JP6034974B2 - 鉄道車両の車体 - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態に係る鉄道車両の車体を概略的に示す側面図である。図1に示すように、鉄道車両の車体1は、床構体2(第2構体)と、屋根構体3(第2構体)と、床構体2の車幅方向端部と屋根構体3の車幅方向端部とを接続する側構体4(第1構体)と、を備えている。床構体2、屋根構体3及び側構体4の車体長手方向端部には、妻構体(図示せず)が接続されている。床構体2は、車幅方向側方において車体長手方向に延びる側梁5a(長手部材)を有する台枠5と、側梁5aに固定された複数のドア開口ブラケット6と、側梁5aに固定されて後述する腰板モジュール13の下端部に沿わせる複数のカバー板7と、を備えている。
図5は、第2実施形態に係る車体における腰板モジュール113の取付構造を概略的に示す斜視図である。図5に示すように、第2実施形態の腰板モジュール113は、第1戸袋モジュール11と第2戸袋モジュール12との間に挟まるようにして、第1戸袋モジュール11と第2戸袋モジュール12との間に車体長手方向に架け渡されている。腰板モジュール113の車両長手方向の各端面は、第1戸袋モジュール11及び第2戸袋モジュール12の各端面に対向して当接している。そして、腰板モジュール113は、ブラケット141を介して第1戸袋モジュール11及び第2戸袋モジュール12に締結具により固定されている。これにより、腰板モジュール113の外側面は、第1戸袋モジュール11及び第2戸袋モジュール12の外側面と略同一平面を形成することが可能となる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図6は、第3実施形態に係る車体の要部を拡大して示す縦断面図である。図6に示すように、図6に示すように、第3実施形態では、腰板モジュール213の側外板238の上側部分に、第1戸袋モジュール11に近づくように屈曲した段差部238aが形成されており、その段差部238aの上側の上端部238bが第1戸袋モジュール11の外側面に当接して上方に延びている。窓板16は、スペーサ31を介して側外板238の上端部238bの外側面に重ねられており、そのスペーサ31の内側において、窓板16が上端部238bの外側面に接着剤40にて接着されている。また、窓板16の下端と側外板238の段差部238bの上面との間には、シール部材32としてシリコーン等がコーキングされている。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図7は、第4実施形態に係る車体の要部を拡大して示す縦断面図である。図7に示すように、第4実施形態では、腰板モジュール13の下端と床構体2との間の隙間29には、弾性付勢力により止水する断面U字形状のシール部材130が密着状態で挿入されている。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図8は、第5実施形態に係る車体の要部を拡大して示す縦断面図である。図8に示すように、第5実施形態では、腰板モジュール313の側外板338の下端は、床構体102の側部の上端(側梁5a又はドア開口ブラケット6の上端)よりも下方で、かつ、第1戸袋モジュール11の下端よりも下方に位置している。腰板モジュール313の下端の下方には、ドア開口ブラケット106が対向配置されている。ドア開口ブラケット106のうち腰板モジュール313の下端に対向する部分は、車幅方向外方に向けて下方に傾斜したスロープ部106aが形成されている。これにより、腰板モジュール313とドア開口ブラケット106との間の隙間129に入った水は、自重によりスロープ部106aに沿って外部に排出させることができる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図9は、第6実施形態に係る車体の要部を拡大して示す縦断面図である。図9に示すように、第6実施形態では、腰板モジュール313の下端は、床構体202の側部の上端(側梁5a又はドア開口ブラケット6の上端)よりも下方で、かつ、第1戸袋モジュール11の下端よりも下方に位置している。腰板モジュール313の下端の真下には、床構体202は配置されていない。よって、腰板モジュール313の下端部と床構体202との間の隙間229は、鉛直方向に向いている。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図10は、第7実施形態に係る車体の要部を拡大して示す縦断面図である。図10に示すように、第7実施形態では、腰板モジュール13の下端部とドア開口ブラケット306との間の隙間29の車幅方向内側において、ドア開口ブラケット306にドレン孔306aが形成されている。これにより、隙間29から侵入した水がドレン孔306aを介して外部に排出される。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図11は、第8実施形態に係る車体の要部を拡大して示す縦断面図である。図11に示すように、第8実施形態では、ドア開口ブラケット6の外面に別体のスロープ部材230が溶接等にて接合されている。スロープ部材230は、側梁5やドア開口ブラケット6よりも薄肉である。スロープ部材230のうち腰板モジュール13の下端に対向する部分は、車幅方向外方に向けて下方に傾斜したスロープ部230aが形成されている。これにより、腰板モジュール13とスロープ部材230との間の隙間に入った水は、自重によりスロープ部230aに沿って外部に排出させることができる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図12は、第9実施形態に係る車体の要部を拡大して示す縦断面図である。図12に示すように、第9実施形態では、側梁205及びドア開口ブラケット406の上端部が、第1戸袋モジュール11よりも車幅方向外方に位置している。腰板モジュール313の下端は、床構体の(側梁205及びドア開口ブラケット406の)上端よりも下方で、かつ、当該上端よりも車幅方向外方に位置している。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図13は、第10実施形態に係る車体の要部を拡大して示す縦断面図である。図13に示すように、第10実施形態では、側梁305及びドア開口ブラケット406の上端部が、第1戸袋モジュール11よりも車幅方向外方に位置しており、側梁305の上端部305aが、上方にいくにつれて車幅方向外方に向かうように傾斜している。腰板モジュール413の側外板438の下端部438aは、側梁305の上端部305aに沿うように傾斜している。側外板438の下端部438aと側梁305の上端部305aとの間には、斜め上方に延びる隙間329が形成されている。これにより、腰板モジュール413と側梁329との間の隙間329に入った水は、自重により外部に排出させることができる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図14は、第11実施形態に係る車体の要部を拡大して示す縦断面図である。図14に示すように、第11実施形態では、側梁405及びドア開口ブラケット406の上端部が、第1戸袋モジュール11よりも車幅方向外方に位置しており、側梁405の上端部405aは、車幅方向外方に向けて水平に突出している。そして、腰板モジュール13の下端と側梁405の上端部405aとの間に、シール部材30としてのシリコーン等がコーキングされている。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
図15は、第12実施形態に係る車体の要部を拡大して示す縦断面図である。図15に示すように、第12実施形態では、側梁505及びドア開口ブラケット406の上端部が、第1戸袋モジュール11よりも車幅方向外方に位置しており、側梁505の上端部505aと、腰板モジュール513の側外板538の下端部538aとが、互いに隙間329をあけて対向している。そして、側梁505の上端部505aと側外板558の下端部538aとに弾性材料からなるシール部材230が係合されて隙間329を塞いでいる。なお、他の構成は前述した第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
2 床構体
3 屋根構体
4 側構体
5a 側梁(長手部材)
6 ドア開口ブラケット
9 軒桁(長手部材)
11 第1戸袋モジュール(第1モジュール)
12 第2戸袋モジュール(第2モジュール)
13,113 腰板モジュール(第3モジュール)
14 窓幕板モジュール(第3モジュール)
15 窓開口
17 第3戸袋モジュール(第2モジュール、第4モジュール)
18,22 ドア幕板モジュール(第3モジュール)
19 第1ドア開口
23 第2ドア開口
29,129,229,329 隙間
30,130,230 シール部材
35 受部材
36 腰掛部材
Claims (12)
- 車体長手方向において複数の側モジュールに分割された側構体からなる第1構体と、
前記側構体の鉛直方向の一方側の端部が接合された床構体又は屋根構体からなる第2構体と、を備え、
前記複数の側モジュールは、第1モジュールと、前記第1モジュールから車体長手方向に離れて配置された第2モジュールと、前記第1モジュールと前記第2モジュールとの間に車体長手方向に架け渡されて前記第1モジュール及び前記第2モジュールに接合された第3モジュールと、を含み、
前記第1モジュール及び前記第2モジュールの各々の前記一方側の端部が、前記第2構体に対向して接合され、
前記第3モジュールのうち側面視で前記第1モジュールと前記第2モジュールとの間に位置する領域の前記一方側の端部は、前記第2構体に対向し、かつ、前記第1モジュール及び前記第2モジュールの前記端部よりも前記第2構体に対して自由であり、
前記第3モジュールは、前記第1モジュール及び前記第2モジュールを介して前記第2構体に支持される、鉄道車両の車体。 - 前記第1モジュールと前記第2モジュールとの間には、窓開口またはドア開口からなる開口部が設けられる、請求項1に記載の鉄道車両の車体。
- 前記第1構体には、前記開口部としての窓開口と、前記窓開口の車体長手方向一方に配置された第1ドア開口と、前記窓開口の車体長手方向他方に配置された第2ドア開口と、が形成され、
前記第1モジュールは、前記第1ドア開口と前記窓開口との間に配置され、
前記第2モジュールは、前記第2ドア開口と前記窓開口との間に配置され、
前記第3モジュールは、前記窓開口の下方に配置される、請求項2に記載の鉄道車両の車体。 - 前記第1モジュールは、前記第1ドア開口を画定するように前記第1ドア開口の車体長手方向一側に配置され、
前記第2モジュールは、前記第2ドア開口を画定するように前記第2ドア開口の車体長手方向他側に配置される、請求項3に記載の鉄道車両の車体。 - 前記第1モジュールは、前記第1ドア開口を開閉するドアを収納可能な第1戸袋を有する第1戸袋モジュールであり、
前記第2モジュールは、前記第2ドア開口を開閉するドアを収納可能な第2戸袋を有する第2戸袋モジュールである、請求項4に記載の鉄道車両の車体。 - 前記複数の側モジュールは、前記第1モジュールとの間で前記第1ドア開口を車体長手方向に挟んで前記第1ドア開口を画定するように前記第1ドア開口の車体長手方向他側に配置された第4モジュールを更に含み、
前記第2構体は、車幅方向側方において車体長手方向に延びる側梁又は軒桁からなる長手部材と、前記長手部材に固定されたドア開口ブラケットと、を有し、
前記ドア開口ブラケットには、前記第1モジュールが接合される接合部と、前記第4モジュールが接合される接合部とが形成される、請求項4又は5に記載の鉄道車両の車体。 - 前記第3モジュールは、前記窓開口の下方に位置する側外板を有する腰板モジュールである、請求項3乃至6のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体。
- 前記第3モジュールのうち側面視で前記第1モジュールと前記第2モジュールとの間に位置する領域の前記端部は、前記第2構体に対して非接合である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体。
- 前記第3モジュールの前記端部の少なくとも一部は、前記第2構体に対して隙間をあけている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体。
- 前記第3モジュールの前記端部は、前記床構体に対向し、かつ、前記床構体の側部の上端よりも下方で、且つ前記側部の上端の車幅方向側方に位置する、請求項9に記載の鉄道車両の車体。
- 前記隙間に挿入されるシール部材を更に備える、請求項9又は10に記載の鉄道車両の車体。
- 前記第3モジュールは、腰掛部材を含む内装部品を取り付け可能な受部材を更に有する、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の鉄道車両の車体。
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