JP6033078B2 - 開閉体制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉体制御装置に関し、特に、車両の開閉体を開閉制御するための開閉体制御装置に関する。
スライドドア、ハッチバック式のバックドア、サンルーフなどをモータ駆動により開閉制御する車両がある。このような車両では、開閉体の移動速度が低速になると、開閉体による挟み込みが発生したと判断して、駆動モータを停止させるか、あるいは反転駆動するように制御を行っている。
車両のエンジン始動を行うと、バッテリ電圧がイグニッションコイルに接続されて、バッテリ電圧が低下する。そのため、車両の開閉体の開閉駆動中にエンジン始動した場合、開閉体の開閉速度が低下することがあり、その場合は挟み込みが発生したと誤判定するおそれがある。
車両の開閉体の開閉駆動時にバッテリ電圧が低下した場合に、開閉体の駆動を停止させ、バッテリ電圧が復帰した後に、停止前と同一方向への駆動を再開させるようにした開閉体制御装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2001−193349
特許文献1に記載の開閉体制御装置では、エンジン始動時の急激なバッテリ電圧の低下により、開閉体の開閉速度が低下した場合であっても、開閉体による挟み込みであると誤判定することを防止できる。
しかしながら、この開閉体制御装置では、バッテリ電圧の低下を検出した際の開閉体の位置を維持した状態で、バッテリ電圧の復帰を待機するようにしている。したがって、バッテリ電圧が復帰して自動操作可能な状態になるまで、開閉体の開閉を行うことができない。特に、バッテリが劣化しているような場合には、開閉体の自動操作可能なバッテリ電圧まで復帰するまでに多くの時間を必要とし、その間に開閉体の開閉操作を行うことができないという問題がある。
本発明の課題は、例えば、エンジン始動時のように、バッテリ電圧の低下があった場合に、バッテリ電圧が開閉体の自動作動可能状態に復帰する前に開閉体の開閉操作を行うことが可能な開閉体制御装置を提供することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る開閉体制御装置は、駆動装置、クラッチ装置、電圧検出手段、エンジン作動検知手段、駆動制御手段、クラッチ制御手段を有する。駆動装置は、車両の開閉体を開閉駆動する。クラッチ装置は、駆動装置の駆動力を開閉体へ断続自在に伝達する。電圧検出手段は、駆動装置及びクラッチ装置に供給される電圧を検出する。エンジン作動検知手段は、エンジンの作動状態を検知する。駆動制御手段は、駆動装置の駆動を制御する。クラッチ制御手段は、クラッチ装置によって開閉体へ駆動力を伝達する接続状態、及び駆動力を伝達不能な切断状態とする制御を行う。
ここで、駆動制御手段は、エンジン作動検知手段によってエンジンの作動状態が始動操作状態であるとの判定により駆動装置が停止した際に、電圧が予め設定された第1設定値より高い状態であると判断したときには、駆動装置の駆動をする自動作動状態とし、電圧が第1設定値以下の状態であると判断したときには、駆動装置の駆動をしない自動作動解除状態とする。さらに、自動作動解除状態において、クラッチ制御手段は、電圧検出手段により検出された電圧が、第1設定値より所定値低い第2設定値以下である場合、又は第2設定値より高い状態が所定時間以上継続された場合、クラッチ装置を切断状態とし、開閉体を手動操作可能とする。
この場合、エンジン始動時における瞬間的なバッテリ電圧の低下が生じた場合に、エンジン始動を優先して、開閉体の駆動を停止するとともに、クラッチ装置を切断状態とすることにより、手動による開閉体の操作を可能にする。
なお、エンジン作動検知手段とは、エンジンが停止中、作動中、始動操作中のいずれであるかを検知するものであって、イグニッションキーの操作に基づいてオン・オフ状態が切り替わるイグニッションスイッチ、バッテリ電圧を測定する電圧測定回路、又はこれらの組合せにより構成することが可能である。
また、始動操作状態とは、エンジンを始動するための操作がされ、エンジンが作動状態になるまでの間の状態である。本発明では、始動操作状態は、エンジンが回転中でガソリンが供給されており、エンジンによる発電する状態まで到達していない状態であり、クランキング中と称す。
第1設定値は、駆動装置が開閉体の開閉駆動を自動で問題なく行える電圧であり、クラッチ装置の接続状態を維持することができる電圧値とすることができる。
自動作動解除状態は、駆動装置が開閉体の開閉駆動を自動で行わない状態であって、手動での開閉体の作動が可能な状態又は、開閉体を開閉できない状態である。
第2設定値は、駆動装置が開閉体の開閉駆動を自動で行えない電圧であり、クラッチ装置を接続状態にすることができない電圧値とすることができる。
前述したように、エンジン作動検知手段は、イグニッションスイッチによりエンジンの作動状態を判定することができる。
例えば、2つの接点を有するイグニッションスイッチとし、車両のエンジンを停止させる位置で2つの接点がともにオフであり、車両のエンジンを稼働状態に維持させる位置で2つの接点がオンであり、車両のエンジンを始動させる位置で一方の接点のみがオンであるように構成することで、これら接点のオン・オフに応じてエンジンの作動状態を検出することができる。
駆動制御手段は、イグニッションスイッチにより電圧が第1設定値より高い状態であるか否かを判断することができる。
例えば、前述したように、2つの接点を有するイグニッションスイッチを用いる場合には、駆動制御手段は2つの接点のオン・オフ状態に応じて、エンジンが停止中、作動中、始動操作中のいずれかであるかを判断することができ、この結果、バッテリ電圧が第1設定値より高い状態であるか否かを判断することができる。
本発明では、エンジン始動時のように、バッテリ電圧の低下があった場合に、バッテリ電圧が開閉体の自動作動可能状態に復帰する前に開閉体の開閉操作を行うことが可能な開閉体制御装置を提供できる。
開閉体制御装置の制御ブロック図。 1実施例による開閉体制御装置の制御ブロック図。 開閉体制御装置の制御フローチャート。 開閉体制御装置の制御フローチャート。 開閉体制御装置の制御フローチャート。 バッテリ電圧の変動を示すタイムチャート。
(1)概要構成
本発明の一実施形態に係る開閉体制御装置を以下に説明する。
図1は、本発明の開閉体制御装置の制御ブロック図である。
開閉体制御装置10は、自動車(図示せず)の開閉体20を開閉駆動する装置である。
ここで、開閉体20は、例えば、自動車の側方において前後方向にスライド移動するスライドドア、ハッチバック式自動車のバックドア、サンルーフ、ドアパネルに設けられるウィンドなどのいずれか、又はそれらのうちの複数を含む。
開閉体制御装置10は、駆動装置11、クラッチ装置12、電圧検出手段13、エンジン作動検知手段14、駆動制御手段15、クラッチ制御手段16を備えている。駆動装置11は、車両の開閉体20を開閉駆動する。クラッチ装置12は、駆動装置11の駆動力を開閉体20へ断続自在に伝達する。電圧検出手段13は、駆動装置11及びクラッチ装置12に供給される電圧を検出する。エンジン作動検知手段14は、エンジンの作動状態を検知する。駆動制御手段15は、駆動装置11の駆動を制御する。クラッチ制御手段16は、クラッチ装置12によって開閉体20へ駆動力を伝達する接続状態、及び駆動力を伝達不能な切断状態とする制御を行う。
(2)制御ブロック
図2は、開閉体制御装置10の具体例による制御ブロック図である。
開閉体制御装置10は、制御部100を備える。制御部100は、エンジンの運転を総合的に電子制御するためのコンピュータシステムで構成される。
制御部100は、所定のプログラムを実行することにより、自動車の各部を制御するための機能ブロックを実現するものであって、例えば、図1に示す駆動制御手段15及びクラッチ制御手段16を構成する。
制御部100は、駆動モータ101、クラッチ102、電源回路103に接続されている。
駆動モータ101は、図1の駆動装置11に対応しており、自動車の開閉体20を開閉駆動するものである。駆動モータ101は、例えば、ハッチバック式の自動車におけるバックドアを開閉駆動する。
クラッチ102は、図1のクラッチ装置12に対応しており、駆動モータ101から開閉体20に駆動力を伝達する接続状態と、駆動力を伝達不能な切断状態とを切り替えることが可能である。
電源回路103は、バッテリ104から供給される電圧を制御部100、駆動モータ101、クラッチ102に必要な電源電圧に変圧する変圧器で構成される。
電源測定回路105は、図1の電圧検出手段13に対応しており、駆動モータ101及びクラッチ102に供給される電圧を検出する。
制御部100には、イグニッションスイッチ110と、操作スイッチ120が接続されている。
イグニッションスイッチ110は、エンジン作動検知手段14に対応している。イグニッションスイッチ110は、第1接点111、第2接点112を備えている。第1接点111及び第2接点112は、それぞれ一方の端子が電源ラインに接続されており、他方の端子が制御部100に接続されている。
イグニッションスイッチ110の第1接点111、第2接点112は、イグニッションキーの操作位置(OFF、ON、START)に応じて、オン・オフ状態が切り替わる。イグニッションキーの操作位置と、第1接点111、第2接点112の状態は、次のように対応する。
例えば、車両のエンジンなどを停止させる際のキー操作位置「OFF」では、第1接点111及び第2接点112がいずれもオフ状態となる。車両のエンジンなどを稼働状態に維持する際のキー操作位置「ON」では、第1接点111及び第2接点112がいずれもオンとなる。車両のエンジンを始動させる際のキー操作位置「START」では、第1接点111がオフであり、第2接点112がオフである。
イグニッションスイッチ110の第1接点111及び第2接点112は、オフ状態において、対応する制御部100の入力端子にLレベル(低電位)の信号を供給し、オン状態になった時、対応する制御部100の入力端子にHレベル(高電位)の信号を供給する。
操作スイッチ120は、第1接点121及び第2接点122を備えている。操作スイッチ120は、例えば、押圧したり引き出したりするボタン状の操作部、あるいは所定の方向に倒すことができるようにしたレバー状の操作部などの操作状態に連動して、第1接点121、第2接点122がオン状態及びオフ状態となる。ここでは、第1接点121がオン状態となった場合に、駆動モータ101が開閉体20を開放する方向に駆動するように構成できる。また、第2接点122がオン状態となった場合に、駆動モータ101が開閉体20を閉止する方向に駆動するように構成することができる。
この場合、運転者は、第1接点121がオン状態になる方向に操作部を操作することで、開閉体20を開放させることができ、第2接点122がオン状態になる方向に操作部を操作することで、開閉体20を閉止させることができる。
(3)制御動作
開閉体制御装置10は、運転者により操作スイッチ120が操作されると、その操作状態に応じて、駆動モータ101に制御信号を送信して開閉体20の開閉駆動をさせる。例えば、開閉体20が閉止状態である場合に、運転者により開閉体20を開放する指示操作がされた場合には、駆動モータ101に対して開閉体20を開放する方向に駆動する制御信号を送信する。また、開閉体20が開放状態である場合に、運転者により開閉体20を閉止する指示操作がなされた場合には、駆動モータ101に対して開閉体20を閉止する方向に駆動する制御信号を送信する。
制御部100は、このときのバッテリ電圧に応じて、エンジンの始動操作中(以下、クランキング中と称す)である場合にはこれを優先するなどの制御動作を行う。例えば、イグニッションスイッチ110の第1接点111がオフ状態で、第2接点112がオン状態であることが所定時間継続すると、エンジンの始動操作が開始されたものと判断して、所定条件に応じて開閉体20の自動操作を制限する低電圧モードに移行する。
また、低電圧モードにおいては、イグニッションスイッチ110の第1接点111及び第2接点112の状態に応じて、制御部100がバッテリ電圧を判定し、開閉体20の開閉駆動を行うとエンジンの始動に必要な電圧値以下になるような場合には、エンジン始動を優先させる。このような開閉体制御装置10の制御動作について、以下に説明する。
図3〜5は、開閉体制御装置の制御フローチャートである。
ステップS301において、制御部100は、一時停止フラグがオンであるか否かを判別する。一時停止フラグは、駆動モータ101による開閉体20の開閉駆動を停止するか否かを判断するためのフラグであり、制御部100は一時停止フラグがオンである場合には低電圧モードに移行する。一時停止フラグは、後述のように、エンジンがクランキング中である(エンジンの作動状態が始動操作状態である)との判定により駆動モータ101が停止されたときに、オンにされる。
具体的には、制御部100は、メモリ内の所定領域に格納されている一時停止フラグの値を参照して、一時停止フラグがオンでないと判断した場合にはステップS303に移行する。また、制御部100は、一時停止フラグがオフであると判断した場合にはステップS401に移行する。
ステップS303において、制御部100は、クランキング中であるかを判別する。運転者がイグニッションキーをキー操作位置「START」に位置させると、イグニッションスイッチ110の第1接点111がオフ状態となり、第2接点112がオン状態となる。この状態で、セルモータによりクランクシャフトが回転され、エンジン始動を行うクランキング中となる。
制御部100は、イグニッションスイッチ110の第1接点111がオフ状態であり、第2接点112がオン状態である場合には、運転者がキー操作位置を「START」に位置させたと判断して、ステップS305に移行する。制御部100は、イグニッションスイッチ110の第1接点111及び第2接点112がいずれもオン状態又はいずれもオフ状態である場合には処理を終了する。
ステップS305において、制御部100は、クランキング指示の開始から所定時間が経過したか否かを判別する。具体的には、制御部100は、キー操作位置が「START」になった時に第1カウンタのカウントを開始させる。第1カウンタのカウント値は、メモリ内の所定領域に格納されている。制御部100は、メモリ内の該当する領域を参照して、第1カウンタのカウント値が第1所定時間T1を超えている場合には、クランキング中である(エンジンの作動状態が始動状態である)と判断してステップS307に移行する。また、制御部100は、第1カウンタのカウント値が第1所定時間T1未満であると判断した場合にはこの処理を終了する。
第1所定時間は、例えば、5msec程度に設定することにより、運転者によるエンジン始動操作を誤作動なく検出することができる。
ステップS307において、制御部100は、駆動モータ101による開閉体20の開閉駆動を停止させる。
ステップS309において、制御部100は、一時停止フラグをオンに設定する。具体的には、制御部100は、メモリ内の所定領域に格納されている一時停止フラグの値をオンに設定する。
ステップS311において、制御部100は、第1カウンタの値をリセットする。具体的には、制御部100は、第1カウンタのカウント値に対応するメモリ内の所定領域に「0」を格納する。
ステップS401において、制御部100は、バッテリ電圧が第1設定値Vt1を超えているか否かを判定する。
第1設定値Vt1は、駆動モータ101が開閉体20の開閉駆動を問題なく行える電圧であり、クラッチ102の接続状態を維持することができる電圧値である。
図6は、バッテリ電圧の変動を示すタイムチャートである。
ここでは、時刻t1において、運転者がイグニッションキーのキー操作位置を「START」に位置させ、エンジンの始動操作を開始したものとする。さらに、エンジン作動後の時刻t3において、運転者がイグニッションキーのキー操作位置を「ON」に位置させたとする。
クランキングが開始されると、バッテリ電圧は、エンジン停止中における第1バッテリ電圧V1から急激に電圧低下した後、第3バッテリ電圧V3近傍まで回復し、エンジン作動後は第2バッテリ第2電圧V2を維持する。
例えば、エンジン停止中における第1電圧V1が12〜14V程度であるとすると、クランキング開始時である時刻t1において、バッテリ電圧は瞬間的に4〜5V程度まで低下した後、時刻t2において第3電圧V3近傍まで回復する。この第3電圧V3は、例えば、8V程度である。
クランキング中である時刻t2〜t3の間はこの第3電圧V3を維持し、エンジン作動後は、第2電圧V2以上を維持する。第2電圧V2は、例えば、10V程度である。
図6に示すようなバッテリ電圧の遷移を想定する場合、第1設定値Vt1は9V程度とすることができる。
したがって、ステップS401において、制御部100は、バッテリ電圧が9V以上の電圧値を維持している場合には、駆動モータ101が開閉体20の開閉駆動を問題なく行えるバッテリ電圧を維持していると判断して、ステップS403(駆動モータ101の駆動をする自動作動状態)に移行する。また、ステップS401において、制御部100は、バッテリ電圧が9V未満の電圧値を維持している場合には、駆動モータ101が開閉体20の開閉駆動を行えるバッテリ電圧を維持していないと判断して、ステップS407(駆動モータ101の駆動をしない自動作動解除状態)に移行する。
前述したように、イグニッションキーのキー操作位置が「OFF」又は「ON」であれば、バッテリ電圧が9V以上を維持していると判断できることから、制御部100は、イグニッションスイッチ110の第1接点111及び第2接点112がともにオフ状態又はともにオン状態であれば、制御部100はバッテリ電圧が第1設定値Vt1(9V)以上であると判断することができる。
自動作動状態として、ステップS403において、制御部100は、駆動モータ101を駆動させる。具体的には、制御部100は、開閉体20を開閉駆動するように駆動モータ101に制御信号を送信する。
ステップS405において、制御部100は、通常モードに復帰する。具体的には、制御部100は、メモリ内の所定領域に格納されている一時停止フラグの値がオフになるようにリセットし、この処理を終了する。
自動作動解除状態として、ステップS407において、制御部100は、電圧測定回路105により検出されたバッテリ電圧が第2設定Vt2以下であるか否かを判別する。第2設定値Vt2は、第1設定値より所定値低い電圧であって、駆動モータ101による開閉体20の開閉駆動を自動で行えない電圧であり、クラッチ102を接続状態にすることができない電圧値である。図6に示すようなバッテリ電圧の遷移を想定する場合、第2設定値Vt2は7V程度とすることができる。
制御部100は、イグニッションキーのキー操作位置が「START」であれば、クランキング中であって、バッテリ電圧が第3バッテリ電圧V3(8V程度)を維持していると判断することができる。したがって、制御部100は、イグニッションスイッチ110の第1接点111がオフ状態であり、第2接点112がオン状態であれば、バッテリ電圧が第2設定値Vt2(7V)より高いと判断して、ステップS409に移行する。
また、制御部100は、イグニッションキーのキー操作位置が「START」であり、電圧測定回路105によって検出されたバッテリ電圧が第2設定値Vt2(7V)以下であると判断した場合は、ステップS501に移行する。
ステップS409において、制御部100は、バッテリ電圧が第2設定値Vt2より高い状態が所定時間経過したか否かを判別する。 制御部100は、メモリの所定領域に格納されている第2カウンタのカウント値を参照して、低電圧モードにおいて、バッテリ電圧が第2設定値Vt2より高い状態の時間が第2所定時間T2を超えていると判断し場合にはステップS411に移行し、第2所定時間T2未満であると判断した場合にはこの処理を終了する。
イグニッションキーのキー操作位置が「START」にある状態が長く続くということは、バッテリ電圧の低下等によりエンジン始動ができない場合が考えられる。したがって、制御部100は、第2所定時間T2を超えてクランキング中の状態が継続した場合、ステップS411に移行する。ここで、第2所定時間T2は、2秒程度に設定することができる。
ステップS411において、制御部100は、クラッチ102を切断状態にする。具体的には、クラッチ102を切断状態にするための制御信号をクラッチ102に送信する。これにより、クラッチ102が切断状態になり、開閉体20が手動操作可能になる。
ステップS413において、制御部100は、一時停止フラグをオフにリセットする。
ステップS415において、制御部100は、第2カウンタのカウント値をリセットして、この処理を終了する。
具体的には、制御部100は、メモリの所定領域に格納されている一時停止フラグがオフになるようにリセットし、メモリの所定領域に格納されている第2カウントのカウント値を0に設定する。
ステップS501において、制御部100は、バッテリ電圧が第2設定値Vt2以下である状態が第3所定時間経過したか否かを判別する。この際に、制御部100は、クラッチ102の接続時間をカウントするための第3カウンタによるカウントを開始させる。制御部100は、メモリの所定領域に格納されている第3カウンタのカウント値を参照して、第3所定時間T3を超えていると判断し場合にはステップS503に移行し、第3所定時間T3未満であると判断した場合にはこの処理を終了する。
ここでは、第3所定時間T3は0.5sec程度に設定することができる。
ステップS503において、制御部100はクラッチ102を切断状態にする。具体的には、クラッチ102を切断状態にするための制御信号をクラッチ102に送信する。これにより、クラッチ102が切断状態になり、開閉体20が手動操作可能になる。
ステップS505において、制御部100は、一時停止フラグをオフにリセットする。
ステップS507において、制御部100は、第3カウンタのカウント値をリセットして、この処理を終了する。
具体的には、制御部100は、メモリの所定領域に格納されている一時停止フラグがオフになるようにリセットし、メモリの所定領域に格納されている第3カウントのカウント値を0に設定する。
以上のようにして、開閉体制御装置10によって、エンジン始動時における瞬間的なバッテリ電圧の低下が生じた場合に、エンジン始動を優先して、開閉体20の駆動を停止する(ステップS307)とともに、クラッチ102を切断状態とする(ステップS411又はステップS503)ことにより、バッテリ電圧が開閉体の自動作動可能状態に復帰する前に手動による開閉体20の操作を可能にする。
また、バッテリ電圧の低下を、イグニッションスイッチ110の第1接点111及び第2接点112のオン・オフ状態に基づいて判断していることから、バッテリ電圧の状態を瞬時に判断して、クラッチ102を迅速に切断状態とすることができる。
さらに、制御部100は、イグニッションスイッチ110によりバッテリ電圧が第1設定値より高い状態であるか否かを判断しており、電圧測定回路105によりバッテリ電圧の低下を検出する前に、バッテリ電圧の低下を判定することができ、挟み込みの誤判断を防止することができ、部品点数を減少してコストダウンを図ることができる。
(4)他の実施形態
(4−1)バッテリ電圧の検出
前述した実施形態では、イグニッションスイッチ110を第1接点111、第2接点112の2つの接点を有するものを用いてバッテリ電圧を検出している。これに代えて、イグニッションスイッチ110の一方の接点のみを用い、バッテリ電圧を検出する電圧測定回路105を併用することも可能である。
(4−2)以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
本発明は、電動開閉式のドア、窓などを有する自動車に適用することが可能である。
10 開閉体制御装置
11 駆動装置
12 クラッチ装置
13 電圧検出手段
14 エンジン作動検知手段
15 駆動制御手段
16 クラッチ制御手段
20 開閉体
100 制御部
101 駆動モータ
102 クラッチ
103 電源回路
104 バッテリ
105 電圧測定回路
110 イグニッションスイッチ
111 第1接点
112 第2接点
120 操作スイッチ
121 第1接点
122 第2接点

Claims (3)

  1. 車両の開閉体を開閉駆動する駆動装置と、
    前記駆動装置の駆動力を前記開閉体へ断続自在に伝達するクラッチ装置と、
    前記駆動装置及び前記クラッチ装置に供給される電圧を検出する電圧検出手段と、
    エンジンの作動状態を検知するエンジン作動検知手段と、
    前記駆動装置の駆動を制御する駆動制御手段と、
    前記クラッチ装置によって前記開閉体へ前記駆動力を伝達する接続状態、及び前記駆動力を伝達不能な切断状態とする制御を行うクラッチ制御手段とを有し、
    前記駆動制御手段は、
    前記エンジン作動検知手段によってエンジンの作動状態が始動操作状態であるとの判定により前記駆動装置が停止した際に、
    前記電圧が予め設定された第1設定値より高い状態であると判断したときには、前記駆動装置の駆動をする自動作動状態とし、
    前記電圧が前記第1設定値以下の状態であると判断したときには、前記駆動装置の駆動をしない自動作動解除状態とし、
    前記自動作動解除状態において、
    前記クラッチ制御手段は、
    前記電圧検出手段により検出された前記電圧が、前記第1設定値より所定値低い第2設定値以下である場合、又は前記第2設定値より高い状態が所定時間以上継続された場合、前記クラッチ装置を前記切断状態とし、前記開閉体を手動操作可能とすることを特徴とする車両の開閉体制御装置。
  2. 前記エンジン作動検知手段は、イグニッションスイッチによりエンジンの作動状態を判定することを特徴とする、請求項1に記載の車両の開閉体制御装置。
  3. 前記駆動制御手段は、イグニッションスイッチにより前記電圧が第1設定値より高い状態であるか否かを判断することを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両の開閉体制御装置。
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