JP6036399B2 - 同期台車 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送されている車両に対して作業者が部品を組付ける車両組立ラインにおいて使用され、前記車両と同期して移動可能な同期台車に関する。
車両組立ラインにおいて使用される同期台車に関する技術が特許文献1に記載されている。
同期台車は、車両に組付ける部品と、その部品の組付けに使用される工具等とを搬送する台車であり、車両と同期して移動できるように構成されている。このため、作業者は前記車両の位置で同期台車から部品と工具とを受け取り、その工具を使用して車両に部品を組付けられるようになる。
特開2002−114179号
しかし、作業者が立って上向きの状態で車両に部品を組付ける作業においては、例えば、背が低い作業者の場合、背伸び作業になることがあり、作業者の負担が大きくなる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、同期台車を利用して作業者の背伸び作業をなくして、作業者の負担軽減を図ることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、搬送されている車両に対して作業者が部品を組付ける車両組立ラインにおいて使用され、前記車両と同期して移動可能な同期台車であって、同期台車本体部と、前記同期台車本体部と平面的に重なる待機位置からその同期台車本体部に対して張り出す使用位置まで移動できるように構成された踏み台と、前記踏み台を待機位置から使用位置まで張り出す方向に力を加える付勢機構と、前記踏み台を前記付勢機構の力に抗して待機位置に保持する踏み台保持機構と、作業者の操作力を受けて前記踏み台保持機構の保持状態を解除できるように構成されたロック解除機構とを有しており、前記同期台車本体部には、前記部品を載せた状態で待機位置から使用位置まで自重により回動できるように構成されたテーブルと、前記テーブルを自重に抗して待機位置に保持するテーブル保持機構とが設けられており、前記テーブル保持機構は、前記ロック解除機構の動作により、前記テーブルの保持状態を解除できるように構成されていることを特徴とする。
本発明によると、作業者がロック解除機構により踏み台保持機構の保持状態を解除することで、踏み台が付勢機構の力で同期台車本体部と平面的に重なる待機位置から使用位置まで張り出すようになる。これにより、作用者は踏み台に乗って車両に対する部品組付作業を行えるようになる。したがって、背が低い作業者の場合でも背伸び作業がなくなり、作業者の負担軽減を図ることができる。
また、作業者がロック解除機構により踏み台保持機構の保持状態を解除するのと同時にテーブルの保持状態を解除できるようになる。したがって、踏み台が付勢機構の力で待機位置から使用位置まで張り出す際に、テーブルが待機位置から使用位置まで自重で回動するようになる。
請求項2の発明によると、上下動可能な状態で前記同期台車本体部に装着されており、所定位置まで上昇することで搬送されている車両と連結できるように構成された連結バーと、前記連結バーを上昇方向に付勢する上方付勢機構と、前記連結バーを下限位置に保持する連結バー保持機構とを有しており、前記連結バー保持機構は、前記ロック解除機構の動作により、前記連結バーの保持状態を解除できるように構成されていることを特徴とする。
このため、作業者がロック解除機構により踏み台とテーブルの保持状態を解除するのと同時に連結バーの保持状態を解除できるようになる。したがって、踏み台とテーブルとを待機位置から使用位置に移動させる際に、連結バーが上方付勢機構の力で下限位置から車両と連結できる使用位置まで上昇できるようになる。
本発明によると、同期台車により作業者の背伸び作業がなくなり、作業者の負担軽減を図ることができる。
本発明の本実施形態1に係る同期台車の踏み台、テーブル及び連結バーの格納状態を表す模式平面図である。 前記同期台車の踏み台、テーブル及び連結バーの格納状態を表す模式斜視図である。 同期台車の踏み台、テーブル及び連結バーの展開状態を表す模式平面図である。 前記同期台車の踏み台、テーブル及び連結バーの展開状態を表す模式斜視図である。 前記同期台車のテーブル保持機構を表す斜視図である。 前記同期台車の踏み台保持機構を表す斜視図である。 前記同期台車の踏み台の付勢機構を表す一部破断斜視図である。 前記同期台車の連結バーの上方付勢機構を表す側面図(A図)、連結バーを待機位置に保持する連結バー保持機構を表す平面図(B図)である。 前記同期台車のロック解除機構を表す斜視図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図9に基づいて本発明の実施形態1に係る同期台車について説明する。本実施形態に係る同期台車10は、所定高さ位置で定速搬送されている車両(図示省略)に対して作業者が立って上向きの状態で部品を組付ける車両組立ラインにおいて使用される同期台車である。
なお、図中の前後左右、及び上下は、同期台車10の前後左右、及び上下に対応している。
<同期台車10の概要について>
同期台車10は、図1、図2等に示すように、搬送されている車両(図示省略)と同期して移動できるように構成された同期台車本体部12と、その同期台車本体部12上で、前記車両に組付ける部品を載せるためのテーブル20と、前記同期台車本体部12の下部に収納されるように構成された踏み台30と、前記車両と同期台車本体部12とを連結するための連結バー40とを備えている。
<同期台車本体部12について>
同期台車本体部12は、図2等に示すように、角形フレーム状に形成された台車であり、その同期台車本体部12の四隅に設けられた支柱12mの下端位置に車輪13が装着されている。さらに、同期台車本体部12には、右側における前後の支柱12mの下部が横梁部12yによって互いに連結されており、その横梁部12yの下側が踏み台30を出し入れするための出入口14となっている。さらに、同期台車本体部12の上側には、図1、図2等に示すように、左側後部に設けられた支柱12mの近傍位置に前記テーブル20がほぼ水平回動可能な状態で取付けられている。また、同期台車本体部12には、左側前部の支柱12mの近傍に連結バー40が上下動可能な状態で設けられている。さらに、同期台車本体部12の右側前部の支柱12mには、電動工具Mを支持するための工具ホルダ15が設けられている。
<テーブル20について>
テーブル20は、図2、及び図5等に示すように、角形枠状のテーブル本体部22と、そのテーブル本体部22の角部に固定された回転支軸24とを備えている。テーブル本体部22は、長辺部22eと短辺部22sとからなる長方形状に形成されており、前記回転支軸24から離れたテーブル本体部22の回動自由端側に部品を収納する容器22pが設けられている。回転支軸24は、図5に示すように、縦方向に延びる縦軸部24jと、その縦軸部24jの下端位置から横方向に延びる横軸部24yとにより略L字形に形成されている。そして、回転支軸24の横軸部24yがテーブル本体部22の長辺部22eと同方向に延びるように位置決めされた状態で、その回転支軸24の縦軸部24jがテーブル本体部22に対してほぼ直角に連結されている。
回転支軸24の縦軸部24jは、同期台車本体部12の上側左後部に設けられた軸受16によって若干傾斜した状態で回動自在に支持されている。これにより、テーブル本体部22は、回動自由端側の容器22pの部分が最も低くなる位置まで自重で回転支軸24の縦軸部24jの軸心回りに回動できるようになる。ここで、回転支軸24の縦軸部24jの傾斜方向は、図3、図4に示すように、テーブル本体部22の容器22pが自重で同期台車本体部12の右端位置、即ち、テーブル本体部22の長辺部22eが同期台車本体部12の左右方向に延びる位置(使用位置)まで回動できるような傾斜方向に設定されている。このため、図1、図2に示すように、テーブル本体部22が同期台車本体部12の左端位置、即ち、テーブル本体部22の長辺部22eが前後方向に延びる位置(待機位置)にある状態では、テーブル本体部22に対して右回転方向(矢印方向)にそのテーブル本体部22の自重に起因する回転力が作用するようになる。
<テーブル保持機構25について>
テーブル保持機構25は、テーブル本体部22の容器22pを、図1、図2に示すように、そのテーブル本体部22の自重に抗して同期台車本体部12の左端位置(待機位置)に保持するための機構である。テーブル保持機構25は、図5に示すように、テーブル本体部22を待機位置側に引っ張る引き戻し機構27と、磁石等の吸引力を利用してテーブル本体部22を待機位置に保持する吸着機構(図示省略)と、待機位置におけるテーブル保持状態を解除する押圧機構28とから構成されている。
引き戻し機構27は、引き戻しワイヤー27eと、同期台車本体部12の左端位置に取付けられて、その引き戻しワイヤー27eが掛けられる縦滑車27kと、重り27wとから構成されている。そして、引き戻しワイヤー27eの先端が回転支軸24の横軸部24yの突出端に連結され、その引き戻しワイヤー27eの基端部に重り27wが連結されている。これにより、重り27wの重量がテーブル本体部22を、図5において、左回転する方向、即ち、テーブル本体部22の自重に起因する回転力とは逆方向に加わるようになる。ここで、前記重り27wによるテーブル本体部22の回転力は、テーブル本体部22の自重に起因する回転力よりは小さな値に設定されている。
このため、引き戻し機構27は、前記吸着機構(図示省略)と協働してテーブル本体部22を自重に抗して同期台車本体部12の左端位置(待機位置)に保持することができる。
押圧機構28は、ロック解除機構60(後記する)からの力を受けて待機位置で前記吸着機構の吸着力が加わらない位置までテーブル20の回転支軸24を押圧できるように構成されている。押圧機構28は、起立状態で使用される押圧バー28pと、その押圧バー28pに設けられた軸受部28jと、前記押圧バー28pを直立位置(原位置)に保持するバネ材28bとから構成されている。
押圧バー28pは、その押圧バー28pの上端部(右側面)で待機位置にあるテーブル20の回転支軸24の横軸部24yを使用位置方向(図5において右方向)に押圧できるように構成されている。押圧バー28pの軸方向略中央位置には、その押圧バー28pの軸心と直交するように軸受部28jが設けられている。そして、押圧バー28pの軸受部28jに対して同期台車本体部12の前後方向に延びる支持軸121が相対回転可能な状態で挿通されている。このため、押圧バー28pは、支持軸121を中心にして直立位置(原位置)から傾斜位置まで回動が可能になる。
押圧バー28pは、軸受部28jよりも上方の左側面が同期台車本体部12のフレーム122に当接することで直立するように構成されている。そして、押圧バー28pの左側面上端と同期台車本体部12のフレーム122間に、押圧バー28pを直立位置(原位置)に保持するためのバネ材28bが設けられている。
さらに、押圧バー28pに下端には、その押圧バー28pの下端を左方向に引っ張るロック解除機構60(後記する)の第1ワイヤー62が連結されている。これにより、ロック解除機構60が動作することで、押圧バー28pがバネ材28bのバネ力に抗して同期台車本体部12の支持軸121の回りに右回動し、傾斜した押圧バー28pの上端部がテーブル20の回転支軸24の横軸部24yを使用位置方向(図5において右方向)に押圧するようになる。この結果、前記吸着機構の吸着力が解除され、テーブル20のテーブル本体部22は自重で引き戻し機構27の重り27wの重量に抗して使用位置方向(右方向)に回動するようになる。
<踏み台30について>
踏み台30は、作業者が車両に対して部品を組付ける際に乗って作業する作業台であり、図1〜図4に示すように、同期台車本体部12に収納される待機位置とその同期台車本体部12から右側に張り出す使用位置間で左右方向に移動できるように構成されている。
踏み台30は、図4等に示すように、角形をした作業台であり、その下面側に複数の車輪32が装着されている。さらに、踏み台30には、図7に示すように、その踏み台30の左端縁30eから左方向に突出する支持棒31が設けられており、その支持棒31の下面側に二個の円筒形の摺動子31sが固定されている。そして、踏み台30の前後の摺動子31sに対して同期台車本体部12の内側で左右方向に延びるガイドロッド124が挿通されている。これにより、踏み台30は同期台車本体部12のガイドロッド124にガイドされた状態で、同期台車本体部12に対して左右方向に移動できるようになる。
さらに、同期台車本体部12には、踏み台30を待機位置から使用位置まで移動させる方向に力を加える付勢機構33(図7参照)と、踏み台30を付勢機構33の力に抗して待機位置に保持する踏み台保持機構38(図6参照)とが設けられている。
<付勢機構33について>
付勢機構33は、バネ力を利用して踏み台30を待機位置から使用位置まで移動させる方向に力を加える機構である。付勢機構33は、図7に示すように、同期台車本体部12の下部で左右方向に延びる水平ブラケット125の左端位置に設けられたワイヤー巻取り部材34と、その水平ブラケット125の右端位置(先端位置)に設けられた水平滑車35と、その水平滑車35に掛けられるワイヤー36とから構成されている。ワイヤー36は、ワイヤー巻取り部材34によって常に巻取り方向のバネ力を受けている。そして、ワイヤー36の途中位置が水平滑車35に掛けられた後、そのワイヤー36の先端が踏み台30の左端縁30eから左方向に突出する引き止め金具30xに連結されている。これにより、踏み台30が同期台車本体部12の内側に収納される方向(待機位置方向)、即ち、図7において左方向(紙面において右方向)に移動すると、踏み台30の引き止め金具30xが水平滑車35から離れ、ワイヤー36がバネ力に抗してワイヤー巻取り部材34から引き出されるようになる。この結果、踏み台30は、付勢機構33のワイヤー巻取り部材34によって使用位置方向(右方向)に力を受けるようになる。
<踏み台保持機構38について>
踏み台保持機構38は、踏み台30を付勢機構33(ワイヤー巻取り部材34)の力に抗して待機位置に保持する機構であり、ロック解除機構60(後記する)からの力を受けて踏み台30の保持状態を解除できるように構成されている。
踏み台保持機構38は、図6に示すように、踏み台保持爪39と、その踏み台保持爪39を踏み台30との係合位置に保持する保持バネ38bとから構成されている。踏み台保持爪39は、上下回動軸39pと、その上下回動軸39pの先端で下向きに設けられた爪本体部39kと、前記上下回動軸39pの基端部の位置でその上下回動軸39pに対して直角に設けられた軸受部39jとから構成されている。そして、踏み台保持爪39の軸受部39jに対して同期台車本体部12の下部で左右方向に延びる水平支軸127が相対回動自在な状態で挿通されている。さらに、踏み台保持爪39の上下回動軸39pの下側には、同期台車本体部12の下部で水平支軸127と平行に延びるストッパ軸128が通されている。これにより、踏み台保持爪39の上下回動軸39pは、ストッパ軸128に当接する下限位置(係合位置)まで水平支軸127を中心に下回動が可能になる。
踏み台保持爪39には、上下回動軸39pと爪本体部39kとの交差位置にバネ受け部39bが形成されている。そして、踏み台保持爪39のバネ受け部39bと同期台車本体部12の下辺フレーム129間に、踏み台保持爪39を下限位置(係合位置)に保持する保持バネ38bが設けられている。ここで、踏み台保持爪39の爪本体部39kは、その踏み台保持爪39の上下回動軸39pが下限位置(係合位置)まで下回動した状態で、待機位置にある踏み台30の被係合部(図示省略)と係合可能になる。
さらに、踏み台保持爪39には、上下回動軸39pと爪本体部39kとの交差上部に引き止め部39xが形成されている。そして、踏み台保持爪39の引き止め部39xにその踏み台保持爪39を保持バネ38bのバネ力に抗して上方に回動させるロック解除機構60(後記する)の第2ワイヤー63が連結されている。
<連結バー40について>
連結バー40は、同期台車本体部12と車両とを連結するための棒状体であり、同期台車本体部12の左前部に上下動可能な状態で装着されている。連結バー40には、図8(A)に示すように、その連結バー40の上部に前記車両との連結に使用される連結部41が設けられており、前記連結バー40の下部に係合鉤部43が設けられている。さらに、連結バー40には、同期台車本体部12の昇降ガイド130に沿って昇降する際に使用される昇降ローラ44が設けられている。
同期台車本体部12には、連結バー40に対して上昇方向に力を付与する上方付勢機構45と、連結バー40を上方付勢機構45の力に抗して下限位置(待機位置)に保持する連結バー保持機構47とが設けられている。
上方付勢機構45は、図8(A)に示すように、引き上げワイヤー45wと、同期台車本体部12に装着されてその引き上げワイヤー45wが掛けられる滑車45kと、重り45hとから構成されている。そして、引き上げワイヤー45wの先端が連結バー40の下部に設けられた引き止め部45uに連結され、その引き上げワイヤー45wの基端部が重り45hに連結されている。これにより、重り45hの重量が連結バー40の上昇方向に加わるようになる。ここで、重り45hの重量は、連結バー40の重量よりは大きな値に設定されている。
連結バー保持機構47は、図8(B)に示すように、連結バー40の係合鉤部43に掛けられる水平回転バー48と、その水平回転バー48を水平回転可能に支持する軸受部48jと、水平回転バー48を連結バー40の係合鉤部43と係合する位置に保持する保持バネ47bとから構成されている。
連結バー保持機構47の水平回転バー48は、その水平回転バー48の先端部48fが連結バー40の係合鉤部43を上から押えることで、連結バー40を下限位置(待機位置)に保持できるように構成されている。水平回転バー48には、先端部48fに近い位置に軸受部48jが縦向きに設けられており、その軸受部48jに同期台車本体部12の回転中心縦軸131が相対回転自在な状態で挿入されている。これにより、水平回転バー48は同期台車本体部12の回転中心縦軸131を中心に水平回転が可能になる。さらに、水平回転バー48の基端部側と同期台車本体部12のブラケット132間には、その水平回転バー48の先端部48fを連結バー40の係合鉤部43に掛ける方向、即ち、図8(B)において左回転方向に付勢する保持バネ47bが設けられている。さらに、水平回転バー48の基端部側には、その水平回転バー48を保持バネ47bのバネ力に抗して右回転方向に引っ張るロック解除機構60(後記する)の第3ワイヤー65が連結されている。
<ロック解除機構60について>
ロック解除機構60は、テーブル保持機構25におけるテーブル20の保持状態と、踏み台保持機構38における踏み台30の保持状態と、連結バー保持機構47における連結バー40の保持状態とを解除するための機構である。ロック解除機構60は、図9等に示すように、踏み板部61と、第1ワイヤー62、第2ワイヤー63、第3ワイヤー65と、それらのワイヤー62,63,65が掛けられる複数の滑車68a,68bとから構成されている。
踏み板部61は、テーブル20の保持状態、踏み台30の保持状態、連結バー40の保持状態を解除する際に作業者が踏むための傾斜板であり、同期台車本体部12の左端部から床面に沿って後方に張り出す支持枠部135上に設けられている。踏み板部61は、角形に形成されており、その踏み板部61の後端縁がヒンジ機構61hによって上下回動可能な状態で支持枠部135の後端縁に連結されている。そして、踏み板部61はバネ(図示省略)の力で、図9に示すように、前側が高くなるように傾斜した上限位置に保持されている。このため、作業者が上限位置にある踏み板部61をバネ力に抗して踏み込むことで、その踏み板部61は支持枠部135に当接するまで下方向に回動するようになる。
踏み板部61の前端縁には、第1ワイヤー62、第2ワイヤー63、第3ワイヤー65の一端が連結されている。
第1ワイヤー62は、図5、図9等に示すように、踏み板部61の下回動動作をテーブル保持機構25における押圧機構28の押圧バー28pに伝達するワイヤーであり、その第1ワイヤー62が複数の滑車68bに掛けられて張られた状態に保持されている。
第2ワイヤー63は、図6、図9等に示すように、踏み板部61の下回動動作を踏み台保持機構38の踏み台保持爪39に伝達するワイヤーであり、その第2ワイヤー63が複数の滑車68aに掛けられて張られた状態に保持されている。
第3ワイヤー65は、図8(B)、図9等に示すように、踏み板部61の下回動動作を連結バー保持機構47の水平回転バー48に伝達するワイヤーであり、その第3ワイヤー65が複数の滑車68bに掛けられて張られた状態に保持されている。
<同期台車10の動作について>
次に、車両組立ラインにおける同期台車10の動作について説明する。
同期台車10を使用する際には、図1、図2に示すように、テーブル20のテーブル本体部22はテーブル保持機構25の働きで同期台車本体部12の左端位置(待機位置)に保持されており、踏み台30は踏み台保持機構38の働きで同期台車本体部12に収納される待機位置に保持されている。また、連結バー40は、連結バー保持機構47の働きで下限位置に保持されている。
この状態で、作業者は同期台車本体部12を車両の下まで移動させ、その同期台車本体部12に設けられたロック解除機構60の踏み板部61をバネ力に抗して踏み操作する。
これにより、ロック解除機構60の第1ワイヤー62、第2ワイヤ63、第3ワイヤー65が引っ張られる。
第1ワイヤー62が引っ張られると、図5に示すように、テーブル保持機構25(押圧機構28)の押圧バー28pがバネ材28bのバネ力に抗して同期台車本体部12の支持軸121の回りに右回動し、その押圧バー28pの上端部(右側面)がテーブル20の回転支軸24の横軸部24yを使用位置方向(図5において右方向)に押圧する。この結果、前記吸着機構の吸着力が解除され、テーブル20のテーブル本体部22は、図3、図4に示すように、自重で引き戻し機構27の重り27wの重量に抗して使用位置方向(右方向)に回動する。
また、第2ワイヤー63が引っ張られると、踏み台保持機構38の踏み台保持爪39が、図6において保持バネ38bのバネ力に抗して水平支軸127を中心に上方に回動する。これにより、踏み台保持爪39の爪本体部39kが待機位置にある踏み台30の被係合部(図示省略)から外れるようになる。この結果、踏み台30は付勢機構33のワイヤー巻取り部材34のバネ力により、図3、図4に示すように、同期台車本体部12に収納される待機位置から使用位置まで右方向に張り出すようになる。
さらに、第3ワイヤー65が引っ張られると、連結バー保持機構47の水平回転バー48が、図8(B)の二点鎖線に示すように、保持バネ47bのバネ力に抗して右方向に回転し、その水平回転バー48の先端部48fが連結バー40の係合鉤部43から外れる。これにより、連結バー40は、図8(A)に示すように、上方付勢機構45の引き上げワイヤー45w、重り45h等の働きで上方に移動して、その連結バー40の連結部41が車両と係合するようになる。この結果、同期台車本体部12は前記車両と同期して移動する。
この状態で、作業者は、テーブル20(テーブル本体部22)の容器22pから部品を取り、同期台車本体部12の工具ホルダ15から電動工具Mを取って、踏み台30に乗り、前記車両に対して立って上向きの状態で前記部品の組付け作業を行う。
そして、作業終了後、連結バー40を上方付勢機構45の重り45hに抗して下限位置(待機位置)まで引き下げ、踏み台30を付勢機構33のワイヤー巻取り部材34のバネ力に抗して使用位置から待機位置まで押し込み、テーブル20のテーブル本体部22を重量に抗して使用位置から待機位置まで左方向に回動させて、一連の作業を終了する。
<本実施形態に係る同期台車10の長所について>
本発明に係る同期台車10によると、作業者がロック解除機構60により踏み台保持機構38における踏み台30の保持状態を解除することで、踏み台30が付勢機構33の力で同期台車本体部12と平面的に重なる待機位置から使用位置まで張り出すようになる。これにより、作用者は踏み台30に乗って車両に対する部品組付作業を行えるようになる。したがって、背が低い作業者の場合でも背伸び作業がなくなり、作業者の負担軽減を図ることができる。
また、作業者がロック解除機構60により踏み台保持機構38の保持状態を解除するのと同時にテーブル20の保持状態を解除できるようになる。したがって、踏み台30が付勢機構33の力で待機位置から使用位置まで張り出す際に、テーブル20が待機位置から使用位置まで自重で回動するようになる。
また、作業者がロック解除機構60により踏み台30とテーブル20の保持状態を解除するのと同時に連結バー40の保持状態を解除できるようになる。したがって、踏み台30とテーブル20とを待機位置から使用位置に移動させる際に、連結バー40が上方付勢機構45の力で待機位置から車両と連結できる使用位置まで上昇できるようになる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、足踏み式のロック解除機構60によりテーブル20の待機位置保持状態、踏み台30の待機位置保持状態、及び連結バー40の待機位置(下限位置)保持状態を解除する例を示した。しかし、例えば、テーブル20を待機位置から使用位置まで回動させる動作により、踏み台30の待機位置保持状態と連結バー40の待機位置(下限位置)保持状態を解除することも可能である。
また、本実施形態では、踏み台30をバネ力で待機位置から使用位置まで移動させ、その踏み台30をバネ力に抗して待機位置まで押し込む例を示した。しかし、踏み台30を、例えば、モータの力を利用して待機位置と使用位置間で移動させ、その踏み台30が移動する力でテーブル20を回転させ、連結バー40を昇降させる構成も可能である。
10・・・・・同期台車
12・・・・・同期台車本体部
20・・・・・テーブル
22・・・・・テーブル本体部
25・・・・・テーブル保持機構
30・・・・・踏み台
33・・・・・付勢機構
38・・・・・踏み台保持機構
40・・・・・連結バー
45・・・・・上方付勢機構
47・・・・・連結バー保持機構
60・・・・・ロック解除機構

Claims (2)

  1. 搬送されている車両に対して作業者が部品を組付ける車両組立ラインにおいて使用され、前記車両と同期して移動可能な同期台車であって、
    同期台車本体部と、
    前記同期台車本体部と平面的に重なる待機位置からその同期台車本体部に対して張り出す使用位置まで移動できるように構成された踏み台と、
    前記踏み台を待機位置から使用位置まで張り出す方向に力を加える付勢機構と、
    前記踏み台を前記付勢機構の力に抗して待機位置に保持する踏み台保持機構と、
    作業者の操作力を受けて前記踏み台保持機構の保持状態を解除できるように構成されたロック解除機構とを有しており、
    前記同期台車本体部には、前記部品を載せた状態で待機位置から使用位置まで自重により回動できるように構成されたテーブルと、
    前記テーブルを自重に抗して待機位置に保持するテーブル保持機構とが設けられており、
    前記テーブル保持機構は、前記ロック解除機構の動作により、前記テーブルの保持状態を解除できるように構成されていることを特徴とする同期台車。
  2. 請求項1に記載された同期台車であって、
    上下動可能な状態で前記同期台車本体部に装着されており、所定位置まで上昇することで搬送されている車両と連結できるように構成された連結バーと、
    前記連結バーを上昇方向に付勢する上方付勢機構と、
    前記連結バーを下限位置に保持する連結バー保持機構とを有しており、
    前記連結バー保持機構は、前記ロック解除機構の動作により、前記連結バーの保持状態を解除できるように構成されていることを特徴とする同期台車。
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