JP6034337B2 - 衝撃吸収部材 - Google Patents

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Description

本発明は、衝撃吸収部材に関し、例えば、保護対象物の角に取り付けて使用される衝撃吸収部材に関する。
特許文献1には、コンピュータ装置の技術として、弾性ゴムまたはゲルからなる衝撃吸収部材を、搬送装置に内蔵されたコンピュータ装置(保護対象物)の角部に設けた技術が、開示されている。
また、特許文献2には、磁気ディスク装置の技術として、磁気ディスク装置の筐体の突出部に衝撃吸収部材を設けた技術が、開示されている。
さらに、本発明に関連する技術が、特許文献3に開示されている。
特開2001−5560号公報 特開平4−368690号公報 特開2003−231548号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載の技術では、保護対象物の質量や落下高さ(想定値)に応じて、衝撃吸収部材の材質や寸法や形状を変更する必要があった。このため、例えば、保護対象物が可搬型収容ラック等のように収容物に応じて質量が変化する場合、1つの衝撃吸収部材で保護対象物の落下衝撃を十分に吸収できないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、保護対象物の質量や落下高さにかかわらず、保護対象物に加わる衝撃を吸収することができる衝撃吸収部材を提供することにある。
本発明の衝撃吸収部材は、弾性部材により形成され、流動性物質を収容する中空部と前記中空部に連通する取り付け部とを有する袋体部と、前記袋体部の前記中空部を密閉するように前記取り付け口に取り付けられ、前記中空部の内圧に応じて前記中空部内の前記流動性物質を前記袋体部の外へ流出させる可変バルブ部とを備えている。
本発明にかかる技術によれば、保護対象物の質量や落下高さにかかわらず、保護対象物に加わる衝撃を吸収することができる。
本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収材の使用例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材の動作を説明するための図であって、本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材が取り付けられた保護対象物を自由落下させた例を示す図である。図3(a)は、本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材が取り付けられた保護対象物が地面に衝突する前の状態を示す図である。図3(b)は、本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材が取り付けられた保護対象物が地面に衝突した時の状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材の動作を説明するための図であって、本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材が取り付けられた保護対象物を自由落下させた際の衝撃吸収部材の拡大断面図である。図4(a)は、衝撃吸収部材が地面に衝突する直前の衝撃吸収部材の拡大断面図である。図4(b)は、衝撃吸収部材が地面に衝突した時の衝撃吸収部材の拡大断面図である。図4(c)は、衝撃吸収部材が地面に衝突した後の衝撃吸収部材の拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材の動作を説明するための図であって、本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材が取り付けられた保護対象物を自由落下させた際の可変バルブの拡大断面図である。図5(a)は、衝撃吸収部材が地面に衝突する直前の可変バルブの拡大断面図である。図5(b)は、衝撃吸収部材が地面に衝突した時の可変バルブの拡大断面図である。図5(c)は、衝撃吸収部材が地面に衝突した後の可変バルブの拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態における衝撃吸収部材の構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態における衝撃吸収部材の動作を説明するための図であって、本発明の第2の実施の形態における衝撃吸収部材が取り付けられた保護対象物を自由落下させた際の可変バルブの拡大断面図である。図7(a)は、衝撃吸収部材が地面に衝突する直前の可変バルブの拡大断面図である。図7(b)は、衝撃吸収部材が地面に衝突した時の可変バルブの拡大断面図である。図7(c)は、衝撃吸収部材が地面に衝突した後の可変バルブの拡大断面図である。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材1000の構成を示す断面図である。図2は、衝撃吸収部材1000の使用例を示す図である。
図2に示されるように、衝撃吸収部材1000は、保護対象物2000の角や突起部に設けられる。図2の例では、8個の衝撃吸収部材1000が、保護対象物2000の四隅の角に取り付けられている。保護対象物2000は、コンピュータ装置等の電子装置である。衝撃吸収部材1000は、コーナークッションとも呼ばれる。
図1に示されるように、衝撃吸収部材1000は、袋体部100と、可変バルブ部200とを備えている。
図1に示されるように、袋体部100は、例えば、天然ゴムや合成ゴム等の弾性部材により形成されている。したがって、袋体部100は、外力により変形する。袋体部100は、中空部110と、取り付け部120とを備えている。
中空部110は、袋体部100内に設けられた空洞である。中空部110内には、流動性物質(例えば、空気や酸素等の気体、流動性を有する液体またはゲル物質)が収容されている。中空部110内に流動性物質として気体を充填することにより、中実の弾性ゴムからなる衝撃吸収部材(中身が弾性ゴムで詰まった衝撃吸収部材)と比較して、衝撃吸収部材1000の質量を軽くすることができる。
取り付け部120は、中空部110に連通する開口である。取り付け部120は、例えば円形状の開口である。
図1に示されるように、可変バルブ部200は、袋体部100の中空部110を密閉するように取り付け口120に取り付けられる。可変バルブ部200は、中空部110の内圧に応じて中空部110内の流動性物質を袋体部110の外へ流出させる。
図1に示されるように、可変バルブ部200は、筐体210と、開口部220と、可動部230と、付勢部240とを備えている。
図1に示されるように、筐体210は、袋体部100の取り付け口120を塞ぐように、取り付け口120に取り付けられる。筐体210は、例えば、円筒形状に形成されている。筐体210は、一対の保持部211を有する。一対の保持部211は、筐体100の一端部に筐体100の周方向に沿ってフランジ状に突出して形成されている。一対の保持部211は、袋体部100の取り付け口120の厚み方向(図1の左右方向)の両端を挟持する。これにより、袋体部100の取り付け口120は、筐体210の一端部により塞がれる。
開口部220は、筐体210に設けられている。図1の例では、開口部220は、円筒状の筐体100の外周曲面に開口するように形成されている。
可動部230は、筐体210内に収容され、開口部220を開閉する方向に筐体210内を移動する。図1の例では、可動部230は、円筒状に形成されている。また、可動部230は、円筒状の筐体210の中心線に対して平行に移動する。可動部230は、可動開口部231を有する。図1の例では、可動開口部231は、円筒状の可動部230の外周曲面に開口するように形成されている。可動部230の一端部には、付勢部240の一端部が取り付けられている。
付勢部240は、開口部220を閉じるように可動部230を付勢する。すなわち、この状態では、開口部220および可動開口部231は互いに重なり合わないので、開口部220は閉じられている。付勢部240の一端部は、可動部230の一端部に取り付けられている。付勢部240の他端部は、筐体210の内壁に取り付けられている。付勢部240は、バネ部材(例えば、つる巻きバネ)である。付勢部240は、例えば、りん青銅等の金属材料や、ポリカーボネート等の樹脂材料により、形成される。なお、付勢部240をバネ以外で構成してもよい。この場合は、例えば、ゴム部材やスポンジ材を用いて付勢部240を構成することができる。
ここで、衝撃吸収部材1000では、可動部230が中空部110の内圧に応じて付勢部240を圧縮しながら移動することにより、中空部110内の流動性物質を開口部220を介して袋体部100の外へ流出させる。すなわち、中空部110の内圧が大きいなるほど、付勢部240は大きく圧縮され、開口部220および可動開口部231が互いに重なり合う領域が大きくなる。開口部220および可動開口部231が互いに重なり合う領域が大きくなるほど、開口部220の開口率は大きくなり、開口部220を介して袋体部100の外へ流出される流動性物質が多くなる。
次に、衝撃吸収部材1000の動作について説明する。
図3は、衝撃吸収部材1000の動作を説明するための図であって、衝撃吸収材1000が取り付けられた保護対象物2000を自由落下させた例を示す図である。図3(a)は、衝撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000が地面9000に衝突する前の状態を示す図である。図3(b)は、衝撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000が地面9000に衝突した時の状態を示す図である。図3(a)および図3(b)には、鉛直方向Gを示す。
図3(a)および図3(b)に示されるように、衝撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000を鉛直方向Gに沿って自由落下させる。このとき、保護対象物2000のうちで、衝撃吸収部材1000が設けられた角部が、鉛直方向Gで最も下方になるようする。これにより、図3(b)に示されるように、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突した際に、衝撃吸収部材1000が保護対象物2000と地面9000の間に位置し圧縮される。ここでは、例えば、保護対象物2000を運搬する時(例えば、車両の荷台から保護対象物2000を、高低差のあるところで荷下ろしをする場合も含む。)に、保護対象物2000が床などの地面9000に角部から落下する場合を想定している。
次に、図4および図5を用いて、衝撃吸収部材1000の具体的な動作を説明する。
図4は、衝撃吸収部材1000の動作を説明するための図であって、衝撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000を自由落下させた際の衝撃吸収部材1000の拡大断面図である。図4(a)は、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突する直前の衝撃吸収部材1000の拡大断面図である。図4(b)は、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突した時の衝撃吸収部材1000の拡大断面図である。図4(c)は、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突した後の衝撃吸収部材1000の拡大断面図である。図4(a)、図4(b)および図4(c)には、鉛直方向Gを示す。
図5は、衝撃吸収部材1000の動作を説明するための図であって、衝撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000を自由落下させた際の可変バルブ200の拡大断面図である。図5(a)は、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突する直前の可変バルブ200の拡大断面図である。図5(b)は、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突した時の可変バルブ200の拡大断面図である。図5(c)は、衝撃吸収部材1000が地面に衝突した後の可変バルブ200の拡大断面図である。
図4(a)、(b)および(c)の可変バルブ200の拡大図が、図5(a)、(b)および(c)にそれぞれ対応する。
まず、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突する直前の状態について、図4(a)および図5(a)を用いて説明する。
図4(a)に示されるように、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突する直前では、衝撃吸収部材1000の袋体部100は変形していない。また、図5(a)に示されるように、可動部230は、付勢部240により、開口部220を閉じるように付勢されている。このとき、付勢部240の付勢力と、袋体部100の中空部110の内圧は、平衡となっている。このため、可動部230は、移動しない。
次に、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突した時の状態について、図4(b)および図5(b)に用いて説明する。
図4(b)に示されるように、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突すると、保護対象物2000および衝撃吸収部材1000の自重により、衝撃吸収部材1000の袋体部100は圧縮される。このとき、衝撃吸収部材1000の袋体部100は、保護対象物2000および地面9000の間に位置する。袋体部100が圧縮されると、袋体部100の中空部110内の体積は減少する。したがって、ボイルの法則(pV=一定、p:袋体部100の中空部110内の圧力、V:袋体部100の中空部110内の体積)により、袋体部100が圧縮されると、中空部110内の圧力は増加する。これにより、可動部230が移動する。
すなわち、図5(b)に示されるように、中空部110内の圧力が増加することにより、可動部230は、付勢部240を圧縮しながら、矢印Aの方向へ移動する。これにより、開口部220の一部と可動開口部231の一部とが互いに重なり合う。この結果、開口部220の一部が開かれる。すなわち、衝撃吸収部材1000の外部と袋体部100の内部とが、開口部220を介して連通する。これにより、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220の一部を介して、衝撃吸収部材1000の外部へ流出する(矢印K11)。
次に、衝撃吸収部材1000が地面に衝突した後の状態について、図4(c)および図5(c)を用いて説明する。
図4(c)に示されるように、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突した後、保護対象物2000および衝撃吸収部材1000の自重により、衝撃吸収部材1000の袋体部100はさらに圧縮される。このとき、衝撃吸収部材1000の袋体部100は、保護対象物2000および地面9000の間に位置する。袋体部100がさらに圧縮されると、袋体部100の中空部110内の体積はさらに減少する。したがって、上述のボイルの法則により、袋体部100がさらに圧縮されると、中空部110内の圧力はさらに増加する。これにより、可動部230がさらに矢印Aの方向へ移動する。
すなわち、図5(c)に示されるように、中空部110内の圧力がさらに増加することにより、可動部230は、付勢部240をさらに圧縮しながら、矢印Aの方向へ移動する。これにより、開口部220の全てと可動開口部231の全てとが互いに重なり合う。この結果、開口部220の全体が開かれる。すなわち、衝撃吸収部材1000の外部と袋体部100の内部とが、開口部220の全体を介して連通する。これにより、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220を介して、衝撃吸収部材1000の外部へより多く流出する(矢印K12)。
このように、中空部110内の圧力が付勢部240の付勢力よりも大きくなると、可動部230が矢印Aの方向へ移動する。これにより、開口部220と可動開口部231とが互いに重なり合い、開口部220が開かれる。すなわち、衝撃吸収部材1000の外部と袋体部100の内部とが、開口部220を介して連通する。これにより、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220を介して、衝撃吸収部材1000の外部へより流出する。
このとき、中空部110内の圧力がより大きいほど、可動部230は矢印Aの方向へ大きく移動するので、開口部220がより大きく開かれる。したがって、中空部110内の圧力がより大きいほど、衝撃吸収部材1000の外部と袋体部100の内部とが、より広い開口面積で開口部220を介して連通する。すなわち、中空部110内の圧力がより大きいほど、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220を介して、衝撃吸収部材1000の外部へより多く流出する。
このように、可変バルブ100の動作によって、中空部110内の圧力は調整される。これにより、衝撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000が自由落下することにより生じる衝撃エネルギーは、当該衝撃エネルギーの大小(つまり、保護対象物2000の質量の大小や、落下高さの高低)にかかわらず、適切に吸収される。また、撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000を自由落下させ、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突した際に、袋体部100の中空部110内の流動性物質は、衝撃吸収部材1000の外部へ流出する。このため、撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000が、衝撃エネルギー吸収後に、袋体部100の中空部110内の流動性物質の膨張によって、地面9000から跳ね返ることを抑制することができる。
以上の通り、本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材1000は、袋体部100と、可変バルブ部200とを備えている。袋体部100は、弾性部材により形成されている。袋体部100は、流動性物質を収容する中空部110と、中空部110に連通する取り付け部120とを有する。可変バルブ部200は、袋体部100の中空部110を密閉するように取り付け口120に取り付けられる。可変バルブ部200は、中空部110の内圧に応じて中空部110内の流動性物質を袋体部100の外へ流出させる。
このように、袋体部100は中空部110を有し、可変バルブ部200は中空部110の内圧に応じて中空部110内の流動性物質を袋体部100の外へ流出させる。つまり、衝撃吸収部材1000が受ける衝撃に応じて中空部110の内圧が変化する。そして、この中空部110の内圧の変化に応じて、可変バルブ部200は、中空部110内の流動性物質を袋体部100の外へ流出させる。中空部110内の流動性物質を袋体部100の外へ流出されることによって、中空部110内の圧力が調整される。これにより、衝撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000が自由落下することにより生じる衝撃エネルギーは、当該衝撃エネルギーの大小(つまり、保護対象物2000の質量の大小や、落下高さの高低)にかかわらず、適切に吸収される。そして、保護対象物2000に加わる衝撃エネルギーを最小限に抑制することができる。
前述の通り、特許文献1および2に記載の技術では、保護対象物の質量や落下高さ(想定値)に応じて、衝撃吸収部材の材質や寸法や形状を変更する必要があった。このため、例えば、保護対象物が可搬型収容ラック等のように収容物に応じて質量が変化する場合、1つの衝撃吸収部材で保護対象物の落下衝撃を十分に吸収できないという問題があった。これに対して、本件発明の衝撃吸収部材1000では、上述の構成を有するため、特許文献1および2に記載の技術の問題点は生じない。
したがって、本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材1000によれば、保護対象物の質量や落下高さにかかわらず、保護対象物に加わる衝撃を吸収することができる。
また、撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000を自由落下させ、衝撃吸収部材1000が地面9000に衝突した際に、袋体部100の中空部110内の流動性物質は、衝撃吸収部材1000の外部へ流出する。このため、撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000が、衝撃エネルギー吸収後に、袋体部100の中空部110内の流動性物質の膨張によって、地面9000から跳ね返ることを抑制することができる。このため、保護対象物2000が地面9000から跳ね返ることにより、保護対象物2000が人体や物等にぶつかるなどの人的損害または物理的損害を与える危険を未然に回避することができる。すなわち、より安全に保護対象物2000を運搬することができる。
また、袋体部100には中空部110が設けられている。このため、中実の弾性ゴムからなる衝撃吸収部材(中身が弾性ゴムで詰まった衝撃吸収部材)と比較して、衝撃吸収部材1000を小さくするとともに、衝撃吸収部材1000の質量を軽くすることができる。したがって、衝撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000全体の大きさを小さくでき、衝撃吸収部材1000が取り付けられた保護対象物2000全体の質量も軽くすることができる。この結果、保護対象物2000をより運搬しやすくすることができる。
ここで、保護対象物2000への印可が想定される衝撃エネルギーが大きい場合であって、一般的な衝撃エネルギー吸収材料(例えば、ゴム材ゲル材や発泡剤)を衝撃吸収部材に採用した場合を想定する。この場合、保護対象物2000に取り付ける衝撃吸収部材が大型化し重たいものになってしまっていた。また、特に、保護対象物2000が可搬運用される場合には、運搬利便性を損なってしまうという問題があった。一般的な衝撃エネルギー吸収材料(ゴム材)の吸収エネルギー量Qは、Q=F・σ(ただし、F:ゴム材に印可する力、σ:力に対するゴム材の歪量)となる。この式から明らかなとおり、より多くのエネルギーを吸収するためには、ゴム材等に大きな歪を生じさせる必要がある。このため、歪方向のゴム材の厚みを増大させる必要があった。
一方、本発明の衝撃吸収部材1000では、上述の通り、袋体部100には中空部110が設けられている。このため、衝撃吸収部材1000を小さくするとともに、衝撃吸収部材1000の質量を軽くすることができる。したがって、一般的な衝撃エネルギー吸収材料を衝撃吸収部材に採用した際に生じる問題は発生しない。
また、本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材1000において、可変バルブ200は、筐体210と、開口部220と、可動部230と、付勢部240とを備えている。筐体210は、取り付け口120を塞ぐように取り付け口120に取り付けられる。開口部220は、筐体210に設けられている。開口部220は、可変バルブ200が取り付け口120に取り付けられたとき中空部110に連通する。可動部230は、筐体210内に収容され、開口部220を開閉する方向に筐体210内を移動する。付勢部240は、開口部220を閉じるように可動部230を付勢する。また、可変バルブ部200は、可動部230が中空部110の内圧に応じて付勢部240を圧縮しながら移動することにより、中空部110内の流動性物質を、開口部220を介して袋体部100の外へ流出させる。
このように、可動部230は、筐体210内に収容され、開口部220を開閉する方向に筐体210内を移動する。付勢部240は、開口部220を閉じるように可動部230を付勢する。また、可変バルブ部200は、可動部230が中空部110の内圧に応じて付勢部240を圧縮しながら移動することにより、中空部110内の流動性物質を、開口部220を介して袋体部100の外へ流出させる。
すなわち、中空部110内の圧力が付勢部240の付勢力よりも大きくなると、可動部230が移動し、開口部220が開かれる。これにより、衝撃吸収部材1000の外部と袋体部100の内部とが、開口部220を介して連通する。この結果、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220を介して、衝撃吸収部材1000の外部へより流出する。
このとき、中空部110内の圧力がより大きいほど、可動部230は矢印Aの方向へ大きく移動するので、開口部220がより大きく開かれる。したがって、中空部110内の圧力がより大きいほど、衝撃吸収部材1000の外部と袋体部100の内部とが、より広い開口面積で開口部220を介して連通する。すなわち、中空部110内の圧力がより大きいほど、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220を介して、衝撃吸収部材1000の外部へより多く流出する。
したがって、可変バルブ100の動作によって、中空部110内の圧力を適切に調整することができる。
また、本発明の第1の実施の形態における衝撃吸収部材1000において、衝撃吸収部材1000は、保護対象物2000の角部に取り付けられる。これにより、保護対象物2000のうちで、落下して地面900に衝突した際に特に変形しやすい角部を効率よく保護することができる。
<第2の実施の形態>
図6は、本発明の第2の実施の形態における衝撃吸収部材1000Aの構成を示す断面図である。衝撃吸収部材1000Aは、図2で説明した内容と同様に、使用される。なお、図6では、図1〜5で示した各構成要素と同等の構成要素には、図1〜5に示した符号と同等の符号を付している。
図6に示されるように、衝撃吸収部材1000Aは、袋体部100と、可変バルブ部200Aとを備えている。
ここで、図1と図6を対比する。図1に示される可変バルブ200と、図6に示される可変バルブ200Aは、構成が互いに相違する。
図6に示されるように、可変バルブ部200Aは、袋体部100の中空部110を密閉するように取り付け口120に取り付けられる。可変バルブ部200Aは、中空部110の内圧に応じて中空部110内の流動性物質を袋体部110の外へ流出させる。
図6に示されるように、可変バルブ部200Aは、筐体210Aと、開口部220と、可動部230Aと、第1の係合部212と、第2の係合部232とを備えている。
図1に示されるように、筐体210Aは、袋体部100の取り付け口120を塞ぐように、取り付け口120に取り付けられる。筐体210Aは、例えば、円筒形状に形成されている。筐体210Aは、一対の保持部211を有する。
可動部230Aは、筐体210A内に収容され、開口部220を開閉する方向に筐体210A内を移動する。図1の例では、可動部230Aは、円筒状に形成されている。また、可動部230Aは、円筒状の筐体210Aの中心線に対して平行に移動する。可動部230Aは、可動開口部231を有する。図6の例では、可動開口部231は、円筒状の可動部230の外周曲面に開口するように形成されている。
第1の係合部212は、筐体210に形成されている。図6の例では、第1の係合部212は、筐体210端部(図6の左側)に円孔状に形成されている。この第1の係合部212は、第2の係合部232と係合する。これにより、可動部230Aが移動しないように筐体210Aに保持される。初期段階では、図6に示されるように、第1の係合部212および第2の係合部232の係合によって、動部230Aは開口部220を閉じるように可筐体210Aに保持される。すなわち、この状態では、開口部220および可動開口部231は互いに重なり合わないので、開口部220は閉じられている。
第2の係合部232は、可動部230Aに形成されている。図6の例では、第2の係合部232は、可動部230Aの端部に突出するように円柱状に形成されている。また、第2の係合部232は、複数の係合爪233が形成されている。この複数の係合爪233は、第2の係合部232の円柱の外周曲面に沿って、所定の間隔毎に突出するように形成されている。この第2の係合部232は、第1の係合部212と係合する。より具体的には、第2の係合部232の複数の係合爪233が第1の係合部212と係合する。これにより、可動部230Aが移動しないように筐体210Aに保持される。初期段階では、図6に示されるように、第1の係合部212および第2の係合部232の係合によって、可動部230Aは開口部220を閉じるように筐体210Aに保持される。すなわち、この状態では、開口部220および可動開口部231は互いに重なり合わないので、開口部220は閉じられている。
ここで、衝撃吸収部材1000Aでは、可動部230Aが中空部110の内圧に応じて第1の係合部212および第2の係合部232間の係合を外しながら移動することにより、中空部110内の流動性物質を開口部220を介して袋体部100の外へ流出させる。
すなわち、中空部110の内圧が大きいなるほど、可動部230Aは袋体部100の外方へ移動し、開口部220および可動開口部231が互いに重なり合う領域が大きくなる。開口部220および可動開口部231が互いに重なり合う領域が大きくなるほど、開口部220の開口率は大きくなり、開口部220を介して袋体部100の外へ流出される流動性物質が多くなる。
次に、衝撃吸収部材1000Aの動作について説明する。
図7は、衝撃吸収部材1000Aの動作を説明するための図であって、衝撃吸収部材1000Aが取り付けられた保護対象物2000を自由落下させた際の可変バルブ200Aの拡大断面図である。図7(a)は、衝撃吸収部材1000Aが地面9000に衝突する直前の可変バルブ200Aの拡大断面図である。図7(b)は、衝撃吸収部材1000Aが地面9000に衝突した時の可変バルブ200Aの拡大断面図である。図7(c)は、衝撃吸収部材1000Aが地面に衝突した後の可変バルブ200Aの拡大断面図である。なお、図7では、図1〜6で示した各構成要素と同等の構成要素には、図1〜6に示した符号と同等の符号を付している。
図4(a)、(b)および(c)の衝撃吸収部材1000を衝撃吸収部材1000Aに置き換えたときの当該可変バルブ200Aの拡大図が、図7(a)、(b)および(c)にそれぞれ対応する。
まず、衝撃吸収部材1000Aが地面9000に衝突する直前の状態について、図4(a)および図7(a)を用いて説明する。
図4(a)に準じて、衝撃吸収部材1000Aが地面9000に衝突する直前では、衝撃吸収部材1000Aの袋体部100は変形していない。また、図7(a)に示されるように、第1の係合部212および第2の係合部232の係合によって、動部230Aは開口部220を閉じるように可筐体210Aに保持される。このとき、第1の係合部212および第2の係合部232間の係合力と、袋体部100の中空部110の内圧は、平衡となっている。このため、可動部230Aは、移動しない。
次に、衝撃吸収部材1000Aが地面9000に衝突した時の状態について、図4(b)および図7(b)に用いて説明する。
図4(b)に準じて、衝撃吸収部材1000Aが地面9000に衝突すると、保護対象物2000および衝撃吸収部材1000Aの自重により、衝撃吸収部材1000Aの袋体部100は圧縮される。このとき、衝撃吸収部材1000Aの袋体部100は、保護対象物2000および地面9000の間に位置する。袋体部100が圧縮されると、袋体部100の中空部110内の体積は減少する。したがって、ボイルの法則により、袋体部100が圧縮されると、中空部110内の圧力は増加する。これにより、可動部230Aが移動する。
すなわち、図7(b)に示されるように、中空部110内の圧力が増加することにより、可動部230Aは、第1の係合部212および第2の係合部232の係合爪233間の係合を外しながら、矢印Bの方向へ移動する。これにより、開口部220の一部と可動開口部231の一部とが互いに重なり合う。この結果、開口部220の一部が開かれる。すなわち、衝撃吸収部材1000Aの外部と袋体部100の内部とが、開口部220を介して連通する。これにより、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220の一部を介して、衝撃吸収部材1000Aの外部へ流出する(矢印K21)。
次に、衝撃吸収部材1000Aが地面に衝突した後の状態について、図4(c)および図7(c)を用いて説明する。
図4(c)に準じて、衝撃吸収部材1000Aが地面9000に衝突した後、保護対象物2000および衝撃吸収部材1000Aの自重により、衝撃吸収部材1000Aの袋体部100はさらに圧縮される。このとき、衝撃吸収部材1000Aの袋体部100は、保護対象物2000および地面9000の間に位置する。袋体部100がさらに圧縮されると、袋体部100の中空部110内の体積はさらに減少する。したがって、上述のボイルの法則により、袋体部100がさらに圧縮されると、中空部110内の圧力はさらに増加する。これにより、可動部230Aがさらに矢印Bの方向へ移動する。
すなわち、図7(c)に示されるように、中空部110内の圧力がさらに増加することにより、可動部230Aは、中空部110内の圧力が増加することにより、可動部230Aは、第1の係合部212および第2の係合部232の係合爪233間の係合を外しながら、矢印Bの方向へさらに移動する。これにより、開口部220の全てと可動開口部231の全てとが互いに重なり合う。この結果、開口部220の全体が開かれる。すなわち、衝撃吸収部材1000Aの外部と袋体部100の内部とが、開口部220の全体を介して連通する。これにより、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220を介して、衝撃吸収部材1000Aの外部へより多く流出する(矢印K22)。
このように、中空部110内の圧力が第1の係合部212および第2の係合部232の係合爪233間の係合力よりも大きくなると、可動部230が矢印Bの方向へ移動する。これにより、開口部220と可動開口部231とが互いに重なり合い、開口部220が開かれる。すなわち、衝撃吸収部材1000Aの外部と袋体部100の内部とが、開口部220を介して連通する。これにより、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220を介して、衝撃吸収部材1000Aの外部へより流出する。
このとき、中空部110内の圧力がより大きいほど、可動部230Aは矢印Bの方向へ大きく移動するので、開口部220がより大きく開かれる。したがって、中空部110内の圧力がより大きいほど、衝撃吸収部材1000Aの外部と袋体部100の内部とが、より広い開口面積で開口部220を介して連通する。すなわち、中空部110内の圧力がより大きいほど、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220を介して、衝撃吸収部材1000Aの外部へより多く流出する。
このように、可変バルブ100Aの動作によって、中空部110内の圧力は調整される。これにより、衝撃吸収部材1000Aが取り付けられた保護対象物2000が自由落下することにより生じる衝撃エネルギーは、当該衝撃エネルギーの大小(つまり、保護対象物2000の質量の大小や、落下高さの高低)にかかわらず、適切に吸収される。また、撃吸収部材1000Aが取り付けられた保護対象物2000を自由落下させ、衝撃吸収部材1000Aが地面9000に衝突した際に、袋体部100の中空部110内の流動性物質は、衝撃吸収部材1000Aの外部へ流出する。このため、撃吸収部材1000Aが取り付けられた保護対象物2000が、衝撃エネルギー吸収後に、袋体部100の中空部110内の流動性物質の膨張によって、地面9000から跳ね返ることを抑制することができる。
以上の通り、本発明の第2の実施の形態における衝撃吸収部材1000Aにおいて、可変バルブ200Aは、筐体210と、開口部220と、第1の係合部212と、第2の係合部232とを備えている。筐体210は、取り付け口120を塞ぐように取り付け口120に取り付けられる。開口部220は、筐体210に設けられている。開口部220は、可変バルブ200が取り付け口120に取り付けられたとき中空部110に連通する。可動部230は、筐体210内に収容され、開口部220を開閉する方向に筐体210内を移動する。第1の係合部212は、筐体210に形成されている。第2の係合部232は、可動部230Aに形成されている。第2の係合部232は、第1の係合部212に係合することにより開口部220を閉じるように可動部230Aを筐体210に保持する。また、可変バルブ部200Aは、可動部230Aが中空部110の内圧に応じて第1の係合部212および第2の係合部232間の係合を外しながら移動することにより、中空部110内の流動性物質を開口部220を介して袋体部100の外へ流出させる。
このように、可動部230は、筐体210内に収容され、開口部220を開閉する方向に筐体210内を移動する。第1の係合部212は、筐体210に形成されている。第2の係合部232は、可動部230Aに形成されている。第2の係合部232は、第1の係合部212に係合することにより開口部220を閉じるように可動部230Aを筐体210に保持する。また、可変バルブ部200Aは、可動部230Aが中空部110の内圧に応じて第1の係合部212および第2の係合部232間の係合を外しながら移動することにより、中空部110内の流動性物質を開口部220を介して袋体部100の外へ流出させる。
すなわち、中空部110内の圧力が第1の係合部212および第2の係合部232の係合爪233間の係合力よりも大きくなると、可動部230が移動し、開口部220が開かれる。これにより、衝撃吸収部材1000Aの外部と袋体部100の内部とが、開口部220を介して連通する。この結果、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220を介して、衝撃吸収部材1000Aの外部へより流出する。
このとき、中空部110内の圧力がより大きいほど、可動部230Aは矢印Bの方向へ大きく移動するので、開口部220がより大きく開かれる。したがって、中空部110内の圧力がより大きいほど、衝撃吸収部材1000Aの外部と袋体部100の内部とが、より広い開口面積で開口部220を介して連通する。すなわち、中空部110内の圧力がより大きいほど、袋体部100の中空部110内の流動性物質が、開口部220を介して、衝撃吸収部材1000Aの外部へより多く流出する。
したがって、可変バルブ100Aの動作によって、中空部110内の圧力を適切に調整することができる。
本発明の衝撃吸収部材1000、1000Aの活用例として、例えば、比較的質量が大きい屋内仕様カタログ品を保護対象物2000として屋外へ移動したり運搬したりする場合も想定される。
ノート型パソコン、デジタルカメラ、ポータブルハードディスク等比較的小型且つ軽量な電子機器を保護対象物2000として保護する場合、例えば、保護対象物の外側角隅部に衝撃吸収ゴム部材等を装着されていた。これらの電子機器は小型且つ軽量であるため、小型の衝撃吸収部材を電子機器に装着することで必要十分であった。
しかしながら、比較的質量が大きいサーバ装置や医療機器等を可搬用収納ケースに収納して保護対象物2000として運搬する際に、本発明の衝撃吸収部材1000、1000Aではなく、衝撃吸収ゴム部材等を衝撃吸収部材として使用した場合、重くて大きい衝撃吸収部材を保護対象物2000に装着しなければならない。このため、保護対象物2000を円滑に運搬できなくなり、衝撃吸収部材が輸送容積や運用時の専有面積を大きく占めてしまう等の問題があった。
これに対して、本発明の衝撃吸収部材1000、1000Aを活用する場合、比較的質量が大きい電子機器(例えば、搬送を必要とする要可搬機器)においても、上述した問題(運搬性等)を損なうことが無く、かつ、保護対象物品2000を落下衝撃から保護することができる。このため、屋内仕様のカタログ品を保護対象物2000として安全に運搬し使用することができる。主たる活用場面としては、例えば、災害時での現地での通信確保、医療活動等が想定される。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述各実施の形態に対して、さまざまな変更、増減、組合せを加えてもよい。これらの変更、増減、組合せが加えられた変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明は、例えば、保護対象物の角に取り付けて使用される衝撃吸収部材に適用できる。
100 袋体部
110 中空部
120 取り付け口
200 可変バルブ部
210、210A 筐体
211 保持部
212 第1の係合部
220 開口部
230、230A 可動部
231 可動開口部
232 第2の係合部
233 係合爪
240 付勢部
1000、1000A 衝撃吸収部材
2000 保護対象物

Claims (2)

  1. 弾性部材により形成され、流動性物質を収容する中空部と前記中空部に連通する取り付けとを有する袋体部と、
    前記袋体部の前記中空部を密閉するように前記取り付け口に取り付けられ、前記中空部の内圧に応じて前記中空部内の前記流動性物質を前記袋体部の外へ流出させる可変バルブ部とを備え
    前記可変バルブは、
    前記取り付け口を塞ぐように前記取り付け口に取り付けられる筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記可変バルブが前記取り付け口に取り付けられたとき前記中空部に連通する開口部と、
    前記筐体内に収容され、前記開口部を開閉する方向に前記筐体内を移動する可動部と、
    前記筐体に形成された第1の係合部と、
    前記可動部に前記可動部の移動方向に沿って設けられた複数の係合爪を有し、前記複数の係合爪が前記第1の係合部に係合することにより前記開口部を閉じるように前記可動部を前記筐体に保持する第2の係合部とを備え、
    前記可動部が、前記中空部の内圧に応じて、前記複数の係合爪のうち、前記第1の係合部と係合する係合爪を、前記可動部の移動方向に沿って変更しながら、移動させることにより、前記中空部内の前記流動性物質を前記開口部を介して前記袋体部の外へ流出させる衝撃吸収部材。
  2. 保護対象物の角部に取り付けられる請求項に記載の衝撃吸収部材。
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