JP6033539B2 - 農畜産用の断熱パネル - Google Patents
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また、裏面材としてアルミニウム箔ラミネート紙を用いた断熱パネルでは、表面に防蝕処理が施されていることからアンモニアによる腐蝕は無いものの、耐水性と強度不足のため清掃や消毒のための高圧洗浄などが出来ないという問題があった。
これにより、施工と断熱が簡単にでき、裏面材として予め網状体の表裏面に合成樹脂フィルムを積層した積層裏面材を用いることで、耐アンモニア性に優れ高圧液による洗浄や消毒を行うことができる農畜産用の施設の天井材や屋根材、内外壁材として最適な断熱パネルを提供することができる。
さらに、積層裏面材にカールを付与することで、延長部の先端部を断熱材側に反らせて隣接する断熱パネルの積層裏面材との圧着力を増大でき、一層確実に水などの浸入を防止することができる。
この農畜産用の断熱パネル10(以下、単に断熱パネルとする。)は、例えば畜舎の天井材として用いられるものであり、金属薄板の表面材11と、中間部のポリウレタン等の合成樹脂発泡体などを充填発泡させた断熱材12と、網状体の表裏面に合成樹脂フィルムを設けた積層裏面材13とを一体に積層し、表面材11の両端縁部には、互いに嵌合連結することができる嵌合連結部14,15が形成されるとともに、積層裏面材13の少なくとも一端縁部には、隣接する断熱パネル10,10同士を嵌合連結部14,15で連結したときの裏面側の目地部分を覆う延長部16が形成されたものである。
これにより、断熱パネル10,10同士を嵌合連結部14,15で嵌合連結したときに、積層裏面材13の延長部16が隣接する断熱パネル10の積層裏面材13と密着するようにしてある。
また、無機繊維としては、ガラス繊維、ロックウール繊維、カーボン繊維など通常のものが使用出来る。
そして、これ等有機繊維や無機繊維は単独で使用することも出来るし、複数組合わせて使用することも出来る。
厚さが0.05mm未満で、坪量が7g/m2の場合、網状体13aが薄く強度が低いためその両面に合成樹脂製フィルム13b、13cを貼り合せた積層裏面材13の剛性が低くなり、嵌合連結部14,15において積層裏面材13の延長部16の密接状態が確保できないばかりか、強度も弱く高圧洗浄水の局部的な水圧で凹んだり、酷い場合には亀裂が入り易い問題がある。
また、厚さが0.5mmを超え、坪量が240g/m2を超えると、網状体13aが厚くなり、その両面に合成樹脂製フィルム13b、13cを貼り合せた積層裏面材13の剛性が著しく高くなり、ロール状に巻き取り難く、巻数量を多く巻けないばかりか、使用材料の増大によるコストアップなどの問題がある。
具体的には、硬質塩化ビニル樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアセタール樹脂、酢酸セルロース樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリアミド樹脂(6ナイロン、66ナイロン)、三フッ化塩化エチレン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂などの透明、半透明、不透明な無色や着色フィルムが挙げられ、これ等のフィルムは単独でも複数貼り合せた複層フィルムとしたものでも使用出来る。
また、これ等のフィルムを芯材としてその片面や両面に例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂など芯材より融点の低い接着性或いは熱融着性に優れた樹脂を積層したフィルムとすることも出来る。
フィルムの片側が厚く、もう一方の側に行くほど徐々に薄くなる傾向にある場合には、巻き取ったロールからフィルムを引き出すと、フィルムがなだらかに湾曲し真直ぐに引き出せなくなる。
また、フィルムの両端部の厚さが中央部に比べて厚い場合には、巻き取ったロールからフィルムを引き出すと、フィルムの両端部が波打ち(フレア)状態と成ってしまう。
さらに、フィルムの中央部の厚さがその両端部より厚い場合には、巻き取ったロールからフィルムを引き出すと、中央部が波打ち(タルミ)状態と成ってしまう。
そして、上記何れの場合も網状体13aと貼り合せるラミネート作業が困難となり、不良品となったり、歩留が大幅に悪化し易い問題がある。
これと同時に、それぞれの合成樹脂フィルムを網状体13aの両面に貼り合せた積層裏面材13とした場合には、積層裏面材13の剛性が低くなり易い。
さらに、断熱パネル10とした場合に、嵌合連結部14,15において積層裏面材13の延長部16の密接状態が確保できないばかりか高圧洗浄水の局部的な水圧に対する抵抗力が低下しポリウレタンフォームなどの断熱材12の保護効果が弱まり凹んだり酷い場合は亀裂が入り易い問題がある。
ドライラミネート方式の場合も、押出ラミネート方式の場合も網状体13aに貼り合せる合成樹脂製フィルム13b,13cの被接着面には、必要に応じて接着力を確保するためにコロナ放電処理やアンカーコートなどの接着処理が施される。
また、接着剤に紫外線の透過を抑制する隠蔽性着色剤や紫外線吸収剤などの耐光剤を必要量配合することで、断熱パネル10とした場合の断熱材12や断熱材12側の合成樹脂性フィルム13bを紫外線から保護することも出来る。
ドライラミネートは、グラビアロールコーターなどの塗布手段により、貼り合せる一方の合成樹脂製フィルム13b(13c)の必要に応じてコロナ放電処理及び/又はアンカーコートなどの接着処理を施した面に接着剤を塗布、乾燥後直ちに網状体13aを圧着・貼り合せを行う。
そして、網状体13aのもう一方の面に貼り合せる合成樹脂製フィルム13c(13b)の必要に応じて接着処理を施した面に、同様に接着剤を塗布・乾燥後直ちに、先に貼り合せたものの網状体13aの表面を該フィルムの接着剤塗布面に貼り合せ圧着し、必要に応じて断熱パネル10の製造時に断熱材12と接着する面にコロナ放電処理或いはアンカーコートを施すことにより、ドライラミネート法で積層裏面材13が得られる。
尚、接着剤の塗布量は網状体13aの厚さにもよるが片方で固形分換算で数10μm〜数100μmの範囲である。
また、接着剤に紫外線の透過を抑制する隠蔽性着色剤や紫外線吸収剤などの耐光剤を必要量配合することで、断熱パネル10の断熱材12や断熱材12側の合成樹脂製フィルム13bを紫外線から保護することも出来る。
押出ラミネートは、貼り合せる一方の合成樹脂製フィルム13b(13c)の必要に応じて接着処理を施した面に接着剤を押出機より皮膜状に押出しその上に網状体13aを圧着・貼り合せを行う。
そして、網状体13aのもう一方の面に貼り合せる合成樹脂製フィルム13c(13b)の必要に応じて接着処理を施した面に、同様に接着剤を皮膜状に押出し、先に貼り合せたものの網状体13aの表面を接着剤皮膜に貼り付け圧着し、必要に応じて断熱パネル10の製造時に断熱材12と接着する面にコロナ放電処理或いはアンカーコートを施すことにより、押出ラミネート法で積層裏面材13が得られる。
尚、接着剤の押出し皮膜厚さは網状体13aの厚さにもよるが片方で固形分換算で数10μm〜数100μmの範囲である。
これにより、断熱パネル10,10同士を嵌合連結した際に相手の断熱パネル10,10との密接状態をより向上させることができ、アンモニアや水の浸入を一層抑制することが出来る。
これにより、次工程での断熱パネル10の製造に於いて、効率的な生産が可能であり、更に得られた断熱パネル10,10を嵌合した場合の嵌合連結部14,15の密接状態も良好な強靭で耐衝撃性に優れる積層裏面材13を与えるものである。
尚、網状体13aの厚さを厚くして相対する合成樹脂フィルム13b、13c間の間隔を増加することにより曲げ剛性は高くなる傾向にあり、合成樹脂フィルム13b、13cの種類や厚さそして網状体13aの厚さなどを適宜選定することにより、目的とする特性に,より近い低コストの積層裏面材(断熱パネル用裏面材)が得られることとなる。
尚、ダブルコンベアでの加熱は概ね室温〜80℃で約1〜3分で、断熱パネル10の製品厚さは約15〜50mmである。
これにより、畜舎等で定期的に行われる薬剤の散布や水などによる洗浄の際にこれらが目地部分に浸入することを防止することができる。
なお、実施例と比較例では、主として積層裏面材の仕様を替えた断熱パネルについて評価した。
この断熱パネルの積層裏面材に使用している合成樹脂フィルム、および比較例の防蝕層付きアルミ箔ラミネート紙の厚さ、引張破壊強さ、引張破壊伸び、引張弾性率については、表2に記載のとおりである。
1)積層裏面材の剛性(腰の強さ)
積層裏面材を水平状態にし、面材の垂れ具合を評価した。
○:垂れなかった
△:やや垂れた
×:垂れ下がった
2)面材の引張破壊強さ(kgf/cm)
JIS K7127に準じて、引張速度50mm/minの条件下で測定を行った。
3)断熱パネルの耐高圧洗浄性
高圧洗浄機が噴射する高圧の点状(噴角が極小さい時)の水により、被洗浄体(断熱パネル)は衝撃力を受けるので、それを想定し、落錘を使った耐衝撃試験を行った。
また、高圧洗浄機が噴射する高圧の点状(噴角が極小さい時)の水により、被洗浄体(断熱パネル)は打撃圧力を受けるので、それを想定し、局部圧縮抵抗性試験を行った
3−1)耐衝撃性
落錘(先端中央に7.8mmφ×10mmの円柱状鋼製突起を設けたナス型錘)を30cmの高さから試験体(0.27mmガルバリウム鋼板/硬質ウレタンフォーム/面材、厚さ30mm)の面材表面に落下させた。
○:面材が損傷しなかった。
×:面材が損傷した。
3−2)耐局部圧縮抵抗性
落錘(先端中央に7.8mmφ×10mmの円柱状鋼製突起を設けたナス型錘)を試験体(0.27mmガルバリウム鋼板/硬質ウレタンフォーム/面材、厚さ30mm)の面材側に、200mm/minの押し込み速度で押込み、その際の応力をオートグラフで測定し、同様の操作を3回繰り返して測定した。
なお、この試験において70kgf/cm2を超えたものは、高圧洗浄機が噴射する点状の水の距離10cmによる70kgf/cm2の打撃圧力に耐えられるものである。
○:3回の平均値が70kgf/cm2を超えていた。
×:3回の平均値が70kgf/cm2以下であった。
6)断熱パネルの嵌合連結部の密接状態
得られた断熱パネル同士を嵌合連結した。
◎:裏面材の延長部が、隣接する断熱パネルの裏面材と密接状態であった。
○:裏面材の延長部が、隣接する断熱パネルの裏面材と触れている状態であった。
×:裏面材の延長部と、隣接する断熱パネルの裏面材との間に隙間が生じていた。
なお、表2における合成樹脂フィルム、防蝕層付きアルミ箔ラミネート紙の引張破壊強さ(kgf/cm)、引張破壊伸び(%)は、JIS K7127に準じて、引張速度50mm/minの条件下で測定を行った。また、引張破壊弾性率(Mpa)は、JIS K7127に準じて、引張速度1mm/minの条件下で測定を行った。
1)積層裏面材の製造
押出機を使用し、
合成樹脂フィルムとしての厚さが50μmのOPPフィルムと、
網状体としての厚さが200μm、坪量が48g/m2の割繊網状体(JX日鉱日石ANCI(株)社製のワリフEX(T)とを、
白色に着色したポリエチレン系接着剤40μmを介して貼り合せ、
続いて、押出機を使用し、
得られた合成樹脂フィルム/接着剤/網状体と、
合成樹脂フィルムとしての厚さが50μmのOPPフィルムとを、
白色に着色したポリエチレン系接着剤40μmを介して貼り合せ、
続いて、後述する硬質ポリウレタンフォームと接着する表面、すなわち、合成樹脂フィルムの表面にコロナ放電処理を施し、
総厚が0.35mmの合成樹脂フィルム/接着剤/網状体/接着剤/合成樹脂フィルムからなる積層裏面材を得た。
得られた積層裏面材は、垂れることがなく剛性(腰の強さ)があるもの(○)であり、引張破壊強さにおいてもMD(縦方向)が11.5 kgf/cm、TD(横方向)が34.6kgf/cmで、ともに10kgf/cmを超えるものであり、更には、蛇行やフレア、タルミ、反りが無く、シート形状が良好なものであった。
2)断熱パネルの製造
厚さが0.27mmのガルバリウム鋼板を表面材とし、例えば図1に示すように、両端縁部に嵌合連結部を含む所定の形状に冷間成形し、表面材の内側に断熱材となる発泡性硬質ウレタン原液を注入し、その後直ちに積層裏面材を25mm程突出させて、発泡しつつあるウレタン原液に接するように積載し、これを所定の間隙に設定されたダブルコンベアベルトに搬送し、加熱・加圧して硬質ウレタン原液の発泡を完結させ、冷却後定寸に裁断して、厚さが30mmのガルバリウム鋼板/硬質ポリウレタンフォーム/面材からなる断熱パネルを得た。
3)評価
得られた断熱パネルについて、耐高圧洗浄性、嵌合部の密接状態について評価を行った。
その結果、表1に示すように、耐衝撃性は面材に損傷はなく(○)、耐局部圧縮抵抗性など高圧洗浄時の高圧水に対する抵抗は3回の平均値が70kgf/cm2を超えており(○)、パネル同士を嵌合した場合の嵌合部の密接状態も良好なもの(○)であった。
1)積層裏面材の製造、
合成樹脂フィルムとしての厚さが50μmのPETフィルムと、
網状体としての厚さが90μm、坪量が29 g/m2の割繊網状体(JX日鉱日石ANCI(株)社製のワリフMS24)を使用し、断熱パネルの製造時に断熱材と接着する側の合成樹脂フィルムの張力を反対側の合成樹脂フィルムのラミネートの際よりやや大きくした以外は、実施例1の積層裏面材と同じ方法にて、総厚0.24mmの合成樹脂フィルム/接着剤/網状体/接着剤/合成樹脂フィルムからなる積層裏面材を得た。
得られた積層裏面材は、やや垂れ、剛性(腰の強さ)がやや劣るもの(△)であったが、引張破壊強さにおいてはMD(縦方向)が20.2 kgf/cm、TD(横方向)が29.2kgf/cmで、ともに10kgf/cmを超えるものであった。更には、蛇行やフレア、タルミが無く、シート形状としては良好であり、コロナ放電処理面側(硬質ウレタンフォームと接着する面側)にカールを付与することができた。
2)断熱パネルの製造
続いて、得られた積層裏面材を使用して実施例1と同じように厚さ30mmのガルバリウム鋼板/硬質ポリウレタンフォーム/面材からなる断熱パネルを得た。
3)評価
そして、得られた断熱パネルについて、耐高圧洗浄性、嵌合部の密接状態について評価を行った。
その結果、表1に示すように、耐衝撃性は面材に損傷はなく(○)、耐局部圧縮抵抗性など高圧洗浄時の高圧水に対する抵抗は3回の平均値が70kgf/cm2を超えており(○)、パネル同士を嵌合連結した場合の積層裏面材の延長部がカールし、もう一方の断熱パネルの積層裏面材に隙間無く密着し、このカールした積層裏面材により一層良好な密接状態を得ることが出来た(◎)。
1)積層裏面材の製造
合成樹脂フィルムとしての厚さが100μmのPETフィルムと、
網状体として厚さが170μm、坪量が36 g/m2の割繊網状体(JX日鉱日石ANCI(株)社製のワリフHS(T))を使用し、断熱パネルの製造時に断熱材と接着する側の合成樹脂製フィルムの張力を反対側の合成樹脂フィルムのラミネートの際よりやや大きくした以外は、実施例1の面材と同じ方法にて、総厚0.38mmの合成樹脂フィルム/接着剤/網状体/接着剤/合成樹脂フィルムからなる面材を得た。
得られた面材は、垂れることがなく剛性(腰の強さ)があり(○)、引張破壊強さにおいてはMD(縦方向)が42.3 kgf/cm、TD(横方向)が49.4 kgf/cmであり、ともに10kgf/cmを超えるものであった。更には、蛇行やフレア、タルミが無く、シート形状としては良好であり、コロナ放電処理面側(硬質ウレタンフォームと接着する面側)にカールを付与することができた。
2)断熱パネルの製造
続いて、得られた積層裏面材を使用して実施例1と同じように厚さ30mmのガルバリウム鋼板/硬質ポリウレタンフォーム/面材からなる断熱パネルを得た。
3)評価
そして、得られた断熱パネルについて、耐高圧洗浄性、嵌合部の密接状態について評価を行った。
その結果、表1に示すように、耐衝撃性は面材に損傷はなく(○)、耐局部圧縮抵抗性など高圧洗浄時の高圧水に対する抵抗は3回の平均値が70kgf/cm2を超えており(○)、断熱パネル同士を嵌合連結した場合の積層裏面材の延長部がカールし、もう一方の積層裏面材に隙間無く密着し、このカールした積層裏面材により一層良好な密接状態を得ることが出来た(◎)。
裏面材として厚さが0.2mmの表面に12μmのPETフィルムを設けたアルミニウム箔ラミネート紙(詳細:PETフィルム(12μm)/PUR接着剤/AL箔(7μm)/LDPE(20μm)/Kライナー125g/LDPE(25μm)/コロナ処理)からなる面材を使用した以外は、実施例1と同じ方法にて、厚さ30mmのガルバリウム鋼板/硬質ポリウレタンフォーム/面材からなる断熱パネルを得た。
そして、得られた断熱パネルについて、耐高圧洗浄性、嵌合部の密接状態について評価を行った。
その結果、表1に示すように、裏面材がやや垂れ(△)、面材が損傷し耐衝撃性が劣る(×)とともに、耐局部圧縮抵抗性において3回の平均値が70kgf/cm2以下の劣るもの(×)であり、高圧洗浄に耐え得るものではなかった。更に、得られた断熱パネル同士を嵌合連結した場合、裏面材における延長部が、断熱材側とは反対に反り上がり、良好な密接状態が得られなかった(×)。
裏面材として厚さが0.62mmの白色に着色したPPシートを使用した以外は、実施例1と同じ方法にて、厚さ30mmのガルバリウム鋼板/硬質ポリウレタンフォーム/面材からなる断熱パネルを得た。
そして、得られた断熱パネルについて、耐高圧洗浄性、嵌合部の密接状態について評価を行った。
その結果、表1に示すように、裏面材がやや垂れ(△)、面材が損傷し耐衝撃性が劣る(×)とともに、耐局部圧縮抵抗性において3回の平均値が70kgf/cm2以下の劣るもの(×)であり、高圧洗浄に耐え得るものではなかった。更に、得られた断熱パネル同士を嵌合連結した場合、裏面材が波打っていた(フレア)ので隣接する断熱パネル同士を所定位置に嵌合することが出来なかった(×)。
11 表面材
12 断熱材
13 積層裏面材
13a 網状体
13b 合成樹脂フィルム(断熱材側)
13c 合成樹脂フィルム(外側)
14 嵌合連結部(嵌合受部)
14a 先端部
14b 凹部
14c 端縁部
15 嵌合連結部(嵌合突部)
15a 段差部
15b 凸部
15c 突出部
15d 端縁部
16 延長部
17 傾斜部
Claims (3)
- 合成樹脂発泡体の断熱材の表面に金属板の表面材を設けるとともに、裏面に裏面材を設けた農畜産用の断熱パネルであって、
前記金属板の表面材の両端縁部に互いに嵌合連結される嵌合連結部を設ける一方、
前記裏面材は、その一端縁部に前記嵌合連結部で連結された断熱パネル同士の目地部分を覆う延長部を有するとともに、当該裏面材は、予め延伸フィルムからなる割繊網状体の表裏面に合成樹脂フィルムを積層し、かつ前記断熱材側に曲がったカールが付与された積層裏面材で構成されていることを特徴とする農畜産用の断熱パネル。 - 前記断熱パネルの積層裏面材は、前記割繊網状体が有機繊維および/または無機繊維を複数方向に交差させて構成されまたは複数方向に交差させた交差部を熱融着または接着剤で接合して構成されていることを特徴とする請求項1記載の農畜産用の断熱パネル。
- 前記断熱パネルの積層裏面材は、その表裏面の合成樹脂フィルムが、厚さが0.03〜0.3mm、引張弾性率が1000MPa以上、引張破壊伸びが10%以上であることを特徴とする請求項1または2記載の農畜産用の断熱パネル。
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