以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
図1を参照して、本発明に係る実施の形態の装置の全体構成を説明する。図1は、本実施の形態の顧客管理システム1を示すブロック図である。
図1に示すように、顧客管理システム1は、美容院の店舗に設置される顧客管理システムである。この美容院の店舗は、顧客の受付及び会計処理を行う受付カウンターと、店舗の従業員である施術の担当者が顧客の主な施術を行う施術スペースと、を有するものとする。また、この美容院の店舗が、施術の担当者のアシスタント等が顧客の洗髪を行う洗髪スペースを有することとしてもよい。
顧客管理システム1は、顧客管理装置10と、中継器Aと、携帯端末30A,30B,30Cと、を備える。顧客管理装置10は、受付カウンターに設置され、顧客の受付、会計の処理と、店舗の情報の管理と、携帯端末30A,30B,30Cの接客の管理と、ダイレクトメール印刷と、を行う情報処理装置である。
顧客管理装置10は、中継器Aを介して、携帯端末30A,30B,30Cと、無線通信を行う。中継器Aは、アクセスポイントとして機能し、顧客管理装置10に有線接続され、携帯端末30A,30B,30Cに無線接続され、顧客管理装置10と携帯端末30A,30B,30Cとの通信を中継する。また、中継器Aは、ルータとしても機能し、通信ネットワークNに接続されているものとする。通信ネットワークNは、インターネットである。顧客管理装置10は、中継器Aを介して、携帯端末30A,30B,30Cと無線通信を行うとともに、通信ネットワークN上の機器と通信を行う。
携帯端末30A,30B,30Cは、3人の施術の担当者がそれぞれ使用するタブレット端末等の情報処理端末である。但し、携帯端末30Aの使用者は、1人の担当者に固定されておらず、携帯端末30B,30Cも同様である。しかし、携帯端末30A,30B,30Cを3人の担当者がそれぞれ専有する構成としてもよい。また、携帯端末の台数は、3台に限定されるものではない。携帯端末30A,30B,30Cは、顧客管理装置10との通信、情報の表示、記憶等を行い、特に、施術中に担当者が顧客にアドバイスを行うことを補助する情報としてのアドバイス情報を表示して接客支援装置として機能する。
次いで、図2を参照して、顧客管理装置10の内部の機能構成を説明する。図2は、顧客管理装置10の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、顧客管理装置10は、用紙情報受信部、抽出部、アドバイス情報作成部、アドバイス情報送信部、記憶制御部、印刷制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、ROM(Read Only Memory)15と、用紙情報受信部、アドバイス情報送信部としての通信部16と、記憶部17と、印刷部18と、ドロア19と、計時部20と、を備える。顧客管理装置10の各部は、バス21を介して互いに接続されている。
CPU11は、顧客管理装置10の各部を制御する。CPU11は、各種プログラムのうち指定されたプログラムをROM15から読み出してRAM13に展開し、展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。
CPU11は、アドバイス情報送信プログラム151に従い、顧客情報60、履歴情報80及び予約情報70を用いてアドバイス情報110を作成し、通信部16を介してアドバイス情報110を携帯端末30A,30B又は30Cに送信する。また、CPU11は、情報受信プログラム152に従い、携帯端末30A,30B,30Cから受信した情報に応じて、記憶部17に記憶されている履歴情報80を更新する。また、CPU11は、抽出情報作成プログラム153に従い、履歴情報80の接客メモからダイレクトメール発送用のキーワードを抽出して抽出情報140を作成する。また、CPU11は、ダイレクトメール印刷プログラム154に従い、抽出情報140を用いて、顧客が美容院を利用する可能性があるイベントの前月に発送するダイレクトメールを印刷部18により印刷する。
操作部12は、表示部14の画面上に形成されたタッチパネルであり、ユーザからのタッチ入力を受け付け、そのタッチ入力に応じた操作情報をCPU11に出力する。操作部12は、各種文字、各種機能等のキータッチ入力の受け付けが可能である。また、操作部12は、複数の物理的なキーを備える構成としてもよい。
RAM13は、揮発性の半導体メモリであり、各種データ及び各種プログラムを格納するワークエリアを有する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescent)ディスプレイ等の表示パネルを備える表示部であり、CPU11から入力される表示情報に応じて表示パネルに各種表示を行う。
ROM15は、各種データ及び各種プログラムを記憶する読み出し専用の半導体メモリである。ROM15には、アドバイス情報送信プログラム151、情報受信プログラム152、抽出情報作成プログラム153、ダイレクトメール印刷プログラム154が記憶されている。
通信部16は、中継器Aに通信接続するためのネットワークカード等で構成された通信部である。CPU11は、通信部16により、中継器Aを介して、通信ネットワークN上の機器と通信し、携帯端末30A,30B,30Cと無線通信を行う。
記憶部17は、情報を読み出し及び書き込み可能に記憶するフラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、又は電池でバックアップされたRAM等の不揮発性のメモリである。記憶部17には、後述する担当者情報50、顧客情報60、予約情報70、履歴情報80、フォーマットデータ90、用紙情報100、アドバイス情報110、会話用キーワード情報120、DM用キーワード情報130、抽出情報140が記憶される。
印刷部18は、レシート等の印刷用紙に情報を印刷するサーマルプリンタ等の印刷部を有する。また、印刷部18は、印刷用紙としての葉書に情報を印刷するインクジェットプリンタ等の印刷部を有する。印刷部18は、CPU11の指示に従い、情報を用紙に印刷する。
ドロア19は、金銭や商品券を格納する引き出し部及びその開放機構を有し、CPU11の指示に従い、開放機構により引き出し部を開放する。ドロア19が開放した引き出し部は、店員が手動で閉める。
計時部20は、現在の日時情報を計時する計時回路を有し、現在の日時情報をCPU11に出力する。
次いで、図3を参照して、携帯端末30Aの内部の機能構成を説明する。図3は、携帯端末30Aの機能構成を示すブロック図である。ここでは、代表して携帯端末30Aを説明するが、携帯端末30B,30Cも同様である。
図3に示すように、携帯端末30Aは、読取部、用紙情報送信部、アドバイス情報受信部としてのCPU31と、操作部32と、RAM33と、表示部34と、ROM35と、用紙情報送信部、アドバイス情報受信部としての無線通信部36と、記憶部37と、計時部38と、撮像部39と、を備える。携帯端末30Aの各部は、バス40を介して互いに接続されている。
CPU31、操作部32、RAM33、表示部34、ROM35、記憶部37、計時部38は、顧客管理装置10のCPU11、操作部12、RAM13、表示部14、ROM15、記憶部17、計時部20と同様の機能を有し、説明の重複を避けるため、異なる部分を主として説明する。
CPU31は、携帯端末30Aの各部を制御する。CPU31は、ROM35に記憶されたアドバイス情報表示プログラム351に従い、顧客管理装置10から受信したアドバイス情報110を、施術の担当者のログインした携帯端末の表示部34に表示する。また、CPU31は、顧客撮像プログラム352に従い、担当者の施術後の顧客の頭部(髪型)を撮像し、無線通信部36を介して、その施術後画像データを顧客管理装置10に送信する。また、CPU31は、用紙情報作成プログラム353に従い、担当者が顧客の施術後に記入した用紙を撮像部39により撮像して読み取り用紙情報100を作成し、無線通信部36を介して用紙情報100を顧客管理装置10に送信する。
ROM35には、アドバイス情報表示プログラム351、顧客撮像プログラム352、用紙情報作成プログラム353を記憶している。
無線通信部36は、無線通信用のアンテナ、変調部、復調部等の通信用回路部を備え、中継器Aと無線通信を行う無線通信部である。CPU31は、無線通信部36により、中継器Aを介して顧客管理装置10と通信を行う。記憶部37には、用紙情報100、アドバイス情報110が記憶される。
撮像部39は、光学系、撮像素子等を備え、被写体を撮像する撮像部である。撮像部39は、操作部12を介する担当者の撮像操作に応じて、施術後の顧客の頭部(髪型)、又は担当者が施術後に記入したメモを撮像し、その画像データを記憶部37に出力する。
次に、図4〜図8を参照して、顧客管理装置10の記憶部17、又は携帯端末30A,30B,30Cの記憶部37に記憶される情報を説明する。図4(a)は、担当者情報50を示す図である。図4(b)は、顧客情報60を示す図である。図5(a)は、予約情報70を示す図である。図5(b)は、履歴情報80を示す図である。図6は、フォーマットデータ90を示す図である。図7(a)は、用紙情報100を示す図である。図7(b)は、アドバイス情報110を示す図である。図8(a)は、会話用キーワード情報120を示す図である。図8(b)は、DM用キーワード情報130を示す図である。図8(c)は、抽出情報140を示す図である。
図4(a)に示す担当者情報50は、記憶部17に記憶され、顧客管理装置10が設置されている店舗に所属する施術の担当者毎の個人情報である。担当者情報50は、例えば、操作部12を介する管理者の操作入力に応じて作成される。担当者情報50は、担当者コード、担当者名、担当者アカウント、担当者パスワード、担当者メールアドレスの項目の項目名及びデータを有する。
担当者情報50の担当者コードは、担当者の識別コード情報である。担当者情報50の担当者名は、担当者コードの担当者の氏名である。担当者情報50の担当者アカウントは、担当者コードの担当者のログインに用いるアカウントである。担当者情報50の担当者パスワードは、担当者コードの担当者のログインに用いるパスワードである。担当者情報50の担当者メールアドレスは、担当者コードの担当者が所持する携帯電話機等の個人用携帯端末のメールアドレスである。
図4(b)に示す顧客情報60は、記憶部17に記憶され、顧客管理装置10が設置されている店舗の顧客毎の個人情報である。顧客情報60は、例えば、操作部12を介する管理者の操作入力に応じて作成される。顧客情報60は、顧客コード、顧客名、住所、生年月日、初回来店、カルテ、性別の項目の項目名及びデータを有する。
顧客情報60の顧客コードは、顧客の識別情報である。顧客情報60の顧客名は、顧客コードの顧客の氏名である。顧客情報60の顧客アカウントは、顧客コードの顧客の住所である。顧客情報60の生年月日は、顧客コードの顧客の生年月日である。顧客情報60の初回来店は、顧客コードの顧客の初回来店の年月日である。顧客情報60のカルテは、顧客コードの顧客の髪の状態を示すカルテである。このカルテは、例えば、髪質(硬い、普通又はやわらかい)と、量(多い、普通又は少ない)と、太さ(太い、普通又は細い)と、色(明るい、普通又は暗い)と、を含む。顧客情報60のアンケートは、顧客コードの顧客の来店のきっかけのアンケート回答内容である。このアンケートは、1:知人紹介、2:インターネット、3:(店舗が配布した)ちらし、4:看板(店舗前を通りかかった)から選択され、複数選択も可能である。
図5(a)に示す予約情報70は、記憶部17に記憶され、顧客管理装置10が設置されている店舗になされた顧客からの予約毎の情報である。予約情報70は、例えば、操作部12を介する予約の受付者(管理者、担当者)の操作入力に応じて作成される。予約情報70は、予約日時、予約者、担当者、予約コース、予約時特記事項、予約時画像データの項目の項目名及びデータを有する。
予約情報70の予約日時は、予約された施術の日時である。予約情報70の予約者は、予約した顧客の顧客コード及び顧客名である。予約情報70の担当者は、予約した顧客の指名又は担当者の割り当てにより施術を担当予定の担当者の担当者コード及び担当者名である。予約情報70の予約コースは、予約された施術のコースのコード情報及びコース名である。予約情報70の予約時特記事項は、予約についての特記事項である。予約情報70の予約時画像データは、予約した顧客が希望する髪形のサンプルの画像データのファイル名であり、その格納先の記憶部17内のアドレスを含めてもよい。
図5(b)に示す履歴情報80は、記憶部17に記憶され、顧客管理装置10が設置されている店舗の顧客の施術毎の施術履歴の情報である。履歴情報80は、ヘッダ部80aと、店販品部80bと、用紙部80cとを有する。
ヘッダ部80aは、履歴コード、顧客名、来店日時、施術コース、担当者、施術後画像データの項目の項目名及びデータを有する。ヘッダ部80aの履歴コードは、履歴情報の識別情報である。ヘッダ部80aの顧客名は、施術した顧客の顧客コード及び顧客名である。ヘッダ部80aの来店日時は、施術した顧客の来店日時である。ヘッダ部80aの施術コースは、施術されたコースのコード情報及びコース名である。ヘッダ部80aの担当者は、施術を担当した担当者の担当者コード及び担当者名である。ヘッダ部80aの施術後画像データは、施術後の顧客の髪形の画像データのファイル名であり、その格納先の記憶部17内のアドレスを含めてもよい。
店販品部80bは、店販品の項目の項目名及びデータを有する。店販品部80bの店販品は、ヘッダ部80aの施術時に販売した店販品のコード情報、店販品名、個数、価格である。
用紙部80cは、用紙区分、顧客名、カルテ、メモ画像データ、施術メモ、会話メモ、の項目の項目名及びデータを有する。用紙部80cの用紙区分は、施術時に記入する用紙の識別情報であり、用紙の用紙区分欄に記入されたテキストの情報である。本実施の形態で記入する用紙は、担当者が、例えば、アンケート、カルテ、施術メモ、接客メモ、メモ画像を記入するための接客メモ用紙であり、その用紙区分が1であるものとする。
なお、他の用紙区分の用紙としては、例えば、担当者が詳細なカルテ情報を記入するためのカルテ用紙や、顧客がアンケートの回答を記入するためのアンケート用紙や、顧客が店舗の会員登録用の情報を記入するための登録用紙がある。
用紙部80cの顧客名は、ヘッダ部80aの施術に対応して担当者によりメモ用紙の顧客名欄に記入されたテキストの顧客名である。用紙部80cのアンケートは、ヘッダ部80aの施術に対応して担当者によりメモ用紙のアンケート欄にチェックマークで記入されたアンケート回答の選択情報である。用紙部80cの施術メモは、ヘッダ部80aの施術に対応して担当者によりメモ用紙に記入された施術内容に関するテキスト情報である。用紙部80cの接客メモは、ヘッダ部80aの施術に対応して担当者によりメモ用紙の接客メモ欄に記入された顧客の会話内容のテキスト情報である。用紙部80cのカルテは、ヘッダ部80aの施術時に対応して、担当者によりメモ用紙のカルテ欄に丸囲みで記入されたカルテの選択情報である。用紙部80cのメモ画像データは、ヘッダ部80aの施術に対応して担当者により記入された施術内容等のメモ図のメモ画像データのファイル名であり、その格納先の記憶部17内のアドレスを含めてもよい。
図6に示すフォーマットデータ90は、記憶部37に記憶され、施術時に記入される用紙の撮像画像データ(以下、用紙画像データという)のイメージ中の情報の読み取りに用いるデータである。フォーマットデータ90は、ヘッダ部90aと、分割座標部90bと、変換座標部90cとを有する。
ヘッダ部90aは、用紙区分、用紙方向、記入前用紙画像データの項目の項目名及びデータを有する。ヘッダ部90aの用紙区分は、用紙画像データにおける用紙の識別情報である。ヘッダ部90aの用紙方向は、用紙画像データにおける用紙の方向であり、ランドスケープ(横方向)又はポートレート(縦方向)である。ヘッダ部90aの記入前用紙画像データは、記入前の用紙の用紙画像データのファイル名であり、その格納先の記憶部37内のアドレスを含めてもよい。
分割座標部90bは、領域(sx,sy)−(ex,ey)と、項目名とを有する。分割座標部90bの領域(sx,sy)−(ex,ey)は、用紙画像データをイメージ中の記入欄(項目)に応じて分割する場合の、用紙画像データ中の二次元座標で表された分割領域である。座標(sx,sy)が分割領域の対角線の始点であり、座標(ex,ey)が終点である。用紙画像データが分割領域で分割されて分割画像データが作成される。分割座標部90bの項目名は、領域(sx,sy)−(ex,ey)の各分割画像データのイメージに含まれる項目の項目名である。用紙区分が1のメモ用紙の用紙画像データは、5つの分割画像データに分割される。各分割画像データには、それぞれ、顧客名、アンケート、カルテ、施術メモ、接客メモ、メモ画像の項目が含まれる。
変換座標部90cは、領域(tx,ty)−(fx,fy)と、項目名と、属性と、値とを有する。変換座標部90cの領域(tx,ty)−(fx,fy)は、用紙画像データをイメージ中の記入欄(項目)の情報を読み取る場合の、用紙画像データ中の二次元の座標で表された変換領域(読み取り領域)である。座標(tx,ty)が変換領域の対角線の始点であり、座標(fx,fy)が終点である。変換座標部90cの項目名は、位置(tx,ty)−(fx,fy)の各変換領域のイメージに含まれる記入欄としての項目の項目名である。変換座標部90cの属性は、変換座標部90cの項目名の項目の読み取りの属性である。この属性は、OCR(Optical Character Reader)処理による読み取りのテキストと、複数のチェックボックスに選択記入されたチェックマークの読み取りのチェックと、複数のテキスト文字に選択記入された丸囲みの読み取りの丸囲みと、読み取りを行わない画像と、がある。変換座標部90cの値は、変換座標部90cの属性が選択の属性(チェック又は丸囲み)である場合の、選択可能な各値の内容である。
図7(a)に示す用紙情報100は、記憶部17に記憶され、用紙画像データに関する情報及び読み取った情報である。用紙情報100は、ヘッダ部100aと、分割画像部100bと、変換項目部100cとを有する。
ヘッダ部100aは、顧客名、用紙区分、用紙画像データ、取込日時、入力担当者の項目の項目名及びデータを有する。ヘッダ部100aの顧客名は、読み取った用紙の対象の顧客の氏名である。ヘッダ部100aの用紙区分は、読み取った用紙の用紙区分である。ヘッダ部100aの用紙画像データは、用紙の全体のイメージを有するオリジナル画像データのファイル名であり、その格納先の記憶部17内のアドレスを含めてもよい。ヘッダ部100aの取込日時は、用紙情報作成処理の実行による用紙画像データの作成及び読み取りの日時である。ヘッダ部100aの入力担当者は、用紙情報作成処理の実行による用紙画像データの作成及び読み取りを携帯端末で実行した担当者の氏名である。
分割画像部100bは、顧客名、アンケート、施術メモ、接客メモ、カルテ、メモ画像データの項目の項目名及びデータを有する。分割画像部100bの顧客名は、顧客名の記入欄を含む分割画像データのファイル名であり、その格納先の記憶部17内のアドレスを含めてもよい。分割画像部100bのアンケートは、アンケートの記入欄を含む分割画像データのファイル名であり、その格納先の記憶部17内のアドレスを含めてもよい。分割画像部100bの施術メモは、施術メモの記入欄を含む分割画像データのファイル名であり、その格納先の記憶部17内のアドレスを含めてもよい。分割画像部100bの接客メモは、接客メモの記入欄を含む分割画像データのファイル名であり、その格納先の記憶部17内のアドレスを含めてもよい。分割画像部100bのカルテは、カルテの記入欄を含む分割画像データのファイル名であり、その格納先の記憶部17内のアドレスを含めてもよい。分割画像部100bのメモ画像データは、メモ画像の記入欄を含む分割画像データのファイル名であり、その格納先の記憶部17内のアドレスを含めてもよい。
変換項目部100cは、アンケート、施術メモ、接客メモ、カルテ、メモ画像データの項目の項目名と、属性と、変換データとを有する。変換項目部100cの属性は、変換項目部100cの項目名の項目の読み取りの属性である。変換項目部100cの変換データは、変換項目部100cの項目名の項目の読み取りデータである。特に、変換項目部100cの属性が選択属性(チェック又は丸囲み)である場合に、変換項目部100cの変換データは、選択された値を示すデータとなる。
図7(b)に示すアドバイス情報110は、記憶部17に記憶され、施術時に担当者から顧客に行うアドバイスに用いる情報である。アドバイス情報110は、顧客情報部110aと、履歴情報部110bと、関連情報部110cと、を有する。
顧客情報部110aは、顧客名、生年月日、カルテ、来店回数、来店サイクル(平均)、予約日時、予約コース、担当者、予約時特記事項、予約時画像データの項目の項目名及びデータを有する。顧客情報部110aの顧客名、生年月日、カルテは、施術対象の顧客に対応する顧客情報60の顧客名、生年月日、カルテと同様である。顧客情報部110aの来店回数は、施術対象の顧客のトータルの来店回数であり、当該顧客の履歴情報の数となる。顧客情報部110aの来店サイクル(平均)は、施術対象の顧客の来店サイクルの日数の平均値である。顧客情報部110aの予約日時、予約コース、担当者、予約時特記事項、予約時画像データは、施術対象の顧客に対応する予約情報70の予約日時、予約コース、担当者、予約時特記事項、予約時画像データと同様の項目である。
履歴情報部110bは、前回施術時の、前回来店日時、前回施術コース、前回担当者、前回施術後画像データ、前回施術メモ、前回メモ画像データ、前回接客メモ、前回店販品の項目、前々回施術時の同様の各項目等、前回施術以前の履歴情報の項目の項目名及びデータを有する。履歴情報部110bの、前回来店日時、前回施術コース、前回担当者、前回施術後画像データ、前回施術メモ、前回メモ画像データ、前回接客メモ、前回店販品は、前回来店時に対応する履歴情報80の来店日時、施術コース、担当者、施術後画像データ、施術メモ、メモ画像データ、接客メモ、店販品と同様の項目である。
関連情報部110cは、会話用キーワード情報120を用いて、履歴情報80の接客メモから抽出されたキーワードに関連する情報である。また、関連情報部110cは、履歴情報部110bの前回接客メモのキーワードの関連情報とするが、これに限定されるものではない。関連情報部110cは、キーワード及び関連情報内容の項目の項目名及びデータを、関連情報(キーワード)毎に有する。
図8(a)に示す会話用キーワード情報120は、記憶部17に記憶され、接客メモの会話内容に関連する関連情報を取得するためのキーワードの情報である。キーワードは、顧客が関連情報を得ることを好む話題の単語等の文字列が好ましい。例えば、「2012年5月に友人の結婚式に出る」の接客メモがある場合に、「結婚式」をキーワードとしてインターネット検索され、「結婚式」に関連する結婚式での好ましい話題の関連情報が取得される。会話用キーワード情報120のキーワードは、例えば、犬、スキー、結婚式、新規開店等である。
図8(b)に示すDM用キーワード情報130は、記憶部17に記憶され、履歴情報80の接客メモからダイレクトメール印刷用に、顧客が美容院を利用する可能性があるイベントを抽出するためのキーワードの情報である。DM用キーワード情報130は、分類131と、キーワード132と、を有する。分類131は、時期を示す「時期」と、ダイレクトメールのフォーマットの分類である「祝事」、「法事」、「仕事」、「趣味」、「子供」とを有する。キーワード132は、分類131に対応するキーワードである。分類131の祝事、法事、仕事、趣味、子供のキーワード132は、顧客が美容院を利用する可能性がある各分類のイベントを表すキーワードである。分類131の時期のキーワード132は、顧客が美容院を利用すると思われる各分類のイベントの時期を表すキーワードである。
図8(c)に示す抽出情報140は、記憶部17に記憶され、履歴情報80の接客メモから抽出されたダイレクトメール印刷用の情報である。抽出情報140は、履歴コード141と、用紙区分142と、分類143と、キーワード144と、を有する。履歴コード141は、キーワード144を抽出した履歴情報80の識別情報である。用紙区分142は、履歴コード141の履歴情報80の用紙部80cの用紙区分である。本実施の形態では、用紙区分142が1の接客メモ用紙の接客メモからキーワードを抽出する例とするが、用紙区分が1以外であるアンケート用紙等の用紙からキーワードを抽出する構成としてもよい。
分類143は、履歴コード141の履歴情報80から抽出したキーワード144に対応する分類である。分類143には、時期以外の分類が記載される。キーワード144は、履歴コード141の履歴情報80から抽出したキーワードである。
次に、図9〜図16を参照して、顧客管理システム1の動作を説明する。図9は、顧客管理装置10で実行されるアドバイス情報送信処理を示すフローチャートである。図10は、アドバイス情報送信処理のアドバイス情報作成処理を示すフローチャートである。図11(a)は、携帯端末30Aで実行されるアドバイス情報表示処理を示すフローチャートである。図11(b)は、携帯端末30Aで実行される顧客撮像処理を示すフローチャートである。図12は、携帯端末30Aで実行される用紙情報作成処理を示すフローチャートである。図13は、用紙情報作成処理のデータ変換処理を示すフローチャートである。図14は、接客メモ用紙200を示す図である。図15は、顧客管理装置10で実行される情報受信処理を示すフローチャートである。図16(a)は、顧客管理装置10で実行される抽出情報作成処理を示すフローチャートである。図16(b)は、顧客管理装置10で実行されるダイレクトメール印刷処理を示すフローチャートである。
先ず、図9及び図10を参照して、顧客管理装置10で実行されるアドバイス情報送信処理を説明する。アドバイス情報送信処理は、顧客管理装置10でアドバイス情報110を作成して携帯端末30A,30B又は30Cに送信する処理である。
予め、担当者情報50及び顧客情報60は、記憶部17に記憶されているものとする。また、顧客から施術の予約が電話等により店舗に入った場合に、受付者による操作部12を介する予約内容の入力に応じて予約情報70が作成されて記憶部17に記憶されるものとする。また、過去の施術の履歴情報80は、記憶部17に記憶されているものとする。
また、店舗の担当者は、それぞれ使用する携帯端末30A,30B又は30Cを決定し、適宜、顧客管理装置10にログインを行う。例えば、携帯端末30Aにおいて、CPU31は、操作部32を介して、担当者のアカウント及びパスワードの入力を受け付けて、無線通信部36を介して顧客管理装置10に送信する。そして、顧客管理装置10において、CPU11は、通信部16を介して、担当者のアカウント及びパスワードを携帯端末30Aから受信し、記憶部17に記憶されている顧客情報60の担当者アカウント及び担当者パスワードを用いて、担当者のログイン認証を行い、認証結果を携帯端末30Aに送信してログイン処理を行う。ここでは、担当者の日本太郎が携帯端末30Aを使用する例を説明する。
顧客管理装置10において、例えば、店舗に顧客が来店したことに応じて、操作部12を介して受付者からアドバイス情報送信処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、ROM15から読み出されて適宜RAM13に展開されたアドバイス情報送信プログラム151との協働で、アドバイス情報送信処理を実行する。
図9に示すように、先ず、CPU11は、操作部12を介して受付者から顧客名の入力を受け付け、当該顧客名が予約者の予約情報70を記憶部17から読み出して取得する(ステップS11)。そして、CPU11は、ステップS11で取得した予約情報70があったか否かを判別する(ステップS12)。予約情報70があった場合(ステップS12;YES)、CPU11は、アドバイス情報作成処理を実行する(ステップS13)。
ここで、図10を参照して、ステップS13のアドバイス情報作成処理を説明する。先ず、CPU11は、予約情報70の担当者を読み出し、当該読み出した担当者が担当者名の担当者情報50を記憶部17から読み出す(ステップS31)。そして、CPU11は、予約情報70の予約者を読み出し、当該読み出した予約者が顧客名の顧客情報60を記憶部17から読み出す(ステップS32)。
そして、CPU11は、予約情報70の予約者を読み出し、当該読み出した予約者が顧客名の履歴情報80を記憶部17から読み出す(ステップS33)。そして、CPU11は、会話用キーワード情報120を記憶部17から読み出し、ステップS33で読み出した履歴情報80の接客メモを読み出し、会話用キーワード情報120のキーワードを抽出情報として抽出する(ステップS34)。ここでは、同じ顧客名の前回の施術の履歴情報80の接客メモからキーワード抽出がなされるものとするが、これに限定されるものではなく、例えば、前々回以前の接客メモからもキーワード抽出がなされる構成としてもよい。
そして、CPU11は、ステップS34で抽出したキーワードで、通信部16を介して通信ネットワークN上のWebサイトでインターネット検索して、当該キーワードに関連する関連情報をWebサイトのサーバから取得する(ステップS35)。例えば、キーワードが「結婚式」である場合に、「結婚式」に関連する「結婚式で好まれる話題ベスト3は…」の関連情報内容が取得される。
ステップS36では、例えば、キーワードに関連する会話用の関連情報を提供する情報提供サイトのサーバを通信ネットワークNに設置しておき、CPU11は、通信部16を介してその情報提供サイトのサーバにキーワードを送信して当該キーワードに関連する関連情報を受信する構成としてもよい。また、CPU11は、通信部16を介して、通信ネットワークN上の既存の百科事典サイト、ニュースサイト等のサーバにキーワードを送信して当該キーワードに関連する関連情報を受信する構成としてもよい。
そして、CPU11は、ステップS32で読み出した顧客情報60とステップS11で読み出した予約情報70とを顧客情報部110aとし、ステップS33で読み出した履歴情報80を履歴情報部110bとし、ステップS35で取得した関連情報を関連情報部110cとしてアドバイス情報110を作成して記憶部17に記憶し(ステップS36)、アドバイス情報送信処理を終了する。
図9に戻り、ステップS13の後、又は予約情報70が無い場合(ステップS13;NO)、CPU11は、計時部20から来店日時を取得し、来店日時と、ステップS11で取得した顧客名と予約情報70の担当者名と、を含む来店情報及び履歴情報80を作成して記憶部17に記憶する(ステップS14)。この履歴情報80は、今回の来店に応じた履歴情報であり、新たな履歴コードが発行されて含められる。ステップS14において、予約情報が無い場合には、来店情報及び履歴情報80に担当者名が含まれない。
そして、CPU11は、ステップS12で予約情報70が無いか否かを判別する(ステップS15)。予約情報70が無い場合(ステップS15;YES)、CPU11は、顧客情報60を記憶部17から読み出し、ステップS11の顧客名が含まれるものを検索する(ステップS16)。そして、CPU11は、ステップS16で顧客名が検索されず、来店した顧客が新規顧客であるか否かを判別する(ステップS17)。
新規顧客である場合(ステップS17;YES)、CPU11は、操作部12を介して受付者から新規顧客の住所、生年月日の入力を受け付け、これらの情報とステップS11で取得した顧客名、ステップS14で取得した来店日時と、を含む新規の顧客情報60を作成して記憶部17に記憶する(ステップS18)。
そして、CPU11は、担当者情報50の担当者のうち、操作部12を介して受付者から来店した顧客の施術の担当者の選択入力を受け付け、当該担当者の担当者名を、ステップS14で作成した来店情報及び履歴情報80に含めて更新する(ステップS19)。新規顧客でない場合(ステップS17;NO)、ステップS19に移行される。
そして、CPU11は、ステップS19で得られた顧客名及び担当者名に対応するアドバイス情報作成処理を実行する(ステップS20)。ステップS20のアドバイス情報作成処理では、ステップS31において、ステップS19で入力された担当者の担当者情報50が読み出され、ステップS32,S33において、ステップS11で入力された顧客名の顧客情報60及び履歴情報80が読み出され、ステップS36において作成されるアドバイス情報110に予約情報が含まれない。
そして、CPU11は、ステップS11又はS19で取得された担当者名の担当者がログイン中であるか否かを判別する(ステップS21)。予約情報70がある場合(ステップS15;NO)、ステップS21に移行される。
担当者がログイン中でない場合(ステップS21;NO)、CPU11は、当該担当者にログインを要請する旨のメールを作成し、通信部16を介して、当該担当者の担当者情報50の担当者メールアドレス宛に送信し(ステップS22)、ステップS21に移行する。
担当者がログイン中である場合(ステップS21;YES)、CPU11は、通信部16を介して、当該担当者宛の来店情報を全ての携帯端末30A,30B,30Cに送信する(ステップS23)。そして、CPU11は、通信部16を介して、携帯端末30A,30B又は30Cからボタン押下情報を受信したか否かを判別する(ステップS24)。ボタン押下情報は、携帯端末30A,30B,30Cにおいて、アドバイス情報110を受信するトリガボタンであるアドバイスボタンが押下されたことを示す情報であり、来店した顧客の担当者がログインした携帯端末から受信される。
ボタン押下情報を受信していない場合(ステップS24;NO)、ステップS24に移行される。ボタン押下情報を受信した場合(ステップS24;YES)、CPU11は、通信部16を介して、ステップS13又はS20で作成されたアドバイス情報110をボタン押下情報の送信元の携帯端末に送信し(ステップS25)、アドバイス情報送信処理を終了する。
次いで、図11(a)を参照して、携帯端末30A,30B,30Cで実行されるアドバイス情報表示処理を説明する。アドバイス情報表示処理は、顧客管理装置10から受信したアドバイス情報110を、施術の担当者のログインした携帯端末に表示する処理である。施術の担当者は、顧客の施術時に、所持する携帯端末に表示されたアドバイス情報を参照して、適切なアドバイス及び会話を行う。ここでは、携帯端末30Aでのアドバイス情報表示処理の実行を説明するが、携帯端末30B,30Cでも同様である。
携帯端末30Aにおいて、例えば、電源が投入されたことをトリガとして、CPU31は、ROM35から読み出されて適宜RAM33に展開されたアドバイス情報表示プログラム351との協働で、アドバイス情報表示処理を実行する。
先ず、CPU31は、他の業務の処理を実行する(ステップS41)。他の業務の処理とは、アドバイス情報表示処理以外の処理であり、顧客管理装置10へのログイン処理も含むものとする。
そして、アドバイス情報送信処理のステップS23に対応して、CPU31は、無線通信部36を介して、来店情報を顧客管理装置10から受信したか否かを判別する(ステップS42)。来店情報を受信していない場合(ステップS42;NO)、ステップS41に移行される。
来店情報を受信した場合(ステップS42;YES)、CPU31は、ステップS42で受信した来店情報が自機ログイン担当者宛か否かを判別する(ステップS43)。来店情報が自機ログイン担当者宛でない場合(ステップS43;NO)、ステップS41に移行される。来店情報が自機ログイン担当者宛である場合(ステップS43;YES)、CPU31は、来店情報をアドバイスボタンとともに表示部34に表示する(ステップS44)。
そして、CPU31は、操作部32を介して、担当者からアドバイスボタンの押下入力がなされたか否かを判別する(ステップS45)。アドバイスボタンが押下されていない場合(ステップS45;NO)、ステップS41に移行される。アドバイスボタンが押下された場合(ステップS45;YES)、CPU31は、アドバイス情報送信処理のステップS24に対応して、無線通信部36を介して、アドバイスボタンのボタン押下情報を顧客管理装置10に送信する(ステップS46)。
そして、アドバイス情報送信処理のステップS25に対応して、CPU31は、無線通信部36を介して、アドバイス情報110を顧客管理装置10から受信し、記憶部37に記憶する(ステップS47)。なお、アドバイス情報110は、RAM33に記憶される構成としてもよい。
そして、CPU31は、ステップS47で受信したアドバイス情報110を表示部34に表示し(ステップS48)、アドバイス情報表示処理を終了する。アドバイス情報110の表示において、履歴情報部110bの全ての履歴情報を一度に表示するのは難しい場合がある。このため、履歴情報部110bの表示において、例えば、最初に前回の履歴情報が表示され、操作部32を介する操作入力に応じて、前々回、3回前の履歴情報が表示される構成としてもよい。
次いで、図11(b)を参照して、携帯端末30A,30B,30Cで実行される顧客撮像処理を説明する。顧客撮像処理は、担当者の施術後の顧客の頭部(髪型)を撮像し、その施術後画像データを顧客管理装置10に送信する処理である。ここでは、携帯端末30Aが顧客撮像処理を実行するケースを説明するが、携帯端末30B,30Cでも同様である。
携帯端末30Aにおいて、例えば、操作部32を介して担当者から顧客撮像処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU31は、ROM35から読み出されて適宜RAM33に展開された顧客撮像プログラム352との協働で、顧客撮像処理を実行する。
先ず、担当者が被写体を顧客の髪型にするように撮像部39の撮像方向を調整し、CPU11は、操作部32を介して撮像指示の入力を受け付け、その撮像指示に応じて撮像部39により顧客の髪型を撮像して施術後画像データを生成し、記憶部37に記憶する(ステップS51)。そして、CPU11は、ステップS51で撮像した施術後画像データを被写体の顧客の顧客名とともに、無線通信部36を介して顧客管理装置10に送信し(ステップS52)、顧客撮像処理を終了する。
次いで、図12〜図14を参照して、携帯端末30A,30B,30Cで実行される用紙情報作成処理を説明する。用紙情報作成処理は、担当者が顧客の施術後に記入した用紙を撮像して読み取り用紙情報を作成して顧客管理装置10に送信する処理である。ここでは、携帯端末30Aが用紙情報作成処理を実行するケースを説明するが、携帯端末30B,30Cでも同様である。
用紙は、用紙区分別に、予め固定された記入欄が印刷されている。その用紙は、例えば、担当者により、顧客の施術後に、当該施術に関する情報が記入される。ここで、図14を参照して、用紙区分が1の接客メモ用紙200を説明する。
接客メモ用紙200は、用紙区分欄201aと、顧客名欄201bと、日時201cと、アンケート欄202と、施術メモ欄203と、接客メモ欄204と、カルテ欄205と、メモ画像欄206と、を有する。
用紙区分欄201aは、用紙区分の番号が予め印刷されている欄である。用紙区分欄201aは、用紙区分によらず、所定位置に印刷されているものとする。本実施の形態では、用紙区分欄201aの所定位置が用紙の左上であるものとするが、これに限定されるものではない。顧客名欄201bは、施術対象の顧客の氏名の記入欄である。日時201cは、施術の日時の記入欄であり、本実施の形態では情報読み取りの対象ではない。
アンケート欄202は、顧客からのアンケートの回答の選択記入欄である。アンケート欄202は、チェックボックス内へチェックマークが記入される。アンケート欄202は、例えば、店舗を知ったきっかけのアンケートであり、複数回答が可能であるものとするが、これに限定されるものではない。
施術メモ欄203は、施術内容のテキストの記入欄である。接客メモ欄204は、顧客の会話内容のテキストの記入欄である。カルテ欄205は、顧客の髪の情報の選択記入欄である。カルテ欄205は、選択対象の情報の丸囲みにより記入される。カルテ欄205は、例えば、顧客の髪の髪質、量、太さ、色の項目についてそれぞれ3段階の情報の選択がなされる。メモ画像欄206は、顧客の施術内容等についてのメモ図による記入欄である。
携帯端末30Aにおいて、例えば、操作部32を介して担当者から用紙情報作成処理の実行指示が入力されたしたことをトリガとして、CPU31は、ROM35から読み出されて適宜RAM33に展開された用紙情報作成プログラム353との協働で、用紙情報作成処理を実行する。用紙情報作成処理の実行のタイミングは、例えば、顧客の施術後毎でもよく、担当者の休憩時間や、店舗の1日の営業時間後でもよい。
図12に示すように、先ず、CPU31は、撮像部39を起動する(ステップS61)。そして、担当者が被写体を用紙にするように撮像部39の撮像方向を調整し、CPU31は、操作部32を介して撮像指示の入力を受け付け、その撮像指示に応じて撮像部39により用紙を撮像して用紙画像データを作成し、記憶部37に記憶する(ステップS62)。そして、CPU31は、記憶部37に記憶されている用紙画像データを読み出す(ステップS63)。そして、CPU31は、読み出した用紙画像データの用紙イメージの用紙方向を検出する(ステップS64)。
そして、CPU31は、ステップS64で読み出した用紙方向が正常であるか否かを判別する(ステップS65)。本実施の形態では、用紙区分によらず、用紙方向がポートレートである場合に正常であるものとするが、これに限定されるものではなく、用紙区分に応じて、正常な用紙方向が別々に設定される構成としてもよい。
用紙方向が正常でない場合(ステップS65;NO)、CPU31は、用紙画像データの用紙方向を正常な用紙方向に合わせるように用紙画像データを回転する(ステップS66)。そして、CPU31は、用紙画像データのイメージの所定位置の用紙区分欄をOCR処理する(ステップS67)。用紙方向が正常である場合(ステップS65;NO)、ステップS67に移行される。
そして、CPU31は、ステップS67のOCR処理により用紙区分の認識文字(テキスト)が取得されたか否かを判別する(ステップS68)。認識文字が取得された場合(ステップS68;YES)、CPU31は、記憶部37に記憶されているフォーマットデータ90の用紙区分のテキストを参照して、ステップS67で取得した用紙区分の認識文字と照合する(ステップS69)。
そして、CPU31は、ステップS69で認識文字と一致する用紙区分のフォーマットデータ90があるか否かを判別する(ステップS70)。一致する用紙区分のフォーマットデータ90がある場合(ステップS70;YES)、CPU31は、一致する用紙区分のフォーマットデータ90を記憶部37から読み出す(ステップS71)。そして、CPU31は、ステップS71で読み出したフォーマットデータ90の分割座標部90bに、未選択の分割領域(sx,sy)−(ex,ey)があるか否かを判別する(ステップS72)。
未選択の分割領域の座標がある場合(ステップS72;YES)、CPU31は、フォーマットデータ90の分割座標部90bから未選択の1つの分割領域の座標を読み出し、ステップS63で読み出した用紙画像データの絶対座標に変換する(ステップS74)。そして、CPU31は、ステップS73で変換した絶対座標を用いて、用紙画像データを切り出して1つの分割画像データを作成し(ステップS74)、ステップS72に移行される。
未選択の分割領域の座標がない場合(ステップS72;NO)、CPU31は、ステップS71で読み出したフォーマットデータ90の変換座標部90cに、未選択の変換領域の座標(tx,ty)−(fx,fy))があるか否かを判別する(ステップS75)。未選択の変換領域の座標がある場合(ステップS75;YES)、CPU31は、選択した1つの変換領域についてのデータ変換処理を実行し(ステップS76)、ステップS75に移行される。
ここで、図13を参照して、ステップS76のデータ変換処理を説明する。先ず、CPU31は、未選択の1つの変換領域を選択し、フォーマットデータ90の変換座標部90cを参照して、選択した変換領域の属性がテキストであるか否かを判別する(ステップS91)。
属性がテキストである場合(ステップS91;YES)、CPU31は、分割画像データ中のステップS91で選択した変換領域をOCR処理してテキストデータを取得する(ステップS92)。
そして、CPU31は、分割画像データ中のステップS91で選択した変換領域の属性が丸囲みであるか否かを判別する(ステップS93)。属性がテキストでない場合(ステップS91;NO)、ステップS93に移行される。
属性が丸囲みである場合(ステップS93;YES)、CPU31は、分割画像データ中のステップS91で選択した変換領域の丸囲みを認識し、フォーマットデータ90の変換座標部90cを参照して、認識した丸囲みに対応する値を取得する(ステップS94)。
そして、CPU31は、分割画像データ中のステップS91で選択した変換領域の属性がチェックであるか否かを判別する(ステップS95)。属性が丸囲みでない場合(ステップS93;NO)、ステップS95に移行される。
属性がチェックである場合(ステップS95;YES)、CPU31は、分割画像データ中のステップS91で選択した変換領域のチェックマークを認識し、フォーマットデータ90の変換座標部90cを参照して、認識したチェックマークに対応する値を取得し(ステップS96)、データ変換処理を終了する。属性がチェックでない場合(ステップS95;NO)、データ変換処理が終了する。
図12に戻り、未選択の変換領域の座標がない場合(ステップS75;NO)、CPU31は、ステップS76で作成した分割画像データ及び変換したデータ(値)を記憶部37に記憶する(ステップS77)。そして、CPU31は、計時部38から用紙の取込日時を取得し、操作部32を介して入力担当者の入力を受け付け、顧客名、用紙区分、取込日時、入力担当者、ステップS62で取得した用紙画像データ、分割画像データ、変換したデータ(値)を用いて、1顧客分の用紙情報100を作成する(ステップS78)。ステップS78では、顧客名、用紙区分、用紙画像データ、取込日時、入力担当者により用紙情報100のヘッダ部100aが作成され、分割画像データにより分割画像部100bが作成され、変換したデータ(値)により変換項目部100cが作成される。
そして、CPU31は、無線通信部36を介して、用紙情報100を用紙画像データ及び分割画像データとともに、顧客管理装置10に送信し(ステップS79)、用紙情報作成処理を終了する。認識文字が取得されていない場合(ステップS68;NO)、又は一致する用紙区分のフォーマットデータ90がない場合(ステップS70;NO)、CPU31は、エラーの情報を表示部34に表示し(ステップS80)、用紙情報作成処理を終了する。
次いで、図15を参照して、顧客管理装置10で実行される情報受信処理を説明する。情報受信処理は、携帯端末30A,30B,30Cから受信した情報に応じて、記憶部17に記憶されている履歴情報80を更新する処理である。
顧客管理装置10において、例えば、顧客撮像処理のステップS52、又は用紙情報作成処理のステップS79に対応して、通信部16を介して、施術後画像データ及び顧客名、又は用紙情報100、用紙画像データ及び分割画像データを受信開始したことをトリガとして、CPU11は、ROM15から読み出されて適宜RAM13に展開された情報受信プログラム152との協働で、情報受信処理を実行する。
先ず、CPU11は、通信部16を介して、施術後画像データ及び顧客名、又は用紙情報100、用紙画像データ及び分割画像データを受信完了する(ステップS101)。そして、CPU11は、ステップS132で受信した情報が何であるかを判別する(ステップS102)。施術後画像データ及び顧客名である場合(ステップS102;施術後画像データ)、CPU11は、受信した施術後画像データ及び顧客名に応じて、記憶部17に記憶されている履歴情報80のヘッダ部80aの施術後画像データを更新し、施術後画像データを記憶部17に記憶し(ステップS103)、情報受信処理を終了する。
用紙情報100、用紙画像データ及び分割画像データである場合(ステップS132;メモ情報)、CPU11は、受信した用紙情報100、用紙画像データ及び分割画像データを記憶部17に記憶し、用紙情報100に顧客名があるか否かを判別する(ステップS104)。顧客名がある場合(ステップS104;YES)、CPU11は、用紙情報100の顧客名の文字列の顧客情報60を記憶部17から検索する(ステップS105)。
そして、CPU11は、ステップS105で顧客情報60が検索されたか否かを判別する(ステップS106)。顧客名がない場合(ステップS104;NO)、ステップS106に移行される。顧客情報60が検索された場合(ステップS106;YES)、CPU11は、検索された顧客情報60の顧客名を有する顧客確認画面を表示部14に表示する(ステップS107)。
そして、CPU11は、操作部12を介して、管理者からの登録対象顧客の顧客名の入力を受け付ける(ステップS108)。顧客情報60が検索されていない場合(ステップS106;NO)、ステップS108に移行される。そして、CPU11は、記憶部17に記憶されている顧客情報60を参照して、ステップS108で入力された顧客名の顧客が新規顧客であるか否かを判別する(ステップS109)。
新規顧客である場合(ステップS109;YES)、CPU11は、操作部12を介して、管理者からの顧客情報の入力を受け付け、当該顧客情報に応じて顧客情報60を作成して記憶部17に記憶する(ステップS110)。そして、CPU11は、受信した用紙情報100に応じて、記憶部17に記憶されている履歴情報80を更新し(ステップS111)、情報受信処理を終了する。
次いで、図16(a)を参照して、顧客管理装置10で実行される抽出情報作成処理を説明する。抽出情報作成処理は、履歴情報80の接客メモからダイレクトメール発送用のキーワードを抽出して抽出情報140を作成する処理である。なお、ここでは、用紙区分が1の抽出情報140を作成する処理とするが、これに限定されるものではない。
顧客管理装置10において、例えば、操作部12を介して、管理者から抽出情報作成処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、ROM15から読み出されて適宜RAM13に展開された抽出情報作成プログラム153との協働で、抽出情報作成処理を実行する。
先ず、CPU11は、記憶部17に記憶されている履歴情報80のうち、未選択の顧客の履歴情報80を1つ選択する(ステップS121)。そして、CPU11は、記憶部17に記憶されているDM用キーワード情報130を用いて、ステップS121で選択した履歴情報80の用紙部80cの接客メモからキーワード132を抽出する(ステップS122)。
そして、CPU11は、ステップS122で抽出したキーワード132に対応する分類131を取得する(ステップS123)。そして、CPU11は、ステップS121で取得した履歴情報80のヘッダ部80a、ステップS122で取得したキーワード、ステップS123で取得した分類を用いて、抽出情報140の新たなレコードを作成して追加する(ステップS124)。最初にステップS124を実行する場合、新たに抽出情報140が作成されて記憶部17に記憶される。また、ヘッダ部80aの履歴コード及び用紙区分と、取得したキーワード、分類が、履歴コード141、用紙区分142、分類143、キーワード144、とされる。
そして、CPU11は、記憶部17に記憶されている履歴情報80に未選択の顧客の履歴情報があるか否かを判別する(ステップS125)。未選択の顧客の履歴情報がある場合(ステップS125;YES)、ステップS121に移行される。未選択の顧客の履歴情報がない場合(ステップS125;NO)、抽出情報作成処理が終了する。
次いで、図16(b)を参照して、顧客管理装置10で実行されるダイレクトメール印刷処理を説明する。ダイレクトメール印刷処理は、抽出情報140を用いて、顧客が美容院を利用する可能性があるイベントの前月に発送するダイレクトメールを印刷する処理である。なお、ここでは、用紙区分が1の抽出情報140のレコードのダイレクトメールを印刷する処理とするが、これに限定されるものではない。
ダイレクトメールに印刷する案内文や図のテンプレートは、分類毎に用意されるものとする。このテンプレートは、予め作成されて分類に対応付けられて記憶部17に記憶されている。
顧客管理装置10において、例えば、操作部12を介して、管理者からダイレクトメール印刷処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、ROM15から読み出されて適宜RAM13に展開されたダイレクトメール印刷プログラム154との協働で、ダイレクトメール印刷処理を実行する。
先ず、CPU11は、計時部20から現在日時を取得し、記憶部17に記憶されている抽出情報140のキーワード144から、来月の時期のキーワード144を含むレコードの履歴コード141、分類143を取得する(ステップS131)。この来月とは、顧客のイベントの前月にダイレクトメールを印刷及び発送するための所定の時期である。また、この所定の時期は、来月に限定されるものではなく、2週間後等としてもよい。
そして、CPU11は、記憶部17を参照して、ステップS131で取得した履歴コード141に対応する履歴情報80のヘッダ部80aの顧客名を取得し、当該顧客名に対応する顧客情報60の住所を取得する(ステップS132)。つまり、抽出情報140は、履歴情報80(履歴コード、顧客名)を介して顧客情報60に対応付けられて記憶部17に記憶されている。そして、CPU11は、ステップS131で取得した分類143に対応するテンプレートを記憶部17から読み出す(ステップS133)。
そして、CPU11は、ステップS32で読み出した住所及び顧客名を宛先とし、ステップS133で読み出したテンプレートを用いて、印刷部18に、顧客別にダイレクトメールを印刷させ(ステップS134)、ダイレクトメール印刷処理を終了する。管理者は、ダイレクトメール印刷処理により印刷されたダイレクトメールを郵送する。
以上、本実施の形態によれば、顧客管理システム1において、携帯端末30A,30B,30Cは、撮像部39により担当者が顧客に関する情報を記入した用紙を撮像し用紙画像データを作成し、前記用紙画像データから記入されている用紙情報100を読み取り、無線通信部36を介して用紙情報100を顧客管理装置10に送信する。顧客管理装置10は、通信部16を介して携帯端末30A,30B,30Cから用紙情報100を受信し、受信された用紙情報100から所定のキーワードを抽出して抽出情報を作成する。このため、用紙に記入された情報を容易にデータ化して用紙情報を作成できるとともに、データ化した用紙情報から新たな用途の抽出情報を抽出できる。
また、用紙は、所定位置に用紙の種類を識別する用紙区分が記入され、携帯端末30A,30B,30Cは、用紙画像データから用紙区分を読み取り、当該読み取った用紙区分に応じたフォーマットデータ90を用いて、当該用紙画像データから記入されている情報を読み取り用紙情報100を作成する。このため、種類の異なる用紙に応じた用紙情報100を容易に作成できる。
また、携帯端末30A,30B,30Cは、用紙画像データから、テキストデータと、丸囲みにより選択された第1の選択情報と、チェックにより選択された第2の選択情報と、の少なくとも1つを読み取る。このため、テキスト、丸囲み、チェックにより、用紙に情報を多様に記入でき、担当者による用紙記入の負担を低減できる。
また、携帯端末30A,30B,30Cは、用紙画像データを複数の記入欄毎に分割して複数の分割画像データを作成し、当該分割画像データから用紙に記入された情報を読み取る。このため、用紙に記入された情報を読み取ることができるとともに、分割画像データを参照して読み取り前の情報を容易に確認できる。特に、同じ記入欄の分割画像データのみの情報を容易に確認できる。
また、用紙は、接客時の顧客の会話内容のメモ情報(接客メモ)が記入され、携帯端末30A,30B,30Cは、用紙画像データからメモ情報を読み取り、メモ情報から所定のキーワードを抽出して抽出情報を作成する。顧客管理装置10は、通信ネットワークNに接続され、抽出情報のキーワードに関連する関連情報を通信ネットワークN上の機器から取得し、メモ情報及び関連情報を含むアドバイス情報を作成し、通信部16を介して、アドバイス情報を顧客管理装置10に送信する。携帯端末30A,30B,30Cは、無線通信部36を介してアドバイス情報を顧客管理装置10から受信し、表示部34に表示する。このため、担当者は、アドバイス情報のメモ情報により顧客の過去の会話内容を容易に把握できるとともに、顧客の過去の会話内容の関連情報を顧客に説明でき、顧客に応じた適切な関連情報を提供できる。
また、用紙は、接客時の顧客の会話内容のメモ情報が記入され、携帯端末30A,30B,30Cは、メモ情報から顧客のイベント及びその時期を特定するための所定のキーワードを抽出して抽出情報140を作成する。顧客管理装置10は、記憶部17が顧客情報60を記憶し、抽出情報140を履歴コード141及び履歴情報80により顧客情報60に対応付けて記憶部17に記憶し、キーワード144によりイベントの時期が所定の時期(来月)である抽出情報140のレコードを記憶部17から読み出し、当該レコードのキーワード144の履歴コード141に対応する顧客名及び住所を記憶部17から読み出し、当該住所及び顧客名を宛先としたダイレクトメールを印刷部18に印刷させる。このため、顧客の過去の会話内容に応じて、顧客のイベント前の適切なタイミングにダイレクトメールを顧客宛に送信することができる。顧客は、店舗を有効に利用することができ、店舗にとっては顧客の店舗の利用を促すことができる。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る顧客管理システムの一例であり、これに限定されるものではない。
上記実施の形態では、携帯端末30A,30B,30Cが、用紙の撮像、用紙画像データの読み取り及び用紙情報100の作成を行い、顧客管理装置10が、用紙情報100からキーワードを抽出して抽出情報を作成する構成としたが、これに限定されるものではない。顧客管理装置が、撮像部を有し、プログラムの実行により、顧客管理装置のCPUが、用紙の撮像、用紙画像データの読み取り及び用紙情報の作成を行い、用紙情報からキーワードを抽出して抽出情報を作成する構成としてもよい。顧客管理装置の撮像部は、外付けのカメラ、スキャナ等の撮像部としてもよい。
上記顧客管理システム1を1台の顧客管理装置で実現する構成は、例えば、1台の顧客管理装置において、顧客管理装置10の機能と、携帯端末30A,30B,30Cの機能とを、実行するアプリケーションプログラムの切替えにより実現する構成としてもよい。1台の顧客管理装置の構成により、顧客管理システム1と同様に、用紙に記入された情報を容易にデータ化して用紙情報を作成できるとともに、データ化した用紙情報から新たな用途の抽出情報を抽出できる。
また、上記実施の形態では、顧客管理システム1を美容院で使用する構成としたが、これに限定されるものではない。顧客管理システム1を、理容店、マッサージ店、エステサロン、ネイルサロン、鍼灸院、個別指導のジム等、担当者が顧客に接客(施術)する他の店舗で用いる構成としてもよい。また、アドバイス情報には、ポイントやスタンプ等の情報、お店独自の情報(新商品やキャンペーンのプロモーション情報等)等、他の情報を含めてもよい。
また、上記実施の形態における顧客管理システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
携帯端末と、当該携帯端末と通信する顧客管理装置とを備え、
前記携帯端末は、
担当者が顧客に関する情報を記入した用紙を撮像し、用紙画像データを作成する撮像部と、
前記用紙画像データから前記用紙に記入されている情報を読み取り、用紙情報を作成する読取部と、
前記読み取られた用紙情報を前記顧客管理装置に送信する用紙情報送信部と、を備え、
前記顧客管理装置は、
前記携帯端末から前記用紙情報を受信する用紙情報受信部と、
前記受信された用紙情報から所定のキーワードを抽出して抽出情報を作成する抽出部と、を備える顧客管理システム。
<請求項2>
前記用紙は、所定位置に用紙の種類を識別する用紙区分が記入され、
前記読取部は、前記用紙画像データから用紙区分を読み取り、当該読み取った用紙区分に応じたフォーマットデータを用いて、当該用紙画像データから前記用紙に記入されている情報を読み取る請求項1に記載の顧客管理システム。
<請求項3>
前記読取部は、前記用紙画像データから、テキストデータと、丸囲みにより選択された第1の選択情報と、チェックにより選択された第2の選択情報と、の少なくとも1つを読み取る請求項1又は2に記載の顧客管理システム。
<請求項4>
前記読取部は、前記用紙画像データを複数の記入欄毎に分割して複数の分割画像データを作成し、当該分割画像データから前記用紙に記入された情報を読み取る請求項1から3のいずれか一項に記載の顧客管理システム。
<請求項5>
前記用紙は、接客時の顧客の会話内容のメモ情報が記入され、
前記読取部は、前記用紙画像データから前記メモ情報を読み取り、用紙情報を作成し、
前記抽出部は、前記用紙情報のメモ情報から所定のキーワードを抽出して抽出情報を作成し、
前記顧客管理装置は、
情報の提供を行う機器を有する通信ネットワークに接続され、
前記抽出情報のキーワードに関連する関連情報を前記通信ネットワーク上の機器から取得し、当該メモ情報及び関連情報を含むアドバイス情報を作成するアドバイス情報作成部と、
前記アドバイス情報を前記顧客管理装置に送信するアドバイス情報送信部と、を備え、
前記携帯端末は、
表示部と、
前記アドバイス情報を前記顧客管理装置から受信するアドバイス情報受信部と、
前記受信されたアドバイス情報を前記表示部に表示する表示制御部と、を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の顧客管理システム。
<請求項6>
前記用紙は、接客時の顧客の会話内容のメモ情報が記入され、
前記読取部は、前記用紙画像データから前記メモ情報を読み取り、用紙情報を作成し、
前記抽出部は、前記用紙情報のメモ情報から顧客のイベント及びその時期を特定するための所定のキーワードを抽出して抽出情報を作成し、
前記顧客管理装置は、
顧客の顧客名及び住所を記憶する記憶部と、
前記抽出情報を前記顧客名及び住所に対応付けて前記記憶部に記憶する記憶制御部と、
印刷部と、
前記キーワードによりイベントの時期が所定の時期である抽出情報を前記記憶部から読み出し、当該抽出情報に対応する顧客名及び住所を前記記憶部から読み出し、当該住所及び顧客名を宛先としたダイレクトメールを前記印刷部に印刷させる印刷制御部と、を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の顧客管理システム。
<請求項7>
担当者が顧客に関する情報を記入した用紙が撮像部により撮像されて作成された用紙画像データから、前記用紙に記入されている情報を読み取り、用紙情報を作成する読取部と、
前記用紙情報から所定のキーワードを抽出して抽出情報を作成する抽出部と、を備える顧客管理装置。
<請求項8>
コンピュータを、
担当者が顧客に関する情報を記入した用紙が撮像部により撮像されて作成された用紙画像データから、前記用紙に記入されている情報を読み取り、用紙情報を作成する読取部、
前記用紙情報から所定のキーワードを抽出して抽出情報を作成する抽出部、
として機能させるためのプログラム。