JP6036254B2 - 系統連系インバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、分散型電源を商用系統電源に接続する系統連系インバータ装置に関する。
太陽光発電システムや、燃料電池発電システム等の小規模の分散型電源から出力される直流電圧を正弦波交流電圧に電力変換し、配電系統と系統連系運転させる系統連系インバータ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
系統連系インバータ装置によって分散型電源を配電系統に連系する場合、分散型電源から配電系統への電力の逆潮流により配電線各部の電圧が上昇し、配電系統の適正電圧を逸脱するおそれがある。この場合、分散型電源の設置者は受電点電圧を適正電圧以内に維持するための対策を施す必要がある。このため、分散型電源と配電系統を接続する系統連系インバータ装置には、電圧上昇抑制機能(自動電圧調整機能)を標準搭載することが一般的となっている。
電圧上昇抑制機能の一つに出力制御機能がある。出力制御機能は、発電電力を抑制し逆潮流量を低減することにより、受電点電圧を適正範囲に維持する機能である。出力制御機能を搭載することにより、効果的に受電点電圧を適正範囲に維持することが可能となる。
従来の系統連系インバータ装置1は、図10に示すように、直流電力を発電する太陽電池等の分散型電源2と、単相3線式配電線からなる商用系統電源3との間に接続される。従来の系統連系インバータ装置1は、分散型電源2が発電する直流電力を図示しないパワー素子のオンオフによって交流電力に変換する単相2線式のインバータ回路4と、インバータ回路4の出力側に接続され、インバータ回路4の出力電流波形を滑らかにして商用系統電源3へ出力するフィルタ回路5と、電流指令値i を生成する電流指令生成器6と、電流指令値i に基づいてインバータ回路4を制御する変換制御器7と、電流指令生成器6に出力抑制を指示する出力抑制制御判定器8とを備えている。
電流指令生成器6は、分散型電源2の出力電圧や出力電流Iに基づいたMPPT制御(Maximum Power Point Tracking:最大電力点追従制御)等により、分散型電源2の発電能力に従った電流指令値i を生成する発電電流指令発生器61と、出力抑制制御判定器8からの指示に基づいて発電電流指令発生器61で生成された電流指令値i を抑制する抑制電流指令生成器62と、出力抑制制御判定器8からの指示に基づいて発電電流指令発生器61と抑制電流指令生成器62の出力を切り換えるスイッチ63とを有している。
変換制御器7は、電流指令値i と出力電流iとを一致させるための出力電圧viuwをインバータ回路4から出力させるviuw制御信号を生成して出力する。
出力抑制制御判定器8は、系統電圧vsuo及び系統電圧vsowを監視し、系統電圧vsuoと系統電圧vsowとのどちらか一方でも抑制開始閾値に到達した場合、スイッチ63を抑制電流指令生成器62側に切り換えると共に、抑制電流指令生成器62に電流指令値i の抑制を指示する。
図11(a)には、系統電圧vsuoが抑制開始閾値に到達した場合の電流指令値抑制動作が示されている。時刻t10で系統電圧vsuoが上昇し始め、時刻t11で抑制開始閾値に到達すると、出力抑制制御判定器8は、スイッチ63を抑制電流指令生成器62側に切り換えると共に、抑制電流指令生成器62に電流指令値i の抑制を指示する。これにより、電流指令値i は、系統電圧vsuoが抑制開始閾値を超過しないように、分散型電源2の発電能力に従った発電可能電流値から抑制されることになる。
図11(b)には、系統電圧vsowが抑制開始閾値に到達した場合の電流指令値抑制動作が示されている。時刻t20で系統電圧vsowが上昇し始め、時刻t21で抑制開始閾値に到達すると、出力抑制制御判定器8は、スイッチ63を抑制電流指令生成器62側に切り換えると共に、抑制電流指令生成器62に電流指令値i の抑制を指示する。これにより、電流指令値i は、系統電圧vsowが抑制開始閾値を超過しないように、分散型電源2の発電能力に従った発電可能電流値から抑制されることになる。
図11(c)には、系統電圧vsuo及び系統電圧vsowが抑制開始閾値に到達した場合の電流指令値抑制動作が示されている。時刻t30で系統電圧vsuo及び系統電圧vsowが上昇し始め、時刻t31で抑制開始閾値に到達すると、出力抑制制御判定器8は、スイッチ63を抑制電流指令生成器62側に切り換えると共に、抑制電流指令生成器62に電流指令値i の抑制を指示する。これにより、電流指令値i は、系統電圧vsuo及び系統電圧vsowが抑制開始閾値を超過しないように、分散型電源2の発電能力に従った発電可能電流値から抑制されることになる。
特開2003−9399号公報
しかしながら、従来技術では、系統電圧vsuoと系統電圧vsowとのいずれか一方が抑制開始閾値に到達した場合にも電流指令値i が抑制され、出力電流iが低下される。すなわち、系統電圧vsuoと系統電圧vsowといずれかが健全であるにも関わらず、出力制御機能が動作してしまうことがあり、分散型電源2の発電性能が十分に発揮されなくなってしまうという問題点があった。特に、分散型電源2の普及拡大および集中連系により逆潮流量が増加した場合には、系統電圧が電圧上限値に近くなり出力制御機能が動作しやすくなるため、分散型電源2の発電性能が十分に発揮されないケースが多発することになる。
本発明の目的は、上記問題点に鑑みて従来技術の上記問題を解決し、一方の系統電圧が健全である場合には、分散型電源の発電性能を十分に発揮させることができる系統連系インバータ装置を提供することにある。
本発明の系統連系インバータ装置は、分散型電源を単相3線式の商用系統電源に接続する系統連系インバータ装置であって、前記分散型電源が発電する直流電力を交流電力に変換する単相3線式のインバータ回路と、前記分散型電源の発電能力に従った電流指令値を生成する電流指令生成器と、前記商用系統電源のU相及びW相の系統電圧と調整開始閾値とのそれぞれの比較結果と、前記電流指令生成器によって生成された前記電流指令値とに基づいて、前記インバータ回路のU相出力及びW相出力をそれぞれ制御するU相及びW相の有効電流指令値をそれぞれ生成する相間有効電力調整器とを具備し、前記電流指令生成器は、U相の前記系統電圧とW相の前記系統電圧とのいずれかが前記調整開始閾値よりも高い抑制開始閾値以上である場合に、前記分散型電源の発電能力に従った電流指令値を抑制する電流指令値抑制動作を実行することを特徴とする。
さらに、本発明の系統連系インバータ装置において、前記相間有効電力調整器は、U相の前記系統電圧とW相の前記系統電圧とのいずれかのみが前記調整開始閾値以上である場合に、系統電圧が前記調整開始閾値以上の相の前記有効電流指令値を減少させ、当該減少分を他の相の前記有効電流指令値で増加させる有効電流相間調整動作を実行するようにしても良い
本発明によれば、一方の系統電圧が健全である場合には、出力制限機能を実行することなく、他方の系統電圧の上昇を抑制することができるため、分散型電源の発電性能を十分に発揮させることができるという効果を奏する。
本発明に係る系統連系インバータ装置の第1の実施の形態の回路構成を示す回路構成図である。 図1に示すインバータ回路の回路構成を示す回路構成図である。 図1に示す相間有効電力調整器におけるフラグ管理を説明する説明図である。 本発明に係る系統連系インバータ装置の第1の実施の形態における有効電流相間調整動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示す出力抑制制御判定器におけるフラグ管理を説明する説明図である。 本発明に係る系統連系インバータ装置の第1の実施の形態における有効電流相間調整動作を説明するための波形図である。 本発明に係る系統連系インバータ装置の第1の実施の形態における電流指令値抑制動作を説明するための波形図である。 本発明に係る系統連系インバータ装置の第2の実施の形態の回路構成を示す回路構成図である。 図8に示すコンバータ回路の回路構成を示す回路構成図である。 従来の系統連系インバータ装置の回路構成を示す回路構成図である。 従来の系統連系インバータ装置における電流指令値抑制動作を説明するための波形図である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態の系統連系インバータ装置10は、図1を参照すると、直流電力を発電する太陽電池等の分散型電源2と、単相3線式配電線からなる商用系統電源3との間に接続される。系統連系インバータ装置10は、分散型電源2が発電する直流電力を図示しないパワー素子のオンオフによって交流電力に変換する単相3線式のインバータ回路40と、インバータ回路40の出力側に接続され、インバータ回路40の出力電流波形を滑らかにして商用系統電源3へ出力するフィルタ回路50と、電流指令値i を生成する電流指令生成器6と、電流指令値i に基づいてU相及びW相の各相の有効電流指令値iLu 、iLw を生成する相間有効電力調整器90と、有効電流指令値iLu 、iLw に基づいてインバータ回路40を制御する変換制御器70と、電流指令生成器6に出力抑制を指示する出力抑制制御判定器80とを備えている。
単相3線式のインバータ回路40は、例えば、図2に示すように、コンデンサC1、C2と、パワー素子であるスイッチ素子Q1〜Q4とを備えている。フィルタ回路50は、リアクトルL1、L2と、コンデンサC3、C4とを備えている。
分散型電源2に接続された正母線41と負母線42との間にコンデンサC1とコンデンサC2とが直列に接続されている。さらに、正母線41と負母線42との間には、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2とが第1アーム43として接続されていると共に、スイッチ素子Q3とスイッチ素子Q4とが第2アーム44として接続されている。そして、第1アーム43の中点、すなわちスイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2との接続点がU相出力となり、フィルタ回路50のリアクトルL1を介して商用系統電源3のU相電圧出力端子Uに接続されている。また、第2アーム44の中点、すなわちスイッチ素子Q3とスイッチ素子Q4との接続点がW相出力となり、フィルタ回路50のリアクトルL2を介して商用系統電源3のW相電圧出力端子Wに接続されている。さらに、コンデンサC1とコンデンサC2との接続点は、商用系統電源3の中性線Oに接続されている。さらに、U相電圧出力端子Uと中性線Oとの間には、コンデンサC3が、中性線OとW相電圧出力端子Wとの間には、コンデンサC4がそれぞれ接続されている。
電流指令生成器6は、分散型電源2の出力電圧や出力電流Iに基づいたMPPT制御(Maximum Power Point Tracking:最大電力点追従制御)等により、分散型電源2の発電能力に従った電流指令値i を生成する発電電流指令発生器61と、出力抑制制御判定器80からの指示に基づいて発電電流指令発生器61で生成された電流指令値i を抑制する抑制電流指令生成器62と、出力抑制制御判定器80からの指示に基づいて発電電流指令発生器61と抑制電流指令生成器62の出力を切り換えるスイッチ63とを有している。
相間有効電力調整器90は、系統電圧vsuo及び系統電圧vsowを監視し、系統電圧vsuo及び系統電圧vsowと調整開始閾値(第1の閾値)との比較結果と、電流指令生成器6から出力された電流指令値i とに基づいて、U相の有効電流指令値iLu と、W相の有効電流指令値iLw とを生成する。
変換制御器70は、有効電流指令値iLu と出力電流iLuとを一致させるためのviuo制御信号を生成すると共に、有効電流指令値iLw と出力電流iLwとを一致させるためviow制御信号を生成し、生成したviuo制御信号及びviow制御信号をインバータ回路40に出力する。
出力抑制制御判定器80は、系統電圧vsuo及び系統電圧vsowを監視し、系統電圧vsuoと系統電圧vsowとのどちらか一方でも抑制開始閾値(第2の閾値)に到達した場合、スイッチ63を抑制電流指令生成器62側に切り換えると共に、抑制電流指令生成器62に電流指令値i の抑制を指示する。なお、抑制開始閾値(第2の閾値)は、相間有効電力調整器90で用いられる調整開始閾値(第1の閾値)よりも高い値に設定されている。
次に、相間有効電力調整器90における有効電流相間調整動作について図3及び図4を参照して説明する。
相間有効電力調整器90は、系統電圧vsuo及び系統電圧vsowと調整開始閾値(第1の閾値)との比較結果を、調整開始フラグ「Flg−u」、「Flg−w」によってフラグ管理している。図3に示すように、「Flg−u」は、系統電圧vsuoが調整開始閾値(第1の閾値)未満である場合に「0」であり、系統電圧vsuoが調整開始閾値(第1の閾値)以上になると「1」にセットされる。また、「Flg−w」は、系統電圧vsowが調整開始閾値(第1の閾値)未満である場合に「0」であり、系統電圧vsowが調整開始閾値(第1の閾値)以上になると「1」にセットされる。
図4を参照すると、相間有効電力調整器90は、まず、一次遅れ応答ゲイン指令値Kpを決定する。相間有効電力調整器90は、電流指令生成器6から出力された電流指令値i が予め設定された所定の範囲に収まっているか否かを判断する。具体的には、電流指令生成器6から出力された電流指令値i が下限リミット以下か否かの判断(ステップA1)と、上限リミット以上か否かの判断(ステップA2)とを行う。そして、ステップA1もしくはステップA2でYesの場合、すなわち電流指令値i が予め設定された所定の範囲に収まっていない場合には、相間有効電力調整器90は、一次遅れ応答ゲイン指令値Kpを「0」に決定する(ステップA3)。
ステップA1及びステップA2でNoの場合、すなわち電流指令値i が予め設定された所定の範囲に収まっている場合には、相間有効電力調整器90は、「Flg−u」と「Flg−w」との両方が「1」にセットされているか否かを判断する(ステップA4)。ステップA4でYesの場合、すなわち系統電圧vsuo及び系統電圧vsowの両方が整開始閾値(第1の閾値)以上で、「Flg−u」と「Flg−w」との両方が「1」セットされている場合には、相間有効電力調整器90は、一次遅れ応答ゲイン指令値Kpを「0」に決定する(ステップA3)。
ステップA4でNoの場合、すなわち「Flg−u」と「Flg−w」との両方が「1」にセットされていない場合には、相間有効電力調整器90は、「Flg−u」が「1」にセットされているか否かを判断する(ステップA5)。ステップA5でYesの場合、すなわち系統電圧vsuoのみが調整開始閾値(第1の閾値)以上で、「Flg−u」のみが「1」にセットされている場合には、相間有効電力調整器90は、一次遅れ応答ゲイン指令値Kpを「−1.0」に決定する(ステップA6)。
ステップA5でNoの場合、すなわち「Flg−u」が「1」にセットされていない場合には、相間有効電力調整器90は、「Flg−w」が「1」にセットされているか否かを判断する(ステップA7)。ステップA7でYesの場合、すなわち系統電圧vsowのみが調整開始閾値(第1の閾値)以上で、「Flg−w」のみが「1」にセットされている場合には、相間有効電力調整器90は、一次遅れ応答ゲイン指令値Kpを「1.0」に決定する(ステップA8)。ステップA7でNoの場合、すなわち系統電圧vsuo及び系統電圧vsowの両方が整開始閾値(第1の閾値)未満で、「Flg−u」と「Flg−w」との両方が「0」である場合には、相間有効電力調整器90は、一次遅れ応答ゲイン指令値Kpを「0」に決定する(ステップA9)。
ステップA1〜A9の動作で、一次遅れ応答ゲイン指令値Kpは、「0」、「1.0」、「−1.0」のいずれかに決定されることになる。次に、相間有効電力調整器90は、一次遅れ応答ゲイン指令値Kpに基づいて一次遅れ応答ゲインKp{Kp=1/(1+sTc)*Kp}を演算する(ステップA10)。上式は、複素周波数領域における一般的な一次遅れ応答式であり、Tcは自定数を意味する。
次に、相間有効電力調整器90は、ステップA10で演算した一次遅れ応答ゲインKpと、電流指令生成器6から出力された電流指令値i とに基づいて、有効電流指令値iLu {iLu =i *(1+Kp)}を演算すると共に(ステップA11)、有効電流指令値iLw {iLw =i *(1−Kp)}を演算し(ステップA12)、有効電流相間調整動作を終了する。
次に、出力抑制制御判定器80における電流指令値抑制動作について図5を参照して説明する。
出力抑制制御判定器80は、系統電圧vsuo及び系統電圧vsowと抑制開始閾値(第2の閾値)との比較結果を、抑制開始フラグ「Flg−sup」によってフラグ管理している。図5に示すように、「Flg−sup」は、系統電圧vsuoと系統電圧vsowとの両方もしくはいずれかが抑制開始閾値(第2の閾値)以上である場合に「1」にセットされる。そして、「Flg−sup」が「1」にセットされると、出力抑制制御判定器80は、スイッチ63を抑制電流指令生成器62側に切り換えると共に、抑制電流指令生成器62に電流指令値i の抑制を指示する。
図6(a)には、系統電圧vsuoが調整開始閾値(第1の閾値)に到達した場合の有効電流相間調整動作が示されている。
系統電圧vsuo及び系統電圧vsowのいずれもが調整開始閾値(第1の閾値)に到達ししていない場合には、「Flg−u」と「Flg−w」との両方が「0」となる。従って、相間有効電力調整器90は、図4に示すステップA9で一次遅れ応答ゲイン指令値Kpを「0」に決定する。これにより、ステップA11、A12で、有効電流指令値iLu と有効電流指令値iLw とは、共に電流指令生成器6から出力された電流指令値i となる。
時刻t40で系統電圧vsuoが上昇し始め、時刻t41で調整開始閾値に到達すると、「Flg−u」のみが「1」となる。従って、相間有効電力調整器90は、図4に示すステップA6で一次遅れ応答ゲイン指令値Kpを「−1.0」に決定し、ステップA11で、有効電流指令値iLu が減少され、ステップA12で、有効電流指令値iLw が増加される。これにより、電流指令値i を抑制することなく、系統電圧vsuoの調整開始閾値を超えての上昇を抑制することができ、発電性能の劣化を防止することができる。なお、有効電流指令値iLu の減少分と、有効電流指令値iLw が増加分とは、同じ値で、電流指令生成器6から出力された電流指令値i にステップA10で演算された一次遅れ応答ゲインKpを乗算した値になる。従って、有効電流指令値iLu と有効電流指令値iLw との和の1/2が電流指令生成器6から出力された電流指令値i と常に等しくなる。
図6(b)には、系統電圧vsowが調整開始閾値(第1の閾値)に到達した場合の有効電流相間調整動作が示されている。
時刻t50で系統電圧vsowが上昇し始め、時刻t51で調整開始閾値に到達すると、「Flg−w」のみが「1」となる。従って、相間有効電力調整器90は、図4に示すステップA8で一次遅れ応答ゲイン指令値Kpを「1.0」に決定し、ステップA11で、有効電流指令値iLu が増加され、ステップA12で、有効電流指令値iLw が減少される。これにより、電流指令値i を抑制することなく、系統電圧vsowの調整開始閾値を超えての上昇を抑制することができ、発電性能の劣化を防止することができる。なお、有効電流指令値iLu の増加分と、有効電流指令値iLw が減少分とは、同じ値で、電流指令生成器6から出力された電流指令値i にステップA10で演算された一次遅れ応答ゲインKpを乗算した値になる。従って、有効電流指令値iLu と有効電流指令値iLw との和の1/2が電流指令生成器6から出力された電流指令値i と常に等しくなる。
図7(a)には、系統電圧vsuoが調整開始閾値(第1の閾値)に到達した後、さらに抑制開始閾値(第2の閾値)に到達した場合の電流指令値抑制動作が示されている。
時刻t42で系統電圧vsuoが調整開始閾値から更に上昇し始め、時刻t43で抑制開始閾値に到達すると、「Flg−sup」が「1」となる。従って、出力抑制制御判定器80は、スイッチ63を抑制電流指令生成器62側に切り換えると共に、抑制電流指令生成器62に電流指令値i の抑制を指示する。これにより、電流指令値i は、系統電圧vsuoが抑制開始閾値を超過しないように、分散型電源2の発電能力に従った発電可能電流値から抑制され、電流指令値i の減少に伴い、有効電流指令値iLu 及び有効電流指令値iLw も減少されることになる。なお、出力抑制制御判定器80による電流指令値抑制動作と、相間有効電力調整器90による有効電流相間調整動作とは、独立に動作する。従って、図7(a)に示す例では、電流指令値i が抑制され、且つ有効電流指令値iLu 及び有効電流指令値iLw の調整も行われている。この場合にも、有効電流指令値iLu と有効電流指令値iLw との和の1/2が電流指令生成器6から出力された電流指令値i と常に等しくなる。
図7(b)には、系統電圧vsowが調整開始閾値(第1の閾値)に到達した後、さらに抑制開始閾値(第2の閾値)に到達した場合の電流指令値抑制動作が示されている。
時刻t52で系統電圧vsowが調整開始閾値から更に上昇し始め、時刻t53で抑制開始閾値に到達すると、「Flg−sup」が「1」となる。従って、出力抑制制御判定器80は、スイッチ63を抑制電流指令生成器62側に切り換えると共に、抑制電流指令生成器62に電流指令値i の抑制を指示する。これにより、電流指令値i は、系統電圧vsowが抑制開始閾値を超過しないように、分散型電源2の発電能力に従った発電可能電流値から抑制され、電流指令値i の減少に伴い、有効電流指令値iLu 及び有効電流指令値iLw も減少されることになる。なお、出力抑制制御判定器80による電流指令値抑制動作と、相間有効電力調整器90による有効電流相間調整動作とは、独立に動作する。従って、図7(b)に示す例では、電流指令値i が抑制され、且つ有効電流指令値iLu 及び有効電流指令値iLw の調整も行われている。この場合にも、有効電流指令値iLu と有効電流指令値iLw との和の1/2が電流指令生成器6から出力された電流指令値i と常に等しくなる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態の系統連系インバータ装置11は、図8を参照すると、第1の実施の形態の構成に加え、インバータ回路40と分散型電源2との間にDC/DC変換を行うコンバータ回路100が接続されている。これにより、電流指令生成器6からの出力は、コンバータ回路100の入力電流を制御する電流指令値idc として用いられ、変換制御器71は、第1の実施の形態の変換制御器70の機能に加え、電流指令値idc と入力電流idcとを一致させるためのvidc制御信号を生成し、生成したvidc制御信号をコンバータ回路100に出力する。コンバータ回路100は、例えば、図9に示すように、リアクトルL3と、パワー素子であるスイッチ素子Q5と、ダイオードD1とを備えた昇圧チョッパー回路で構成される。
また、インバータ回路40への電流指令値i は、コンバータ回路100の入力電力とインバータ回路40の出力電力が同等となるように、コンバータ/インバータ電力調整制御器110にて生成する。その他の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、分散型電源2を単相3線式の商用系統電源3に接続する系統連系インバータ装置10であって、分散型電源2が発電する直流電力を交流電力に変換する単相3線式のインバータ回路40と、分散型電源2の発電能力に従った電流指令値i を生成する電流指令生成器6と、商用系統電源3のU相の系統電圧vsuo及びW相の系統電圧vsowと調整開始閾値(第1の閾値)とのそれぞれの比較結果と、電流指令生成器6によって生成された電流指令値i とに基づいて、インバータ回路40のU相出力及びW相出力をそれぞれ制御するU相の有効電流指令値iLu 及びW相の有効電流指令値iLw をそれぞれ生成する相間有効電力調整器90とを備えている。
さらに、本実施の形態によれば、相間有効電力調整器90は、U相の系統電圧vsuoのみが調整開始閾値(第1の閾値)以上である場合に、U相の有効電流指令値iLu を減少させ、当該減少分をW相の有効電流指令値iLw で増加させると共に、W相の系統電圧vsowのみが調整開始閾値(第1の閾値)以上である場合に、W相の有効電流指令値iLw を減少させ、当該減少分をU相の有効電流指令値iLu で増加させる有効電流相間調整動作を実行する。
さらに、本実施の形態によれば、電流指令生成器6は、U相の系統電圧vsuo及びW相の系統電圧vsowのいずれかが調整開始閾値(第1の閾値)よりも高い抑制開始閾値(第2の閾値)以上である場合に、分散型電源2の発電能力に従った電流指令値i を抑制する電流指令値抑制動作を実行する。
この構成により、本実施の形態は、U相の系統電圧vsuoのみが調整開始閾値(第1の閾値)以上であり、W相の系統電圧vsowが健全である場合に、U相の有効電流指令値iLu が減少されるため、出力制限機能を実行することなく、U相の系統電圧vsuoの上昇を抑制することができる。また、W相の系統電圧vsowのみが調整開始閾値(第1の閾値)以上であり、U相の系統電圧vsuoが健全である場合にも、W相の有効電流指令値iLw が減少されるため、出力制限機能を実行することなく、W相の系統電圧vsowの上昇を抑制することができる。従って、U相の系統電圧vsuo及びW相の系統電圧vsowが出力制限機能が実行される抑制開始閾値(第2の閾値)に到達することを防止することができるため、分散型電源2の発電性能を十分に発揮させることができる。
以上、本発明を具体的な実施の形態で説明したが、上記実施の形態は一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更して実施できることは言うまでも無い。
1、10、11 系統連系インバータ装置
2 分散型電源
3 商用系統電源
4、40 インバータ回路
5、50 フィルタ回路
6 電流指令生成器
90 相間有効電力調整器
7、70、71 変換制御器
8、80 出力抑制制御判定器
C1〜C4 コンデンサ
Q1〜Q4 スイッチ素子
L1、L2 リアクトル
41 正母線
42 負母線
43 第1アーム
44 第2アーム
61 発電電流指令発生器
62 抑制電流指令生成器
100 コンバータ回路
110 コンバータ/インバータ電力調整制御器

Claims (2)

  1. 分散型電源を単相3線式の商用系統電源に接続する系統連系インバータ装置であって、
    前記分散型電源が発電する直流電力を交流電力に変換する単相3線式のインバータ回路と、
    前記分散型電源の発電能力に従った電流指令値を生成する電流指令生成器と、
    前記商用系統電源のU相及びW相の系統電圧と調整開始閾値とのそれぞれの比較結果と、前記電流指令生成器によって生成された前記電流指令値とに基づいて、前記インバータ回路のU相出力及びW相出力をそれぞれ制御するU相及びW相の有効電流指令値をそれぞれ生成する相間有効電力調整器とを具備し、
    前記電流指令生成器は、U相の前記系統電圧とW相の前記系統電圧とのいずれかが前記調整開始閾値よりも高い抑制開始閾値以上である場合に、前記分散型電源の発電能力に従った電流指令値を抑制する電流指令値抑制動作を実行することを特徴とする系統連系インバータ装置。
  2. 前記相間有効電力調整器は、U相の前記系統電圧とW相の前記系統電圧とのいずれかのみが前記調整開始閾値以上である場合に、系統電圧が前記調整開始閾値以上の相の前記有効電流指令値を減少させ、当該減少分を他の相の前記有効電流指令値で増加させる有効電流相間調整動作を実行することを特徴とする請求項1記載の系統連系インバータ装置。
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