg、歩行演奏用の桶太鼓では4〜5kgである。また、通常の木製胴のドラムでは5kg前後、アルミ等の金属製でも4kg前後である。近年で樹脂系製の軽いものもあるが、やはり皮の張力をボルト締めするために金属部分があるため、4kg前後である。
(2)上述したような、従来の太鼓・ドラム類製造工程のような複雑な調整作業とは異なり、円柱形状を保持しながら皮と胴体先端部分を接着剤などで接合する、比較的簡易な作業になる。
(3)本実施形態の簡易太鼓100では、打面部120として平板の段ボールを素材としているため、既に打面に一定の張力がかかっている状態と考えられる。このため、打面部120に従来の太鼓類のような周縁部からの強い張力を加える必要がない。従って、作業工程も上述のように平易な作業になる。また、打面の皮の張力調整機能がない簡易太鼓100は、胴体部110の高さと口径、打面部120の段ボールの厚さなどにより、低音域から中音域に音程が保持される。
(4)これらの加工により胴体部110の強度を保持することができ、同時に打面部120との接地面積を極小化することにより、打面の振動の減衰を大幅に軽減する。本実施形態の簡易太鼓100は、従来の堅牢な構造の太鼓類とは異なり、剛性をもたない(軽い段ボール素材である)ために、胴体自身の共鳴振動が飛躍的に大きくなり、楽器として充分な音量と音の伸び、様々な周波数(倍音)を含む音を確保することができ、打面の中央付近では低音域、周縁部では中音域の音が発生する。
(5)簡易太鼓100の接合部分を着脱可能に加工した結果、胴体部110と打面部120をそれぞれ折りたたんでコンパクトにまとめることができる。分解・組み立てに道具は不要なので、分解した状態で持ち運びができ、目的地で簡単に組み立てて演奏することができる。
(本実施形態の応用と可能性)
現在普及している太鼓・ドラム類の構造は、基本的に上述したような様式を踏襲しており、製造過程において、皮革の取扱いや胴体の加工成形、皮と胴の接合や調律など、職人技のような熟達した高い技術力が必要なことから、太鼓類の製造は決して容易なことではない。また、従来の太鼓・ドラム類打楽器は音楽的な演奏法がほぼ確立しているが、そのような伝統的な演奏技法の習得、演奏自体の機会も少なく、演奏場所も限られている。打楽器は比較的音量が大きいため、一般住宅での演奏においてはやはり防音装置が必要になる。このため一層、太鼓に接することを難しくしている。
もし太鼓が触れやすく身近な存在であれば、大人も子どもも楽しめる手軽な楽器として、リズムや打楽器への関心も深まる。また、従来の伝統的な打楽器の入り口として、本実施形態の簡易太鼓100が一つのきっかけにもなる。音楽だけではなく言葉の抑揚や節回しや身体的生理的なリズム、時節のように周期的に捉えるリズム感覚、コミュニケーションに欠かせない会話のリズムなど、広義のリズムは社会生活上の重要な感性の一つである。そしてリズムを具体的に表現する楽器が身近であれば、感覚的に身体的に有効なトレーニングとしても役立つ。例えば音楽療法などの分野での活用も期待できる。その他、本実施形態の簡易太鼓100の軽くてコンパクトな利点を生かして、スポーツ競技の応援やパレードなどの用途も想定される。
本実施形態の簡易太鼓100は一般に入手しやすい段ボール素材を用いており、製作に特殊工具や機械工具などは不要である。従って、木材加工より簡易な手作業を指導することで、教室などでも製作可能である。太鼓・ドラム類楽器の構造を理解し自作することで、音楽だけではなく科学や技術、工作、美術などの教育科目の教材にもなる。
(第2の実施形態)
本考案の第2の実施形態について説明する。図4は、本実施形態にかかる簡易太鼓を構成する胴体部210を示す図である。なお、本実施形態は上記第1の実施形態の応用例であるため、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとし、上記第1の実施形態(図1〜図3)と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態の簡易太鼓は、上記第1の実施形態の簡易太鼓100(図1)と同様に、胴体部と打面部とを備えて構成される。本実施形態の打面部については、上記第1の実施形態の打面部120と実質的に同様の構成を採用することができる。以下、本実施形態の胴体部の構成について説明する。
本実施形態の胴体部210は、図4に示したように、胴体部210の内側面に、高さ方向に形成される縦溝212が、等間隔に複数設けられる。図4(a)は胴体部210を展開した状態を示し、図4(b)は胴体部210を円柱形状に曲げた状態を示す。図4に示したように、胴体部210の内側に等間隔の縦溝212が、数ミリメートル間隔で複数本設けられている。
このような胴体部210の内部に加えられた密度の高い縦溝212により、さらに胴体部210の共鳴量を増幅させている。これは三味線などの胴体の内側の見られる綾杉彫りのような、複数の周波数の細かい波を発生させる音響効果があり、打音に繊細かつ豊かな音色を加えることができる。
なお、胴体部210のその他の点、例えば素材などについては、上記第1の実施形態の胴体部110と実質的に同様である。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加え、打音に繊細かつ豊かな音色を加えることができる。
(第3の実施形態)
本考案の第3の実施形態について説明する。図5は、本実施形態にかかる簡易太鼓を構成する胴体部310を示す図である。なお、本実施形態は上記第1の実施形態の応用であるため、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとし、上記第1の実施形態(図1〜図3)と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態の簡易太鼓は、上記第1の実施形態の簡易太鼓100(図1)と同様に、胴体部と打面部とを備えて構成される。本実施形態の打面部については、上記第1の実施形態の打面部120と実質的に同様の構成を採用することができる。以下、本実施形態の胴体部の構成について説明する。
本実施形態の胴体部310は、図5に示したように、胴体部310の頂部及び底部の縁が、折り返されて二層の縁部312が形成されている。図5(a)は縁部312を折り返す前の状態を示し、図5(b)は縁部312を折り返した状態を示す。図5(a)に示したように、段ボール素材の四隅を45度で切り落とし、図5(b)に示したように、縁部312を内側に折り込んで接着する。
図6は、胴体部310と打面部120との接触部分を示す図である。このように縁部312を折り込むことにより、図6に示したように、打面部120との接触部分が鋭角になり、接触面積が小さくなる。また、縁部312及びその周辺が硬くなるため、振動が伝わりやすくなるとともに、耐久性も高まる。
上記第1の実施形態では、胴体部110と打面部120が接する部分の面積を極小化したことについて説明した。本実施形態では、図6に示したように、胴体部310の縁部を二層にしているものの、胴体部310と打面部120の接する部分の面積は極めて小さい。そして、胴体部110と打面部120の厚みの違い、つまり両者の剛性の違いと、接地面積の小ささが、振動の増幅を生み出すことになる。なお、胴体部の振動のことを「胴鳴り」と表現されることもある。本実施形態の簡易太鼓300の胴鳴りは、従来品と比べて明確に大きい。
なお、胴体部310のその他の点、例えば素材などについては、上記第1の実施形態の胴体部110と実質的に同様である。胴体部310の素材として、縁部312を折り返すことができない素材を採用した場合には、素材を二層に貼り付けるなどしてもよい。
(第3の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加え、従来品と比べて胴鳴りを大きくすることができる。また、素材を二層にしたことで、簡易太鼓の補強にも効果がある。
以上、添付図面を参照しながら本考案の好適な実施形態について説明したが、本考案はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、実用新案登録請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本考案の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記各実施形態で説明した技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能である。例えば、簡易太鼓の胴体部に、上記第2の実施形態の縦溝212と、上記第3の実施形態の二層の縁部312の両方を形成してもよい。
本考案は、簡易な構成で楽器の太鼓を実現した簡易太鼓に利用可能である。
100 簡易太鼓
110 胴体部(第1の実施形態)
112 面ファスナー部
114 面ファスナー部
120 打面部
122 面ファスナー部
210 胴体部(第2の実施形態)
212 縦溝
310 胴体部(第3の実施形態)
312 縁部

Claims (4)

  1. 多層紙類又は合成樹脂の素材からなり、中空の円柱形状又は多角形柱形状の胴体部と、
    多層紙類、合成樹脂又はベニヤ板のいずれかの素材からなり、前記胴体部の頂部に設けられる打面部と、
    を備え、
    前記胴体部の外側面の頂部近傍には、第1の面ファスナー部が設けられ、
    前記打面部には、前記第1の面ファスナー部と接合する第2の面ファスナー部が設けられることを特徴とする、簡易太鼓。
  2. 前記胴体部は、平板状の素材が曲げ加工された後、面ファスナーによる接着加工により、円柱形状又は多角形柱形状に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の簡易太鼓。
  3. 前記胴体部の内側面には、高さ方向に形成される溝が、等間隔に複数設けられることを特徴とする、請求項1又は2に記載の簡易太鼓。
  4. 前記胴体部の頂部及び底部の縁は、前記胴体部の素材が二層になっていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の簡易太鼓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR3033926A1 (fr) * 2015-03-20 2016-09-23 Patrick Obadia Instrument de musique a percussion acoustique realise en carton multicouche, et batterie de percussion acoustique realisee en carton multicouche
RU2635771C1 (ru) * 2016-06-24 2017-11-15 Анастасия Викторовна Смирнова Драмсет-коррекция

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