JP6036599B2 - 誘導機の回転子 - Google Patents

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本発明は、回転軸に固着されると共に、回転軸の周りに軸方向に延びる複数のスロットを備えるロータコアと、前記スロット内に導電材を充填して形成される導体バーと、端絡環とを有する誘導機の回転子に関する。
従来、誘導機の回転子の一つとして、かご形回転子が知られている。このようなかご形回転子は、回転軸に固着されたロータコアと、ロータコアにおいて、回転軸の周りに形成された複数のスロット内に導電材を充填して形成された導体バーと、ロータコアの軸方向端面において、各導体バーの端部を短絡する端絡環とによって構成されている。そして、当該かご形回転子は、その周囲に発生する回転磁束と、この回転磁束により導体バー等に生じる誘導電流との相互作用によって回転するように構成されている。
又、近年、かご形回転子を用いた誘導機は、自動車の駆動源に用いられる場合があり、このような用途においては、誘導機の小型化、高出力化が求められており、必然的に高速回転化が要求される傾向にある。高速回転化に関する要求に応える為には、回転子の回転に伴う遠心力の影響を考慮する必要がある。
具体的に説明すると、一般的に、前記スロットは、ロータコアの径方向に放射状に伸びる形状となっており、スロットと導体バーとの相互間において、ダイキャスト成形による固着効果や接着効果は、ほとんど得られない。従って、回転子の高速回転に伴う遠心力は、ロータコアの外周部側に位置する部分に、当該スロット内に配設された導体バーを介して作用し、当該回転子の変形や破損(例えば、ロータコアや端絡環の変形や破損)の要因となる。即ち、高速回転化に対応する為には、回転子の高速回転に伴う遠心力が作用した場合であっても、各スロット内の所定位置に、導体バーを保持しておく必要がある。
この点に鑑み、高速回転に対応可能な回転子に関する発明として、特許文献1記載の発明が知られている。特許文献1記載の回転子は、ロータコアに形成された各スロットの内壁面の内、径方向に延びる2つの内壁面に、凹部を有している。従って、特許文献1記載の回転子では、当該スロット内に導電材をダイキャストすれば、当該凹部に係合する突起が導体バーに成形される。従って、当該回転子によれば、回転子の高速回転に伴う遠心力を、導体バーの凸部を介して、スロット内壁面に形成された凹部の内、回転子の径方向外側に位置する面を受けることができる。これにより、当該特許文献1記載の回転子は、高速回転に伴う大きな遠心力に耐えることができ、高速回転化に対応し得る。
特開2005−278372号公報
しかしながら、更に高速回転化を進める際には、高速回転に伴う遠心力を、より広い面をもって受ける必要がある。特許文献1記載の回転子の場合、各スロットは、ティースによって区画されており、スロット内壁面に対して、一の凹部が個別に形成されている。この凹部の大きさは、磁路幅の確保や磁路長の短縮化の観点で制限される。上述したように、スロット内壁面に形成された凹部の内、回転子の径方向外側に位置する面によって、当該回転子の回転に伴う遠心力を受けている為、特許文献1記載の回転子では、遠心力を受ける面の面積をさらに広げることができず、さらなる高速回転化に対応しがたいものとなってしまっていた。
本発明は、回転軸に固着されると共に、回転軸の周りに軸方向に延びる複数のスロットを備えるロータコアと、前記スロット内に導電材を充填して形成される導体バーと、端絡環とを有する誘導機の回転子に関し、誘導機の高回転化に対応可能な誘導機の回転子を提供する。
本発明の一側面に係る誘導機の回転子は、回転可能に配設された回転軸と、前記回転軸の周りに分散配置され、前記回転軸方向に延びる複数のスロットを有し、前記回転軸に固設されたロータコアと、前記ロータコアの各スロット内に導電材を充填して形成される複数の導体バーと、前記回転軸の軸方向における前記ロータコアの端面において、前記複数の導体バーの端部を相互に接続する端絡環と、を有する誘導機の回転子であって、前記各スロットは、前記ロータコアの径方向外側に配置された外周部と、前記外周部に対して前記ロータコアの径方向内側に配置され、当該ロータコアの径方向に延びる内周部と、前記外周部と前記内周部の間を接続する中間部と、より構成されており、前記中間部は、前記外周部の内壁面と前記内周部の内壁面を含む一平面としての基準面に対し、前記スロットの外側に向かって前記中間部の内壁面を窪ませた凹部と、前記凹部に対して前記ロータの径方向外側に隣接し、前記基準面に対して前記スロットの内側に向かって、前記中間部の内壁面を突出させた凸部と、前記凹部と前記凸部が隣接することによって形成される対抗面と、を有することを特徴とする。
当該誘導機の回転子は、回転軸と、複数のスロットを有するロータコアと、各スロット内に導電材を充填して形成される複数の導体バーと、端絡環とを有して構成されている。各スロットは、前記ロータコアにおいて、回転軸の周りに分散配置され、前記回転軸方向に延びており、夫々、外周部と、内周部と、中間部により構成されている。そして、各スロットの中間部は、前記外周部の内壁面と前記内周部の内壁面を含む一平面としての基準面を基準として形成された凹部と凸部とを有している。凹部は、基準面に対して、スロットの外側に向かって前記中間部の内壁面を窪ませて形成されている。凸部は、凹部に対して前記ロータの径方向外側に隣接し、前記基準面に対して前記スロットの内側に向かって、前記中間部の内壁面を突出させて形成されている。そして、前記凹部と前記凸部が隣接することによって、対抗面が、ロータコアの径方向(即ち、回転子の回転に伴う遠心力の作用方向)に一致する基準面と交差するように形成される。当該誘導機の回転子によれば、凹部と凸部が隣接することで形成された対抗面によって、導体バーを介してロータコアに加わる遠心力を受けることができる。又、凸部を、凹部に対して前記ロータの径方向外側に隣接し、前記基準面に対して前記スロットの内側に向かって、前記中間部の内壁面を突出させて形成されている為、当該誘導機の回転子は、スロット内壁面に対して凸部又は凹部のみを個別に形成した場合に比べ、より広い面積を有する対抗面をもって、高速回転に伴う遠心力を受けることができ、更なる高速回転化に対応し得る。
そして、本発明の他の側面に係る誘導機の回転子は、請求項1記載の誘導機の回転子であって、前記凹部は、前記回転軸に垂直な断面に関し、当該凹部と前記凸部が隣接することによって形成され、前記対抗面の一部を構成する第1面と、当該第1面と対向する位置で当該凹部を構成する第2面と、を有し、前記第1面と前記第2面によって形成される第1角度が、前記スロットに沿って前記ロータの径方向に延びるスロット基準面と前記第2面により構成される第2角度よりも大きくなるように構成されていることを特徴とする。
当該誘導機の回転子においては、凹部は、第1角度が第2角度よりも大きくなるように形成されている為、凹部の開口部分を広く形成することができる。上述のように、導体バーは、導電材をスロット内に充填することによって形成される為、当該凹部内にも導電材が充填される。凹部を上記のように形成することで、導体バーの内、凹部内に配置される部分の根元を厚く形成することができ、遠心力に十分に対抗し得る形状とすることができる。
又、本発明の他の側面に係る誘導機の回転子は、請求項1又は請求項2記載の誘導機の回転子であって、前記中間部は、前記ロータの径方向に延びる第1内壁面と、前記スロットを介して前記第1内壁面と対向する第2内壁面の何れにも、前記凹部及び前記凸部を有していることを特徴とする。
当該誘導機の回転子は、中間部を構成する第1内壁面と第2内壁面の何れにも、凹部及び凸部を有している。従って、当該誘導機の回転子によれば、各スロットにおいて、第1内壁面、第2内壁面の凸部、凹部によって、回転に伴う遠心力を受けることができるので、より高速回転化に対応し得る。
そして、本発明の他の側面に係る誘導機の回転子は、請求項3記載の誘導機の回転子であって、前記第1内壁面と前記第2内壁面の内、何れか一方に形成された凸部は、前記スロットを介して、他方に形成された凹部と対向していることを特徴とする。
当該誘導機の回転子において、各スロットの中間部は、第1内壁面及び第2内壁面に、夫々、凹部及び凸部を有している。第1内壁面における凸部は、凹部に対して前記ロータの径方向外側に隣接しており、第2内壁面における凸部も、凹部に対して前記ロータの径方向外側に隣接している。そして、前記第1内壁面と前記第2内壁面の内、何れか一方に形成された凸部は、前記スロットを介して、他方に形成された凹部と対向している。つまり、各スロットの中間部に形成された凹部及び凸部は、第1内壁面と第2内壁面の間で互い違いになるように配置されている。これにより、当該誘導機の回転子によれば、各スロットを介した磁路幅を、略一定に保ち得る。
又、本発明の他の側面に係る誘導機の回転子は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の誘導機の回転子であって、前記凹部及び前記凸部は、前記ロータの径方向に関する前記スロットの中間点よりも、前記ロータの径方向内側に形成されていることを特徴とする。
当該誘導機の回転子において、前記凹部及び前記凸部は、前記ロータの径方向に関する前記スロットの中間点よりも、前記ロータの径方向内側に形成されている為、回転に伴う遠心力を、より効果的に受けることができる。
そして、本発明の他の側面に係る誘導機の回転子は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の誘導機の回転子であって、前記対抗面は、前記回転軸に垂直な断面に関して、前記ロータの径方向に垂直に形成されていることを特徴とする。
当該誘導機の回転子において、前記対抗面は、前記回転軸に垂直な断面に関して、前記ロータの径方向に垂直に形成されている。当該対抗面は、ロータコアの径方向(即ち、回転子の回転に伴う遠心力の作用方向)に垂直に交わる為、当該誘導機の回転子は、高速回転に伴う遠心力を、対抗面によって、より効果的に受けることができ、高速回転化に対応し得る。
本実施形態に係る誘導電動機の概略構成を示す断面図である。 本実施形態に係る誘導電動機のロータの構成を示す平面図である。 本実施形態に係る誘導電動機のロータにおけるスロットの構成を示す平面図である。 本実施形態に係るスロット中間部の構成を示す部分断面図である。 他の実施形態に係る誘導電動機のロータにおけるスロットの構成を示す部分断面図である。
以下、本発明に係る誘導機の回転子を、誘導電動機Mのロータ1に具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係る誘導電動機Mの概略構成について、図1を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態に係る誘導電動機Mは、かご型三相誘導電動機であり、かご型回転子として構成されたロータ1と、三相交流電流によって回転磁束を発生させるステータ50とを有している。
当該誘導電動機Mにおいては、後述するステータ50から発生する回転磁束と、かご型回転子として構成されたロータ1の導体バー40に発生する誘導電流とが鎖交することにより、ロータ1に回転力が発生する。そして、当該誘導電動機Mにおいては、上述したロータ1、ステータ50は、ケース(図示せず)内部に収容されている。
続いて、本実施形態に係る誘導電動機Mにおけるロータ1の構成について、図面を参照しつつ詳細に説明する。ロータ1は、かご型回転子として構成されており、略円筒形状を為すステータ50の径方向内側において、回転軸10の軸芯周りに回転可能に支持されている。図1に示すように、ロータ1は、円筒形状のロータコア15と、ロータコア15の周方向に分散配置された複数のスロット20と、各スロット20内にダイキャスト形成された導体バー40と、導体バー40の軸方向両端部と接合するエンドリング45と、を有している。回転軸10は、誘導電動機Mの軸方向両側において、軸受を介してケース(図示せず)に回転可能に支持されている。
ロータコア15は、複数の電磁鋼板製のプレートを積層することによって、回転軸10を取り囲むように円筒形状に構成されており、回転軸10に対して固定されている。又、当該ロータコア15の外周面は、上述したステータ50の内周面(回転軸10側の面)と間隔を隔てた状態で対向している。更に、ロータコア15の外周面には、一定間隔で複数のスロット20が形成されており、各スロット20の間を区画する複数のティース16も形成されている。即ち、複数のスロット20は、回転軸10を取り囲むように、ロータコア15の外周面側に分散配置されている。各スロット20の形状及び、各ティース16の形状については、後に図2、図3を参照しつつ詳細に説明する。
そして、当該ロータコア15の外周面に分散配置された複数のスロット20内には、複数の導体バー40が配設されている。複数の導体バー40は、各スロット20内に、アルミニウム等の導電材をダイキャストすることによって形成されており、ロータコア15の周方向に沿って、等間隔で分散配置されている。図1に示すように、各導体バー40は、ロータコア15の軸方向に沿って一直線状に延びるように配設されている。又、各導体バー40の長さ寸法は、ロータコア15の軸方向寸法とほぼ等しく形成されている。
エンドリング45は、端絡環又は短絡環と呼ばれる部材であり、導体バー40と同様にアルミニウム等によって、円環状に形成されている。当該エンドリング45は、回転軸10の軸方向におけるロータコア15の両端面に沿って配設されており、各導体バー40の端部に接合されている。これにより、各導体バー40は、一対のエンドリング45と接合されることにより、短絡されている。
次に、誘導電動機Mを構成するステータ50について説明する。ステータ50は、ケース内部において固定されており、略円筒形状のステータコア51と、ステータコア51に巻装されたステータコイル52とを備えている。ステータコア51は、複数枚の電磁鋼板を積層して構成されている。又、ステータコア51は、周方向に分散配置されて軸方向に延びる複数のスロット(図示せず)を有しており、当該スロットには、導体で構成されたステータコイル52が巻装されている。
本実施形態においては、ステータ50は、三相交流で駆動される誘導電動機Mに用いられるステータとして構成されており、U相、V相、及びW相の三相のステータコイル52を備えている。従って、当該誘導電動機Mにおいては、ステータ50のステータコイル52に三相交流電流が流れることにより回転磁束が発生し、回転軸10を中心に、ロータ1を回転させ得る。尚、それぞれのステータコイル52のうち、ステータコア51の軸方向両側に突出する部分がコイルエンド部53とされる。
続いて、本実施形態に係るロータ1における各スロット20及び導体バー40の具体的構成について、図2〜図4を参照しつつ詳細に説明する。尚、図2〜図4は、ロータ1の回転軸10に垂直な断面で切断したロータ1の断面形状を示している。
上述したように、複数のスロット20は、回転軸10を取り囲むように、ロータコア15の外周面側に一定間隔で分散配置されている。又、各スロット20は、夫々、2つのティース16によって区画されて形成されている。そして、アルミニウム等の導電材を各スロット内にダイキャストすることによって、各スロット20内に、導体バー40が配設される。
図2、図3に示すように、各スロット20は、ロータコア15外周面側が開放されており、スロット20内とロータコア15外部とが連通したスロット開口部を有している。そして、各ティース16の先端部分(即ち、各スロット開口部に相当する位置)には、開口突部17が形成されている。ティース16の先端部分に、開口突部17として第1開口突部17A及び第2開口突部17Bが形成されている為、各スロット20におけるスロット開口部の幅寸法は、当該スロット20の他の部分よりも狭くなる。即ち、当該スロット20は、所謂、セミオープンスロットとして機能する。
尚、第1開口突部17Aは、スロット開口部において、スロット20に対して第1方向(図2、図3中、時計回り)側に位置するスロット内壁面から、スロット20の内側へ突出形成されている。又、第2開口突部17Bは、スロット開口部において、スロット20に対して第2方向(図2、図3中、反時計回り)側に位置するスロット内壁面から、スロット20の内側へ突出形成されている。
図3に示すように、各スロット20は、スロット外周部20Oと、スロット内周部20Iと、スロット中間部20Mにより構成され、ロータコア15の径方向に延びている。スロット外周部20Oは、各スロット20において、ロータコア15の外周面側に位置する部分であり、ロータコア15の径方向に延びている。
スロット内周部20Iは、各スロット20において、ロータコア15の内周側(回転軸10側)に位置する部分であり、スロット外周部20Oと同様に、ロータコア15の径方向に延びている。図2、図3に示すように、各スロット20において、スロット内周部20Iは、スロット外周部20Oに対して、ロータコア15の径方向に沿って延長した直線上に位置する。従って、スロット内周部20Iにおけるスロット20の開口幅寸法の中心は、スロット外周部20Oにおけるスロット20の開口幅寸法の中心と同様に、ロータコア15の径方向に延びる一平面上に位置する。以下の説明においては、この一平面を「スロット基準面L」という。
そして、各スロット20に対して第1方向側において、スロット外周部20Oの内壁面は、スロット内周部20Iの内壁面をロータコア15の径方向へ延長した位置に形成されている。第1方向側において、スロット外周部20Oの内壁面と、スロット内周部20Iの内壁面は、ロータコア15の径方向に延びる一平面に包含され、以下の説明において、この平面を「第1基準面LA」という。又、各スロット20に対して第2方向側においても、スロット外周部20Oの内壁面は、スロット内周部20Iの内壁面をロータコア15の径方向へ延長した位置に形成されている。第2方向側において、スロット外周部20Oの内壁面と、スロット内周部20Iの内壁面は、ロータコア15の径方向に延びる一平面に包含され、以下の説明において、この平面を「第2基準面LB」という。
図3に示すように、スロット中間部20Mは、ロータコア15の径方向において、スロット外周部20Oとスロット内周部20Iの間に位置し、スロット外周部20Oとスロット内周部20Iの間を接続している。そして、図2〜図4に示すように、各スロット20のスロット中間部20Mは、第1方向側の内壁面に、第1凸部30と、第1凹部31とを有しており、第2方向側の内壁面に、第2凸部35と、第2凹部36と、補助凸部37とを有している。
図3、図4に示すように、第1凸部30は、各スロット20における第1方向側の内壁面を、第1基準面LAに対してスロット20の内側に向かって突出させることにより形成されている。当該第1凸部30は、スロット中間部20Mにおける第1方向側の内壁面において、第1凹部31に対して、ロータコア15の径方向外側に隣接している。
そして、第1凹部31は、スロット中間部20Mにおける第1方向側の内壁面を、第1基準面LAに対して、スロット20の外側に向かって窪ませることによって形成されている。当該第1凹部31は、上述したように、第1凸部30に対して、ロータコア15の内径側に隣接している。従って、ロータコア15の径方向内側に位置する第1凹部31の内壁面は、ロータコア15の径方向外側に位置する第1凸部30の内壁面と連続した面(後述する第1遠心力対抗面FA)を形成する。
図4に示すように、第1凹部31は、回転軸10に鉛直な断面に関し、第1面31Aと第2面31Bを有する所定形状を為している。第1凹部31における第1面31Aは、第1凹部31におけるロータコア15の径方向外側に位置する内壁面であり、第1凸部30と隣接することによって連続して形成される面(後述する第1遠心力対抗面FA)の一部を構成する。第1面31Aは、スロット20の幅方向中心を通り、ロータコア15の径方向に延びるスロット基準面Lに対して、垂直に交わるように形成されている。そして、第1凹部31における第2面31Bは、前記第1凹部31を構成する内壁面であって、前記第1面31Aと対向するように配置された一平面である。
従って、回転軸10に鉛直な断面に関し、第1凹部31の形状は、「スロット基準面Lと第1面31Aによる角度が直角を為す略直角三角形状」を示す。そして、第1凹部31の形状は、「第1角度αが第2角度βよりも大きい」という条件を満たしている。ここで、第1角度αは、第1凹部31における第1面31Aと第2面31Bにより構成される角度をいい、第2角度βは、第1凹部31における第2面31Bと、スロット基準面Lにより構成される角度をいう。
ここで、当該誘導電動機Mのロータ1が回転すると、回転に伴う遠心力は、各スロット内にダイキャスト成形された導体バー40を介して、ロータ1の径方向に作用する。図4に示すように、各スロット中間部20Mの第1方向側の内壁面において、ロータコア15の外径側から、第1凸部30、第1凹部31の順に隣接して形成されている。この結果、
第1凸部30と第1凹部31とが連続する内壁面は、ロータコア15の径方向外側にロータコア15が位置し、遠心力(即ち、ロータコア15の径方向に作用する力)に対抗するように形成される為、第1方向側の内壁面において、ロータ1の回転に伴う遠心力を受ける第1遠心力対抗面FAとして機能する(図4参照)。
当該ロータ1によれば、各スロット20の第1方向側における内壁面において、ロータコア15の外径側から、第1凸部30、第1凹部31を隣接して形成することにより、第1遠心力対抗面FAが形成され、第1凸部30、第1凹部31を個別に形成する場合よりもより広い面積をもって、ロータ1の高速回転に伴う遠心力を受けることができる。つまり、第1凸部30と第1凹部31とを離間して形成した場合よりも広い遠心力対抗面が形成できる。又、見方を変えると、個別に同じ面積の遠心力対抗面を形成する場合に比べて、第1基準面LAからの突出量又は窪み量が少なくて済む為、磁路長が長くなることを抑制できる。
更に、第1遠心力対抗面FAは、スロット基準面Lに対して、垂直に交わるように形成されているので、より効果的に遠心力を受けることができる。
上述したように、各スロット中間部20Mにおける第2方向側の内壁面に、第2凸部35と、第2凹部36と、補助凸部37とを有している。第2凸部35は、各スロット20における第2方向側の内壁面を、第2基準面LBに対してスロット20の内側に向かって突出させることにより形成されている。当該第2凸部35は、スロット中間部20Mにおける第2方向側の内壁面において、第2凹部36に対して、ロータコア15の径方向外側に隣接している(図3、図4参照)。
そして、第2凹部36は、スロット中間部20Mにおける第2方向側の内壁面を、第2基準面LBに対して、スロット20の外側に向かって窪ませることによって形成されている。当該第2凹部36は、上述したように、第2凸部35に対して、ロータコア15の内径側に隣接している。従って、ロータコア15の径方向内側に位置する第2凹部36の内壁面は、ロータコア15の径方向外側に位置する第2凸部35の内壁面と連続した面(後述する第2遠心力対抗面FB)を形成する。
図4に示すように、第2凹部36は、回転軸10に鉛直な断面に関し、第1面36Aと第2面36Bを有する所定形状を為している。第2凹部36における第1面36Aは、第2凹部36におけるロータコア15の径方向外側に位置する内壁面であり、第2凸部35と隣接することによって連続して形成される面(後述する第2遠心力対抗面FB)の一部を構成する。第1面36Aは、スロット20の幅方向中心を通り、ロータコア15の径方向に延びるスロット基準面Lに対して、垂直に交わるように形成されている。そして、第2凹部36における第2面36Bは、前記第2凹部36を構成する内壁面であって、前記第1面36Aと対向するように配置された一平面である。
従って、回転軸10に鉛直な断面に関し、第2凹部36の形状は、「スロット基準面Lと第1面36Aによる角度が直角を為す略直角三角形状」を示す。そして、第2凹部36の形状は、「第1角度αが第2角度βよりも大きい」という条件を満たしている。ここで、第1角度αは、第2凹部36における第1面36Aと第2面36Bにより構成される角度をいい、第2角度βは、第2凹部36における第2面36Bと、スロット基準面Lにより構成される角度をいう。
上述したように、当該誘導電動機Mのロータ1の回転に伴う遠心力は、各スロット内にダイキャスト成形された導体バー40を介して、ロータ1の径方向に作用する。図4に示すように、各スロット中間部20Mの第2方向側の内壁面において、ロータコア15の外径側から、第2凸部35、第2凹部36の順に隣接して形成されている。この結果、第2凸部35と第2凹部36とが連続する内壁面は、ロータコア15の径方向外側にロータコア15が位置し、遠心力(即ち、ロータコア15の径方向に作用する力)に対抗するように形成される為、第2方向側の内壁面において、ロータ1の回転に伴う遠心力を受ける第2遠心力対抗面FBとして機能する(図4参照)。
当該ロータ1によれば、各スロット20の第2方向側における内壁面において、ロータコア15の外径側から、第2凸部35、第2凹部36を隣接して形成することにより、第2遠心力対抗面FBが形成され、第2凸部35、第2凹部36を個別に形成する場合よりもより広い面積をもって、ロータ1の高速回転に伴う遠心力を受けることができる。つまり、第2凸部35と第2凹部36とを離間して形成した場合よりも広い面積を有する遠心力対抗面を形成できる。又、見方を変えると、個別に同じ面積の遠心力対抗面を形成する場合に比べて、第2基準面LBからの突出量又は窪み量が少なくて済む為、磁路長が長くなることを抑制できる。
更に、第2遠心力対抗面FBは、スロット基準面Lに対して、垂直に交わるように形成されているので、より効果的に遠心力を受けることができる。
そして、補助凸部37は、各スロット20における第2方向側の内壁面において、前記第2凹部よりもロータコア15の内径側の位置に形成されており、第2凸部35と同様、第2基準面LBよりもスロット20の内側に突出して形成されている。
図3、図4に示すように、各スロット20において、第1凸部30と第2凹部36は、所定の同心円上に位置しており、スロット20を介して、相互に対向している。又、第1凹部31と補助凸部37は、第1凸部30と第2凹部36よりもロータコア15の径方向内側の同心円上に位置しており、スロット20を介して、相互に対向している。
つまり、各スロット20の第1方向側及び第2方向側の内壁面において、スロット20内側へ突出した部分(例えば、第1凸部30、補助凸部37)と、スロット20外側へ窪んだ部分(例えば、第2凹部36、第1凹部31)が対向するように、互い違いに配置されている。従って、当該ロータ1によれば、各スロット20において、第1凸部30と第2凹部36の間や、第1凹部31と補助凸部37の間における磁路幅を一定に確保することができる。
図3に示すように、各スロット中間部20Mの第1方向側の内壁面においては、第1凸部30及び第1凹部31は、等分線CEよりもロータコア15の径方向内側に位置している。そして、各スロット中間部20Mの第2方向側の内壁面においては、第2凸部35、第2凹部36及び補助凸部37は、等分線CEよりもロータコア15の径方向内側に位置している。
ここで、等分線CEは、回転軸10の軸芯Cを中心とする円を描くとともに、各スロット20の径方向深さの半分(中間点)を示す線である。尚、スロット20の径方向深さは、第1寸法ROと第2寸法RIにより求められる。第1寸法ROは、回転軸10の軸芯Cからロータコア15の外周面までの寸法(即ち、スロット20の外周側端部を通る円の半径であり、ロータコア15の半径寸法)をいい、第2寸法RIは、回転軸10の軸芯Cからスロット20の内径側端部までの寸法(即ち、スロット20の内周側端部を通る円の半径)をいう。
ここで、エンドリング45が遠心力によって変形する場合、エンドリング45の内周側がロータコア15の端面から回転軸10方向へ離間しつつ外周側へ変形する。つまり、エンドリング45の内周側がめくれる様に変形してしまう。しかし、図3に示すように、各スロット20において、等分線CEよりもロータコア15の径方向内側に、第1凸部30、第1凹部31及び第2凸部35、第2凹部36、補助凸部37を形成している為、当該ロータ1によれば、ロータ1の回転に伴う遠心力を、第1遠心力対抗面FA、第2遠心力対抗面FBによって、より効果的に受けることができる。つまり、径方向内側で効果的に遠心力を受けることによって、径方向外側で遠心力を受けるよりも、エンドリング45の変形を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る誘導電動機Mのロータ1は、各スロット中間部20Mの第1方向側の内壁面に、ロータ1の径方向外側から順に第1凸部30、第1凹部31を設けることで、第1遠心力対抗面FAを形成し、第2方向側の内壁面に、ロータ1の径方向外側から順に第2凸部35、第2凹部36を設けることで、第2遠心力対抗面FBを形成している。当該ロータ1の各スロット20において、第1遠心力対抗面FA及び第2遠心力対抗面FBは、ロータ1の回転に伴う遠心力に対抗するように形成される為、導体バー40を介してロータコア15に加わる遠心力を、第1遠心力対抗面FA及び第2遠心力対抗面FBで分散させて受けることができる。これにより、当該ロータ1は、高速回転に伴う大きな遠心力に耐えることができ、高速回転化に対応し得る。
又、第1遠心力対抗面FAは、第1凸部30と第1凹部31が連続することにより形成される面であるので、スロット20の内壁面に凸部又は凹部を個別に形成した場合よりも広い面積をもって、回転に伴う遠心力を受けることができ、より高速回転化に対応することができる。同様に、第2遠心力対抗面FBは、第2凸部35と第2凹部36が連続することにより形成される面であるので、スロット20の内壁面に凸部又は凹部を個別に形成した場合よりも広い面積をもって、回転に伴う遠心力を受けることができ、更に高速回転化に対応し得る。
更に、当該ロータ1における各スロット20において、第1遠心力対抗面FA及び第2遠心力対抗面FBは、各スロット20のスロット基準面Lに対して、垂直に交わるように形成されている。スロット基準面Lは、ロータコア15の径方向に一致する為、第1遠心力対抗面FA及び第2遠心力対抗面FBは、ロータ1の回転に伴う遠心力の作用方向に対して垂直に交差する。この結果、当該ロータ1によれば、ロータ1の回転に伴う遠心力を、第1遠心力対抗面FA及び第2遠心力対抗面FBによって、効率良く受けることができる。
そして、図4に示すように、回転軸10に垂直な断面に関して、第1凹部31は、第1面31A、第2面31B、スロット基準面Lを含む略直角三角形状を為し、第2凹部36は、第1面36A、第2面36B、スロット基準面Lを含む略直角三角形状を為す。第1凹部31における第1角度αは、第2角度βよりも大きく形成されており、第2凹部36における第1角度αは、第2角度βよりも大きく形成されている。従って、第1凹部31及び第2凹部36内の開口部分は、ロータコア15の径方向に大きくなる。
ここで、導体バー40は、各スロット20に導電材が充填されることにより形成されるので、第1凹部31及び第2凹部36に応じて形成される導体バー40の突部は、その根元がロータコア15の径方向に厚い形状となる。この結果、ロータ1の回転に伴う遠心力が作用した場合でも、上述した導体バー40の突部の変形を抑制することができ、導体バー40をスロット20内の所定位置に保持し得る。更に、各導体バー40は、夫々、エンドリング45に接合されている為、当該ロータ1は、遠心力の作用により導体バー40の移動を抑制することで、エンドリング45の変形・破損を防止することができる。
そして、当該ロータ1によれば、各スロット20において、第1凸部30と第2凹部36、第1凹部31と補助凸部37を、夫々対向するように形成し、各スロット20の第1方向側の内壁面と第2方向側の内壁面の間で、互い違いに配置している。これにより、当該ロータ1によれば、スロット20の第1方向側及び第2方向側の両内壁面に、凹部、凸部を形成することによって、回転磁束の通る磁路が狭くなることはなく、各スロット20における磁路幅を略一定にできる為、各ティース16の磁気飽和を抑制することができ、もって、誘導電動機Mのトルク低下を抑制することができる。
又、本実施形態に係るロータ1によれば、各スロット20の第1凸部30、第1凹部31及び、第2凸部35、第2凹部36、補助凸部37は、等分線CEよりも、ロータコア15の径方向内側に形成されているので、第1遠心力対抗面FA、第2遠心力対抗面FBを、ロータコア15の径方向内側寄りに形成することができ、もって、ロータ1の回転に伴う遠心力を、第1遠心力対抗面FA、第2遠心力対抗面FBによって、効率良く受けることができる。更に、当該ロータ1によれば、径方向内側で効果的に遠心力を受けることによって、径方向外側で遠心力を受けるよりも、エンドリング45の変形を抑制することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、ロータコア15に形成されるスロット20を、セミオープンスロットとして構成していたが、クローズドスロットやオープンスロットを採用することも可能である。この場合においても、第1遠心力対抗面FA、第2遠心力対抗面FBで、高速回転に伴う遠心力を受けることで、各スロット20内における導体バー40の位置を保持することができ、エンドリング45の変形・破損を抑制し得る。
又、上述した実施形態においては、第1方向側の内壁面と、第2方向側の内壁の両方に凹部、凸部、遠心力対抗面を設けていたが、何れか一方側の内壁面に形成しても良い。
又、上述した実施形態においては、図2〜図4に示すように、各スロット20の第1方向側の内壁面に、第1凸部30、第1凹部31を形成すると共に、第2方向側の内壁面に、第2凸部35、第2凹部36、補助凸部37を形成し、第1方向側、第2方向側の内壁面の間で、互い違いになるように配置していたが、この態様に限定されるものではない。即ち、本発明は、図5に示す態様で実施することも可能である。
図5に示すように、この場合のロータ1の各スロット20においては、第1方向側の内壁面には、ロータコア15の径方向外側から順に、第1凸部30、第1凹部31が形成されており、第2方向側の内壁面には、ロータコア15の径方向外側から順に、第2凸部35、第2凹部36が形成されている。そして、各スロット20において、第1凸部30と第2凸部35、第1凹部31と第2凹部36が夫々対向するように配置されている。
従って、この場合においても、第1凸部30と第1凹部31の連続する部分に、第1遠心力対抗面FAを形成することができ、第2凸部35と第2凹部36の連続する部分に、第2遠心力対抗面FBを形成することができる。これにより、この場合のロータ1によっても、スロット20の内壁面に凸部又は凹部を個別に形成した場合よりも広い面積を有する第1遠心力対抗面FA、第2遠心力対抗面FBによって、ロータ1の回転に伴う遠心力を受けることができ、高速回転化に対応し得る。
更に、この場合のロータ1においても、第1遠心力対抗面FA及び第2遠心力対抗面FBは、各スロット20のスロット基準面Lに対して、垂直に交わるように形成されている為、ロータ1の回転に伴う遠心力を、第1遠心力対抗面FA及び第2遠心力対抗面FBによって、効率良く受けることができる。
又、この場合における第1凹部31は、回転軸10に垂直な断面に関して、第1面31A、第2面31B、スロット基準面Lを含む略直角三角形状を為し、第2凹部36は、第1面36A、第2面36B、スロット基準面Lを含む略直角三角形状を為す。そして、第1凹部31における第1角度αは、第2角度βよりも大きく形成されており、第2凹部36における第1角度αは、第2角度βよりも大きく形成されている。この結果、ロータ1の回転に伴う遠心力が作用した場合でも、第1凹部31及び第2凹部36内に形成される導体バー40の突部の変形を抑制することができ、導体バー40をスロット20内の所定位置に保持し得る。更に、各導体バー40は、夫々、エンドリング45に接合されている為、当該ロータ1は、遠心力の作用により導体バー40の移動を抑制することで、エンドリング45の変形・破損を防止することができる。
図5に示すロータ1においても、各スロット20の第1凸部30、第1凹部31及び、第2凸部35、第2凹部36は、等分線CEよりも、ロータコア15の径方向内側に形成されているので、第1遠心力対抗面FA、第2遠心力対抗面FBを、ロータコア15の径方向内側寄りに形成することができ、もって、ロータ1の回転に伴う遠心力を、第1遠心力対抗面FA、第2遠心力対抗面FBによって、効率良く受けることができる。
又、対抗面としての第1遠心力対抗面FA、第2遠心力対抗面FBは、平面でなくても良い。遠心力を受けるように形成されていれば良く、曲面によって構成されていても良いし、複数の面(平面、曲面を含む)が連続することで形成されていても良い。
又、導体バー40及びエンドリング45の材質は、アルミニウムに限らず、アルミニウム系合金や、銅又は銅系合金等でも良い。エンドリング45を、導体バー40とは別に形成して各導体バー40の端部に接合したが、二次導体を形成する為のダイキャスト成形により、同時にエンドリング45を形成しても良い。
1 ロータ
10 回転軸
15 ロータコア
16 ティース
20 スロット
20I スロット内周部
20M スロット中間部
20O スロット外周部
30 第1凸部
31 第1凹部
35 第2凸部
36 第2凹部
M 誘導電動機
L スロット基準面
LA 第1基準面
LB 第2基準面
FA 第1遠心力対抗面
FB 第2遠心力対抗面

Claims (6)

  1. 回転可能に配設された回転軸と、
    前記回転軸の周りに分散配置され、前記回転軸方向に延びる複数のスロットを有し、前記回転軸に固設されたロータコアと、
    前記ロータコアの各スロット内に導電材を充填して形成される複数の導体バーと、
    前記回転軸の軸方向における前記ロータコアの端面において、前記複数の導体バーの端部を相互に接続する端絡環と、を有する誘導機の回転子であって、
    前記各スロットは、
    前記ロータコアの径方向外側に配置された外周部と、
    前記外周部に対して前記ロータコアの径方向内側に配置され、当該ロータコアの径方向に延びる内周部と、
    前記外周部と前記内周部の間を接続する中間部と、
    により構成されており、
    前記中間部は、
    前記外周部の内壁面と前記内周部の内壁面を含む一平面としての基準面に対し、前記スロットの外側に向かって前記中間部の内壁面を窪ませた凹部と、
    前記凹部に対して前記ロータの径方向外側に隣接し、前記基準面に対して前記スロットの内側に向かって、前記中間部の内壁面を突出させた凸部と、
    前記凹部と前記凸部が隣接することによって形成される対抗面と、
    を有する
    ことを特徴とする誘導機の回転子。
  2. 請求項1記載の誘導機の回転子であって、
    前記凹部は、
    前記回転軸に垂直な断面に関し、当該凹部と前記凸部が隣接することによって形成され、前記対抗面の一部を構成する第1面と、
    当該第1面と対向する位置で当該凹部を構成する第2面と、を有し、
    前記第1面と前記第2面によって形成される第1角度が、前記スロットに沿って前記ロータの径方向に延びるスロット基準面と前記第2面により構成される第2角度よりも大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする誘導機の回転子。
  3. 請求項1又は請求項2記載の誘導機の回転子であって、
    前記中間部は、
    前記ロータの径方向に延びる第1内壁面と、前記スロットを介して前記第1内壁面と対向する第2内壁面の何れにも、前記凹部及び前記凸部を有している
    ことを特徴とする誘導機の回転子。
  4. 請求項3記載の誘導機の回転子であって、
    前記第1内壁面と前記第2内壁面の内、何れか一方に形成された凸部は、前記スロットを介して、他方に形成された凹部と対向している
    ことを特徴とする誘導機の回転子。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の誘導機の回転子であって、
    前記凹部及び前記凸部は、
    前記ロータの径方向に関する前記スロットの中間点よりも、前記ロータの径方向内側に形成されている
    ことを特徴とする誘導機の回転子。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の誘導機の回転子であって、
    前記対抗面は、
    前記回転軸に垂直な断面に関して、前記ロータの径方向に垂直に形成されている
    ことを特徴とする誘導機の回転子。
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